平成 20 年度事業報告書 学校法人 愛泉学園 平成 20 年度事業報告書 学校法人 愛泉学園 1. 法人の概要 (1)設置する学校・学科等 堺女子短期大学(昭和 40 年創設) 美容生活文化学科(平成 15 年度開設) 美容文化コース ビューティーメイクコース 舞台芸術コース メディカルケアコース(平成 20 年度学生募集停止) 保育士コース(平成 20 年度開設) 堺女子高等学校(大正 11 年創立) 全日制課程普通科 インターナショナルコース 美容進学コース メイクアートコース アクティブアートコース(芸能技術) フィジカルコース ファッションビジネスコース スタンダードコース (2)当該学校・学科等の入学定員、学生数の状況 19 年度(募集年度)及び 20 年度(入学年度) <平成 20 年 5 月 1 日現在> 堺女子短期大学 入学 学 科 (募集) 定員 美容生活文化 学 科 160 志願者 合格者 入学者 入 定 収容 数 数 数 充足率 定員 174 173 166 1.04 320 1 現員 382 収 容 充足率 1.19 堺女子高等学校 入学 普 通 科 (募集) 定員 333 計 志願者 合格者 入学者 入 定 収容 数 数 数 充足率 定員 1,002 982 408 1.22 1,650 現員 1,026 (3)教職員の概要等 教職員(学長・校長を含む)(平成 20 年 5 月 1 日現在) 堺女子短期大学 学 科 美容生活文化 学 科 教授 准教授 専任 専任 5 5 講 師 助手 専任 兼任 専任 9 39 計 職員 専任 兼任 専任 19 39 27 堺女子高等学校(法人本部含む) 普 通 科 計 教諭 助教諭 講 師 助手 計 職員 専任 専任 兼任 専任 兼任 専任 43 10 52 53 52 13 2 収 容 充足率 0.62 2. 事業の概要 堺女子短期大学 Ⅰ.改組転換等について (1)改組転換 本学の美容生活文化学科は、頭髪を変化させ、装飾することで人間の美しさを表現する ことを学ぶ美容師養成教育分野(美容文化コース)、顔の形やその人の雰囲気・個性に合わ せて化粧をしたり、爪に着色をしたり、アートを描いたりして美しさを表現することを学 ぶメイクアップ教育分野(ビューティーメイクコース)、アパレルを中心として髪の形や化 粧方法、アクセサリーなどをトータルに捉えてその人の個性や美しさを表現することを学 ぶスタイリスト教育分野(スタイリングメイクコース)、医療、福祉に係る美容理論や技術 を学ぶ医療・福祉教育分野(メディカルケアコース)の 4 つの分野から成るが、その基盤 として生活文化関連の専門的な知識と教養を身につけた人材を育成することを特色として いる。 ただし、平成 16 年度に、併設校の堺女子高等学校にアクティブアート(芸能技術)コー スが設けられたのに伴い、高短一貫教育の視点からスタイリングメイクコースの教育内容 を見直し、平成 19 年度よりカリキュラムの一部を変更して舞台芸術コースに名称変更した。 また、メディカルケアコースの入学者数が伸び悩み状態にあることと、保育・福祉の分 野を充実させることについて協議し、平成 20 年度よりメディカルケアコースに替えて新た に保育士コースを設置することとした。これを受けて平成 19 年 9 月、厚生労働省に「指定 保育士養成施設の指定に関する申請書」を提出し、同 20 年 3 月 11 日付で指定を受け、平 成 20 年度より保育士コースを開設した。 (2)研究生制度 平成 17 年度に学生の要望に応えて研究生制度を設置した。これに基づき、平成 20 年 4 月にビューティーメイクコース卒 2 名、美容文化コース卒 2 名の計 4 名の研究生が入学し た。 (3)女子教育の伝統の継承と発展への取り組み 本学は昭和 40 年に創設されて以来、女子短期大学として史学系と家政系の 2 学科で、こ れまで 7,898 名の卒業生を世に送り出してきた。しかし、近年における文化系志望者の減 尐等のため、平成 16 年度から地域文化学科の学生募集を停止し、平成 18 年度以降は美容 生活文化学科のみの一学科体制(地域文化学科は平成 18 年 4 月 1 日廃止)となって、今日 に至っている。 3 これまで本学は、 「愛と真実の教育・情操豊かな女子教育」という建学の精神と「教養豊 かな自立的人間の育成」という教育理念に基づき、若い女性にニーズの高い美容師・メイク アップアーチスト・ネイリスト・スタイリスト・医療管理秘書士等を養成し、日本だけでな く世界の美容・ファション・医療・福祉関連業界で活躍できる人材の育成に努めてきた。の みならず、平成 19 年度からはスタイリングメイクコースを舞台芸術コースに名称変更し、舞 台芸術の分野においても活躍できる人材の育成を始めた。さらに、平成 20 年度からは保育・ 福祉の分野において活躍できる人材を育成すべく、保育士コース(指定保育士養成施設)を 開設した。 Ⅱ.カリキュラム改革等について (1) カリキュラム改革 上記Ⅰ-(1)のような改組転換と平行して随時、大小の改革を実施してきた。 すなわち、1 学科 4 コース制の教育課程を編成し、特に技術の習得を目的とした実習や実 技関連の授業項目の充実を図り、さらに社会や学生のニーズに合った資格取得を始め、各 種の検定試験と連動させた授業科目を設けるよう努力している。 さらにカリキュラム改革と並行して、卒業認定の在り方についても協議した。その結果、 平成 20 年度卒業生より、規定の 62 単位以上を修得した者には従来通り「卒業証明書・学位 記」を、また各コースのカリキュラムに従って規定の授業科目と単位を修得した者には「卒 業証明書・学位記」と各コースの「修了証」をそれぞれ授与することとした。 (2) 取得できる資格等とその支援 本学では、学生の学習目的を明確にすると共に、将来の就職のためのスキルアップを 目指し、さまざまな資格・検定試験等を導入している。平成 20 年度における資格・検定 試験等とその取得者数は、以下の表の通りである。 4 平成 20 年度における資格・検定試験とその取得者数一覧表 名 称 取得者数 美容師試験(国家試験)受験資格 資 52※ 格 社会福祉主事任用資格 46 医療管理秘書士資格 3 文部科学省後援 社団法人全国服飾教育者連合会 色彩検定2級 文部科学省後援 社団法人全国服飾教育者連合会 色彩検定3級 1 17 IBF国際メイクアップアーティスト認定 80 JMA日本メイクアップ技術検定 3 級 63 JMA日本メイクアップ技術検定 4 級 63 NPO法人 83 日本人材教育協会 メイクセラピー検定 3 級 ケセランパサランメイクアップ初級者試験 NPO法人 日本ネイリスト協会 JNAネイリスト技能検定2級 NPO法人 日本ネイリスト協会 JNAネイリスト技能検定3級 検 定 JAA日本アロマコーディネーター協会 試 験 アロマハンドリラックスセンス認定 日本パーソナルカラリスト協会 60 5 65 4 76 パーソナルカラー検定 3級 文部科学省後援 財団法人実務技能検定協会 サービス接遇検定2級 文部科学省後援 財団法人実務技能検定協会 サービス接遇検定3級 文部科学省後援 財団法人実務技能検定協会 秘書技能検定2級 文部科学省後援 財団法人実務技能検定協会 秘書技能検定3級 文部科学省後援 日本情報処理検定協会 情報処理技能検定2級 文部科学省後援 日本情報処理検定協会 情報処理技能検定3級 文部科学省後援 日本情報処理検定協会 文書デザイン検定1級 5 43 10 4 3 1 33 9 文部科学省後援 日本情報処理検定協会 文書デザイン検定2級 文部科学省後援 日本情報処理検定協会 文書デザイン検定3級 文部科学省後援 日本情報処理検定協会 検 定 パソコンスピード認定2級 試 験 文部科学省後援 日本情報処理検定協会 パソコンスピード認定3級 文部科学省後援 日本情報処理検定協会 パソコンスピード認定4級 文部科学省後援 日本情報処理検定協会 パソコンスピード認定5級 マイクロソフトオフィススペシャリスト 日本ファッション教育振興会 42 3 4 19 11 5 11 19 ファッション販売能力検定3級 ※ 実技試験合格者は100%、筆記試験合格者は96.3%であった。 (3) 現代的ニーズ教育 ① 情報・メディア教育の推進 教室にインターネットを接続したコンピューター43 台を設置して、全学的に「情 報処理演習Ⅰ・Ⅱ」(各 1 単位・選択)を 1 年次科目として開設し、各種検定試験の 受験を支援している。また希望者には MOUS 検定講習会も開設している。 平成 20 年度は、情報処理技能検定試験・文書デザイン検定試験・パソコンスピー ド検定の 1 級~5 級等に、延べ 127 名が合格した。 また、図書館のメディアラウンジに 13 台のコンピューターを設置し、いずれも インターネットに接続して、学生が自由に利用できる環境を整えている。 ② 国際理解教育の推進 一般教育科目として全学的に「世界の文化遺産」「英語」「中国語」等を設置すると 共に、グアムへの修学旅行(2年次生対象)や希望者によるロサンゼルス研修旅行 (全学年対象)等を実施した。これらによって授業と体験の両面から国際理解を 深められるよう努力している。 ③ 単位互換制度 平成 13 年度に大阪私立短期大学協会の「大阪カレッジネットワーク」が設立さ れて以来、毎年参画し、年間 5~11 科目の授業を提供してきたが、平成 15 年度に 受け入れ 1 名、平成 17 年度に送り出し 1 名があったのみで、送り出し・受け入れ 6 ともに低調である。これを活性化するためにはどのようにすればよいか、今後の 検討課題である。「大阪カレッジネットワーク」担当者会議においても対応策につ いて検討中である。 ④高大連携教育交流制度の開設 高等学校と本学双方の教育の活性化を図るために、平成 21 年度から高大連携教 育交流制度を設け、この交流協定締結のため各高等学校と交渉を開始する予定で ある。 ⑤ 目等履修生・聴講生制度等の推進 一般社会人や他大学の学生に対する授業公開の一環として、科目等履修生・聴 講生制度を設けている。平成 17 年度前期には科目等履修生が 1 名在籍したが、平 成 20 年度は残念ながら、ともに0名であった。 平成 21 年度から、上記の高大連携教育交流協定締結高等学校在校生を科目等履 修生の対象に加えることとした。 ⑥ インターンシップの推進 平成 13 年度以来、インターンシップを単位認定(選択・1 単位)して、これを推 進してきた。平成 20 年度卒業生は 67 名の学生が参加した。本学では主に南大阪 地域大学コンソーシアムの「インターンシップ・プログラム委員会」や「(社)大阪 府雇用開発協会」と連携して、学生に参加を呼びかけている。平成 18 年度より美 容文化コース(美容師養成施設)については、ほとんどの学生が美容所等の施設 に就職するため必修(1 単位)としてきたが、平成 20 年度入学生からは他のコース に合わせて選択科目とすることとした。 Ⅲ.入学試験及び広報活動 平成 20 年度に実施した平成 21 年度入学試験の結果は、志願者数 167 名(入学定員の 1.04 倍)、合格者数 166 名(競争率 1.01 倍)、入学者数 161 名(入学定員超過率 1.01 倍) であった。これらをコース別に示すと、以下の通りである。 コース名 志願者数 合格者数 入学者数 美容文化コース 53 53 53 ビューティーメイクコース 75 74 71 舞台芸術コース 21 21 21 保育士コース 18 18 16 167 166 161 計 7 本学では、多様な入学試験を実施している。その内、AO 入試(3 回)、指定校推薦入試(1 回)、一般推薦入試(3 回)、自己推薦入試(2 回)、一般入試(2 回)にそれぞれ志願者があっ たが、同窓生推薦入試、帰国生徒入試、外国人留学生入試においては志願者がなかった。 AO 入試は、平成 14 年度入学試験より導入してきた。その結果、勉学意欲に富む志願者が 多数集まり、本学の教育水準の向上に資するところが尐なくなかったので、引続き実施し ている。 平成 21 年度入学試験に向けての広報活動としては、 『大学案内』をはじめとする印刷物等 の発行と配布、 『堺女子短期大学通信』の発行と配布、ホームページの開設、新聞広告、入 試説明会(本学会場と大阪会場)の開催、高校訪問、業者主催の説明会への参加、各高校に おける入試ガイダンスへの参加、オープンキャンパスの開催(7 回)、学校入試相談会(2 回) 、 資料請求者への『大学案内』等の送付などを、学園企画広報室を中心に全教職員が協力し て行った。 その結果は、上述した通りである。定員は確保しているが、尐子化と女子の四年制大学志 向の影響を受け、本学の平成 21 年度学生募集の結果は厳しいものとなった。 Ⅳ.導入教育と学生生活 (1)新入生に対するオリエンテーション 入学式当日の学長及び学園長による式辞・祝辞における本学の建学の精神・教育理念・ 教育目的・教育目標等の話を受けて、入学式の翌日から 2 日間にわたり、新入生オリエ ンテーションと健康診断を実施している。 オリエンテーションは、学生を各コースに分け、 『学生生活の手びき』(学生便覧)、 『授 業計画(シラバス)』 、時間割等のプリントを配布して、各コースの担当教員がコースの教 育目標、カリキュラム、授業内容、履修計画の立て方等を説明し、短大生活 2 年間にお ける学習目標(資格の取得や検定試験の受験目標等を含む)を具体化できるよう努めてい る。 なお、各自の履修計画の作成に当たって、オリエンテーション後 1 週間にわたり、ク ラス担任が学生の個別相談に当たっている。また、コースごとのオリエンテーションに おいて、教務課、学生課、事務センター、健康相談室及び図書館の職員が学生生活にお ける個別説明をそれぞれ行っている。 (2) 新入生宿泊セミナー 本学では、毎年 4 月(授業開始約 2 週間後)に新入学生を対象として、教職員と学生及 び学生相互の理解と親睦を深め、大学生活 2 ヵ年の意義や在り方を考えると共に、大学 生としての資質を高める目的で、学外宿泊セミナーを 1 泊 2 日で実施している。これに より、入学当初に実施するオリエンテーションの内容をさらに深化させると同時に、学 問に対する取り組み方や大学生としての自覚・自立などの姿勢を育む機会としている。 8 今年度は 4 月 24 日と 25 日に実施した。ホテルハイアット・リージェンシー・オオサ カに宿泊し、翌日、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンに行った。終了後の学生アンケ ート結果によると、 「親睦が深まった」「友達が増えた」「楽しかった」等の回答が多く、 一応、所期の目的は達成しているものと考えている。 (3) 2 年次生ガイダンス ガイダンス(オリエンテーション)は、教育指導及び学習支援という観点から毎年、前・ 後期の初めに 1・2 年次生を対象として組織的に行っている。コース単位で、学年暦の理 解から科目の履修方法、卒業要件単位の計算、資格取得のシステムや方法、各種の手続 きから図書館の利用法に至るまで、大学生としての基本的ルールを学生に把握させる方 法を採っている。 (4) オフィスアワー 本学では、クラス担任制とは別に、毎週専任教員が時間を決めて、希望する学生を対 象に学習の方法から学生生活における悩みに至るまで、さまざまな相談に応じる「オフ ィスアワー」を開設し、学習支援の効果を高めている。 (5) スポーツフェスティバル 今年度も 6 月 25 日にレクレーションと学生相互及び学生と教職員のコミュ二ケーシ ョンの深まりを期待して、全学生・全教職員参加のもとに、学友会主催のスポーツフェ スティバルを大阪府立体育会館において実施した。玉入れ・ぐるぐるバット+ビーチフ ラッグ、台風の目、綱引き、本気リレー等の各種競技で 1、2 年次生各クラスの対抗戦 が行われ、大いに盛り上がりを見せた。 (6) 納涼祭 「前期授業をよく頑張った」という学生に対する慰労の意味を込めて、学生課を中心 に全教職員参加のもと、「納涼祭」を前期授業の最終日(8 月 5 日)の授業終了後に実施し た。教職員による模擬店(すべて無料)やジャンケン大会等で日没近くまで大いに盛り 上がった。 (7) 大学祭(かおり祭) 学友会主催の「第 43 回かおり祭」を 11 月 8(土)日に実施した。入学以来 1 年半に及 ぶ日常の講義や実習の成果を生かした 2 年次生によるヘアーショウ(美容文化コース)・ メイクファッションショー(ビューティーメイクコース)・ファッションショーとダン スショー(舞台芸術コース)を初め、1 年次生とメディカルケアコース 2 年次生による 各種模擬店等が催され、本学の学生・教職員はもとより、学生の友人や保護者、高校生、 近隣の人々で大いに賑わった。学生と学外の人々との交流や大学の開放という意味にお いても有意義な一日であった。 9 (8) ライフデザインセミナー ライフデザインセミナーの一環として、平成 19 年 12 月 22 日にホテルハイアット・ リージェンシー・オオサカにおいて、センスアップ講座とクリスマスパーティーを実施 した。「学生の慰労」と「学生相互及び学生と教職員の交流」も兼ねていたので、講座終了 後、リレーゲーム・ビンゴゲーム等を行い、一同大いに盛り上がった。 (9) 多様な学生への対応 成績不良者に対して、教科担当教員が補習やレポート作成による学習等の特別指導を 行っている。また、欠席回数の多い学生に対しては、担任が直接話し合うことによって その実態を把握すると共に、学習意欲を維持・回復させる努力をしている。さらに必要 に応じて、保護者を交えて話し合いをするなど、きめ細かな指導を行っている。 Ⅴ. 福利・厚生 (1)学生の健康管理への支援 学生の運動習慣と食習慣に関する自覚を促すため、平成 11 年度よりフィットネスクラ ブと提携、平成 13 年度からは栄養バランスのとれた昼食がとれるよう学生食堂のあり方 を見直し、経営努力・教育後援会の援助等により、ともに料金支払い不要のフリーパス 制を実施している。また、平成 16 年度よりトレーニングマシーン、シャワー、サウナ等 を完備したフィットネスルームを開設している。さらに休息空間として、学舎内に学生 ホール、戸外にはテラスを設けている。なお、本学では、毎年 4 月のはじめに健康診断 を実施すると共に、健康相談室を設置し、学生の健康管理に配慮している。学内に心理 カウンセラーも常駐し、学生生活を支援している。 (2)学生寮の新設 本学は、短期大学としては全国でも数尐ない美容師試験(国家試験)受験資格の取得で きる美容文化コースや美を追求するビューティーメイクコース等を開設している。その 関係で、遠方からの志願者が多く、入学後、一人暮らしをする学生が尐なくない。そこ で、平成 19 年 3 月、学生寮(なでしこ寮)を新設した。この寮は鉄筋コンクリート 5 階 建てのワンルームマンションで、本学より徒歩 2 分という絶好のロケーションにある。 27 室ある学生用の各部屋には、セパレートタイプのトイレ・バス、ミニキッチン、エア コン、冷蔵庫、電子レンジ、照明器具、ベッド、カーテン等を設置している。また 1 階 には、寮監を配備し、セキュリティーにも万全を期している。本年度新入生は 11 名の学 生が入寮し、新生活を始めている。 10 なお、一般の宿舎を希望する学生に対しては、従来通り、信頼のおける業者に依頼し て、セキュリティーに充分配慮した宿舎の斡旋を行っている。また、常時、個別相談も 受けられるよう配慮している。 (3)奨学金制度の充実 これまで、日本学生支援機構(旧・日本育英会)による奨学金制度の補完を目的に、経 済的理由によって修学困難となった在学生に対して奨学金を貸与する本学独自の「奨学 金貸与制度」や「私費外国人留学生授業料減免制度」を設けてきた。しかし、近年、経済不 況によって奨学金制度の利用を希望する学生が増加してきたため、平成 17 年度より、み ずほ銀行と提携して「なでしこ奨学金」(教育ローン)制度を新たに開設した。この制度 は、在学期間中の利息分を奨学金として本学が負担するものである。 平成 20 年度における奨学金制度の利用者は、「日本学生支援機構奨学金」が 77 名(第 1 種 10 名、第 2 種 67 名) 、 「なでしこ奨学金」が 3 名であった。 (4)事務室と図書館の移転 平成 20 年 3 月から同 4 月にかけて、本館 1 階の事務室と香泉館 2 階の図書館の一部(閲 覧室・開架式図書室等)とを入れ替えると共に、新たに会議室・書類保管室・職員更衣 室等を新事務室に設置した。これにより、今後、事務業務の効率が大いに高まるものと 期待している。 (5)キャンパスの拡充 平成 20 年度末に香泉館に隣接する土地約 551 ㎡を法人が購入したので、今後その有効 利用について検討する予定である。 Ⅵ.学生の人権・安全への対応 (1)セクシャル・ハラスメント 平成 13 年度より、セクシャル・ハラスメント対策について全学的に取り組んでいる。 、 人権・同和委員会が中心となり、平成 13 年度に「セクシャル・ハラスメントの防止に 関する規則」を制定し、これに基づいて学生用の「セクシャル・ハラスメント相談の手 引き」、教職員用の「セクシャル・ハラスメント防止ガイドライン」を作成・配布した。 また、平成 13 年 12 月には、「キャンパス・セクシャル・ハラスメント」というテーマ で教職員対象の人権問題学習会(講師 島尾恵理 弁護士)を開催した。以後、毎年継 続的にセクシャル・ハラスメント対策を実施してきている。平成 20 年度も学生に対し て「セクシャル・ハラスメント相談の手引き」をクラス担任を通じて配布・説明し、 注意を呼びかけた。このような取り組みにより、幸い本学では問題は生じていない。 11 (2)セキュリティーシステム 学外者の侵入によって、本学の学生・教職員が危害や盗難等の犯罪に遭遇すること を防止するために、平成 17 年度から校門に警備室を設置すると共に、校舎を出入りす る際には原則セキュリティーカードを使用しなければならないようにした。また、従 来から学生用個人ロッカーについては、学生個人に鍵を所有させてロッカーの自己管 理に務めさせているが、本年度もその周知徹底を図っている。 (3)個人情報保護対策 従来から、学生・教職員の個人情報の管理については十分注意を払ってきたが、平 成 17 年 4 月 1 日の個人情報保護法の施行に伴い、それを徹底化させることとした。ま ず法人主導のもとに、平成 16 年度に事務ならびに教員組織における個人情報の管理状 態の実態調査を実施、次いで外部講師(NTT マーケティング関西より 2 名)を招いて、 この法律に関する研修会を平成 17 年 3 月 1 日と 5 月 20 日に開催し、法律に関する理 解を深めると共に、個人情報保護に関するマニュアルの作成にも着手した。また、平 成 17 年度入学予定学生とその保護者に対して文書(「堺女子短期大学における個人情 報の取り扱いについて」)を送付し、入学手続書類に記載されている個人情報の利用目 的を明示して、これに対する入学予定学生とその保護者の連名で同意(「個人情報保護 法に関する同意書」)を求めた。平成 20 年度も同様のことを実施している。今後も個 人情報の適正な管理と保護を行うために万全を期す所存である。 Ⅶ.卒業式 (1)卒業証書・学位記授与式 平成 20 年 3 月 13 日、リーガロイヤルホテル(大阪)において、第 43 回卒業証書・ 学位記授与式を挙行した。卒業生は、美容生活文化学科 170 名(美容師養成施設すなわ ち美容文化コース 54 名を含む)であった。 (2)卒業記念パーティー 卒業証書・学位記授与式終了後、同ホテルで学友会主催の卒業記念パーティーが開 催された。厳粛であった卒業証書・学位記授与式とは様子が一転し、短大生活の思い 出と社会に旅立つ期待とを胸に、華やかで明るい催しとなった。 12 Ⅷ.卒業後の進路 (1)進路支援 本学では、これまで免許・資格や技能検定に係る科目の開設、インターンシップ の推進などによって、就職のためのスキルアップを図ってきた。また、四年制大学 への 3 年次編入希望者に対しては、小論文対策講座を開催してきた。さらに、平成 18 年度入学生からは、正課科目として新設した「ライフデザイン演習」や「インタ ーンシップ」を通じて、学生自身の進路選択の模索を支援することとした。 また、学生の要望に応え、平成 10 年度以降、就職活動にも自由に利用できるよう インターネット接続のパソコンの増設に努めてきた。現在、図書館のメディアラウ ンジに 13 台を設置している。 進路の相談及び指導担当部署は学務部教務課が、クラス担任と連携を図りながら、 進学関係と就職関係全般を担当している。教務課においては、MOUS 講座、コース別 の就職個人面談、履歴書の書き方・面接セミナー、SPI 対策試験、就職模擬試験、 各種業界別就職ガイダンス、求人開拓、求人票の公示などを通じて具体的な支援を 行ってきた。 (2)進路の結果 平成 20 年度卒業生の就職・進学別の希望者数及び決定者数の状況は、以下の通りで ある。 美容生活文化学科 卒 業 者 数 176 就職希望者数 141 進学希望者数 8 就 職 者 数 106 進 学 者 数 5 (四年制大学) 0 (専門学校等) 5 不明・無業者数 35 13 なお、就職者のコース別の職種の状況は、以下のとおりであった。 コース名 美容文化 ビューティーメイク 舞台芸術 メディカルケア 計 一般事務(営業事務職を含む) 1 1 2 5 9 営業職(ルートセールスを含む) 0 1 0 0 1 販売 6 30 1 1 38 サービス職 0 2 2 0 4 38 9 4 3 54 0 0 0 0 0 45 43 9 9 106 職 種 専門職 不明 計 Ⅸ.教育改善と研究 (1) 教育改善への取り組み ① 教育協議会・教育研究会の開催 本学では、毎年数回、専任教員と兼任教員とが集まり、教育指導や学習支援、学生生 活支援等に関する実態や問題点、課題、改善策等について協議する機会を設けている。 専任教員と兼任教員の全員を対象とする会合を「教育協議会」と称し、専任教員と学内の 兼任教員を対象とするそれを「教育研究会」と称している。 平成 19 年度は、4 月 11 日にスイスホテル南海大阪において、教育協議会を開催した。 テーマは「大学の概要説明」と「教育指導の在り方について」であった。 ② 学生による授業評価アンケートの実施 授業に対する学生の満足度を計り、以後の授業の改善に役立てるため、専任教員の担 当授業科目を対象に、学生による授業評価のアンケート調査を平成 16 年度から毎年前 期末に実施している。平成 20 年度は、7 月に実施した。講義科目と演習・実習・実技 科目の計 13 科目について延べ 436 名が回答した。 ③ FD 活動の取り組み 平成 20 年度に設立された「近畿地区 FD 連絡協議会」への入会が 6 月 13 日に開催さ れた幹事会で承認された。学内においては「FD 推進委員会」が設立された。今後、本 委員会は、 「近畿地区 FD 連絡協議会」と連携を図りながら、より一層 FD 活動を充実さ せる予定である。 14 (2) 教員の研究活動 ① 研究費等の支給 a. 個人研究費及び個人研修旅費 専任教員に対し、年額で個人研究費 10 万円、 個人研修旅費 5 万円が用意されている。これらの執行については「個人研究費に 関する内規」によっている。 b. 研究費補助 a の個人研究費・個人研修旅費とは別に、大学から特別の研究費 補助が用意されている。今年度は総額 60 万円で、教員 4 名に対して配分された。 その執行については「個人研究費補助細則」によっている。 ② 研究業績等 平成 20 年度は保育士コースが開設され、その対応と学生指導に多忙を極め、研究 活動は必ずしも十分とはいえなかったように思う。以下にその概要を示す。 研 学科名 教員数 美容生活文化学科 19 究 著作数 論文数 1 26 業 績 学会等 発表数 13 国 際 的 社会的 その他 25 活 動 の 活動の 有 無 0 有無 0 ③ 教員の研究結果を発表する機会の確保 本学では毎年、愛泉学会によって『堺女子短期大学紀要』が刊行されている。平成 20 年度は第 44 号を 3 月に刊行し、全国各地の大学・短大・研究機関・主要図書館な どに送付した。 Ⅹ.地域社会との交流 本学はこれまで、卒業生や地域社会人の要望に応え、科目等履修生制度や聴講生制 度の整備、社会人入学試験の実施、公開講座・公開授業等の実施、地域自治体と近畿 の大学・短期大学との共催による市民大学(堺・泉北市民大学)や大阪ふみんネット への参画等を果たしてきた。しかし、平成 17 年 4 月に地域文化学科の学生募集を停止 したため、同学科の 1 年次に開設していた「地域文化臨地研究」と「地域文化論」が 不開講となり、それまで実施してきた公開授業も中止せざるを得なくなった。好評を 博してきただけに、残念である。平成 20 年度の主な取り組みを列拳すると、以下の通 りである。 15 ① 大学祭(かおり祭)の活用 例年、大学祭に際して地域住民の入場を認めている が、本年度も当日は大学を公開して、住民と学生との交流を図った。また大学祭の 紹介を兼ねて周辺の商店等へ学生を派遣し、住民との触れ合い強化に努めた。 ② 晶子の詩碑の公開 本学玄関前に設置されている与謝野晶子碑には、表に「山の 動く日」の詩とそのノルウェー語訳が、裏にノルウェー王国女性閣僚 8 名(1986年) と詩碑建立のいきさつが、それぞれ刻まれている。この碑が本学に建立されること になったのは、本学園が晶子ゆかりの堺の地にあり、かつ晶子が通った堺高等女学 校(現・府立泉陽高校)の同窓会「愛泉会」によって設立されたからである。その ため本学では昭和 62 年 4 月 7 日の除幕式以後、晶子をテーマとした授業や公開講 座を開講すると共に、地域の一般社会人にこの詩碑を公開してきた。(社)堺観光 コンベンション協会発行のパンフレット「与謝野晶子文学碑めぐり」等をもとに訪 れる人達には、この詩碑建立の由来や解説を記した本学発行の『晶子碑案内-「山 の動く日」-』を配布し、好評を戴いている。なお、平成 21 年度秋に堺市で開催 される「日本女性会議 2009 さかい」のメインテーマが「山の動く日きたる」に決 まり、当日参加者による晶子歌碑めぐりツアー企画が検討されている。 ⅩⅠ.自己点検・評価と情報公開 (1) 『自己点検・評価報告書』の刊行 自己点検・評価については、平成14年度に自己点検・自己評価委員会(平成 18 年度から自己 点検・評価委員会に名称を変更)を設置し、この委員会を中心に『自己点検・評価報告書』を作 成してきた。この報告書は平成 14 年度以降、大学の改組・転換等で多忙を極めた平成 10 年度か ら同 13 年度を除き、毎年発行している。 本学では、第三者評価(認証評価)制度の実施に伴い、短期大学基準協会(認証評価機関)が 作成した「自己点検・評価報告書作成マニュアル」に準拠した報告書を作成することにしている。 この方針のもとに『平成 19 年度自己点検・評価報告書』を平成 20 年 6 月 30 日に刊行し、理事会・ 評議員会や教職員に配布すると共に、文部科学省、厚生労働省、短期大学基準協会、日本私立短 期大学協会をはじめとする関係諸機関や短大・大学等へ送付した。 なお、相互評価については、四條畷学園短期大学との間で平成 12 年 2 月から平成 15 年 3 月に かけて実施し、その結果を平成 16 年 3 月に『堺女子短期大学・四條畷学園短期大学相互評価報告 書』として刊行したが、その後は実施していない。今後については、現在、検討中である。 16 (2)第三者評価(認証評価)への対応 本学は、短期大学基準協会(認証評価機関)による第三者評価(認証評価)を平成 20 年度に受 けることを当初は希望していたが、その後、希望校が多いという基準協会からの通知に鑑み、平 成 22 年度に変更した。したがって、今後もそれを前提とした自己点検・評価の実施体制を整え、 教育の原点に戻って、学則・規程・内規等をはじめとする教育システムの総点検を実施したいと 考えている。 (3) 『堺女子短期大学通信』第 20 号の発行 従来、毎年 2 回発行してきた『堺女子短期大学通信』は、諸般の事情によって平成 16 年度から 年 1 回の発行となった。平成 20 年度のそれは 6 月 20 日付で発行し、理事会・評議員会、本学及 び併設の堺女子高等学校の教職員や本学の学生とその保護者へ配布すると共に、文部科学省、短 期大学基準協会、日本私立短期大学協会、短期大学・大学等へ送付した。さらに、学生募集活動 におけるオープンキャンパスや入試説明会、地域の生涯学習事業に関する催し物等においても配 布した。なお、この通信の内容は,本学の教育目標、学科・コースの近況報告、人事関係、諸行 事、同窓会便り、教員の研究業績等の紹介、入学試験やオープンキャンパスの案内等であった。 (4)ホームページの開設 平成 21 年度生の募集と本学の情報公開の手段として、大学案内や入学試験実施要項等の記事を ホームページ(http://www.sakaijoshi.ac.jp/)において公開した。 なお、平成 19 年度には、大阪府下の某大学の授業において、大学ホームページの比較研究の対 象として本学のホームページが注目され、学会発表にも取り上げられた。 17 堺女子高等学校 【1】 新カリキュラム(新教育課程)のスタートと特色ある教育システム作り (1) インターナショナルコース ① 文部科学省よりSELHI指定をうけ今年度3年目となる。近隣の学校関係者を多数 招き研究授業を実施した。また3年間の研究成果をレポートとしてまとめた。 ② 10月に語学研修として、イギリスに3週間のホームステイおよび語学学校に入学し、 英会話能力を高めた。 (2) メイクアートコース ① 2年次に「ホームヘルパー2級」、3年次には「色彩検定2級、3級」の取得にチャ レンジした。また老人ホームのご老人たちを招き、メイク実習を実施。(このときの 様子がTVで放映された) ② 学園祭では3年生がメイクショー、1,2年生は作品展示を実施。 (3) 美容進学コース ① 美容実習を週4単位~6単位を展開し、国家試験実技の一つである「ロット巻き」や 「カット」の実技を中心に授業を展開した。 ② 学園祭では3年生が「ヘアーショー」、1,2年生は作品展示を実施。 (4) アクティブアートコース ① 三カ年間で、 「ボーカル」 「楽器演奏法」 「音楽理論」 「ソルフェージュ」など音楽の基 礎から応用、また「演技表現」「ダンス」「舞台制作(の技術)」等芸能技術の基礎か ら応用までを学ばせた。そして集大成として3年次には「ミュージカル」を開催。ま た「卒業制作ライブ」として3年生の3学期にはホールを貸し切り、保護者や在校生 の前で「ダンス」と「バンド」 を披露した。 ② 作詞家のもず唱平先生の特別授業(作詞法)は例年通り、さらに女優大山のぶ代先生 を講師に招き、 「声優」の特別授業も実施した。 (5) フィジカルコース ① 1年次の夏期休暇中に「夏期集中講座」を実施し、スキューバダイビングのライセン ス(PADI)取得を目指した。 ② 2年生では修学旅行先のオーストラリアにおいて、1年生時に取得したPADIライ センスのもと、ダイビングに挑戦。 (6) ファッションビジネスコース ① デザイン、コーディネイト、仕入れ、販売の基礎を学習した。 ② ネイル、メイク、簿記、マーケティング、造形、デザインの授業を展開し、学園祭で 実際に販売の経験をした。 ③ 2年生ではオーストラリア修学旅行で現地販売体験を実施した。 18 【2】 教育内容充実のための教育計画の推進 (1) 進路選択のための対策 ① 3年生に就職、進学講座を実施。 ② 1年生は5月、2年生は1月、3年生は6月にそれぞれ進路ガイダンスを実施。 大学、短期大学、専門学校の入試課、予備校講師を招いた。 ③ 2年生は1月に、3年生は4月にそれぞれ保護者向け進路説明会を実施。 ④ 1、2年生は2,3学期、3年生は1学期に生徒向け進路説明会を実施。 (2) 美容進学、メイクアート、アクティブアート、フィジカル、ファッションビジネス各コ ースのプロジェクト会議を定期的に開き、授業研究に取り組んだ。 (3) 学園祭で美容進学コースのヘアーショー、メイクアートコースのメイクショーに積極的 に取り組んだ。 (4) アクティブアートコースでは、作詞家もず唱平先生の特別授業を実施し、厳選された作 品に曲をつけ、バンドを組んで学園祭で発表した。 (5) メイクアートコース2年生でホームヘルパー2級の資格を取得。 (6) フィジカルコース1年生でスキューバダイビングのライセンスを取得。2年生ではその ライセンスのもとオーストラリアにてダイビングを体験した。 (7) スタンダードコースでは総合的学習として、生徒の興味関心、進路希望に基づいた選択 授業を展開した。 (8) インターナショナルコース 文部科学省よりSELHI指定をうけ今年度3年目となる。近隣の学校関係者を多数招 き研究授業を実施した。また3年間の研究成果をレポートとしてまとめた。また10月 に語学研修として、イギリスに3週間のホームステイおよび語学学校に入学し、英会話 能力を高めた。 (9) ファッションビジネスコースはもの作りの喜び、作ったものを学園祭で販売する喜びを 学び、仕入れや帳簿記入の方法などを学習した。 【3】生徒指導の充実強化 (1) 登下校時、生徒指導担当教員が玄関前にて、服装や頭髪の指導を実施。 (2) 学年集会や全体集会を適宜開き、生徒指導面での注意を周知徹底。 (3) 「マナーキャンペーン」の指導を期間限定でピンポイントに実施。 (4) 月2回程度、教員でグループを組み、教室廊下の清掃状況を点検。 (5) 早朝に生徒会の生徒たちが校門前で「挨拶運動」を実施。 (6) 毎時間、教員がグループを組み、校舎内を巡回警備を実施。 (7) 運動クラブ員が毎週放課後、学校周辺の清掃活動を実施。 19 【4】授業改善充実のための授業評価とその公開 (1) 各教科は年度当初作成したシラバスを利用し、反省と授業研究、授業の創意工夫を行 った。 (2) 各教科は学期に1回研究授業、公開授業を実施し、個々の資質向上に努めた。 (3) 各コースごとにティームティーチングをとりいれ、授業の効率をあげた。 【5】入学生徒数の安定的確保 (1) 大阪府351校、奈良県52校、和歌山県41校、兵庫県5校の中学校を訪問し、本 校の学校内容紹介と入試要項の説明を行った。 (2) 9月に中学校教員、塾対象の学校説明会を実施。 9月5日 中学校教員対象説明44校48名参加 9月6日 中学校教員対象説明38校38名参加 9月9日 塾対象説明会145校 162名参加 (3) 中学生、保護者対象の説明会を実施。 夏の一日体験 236名参加 オープンキャンパス7回実施 846名参加 個別相談会実施 40名参加 【6】国際理解教育の推進 (1) インターナショナルコース2年生は10月に英国オックスフォード市で23日間語 学研修を実施。参加生徒7名、引率教員1名。 (2) インターナショナルコースを除く2年生の生徒は12月にオーストラリアのブリス ベンへの修学旅行実施。生徒235名、引率教員16名参加。現地では教会での模擬 挙式やスキューバーダイビング体験などコースに分かれての体験学習を実施。 (3) 2名の生徒が、アメリカへ長期留学。国際交流室がサポートした。 (4) SELHiの3年目の研究計画を順調に進めることができた。 (5) 海外から長期留学生5名を迎えた。留学生は本校生徒宅でホームステイをし、また、 インターナショナルコースでの授業に参加する中で、日本語の習得や異文化を体験し た。留学生の学校生活について国際交流室がサポートした。本校生徒も留学生と学校 生活を送る中で刺激を受け、国際理解、国際交流を図ることができた。 20 21
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