平成26年10月27日

平成26年度学校便り
平成26年10月27日
二小だより
青梅市立第二小学校
青梅市長淵4丁目437番地
電話 0428(22)7264
№7
校長 仁藤茂則
創立143周年11月30日開校記念日に寄せて
校長
仁藤 茂則
休み時間、校庭では子供たちがボールを使っての遊び、追いかけっこ、鉄棒やブランコなどの遊具を使っての遊び、そ
して、陽だまりテラスでの遊びなど、元気よく活動しています。10月4日(土)に開催された運動会には、たくさんの方々に
おいでいただき、ありがとうございました。新校舎での全面開放の校庭で子供たちはのびのびと運動に取り組むことができ
ました。ご声援、励ましの声かけをいただきまして、ありがとうございました。
さて、11月30日は青梅市立第二小学校の開校記念日です。以前も紹介しましたように、大正9年11月30日に「西
館校舎」が完成しました。これにより長年使われてきた木初分教室が廃止され、その翌年には駒木野分教場も本校に
統合し、より充実した教育を統一的に実施できる体制が整ってきました。この西館校舎落成の大正9年11月30日を後
世に伝えるため、本校の開校記念日は11月30日と定められました。
今年、6月28日には新校舎落成記念式典が盛大に挙行され、新たな歴史が刻まれました。ここで、いくつかの本校
の足跡をたどってみたいと思います。まず、校地西側にあった「むらさき山」ですが、子供たちは誰でも、小高い芝生の山
に登ったり、降りたりして遊んでみたいという望みを抱いていると思います。そこに、うずまき道やトンネルや砂場があれば、
子供たちの喜びや夢はさらにふくらむことでしょう。こうした遊びで、運動能力や体力を育てることができれば、さらによいと
思います。そうした保護者・地域の皆様の思いを創立90周年記念事業の際、築山の築造を行うことになりました。築山
の築造工事は昭和37年2月5日に起工式が行われました。実際に工事が始まったのは8月からでしたが、工事は順調
に進んで小高い山ができ、トンネルが掘られ、うずまき道も施されました。そして、芝生張り、さつきやつつじを植える作業は、
教職員や児童の手作業で行われました。この築山の命名は、全児童から募集した結果、「むらさき山」に決まりました。
それは、本校の校歌の「むらさきに山あけゆけば」からきているのでした。その年の開校記念日11月30日に「むらさき山」
が竣工しました。以来38年間、子供たちにとって、「むらさき山」は「遊びの天国」でした。その「むらさき山」は、国道411
号線拡幅工事、体育館、プールの重層式建物の建設着工が近づいてきた平成12年11月4日(土)に「むらさき山」、
イチョウの木の「お別れ集会」が行われ、お別れすることになりました。当時の第28代校長印南圭子先生による作詞、
音楽専科の大久保定子先生による作曲で「ありがとうさようなら」の歌が作られました。「ぐるぐるまきのかたつむり ぐるぐる
目がまわる いつもぼくらと遊んでた おおきなむらさき山 トンネルくぐって ごっつんこ おでことおでこが ぶつかった あり
がとうむらさき山 ありがとうさようなら 春には緑の葉 秋には黄色い葉 いつもわたしを見つめてた おおきなイチョウの木
つもったはっぱを 両手にかかえて みんなでかけっこ したっけな ありがとうイチョウの木よ ありがとうさようなら」という歌が
歌われました。大きな歴史と伝統の足跡によって現在がありますこと、感慨深く思います。
今年度は、11月8日(土)に音楽会が実施されます。平成2年度から合唱発表会として実施され、今年度で25回
目となります。平成の時代とともに歩んできた「音楽会」、今、子供たちは一生懸命、友達と響き合って練習しております。
本校の伝統行事であります「音楽会」に、どうぞ、おいでいただきますようお願いいたします。
また、12月5日(金)には、
「二小子供まつり」を実施します。この行事は平成2年度より始まりま
した。当時は、縦割り班活動のひとつとして、80もある班からお店が出されました。子供たちだけの
イベントで、オープニングセレモニーもあったそうです。今年度より本校では新たな学校行事として「二
小子供まつり」を開催します。①活動を通して学校が楽しいと思える心情を育てる、②異学年との交流
を深め、互いに思いやり尊重する態度を育てる、③学級、学年を主体とした活動を通して、自分の役割
を責任をもって果たしたり、協力したりすることのよさを学ぶことをねらいとして取り組んでいきます。
保護者・地域の皆様にも公開しますので、どうぞ、楽しみにおいでいただければ幸いです。
秋は、「灯火親しむべき候」でもあります。読書を通じて、人の生き方を学ぶことができます。また、
読書によって、言葉を学び、感性を磨き、表現力を高め、想像力を豊かにしていくことでしょう。そし
て、子供たちは抽象的に物を考える力や感動する力など、人としてよりよく生きるための様々な力を身
に付け、伝統的な文化遺産を継承していくことになると思います。運動で体を鍛えるとともに、テレビ
から離れて読書に親しむ心豊かな時間をもちたいものです。