`10July20 平成 22 年度終業式 水戸市立鯉淵小学校長 小堀 常雄 平成

‘10July20
平成 22 年度終業式
水戸市立鯉淵小学校長
小堀 常雄
平成 22 度の第 1 学期終業式を迎えました。
長い長い夏休みを迎えることにもなりますが,始まってみると,以外に短く
も感じてしまいます。
「つくつくぼうし,つくつくぼうし」という蝉の声を聞きますと,
「アーもう
夏休みも終わりだな」という気持ちになります。
さて,この蝉ですが,今,朝早く「かなかな」と鳴いていますし,昼には「ジ
ージー」と油蝉も鳴いています。
校庭の周りに木々の下を見てみますと,小さな穴がたくさん開いています。
この穴,実は,蝉の穴です。
蝉という昆虫は,卵から成虫,つまり大人になるまで 7 年から 10 年かかると
いわれています。今鳴いている蝉は,ちょうど,皆さんが生まれたころに同じ
ように土の中で生まれたといってよいでしょう。そして 10 年たった今,やっと
一人前になって地上に出てきます。
しかし,皆さんも知ってのとおり,一人前になって出てきたこの蝉,10 日く
らいの命だそうです。
だから,この暑い日に,10 日間の短い命を惜しんで,精一杯生き,精一杯大
きな声を出し鳴いているのですね。
皆さんも,蝉の抜け殻をみたら,「あなたは,地上に出てきたこの 10 日間を
精一杯生きたんだね。さようなら。」と優しく声をかけてください。
皆さんは,あと 10 日間の命しかないとしたらどうしますか。
夏休みおおよそ 37 日間です,今年も,4 年生以上,おおよそ 5 日間の算数の
学習がありますので,32 日間です。
休みの日,蝉のお話を思い出して,一日一日を大切にしてください。早寝早
起き,お手伝い,読書,自分で計画した学習など,どうぞ,自分でスケジュー
ルをつくって,有意義な生活を送ってください。夏休み中には,時間割やチャ
イムの音などがありません。自分でしっかり計画を立てていくことです。
それから,校長先生が子どものころ,夏休み中,毎年同じ病気にかかってし
まいました。薬を飲んでも,大きな病院へ行っても治りませんでした。厄介な
病気です。
「あとで病」という病気です。いまでも時々かかってしまうことがあ
ります。それは,
「今やらなくても後でいいや」と先へ先へと伸ばしてしまうこ
とです。どうぞ,その病気にかからないよう十分に気をつけてください。
交通事故の遭わないよう,しっかり注意して生活してください。そして,2 学
期,また,この体育館で元気な姿を見せてください。