2006 年 ベスト・ミステリー小説 詩吟 短歌 俳句 川柳

 天才数学者ケイン。彼を悩ませる謎 どこにいたって、怖いものや汚い 警察官人生二十五年。不祥事をめ
ものには遭遇する。それが生きるこ の神経失調には大きな秘密があった。 ぐる玉突き人事のあおりで、強行犯
それは、世界を根底から揺るがす特別 係の捜査員から一転、単身赴任の駐
とだ。財閥企業で社内報を編集する
な能力の萌芽だった。それを狙い、政 在勤務となった巡査部長の川久保。
杉村三郎は、トラブルを起こした女
府の秘密機関が動き出し、その権力を
性アシスタントの身上調査のため、駆使してケインを追いはじめた。なぜ 「犯罪発生率、管内最低」の健全な町
私立探偵・北見のもとを訪れる。そ 彼らはケインを追うのか?彼らが狙う で、川久保が目撃した荒廃の兆し、
些細な出来事。捜査の第一線に加わ
こで出会ったのは、連続無差別毒殺 ケインの「能力」とは何なのか?執拗
れない駐在警官の刑事魂が、よそ者
事件で祖父を亡くした女子高生だっ な追手から逃れつつ、ケインはその謎
を嫌う町の犯罪を暴いていく。
に迫ってゆく。
た。
著者は1950年北海道生まれ。
著者は1960年東京都生まれ。 著者は1970年生まれ。ペンシル
「鉄騎兵、
ヴァニア大学で統計学を学び、スタン 自動車メーカー勤務を経て、
「我らが隣人の犯罪」でオール読物推
跳んだ」でオール読物新人賞を受賞。
フォード大学でMBAを取得。有名企
理新人賞を受賞し作家デビュー。そ
業でマーケティングを担当する。本作 そして「エトロフ発緊急電」で山本
の後、「理由」で直木賞を受賞する。 品で世界スリラー作家クラブ新人賞を 周五郎賞等を受賞する。
受賞。
その他のベスト・ミステリー
2月の催しもの
と き
催しもの
11:00 ∼
14:00 ∼
子どもビデオ劇場
25日(日)
11:00 ∼
15:00 ∼
子ども工作教室
毎週木曜日
10:00 ∼
12:30
あかちゃんクラブ
ラッコルーム
14:00 ∼
「おはなし」と
「あそび」の広場
4日(日)
◆「赤い指」
東野圭吾/著
◆「風の影」上下
カルロス・R・サフォン/著
◆「狼花 新宿鮫Ⅸ」 大沢在昌/著
◆「あなたに不利な証拠として」
ローリー・L・ドラモンド/著
◆「シャドウ」
道尾秀介/著
◆「 1 2 番 目 の カ ー ド 」
J・ディーヴァー /著
俳句
雪だるま解けて帽子の斜交いに
島田たつい
立春や句友を偲ぶ一周忌
川口
美雪
もう春が来ている花舗のかざり窓
北村
和子
扶桑川柳クラブ
﹂ ふそう俳句会
﹁立春 川柳 立ち話固有名詞が出ぬあせり
髙木
節子
どこまでも富士ついて来るバスの旅
髙野瀨徳子
花婿の上げ底靴が背を伸ばす
牧田
はな
短歌
山内
正風
22
﹂ ふそう短歌会
﹁春先の使者 ◆「銃とチョコレート」 乙一/著
草野径にぽんと笑みており
鼓
鼓草=︵たんぽぽ︶
春先の使者に犬と出遇えり
小野寺紀美代
きさらぎの寒さに負けぬ桜草
可憐さ愛しみ庭に手入れす
大薮美佐子
いい加減折れたらいいのに根深かる
恨みあるらし中東情勢
鈴木
淑子
白居易
己に訝る衾枕の冷やかなるを
復見る窗戸の明らかなるを
夜深こうして雪の重きを知る
竹の声
時に聞く折
正風流二代目
﹂ 寝に就き、床中、異常な寒さを感じ、窓の外が殊更明
﹁意 るい。夜は沈々と更けゆく。折りから竹の折れる音が聞
こえてきた。雪の重みで竹が折れたが、ずいぶんつもっ
たことだろう。
詩吟 ﹁夜雪 ﹂ 毎週土曜日
2006年
ベスト・ミステリー小説
佐々木譲/著
﹁制服捜査﹂
扶桑町図書館 ℡ (93)8630 開館時間 午前 10 時∼午後 6 時
﹁数学的にありえない﹂
上 下
アダム・ファウアー/著
宮部みゆき/著
﹁名もなき毒﹂
FROM LIBRARY
広報ふそう 2007 年 2 月号