Oracle Database Appliance

導入事例
Case Study
Oracle Database Appliance
株式会社オークネット
現物の車を見たり運んだりすることなく中古車の出品・
落札をオンライン上で行える「オークネットテレビオーク
ション」をはじめ、
ICT 技術を駆使して様々な領域の業者
間オークションプラットフォームを運営・提供しています。
本
社:東京都港区北青山二丁目5番8号
設
立:1984年3月9日
青山OMスクエア
資 本 金 等:6,928百万円
従 業 員 数:324名(2016年1月1日現在)
U
R
L:https://w w w.aucnet.co.jp
( 取材日:2016年7月 )
P O I N T
老朽化した基幹データベースの
リプレースで3∼4倍の性能向上と
コスト削減を同時に実現
最新ハードウェアを備えた
ODAの導入でデータベース
性能の大幅向上を実現
Oracle Database Enterprise
Editionの機能を活用することで
性能向上と確実な監視を実現
世界初の中古車TVオークションを運営する株式会社オークネットでは、基幹システムの
データベース老朽化によるシステム性能の劣化が問題になっていました。そこでシステム
ODAへのリプレースでデータ
更改時にデータベース基盤としてOracle Database Appliance(以下、ODA)
を新たに
導入。データベース性能が大幅に向上したとともに、運用コストや保守コストの削減や、
優れた監視ツールの活用による安定稼働も同時に実現しました。
課 題
1
2
3
センター・コストやハードウェア/
ソフトウェアの保守コストを削減
対 策
効 果
基幹システムのデータベース基盤の
最新ハードウェアを装備したODAに
バッチ処理の性能が最大4倍、
ハードウェアが老朽化していた
データベース基盤全体をリプレース
バックアップ処理の性能が約3倍に向上
データベース性能の劣化によりシステム
Oracle Database Enterprise Edition
監視ツール活用による安定運用やサービス
全体のスループットが低下していた
の性能監視やオンライン・メンテナンスの
無停止でのメンテナンスを実現
システムの成長とともにサーバや
ストレージなどのハードウェアが増加
機能を運用管理に導入
年間のデータセンター・コストを
複数のデータベース・システムを
5分の1に削減
ODAに統合
旧環境
システム概要図
データベース性能の劣化により処理が遅い。
システムの成長によりハードウェアも増加。
リボンDB×2
AX-LINK DB×2
共有ストレージ×4
ラックスペース
20U
Oracle SE One
新システム システムを統合、集約した結果、コスト縮小を実現。
最新ハードウェアとOracle EE導入で、処理性能が最大4倍に向上。
リボンDB×1
AX-LINK DB×1
共有ストレージ×1
システム増強で
コスト増
ラックスペース
ODA
Oracle EE
4U
年間データセンターの
コストが
1
5 に縮小
Case Study
Oracle Database Appliance
オークションシステムを下支えする
データベース基盤が老朽化
Appliance
(以下、ODA)でした。最新スペックの
チューニング・アドバイザ機能を活用することで、
ハードウェアとOracle Databaseが最適な形で
処理時間がかかっているSQLを容易に特定して
パッケージングされたODAを導入することで、
チューニングすることも可能になりました。
ICT 技術を駆使した「バーチャルオークション」
既 存 システムより、はるかに 高 いデータベース
市場の運営で広く知られる株式会社オークネット
性能を獲得できるのではと考えたのです。
ODAを他システムにも横展開し
合計3台が稼働
(以下、
オークネット)
。
同社が運営するオークション
またこれまでは、データベース・サーバや共有
は、
出品者や落札者、
商材が一堂に会して行われ
ストレージ装置がデータセンターのラックの中で
る通常のオークションとは異なり、
商品と競り値の
20Uものスペースを占めていましたが、ODAなら
運 用 面においても当 初 狙っていたとおりの
情報だけをオンライン上でやりとりします。
これを4Uまで減らすことができ、データセンター・
省 力 化の効 果を実 現できたことから、同 社は
業界で唯一無二のこのオークションシステムを
コストの大幅削減と同時に、これまで個別導入し
その後更改時期を迎えた他のシステムのデータ
用いて、同 社は中 古 車をはじめ二 輪 車やP C 、
ていたハードウェアやミドルウェアの保守コストの
ベース基盤に対してもODAを適用しました。
ブランド品、医療機器など、実に多様な領域の
削減までも見込めました。
業者間オークション市場を運営しています。特に
加えてOracle Databaseのエディションが、これ
細 渕 氏 既に A X- L I N Kとリボンの 経 験 から
1985年から手掛ける「オークネット・TVオーク
まで利用してきたOracle Database Standard
O DAの 有用 性は わかっていましたし、導入の
ション」は、全国約120箇所の中古車オークション
Edition OneからOracle Database Enterprise
難易度や手順も把握できていましたから、他のシス
会場と提携し、年間約470万台ものオークション
Editionに変わることで、性能や運用の面で様々な
テムへの導入に躊躇することはほとんどありませ
を中継しています。
効果が期待できたと言います。
んでした。現 在 では A X- L I N Kとリボンに加え
支えてきたのが、
Oracle Database Standard
細渕氏 SQLのパラレル処理やデータ圧縮機能など、
もODAを導入しており、合計3台のODAが稼働
Edition Oneによって構築された基幹データベース
Enterprise Editionならではの機能を活用して
しています。
「せりシステム」と
「 Webサービスシステム」に
オークネットのオークションシステムを長らく
「AX-LINK」と「リボン」でした。
同社の基幹システム
性 能 向 上を図 れるので はと考えました。また
は主にこの 2 つのシステムによって構成されて
Diagnostics Packオプションを使えば、データ
いますが、
どちらもリリースから6 年間が経過し、
ベース管理者のスキルに依存しない安定したデー
リプレースのタイミングが近付いていました。
同社
タベース監視を実現できる他、オンラインのまま
システム管理部 統括ジェネラル・マネージャー
索引の再作成や表定義の変更を行える点は、メン
細渕健二氏は、
当時の状況をこう説明します。
テナンス時のシステム停止による機会損失を防ぐ
オークネットが運営するオークションサービスの
上で極めて有効だと判断し、最終的にODAの導入
データベース基盤のほとんどを現在ODAが支えて
を決断しました。
います。同社では、オークションサービスの品質や
細渕氏 AX-LINKとリボン
ODAのさらなる活用や
運用安定化に向け
アシストの支援に期待
性能、安定性をさらに向上させるべく、ODAの日々
とも に ハ ード ウェア が
バッチ処理やバックアップの
性能が3倍に向上
老朽化しつつあり、リプ
レースが不可避な状況で
した。またシステム規模
の運用をより一層確実なものにして安定稼働させ
るための取り組みを進めています。
こうした取り組みを進めていくために、
「アシスト
の拡大に伴いデータ量が
既存データベースをODAへ移行するに当たって
増加し、データ特性もシス
は、
サービスへ与える影響を最小限に留めるために、
非いただきたいと思っています。もちろん障害対応
テムを構築した当初から
わずか3時間で作業を終える必要がありました。
の際には、
これまでどおりクオリティの高いサポート
これだけ 短い時 間で果たして作 業を無 事 完了
を期待しています」
と細渕氏は語ります。
かなり変わってきたため、
細渕健二氏
から、ODAのさらなる安定稼働に向けた提案を是
時 間 の 経 過とともに
できるか、当初は不安もありましたが、実際には
データベースのパフォーマンスが明らかに劣化し
移 行 作 業 に 難しい 部分 はほとんど なく、事前
オークネットが導入したODAのうちの1台には
てきました。システム更改では、こうした課題を
の手順どおりに無事終えることができました。移行
Oracle Database 12cが搭載されており、
今後は
解決できるデータベース製品にリプレースしたい
直後にOracle Databaseのエラーが発生しまし
Oracle Databaseの最新機能も積極的に活用し
と考えていました。
たが、アシストのサポートサービスに問い合わせ
ていきたいとしています。
た ところ そ の 場 で 迅 速 に 解 決 で き た た め 、
性能向上とコスト削減効果を狙って
ODAへのリプレースを決断
リプレースにあたり、同社は様々なデータベース
事なきを得ました。
細渕氏 Oracle Database 12c に新たに搭載され
O DAの性能に関しては、当初想 定していた
たインメモリ機能を活用していきたいと考えている
とおりの高いパフォーマンスを発揮しました。バッチ
のですが、残念ながら現時点ではまだうまく使いこ
系プログラムの 処 理 速 度 が 旧システムと比べ
なせていません。アシストには今後、
こうした新技術
製品を比較検討しましたが、その中から最有力
3 ∼4倍に向上し、バックアップにかかる時間も
や新機能をビジネスに有効活用する上での提案/
候補として浮上したのが、オラクルが開発/提供
約3分の1まで短縮できました。また、Oracle
サポートも非常に期待しています。
するアプライアンス製品O racle Dat abase
Database Enterprise Edition が備える SQL
お問い合わせは
株式会社アシスト
URL: https://www.ashisuto.co.jp/oda/
E-Mail: [email protected]
東
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※本事例は取材時の内容に基づくものです。 ※製品内容は、予告なく変更される場合があります。 ※記載されている会社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。
※OracleとJavaは、Oracle Corporationおよびその子会社、関連会社の米国およびその他の国における登録商標です。
Ora_015_Sep16