シャープ株式会社 従来のデータベースの課題は? ディスプレイデバイス戦略本部 本社 創業 資本金 事業内容 URL ● より多くの生産拠点に対応するために、処理 能力の増強が必要。 ● まれに、 メモリスワップによるパフォーマンス 低下が発生。 大阪市阿倍野区長池町22番22号 1912年 1,218億8,400万円 (2013年11月現在) エレクトロニクス機器および電子部品の研究、開発、製造、販売 http://www.sharp.co.jp/ TISに発注した理由は? ● オラクル製品に精通した高度な技術力。 ● TISが保有する実機を使った事前検証が可能。 「Oracle Database Appliance」 で 生産情報DBのレポート出力時間を 1/4に短縮 プロジェクトでのTISの役割は? ● データベースのパラメータ調整から障害テ スト、サポートまでを全面支援。 ● 定期的なバックアップの仕組みを構築。 導入による効果は? シャープ株式会社(以下、シャープ) ディスプレイデバイス戦略本部は、海外生 ● 生産情報のレポート出力時間が、平均して 約1/4に。 ● アクセスが集中する時間帯でも安定稼働。 産拠点で製造した液晶パネルの生産情報の管理を強化するため、新たなデー タベースマシンの導入を計画した。TISは、高パフォーマンス・高可用性を備え たアプライアンス製品 「Oracle Database Appliance」 の導入を支援し、約4 カ月の短期間で稼働を実現した。 課題 「億」 単位のレコード対応のためDB強化が急務に 国内の技術部門では、生産情報を定期的に ベースのみを切り分けて専用マシンへ移す 1973年に液晶の実用化に成功以来、世界 検索・閲覧し、製品の品質が保たれているこ というもの。 「 当初は、汎用的なIAサーバに の液晶技術革新をリードしてきた。同社の液 とを確認する。 オラクルデータベースをインストールする エレクトロ ニ ク ス 大 手 の シャー プ は 、 晶パネルは、テレビ、PC用ディスプレイ、ス シャー プ は 2 0 1 2 年より、同システムの 方法を検討しましたが、見積額が予算を超 マートデバイスなどさまざまな製品に搭載 デ ータベ ース基 盤 の 強 化に向けて検 討を えたため代替手段を探していました」。そん されている。 開 始した。そ の 理 由をディスプレイデバイ な岩川氏の目にとまったのが、OS、サーバ、 同社の高品質な液晶パネルの生産を支え ス戦略本部の岩川光善氏は「より多くの生 ソフトウェアなどがワンボックスに統合され た「 O r a c l e D a t a b a s e A p p l i a n c e 」 る仕組みのひとつに、 「 生産情報一元化シス 産 拠 点 の 生 産 情 報を一 元 化 する計 画とな テム」がある。これは、海外生産拠点の製造 り、デ ータベ ースのレコード数 が 億 単 位 へ (ODA) であった。 「 高速・高可用性を備えて ラインで生産処理が行われた液晶パネルの と大 幅に増える見 込 みとなったのです」と いることに加え、コストを抑えてスモールス 枚数や、品質チェックの結果などが、オンラ 語る。 インでリアルタイムに集積される仕組みだ。 計画の骨子は、既存システムからデータ 選択 タートできる点も大きな魅力を感じました」 (岩川氏)。 TISの実機を使ってパフォーマンスを検証 導入候補となった製品 「Oracle Database とコストの両面から「Oracle Database Architecture Laboratory( EAラボ)」で Appliance」の詳細な情報を求める岩川氏 Appliance」の選択が、目的にかなっている 行われた。EAラボは、 「 Oracle Database は、2 0 1 3 年2月、かねてより取 引 の あった ことを改めて確信する。 Appliance」をはじめオラクルの各種デー TISに連絡をとる。 「 ITパートナーとしてTIS 導入を決定するうえで、一番の決め手に タベースマシンが用意された、国内で数少 との付き合いは長く、オラクル製品に強いと なったのは、TISが実施したパフォーマンス ないPoC施設のひとつだ。 の 事 前 検 証 だった 。 「TISが保有する 事前検証の依頼から2週間後にまとめられ TISは既に国内で「Oracle Database 『Oracle Database Appliance 』実機を たレポートを見た岩川氏は 「予想を超える結 いう印象がありました」 ( 岩川氏) 。 Appliance」導入を手がけていたこともあ 利用して、当社のデータベースがどの程度 果で、 こんなにパフォーマンスが向上するの り、すぐに製品の詳細情報をはじめ、導入後 高速化できるかを事前検証してもらいまし か、 と驚きました」 。この良好な結果をふまえ、 のサポートや使用可能なオプションなどの * た」 ( 岩川氏) 。この検証は、TISのPoC(概念 シャープはTISへの正式発注を決定した。 情報を提供。これを受けたシャープは、機能 実 証 )施 設 で あ る「 T I S E n t e r p r i s e *PoC:Proof Of Concept シャープ株式会社 ディスプレイデバイス戦略本部 導入 約4カ月の短期間でプロジェクトを遂行 2013年6月に開始した導入プロジェクト が進められました」 ( 岩川氏) 。 は、サブ機は電源オフのコールド状態となっ において、TISはデータベースのパラメータ プロジェクトでは、データベースの可用性 ており、万が一の際の切り替えは手動操作が を詰める作業をはじめ、バックアップの環境 を高めるため、障害に備えるリカバリの仕組 必要でした。今回の方式では、自動的にスタ 構築、障害時を想定したテストまで全面的に み も構 築された。 「Oracle Database ンバイ機へ切り替えられるため、より可用性 支援を行った。 「 以前、Oracle Databaseを Appliance」の筐体には標準で2台のサー の高い運用が可能となりました」 ( 岩川氏) 。 導入した際は、サーバ機器の選定に始まり、 バが収められているが、 シャープとTISは今回 こうして、導入プロジェクトは、約4カ月と ソフトウェアのインストール、パラメータの調 「Oracle RAC One Node」 と呼ばれる構 いう短 期 で 終 了し、機 能 強 化 された「 生 産 節など根気のいる作業が必要でしたが、今回 成を選択。これは、一方のサーバをアクティ 情 報 一 元 化システム」が 9 月末に稼 働を開 はアプライアンスであることに加え、TISの ブ、もう一方を障害時に備え常時スタンバイ 始した。 支援により驚くほどスムーズにプロジェクト させておく方式だ。 「 以前のデータベースで *RAC:Real Application Clusters 効果 * レポート出力時間が平均約1/4に短縮 データベース基盤が刷新された効果につ いと岩川氏は語る。 「 データベースの作成方 は、オラクル製品に関する高度なトレーニン いて、岩川氏は 「ある部門が日々出力するレ 法や 、チュー ニング の 方 法につ い て 電 話・ グを受けた技術スタッフで構成されている。 ポートは、複雑な集計を行っているため出力 メールで質問をしましたが、非常に丁寧な返 岩川氏は、 こう締め括る。 「 当部門としては に約4時間を要していましたが、15分程度へ 答をいただけました」。このサポートは、 「 TIS 初のデータベースアプライアンス製品の導入 と、約1/16にまで短縮され、利用者から感 Oracle Support Programme」 ( TOSP) でしたが、TISの協力で当初の目標数値を上回 謝の言葉をもらいました」 と語る。各部門の と呼ばれるもので、TISが保守の一環として るデータベース基盤の強化を達成できたこと 統計の結果、出力時間は平均して約1/4に 提 供を行っているサ ービス。サポート要 員 に満足しています」 。 短縮されたという。加えて、データベースの 取り込み・抽出に利用するバッチプログラム も、処理時間が約1/3に短縮されている。 システム概要 国内 海外生産拠点 生産情報一元化システム また、生産情報を閲覧する国内部門の数が 大きく増えたにも関わらず、安定性が向上し 工程管理システム アプリケーションサーバ たと岩川氏は語る。 「朝の時間帯は、前日の生 産結果をレポーティングするためにアクセス が集中しがちです。以前は、 メモリのスワップ 工程管理システム Oracle Database Appliance が発生し、月に一度程度、 レスポンスが極端 に低下することがありましたが、現在は不具 液晶パネル生産情報の検索・閲覧 合はまったく発生していません」 。 カットオー バ ー 後 の 運 用にあ たっては 、 工程管理システム TISのサポート窓口に助けられた部分が大き 技術部門等 お客様の声 データの受け皿となるデータベースの強化というシンプルな骨子でスタートしましたが、TISは誰がど のような目的でレポートを利用するのかまでをしっかり把握し、当社と同じ目線で課題解決に取り組ん でくれたことが印象に残っています。 データベースの診断・チューニングを効率化したいという課題に対して、 オプションのツール 「Oracle Diagnostics Pack」や 「Oracle Tuning Pack」 をご提案いただいたように、今後もTISならではの知 見を生かしたアイデアをいただければと思います。 岩川 光善氏 「TIS Enterprise Architecture Laboratory」 http://www.tis.jp/service_solution/ealab/ ▲ ▲ ▲ 本事例に掲載のTISサービスはこちら シャープ株式会社 ディスプレイデバイス 戦略本部 ITシステム推進室 主事 http://www.tis.co.jp/ ■ 東京本社 160-0023 東京都新宿区西新宿 8-17-1 住友不動産新宿グランドタワー TEL:03-5337-4234 ■ 名古屋本社 451-0045 愛知県名古屋市西区名駅 2-27-8 名古屋プライムセントラルタワー TEL:052-563-7411 ■ 大阪本社 564-0051 大阪府吹田市豊津町 9-1 パシフィックマークス江坂 TEL:06-6385-0888 ○TIS、 TISロゴはTIS株式会社の商標または登録商標です。 ○その他の会社名、 商品名、 サービス名は各社の商標またはサービスマークです。 ※OracleとJavaは、Oracle Corporation およびその子会社、 関連会社の米国およびその他の国における登録商標です。文中の社名、 商品名等は各社の商標または登録商標である場合があります。 2014年8月作成 TJ2014-08-2P-054
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