平成 24 年 11 月号室蘭市青尐年科学館（科学の宝箱）http://www.kujiran.net/kagaku 第 183 巻科学技術振興作品展（発明工夫展）胆振地方展審査結果当館『科学クラブ・ロボクラブ員』の 17 作品が特別賞に輝き全道大会にエントリーされました。この中から胆振教育局長賞、北海道発明協会長賞、胆振地方発明工夫教育研究会長賞、室蘭市長賞・市議会議長賞・教育長賞・商工会議所会頭賞・かもけん理事長賞の 8 作品をご紹介します。胆振教育局長賞ギョウザ作りアシストマシン・スプーン（凌雲中 1 年中辻君）平らなスプーンに餡を取り、ギョウザの皮の上でレバーを握ると、ワイパーが餡をすばやく落とすので能率 10 倍。材料は 100 円ショップのお好み焼きヘラ（中下）と麺用トング(中上)。トングのバネを利用してワイパーにした。ワイパーをヘラにハンダ付け。ステンレスのハンダ付けはむずかしい。右のマシンは絞り袋に餡を入れ、ハンドルを回すと餡が絞り出されるのでギョウザを大量に作る時は便利。北海道発明協会会長賞サイクロンねじくぎ回収アタッチメント（伊達小 6 年黒澤君）切りくずに交じった釘やねじなどを掃除機で一緒に吸い込んでも、釘やねじが容器に残る。サイクロン効果を利用するためパイプの位置を上下左右食い違うようにした。右図は木くずに交じった釘を吸い込んだ様子。釘は 100％残っている。胆振発明工夫教育研究会会長灯油ポンプ手元バルブ（桜蘭中 2 年竹内君）灯油ポンプで液体を小分けする時、いちいち上部の空気穴をあける必要があります。この時、タイミングを逸してこぼすことも多くあります。この作品ではパイプの先にバルブをつけることで小分け作業を迅速・安全に行うことが出来るように工夫しました。容器の底にバルブを押しつけると（右図）液体が流れ出、バルブを持ち上げると（中図）止ります。室蘭市長賞重力式ジェットコースター（海陽小 6 年樋口君）黄色い車に超小型ネオジ磁石を付けたベルトをおもりの落ちる力で回転させ、金属球を頂上に運び上げ何回も走らせる作品。室蘭市議会議長賞プルアップポンプ付ヤカン（翔陽中 2 年吉田君）この作品は高齢者を念頭に置いたものです。コンロからお湯の入った重いヤカンを持ちあげなくてもお湯を注げるように工夫しました。そのため内部に鉄板と耐熱プラシートで作ったプルアップポンプを付けました。ピンクの取っ手を上方に引っ張ると細い銅パイプからお湯が出ます。普通のヤカンとしても使用可能。室蘭市教育長賞津波レスキューエレベーター（桜ヶ丘小 5 年佐藤君）建物の外側に作った水に浮かぶエレベーター。地震で停電になっても津波の水に浮くので大丈夫。室蘭商工会議所会頭賞ヘリコプターレスキューゲーム（高平小 4 年鈴木君）コントローラーの金属リングをニクロム線につけて操縦。かもけん理事長賞こぼれにくいカップ（稀府小 6 年松澤君）仕切り板を十字型にしてカップに入れると手の震えるお年寄りでもこぼしにくくなります。今年の発明工夫作品作りでも中学生のロボクラブ員が小学生の様々な相談に丁寧に応じてくれました。特に小学生は電気回路については不慣れです。基礎・基本について、これまでの作品の実物や写真を見せながらわかりやすく説明するなど、ロボット作りで培った技術をやさしく教えていました。材料集めの段階では科学館そばの大型店 100 円ショップを良く利用させていました。目的を持っていろいろな商品を眺めると、その商品の特性が色々なアイディアのもとになることも多いものです。このように発明工夫に欠かせないお店が閉店となりましたので来年は指導方法の変更も必要になりそうです。科学館 11 月の行事予定、ファミリーサイエンス（ＦＳ）・スポットサイエンス（ＳＰ）予定行事等ファミリーサイエンススポットサイエンス 7 周年記念科学館祭冬囲い内容 1，8,15,22,29 日木曜日の午前・午後各 1 回（べっこうあめ）各週土曜・日曜 10 日㊏（空気ロケット）,11 日㊐（空気ロケット）,17 日㊏（アイロンビーズ）,18 日㊐（液状化現象：夢工房）,23 日㊗（風車）,24 日㊏（サッカーロボ操縦体験：夢工房）,25 日㊐（風で動く車を作ろう） 4 日㊐ 10～16 時全館工作教室（お楽しみ万華鏡・どんぐりアート・アイロンビーズスライム・プラ板・ミニ水ロケット）、液体窒素実験教室、ポップコーン作り、お楽しみクイズ大会、風船屋ＮＯＲＩさんのバルーンアート 8 日㊍午前中（予備日 9 日㊎）ムッピークラブ 15 日㊍大人の科学クラブ 9 時半～14 時（弁当持参）熱の科学秋の防火訓練親子 PC 教室Ⅱ 16 日㊎午前中 23 日㊗ 10～14 時多目的室 CG ポストカードコンテスト作品作り講習会休館日 5 日㊊、6 日㊋、12 日㊊、19 日㊊、26 日㊊、27 日㊋