新春号 - 播磨町立図書館

201 6 年1 月
播磨町立図書館発行
16年
新春 号
播磨町東本荘1-5-55
Tel 079-437-4500
https://www.library.harima.hyogo.jp/
宮本輝さんは神戸出身で、芥川賞を受賞した「螢川」を始め、多くの名作を
発表されています。作品のなかには、「幻の光」や「花の回廊」など、
兵庫県が舞台となっている小説も少なくありません。
今回はその中の一冊をご紹介します。
典子が営むフランス料理店アヴィニョンは、神戸の北野坂から山手
へもう一段昇ったところにあり、右隣に黄健明貿易公司の事務所、
左隣に毛皮の輸入販売を営むブラウン商会が並んでいる。
(中略)
姑のリツが、「やる気になったら、案外、やれるもんやけどねェ。そや
けど、私は典子さんを、この家に縛りつけとこうとは思ってないのよ。
まだ若いんやから、ええ人がいたら再婚してもいいし、甲斐の籍を
抜いて、実家へ帰っても、それはそれで、典子さんの自由や」
と穏やかな口調で言ったとき、やれるだけやってみようか、そんな
気持ちになったのである。
『 花の降る午後 』
株式会社KADOKAWA
1991年1月
同書 6、7ページより
最愛の夫をガンで亡くし、神戸の老舗レストランを一人で取り仕切る典子。ある時
一人の青年が訪れ、夫に買ってもらった油絵を貸して欲しいと言う。青年は、その
絵の作者だった。同じ頃、レストランに危機が訪れて…
異国情緒あふれる神戸を舞台に、典子の恋と闘いを描いた一冊。
『花の降る午後』は文庫の棚(ブンコ F ミヤ)にあります。貸出中の場合は、予約が
できますのでカウンターへおたずねください。
宮本輝さんの著書は、他にも多数所蔵しています。こちらもぜひご利用ください。
1
播磨町立図書館予約ランキングを発表します! (2015年12月1日現在)
書名
順位
著者名
出版社
1
火花
又吉 直樹/著
文芸春秋
2
ラプラスの魔女
東野 圭吾/著
KADOKAWA
3
リバース
湊 かなえ/著
講談社
4
NEW
下町ロケット 2 ガウディ計画 池井戸 潤/著
小学館
5
NEW
我が家のヒミツ
奥田 英朗/著
集英社
6
NEW
だれもが知ってる小さな国
有川 浩/著
講談社
7
NEW
君の膵臓をたべたい
住野 よる/著
双葉社
8
NEW
朝が来る
辻村 深月/著
文芸春秋
あの家に暮らす四人の女
三浦 しをん/著
中央公論新社
陽気なギャングは三つ数えろ
伊坂 幸太郎/著
祥伝社
8
8
NEW
すいぞう
★ランクイン作品紹介 『君の膵臓をたべたい』★
舞台は医療の進歩した少し先の未来。偶然「僕」が拾った1冊の文庫本は、人気者のクラスメイト山内桜良(さくら)
が綴った、秘密の日記帳でした。日記帳に書かれた彼女の秘密を知ったことで、まったく接点のなかった二人の
距離は近づいていきます。誰とも関わりを持たなかった「僕」は、天真爛漫で明るい桜良と共に過ごすことで変
わっていきますが、二人の先に待っているのは避けられない別れでした―。
何気ない日常を過ごせることの大切さを感じさせてくれる純愛小説です。
レファレンスとは、図書館利用者の求めに応じ、図書館の資料を使って、
その調査・相談等のお手伝いをするサービスのことです。
このコーナーでは、図書館で実際にあったレファレンスをご紹介します。
次のようなお問い合わせがありました。
「『チムとゆかいな船長』という感じの本があったはず…」
“本の内容や登場人物はわかるのにタイトルが何となくしかわからない…”というようなことはありませんか。
先日受けたレファレンスで“チムとゆかいな船長”という本を探しているというおたずねがありました。
担当した図書館員は、その方が探している本のタイトルが少し違っていることに気が付きました。
そこで、確認のため「チム」と「船長」という2つのキーワードで検索をしたところ、『チムとゆうかんな
せんちょうさん』というタイトルにたどりつき、お探しの本を提供することができました。
はっきりしているキーワードのみを組み合わせて検索すると、答えにたどり着く手がかりになります。
お探しの本が見つからないときは、いつでもお気軽にカウンターへおたずねください。
また、タイトルの覚え違いはよくあることだと思いますが、そのようなタイトルを集めて掲載している
Webページがあります。福井県立図書館のHPにある「覚え違いタイトル集」です。
例えば、【誤】「ねずみのはいしゃさん」→【正】「歯いしゃのチュー先生」など、数々の「覚え違い?」は
見ているだけでも面白く、また、自分も同じ間違いをしていたことに気づいて共感することもあります
ので、ぜひ一度のぞいてみてはいかがでしょうか。
2
10月18日(日)
10:00~12:00
毎月1回開催している『はりま読書の会』ですが、10月は秋の読書週間行事として、
初めて野外で開催しました。
会場となったのは播磨町の大中遺跡公園で、当日は天候にも恵まれ、秋晴れの爽やかな
空の下、たくさんの方にご参加いただきました。(12名)
参加者の中には「ずっと読書の会に参加したいと思いながらも、図書館までは少し距離が
あるため参加できなかった。大中遺跡公園なら近くだったので…。」と、笑顔で話される
方もおられました。
いつもとは違う場所とメンバーということもあり、秋の風を感じながら開放的に楽しく
語り合うことができました。
「はりま読書の会」は
毎月第3日曜日 10時から
図書館2階視聴覚室にて
開催しています。
あにましおん探偵団と
本であそぼう!
11月1日(日)
15:00~15:45
今年度から始まった「あにましおん探偵団と本であそぼう!」は、
回を重ねるごとに参加者が増え、3回目を迎えた今回は24名
の方にご参加いただきました。
今回は絵本『どうぞのいす』を使って、子どもたちに絵本の
中の動物になりきってもらいました。パンやクリ、はちみつなど
食べ物の小道具は全て本物!
「りすさんが持ってきたものは何かな~?柿じゃないかな?」
「どんぐり!!」
アニマドール(アニマシオンの進行役)のミスリードもなんの
その!元気に動物たちの持ち物を選んでいました。
次回は2月21日(日)に開催予定。
絵本は『てぶくろ』です。寒い冬に、
温かみのある絵本の世界をぜひ
体験してみて下さい。
最後に、大型絵本版『どうぞのいす』の読み聞かせが行われ
ました。通常版と大型絵本版は話はもちろん同じですが、絵や
カット割りにいくつか違う部分があります。
子どもたちはこまかな違いも「ここが違うと思う」としっかり
見つけて応えていました。
子どもたちの本を読み取る力にはとても驚かされました!
3
2015年10月~2015年12月
行事報告
月
日
行事名
10月 4日 第9回リサイクルブックフェア 全般
内容
参加人数
図書館に所蔵していた資料をリサイクル本
図書館 としてお譲りする
443人
10月 26日 第37回朗読ライブ
図書館 図書館ボランティア「金のすず」による朗読
10月 31日
一日図書館員
11月 1日
対象
一般
会場
29人
小学生 図書館 貸出、返却などの図書館の仕事を体験する
7人
8人
一般
図書館ボランティア「野の花」による
図書館 ストーリーテリング
33人
GO!GO!
ブラックパネルシアター
全般
図書館ボランティア「こすもす」による
図書館 ブラックパネルシアター
66人
12月 13日 お菓子の家をつくろう!
親子
グリム童話「ヘンゼルとグレーテル」に
図書館 出てくるような「お菓子の家」を親子でつくる
18組
全般
播磨南高等学校の生徒による
図書館 ミニコンサート
41人
親子
図書館ボランティア「ウッドブロック」による
公民館 人形劇
129人
11月 18日 大人のためのおはなし会
12月 5日
12月 15日
第19回まちかどコンサート
in図書館
12月 19日 クリスマス人形劇
1月22日(金) 10:00~12:00
播磨町中央公民館2階 視聴覚室
テーマ
「絵本で子育て、笑顔で子育て
~絵本を通して子育てを楽しむ~」
講師 大畑 留理子 氏
(神戸市立垂水図書館 館長)
定員:90名
2月7日(日) 11:00~12:00
播磨町中央公民館2階 視聴覚室
コンクールの応募作品の総数1206点の中
から、奨励賞以上の入選作品の表彰式、入
選作品の展示を行います。
図書館にて申込み受付中!
1月21日(木)まで
*どなたでもご自由に入場いただけます
*電話申込み可
1月25日(月) 10:30~12:00
図書館2階 視聴覚室
図書館ボランティア「金のすず」
*申込みは不要です
*靴袋をお持ちください
素敵な朗読で楽しい一時を過ごしてみませんか?
新年、明けましておめでとうございます。
旧年中はいつも図書をご利用いただきまして、ありがとうございました。
皆様に図書館を身近に感じていただけるよう、さらに情報発信に努めてまいりますので、
これからもご愛読よろしくお願いいたします。
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