新宮市立図書館システム更新および保守業務 基本仕様書 1 業務名 「新宮市立図書館システム更新および保守業務」 2 業務概要 (1) 図書館奉仕系業務全般 ア 窓口業務の迅速化・正確化 イ 資料検索業務の迅速化・高精度化 ウ 各種登録業務の簡便化・正確化・整合化 エ 各種統計・リスト作成の簡便化 (2) 図書館からの情報発信 (3) WebOPAC(インターネット)での蔵書検索と予約機能 (4) スマートフォン専用画面による検索・予約機能 (5) メールによる予約割当連絡通知、督促通知機能 (6) その他図書館業務の簡便化・正確化 3 履行期間 ※この契約は地方自治法第 234 条の 3 に定める長期継続契約とする。 (1) システム導入、運用環境構築・準備、研修・サポート等 契約締結日から平成 29 年 1 月 31 日まで (2) システム賃貸借契約等 平成 29 年 2 月 1 日から平成 34 年 1 月 31 日までの 5 年間(60 ヵ月)とする。 (3) 保守委託契約 平成 29 年 2 月 1 日から平成 34 年 1 月 31 日までの 5 年間(60 ヵ月)とする。 4 提案要件 (1) 図書館システム導入に係る基本的な考え方 提案システムの基本姿勢について、記載すること。 ア 図書館システムにおける基本的な考え方 イ クラウド型図書館システム導入に係る特徴や利点等 ウ 提案システムに係る基本姿勢 (2) システムの構成・性能 システムの全体構成及びデータセンターについて、記載すること。 ア 端末機器構成 ・機器構成及び台数は次表のとおりとし、指示する場所に設置すること。 ・今回納入する機器の性能要件を提案すること。 ・提案ソフトウェアは保守サポートやセキュリティの観点から、フリーウェアは 認めない。 1 ・提案時における最新モデルでの見積とすること。 ・保守対応の品質を考慮し、主要機器(デスクトップ端末、ノート端末、ディス プレイ、レーザプリンタ、ルータ)は原則同一メーカー製品とし、ノーブラン ド機器・ショップ系機器は不可とする。 ・以下項目の他に、必要と思われるものは提案し、見積もりに含めること。 ※各機器の保守要件については別項に記載する。 台数 備考・設置場所 No 機 器 種 別 (より効率的な設置方法があれば提案すること ) 1 カウンター端末 (デスクトップ) 2 カウンター内 ※既存置き型 IC 機器 2 台を接続する 2 OPAC端末 1 閲覧室 (タッチパネルタイプ) 3 バーコードタッチリーダ 6 カウンター2・作業室 4 ※図書カードは現行のものを使用 4 ノートブック (業務端末/蔵点・BM 兼用) 2 作業室 ※既存差し込み型 IC 機器 1 台、新規差し 込み型 IC 機器 1 台を接続する 5 業務端末(デスクトップ型) 1 作業室 ※既存差し込み型 IC 機器を接続する 6 管理端末(デスクトップ型) 1 作業室 ※実装メモリ 3 ギガバイト以上 7 レーザプリンタ(白黒) 2 ・作業室(ネットワーク) ・カウンター、中央もしくは背面 (貸出明細等出力用) 8 IC アンテナ(差し込み式) 1 作業室業務端末に接続する 9 ネットワーク機器 1式 ルータ 10 NAS(ネットワークディスク装置) 1 共有フォルダ用 11 暗号化 USB メモリー 1 12 密閉型ヘッドフォン 1 既存利用者インターネット用パソコンに接続 No ソフトウエア種別 数 備 考 1 図書館システム 7 業務用端末、OPAC 端末 2 Office personal 2013 6 カウンター・業務端末・管理端末 3 Adobe Illustrator 1 作業室管理端末 4 ウイルス対策ソフト 7 5 年間の更新分を含む 5 端末ポート制御ソフト 6 USB,DVD 等の使用制限 6 利用者いたずら防止の措置を講 じること 1 OPAC の不正操作防止用 2 イ ネットワーク設定 ・ネットワーク等配線は市側にて準備する回線を使用すること。 ・ネットワーク設定については既存の館内LAN使用を想定しているが、設置場所 の変更、室内再配線、回線ケーブルの劣化等も有りうるので、軽微な範囲にお いては対応すること。またその為に必要なスイッチングハブは適宜見積もりに 含めること。 ・新たに契約する回線(フレッツ光ファミリータイプ隼1ギガ)を使用するにあ たって、図書館側にルーター等のセキュリティ機器を準備し、その費用も見積 に含むこと。 ・新たに契約するグローバルIP固定回線(1)で、国立国会図書館が提供する「図 書館等向けデジタル化資料送信サービス」を利用できるように設定すること。 ・利用者開放系と図書館業務系はセグメントを分割して、相互に疎通ができない ように設定すること。 ウ データセンター データセンターは自社又は開発メーカー運用の施設とし、別紙 2「図書館シス テムデータセンター設備要件確認表」に記載されている要件を満たすこと。また、 5 年後以降にデータセンターで利用している図書館システムサーバ機器等の更新 費用が発生しないこととし、利用料のみで導入時の機能が利用できること。 (3) システム機能 各機能(職員、利用者、操作性、柔軟性等)について、記載すること。 ア 各機能要件 ① 別紙 1「新宮市立図書館システム更新および保守業務機能仕様書」に対応状 況を記入すること。 ② 既存利用中の IC タグ(タイプ:I CODE SLI、SLIx の使用ができること)。 (4) 利用者への利便性の向上 利用者向け各機能(WebOPAC、スマホ対応、読書活動推進)について記載すること。 (5) セキュリティ 本システムは個人情報を取り扱うため、高いレベルのセキュリティ対策が必要 である。新宮市情報公開条例(平成 17 年新宮市条例第 15 号)、新宮市個人情報 保護条例(平成 17 年新宮市条例第 16 号)にそれぞれ充分配慮したシステムを構 築する事。システム及びデータセンターのセキュリティについて、記載すること。 ア 図書館利用に係るセキュリティ 個人情報の保護及び利用者が安心して図書館を利用できるよう、次の事項を確 実に実施すること。 (ア) 図書館システムの中で個人情報を保護するための制約を設けること。 (イ) 外部ネットワークを利用した情報交換において、情報を盗聴、改ざん、誤 った経路での通信、破壊等から保護するため情報交換の実施基準・手順を 備えること。 (ウ) インターネットからアクセスされるサーバには、利用者氏名、住所、電話 番号、性別、電子メールアドレスなどの利用者個人情報は一切保持しない 3 こと。 (エ) ID とパスワードにより利用認証を行うこと(利用権限の付与)。 (オ) 第三者がサーバに成りすますこと(フィッシング等)を防止するため、 サ ーバ証明書の取得等の対策を行うこと。TLS1.0 以上とすること。 (カ) クラウドサービスにて提供されるシステムは、データセンター内でのウイ ルス対策が装備されていること。業務に使用する端末にもウィルス対策を 講じておくこと。 (キ) 利用者毎に業務機能制限が行えること。 (ク) 個人情報に関するアクセスログは記録し追跡可能なこと。 (ケ) 館外に持ち出した端末から、データセンターへのアクセスができないよう、 制限を設けること。 (6) 構築体制 プロジェクトの管理及び開発体制について、記載すること。 ア システム構築、データ移行時は、同システムの構築実績のあるシステムエン ジニアを含めた体制を整えること。 イ 本業務を確実に遂行するため、連絡調整を行う一元的な窓口となる主任担当 者を定めること。 ウ 本業務に携わる作業従事者について、責任者及び作業従事者を明確にするこ と。 (7) クラウドシステムサービス要件 提案の図書館システムのサービス要件について別紙 3「図書館システムサービス 要件確認表」に対応状況を記入すること。 (8) 保守・運用体制 故障保守は、図書館からの問合せを一元的に受け付け、回復までの作業を一貫し て行うことができるサービス体制を整えていること。保守及び運用支援体制につい て、記載すること。 ※尚、IC 機器に関しては従前通りスポット修繕とし、今回の保守契約には含めない。 ア 保守・運用支援体制 (ア) ハードウェアについては、メーカーの保守パック(5 年)での対応とする。 オンサイト保守できない機器については、発注者の承認のうえ、センドバッ クまたはデリバリー保守も可能とする。保守サポートについては別途契約を 締結する。 (イ) 運用保守作業を円滑に遂行するための体制・指示命令系統を確立すること。 (ウ) (エ) (オ) 運用保守体制図を作成し、提示すること。 対応窓口は一本化し、専用窓口(コールセンター等)を設けること。 保守の時間帯は緊急時を除き以下とする。 月~金曜日 8:30 ~ 17:30 (カ) 業務全般に係る操作・運用指導を行うこと。 (キ) 業務全般に係るマニュアルを作成すること。 (ク) 図書館システム及び業務に精通した主担当システムエンジニア出席の上、 4 定例会を開催すること。回数、時期に関しては別途相談するものとする。 (ケ) パッケージのレベルアップやリビジョンアップがある場合は、追加機能の 説明や追加機能利用にむけた運用支援・操作指導を行うこと。 イ 障害対応 (ア) 図書館業務の遂行に支障となる障害が発生しないように、あらかじめ障 害に備えた対応策を講じておくこと。 (イ) 休日・夜間も含め障害が発生した場合の連絡体制を確立し、迅速に対応 できること。 (ウ) 障害が発生した場合の対応業務フロー、管理手順を明確化し、迅速な対応 が行えるようにしておくこと。 (エ) 障害が発生した場合は、連絡後早急に作業着手ができること。 (オ) システム稼働中に障害が発生した場合、その状況と原因について早急に把 握し、報告すること。 (カ) ハードウェア、ソフトウェアとも保守要員が迅速に対応し、業務に支障を きたさないように早期復旧すること。物理的な故障については、原則として 当日中に回復することとし、部品調達等の都合により当日中に回復できない 場合は、図書館と協議の上で十分な対応措置をとること。 (キ) 障害発生時またはメンテナンス時に不具合が発生した場合、バックアップ 作業により採取したデータに基づき、リストア作業を実施すること。 ウ その他 (ア) システム更新に係る休館期間に、新宮市立図書館本館部分の蔵書点検を行 う。この間に図書館業務を行う職員を対象とした集合研修を行うこと。また、 新システム稼動開始から 3 日間、図書館に 1 名常駐し、操作方法の補助を行 うこと。ただし、システムの習熟度合によっては短縮してもよい。 (イ) 蔵書点検時について、作業における注意事項の指導・操作説明を行うこと。 (9) スケジュール 導入に係る構築スケジュールについて、記載すること。 ア 本稼動(サービス開始)は平成 29 年 2 月1日とし、協議した上でサービスを 開始すること。 イ 導入に係る構築スケジュールについて提示すること。 (10) データ移行について 現行システムのデータ移行について記載すること。 ア データ移行対象として、書誌データ、資料データ、利用者データ、貸出デー タ、予約データなどを全て漏れなく移行すること。 イ 現行システムのデータ抽出は現行システム業者が行い、現行システムで管理 している必要データを市から提供する(移行先に合わせたデータ形式ではない)。 ウ データ抽出は 3 回以上とし、その時期については①契約締結後 2 週間以内② 別途協議の上決定③システム更新のための休館開始より 2 日以内とする。 エ データの移行が正常に行われているかどうか、受託者が全データを確認し、 市に報告すること。 5 オ データ移行に不備が発見された場合は、受託者が責任を持って再移行を行う こと。 カ 移行データについて市から問合せを受けた場合は、移行前後のデータを速や かに比較するなど調査に協力すること。 (11) 新施設建設に係る提案 新しい複合施設への移行(旧丹鶴小学校跡地での開館を予定)に係る想定事項及 び提案について記載すること。 ア 移行に係る対応 現行施設から新施設に移行する際に想定される設備及び経費(参考価格)を提 示すること。 イ 拡張機能 新施設における将来的な利用者サービス向上及び業務効率化等に向けた提案を すること。 (12) 学校図書室連携に向けた提案 将来的に想定される小中学校図書室との連携に向けて、想定事項及び提案につい て記載すること。 ア 学校連携に係る対応 小中学校(合計 10 校)を分館として図書館システムネットワークに組み込む際 に想定される設備及び経費(参考価格)を提示すること。 イ 学校連携機能 学校図書室における機能や、公共図書館との連携機能について具体的に提案する こと。 (13) 履行期間満了時及び終了後の取扱い ア 契約期間満了時 システムの使用期間が終了した際、市は契約を終了するか、期間を延長するか選 択できるものとする。使用期間を延長する場合は、別途契約することとし、月額使 用料は、同等のまま継続できるものとする。その際、更新費用及び再構築費用等の 経費は支払わないこととする。 イ 契約期間終了時 システムの使用期間が終了し、新たに別業務者の図書館システムサービス提供を 受ける場合、受託業務者は市と協議の上、データ移行支援等必要な支援作業を行い、 業務及びシステムの円滑な移行に寄与すること。 ウ データの引渡し 次期図書館システムを採用する際には、稼動に必要なデータ及びドキュメントを 指示する形式で次回の受託業務者に遅滞なく引き渡すこと。 エ データ移行費用 次回更新時のデータ移行費用については、今回の調達に含めること。 5 成果物 (1) 図書館システム機能仕様書 6 (2) 図書館システム設計書 (3) 検収報告書(新旧データチェック含む) (4) (5) (6) (7) 運用マニュアル 利用者マニュアル 電子データ(上記(1)から(5)の資料を電子媒体に格納し提出すること) その他、本市が必要と認めるもの。 6 その他 (1) 本仕様書内容に疑義が生じた場合は、その都度事務局と協議の上、その指示に従 い調査を進めるものとし、業務期間中は事務局からの進捗確認にいつでも応じるこ と。 (2) 本業務において知り得た秘密事項は、秘密を厳守するもとし、一切他に公表もし くは貸与、使用しないこと。 (3) 本業務の履行にあたっては、その他関係法令・通達等ならびに新宮市の条例・規 則等を遵守すること。 7 <参考資料> 新宮市立図書館の現況 1 図書館の概要 項目 2 概要 所在地 新宮市井の沢 4-15 開館時間 火曜日から土曜日 日曜日 休館日 毎週月曜日、祝日、毎月月末、年末年始、 特別整理期間(3 月中。分散実施のため、27 年度 休館は 4 日。今年度は更新閉館期間中に休館が必 要な部分を行う) 午前 9 時~午後 6 時 午前 9 時~午後 5 時 図書館基本統計 項 目 平成25年度 人口(3 月末) 平成26年度 平成27年度 31,315人 30,682人 30,159人 6,394人 6,393人 6,512人 8.5人 8人 6.8人 (内2.5人緊) (内1人総務) (内0.8再任用) 280日 278日 283日 106,774冊 109,041冊 118,019冊 26,307人 26,781人 28,743人 93.9人 96.3人 101.5人 105,871冊 108,992冊 113,607冊 登録者数(市外含む) 職員数 開館日数 貸出冊数(市外含む) 貸出人数(市外含む) 1 日あたりの貸出人数(市外含む) 蔵書冊数(寄贈本含) 3 MARC について ・現在使用しているMARCは株式会社図書館流通センター(以下「TRC」)のTタイプで あるが、同社Uタイプ、自館登録MARCも混在している。 ・TRCとの契約はシステム連携版であり、TOOL-iより、週1回抽出MARCとローカルデー タをインターネットを介して自動的にダウンロードしている。また、寄贈資料の MARCダウンロードを随時行っている。 4 既存 IC 機器の概要 製 品 名 型 番 数量 ロングレンジリーダライタ TR3-LD003C 4 アンテナ(差し込み型) 金属対応薄型アンテナ(置き型) TR3-HA301A TR3-SA101 2 2 8
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