深川地区消防組合 財務会計システム導入及び保守業務 委託に係る仕様書 深川地区消防組合消防本部総務課 1 業務名 深川地区消防組合財務会計システム導入及び保守業務 2 業務の目的 本組合が行う財務会計事務の見直しを図り、より一層の事務の効率化、透明化、高 度化を図り、国が要請する統一的な基準による地方公会計への移行に対応するため、 財務会計システムの導入及び保守業務を行うことを目的とする。 3 基本条件及び業務の内容 (1)基本条件 ア 提案しようとするシステムは、本組合と同規模程度の地方公共団体において導 入実績があること。 イ 北海道内に本社または支社があること。 (2)業務内容 次の業務を包括的に事業者に委託するものとする。 ア システムの導入 ・ 本組合の現在の業務の流れを参考とし、今後の業務を考慮したシステムを構 築する。 ・ 仕様書の内容に基づき、本組合に最適なシステムの設計・開発・テスト・導 入を実施する。 ・ クラウド方式または ASP サービスでのシステムを導入する。 イ 操作研修 ・ 円滑なシステム稼働を推進するため、職員を対象とした操作研修をテキスト の配布やデモ機による操作体験など、習得しやすい方法で、システムの接続拠 点毎に実施する。 ウ 保守・運用支援 ・ 円滑な業務が行われるよう、システムの保守・運用支援を行うこと。本稼働 後当面の間は頻繁に訪問サポートを実施すること。 4 業務範囲と稼働スケジュール (1)業務範囲 適用業務のシステム範囲は、以下のとおりとする。なお、各業務の機能は、「機能 要件書」に記述のとおりとする。 ア 予算編成 イ 予算執行 ウ 決算統計 エ 財産管理 オ 財務諸表作成(統一的な基準による地方公会計対応) (2)各システムの機能要件 別紙「機能要件書」に記述のとおりとする。 (3)稼働スケジュール 部分稼働、本稼働予定年月日及びスケジュール策定時の留意事項は次のとおりと し、詳細については別途協議のうえ決定する。 なお、本業務については業務の特性や繁忙期、職員の負担等を考慮したうえで最 も効率的で確実なスケジュールを策定し、提案すること。 ア 稼働予定年月日 平成28年10月 部分稼働(予算編成系) 平成29年 3月 本稼働(執行系等) イ 運用(利用)予定期間 平成34年6月30日まで 5 システム運用要件 導入するシステムは、 クラウド方式または ASP サービスによる運用を基本とする。 (1)データバックアップ要件 以下の内容を最低限の必須要件とする。 ア データセンターの設置場所は日本国内とし、可能な限り災害の影響を受けない 場所とすること。 イ サーバの種類、数量、OS、CPU等については、十分にレスポンスを考慮した 構成とすること。稼働後に著しくレスポンスが低下した場合は事業者責任とし、 即時に対策を講じること。 ウ 耐震、耐火、停電対策、情報漏洩対策など万全な対策を講じた設備とすること。 エ データバックアップ装置を備えること。 オ 必要なデータベース、ミドルウェアなどを実装すること。 (2)システム運用時間 システムメンテナンスの時間を除き、原則365日24時間の運用が可能である こと。 (3)システムの接続拠点等 ア システムは消防本部・本署・支署・深川市会計課の8か所から接続が可能であ ること。 イ 本組合既設のネットワーク及びクライアント環境での運用を可能とすること。 ウ 暗号化通信によるサービスとすること。 6 システム機能要件 システムは信頼性の高いパッケージシステムを活用し、安定稼動を最優先課題とし たシステムを提供すること。また、業務全般のより一層の効率化を促せること。 また、システムは本仕様書の全ての事項を満たすこと。 (1)システム基本要件 ア クライアント管理の容易性や将来的に検討される他システムとの連携を考慮し て親和性の高いWeb技術により構築されたパッケージを採用する。 全ての機能がWeb型で実現可能とし、クライアントには財務会計専用のプロ グラムを組み込まなくても、 インターネットエクスプローラ及び Adobe Reader が組み込まれていれば、財務会計システムの端末として利用できるWeb型のシ ステムであることとする。 インターネットエクスプローラのバージョンは 10 以上、Adobe Reader は 9 以上で動作すること。 また、オンデマンド・アプリケーション・デリバリー技術(擬似Web)につ いては、運用管理の煩雑さにより認めないこととする。 イ 本組合と同規模程度の地方公共団体において導入実績があるシステムであるこ と。 また、別紙「機能要件書」および本仕様書内容を満たす、またはカスタマイズ 対応が可能であることを必須条件としたうえで、出来る限りパッケージ標準機能 を活用した費用対効果の高いシステムを導入する。 ウ データ保持も含め運用(利用)期間中利用できるシステムを提案すること。 エ 急激な職員数の増加、データ量の増加、クライアントの追加に対応できるシス テムであることとし、その増加に対応するための費用は一切不要とする。ただし、 増加に対応するための増設・追加ハードウェアに関しては別途費用とする。 (2)バッチ処理 ア 年度切替処理や予算連動処理などの処理を実行する際、システムを停止する必 要がないこと。 イ その他の財務会計上の業務を実行する際に、システムを停止する必要がないこ と。 (3)システム機能要件 ア 安定性及び操作性 分かりやすい操作手順、画面構成、画面遷移などの使いやすさを重視したデザ インと、常に安定した動作を保証するシステムであること。また、項目チェック・ 項目間チェック機能など誤操作防止の工夫がされていること。 イ 複数ウインドウによる業務効率化 1台のクライアントで異なる業務(予算編成業務中に予算執行業務、執行状況 等のデータ抽出中に別の業務など)を、別々のウインドウを開いて個別に処理す ることができること。 ウ ソフトウェアのカスタマイズ 法令などに沿った標準的なシステムを基準とするが、当方の要望等を十分に考 慮し、パッケージシステムの導入を基本としつつも必要な修正・追加については 反映可能であること。 エ 帳票 帳票については、クライアントからオンラインで参照でき、PDF 形式等に変換 して出力できること。出力帳票は、原則A4版する。 オ 情報の活用 情報の高度利用による事務の効率化を図るため、操作者が与えられた権限の範 囲内でデータベース上に蓄積された情報を検索、抽出し、CSV形式等でデータ をダウンロードすることにより、表計算ソフト等でデータを加工する等の二次利 用が容易に行える機能を実現すること。 カ 情報更新の形態 担当課のクライアントから実行した情報の更新が即時処理され、照会・作表等 に反映できるシステムであること。 キ 各業務のデータ連携及び一元管理 各業務間で使用するデータは一元的に管理が可能であり、データの重複登録や 入力漏れ及び同期ずれを防ぐことができること。 ク 過年度及び履歴管理機能 年度を指定することで、現年・過年の該当データの照会・出力ができること。 また、過去の履歴データを管理して経年データの照会ができること。 ケ 運用支援機能による利便性向上 効率的な入出力対応、一括処理の容易性、効率性を有するシステムであること。 また、画面項目の配置や文字サイズ、配色など視認性や識別性に優れていること。 コ AP保守 法令改正への対応や Internet Explorer のバージョンアップによるアプリケー ションの改修は保守契約の範囲内で行うこと。 (4)セキュリティ要件 ア 事業者は、実施体制の中に情報セキュリティ責任者を設置し、業務実施メンバ ーの入退室や扱うドキュメント等の管理を徹底し、情報漏えい防止対策を万全に 行うこと。緊急時の対応についても、あらかじめ設定しておくこと。 イ 本業務実施にあたり、業務実施メンバーに対しては個人情報の取扱いを含むセ キュリティ教育を実施し、情報セキュリティ保持に関する意識の徹底を図ること。 ウ ユーザID及びパスワードの組み合わせ若しくは同等以上の仕組みによって利 用者を認証し、業務機能のアクセス制限をコントロールでき、操作権限を持たな い業務機能は画面に表示させないよう設定できること。 さらに、複数部門を兼務するユーザ情報を管理することができ、各権限に応じ た業務機能の利用が可能であること。 エ ログインパスワードのシステム内での管理が、暗号化されていること。 オ 重要な機能について、利用状況が把握できるログを残す機能を有すること。 7 システムの初期構築 次の業務をシステム本稼働日前までに実施するものとする。 また、必要に応じて本組合職員と打ち合わせを行い、基本マスタ設定等を行うこと。 (1)データセットアップ システムに関するマスタデータ(債権者債務者情報、歳入歳出科目情報、職員情 報の設定、金融機関) (2)システム導入に関するサービス 打ち合わせ・SE派遣・教育研修等 (3)現地確認 既存クライアントPCからシステムへの疎通確認 (4)上記以外財務会計システム導入にかかる業務 8 保守管理要件等 (1)保守管理要件 導入業務が終了し、稼働を開始したシステムを対象に、次のとおり保守管理業務 を行うこと。 ア 保守は容易かつ迅速に対応できるものとし、故障時間を短縮すこと。 イ 稼働までの間に必要となる保守費用は、導入経費に含めること。 ウ 遠隔操作による保守を見込む場合は、提案に含めること。 エ 本システムに関連するソフトウェアのバージョンアップが開発期間内に行われ た場合、本パッケージへの影響、バージョンアップの是非を検討し、対応が必要 な場合は速やかに行うこと。 オ 本システムの標準のリビジョンアップ及び障害等に対応するためのリビジョン アップが行われた場合は、その要否を確認し、必要があれば速やかに対応するこ と。 (2)障害対応 ア イベントログなどを収集、監視し、異常が発生した場合、その内容に応じて障 害対応が行えること。 イ 障害時の対応を一元化して行う窓口設けること。 ウ 障害時には速やか復旧でき、連携する他システムとの障害の切り分けを行い、 原因の究明及び対策にあたること。 エ 障害が生じた場合、その原因について報告書を作成し職員に報告を行い 、対策 を協議すること。 (3)各種マニュアルの整備 事業者は、システムの円滑な運用を目的として、本組合と協議の上、次のマニュ アルを作成しなければならない。また、マニュアルは常に最新の状態を保持するも のとし、本組合及び事業者内部で人事異動が発生した場合であっても、短期的に円 滑な業務の引継を行える内容であること。 ア 運用マニュアル イ 操作マニュアル(管理者用・一般職員用) ウ 障害復旧マニュアル 9 本業務の実施体制 本業務にあたり、受託者は、作業責任者を定め、従事する者の名簿を提出すること。 10 成果品の作成及び納品 本業務に基づき、事業者は各システムのマニュアルを紙及び電子データで一式納品 するものとする。 11 特記事項 (1)本業務の実施にあたっては、双方の窓口担当者を定め、十分な連絡・協議と適切 な進捗管理に基づいて行うものとする。 (2)本業務の進行に関し、課題・問題等が生じたときは、双方が協議して、その対応 策を決定する。 (3)本業務を通じて知りえた事項については、双方ともに、秘密を厳守するものとす る(事業者が提供するフォーマットを含む。 ) 。また、本業務を実施するにあたり、 適正に情報セキュリティの管理を行う体制を整備し、情報セキュリティに関する適 切な管理策を講じること。 (4)本業務により得た成果品の公表については、双方の協議に基づいて行うものとす る。 12 権利義務の譲渡の禁止 この委託契約により生ずる権利又は義務を第三者に譲渡し、若しくは継承させ、ま たは、その権利を担保に供することはできない。ただし、共同で本業務の実施にあた る場合は、9 本業務の実施体制にて事前に明らかにし、届け出ることとする。 13 企画提案書作成要件 詳細は(別紙1) 「企画提案書作成要領」を参照とすること。 14 機能要件書作成要件 詳細は(別紙2) 「機能要件書作成要領」を参照とすること。 15 提案見積要件 詳細は(別紙3) 「経費見積書作成要領」を参照とすること。 16 その他 (1)本仕様書に定めのない事項は、別途、双方が協議の上、その対応措置を定める。 (2)契約の履行上疑義が生じた場合は、当組合と協議の上、その対応措置を定める。 (別紙1)企画提案書作成要領 企画提案書の作成にあたっては、仕様書や機能要件(回答)書を理解のうえ、次のと おり作成すること。 1 共通事項 (1)A4版、両面可。ただし。図表等については、A4横、A3縦・横の様式も可と する。 (A3サイズのものはA4に折り込むこと。 ) (2)提案書鑑には、住所、企業名及び代表者名を記載すること。 (副本では企業名が分 かる記載をしないこと。 ) 2 企画提案書の構成等 以下に示す順に項目を明記して作成するものとし、各項目において重複する内容は、 引用するなどして極力省略するとともに、専門知識のない者にも分かりやすい表現と すること。 〈提案書の項目〉 (1)提案者の保有する資格について 本業務の遂行に有用な保有する資格について記載すること。 ※それぞれの資格証明書の写しを添付すること。 (2)財務会計システム導入の考え方について システム導入について、基本的な考え方・取り組み方について記載すること。 (3)システムの概要について ア システムの全体概念図 業務システム全体がわかるものを記載すること。 イ システムの特徴 システムの特徴や機能を具体的に記載すること。 (4)カスタマイズの考え方 本業務の契約期間内における制度改正等の機能追加・修正の実施方法や費用負 担、費用負担となるカスタマイズの範囲など、カスタマイズの考え方を具体的に 記載すること。 (5)セキュリティ・安全対策について パッケージのセキュリティ対策、提案者のセキュリティ対策、ハードウェアの 障害時の対応について、具体的に記載すること。 (6)クラウドサービスについて ア ハード構成、論理構成(仮想化等) 、ソフト構成等について記載すること。 イ クラウドサービスで利用するネットワークについて、データセンターアクセス ネットワークの整備内容等を記載すること。 ウ データセンターについて、仕様書で示したデータセンター要件に適合している か記載すること。 (設置場所については、現段階で示せる範囲で可) (7)職員研修について ア 職員研修に対する実施方針 システム利用者やシステム管理者が円滑に端末操作等を行えるような操作研修 の実施方針を記載すること。 イ 研修内容 研修方法や研修時期、実施回数、講師数、対象者など具体的に記載すること。 (8)運用保守について ア 運用保守の方針 運用保守の方針を具体的に記載すること。 イ 業務内容 保守範囲やシステムの稼働監視、オペレーション、ヘルプデスク、アプリケー ション保守など具体的に記載すること。 ウ 障害時の対応 障害時の対応を具体的に記載すること。 (9)実施体制・スケジュールについて ア システム構築の体制 従事予定者の経験年数やシステム構築等の業務実績、責任体制などを明記した システム構築の体制図を記載すること。 また、本組合との役割分担についても具体的に記載すること。 イ 全体スケジュール 本仕様書で示したスケジュールを踏まえ、スケジュールを具体的に記載するこ と。 ウ 運用保守の体制 従事予定者の経験年数や運用保守等の業務実績、責任体制などを明記した運用 保守の体制図を記載すること。 また、本組合との役割分担についても具体的に記載すること。 (10)システム機器構成について 本業務で導入するシステムの、稼働や安定的な運用を保証するシステム機器構成 や各機器のスペック、推奨理由、障害対策などを分かりやすく記載すること。 (11)その他特記事項について ア バージョンアップの考え方 (ア)機能改善などに伴うバージョンアップ 本業務の契約終了後において、機能改善などに伴いバージョンアップを行う 時の有償・無償の別、適用方法など基本的な考え方を記載すること。 (イ)基本ソフト等の更改などに伴うバージョンアップ 基本ソフト等が更改される場合において、バージョンアップを行う必要があ るときの基本的な考え方を記載すること。 イ データの抽出・移行 一定期間の運用後、本組合が他社の新システムに更新する場合を想定し、デー タの抽出や移行、各データのレイアウト仕様書、その他必要な帳票類の提出など、 具体的な対応を起債すること。 また、データ移行に際して極力経費が発生しないような工夫があれば記載する こと。 ウ 統一的な基準による地方公会計への取組みの考え方 地方公会計制度への取組みに対する基本的な考え方を記載すること。 エ 追加提案 仕様書に示した要件以外で有効と思われる提案があれば、記載すること。 (別紙2)機能要件書記入要領 機能要件書の作成に当たっては、仕様書や機能要件書を理解したうえで、次のとおり 作成すること。 1 共通事項 (1)機能要件書には、各機能要件に対する対応区分を記載するとともに、必要に応じ て補足事項を記載すること。 (2)機能要件書の表紙中「機能要件書」を「機能要件回答書」に記載を改めたものを、 機能要件回答書の表紙として作成すること。 (3)機能要件回答書の表紙には、住所、企業名及び代表者名を記載すること。 (副本で は企業名がわかる記載をしないこと。 ) (4)総務省無償配布標準ソフトウェア利用のシステムの場合は、№224 の代替案欄に その旨を記載し、№225 以後の項目は未記入で構わない。 (以降の項目の減点は行 わないものとする。 ) 2 対応可否 対応の欄には、対象の機能要件に対する対応可否を以下の要領で記載すること。 ◎:標準機能 ○:代替案対応 △:カスタマイズ対応 ×:対応不可 ※代替案対応の場合は、その内容を代替案の欄に記載すること。 ※カスタマイズ対応の場合は、カスタマイズに要する費用(税別)をカスタマイズ の欄に記載すること。 3 補足説明 補足説明等が必要な場合は、代替案の欄にその旨を記載すること。 (別紙3)経費見積書作成要領 経費見積書の作成に当たっては、仕様書や機能要件書等を理解したうえで、次の要領 で作成すること。 1 共通事項 (1)見積価格は、提案内容評価の参考として利用するものであり、契約金額とならな いものとする。 (2)見積価格は消費税を含んだ価格とし、できるだけ具体的に記載すること。 (3)提案書鑑には、住所、企業名及び代表者名を記載すること。 (副本では企業名が分 かる記載をしないこと。 ) 2 見積価格積算時の留意事項 (1)財務会計システム導入経費 ア 財務会計システム構築費 (ア)パッケージの導入費 (イ)仕様実現のために発生するソフトウェアカスタマイズ開発費 (ウ)データセットアップ関連経費 (エ)職員研修費 (オ)その他必要と考えられる経費(項目を挙げて積算する。 ) イ 保守等経費 (ア)システム利用保守経費 総額で見積もること。 (イ)クラウドサービス料 総額で見積もること。 (ウ)その他経費 運用期間において、その他必要と考えられる経費(通信費、SE派遣費等) 3 積算内訳書 上記の項目別に積算し、積算内訳書(任意様式)を作成すること。 4 その他 実施要領で示した「費用の上限額」に留意すること。
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