2009(平成 21)年 5 月 26 日 報道関係各位 株式会社黒澤プロダクション 龍 谷 大 学 黒澤明監督の未公開写真や創作ノートの デジタルアーカイブ化が完成 ~総点数27,431点、新たな知的財産としてさまざまな分野で活用~ 2005 年 3 月より、株式会社黒澤プロダクション(横浜市緑区:代表取締役 黒 澤久雄)と龍谷大学(京都市伏見区:学長 若原道昭)が共同し、取り組んでまい りました黒澤明監督の直筆シナリオをはじめとする資料のデジタルアーカイブ化 がこの度、完成いたしました。これにより、世界的に著名な映画監督である黒澤明 氏の直筆シナリオをはじめ撮影現場での写真や台本、今までに公開されていなかっ た創作ノートや直筆メモなど多数の貴重な資料や画像の管理、保管、利活用を行う ことが可能となりました。 これまで、黒澤明監督の写真や台本などの映画関連資料は、数々の放送番組や、 黒澤明関連のイベント、また、教育関連等において現物の貸出による利用がなされ ておりましたが、その度に起こる現物の損傷、劣化、紛失などが大きな問題となっ ていました。これらの貴重な映画関連資産が高精細デジタルデータとしてアーカイ ブ化がなされたことにより、直筆の原稿等ではその筆の運びの勢いまで確認するこ とが可能であり、副次的な成果として原稿を書いたときの監督の様子や心情までも が伺えるまでデジタル化されたデータの利用価値は非常に高いものとなります。 また、膨大な量の黒澤明監督の貴重な映画関連資産は、非常に高い価値を有して おり映画館関係者の研究材料や、今後の映画界の若手人材育成においても有益な情 報となるものです。今回、最新技術によるアーカイブ化されたコンテンツの提供が 可能になったことにより、貴重な原典資料を損傷、劣化等から保護出来るとともに、 インターネットで資料を公開していくことにより幅広く色々な方や様々な分野で 活用していくことが可能となりました。 今後、株式会社黒澤プロダクションと龍谷大学の両者は、一人の偉大な芸術家の デジタル資料を単なるデジタルデータではなく、新たな知的財産と位置づけ、学術 資料として教育研究の場で活用して行くとともに、映画界ことに若手映画人の育成 の現場で活かされることが可能となることを目指します。 【本件に関するお問い合わせ】 5 月 26 日については・・龍谷大学 学長室(広報) 〈担当:藤井〉電話: (直通)075-645-7882 5 月 27 日以降は・・株式会社黒澤プロダクション〈担当:熊田〉電話: (直通)045-922-0850 龍谷大学 研究部(深草) 〈担当:河村〉電話: (直通)090-1711-6614 ■デジタルアーカイブ化総点数27,431点 今回アーカイブ化された資料は、未公開の資料も含め株式会社黒澤プロダクショ ンが保有する資料 27,431 点で、その内、写真 7,692 枚、台本 10,868 枚、創作ノ ート 1,482 枚、直筆メモ 2,747 枚、その他関連資料類 4,642 点にのぼります。 ■最新のデジタルアーカイブ化技術を採用 デジタルアーカイブ化を担当した龍谷大学は、これまでにも世界的に貴重な歴史 資料である古典籍やシルクロード関連の学術資料の原典を、デジタルアーカイブ化 する高い技術と実績を有しております。今回のデジタル化においても壁画復元の色 彩処理に用いる様々な最新手法(「領域分割※」や「時間軸解析※」 )等を用い、最 先端のアーカイブを構築しました。 この技術を用いることで、メディア・コンバージェンス※を見据え、静的シナリ オに動画データ化した映像を組み合わせ、シナリオを読みながら完成している映画 のそのシナリオに書かれたシーンを一緒に観るなど、シナリオが最終的にどの様に 変わったかなどを同時に確認出来るようになりました。また、デジタルデータなら ではの手法として、原典に関わる様々な情報を付加した撮影条件などの詳細データ を作成しています。 ※メディア・コンバージェンス:複数のメディアを有機的に結びつけること。 ※領域分割:同一コンテンツ内にある複数のモチーフをモチーフ毎に分けて解析する手法。 ※時間軸解析:領域分割をさらに進めた解析で時間軸を縦に積み重ねることにより特定の動 きに対する物理量を解析する手法。 ■龍谷大学 古典籍デジタルアーカイブ研究センターについて しゃじだい 龍谷大学は、寫字台文庫や大谷文書といった古典籍、長尾文庫などの社会科学関 連の貴重資料、大谷探検隊の将来品など、世界的な文化遺産を有しています。これ らを整理分類・保存し、永く後世に伝承することは本学に課せられた課題です。 古典籍デジタルアーカイブ研究センターは、このような本学所蔵品の原典情報を、 最先端の電子技術を利用し、超高精細デジタル画像に変換し、整理・分類した上で、 必要によりインターネットなどで公開するシステムを研究します。 文部科学省学術フロンティア推進事業(2001-2008 年)、文部科学省私立大学戦 略的研究基盤形成支援事業(2009 年-2011 年)に採択された、本学の独自性を活 かした高度先端科学技術研究事業です。 http://www.ryukoku.ac.jp/kenkyu/kenkyu_soshiki/digital.html ■黒澤デジタルアーカイブデータベース http://www.afc.ryukoku.ac.jp/Komon/kurosawa/in dex.html 以 上
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