めいこうPDF - 長浜バイオ大学

めいこう
めいこう
vol.24
2014.January
〒 526-0829
滋賀県長浜市田村町1266 番地
TEL.0749-64-8100(代)
FAX.0749-64-8140
E-mail:[email protected]
http://www.nagahama-i-bio.ac.jp/
長浜バイオ大学学園通信
Nagahama Institute of Bio-Science and Technology パネルディスカッション
研究室訪問ツアー
〒 526-0829 滋賀県長浜市田村町 1266 番地
TEL.0749-64-8100(代)FAX.0749-64-8140
E-mail:[email protected] URL:http://www.nagahama-i-bio.ac.jp/
【開学10周年記念シンポジウムより】
2014
January
vol.24
入試・募集伝言板
2014 年度
入試の動向
合格チャンス拡大 一般入試出願スタート !
2014年度第12期生募集が、10月のAO(実験・実習型)
2、一般後期とセンター利用前期A方式・B方式・センター
入試・指定校特別推薦入試を皮切りにスタートしまし
利用中期で計10方式での入試を行います。今年度から一
た。実施5年目となるAO入試(定員12名)は、学力成績
般前期A・Bでは、従来の「高得点2教科型」判定方式に加
以上に分野への強い関心と高い意欲・適正を審査してい
え、新たに「理科重視型」判定方式を導入し、受験の機会
くもので、19名の受験があり18名を合格としました。
を増やしています。9月の各種模試動向では、本学はセ
指定校特別推薦入試については、本学の推薦基準をクリ
ンター利用方式では前年より志望者が増加しています。
アーした各校からの受験者31名を合格としました。 しかし、教科入試では医薬や看護・医療技術等の資格系
11月実施の一般公募制推薦入試①②では、受験者が学
大学・学部・学科への志望が引き続き高く、本学への志
部全体で467名(前年比108% ) と増加となりました。こ
望者は減少傾向となっています。ですから一般入試全体
れは受験者の減少により倍率低下となった前年入試結果
としての倍率は、前年並みか低くなることも予想されま
からの揺り戻しであると思われます。合格者数は、アニ
す。
マルバイオサイエンス学科は、前年よりやや抑えました
本学受験を考えているみなさんは、出題教科の学習と
が、他2学科は前年並みに出しました。 結果詳細は、本
マークセンス解答対策を最後までしっかりと行ってくだ
学HPで確認してください。
さい。また、出願に際しては、検定料減免制度を大いに
さて、1/6から一般入試の出願が始まります。本学の
活用して、「複数日程・方式」や「複数学科」での併願を積
一般入試は、 一般前期A・B、前期Aプラスセンター 1、
極的に行い、受験機会を多くして合格チャンスを拡げて
前期Bプラスセンター 1、一般中期、中期プラスセンター
ください。
【 一般入試日程 】
入試方式
出願期間
試験日
1/ 6 ∼ 1/24
1月30日
(木)
一般入試前期B (高得点2・理科重視) 前期Bプラスセンター 1
1/ 6 ∼ 2/ 4
2月 9日
(日)
一般入試中期・中期プラスセンター 2(特別奨学生選抜)
1/ 6 ∼ 2/19
2月23日
(日)
3/ 1
センター利用前期A方式
1/ 6 ∼ 1/17
センター利用前期B方式(特別奨学生選抜)
1/ 6 ∼ 2/ 4
2/16
センター利用中期(特別奨学生選抜)
1/ 6 ∼ 2/19
1/18・1/19
センター試験結果のみ
本学独自試験なし
一般入試後期
2/17 ∼3/ 5
3月 9日
(日)
3/14
学内の動植物たち
和田 修一研究室のビワオオウズムシ
学校法人 関西文理総合学園
ポスター発表
レセプション
「命洸(めいこう)」とは、命が水のように沸き立ち
きらめくさま。大学祭の名称として学生が命名しました。
発表日
一般入試前期A (高得点2・理科重視) 前期Aプラスセンター 1
ビワオオウズムシは、琵琶湖の固有種で世界最大のプラナリ
アです。琵琶湖の環境悪化が原因とされる生息数の減少で、環
境省のレッドリストでは絶滅危惧種に指定されています。
和田研究室では、本種で低酸素などのストレスに応答する遺
伝子を調べ、研究用の別種のプラナリアとの比較で生息数が減
少した原因を探っています。また、採餌の条件がわからないた
め現在は長期間飼育することが困難ですが、研究を通じて飼育
方法の確立も目指しています。
2/16
3/ 1
巻頭特集
周年記念シンポジウムから
多彩な視点から
本学の役割が明らかに
│開学
本学の開学 周年を記念するシンポジウムを 月 日に開催、大学関係者
や本学卒業生の他、研究者、産業界・経済界、地元市民や高校の先生など
多くの方にご参加いただきました。
﹁バイオイノベーションによる日本の成長戦略∼長浜バイオ大学が果たす
べき役割∼﹂
をテーマに、基調講演と大学からの報告、パネルディスカッショ
ンを行い、これらの討論を通じて本学の果たすべき役割が一層明確となり、
大変有意義なものとなりました。
その中から、シンポジウム冒頭の三輪学長によるメッセージと、本学の地
域・産学連携活動を紹介した 本の報告要旨を紹介します。
三輪 正直学長メッセージ
2003年 の 開 学 以 来、 本
学 で は ,648人 の 学 部 卒
業 生 と170人 の 修 士 課 程、
人の 博 士 課 程 修 了 者 を 社 会
に送 り 出 すことができました。
2007年 度 に は 大 学 院 を 創
設 し、2009年 度 に は 従 来
のバイ オ サ イエンス 学 科 に 加
え、アニマル バイ オ サ イエン
学
ス 学 科 とコン ピュー タ バイ オ
サ イエンス 学 科 を 増 設、
部 学科という﹁バイオの総合
教授
大学﹂
として現在に至ります。
松島 三兒
学生が地域との連携を目指す
町家プロジェクト
地元 企 業 と 共 に 学 生 を 育 成
秀吉が築城して以来、商業の町として栄え、その後、工業の町とし
て隆盛を極めた長浜は、民間企業の活力が非常に高い土地柄です。地
元の商工業者の方々が本業の経済活動はもちろん、町づくりや地域活
動にも積極的に取り組まれていることから、地元経済界の中心を担う
長浜商工会議所と連携させていただき、学生の社会基礎力を養うキャ
リア教育プログラムの開発に地域の全面的なご協力を得て取り組んで
きました。
そのなかで考慮したのが、名実ともに地域に開かれた大学であるた
めに、学生と市民との交流をいかに深めるかということです。私が調
べたところ、ほとんどの学生が長浜の中心市街地に立ち寄らないとい
う現状があり、市民も開学パーティー以降、一度も学内に足を踏み入
れていないという方が大半で
した。そこで2010年度よ
り長浜まちづくり会社と話し
合い、学生が商店街の協力を
得て、自らイベントを企画し
実 行 す る﹁ 長 浜 ま ち づ く り 魅
力発見発信プロジェクト﹂を
数も全国第 位という評価を得ています。
の科学研究費獲得額は新設大学の中で全国第
位、学術論文の被引用
新聞社の﹁大学ランキング﹂
によれば、2012年度の教員一人当たり
面から教育環境の整備と充実に力を注いでいます。研究面では、朝日
ワンダーランド﹂で自学・自習の修学スタイルを確立するなど、多方
新しい学問分野を創設し、スマートフォンなどを用いた﹁バイオ学習
文部科学省からも多大なる支援を受け、大学間連携事業の一環で、
滋賀医科大学と共同で本学の3D技術を用いた﹁バイオ医療学﹂という
19
とはいえ、これは 年次後期のみ
の授業であり、授業が終わればまた
次々に立ち上がる自主活動
いただきました。
いった多数のメディアに取り上げて
ました。どちらも新聞やテレビと
産地消のメニューの開発に取り組み
北地域特産の﹁赤カブ﹂
を使用した地
動﹂を目指して行こうと考えております。
イオインフォマティクスを利用した教育研究﹂﹁地域に貢献する大学活
今後、新時代が求める人材を育成し、産業振興、国際交流、並びに
学術文化の発展に寄与するため、﹁出口を意識した教育プログラム﹂﹁バ
1
10
スタートさせました。例えば、
一昨年には東日本大震災の復
興支援のために、小学生を対
象に東北地方の果物の香りに
ちなんだ石鹸づくり講座を開
催しました。また、昨年は地
月に町家
学生の足が街から遠のいてしまいま
す。そこで、2012年
人程度の学生
が週に 度集まって、市民の方々と
点を創設しました。
生が継続的に街なかで活動できる拠
を借り受け、授業がない期間でも学
4
1
3
4
元のレストランと共同で、湖
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20
10
1
10
意見を交換し、交流を深めてきまし
た。さらに﹁町家プロジェクト﹂の学
生たちの間から、地域の方々に授
業形式で身近な科学の楽しさを伝
﹂や、合成
える﹁ Entrance to Science
生物学の世界大会﹁ iGEM
﹂をめざす
﹂などの自
﹁ iGEM Biwako Nagahama
主活動グループが立ち上がってい
ます。﹁ iGEM Biwako Nagahama
﹂は、
2013年度のアジア大会において
初出場で銅メダルを獲得しました。
2
3
1
10
3
地域連携と
産学の連携
巻頭特集
地域連携と産学の連携
市民ネットワークによる
カスミサンショウウオの保護
トン近い
して、軽トラッ
クで
水を輸送して水
路に注入しまし
たが、夏の渇水
の保護活動が始まりました。カスミサンショウウオは西日本一帯に分
2005年の春、大学に近接する田村山の麓の水路で多数のカスミ
サンショウウオの卵を発見したことをきっかけに、私たちの試行錯誤
金を獲得し、給
い長浜市の助成
まいました。幸
教授
トンの水
期にはたった
日で
布する小型のサンショウウオで、とくに平地や丘陵地を好んで生活す
水ポンプの設置
がなくなってし
ることから人間との接点が非常に多く、土地開発などの影響を強く受
と水漏れ防止の
危機に瀕してしまいます。そ
が続けば、私たちの近くにいるカスミサンショウウオの集団は絶滅の
りました。これは当然予想されることですが、何年もこのような状況
ところが2009年 月、繁殖水路の崩壊と雨不足による水枯れが
起こり、5000匹くらいいた幼生がほぼ死滅するという出来事があ
れる希少種に認定されています。
こで地域の人々の理解と協力
また、保全策を
成が不可欠です。
た保護池の造
はやはり安定し
な解決のために
したが、根本的
水路補修作業な
このような研究結果を踏まえ、学内に実験池を設置して幼生を放流
したところ、 年目の今年、ついに親になったカスミサンショウウオ
でも南長浜グループは特徴的な存在であることが明らかになりました。
どを行ってきま
を得るために、地元自治会や
系統のカスミサンショウウオが生息し、中
適切に進めるために、この集団の生態と遺伝子系統を調べてみると、
月に
教 育・ 医 療・ 事 業 関 係 者 、 行
養殖ビワマスの脂の乗りを
良くする飼料開発
河内 浩行
が産卵のために実験池に帰ってきてくれました。実際に保護池を造成
する上で、これは大きな成果といえるでしょう。さらに啓発活動とし
て﹁カスミサンショウウオを守ろう! 学習会﹂を開催して、地域の南
小学校、西中学校、虎姫高校、米原高校でサンショウウオの保護活動
と研究内容を報告していただき、県内各地に保護の輪が広がりつつあ
ります。
γ活性化因子を探索することにしま
した。ハーブなどの植物やコチュ
ジャンなどの発酵食品にリガンドの
存在が確認されていますが、私は発
光酵素のルシフェラーゼのレポー
ターアッセイを用いてスクリーニン
グを行いました。PPARγにリガ
ンドが結合することでルシフェラー
水揚げ量が減少し、漁獲の期間も制限され、養殖のビワマスに大きな
実際に食べてみると、特に天然魚の刺身はクセのない上品な脂の乗
りで、マグロのトロにも引けを取らない美味しさです。しかし、年々
るようになりました。
PPARγを活性化する因子が含ま
羅的に検索した結果、醤油カスに
草類や野菜、果物、食品製造副
産物など、様々なものに対して網
討するというものです。
ゼが発現し、その発光強度によって
期待が寄せられましたが、やはり脂の乗りは天然のものに劣ります。
れていることが分かりました。さら
私の専門は肉牛の霜降りに関する研究ですが、アニマルバイオサイ
エンス学科の創設を機に本学に赴任して、琵琶湖の固有種であり、際
さらに、飼料として用いられてきた魚粉や魚油の価格が高騰したため、
換えメダカにリガンド候補分子を含
に二次スクリーニングで遺伝子組み
めました。
む飼料を与え、発光強度からリガン
ドとしての可能性を確認し、月齢の
異なるビワマスをCTで解析するこ
とで、どの時期にリガンド候補分子
然由来で安価に入手でき、飼
肪細胞を増やすことから、天
PPARγが活性化され、脂
ます。リガンドを添加すれば
子が重要な役割を果たしてい
リガンド依存性の核内転写因
には、PPARγとよばれる
脂の乗りを良くする、つま
り脂肪細胞の増加を促すため
おります。
の構築を目指していきたいと考えて
開発に取り組むことで、循環型社会
滋賀県内の醤油製造業者と共に飼料
もし、飼料の原料に醤油カスなど
の食品製造副産物が利用できれば、
開発に力を注いでいます。
実現可能な最良のビワマス用飼料の
内に脂肪が入るかを測定するなど、
を含む飼料を与えれば効率よく筋肉
料として利用可能な PPAR
飼料開発から目指す
循環型社会
安価でかつ安全な代替飼料で、効率よく脂の乗りをよくする研究を始
PPARγ活性化因子の可能性を検
琵琶湖の宝石・ビワマス
5
立った味の良さから
﹁琵琶湖の宝石﹂
とよばれるビワマスの研究に携わ
准教授
まずは緊急の水枯れ対策と
広がり続ける
保護活動の輪
した。
という保護組織を発足させま
﹁田村山生き物ネットワーク﹂
ただいて、2010年
少なくとも滋賀県内には
けてしまうため、滋賀県版のレッドリストでも
番目に絶滅が危惧さ
次世 代 ま で 希 少 種 を 残 す た め に
1
1
政関係者に声掛けをさせてい
3
4
5
2
2
11
5
巻頭特集
地域連携と産学の連携
教授
また、植物工場での栽培に適した野
菜として、私たちは南アフリカ原産の
機能性新野菜
﹁ツブリナ﹂
の誕生
近年注目される完全閉鎖型の植物工場では、外界の気象条件に左右
されず安定的に生産でき、多段式の栽培法による敷地面積当たりの収
アイスプラントに着目しました。この
露地栽培にはない付加価値を
時間照明による生育期間の短縮、さらには肥料
必要となりますが、これまで植物工場に適した省エネルギータイプの
とです。植物工場を成功させるにはエネルギーコストを下げることが
は、照明や温度管理のために多くのエネルギーが投入されるというこ
ない数々のメリットがあります。一方、完全閉鎖型の植物工場の問題
成分を完全に制御した無農薬栽培が可能という、従来の露地栽培には
言われていました。そこで、我々は、
するため、土壌栽培には適さないと
菜です。ただし、多くの重金属も吸収
性が高く、少し塩味のする美味しい野
アイスプラントは海水で育つほど耐塩
量を増やすと共に、
照明等は開発されていませんでした。そこで、私たちは滋賀県下の企
けて発光させるもので、発熱
照明は、通常の蛍光灯のようなフィラメン
HEFL
トがなく、外部から電圧をか
いう商品名で販売に至っております。
の高効率栽培に成功し、﹁ツブリナ﹂
と
が、試行錯誤の結果、アイスプラント
業と組んで、植物の生育に適した高効率で安価な光源を開発すること
がほとんどなく、光変換効率
たことから、多くの困難がありました
が非常に高いものです。しか
ビニトールは糖尿病や鬱病に対する効
の含有量を高めることができました。
さらにアイスプラントの高機能化に
も成功し、ビニトールという糖の一種
も 価 格 が LED
の 分の 、寿
命は蛍光灯の約 倍で、光の
波長やエネルギー量の制御
果が期待されており、今年の
月から
が可能です。そこで、この
1
の波長をコントロールするこ
照明を用いて植物工場
HEFL
を構築し、さらに、養液や光
した。
ル﹂という商品名で一般に売り出しま
ト を 粉 末 乾 燥 し た 錠 剤 を﹁ グ ラ シ ト ー
ビニトールを多く含んだアイスプラン
とで、ビタミンやミネラルに
を行っていたことや、製薬企業の戦略がブロックバスター型モデ
ルの限界によって多様化していることなど、バイオ研究の将来像
について貴重な話を聞くことができ、とても満足しました。
岩倉 直弘 さん︵博士課程前期課程 年生︶
黒木 麻湖 さん︵博士課程後期課程 年生︶
さらに向上することを願っています。
り、疾患や怪我で苦しむ患者さんやその家族の
●Campus life Topics ………………………………………… 10
●クラブ・サークルだより バトミントンサークル、バスケットボール部、
ダンス部 …………………………………………… 11
写真で見る命洸祭 ………………………………… 12
●学生生活 長浜バイオ大学への提言 …………………………… 13
●開学10周年企画⑥ ●大学からのお知らせ 10周年を節に新たな10年への決意 …………… 14
訃報 吉田保前理事長ご逝去
●町家キャンパスでの活動 ……………………… 16
ウィルス学 環境保全学 ……………………… 18
●ピックアップ授業 ●研究室訪問 和田 健之介 先生 ………………………………………… 19
山本 章嗣先生、蔡 晃植先生
岩本 昌子先生、小倉 淳先生 ………………… 20
●研究クローズアップ ●FD研修レポート 奈良 篤樹先生 …………………………………………… 21
●高大連携通信 ……………………………………………… 22
水上 民夫先生 ………………………………… 23
●教員リレーエッセー ●入試・募集伝言板
………………………………………… 24
●学内の動植物たち ………………………………………… 24
するとともに、今後の研究生活で成果をどのように発信していく
●News Clip、学生生活information ………………………… 8
今後個別化医療が徐々に進んでいくかと思いますが、その過程
でペイ・フォー・パフォーマンスの考え方が基本になるという宮
多彩な視点から本学の役割が明らかに ………… 2
かを考える良い機会となりました。
●巻頭特集 地域連携と産学の連携
田満氏のお話を聞き、医療の仕組みに大きな変化をもたらすので
力がなければ成り立たず、知ってもらう事の大切さを改めて実感
されました。これらの活動はいずれも、近隣住民や地元企業の協
当シンポジウムの中で、教員により機能性野菜、滋賀県の希少
動物や固有種、学生主体の取り組みを題材にした研究内容が報告
が
Quality of Life
はないかという衝撃を受けました。科学の発展と法の整備によ
富む高機能型野菜の栽培に成
4
これらは大学の研究成果が商品化に
至った数少ない例であります。
功しました。
鈴木 健士 さん︵博士課程前期課程 年生︶
参加学生の感想
10 3
にしました。 の水耕栽培方法が確立されていなかっ
植物工場でのアイスプラントの
HEFL
水耕栽培に乗り出しました。この植物
24
今回の講演では、スティーブ・ジョブズ氏が、将来、医療の主
流になると考えられるオーダーメイド医療を用いてがんの治療
1
2
3
私たちが開発した
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
6
7
植物工場の構築と
新しい植物工場野菜の生産
蔡 晃植
index
伊藤研
︵微生物学研究室︶
の
論文が学会論文賞を受賞
︵ 伊 藤 正 恵 教 授 ︶の 研 究 論 文
微生物学研究室
﹁ Capture of Influenza Viruses and Prevention of
Their Infection by Coral Mineral Powder (Sango
Mineral Powder)造礁サンゴパウダーによるインフ
ルエンザウイルス感染阻害﹂
が、平成 年度日本防
フ ァ ゴソ ー ム
の形 成に関 与
●日本学生支援機構奨学金について
教員だけでなく、学生や大学院生の研究成果も学会で話題になるなど、本学の教育・研究活動は社会的
に評価されています。
院生の小笠原裕太さんが
学会の報告で受賞
大学院博士後期課程 年の小笠原裕太さんが、
第 回日本生化学会大会において口頭発表し、﹃鈴
木紘一メモリアル賞﹄
を受賞しました。
細胞は外界から栄養を摂取できなくなると、オ
ートファジーという現象を引き起こし、自ら栄養
素を作り出して飢餓を生き抜くことが出来ます。
オートファジーは飢餓以外にも脳や心臓の病気に
機構はいまだ不明です。本研究は、小胞体で不飽
オートファジーを行うオートファゴソームの形成
かかわっていることが報告されています。しかし、
菌防黴学会論文賞を受賞しました。
和脂肪酸を合成しているステアロイル CoA
不飽和
期生までリレーでつないできた研究の成果を
化 酵 素︵ SCD
︶
が、オ ー ト
これは、 期 生の立木 希 佳さんから丹 羽 祐 介さ
ん、蔵 本 美 香 さん、名 和 真 由 子 さん、金子 美 鈴 さ
んと
を 明 ら かにし
﹂
誌に掲載発表したものです。
﹁ Biocontrol Science
企業との共同研究で、伊藤研では造礁サンゴ粉末
がインフルエンザウイルスを吸着することを明らか
ました。
し ているこ と
種類による効果の違いなどを検討しました。この研
にし、その粒子の大きさや時間の影響、ウイルスの
究成果は、インフルエンザウイルス感染阻害ツール
としてマスクなどへの応用が期待されています。
池村先生と岩崎研究員が
遺伝学会大会で受賞
月 に 開 催 さ れ た日 本 遺 伝 学 会 第 回 大 会 の
﹁ Best Papers
賞﹂
を、本学客員教授の池村淑道先生
とコンピュータバイオサイエンス学科研究員の岩
有限公司や大連ソフトウェアパーク
︵ DLSP
︶
、瀋陽
ではニューソフト社を訪問して見学しました。大
崎裕貴さんが共同研究者として参加している、九
州大学医学部の大野みずき先生の演題が受賞しま
連経済技術開発特区では、広大なスケールに中国
経済のパワーを感じました。
した。同賞は日本遺伝学会年会における優れた発
表に贈られるものです。
木下先生が学術振興会から
表彰を受ける
ディ・ツアーとなりました。
今回のツアーで様々な触発を受け、実りあるスタ
の国も視野に入れて就職活動をしたいと思う﹂
など
学生は
﹁今まで国内にしか目が向かなかったが、他
は笑いの絶えない楽しいものとなりました。参加
訪問先では中国の皆さんに温かく歓迎してもら
い、東北大学、ニューソフト学院の学生との交流
す。この研究は、生殖系列の細胞における酸化さ
今回受賞の対象となった研究は、
﹁酸化 DNA
損傷
に起因する de novo germline mutation
の解析﹂で
れた DNA
損傷の次世代︵子孫︶への影響を調べる
ことを目的として
おり、酸 化 DNA
を
修復するためのシ
たマウスの子孫に
ステムを欠損させ
見られるゲノム変
異を調べたもので
員﹂
として、日本学術振興会より表彰されました。
本学の木下哲客員教授が、科研費の審査におい
て﹁有意義な審査意見を付していただいた審査委
三輪正直学長は﹁応募された申請書を全て読む
だけでも相当なご苦労であろうと思われます。そ
れを丁寧に適正に審査される先生のような方がい
てこそ、立派な研究が世に出て科学が発展してい
くわけで、たいへん重要なお仕事をなさったと思
います﹂とねぎらいました。木下先生は、
﹁それぞ
大な努力の跡が
︻臨時採用について︼
日本学生支援機構奨学金の募集申込みについては、現在、
めいこう 号でお知らせした﹁臨時採用﹂第2弾の申請を受け
付けています。
これから新たに奨学金の貸与を希望する人、および既に奨
学金の貸与を受けているが別の種別の奨学金への変更︵第二
種から第一種もしくは第一種から第二種︶
を希望する人が対象
になります。 第一種奨学金の申請には、基準となる学力基準を満たして
いる必要があります。詳しくは、申請時に学生課窓口で尋ね
てください。
臨時採用を希望する学生は、学生課で所定の用紙を受け取
り、2014年 月 日
︵木︶
までに提出してください。
︻次年度の奨学金継続の可否について︼
現在奨学金の貸与を受けている学部3年次生以下、大学
院博士課程前期課程1回生、後期課程2回生以下の皆さんは、
各人が1月下旬までにインターネットにより﹁奨学金継続願﹂
を提出する必要があります。 月下旬頃に学生支援機構か
ら所定の手続書類が届いたら掲示で告知しますので、掲示後
速やかに学生課に受け取りにきてください。
提出の際には、家計支持者
︵父母共働きの場合は両方︶
とな
る方の所得金額の入力が必要となります。家計基準および本
年度終了時の学業成績が審査され、貸与基準を超えた所得
がある場合や、著しい成績不良、留年や卒業延期が決定し
た場合は、奨学生の資格が停止あるいは廃止となりますので、
十分に注意をしてください。
︻奨学金の返還について︼
2014年 月卒業満期で貸与終了となる皆さんには、返
還説明会を開き、卒業後の奨学金返還方法その他注意点につ
いて説明しましたが、改めて重要な点、参考となる点をお知
らせします。
①卒業後に住所や勤務先が変わった場合は、
﹃返還のてびき﹄
にある﹁転居・改氏名・勤務先︵変更︶
届﹂︵てびき ページ︶
を
必 ず日本学生支援機構へ提出してください。スカラネット
パーソナルに登録すれば、インターネット上で届け出ること
ができます。
②通常の場合、返還は2014年 月 日より始まります。
返還が滞ることがないよう、リレー口座︵登録した口座︶に
預金があるよう準備をしてください。不注意などの理由で
あっても、返還が正しく行われない場合は延滞者となって
しまいます。
③延滞があった場合、延滞金が発生します。また、延滞3か
月以上の場合、個人信用情報機関に個人情報が登録され、
クレジットカードの使用制限、住宅ローンの審査が通らな
いなど社会生活上重大な不利益を被ります。
④未就職、経済的困難、傷病など諸事情により、止むを得ず
奨学金の返還が困難な場合は、
﹁奨学金返還期限猶予願﹂
を
日本学生支援機構へ提出してください。審査の結果、猶予
が認められる場合があります。また、申請により返還金額
を当初に決められた1/2の金額で︵期間は 倍︶
、返還す
る減額返還制度の適用が認められる場合があります。
⑤奨 学 金の全額あるいは一部の返還をまとめて行う繰上返
還制度︵てびき ページ参照︶があります。在学中でも、
2014年2月中旬以降に申込が可能で、 月 日までに
払い込みをした場合、第二種奨学金については無利息で返
済することが可能です。手続き方法については、奨学金返
還相談センターに問い合わせてください。
⑥大学院などに進学する人は、在学中の返還期限猶予が認め
られます。猶予を希望する場合は、
進学先入学後に
﹁在学届﹂
︵てびき ページ︶
を必ず提出してください。
⑦諸手続を行うための所定用紙は、全て﹃返還のてびき﹄に掲
載されています。コピーをして必要事項を記入し、日本学
生支援機構へ提出してください。また卒業後に不明な点、
相談したい事がある場合は、てびき裏面記載の奨学金返還
相談センターナビダイヤル︵0570 │ │7240︶に電話
をかけてください。
27
03
2
れの申請書に、応募された研究者の熱い思いと多
感じられ、ゆえに
10
学部卒業式・大学院学位授与式
補講日
冬期休暇期間
補講日
後期定期試験期間
春期休暇開始
●2013年度後期学年暦について︵予定︶
2013年 月 日∼ 日
月 日∼ 2014年 月 日
月 日
2014年
月 日∼ 月 日
月 日∼
月 日
31
2
3
す。本学のグルー
プはこの研究の情
報解析を担当し
ました。
中国の大学や企業に
を実施
Student Study tour
月 日∼ 日、本学の学生 人と引率職員の
一行 人が中国の瀋陽と大連を訪問し、東北大学
ントを書かせて頂
丁寧に審査しコメ
際交流をはかりました。
学生生活 information
※ 卒 業 式 ・ 学 位 授 与 式 の 詳 細 に つ い て は 、 後 日 、2 0 1 4年
月卒業・修了予定者および保護者の皆様にお知らせします。
26
︵ 瀋陽 市 ︶
および大連ニューソフト学院の学生と国
きました。今後と
もわが国の学術の
︵株︶
の宝生物工程
︵大 連︶
大連ではタカラバイオ
12
6
5
27
1
2
発展に少しでも寄
与できるよう頑張
感想を述べていま
りたい﹂と受賞の
45
1
15 8 30 29
7
23
4
12
1
8
3
3 2 1 1
3
23
52
85
5
9
8
8
9
28
24
86
1
9
す。
3
12
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C
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スク
ー
ニュ
b & c i r c l e c l u b & c i r c l e c l u b & c i r c l e c l u b & c i r c l e c l u b & c i r c l e c l u b & c i r c l e c l u b & c i r c l e c l u b & c i r c l e c l u b & c i r c l e c l u b & c i r c l e c l u b & c i r c l e c l u b & c i r c l e c l u b & c i r c l e c l u b & c i r c l eC a m p u s l i f e T o p i c s C a m p u s l i f e T o p i c s C a m p u s l i f e T o p i c s C a m p u s l i f e T o p i c s C a m p u s l i f e T o p C a m p u s l i f e T o p i c s C a m p u s l i f e T o p i c s C a m p u s l i f e T o p i c s C a m p u s l i f e T o p i c s C a m p u s l i f e T
キャンパスライフトピックス
学の学 生
人と職員
人が参加しました。
iGEMアジア大会で
本学学生チームが銅メダル
環びわ湖大学地域交流フェスタで
活動奨励賞を受賞
月 日︵土︶に、環
びわ湖 大 学 地 域 交 流フ
れ、 本 学 か ら は バ イ オ
田キャンパスにて開催さ
年次
植樹のボランティアをし
た。 iGEM
と は 米 国マサ
チューセッツ工科 大 学 が
設 け てい る 町 家 キ ャン
は、 本 学 が 長 浜 市 街 に
加 し ま し た。 山 本 さ ん
ポスター発表の参加 団体の中で、本学の発表は
今回は日々の活 動 をまとめたポスターを展 示
して、他大学の学生や地域の方々に発表しました。
ェクト﹄
に参加しています。
パスで市民と交流しながら活動する﹃町家プロジ
せた合成生物学の国際コ
し、そのアイディアの独創性・実用性を競うものです。
班に別れ、ブルーメの丘ではミルクパン作り
を体験、黒壁スクエアでは長浜の歴史情緒あふれ
今回の大会の様子は10月29日に報告会を開き、教職員の
前で発表しました。
の合成生物学の知識や英語力やプレ
今回、同年代の学生と競って、自分
れ以上に気持ちの面で大きく差をつけられていると感じま
多くの反省点や問題点を克服し、2014年度の大会では金
した。特に中国のチームの学生は英語力があまりなくても自
積極的に大会に出場し
好成績を残す
︵アニマルバイオサイエンス学科 年次生︶
バドミントンサークル
部長 俣野 泰毅さん
バ ド ミ ン ト ン サ ー ク ル﹁White
Kite﹂ は、 毎 週 土 曜 日 時 ∼ 時
にバイオ大学の体育館で練習に励ん
でいます。練習は
﹁基礎打ち﹂
、
﹁フット
ワーク﹂
などの基礎練習、
﹁ノック﹂
、
﹁パ
ターン練習﹂などの実践的な練習およ
年次生︶
バスケットを楽しみ、
コミュニケーションをはかる
︵アニマルバイオサイエンス学科
バスケットボール部
部長 橋向 正和さん
私たちバスケットボール部は、毎週
月・水と隔週木曜に、体育館で 時か
ら 活 動 し て い ま す。 公 式 戦 で は、 毎
年夏・冬に滋賀県内で行われるセカン
ドステージと呼ばれる大会に出場して
い ま す。 そ の 大 会 は、 東 海、 近 畿 地
方 か ら の サ ー ク ル が 集 ま る 大 会 で す。
2013年 の 夏 の 大 会 で は 初 日 の リ ー
グ戦で全敗でしたが、2日目では準優
勝しました。Cというポジションを欠
いた状態ながらも、良い結果を得るこ
とができたと思います。
バスケットボールを通じて、コミュ
ニケーション能力が少しでも培われれ
ばいいと思っています。そして、最終
的な目標としてはやはり、バスケット
ボールを楽しむこと。それが私たちバ
と必死に説明していました。その熱意と堂々としたプレゼン
きたいです。
年目を迎えて
ますます活発です
町家プロジェクトでは2012年春
命洸 祭で 月 日 時から 時間メ
イ ン ス テ ー ジ で 踊 ら せ てい た だ き ま し
ダンス部震源地田村︵SHINTAM︶
です。
︵バイオサイエンス学科2年次生︶
ダンス部
部長 岩本 千広さん
10
19
スケットボール部の目標であります。
チームからなる全 チームのダンスが披
滋賀大学・聖泉大学・専門学校の方達の
く、日頃から交流をもつ滋賀県立大学・
た。今回の学祭にはバイオ大学だけでな
26
年次生が引
退し、 年次生に引き継がれ、ダンス部
ンス部を引っ張ってくれた
露されました。今回の学祭で、今までダ
13
びゲーム練習などを行っています。
また、夏季休暇には今年も他府県で
泊 日の合宿を行い、部員同士の親
睦を深め、技術力の向上を図りました。
この合宿では普段のサークルとは一味
違う厳しめの練習メニューをこなしま
3
は 年目を迎えることができました!
∼
体
これからも人のこころを動かせるダン
スを目指して頑張ります!私たちダンス
しょう
ひ遊びに来てください!みんなで踊りま
興 味のある 方 や 音 楽 が 大 好 きな 方、ぜ
育館前で活動していますので、ダンスに
部は月曜から金曜日の
30
滋賀県の湖北で開催される大会にも
積極的に参加し、好成績を残していま
す。 先 輩、 後 輩、 経 験 者、 初 心 者、 み
んな仲良く、笑顔で楽しくバドミント
10
2
分たちの発表内容を様々な方法を使って審査員に伝えよう
の立ち上げから、様々な形で地域
に根ざした活動を行ってきました。
という思いで『Entrance to Science』が発足し、「科学講
多くの方に Science(科学) の面白さを知ってもらいたい
義」「科学コラム」を通して身近な科学に触れていただき
ました。
今回参加した「環びわ湖大学地域交流フェスタ」では、
これらの活動の自主性やオリジナリティが高く評価され、
奨励賞をいただくことができました。受賞した他団体の
高まり、非常に勉強になりました。
活動も興味深く、今後の活動のモチベーションがさらに
にとっても忘れられないものになったと思います。
高い評価を受け、フェスタの最後に取り行われた
1
年度の新入生も加入し、放課後や週末を利用して
竹下 将平さん
学、大阪大学とともに銅賞を受賞しました。
(バイオサイエンス学科 3 年次生)
賀県についてより深く知ることができました。
10
表彰式では
﹁活動奨励賞﹂
を受賞しました。
参加して良かったと思います、良い体験になりました。
した。世界各国から204チームが参加し、日本
地引網を行いました。特に、十数人が一生懸命に網を
12
初日に、湖岸沿いでゴミ拾いをしました。そして、
ンの練習をしています。
18
18
した。
沖島でのボランティアとしてのフィールドワークに
ミーティングや実験を重ね、初の大会をめざしま
がりました。
今回の取り組みは、 月に開催される環びわ湖
大学・地域コンソーシアムのシンポジウムで発表
交っている様子を見ると、疲れが一瞬消えて笑顔にな
今回のフェスタに参加した人は総勢120人以
上。大いに盛り上がり、
学生にとっても地域の方々
れは日本に来て以来、人生初の体験でした。
から参加した 大学の中で、初挑戦ながら東京大
琵琶湖の沖合に浮かぶ沖島でボ
成していきます。
私を含めた県内の大学生と、
club & circle
(バイオサイエンス学科 2 年次生)
11
ゼン力の不足を痛感しましたが、そ
2
(バイオサイエンス学科 2 年次生)
00
りました。その日の夜は、クイズ大会ですごく盛り上
21
山本 翔大さん
2
21
ランティア活動をしました。そ
されます。発表内容も、各大学で協力し合って作
合う機会のない他大学の学生と交流でき、また滋
る街並みを歩きました。この研修会では日頃知り
パ
ンペティションです。運営母体から送られた DNA
ーツを組み合わせ、新しい機能を持った生物を創造
2004年にスタートさ
生の 山 本 翔 大 さ ん が 参
サ イ エン ス 学 科
港 中 文 大 学で開 催 され
ェス タ が 龍 谷 大 学・ 瀬
14
た﹁ iGEM Asia Jamboree
﹂に参 加しまし
2013
本 学 チ ー ム﹁ iGEM
B i w a k o N a g a h a m﹂
a
が、 月 ∼ 日 に 香
12
福寺で
﹁湖にある有人島﹂
として有名な沖島の歴史を勉強しました。 日目
2
本学では昨年 月、学部 年次生と2年次生を
中心に有志が集まりチームを立ち上げました。今
は
6
たりしました。また、西
初日は沖 島で地 引 網
漁を体験したり、清掃や
1
4
環びわ湖コンソーシアムの
一泊研修で他大学との交流
月 ・ 日の﹁環び
わ湖大学・地域コンソー
29
シアム﹂一泊研修に、本
9
引っ張る地引網を引く際に、やっと釣れた魚が飛び
14
10
グラフィック研究会
2
28
5
10
は見習わなければならないと思いました。
10
李 貢順さん
4
メダルを獲得できるようチーム一丸となって取り組んで行
2
!!
11
21
2
3
Campus
life
Topics
クラブ・サークルだより
Campus life Topics Campus life Topics Campus life Topics Campus life Topics Campus life TopCampus life Topics Campus life Topics Campus life Topics Campus life Topics Campus life T
これまで5回に渡りバイオ研究機関やバイオ企業、地元
滋賀県や長浜市など10人の方々から暖かいメッセージを
頂戴したこの企画も、今回が最終回です。最後は、ヤン
マーミュージアム館長の小林文博さんと、長浜商工会議
所会頭の大塚敬一郎さんにお願いしました。
長浜バイオ大学
100年への想い
長浜商工会議所会頭
ヤンマーミュージアム館長 長浜バイオ大学への提言⑥
模 擬 店 メ ニ ュ ー、
林先生のオススメ
は?
水上研そばめし、W小町がイラッシャーイ
実行委員長のコメント
命洸祭実行委員長
︵コンピュータバイオサイエンス学科 年次生︶
田中 嘉紘さん
3
第 回 の 命 洸 祭 は、 直 前 ま で 台
風の動きが読めず開催できるかど
う か、 と い う と こ ろ で し た が、 当
日は小雨程度で天候は比較的安定
し、 両 日 開 催 す る こ と が 出 来 ま し
た。 当 日 朝 ま で 開 催 の 可 否 が 分 か
ら ず 非 常 に 不 安 定 な 状 況 の 中、 多
くの方々にお越しいただきました。
このような状況であっても出店
を し て い た だ い た 皆 様 や、 前 日 の
大雨の中準備をしていただいた関
係 者 の 皆 様、 そ し て 多 大 な る ご 配
慮を頂いた大学教職員の方々にこ
の場を借りて御礼申し上げます。
今年の命洸祭では献血を実施す
る な ど、 例 年 よ り も 行 政 と の 繋 が
りや社会貢献を重視した命洸祭で
あ っ た と 思 い ま す。 来 年 以 降 も こ
の よ う な 機 会 が あ れ ば、 学 生 や 教
員の皆様にもぜひご参加いただき
たく存じます。
これからまた来年の命洸祭へ実
行 委 員 が 新 し く 動 き 始 め ま す。 私
たちが今年行ったことを踏まえて
更に命洸祭を良いものにしていっ
て く れ る こ と と 思 い ま す の で、 何
かありましたらその節はご協力を
お願い致します。
11
会に深く浸透し産業の成長に貢献するとは見通せていなかっ
するための方策を提供する SOLUTIONEERING
という方向性
を新たに打ち出しています。単に機械そのものだけでなくソ
後益々我々の様な既存産業がバイオ技術と連携して新しいソ
ることに応えて行こうという取り組みです。そのためには今
リューションを生み出す必要があり、環境・植物制御プログ
フトや情報、サービスの提供を通じてお客様の困っておられ
う一心で、ニーズである小型化に取り組んだ結果、今は当た
ラム、ビッグデータの解析技術など貴学の研究成果に大いに
注目しております。
て活動する文化拠点として、貴学とミュージアムが連携して
最後になりますが、
貴学の発展と在学生様、
卒業生様の益々
のご活躍を祈念申し上げますと共に同じ地元長浜市に根ざし
バイオフォーラムなどのイベントを今後開催できればと願っ
た逆に個々人にあったお薬の提供など社会に不可欠な技術と
ています。
す時が来たのではないかと考えている次第です。
を注いだ成果が石垣の様に積みあがっていかなければ到達し
長浜に初の 年制大学﹃長浜バイオ大学﹄が誕生して
年、非常に感慨深いものがあります。
その新しい産業の一つが長浜バイオ大学を中心とした
長浜サイエンスパークで生み出されてくるものと期待し
ております。
世界は今、食糧や環境・医療等々の分野において、経
済成長とのはざまで大きな問題を抱えています。これら
小谷の山城から、この地に平城を築いたのが長浜のまち
の始まりとされています。
ダーウインはその進化論の中で言っています
を解決するためにはバイオテクノロジーが是非とも必要
になってくるのではないでしょうか。
﹃ 最 も 強 い も の や 最 も 賢 い も の が 生 き 残 っ た の で
はない
最も変化に 懸命だったものが 生き残った﹄
長 浜 の ま ち は そ の 時 代 時 代 に 合 わ せ て、 懸 命 に 変 革 し
てきました。これからも変化し続けていきます。
前町として、商業の集散地としても長浜は繁栄してまい
りました。
長浜が﹃バイオサイエンス・バレー﹄にならんことを長
浜バイオ大学に期待いたします。
世紀になり世界中で産業構造が大きく変革してきて
います。
以来、江戸・明治・大正・昭和と麻蚊帳、縮緬、ビロー
ドの全国的な産地として又、東本願寺の別院大通寺の門
た。
信長に習い城下町を楽市楽座にし、大勢の人を集めまし
因みに、それまでは今浜という名の数十戸の小さな漁
村 だ っ た の を、 秀 吉 が 長 く 続 く よ う に と 長 浜 と 改 名 し、
長浜のまちも、誕生してから440年が経ちました。
1653年に豊臣秀吉が織田信長から初めて領地を貰い
10
の過程には沢山の研究者や技術者が大きな志のもとに、心血
して当たり前のように使われているものと思います。ただそ
きっと皆様が研究されているバイオの分野もこれからの
100年では食料や資源など地球的な規模の課題解決や、ま
皆様にお使い頂いています。
り前のものにはなってしまいましたが欠かせないものになって
ジンの将来性を信じ、また農作業や漁作業を楽にしたいとい
10
たと思います。ただひたすらに発動機、後のディーゼルエン
創業者が100年前に発動機の開発に取り組んだ時代もま
さにまだ一般には機械化が進んでおらず、発動機がその後社
後一層強力な牽引役になられるものと確信致しております。
得ないものであるとも思います。貴学、ならびに卒業生の皆
・教授のオススメ
(模擬店味比べ)
・スーパーチーム大戦BD
・フリーマーケット
・とある大学の二次元知識王
(プロフェッサー )
・大乱闘サバイバル
(大画面ゲームバトル)
・親子ワクワク工房
・マジックサークル公演
・仮装☆Time
・本庄礼佳公演
(ピアノ弾き語りライブ)
・ウルトラクイズ
・ダブルダッチサークル公演
・吹奏楽演奏会
・天文部:プラネタリウム
・CELL部:実験教室、
プチ科学展示会
・写真部:展示即売
・グラフィック研究会:展示
・小林ゆう トークライブ
・お前の喰いたい物はなんだ?
・ラッキーナンバー
・イニシャルB最強孤人戦
・逆!運だめし
・軽音:SAIKACHI★SONIC 13
・DX-BINGO
・ダンス部公演
かせとけ!
のジャンルはま
こ
、
ズ
イ
ク
学
博
命洸祭 イベント
様がこの 年間で既に大きな役割を果たされていますが、今
マジックサークル、大技に挑戦!
ヤンマーミュージアムがオープン致しました。創業者が長浜
吹奏楽、サックスの見せ場、やっててよかった・
・
長浜バイオ大学様が創立 周年をこの春に迎えられました
こと、誠におめでとう御座います。ちょうどその頃に私ども
10
ヤンマーはディーゼルエンジンをコアとして農業機械や建
設機械、発電装置などを事業として行ってきましたが、解決
ダブルダッチ、アクロバット連発に会場が沸く
出身であるご縁で、
創業100周年を記念してつくられました。
本庄礼佳ライブ
(ギター松原竜巳)
4
命洸祭
台風27号の接近により前日まで開催が危ぶまれましたが、実行委員の熱意が雨
雲を吹き飛ばし、無事に第11回命洸祭が開催できました。
今、また新しい産業を先人のように、ここ長浜で起こ
12
13
21
DXビンゴ、超豪華賞品に燃える闘志
小林 文博さん
長浜を
「バイオサイエンス・
バレー」に
大塚 敬一郎さん
学生生活
開学10周年企画
イエンス学 科では、
﹁医療 情 報 ﹂
、
﹁情
細胞新機能﹂
、コンピュータバイオサ
を進めます。ゲノムの解析を進めてい
や環 境 問 題 解 決に向 けての教 育 研 究
いと考えております。
年結んでおり、大学院教育に役立てた
学・実 験 動 物 学・食 品 機 能 学・食 品
つ目は、長浜市、サイエンスパー
ク進出企業、長浜バイオインキュベー
るタカラバイオと連携大学院協定を本
衛生学﹂のプログラムにより、学生が
報 生物 学 ﹂
、アニマルバイオサイエン
主体的に学ぶ教育を目指します。すで
植 物工場の構 築 と新 しい植 物工場 野
ションセンター入 居 企業、
﹁ 長 浜での
ス学科では、
﹁生物多様性学・動物科
ランド﹂のシステムを有効利用します。
に稼動している﹁バイオ学習ワンダー
学科に加えてアニマルバイオサイエン
定です。
︵JABEE︶による認証を受ける予
を認 定する日本 技 術 者 教 育認 定 機 構
技 術 者の教 育 として 適 切であること
動の 内 容 と 水 準 が 国 際 的 に 通 用 す る
高 等 教 育 機 関で行 われている教 育 活
飼料開発﹂などの学生の活動、地域の
﹁養殖ビワマスの脂の乗りを良くする
によるカスミサンショウウオの保 護 ﹂
、
家プロジェクト﹂
、
﹁市民ネットワーク
携、
﹁学生が地域との連携を目指す町
菜の生産﹂などの長浜地元企業との連
内の巨大分子の構造解析により、創薬
フォマティクスの教育研究です。生体
つ目は、コンピュータバイオサイ
エンス 学 科 を 中 心 とし た バイ オ イン
国カセサート大学との連携もさらに進
滋 賀医 科 大 学、奈 良 先 端 科 学 技 術
大 学 院 大 学、中 国 東 北 大 学、タイ王
ます。
小・中・高校生たちへバイオの面白さ・
等の記念イベントは、お蔭さまで成
度の損金に算入することができます。
人の場 合は寄付 金額を当該事 業 年
ます。
何 と ぞ、この募 金の趣 旨 を ご理
解いただき、ご協力をお願いいたし
本 学では引き続き、研 究 機 器の
整備と学生奨 学 金制度の充実に向
功裏に終了することができました。
開学 周年記念レセプション、市
民 向 け 講 演 会、記 念シンポ ジウム
優遇処置がうけられるとともに、法
記念募金へのご協力のお願い
大切さを伝える
﹁理科教育活動﹂
であり
に結びつくことが期待されます。さら
めて行きたいと思います。
年 次 生からの実 験
と物理学の融合した﹁数理科学﹂
・国語
︻連絡先︼
実習の実施、基礎学力養成のため数学
学 の 特 色で あ る
1つ目は、進路を明確にした教育プ
ログラムの構築と実践であります。本
す。
のために以下の つを重点的に進めま
する﹂ことであります。この目的達成
際 交 流 並びに学 術 文 化の発 展に貢 献
に、地域社会の発展、産業の振興、国
オの総合大学﹂
となりました。
専門技術の教育を行い、時代を切り拓
本学の目的は﹁豊かな人間性と教養
を涵養し、最先端のバイオサイエンス
ムなどのビッグデータを用いて、医療
に、ヒトゲノム、環境中の生物のゲノ
ス学科を増設、 学部 学科の﹁バイ
力を身につけた人材を養成するととも
く視野と創造性、高い専門知識と技術
周年を節に新たな 年への決意
長浜バイオ大学学長
三輪 正直
本 学 は、滋 賀 県、長 浜 市、産 業 界、
民 間の 関 係 各 位の 多 大 なる ご 支 援 と
ご期待のもとで開学 周年を迎え、次
の 年に向けての新たな一歩を踏み出
します。これまでに賜りましたご支援
に改めて深く感謝申し上げます。
本 学は、前 身である京 都 人 文 学 園
から受 け 継いだ、
﹁ 平 和とヒューマニ
ズムを何よりも尊び、豊かな人間性と
科学的合理性を兼ね備えた﹃行動する
思考人﹄
の育成﹂
を教育理念とし、開学
の必修化・英語の学習時間を倍加した
金﹄
に取り組んでいます。
けて 億円を目標に﹃開学 周年募
本学に対してのご寄付は所得税の
2012
︵平成
2013
︵平成
追悼の言葉
今 年 で 設 立 年。 吉 田 理 事 長 の 思 い を 受 け 継 い で
いくのが我々の使命です。
単科大学の﹁長浜バイオ大学﹂が設立できたのです。
人 で あ っ た か ら、 長 浜 の 地 に 日 本 で 最 初 の バ イ オ 系
き る の で は な い か と 思 え て く る の で す。 そ の よ う な
れ る 人 で し た。 し か し、 そ れ が い つ の 間 に か 実 現 で
吉 田 理 事 長 と 話 を す る と、 大 き な 夢 を 語 ら れ ま す。
とても実現できないと思える構想を常に持っておら
思い出します。
の で し た。 と て も 私 に は で き な い と 実 感 し た こ と を
も う あ の 声 を 聞 く こ と が で き ま せ ん。 入 学 式・ 卒
業 式 等 で の ス ピ ー チ は 人 の 心 に 触 れ、 素 晴 ら し い も
吉田 保氏が
学校法人関西文理総合学園初代理事長
肺炎のため急逝されました。
若林 浩文
関西文理総合学園理事長
1946
︵昭和 年︶ 京都人文学園設立
1954
︵昭和 年︶ 学校法人関西文理学園認可
2002
︵平成 年︶ 学校法人関西文理総合学園設立
2003
︵平成 年︶ 長浜バイオ大学開学
2004
︵平成 年︶ 第 回アジア・バイオ国際シンポジウム開催
2005
︵平成 年︶ 校歌﹁悠久の街﹂︵作詞・作曲:加藤登紀子︶制定
2007
︵平成 年︶ 命北館竣工 長浜バイオ大学大学院開設
2008
︵平成 年︶ 滋賀医科大学と大学間連携協定締結
2009
︵平成 年︶ 命北館増築竣工
アニマルバイオサイエンス学科と
コンピュータバイオサイエンス学科開設
2010
︵平成 年︶ 滋賀医科大学、中国・東北大学との三大学学術
交流協定締結
学校法人関西文理総合学園に
学校法人関西文理学園統合
年︶ 長浜バイオ大学町家キャンパス開設
年︶ 開学 周年記念シンポジウム開催
関西文理総合学園の歩み
長浜バイオ大学財務課
TEL.0749 6
│ 4 8
│ 100
一般教育を行います。専門教育は、バ
イオサイエンス学 科では、
﹁ 創 薬・機
能物質﹂
、
﹁環境・植物制御﹂
、
﹁遺伝子・
訃報 吉田保前理事長ご逝去
学 校 法 人 関 西 文 理 総 合 学 園 前 理 事 長 の 吉 田 保 さ ん が、 病 気 療 養 中 の と こ ろ
月 日 に 肺 炎 の た め お 亡 く な り に な り ま し た。 こ こ に 生 前 の ご 活 躍 を 偲
ぶとともに、謹んで哀悼の意を表しま す 。
10
前学長はじめ教職員、学生、保護者の
2
ス学科、コンピュータバイオサイエン
10
写真で見る吉田前理事長の足跡
1
以来、故・吉田保前理事長、下西康嗣
ご協力のもと、1648人の学部卒業
生と170人の修士課程、 人の博士
課程の学生を送り出すことが出来まし
3
1
10
21 20 19 17 16 15 14 29 21
22
25 24
た。2009年に、バイオサイエンス
10
1
3
大学からのお知らせ
10
3
長浜市との包括協定の調印を終え当時の宮腰
市長と固く握手(2005 年 11 月 10 日)
一期生卒業式で本学初の卒業生たちを激励
(2007 年 3 月 17 日)
23
謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
14
15
10
入学式を前に大学の竣工・開学式で決意を述
べる吉田前理事長(2003 年 4 月 1 日)
開学フェスティバルで地元や各界の代表と共
にテープカット(2003 年 5 月 10 日)
新学科開設に伴っての命北館増築の竣工式であい
さつ(2009 年 4 月 14 日)
滋賀医科大学、中国・東北大学の 3 大学での学術交流
協定調印式(2010 年 8 月 8 日)
10
1
10
10
10
﹂というイベン
が﹁ Entrance to Science
トです。
人
組で順番にコ
﹁講座を始める前に、知名度を上げ
るためフェイスブックページを開設
回程度
ラムをアップするところから始めま
し、 月
キャリア科目﹁長浜まちづくり魅力
発見発信プロジェクト﹂での市民との
した﹂と話すのは、バイオサイエンス
年 次 生 の 谷 幸 樹 さ ん。 ペ ー ジ
ツ ﹂、 番 外 編 と し
て﹁カエル﹂を、
月は〝青〟で﹁青魚﹂、
取 り 上 げ ま し た。
﹁星﹂、﹁デニム﹂を
講座の中では簡単
な実験やクイズを
行って、参加者を
飽きさせない工夫
も。﹁中学生から年
配の方まで、男女
を問わず足を運ん
でいただいていま
す。やはり実験を
行った講座は評判
が良く、﹃面白いこ
とをしているんだ
からもっと知名度
をあげるべき﹄な
ど、 嬉 し い 声 を
いただきます﹂と、
年
アニマルバイオサ
イエンス学科
次生の廣麻綾さん
は語ります。
講座を通しての交流が楽しい
てもらうという実験をしました。廣さ
んは、
﹁星﹂
を担当した時には、地球が
青く見える原理を話したり、様々な大
きさのボールを用意して月や火星、地
球の大きさを当ててもらったりしま
した。また、
﹁紫キャベツ﹂
では煮汁を
使って酸性からアルカリ性まで、実際
に目の前で色が変わるところを見て
白のテーマで﹁乳酸菌﹂を担当した
の が、 バ イ オ サ イ エ ン ス 学 科 年 次
生 の 山 本 翔 大 さ ん。 パ ワ ー ポ イ ン ト
学科
上では﹁いいね!﹂やコメントなどの
もらい楽しんでもらうなど、それぞれ
回
程度学生が町家キャンパスに集まり
を 使 い な が ら、 乳 酸 菌 が ど ん な 風 に
三原則﹂
、
﹁乳酸菌﹂、夏を前にした
付 い た こ と が 大 き い。 長 浜 が 第 二 の
かけてもらったりして、自分に自信が
いただき、黒壁エリアでは名前で声を
なってくると地域の方々にも認めて
同学科
く れ る 仲 間 が 増 え た こ と が 嬉 し い ﹂、
つ け て、 そ う い っ た こ と を 指 摘 し て
し て い ま す。 喋 る 速 さ な ど に も 気 を
ない人に伝えることの難しさを実感
ま た、 バ イ オ サ イ エ ン ス 学 科 年
次生の福井茜音さんは﹁科学に興味が
年次生の山原健悟さんも﹁人
月に放
オ と し て 使 わ れ る こ と も 多 く、 学 生
ある本学の町家キャンパスがスタジ
こほチャンネル﹂では、長浜市街地に
す。毎週水曜日に生放送される﹁スタ
さんがスタッフとして参加していま
長浜バイオ大学からも松島三兒先
生や就業力支援センターの戸田雄一
送が開始されました。
人 が 集 ま っ て、2012年
在住やこの地域で働く様々な職業の
り上げたい!﹂という思いを持つ地元
て い ま す。﹁ 湖 北 が 好 き!﹂﹁ 湖 北 を盛
に地域密着情報を発信し話題を広げ
﹁STUDIOこ ほ く ﹂ が、 毎 週 元 気
滋賀県湖北地域で市民が立ち上げ
たインターネット上の生放送番組
町家キャンパスから湖北の今を発信
こほく
STUDIO
能 な ど に つ い て 説 明 し ま し た。 谷 さ
反応があり、励みになったそうです。
月は〝紫〟にして﹁紫外線﹂、﹁紫キャベ
故郷のようです﹂と語るのは山本翔大
が 集 ま っ て 計 画 し、 実 行 す る 難 し さ
いてくれる人が多く、自分たちが気付
市 民 と 意 見 交 換 し た り、 市 民 と の 交
興 味 を 持 っ て い た だ き、 交 流 を 深 め
加してから自分の意見も積極的に言
さん。谷幸樹さんも﹁長浜でアルバイ
を 感 じ て い ま す。 求 め ら れ て か ら 意
んは﹁洗剤﹂で、軟水と硬水それぞれ
工夫を凝らして講座に挑んでいます。
回目の
ていくことを目標に開催しているの
え る よ う に な っ て、 人 に 伝 え る 活 動
トしていますが、お客さんの中に講座
けなかった視点から質問されたりし
作用してチーズやヨーグルトなどに
講 座 行 っ て い ま す。
学の面白さが伝わっているのかな﹂と、
を続けたいと思えるようになりまし
た。私も黒壁エリアで﹃おお∼よう来
た!﹄と言ってもらえるのが嬉しい﹂
に 来 て 下 さ っ た 方 も い て、 面 白 い な
見 す る タ イ プ で し た が、 今 は 積 極 的
が入ったペットボトルに洗剤を入れ
な る の か と い う こ と や、 乳 酸 菌 の 効
ま す。 そ の よ う な 中 か ら 生 ま れ た の
日で
山本さんは実感しているそうです。
参加し て の 感 想
と。本当に、馴染みの街という感じで
に伝えていく大切さも感じます﹂と
と感想を語っています。
すね﹂
。廣麻綾さんは
﹁人づきあいを面
語ってくれました。
﹁ も と も と 人 と 関 わ る の が 苦 手 で し
た が、 活 動 を 通 し て 苦 手 意 識 が な く
6
3
て、 こ ち ら が は っ と す る こ と も。 科
町家キャンパスでの講座はこれま
回開催し、毎回、
〝色〟をテーマに
が﹁サイエンスコミュニケーション﹂
1
月は〝白〟をテーマに﹁洗剤﹂、﹁光の
で、 市 民 に 科 学 を 分 か り や す く 伝 え、
1
倒に感じる時期があったのですが、参
町家キャンパスで学生と市民が
長浜を語り合う
最 近 で は、 町 屋 会 議 で 年 次 生 の
牧 野 佑 亮 さ ん︵ バ イ オ サ イ エ ン ス 学
﹄というプ
科︶が﹃妄想立国 Nagahama
ロ ジ ェ ク ト を 立 ち 上 げ、 市 民 の 方 に
も 参 加 し て も ら っ て、 長 浜 を ど の よ
や教員が度々出演しています。
月
日︶では作家で
た。また﹁夏の夜のミステリー in長
浜﹂
︵2013年
もある池内俊貴先生がホラー小説に
﹁ ほ、 ほ、 ほ
こ れ ま で の 放 送 で は、
∼たる恋﹂
︵2012年 月 日放送︶
で河合靖先生がほたるの光る仕組み
つ い て 話 し ま し た。 ほ か に も 大 学 で
まで数多くの学生や教員が出演して
開催されるイベントの紹介などこれ
湖北の魅力を発信しています。
日放送︶で麻生一
枝先生が英語の学習や著書について
月
語 り、 学 生 が 命 洸 祭 のPRを し ま し
︵2012年
を解説。﹁長浜バイオ大学チャンネル﹂
7
4
30
うな町にしたいか自由に論議する試
年次生に
8
み を 始 め ま し た。 牧 野 さ ん は、 学 生
と市民のつながりを後輩へとつない
で い き、 バ イ オ 大 生 が 社 会 人 の 考 え
年 次 生、
方をも学んで視野を広げていく機会
を持てるよう
バ ト ン タ ッ チ し た い と 話 し て い ま す。
5
3
2
て 振 っ て も ら い、 泡 立 ち の 違 い を 見
流をはかる自主活動の場となってい
ト し た 町 家 プ ロ ジ ェ ク ト は、 週
交流を継続・発展させるためにスター
1
身近な科学を伝え、その面白さ
を知って欲しい
科学の扉を開く﹁ Entrance to Science
﹂
Science Communication
町 家 キ ャ ン パ ス を 活 動 拠 点 に し て、 学 生 た ち の 自 主 的 な 活 動 が 広 が っ て い
ま す。 今 回 は そ の 中 か ら、 市 民 と の 交 流 を 深 め て い る つ の 活 動 を 紹 介 し
ます。
3
3
﹁ 簡 単 な 実 験 や ク イ ズ を 通 し て、 こ
ちらが思った以上に興味を持って聞
2
2
3
8
17
3
4
2
16
17
10
4
3
左から福井さん、山原さん、廣さん、山本さん、谷さん
2013.08.07 放送ミステリー特集での池内先生(前列中央)
1
3
町家キャンパス
での活動
ウイルスの病原性発現機構の解析が進
ました。これらの最先端技術を駆使し、
イルスの遺伝子操作が可能となってき
バ イ オ サ イ エ ン ス に は、 ヒ ト の 健 康 や 環 境 問 題 を 開 発 す る 切 り 札 と
し て の 期 待 が 寄 せ ら れ て い ま す。 今 回 は そ う し た 期 待 に 関 連 す る 科
目として、ウィルス学と環境保全学を紹介します。
ウイルス感染症克服の基盤知
識を身に付ける
ウイルス学
んでいます。
生物が
﹁環境と一緒にどう生き
るか﹂
を考え表現するために
環境保全学
通じていると思います。
えずには保全できない﹂
と強調されて
﹁ 保 全 生 態 学 入 門 ﹂に は、
教科書の
﹁我々生物がどう進化してきたかを考
いて、この学問領域では
﹁病んでいる
自 然 を 診 断 し、どう す れ ば 良いかの
いて 理 解 してい く の が 講 義 の 目 的 で
の 考 えを、自 らの言 葉で 表 現できる
ら 環 境 の 保 全・ 保 護 について、自 身
﹁ 生 活 史 ﹂を 学 び な が ら、
動植物の
身 近 な琵 琶 湖 も題 材に、広い視 点か
提言まですべきだ﹂
と綴られています。
す。この ク ラ ス を 通 して、環 境 の 中
間 相 互 作 用、さ らにはその 進 化 につ
で、 私 た ち 生 物 が
﹁ どう生きている
生物の多様性を維持していくた
めに、環 境 と 生 物の関 係 性 また 生 物
と発展させます。学生たちには、抗ウ
ことを目指しています。
本講義では、細菌やカビなど他の微
生物とは大きく異なるウイルスについ
新 型 インフルエン ザ が 世 界 的 に 大
流行し、 SARS
コロナウイルスや MERS て、その増殖機構やウイルス発がんの
メカニズムなどの基礎的なウイルス学
コロナウイルスによる重症呼吸器感染
候群などの新興ウイルス感染症の出現
症、ヘニパウイルスによる脳炎、 SFTS を学び、さらに遺伝子発現ベクターへ
ウイルスによる重症熱性血小板減少症
のウイルスの利用といった応用分野へ
きっか けにな り、多 様 性 保 全の 方 策
か﹂
、その過去、現在、未来を考える
︵担当 山本 博章先生︶
療などを目的とした新しいウイルス工
イルス剤やワクチンの開発、遺伝子治
を 自 分 な り に 提 起 し て 欲 しい と 願っ
が続いています。ウイルス研究の最大
てい ま す。これ は、長 浜 バイ オ 大 学
の目的は、これらのウイルス感染症を
学を理解するための基盤的知識を身に
環 境 保 全 学 は、 現 代 社 会 の 環
境 保 全 を 生 物 学・ 生 態 学・ 保 全
生物学の観点から考える学問で
す。 授 業 で は 環 境 保 護 運 動 や そ
の対象となった生き物の具体例
を挙げて解説してくださいます。
生き物が好きな人にとってはと
ても面白い授業ではないでしょ
う か。 ま た 毎 回 出 題 さ れ る 課 題
で は、 次 の 回 で 先 生 が 面 白 い と
思った解答を紹介してくださる
の で、 上 手 い 言 い 回 し や 自 分 と
は異なる着眼点に感心させられ
ます。
私はもともと生き物が好きで
環境保全学を選択していました
が、 こ の 講 義 は 普 段 何 気 な く 見
ている生き物のドキュメンタ
リーを新たな側面から見直す
きっかけとなりました。
の建 学の精 神
﹁ 行 動 する思 考 人 ﹂にも
克服することにありますが、そのため
︵担当 伊藤 正恵先生︶
つけて欲しいと考えています。
ルで解明することが不可欠です。近年、
には、ウイルスの増殖機構を分子レベ
先生 岸 佳美さん
分子生物学や遺伝子工学が進歩し、ウ
研究室
コンであってもメモリ容量や処理時間の問
題で計算不可能です。しかし、私達が知り
たい情報は、例えばポリペプチド鎖のゲノ
ム上での出現頻度だったり、病気の遺伝子
に含まれる特異的な出現パターンだったり
します。一例として、アミノ酸6個のポリ
ペプチド鎖を考えてみると、全パターン数
は の6乗、つまり6千4百万通りもあり
ますが、タンパクはこんなに長くはないの
で、1つのタンパクの鎖の中には、ほんの
一部のパターンしか出現しません。この性
質は、ビッグデータサイエンスではよく現
れる現象で、ショッピングサイトの事例で
も、取扱商品の数が数百万点と膨大なため、
ある顧客の購入商品の履歴と、年齢も嗜好
も異なる別の顧客の購入商品の履歴とでは
重なりがほとんどありません。こういった
情報構造は﹃疎な状態﹄と呼ばれ情報構造
が割と安定しているので、スパコンで数時
間おきに相関を計算して分散データベース
に保存しておき、顧客がショッピングを行
った際に計算済みの相関データを活用する
ことで、瞬時に関連商品のリコメンドサー
ビスを行うことが可能となります。バイオ
サイエンスの分野でも、こういった新しい
データ解析の手法を活用し、従来なら扱え
切れないほど大規模なデータをデータマイ
ングすることでバイオ医療分野での研究開
発に有効活用する道が開けてきます。
プロフィール
の中でも気軽に学習できるように iPhone
などの端末や、 iPad
などのタブレットで使
えるア プリを開 発しました。実 際に 台
にインストールされ、滋賀医大
ほどの iPad
の講 義 などにおいて試 験 運用 が開 始され
ています。現在は、脳や骨格のコンテンツ
の制作が完了し、各臓器のコンテンツを制
作中です。
さきほどの6個のアミノ酸の例では、全
パターンの総 当たりの相 関 を計 算 する際
に、6千4百万 次 元 もある大 規 模 な行 列
を扱 う必要 があります が、要 素の大 半 が
ゼロを占める極めてスカスカな﹃疎な情報
構造﹄を持っているので、高次元の情報構
造をほとんど維持したまま、数万分の一の
サ イ ズ ま で 次 元 を 圧 縮 す るこ と が 可 能 で
す。現在は、こういった次元圧縮の技術や、
データを自動 分類する自己組織型の学習
シス テ ム な ど を 組 み 合 わ せ た 統 合 ゲ ノ ム
解 析ソフトを開 発しています。池 村 淑 道
先 生 や 岩 崎 裕 貴 君 に ゲ ノ ム 情 報の 解 析 で
使ってもらいながら、ユーザビリティやパ
フォーマンスを改善していきます。
滋 賀医 大との共同で、医 学 基礎 教 育 分
野 で 効 率 よ く 解 剖 学の 学 習 を 進 める た め
の3D立体 視の解 剖 学 教 材やクイ ズ形 式
の教材を今まで開発してきましたが、電車
●数理情報可視化
和田 健之介
ウイルス学を受講しようと
思 っ た き っ か け は、 ウ イ ル ス に
はどのような種類のものがある
の か、 ま た、 そ れ ぞ れ の 機 能 や
特徴などを幅広く学びたかった
からです。
授 業 で は、 大 ま か に ウ イ ル ス
の 特 徴、 形 態、 機 能 と い っ た 基
本 的 な こ と を 学 び、 さ ら に、 ウ
イルスの増殖のメカニズムや人
体への感染のメカニズムといっ
た こ と を 学 び ま す。 プ リ ン ト や
ス ラ イ ド で 講 義 さ れ、 難 し い と
ころや重要なところは書き加え
て説明して下さるので非常にわ
かりやすいです。
私 た ちの 身の周 り に は 多 種 多
彩 な ウ イ ル ス が 存 在 し ま す が、
講 義 を 通 じて そ ういう ものに 興
味・関心をもつようになりました。
今回の研究室訪問は、遺伝情報解
析分野の研究支援システムの研究
開発などを行っている、数理情報
可視化研究室の和田健之介先生を
訪ねました。
中村 航基さん
︱︱ 遺伝情報解析分野での最近の研究成
果と、滋賀医科大学と共同で進めている医
学基礎教育での教育コンテンツの開発につい
てご紹介ください。
ビッグ データを対 象とした データサイ
エンスへの期待やニーズは飛躍的に高まっ
てきており、分 散 データベース構 築 技 術
︱︱ 最後に、学生へのアドバイスをお願
いします。
50
︱︱ − 遺伝情報解析分野の研究支援シス
テムの研 究開発をされています が、具体 的
にはどのような研究なのでしょうか?
近 年、大 規 模 データを 対 象 として、統
計 学や機 械 学 習のアルゴリ ズムを駆 使し
たデータ解 析の技 術 が飛躍 的な進 歩を遂
げ、ビッグデータやデータサイエンスとい
った用語が一般のニュースにも取り上げら
れることが多くなってきました。例えば、
などのショッピングサイトでは、
Amazon
消費者の購買履歴のデータが蓄積されるほ
ど、消費者の嗜好にあった商品を的確に推
薦することが可能となります。商品を購入
した際に﹃この商品を購入した人は、以下
の商品も購入しています﹄といったおなじ
みのサービスです。データ間のどのような
相関に着目すれば、より消費者のニーズに
あった商品を推薦できるのか、といったこ
とがサービス品質の鍵を握ります。
バイ オ サ イエンス 分 野で も、次 世 代シ
ー ケン サ ーの 急
速 な 普 及 ととも
に、 膨 大 な ゲ ノ
ム情 報 が蓄 積さ
れ、 デ ー タ 量 は
加 速 度 的に増 加
し て い ま す。 こ
れ らの 大 規 模 デ
ータを計 算 する
た め に は、 従 来
の統 計 学 的 手 法
ではサ イ ズ が 大
き す ぎ て、 ス パ
(バイオサイエンス学科 4 年次生)
の 普 及、 デ
ー タマイン
グのための
より高 度な
機 械 学 習の
研 究、 ス パ
コン 並 み の
計算性能を
持 つハ ー ド
ウ ェア の 低
価格化など
が、 同 時 か
つ急速に進
ん で い ま す。
こ う いった
潮 流の中か
ら生まれたディープラーニングの研究には、
各 国 が国 家 規 模の予 算 をつけているので、
この分野の研 究 者 達は半 世 紀も経 過しな
い う ち に 生 物 学 的 な 限 界 を 遥 かに 超 え た
融 合 知 能 が誕 生するものと予 測しており、
この事象を〝 Singularity
〟
︵技術的特異点︶
と呼んでいます。
私たちは、バイオサイエンスという分野
の中で、指 数関 数 的な情 報 爆 発を経 験し
ています が、臨 界 点 を超える新 時 代 が近
いう ちに 本 当に到 来 するのな ら ば、その
事 態 を 漠 然 とした 脅 威 を 感 じ な が ら 外 か
ら眺めるのではなく、研究開発の真っただ
中で脊 髄に電撃 が走るほどの興 奮を覚え
ながら走り抜けて行って欲しいな、と切望
しております。
遺伝情報解析分野の研究
支援システムの研究開発や
医学基礎教育での教育コン
テンツの開発、数理情報可
視化技術などの研究を行っ
ている。京都大学大学院理
学研究科修士課程修了。富
士通㈱国際情報社会科学研
究所研究員、中京大学情報
科学部助手、㈱ATR人間情
報通信研究所客員研究員、
IPA未踏ソフトウェア創造事
業、次世代ソフトウェア開発
事業、重点領域情報技術開
発事業、総合研究大学院大
学葉山高等研究センター研
究員などを経て現職。2000
年経済産業省/IPAより天才
プ ログ ラ マ ー 認 定。2001
年経済産業省/IPAよりスー
パークリエータ認定。情報
処理学会山内奨励賞を受
賞。新潟県新潟市出身。
(バイオサイエンス学科 3 年次生)
18
19
20
ピックアップ授業
研究室訪問 25
クラスⅡ型
キナーゼがオートファジーに重要であることを証明
PI3-
章嗣先生 ︵アニマルバイオサイエンス学科︶
山本
小笠原 裕太さん ︵大学院博士課程後期課程 年生︶
信 号 伝 達 に 関 与 し、 抗 が ん 剤 の 重 要 な 標 的 と
分類されます。クラスⅠ型は、細胞増殖などの
イ ノ シ ト ー ル リ ン 脂 質 の リ ン 酸 化 を 行 う PI3キ ナ ー ゼ は、 ク ラ ス Ⅰ │Ⅲ 型 の 3 つ の ク ラ ス に
ました。この研究の成果は、米国の科学誌﹃
│
キナーゼのノックダウンをさら
クラスⅡ型 PI3
に行うことでオートファジーが見られなくなり
サブユニットである
﹄ (10/3
付 に)掲載されました。
ONE
PLOS
をノックアウトした
VPS34
細胞でも、オートファジーの能力が残っており、
なっています。クラスⅢ型は、オートファジー
の合成を行うことがよ
に必須のリン脂質、 PI3P
く知られています。しかし、クラスⅡ型の機能
に つ い て は あ ま り 解 明 が 進 ん で い ま せ ん。 今 回、
小笠原さんがこの研究プロジェクトに参加し
た の は 年 前 で、
﹁その当時は﹃クラスⅢ型 PI3
キナーゼなくしてオートファジーはおこらな
コ ロ ン ビ ア 大 学 と の 共 同 研 究 で、 ク ラ ス Ⅱ 型
してみると確かにその通りでした﹂と振り返っ
が起こると聞き、本当に驚きましたが、実験を
い﹄というのが、世界中の研究者の認識でした。
│
│
キナーゼも PI3P
の合成を通じてオートファ
PI3
ジ ー に 重 要 な 役 割 を 果 た し て い る こ と を、 遺 伝
山本先生と大学院生の小笠原裕太さんは、米国・
子工学や蛍光イメージング、電顕法を用いて証
ています。
は肥料成分を完全に制御した無農
照 明 で 生 育 期 間 が 短 縮 で き、 さ ら に
完 全 閉 鎖 型 の 植 物 工 場 は、 天 候 に
よ っ て 生 産 性 が 左 右 さ れ ず、 時 間
に成功しました。
を豊富に含んだ高機能型野菜の栽培
ト ロ ー ル し て、 ビ タ ミ ン や ミ ネ ラ ル
照明を開発し、地元
で長寿命な HEFL
企業と共同で光の波長や養液をコン
ンパク質を結合させた酵素も作りました。固定
遺伝子操作によって、回転子の一部に余分なタ
生はこれらを理解し
この酵素が発現していなくてもオートファジー
│
キナーゼの活性
明 し ま し た。 ク ラ ス Ⅲ 型 PI3
植物工場での水耕栽培システムで特許を取得
薬栽培が可能であるなどの利点を有
蔡 晃植先生 ︵バイオサイエンス学科︶
し て い ま す が、 栽 培 に 必 要 な エ ネ ル
照明
蔡先生の研究で確立した HEFL
を用いた植物工場での高機能性植物
の 栽 培 シ ス テ ム は、 特 許 を 取 得 す る
ギー量が多いという問題点も存在し
ます。
ことができました。
︵バイオサイエンス学科︶
そ こ で、 蔡 先 生 の 研 究 室 で は 安 価
岩本 昌子先生
合 成 酵 素 は、 回 転 子 部 分 と 固 定 子 部 分 で
ATP
できた酵素で、動植物や細菌の細胞にあります。
秒間に200回転している事が分かりました。
二つの部分の間にあるイオン輸送路をプロト
子と回転子がぶつかって回転が遅くなると予想
のかもしれない。
していたのですが、実際は、正常な酵素とだい
この講義は、TAスキル向上と専門性を深めることが最終教育目
ン︵水素イオン︶が流れると回転が起きる﹁ナノ
るといった3Cが重要な
モーター﹂酵素と考えられており、そのことを、
体で進める驚きの大学院講義を見学した。
たい同じスピードで回っていることが分かりま
Contribution(貢 献)す
した。つまり、酵素のナノモーターは、金属の
ことだそうです。ところが、プロトンの輸送量
助や支援をした時の感想や意見を交換し議論するという、学生主
岩本先生はこれまでの研究で明らかにしてきま
で大切に使われます。
回 転 し な い と、 イ オ ン 輸 送 と ATP
合成が結びつ
か な い と い う 予 測 を 立 て る こ と が で き ま し た。
のために学生自身も
モーターとは違ってとても柔軟性が高いという
さらに研究を進めるため、酵素の回転速度を
合成酵素を精製
測 定 し ま し た。 大 腸 菌 か ら ATP
ナノメートルの金ビーズを目印として張
現在、柔軟な回転子が正しく回る仕組みについ
特 に SIX3/6
およ びその下 流 遺 伝 子のパスウェイ
が機能していないことが分かりました。オウムガ
加して教育目標達成
した。そこで、TA(ティーチングアシスタント)の学生が授業の補
︵アデノシ
し た。 回 転 と 同 時 に 合 成 さ れ る ATP
ン三リン酸︶は、エネルギー通貨として生体内
し、
て、さらに研究を進めています。
は減少していたことから、柔らかくても正しく
り付けました。ビーズに反射したレーザー光を
イは深海に棲息するためレンズを必要としないた
伝子は脊椎動物によく似ている一方、視細胞に発
さ らに 上 流 だ けで な く 発 現 遺 伝 子 全 体 に 関 す
る比較研究を進めたところ、眼の形成に関わる遺
心)を 持 ち、 授 業 に 参
on University Teaching and Learning」と呼ばれるFD研修会に参加
合成酵素の回転速度を測定
ATP
2
顕微鏡で捉えるという観察方法で調べたところ、
複雑な眼の形成過程から、脳神経系の進化のメカニズムを探る
小倉 淳先生 ︵コンピュータバイオサイエンス学科︶
経系の進化に深く関わっています。我々人間は複
問 題 だけではなく、視 覚 情 報の処 理を司る脳 神
め退化したのではないかと考えられます。この研
その結果、オウムガイはレンズを作るパスウェイ、
雑 なカメラ 眼 や 発 達 した 脳 神 経 系 を 持 ち 霊 長 と
精巧なつくりの動物の眼が進化の産物としてど
のように出来たかは、眼という組織の形態形成の
呼ばれますが、実はタコ・イカなどの頭足類もカ
﹄
︵2013年
究論文は学術誌﹃ Scientific Reports
月︶
に掲載されました。
メラ眼や巨大脳をもち海の霊長と呼ばれています。
発生メカニズムを比較することが脳神経系の進化
ヒトだけではなく頭足類における眼や脳神経系の
メカニズムの解明につながります。
﹄ 同(年 月 で)掲載されま
り、論文が﹃ PLOS ONE
した。こうしたアプローチを脳神経系全体に拡大
現する遺伝子は無脊椎動物に似ていることが分か
することにより脳神経系の進化のメカニズムを探
先 生の研 究 グルー プは、頭 足 類の中でも原 始
的で数億年形態が変わっていないピンホール眼を
持つオウムガイと、同じ頭足類でも脊椎動物と同
る研究を行っています。
Backward design モデルによる授業設計で大切なことは、具体的な授業内容
を考える前に最終教育目標をまず設定することである。学びの Concept(考
え)が注入された最終教育目標は、学生の Motivation 向上の第一歩となるた
め、極めて明快でなければならない。
た 上 でCuriosity(好 奇
この問いを解くべく、10月20日から11月3日までの期間、
「Seminar
一緒に参加した NAIST の教員と、担当の Chris
と Mikaela との昼食風景
2
発言せず、やる気のない学生が多い!なぜ?退屈な講義だから?
1
等のカメラ眼を持つイカの眼の発生過程における
向上と維持には、教員が学びのConcept(考え)や最終目標を学
特許取得となった研究など、バイオの多彩
な分野での研究活動の前進についてご紹介
します。
発現遺伝子を次世代シーケンサーで解析しました。
生 に 正 し く 伝 え、 学
奈良 篤樹先生(バイオサイエンス学科)
60
20
21
10
プへの血となり肉となるかのようであった。学生のMotivation
米国カリフォルニア州立大学デービス校での
FD(大学教員の教育能力を高めるための活動)研修報告
24
3
標であり、個々の積極的な発言や討議が互いのTAスキルアッ
Motivation
(やる気)
を上げる
「3C」
とは?
研究クローズアップ
教員リレーエッセー
◆サイエンスアゴラ2013に出展
独立行政法人科学技術振興機構の主
催で、東京の日本科学未来館で、 月
・ 日に開催された
﹁サイエンスアゴ
ラ2013﹂に参加しました。﹁アゴラ﹂
今年度から新規の高大連携講座とし
◆高校化学グランドコンテストで
の成果発表支援
パ ー ト ナ ー シ ッ プ・ プ ロ グ ラ ム
﹁バ
京都光華高等学校が採択された
︵ 独 ︶科 学 技 術 振 興 機 構 サ イ エ ン ス・
学科の大島淳教授による講義と指導
月
日に大阪市立大学で開
で 実 施 し ま し た が、 受 講 し た 生 徒
人 が、
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ログラムです。今年で
回目となり、
念頭に置いて行っている教育支援プ
科学分野で活躍できる人材の育成を
ながら科学的な想像力を培い、将来、
生自らが自主的な研究活動を楽しみ
て い る 学 習 研 究 活 動 を 支 援 し、 高 校
こ の コ ン テ ス ト は、 高 校 生 と 工 業
高 等 専 門 学 校 生︵ 3 年 生 以 下 ︶が 行 っ
ト﹂にてこの成果を発表しました。
催された﹁高校化学グランドコンテス
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校 の 海 外 招 聘 校 を 含 め、 全 国 か ら
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とは、古代ギリシャの
﹁ひろば﹂
という
意味で、様々な人々が集まって、私た
ちとサイエンスの関係を語り合い、科
学技術を活用してよりよい社会を実現
するための方策を論じ合うイベントで
﹁コンピュータで探す健康や
本年度は
環境浄化に関わる遺伝子﹂の発表を行
て、清水信義特別招聘教授、殿山泰弘
す。
い、小中高生、大学生、一般の方なら
◆岐阜県立岐阜高校における高大
連携講座
びにバイオに関係する多様な分野の先
実験実習講座を実施しています。
講師の助言のもと、メダカを使用した
月には、岐阜県立岐阜高等学校に
生方とサイエンスを語り合うことがで
きました。
て﹁ PCRに よ る メ ダ カの 性 別 鑑 定 ﹂
と題し、生きたメダカの尾ひれからD
NAを抽出、PCRでオスのみが持つ
性決定遺伝子を増やし、メダカのオス、
メスを遺伝子レベルで判別する実習を
本実習は生きたメダカの組織採取か
行いました。
期待できます。授業後のアンケートに
イオエタノールの生成実験∼次世代
日
エネルギーを考える∼﹂は、
日 間、 バ イ オ サ イ エ ン ス
月
決定に興味を持った﹂など、好反応が
おいても﹁PCRの理解が進んだ﹂
、﹁性
∼
全面掲載にてシンポジウムの採録を
に∼﹂とのコピーを付け、朝日新聞の
バイオを通して人を育て、社会を豊か
な お 後 日、﹁ 長 浜 バ イ オ 大 学 の 挑 戦 ∼
ブ ル で 大 い に 議 論 の 花 が 咲 き ま し た。
社 会 貢 献 と し て、 産 官 学 共 同 研 究 に
み ま し た。 吉 田 前 理 事 長 は、 本 学 は
交 流 が 深 ま る な ど、 大 き な 成 果 を 産
か け と な り、 韓 国 釜 慶 大 学 と の 相 互
て い ま す。 ま た シ ン ポ ジ ウ ム が き っ
回のシンポジウムはまさに
いつも口癖のように仰っていました
く、シンポジウムの成功を見届けるよ
も の で あ っ た と 思 い ま す。 私 も ア ジ
吉田前理事長の強い想いが発露した
が、 第
う に、 吉 田 保 前 理 事 長 が 逝 去 さ れ ま
ンポジウムなどの司会や運営などの
か ら 多 く の 人 が 集 い ま し た。 私 は シ
パ ー テ ィ ー が 行 わ れ、 産 業 界 や 地 域
目指したネットワークの会や盛大な
え、 新 た な バ イ オ ビ ジ ネ ス の 創 造 を
れ た も の で し た。 シ ン ポ ジ ウ ム に 加
それは吉田前理事長の肝煎で開催さ
際 シ ン ポ ジ ウ ム ﹂ を 開 催 し ま し た が、
りの挑戦を続けたいと思っています。
活 か し、 こ れ か ら の 人 生 で 可 能 な 限
私 自 身、 吉 田 前 理 事 長 か ら の 学 び を
の ま こ と に 魅 力 的 な 大 人 物 で し た。
た で す ︶ を 語 ら れ、 構 想 力、 実 行 力
はいつも大きな夢︵風呂敷が大きかっ
お 世 話 に な り ま し た。 吉 田 前 理 事 長
援 を い た だ く な ど、 個 人 的 に も 大 変
私の創立した大学発ベンチャーに応
に 何 回 も 同 行 さ せ て い た だ い た り、
吉田前理事長には中国や韓国訪問
的な姿勢に、多くを学びました。
ア の 大 学 の 教 授 た ち の 逞 し さ、 野 心
回 ア ジ ア・ バ イ オ 国
お 手 伝 い を さ せ て い た だ き ま し た が、
招 き し て、﹁ 第
のトップ大学より優れた先生方をお
韓 国、 タ イ、 シ ン ガ ポ ー ル の ア ジ ア
し た。 開 学
年 目 に も 本 学 は、 中 国、
奇 し く も シ ン ポ ジ ウ ム 後、 間 も な
喜びでした。
と ど ま ら ず、 事 業 開 発 を 行 う ん や と
たようです。
取り組みに向けて手応えを感じてい
は 逃 し ま し た が、 生 徒 た ち は 今 後 の
て い ま し た。 残 念 な が ら ポ ス タ ー 賞
表 し、 質 疑 応 答 に も し っ か り と 答 え
の普及に向けての取り組みなどを発
も と、 実 験 結 果 や バ イ オ エ タ ノ ー ル
生 徒 た ち は、 大 島 先 生 の 事 前 指 導 の
校が集まっての実施となりました。
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掲載することができたことは大きな
日の
得られました。
を短時間で体験でき、高い教育効果を
らPCR、電気泳動まで幅の広い実験
JST主催のサイエンスアゴラへの出展や
岐阜高校との連携講座、光華高校の成果発
表支援の取り組みを紹介します。
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今回発表した有用遺伝子の発掘は、
他大学や高校にも出前実習で既に実施
周年記念行事と
essay
しています。
こ の 度 は、 開 学
してのシンポジウムを成功裏に終え
る こ と が で き、 と て も 嬉 し く 思 っ て
い ま す。 今 回 の シ ン ポ ジ ウ ム を 企 画
するにあたっては、滋賀県や長浜市、
地域住民などの本学支援者への謝意
(バイオサイエンス学科)
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の 機 会 と し た い、 ま た シ ン ポ ジ ウ ム
の 開 催 を 通 じ て、 本 学 の 存 在 を 社 会
に ア ピ ー ル し た い と 考 え ま し た。 さ
ら に、 本 学 の 今 後 の 発 展 の た め に、
本 学 の こ れ か ら の 課 題 を、 シ ン ポ ジ
ウムの討論の中で明らかにしたいと
考えました。このような考えのもと、
シンポジウムのテーマを、
﹁バイオイ
ノベーションによる日本の成長戦略
∼長浜バイオ大学が果たすべき役割
∼﹂ と し ま し た。 三 輪 学 長 よ り 示 さ
名の基調講
れた﹁長浜バイオ大学が目指すもの﹂
の メ ッ セ ー ジ を 受 け、
演 者 と 藤 井 勇 治 長 浜 市 長 よ り、 数 多
く の 貴 重 な ご 意 見 を 戴 き、 本 学 が 今
後なすべきことが浮き彫りになった
と 思 い ま す。 ま た シ ン ポ ジ ウ ム 終 了
後 に 行 わ れ た パ ー テ ィ ー で も、 長 浜
浪漫ビールよりご提供いただいた美
水上 民夫先生
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パネル討論での議論など、開学間もな
い 本 学 の 教 育・ 研 究 活 動 や 国 際 交 流、
産学連携、地域連携の方向性を考える
うえで大変良い機会になったと思っ
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高大連携通信
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開学1周年・10周年の2回の記念シンポジウムを
振り返って―吉田保前理事長を偲ぶ―
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味 し い ビ ー ル を 飲 み な が ら、 各 テ ー
第1回シンポジウム基調講演者の清華大学・羅永章教授
の生家(中国山東省煙台)にて。左より吉田保前理事長、
水上民夫先生、羅教授、バイオ・コーポ竹内前社長。
2005年9月。
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