Datasheet シノプシス DesignWare IP Virtual Development Kit 今日のソフトウェア開発の課題に対応 特長 ▶ ソフトウェア開発者は DesignWare IP向けソフトウェアの開発/デバッグ /テストを短期間で実行可能 ▶ マ ル チ コ ア ARM Cortex -A57 ® ® Versatile ™ Express ベ ー ス の リファレンス・デ ザインの 一 部と して、DesignWare IP のコンフィ ギュアブル・モデルを提供 ▶ Linaro® Linux® と DesignWare IP 向けリファレンス・ドライバを 実行可能 ▶ Eclipse ベ ースのツー ルにより、 今日、SoC 向けソフトウェアの開発はシステム開発上極めて重要な 工程であり、各社はハードウェア開発を上回る労力をソフトウェア 開発に注ぎ込んでいます。 シノプシスの DesignWare IP Virtual Development Kit ( IP VDK )は、ソフトウェア開 発 者が SoC ハ ードウェア開発と並行して DesignWare IP 向けソフトウェアの 開 発 / デ バッグ / テストを短 時 間 で 実 行 できるようにするソフト ウェア開発キットです。 DesignWare IP VDK は、Linaro Linux と DesignWare IP 向けリファレンス・ドライバを実行可能なマルチ コア ARM Cortex-A57 Versatile Express プロセッサ・ベースの リファレンス・デザインの一部として、DesignWare IP のコンフィ ギュアブル・モデルを提供します。これにより、ソフトウェア開発者 は即時に開発作業を開始し、SoC ハードウェアの開発と並行して、 IP 固有のソフトウェア(ドライバ、ブートコード、ファームウェアなど) ソフトウェア・デバッガとの統合が の開発とバリデーションに注力できます。 容易に ソフトウェア開発者は、IP VDKを使用して様々なソフトウェア/ファーム ▶ 比類なき非侵入型のデバッグ制御 ウェア 開 発 タスクを 実 行 できます。 例 えば、 Linux デ バイス・ および可視化機能により、ソフト ドライバのテスト / 変更 / 拡張を実行し、 最新世代の ARMv8 64 ウェア開発を容易化 ビット・アーキテクチャなどの新しい環境で動作させることができ ▶ シ ノ プ シ ス の Virtualizer ツ ー ル セットを使用して簡単に拡張でき、 SoC 全体を表現可能 シノプシス DesignWare IP Virtual Development Kit ます。 ドライバのコンフィギュレーションを変更してACPI(Advanced Configuration and Power Interface)などの新しい仕様との 互換性を確保することや、ドライバを修正して新しいアプリケー ションの特定の機能に対応させることも可能です。 1 IP VDK の各ツールは Eclipse をベースとしているため、 モデルを提供しますので、IP 固有のソフトウェア開発が 一般的な組込みソフトウェア・デバッガに簡単にプラグ 可能となります。SoC の実装全体を表現するのに必要 インでき、システム全体にわたるデバッグと解析が可能と な場合は、シノプシスの Virtualizer ツールセットまたは なり、ソフトウェアの開発 / デバッグ / テストを短期化でき CoStart サービスを使用して、リファレンス・デザインを ます。IP VDK は DesignWare IP のコンフィギュアブル・ 簡単に拡張できます。 ソフトウェア ドキュメント オープンソース・ ドライバ Linaro Linux シノプシスのサンプル・ ドライバ ツール サードパーティ製 デバッガ マルチコア タイマー Cortex-A57 VP Explorer メモリー IRQ RTC GPIO I2C DesignWare USB 3.0、 DesignWare USB 2.0または DesignWare Ethernet GMAC など 仮想I/Oと実際のI/O Versatile Express VP 図1. DesignWare IP Virtual Development Kit DesignWare IP VDK の概要 DesignWare IP VDK の各開発キットは、ソフトウェア 開発用ターゲット・システムとして仮想プロトタイプを ▶ ARM のマルチコア Cortex-A57 プロセッサの高速 モデル ▶ UART、LCD、キーボード、バッテリ、メモリーなど、 使用します。IP VDK には、親しみやすい ARM Versatile アプリケーション・プロセッサ・プラットフォーム内の Express 開発ボード・ベースのマルチコアARM Cortex- 最も一般的なペリフェラルのトランザクション・レベル・ A57 プラットフォームと統合された、DesignWare IP の モデル コンフィギュアブル・モデルが含まれています。 IP VDK は、 デバッグ時の優れた可視性により、ソフトウェア開発者 の生産性を飛躍的に向上させます。また、Windows あ IP VDK には以下のソフトウェア・スタックが付属して います。 るいは Linux OS 搭載 PC への導入も容易です。さらに ▶ Linaro Linux ARMv8 プロセッサの動作モード(32 ビットまたは 64 ビッ ▶ DesignWare IP 向けリファレンス・ドライバ ト)に基づいて、DesignWare IP ソフトウェアを任意の ターゲットまたはアプリケーション・モードに合わせて 最適化できます。 IP VDK の各ツールは Eclipse をベースとしているため、 次のような一般的な組込みソフトウェアとのシームレスな インターフェイスが確保されます。 仮想プロトタイプは以下の要素で構成されます。 ▶ Eclipse CDT ▶ DesignWare IP のトランザクション・レベル・モデル: ▶ DDD USB 2.0 、USB 3.0 、または Ethernet GMAC 。 シ ノ プ シ ス の C o S t a r t を 利 用 し て 、そ の 他 の DesignWare IPモデルを追加可能 2 ▶ Lauterbach TRACE32™ ▶ ARM DS-5 シノプシス DesignWare IP Virtual Development Kit Eclipseソフトウェア・デバッガ コール・スタック 変 数 逆アセンブリ パフォーマンス VDK レジスタ プロセス 電 力 OSカーネル レジスタ 図2. DS-5/VP Explorerのソフトウェア・デバッグ/トレーシングの統合例 主な利点 ▶ 制御機能の強化:IP VDK の優れた機能は、ソフト ▶ 早 期 に利 用 可 能:DesignWare IP VDK の 各 開 発 キットは、SoC ハードウェアが利用可能になる前に、 すぐに使えるリファレンス・デザインとして利用できる ウェアの実行を確定的な方法で制御し、非侵入型の デバッグ(イベントの動作や順 序に影響を与えない デバッグ)を可能にします。 ので、従来よりもはるかに早い段階からIP固有のソフト これにより、 ソフトウェアの問題を簡単に再現し、デバッグ ウェア開発が可能となります。これにより、全体的な と問題解決に役立てることができます。 開 発 期 間 を 短 縮 で きるだ け で なく、DesignWare IP Prototyping Kit と組み合わせてハードウェア / ソフトウェア協調設計が可能となり、ソフトウェアと ハードウェア間の整合性を確保できます。 ▶ 可視性の向上:デザインを構成する仮想プロトタイプ・ この確 定的な制御機能と IP VDK ツールの記録 / 再生 機能を組み合わせてテストケースを構築すれば、各ソフト ウェア・アップデートが適切かどうかを一貫性を持って テストできます。 ソフトウェア・モデルは、プラットフォームの内部状態 を可視化する独自の機能を提供します。個々の情報を 組み合わせて独自のシステム全体ビューを作成できる ので、ソフトウェアの問題のデバッグと解析を簡単に 行うことができ、実際の IP サブシステム全体の構成 に適合する形でソフトウェアを最適化できます。 図1:一般的なSoCで必要になるオーディオ・ソリューションの機能 シノプシス DesignWare IP Virtual Development Kit 3 DesignWare IP について シノプシスは、システムオンチップ向けの高品質かつ シリコン実証済み IP のリーディング・プロバイダです。 シノプシスの多岐にわたる DesignWare IP 群は、デジ タル・コントローラ IP/PHY/ 検証用 IP からなる完全な インターフェイス(業 界 標準プロトコル)IP、アナログ IP、組込みメモリー、ロジック・ライブラリ、プロセッサ・ コアとそのサブシステムで構成されています。IP に関連 するソフトウェア開発とハードウェア/ ソフトウェア統合 を容易にするため、シノプシスは、これらの IP のドライバ・ かのバリデーションを実行できます。さらにバーチャル・ プロトタイプ作成ツール Virtualizer を使用することに より、これらの IP あるいは SoC 全体に必要となるソフト ウェアの開発を、ハードウェア完成後に行う従 来手法 に比べてはるかに早い段階で開始することができます。 DesignWare IP は、 信 頼 性 の 高 い 開 発 手 法、 品 質 確 保のための巨額の投資の所産であるだけでなく、IP プロトタイプおよびソフトウェア開発環境や、包括的な 技術サポートとともに提供されているため、設計者は、 IP の SoC への統合リスクを最小化し、最終製品の市場 ソフトウェア、トランザクション・レベル・モデルそして 投入までにかかる期間を短縮することができます。 バーチャル・プラットフォームも提供しています。また、 詳細情報は FPGA ベースのハードウェア・プロトタイピング・ソリュー http://www.synopsys.com/designware ション HAPS を使用すれば、開発中の IPとそれを組み より入手可能。 込む SoC がシステム全体の仕様に適合しているかどう Twitter は http://twitter.com/designware_ip 日本シノプシス合同会社 〒158-0094 東京都世田谷区玉川2-21-1 二子玉川ライズ オフィス 〒531-0072 大阪府大阪市北区豊崎3-19-3 ピアスタワー13F TEL.03-6746-3500 (代) FAX.03-6746-3535 TEL.06-6359-8139(代) FAX.06-6359-8149 © Synopsys, Inc. All rights reserved.Synopsysは、米国およびその他の国におけるSynopsys, Inc.の商標です。 シノプシスの商標一覧は、http://www.synopsys.com/Company/Pages/Trademarks.aspx をご参照ください。その他の名称は、各社の商標または登録商標です。 05/14.PS.CS4382.
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