推薦図書「テルマエ・ロマエ」 奥山 健二 私は現在「都市の歴史」の授業を担当しています。都市の歴史 では、都市の始まりと文明の起源として、4 大河川文明から始り、次 に扱う都市がギリシャとローマです。「テルマエ・ロマエ」はローマ時 代の建築家ルシウス・モデストウスが主人公です。この物語は古代 ローマと日本の現代がタイムスリップして日本の現代の風俗・習慣が 古代ローマ人からの目で捉えられ比較されています。現代の日本 人としては当たり前の日常生活がローマ人からの目で捉えられ、そ の意外性が表現され、一話一話の話しをとても面白く読みました。古 代ローマ時代の都市・建築やその生活が歴史的時代考証を基に 良く調査され表現されています。学生諸君が古代ローマ帝国とその 庶民の生活をイメージするにはとても面白く、しかもその時代の都市や 生活を理解するに役に立つ物語だと思います。 一読をお勧めします。また、映画も良く出来ていて面白いです。
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