まちのにぎわい創出 - 志木市ホームページ

まちのにぎわい創出
志木市は、都心まで電車で20分という、利便性の高さから、住宅都市・商業都市と
して発展してきました。一方で、自然や田園風景もまだ多く残っていることから、水
と緑、人と自然が調和した魅力あふれる都市でもあります。
こうした志木市の魅力を内外にアピールし、まちを盛り上げ、志木の魅力を伝える
ため、地道に活動を続けているみなさんがいます。
今回は、各地で活躍中の志木市ゆかりのゆるキャラたちと、古くから志木に伝わる
カッパ伝説や志木の名物など、地域の資源やお宝を紹介します。
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Shiki City 2014.2
まちなかで見かけるカッパ像。
さらには、まちを盛り上げてく
れているカッピーにカパル。志
木市とカッパにはどのようなつ
ながりがあるのか、みなさんは
知っていますか?
志木市には、荒川、新河岸川、
柳瀬川の3つの川が流れており、
川とのつながりが深いまちです。
そのことから、志木市には昔か
らカッパにまつわる伝説が伝え
られ、今では、まちのいろいろ
なところで、カッパ像を目にす
ることができます。
現在、市内には、全部で 体
のカッパ像があり、そのうちの
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体は本町で石材店を営み、彫
刻家でもある内田榮信さんによ
って創られました。
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内田
榮信 さん
しみのあるかわいらしいカッパ像を創作しました。
内田さんがはじめて創作した
カッパ像「番太郎」
(宗岡第四小学校脇)
あった時にはそうした違いなども見つけながら楽
しんでもらえたら嬉しいですね。﹂
これまで創ってきたどのカッパ像にも、それぞ
れに込められた想いやストーリーがあります。た
こ みち
ゆ か こ
とえば、せせらぎの小径に並ぶ﹁遊花子﹂﹁足跡﹂
まち た ろう
﹁待太郎﹂は、同じ間隔をあけて﹁遊花子﹂と﹁待太
て い た り と、 触 っ た 感 触 が そ れ ぞ れ 違 う ん で す
よ。白っぽい石や黒い石などいろいろな種類の石
を使っていることや、磨き方などによって感触や
色合いまでも変わってくるので、カッパ像にふれ
いなという気持ちを込めて創っています。また、
実際に触ってみるとわかるのですが、カッパの頭
の部分はつるつるしていたり、口元はざらざらし
﹁子どもの頃の記憶というのは強く思い出に残
ると思うんです。いつか大人になった時に、﹃昔
遊んだカッパ像だな﹄と思い出してもらえたらい
カッパ像に直接触って
ふれあってもらいたい
内田さんが最初に創作したカッパ像は、宗岡第
四小学校脇にある番太郎です。
現在内田さんが会長を務める志木市美術協会
が、市制施行 周年の年に発足され、その翌年の
平成3年に、第1回目の志木市美術展覧会が開催
されることになりました。その展覧会に、どんな
らえるようなカッパを創りたいとの思いから、親
が﹁かわいいな﹂と感じ、直接触ってふれあっても
がっぱ﹂という作品が選ばれたことからヒントを
得て、カッパの像を創ってみようと思い立ったこ
とがきっかけで創られたのが番太郎です。
カッパというと、妖怪のお話などに出てくるよ
うな怖いカッパをイメージしますが、子どもたち
作品を出展しようかと考えていた内田さん。ちょ
うど同じ時期に、市で実施していた全国から児童
文 学 作 品 を 募 集 し、 優 れ た 作 品 を 表 彰 す る 志 木
市いろは文学賞の第2回目の大賞作品に﹁いろは
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まちのにぎわい創出
カッパ像めぐり
市内のカッパ像を紹介
している志木市ガイドマ
ップは、市役所地域振興
課で配布しています。
また、市ホームページ
でもカッパ像を紹介して
います。
カッパ像をめぐって、
市内を探索してみてはいかがですか?
▲内田榮信さんとカッパ像「ユーユー」(前)、カッパ像「スイスイくん」(後)
(村山快哉堂ひろば)
郎﹂にはさまれるように、﹁足跡﹂の像
が設置されています。
夜、みんなが寝静まった頃に、2体
のカッパがそーっと動きだし、ちょう
ど真ん中で遊んでいる時に足跡がつい
たのかな⋮ と想像を膨らませて見て
もらえたらとの思いで創られています。
また、新河岸川と柳瀬川が合流する
地点の村山快哉堂ひろばにある﹁ユー
ユー﹂と﹁スイスイくん﹂には、内田さ
んが幼い頃に泳いで遊んでいた新河岸
川が、またいつか子どもたちの水
遊びの場になったらいいなという
願いが込められており、お母さん
ガッパの﹁ユーユー﹂が、息子の﹁ス
イスイくん﹂に泳ぎ方を教えてい
る姿が表現されています。
どのカッパ像にも子どもたちが
直に触ってカッパとのふれあいを
楽しんでほしいという気持ちが込
め ら れ て い ま す。﹁ カ ッ パ 像 で 遊
んだことをいつか大人になった時
に素敵な思い出として感じて
▲カッパ像「遊花子」(せせらぎの小径)
▲「足跡」(せせらぎの小径)
もらえたら嬉しいです。﹂と我
が子を思うようにカッパ像に
愛情を注ぐ内田さん。
んもふれあってみませんか。
個性豊かな作品とそこに込
められた大切な想いにみなさ
▲カッパ像「待太郎」(せせらぎの小径)
宝幢寺のお地蔵さんとカッパのお話
わる
志木に伝
ッパ伝説
カ
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ある雨の日、宝幢寺のお地蔵さんが、馬の鳴き声を耳にし、その鳴き声を頼りに柳
瀬川に来てみると、子どものカッパがいたずらをして馬を川に引っ張り込もうとして
いるところを見つけます。お地蔵さんが、このカッパを怒りつけると、カッパは心を
入れ替えると約束し、お地蔵さんに許してもらいました。
それ以降、なぜだか宝幢寺には、川から獲りたてのコイやフナが届けられることが
あり、いつしか、改心したカッパがお礼に届けていると伝えられるようになりました。
まちの人気者たちが志木市のPRに奮闘中
今や日本全国、どこへ行っても、その地域を盛り上げるために活躍中のゆるキャラたち。
志木市にも地域を盛り上げようと活動している3体のゆるキャラたちがいます。
カパルを通じて
全国の人に志木市を知ってもらいたい
に努めるとともに、イベントなどを
通じて、昨年完成させた﹁カパル体
定健診などの受診率向上のPR活動
また、カパルは、埼玉県けんこう
大使の志木市代表にも任命され、特
のキャラクターとして、機敏な動き
で音楽を演奏したり、動きまわった
りするしぐさが親しまれています。
︵公財︶志木市文
化スポーツ振興公
社の公式キャラク
ター﹁カパル﹂が誕
生したのは平成
年。 公 社 の 職 員
がメモ用紙に落
描きしたイラスト
をもとにして、公
式キャラクターが
誕生しました。名
前は、公募による
たくさんの応募の
中 か ら、 カ ッ パ
の﹁カ・パ﹂と市民
会館の愛称であるパルシティの﹁パ・
ル﹂をかけ合わせてつけられた﹁カパ
ル﹂
。文化とスポーツを振興する公社
ているカパル。これからも、志木市
た似顔絵を手渡してくれたり、みな
さんのあたたかい声援に喜びを感じ
賀状が届きました。
﹁カパルだ!﹂と笑顔で声をかけて
くれたり、小さい子が一生懸命描い
イベントへも積極的に足を運んでい
ることから、人気は上昇し続け、今
年はなんと全国から691枚もの年
にも出向き、子どもたちとのふれあ
い活動も行っているほか、インター
ネットを通じた情報発信や、遠方の
きます。
操∼1234!カパルだお!∼﹂の
さらには、市内の保育園や幼稚園
を 全 国 の 人 に 知 っ て も ら え る よ う、
市内外を問わず交流の輪を広げてい
みんな、
カパルと遊んでお!
普及を図るなど、みなさんの健康増
進活動にも励んでいます。
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▲(公財)志木市文化スポーツ振興公社
公式キャラクター「カパル」
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思いから、平成 年には志木市
商 工 会 の キ ャ ラ ク タ ー と し て、
活動の場を広げています。
同じく志木市商工会のキャラ
クターである﹁志木あらちゃん﹂
は、平成 年 月、荒川の秋ヶ
しゅすいせき
瀬取水堰付近に現れたゴマフア
ザラシに志木市民として特別住
民票が交付されたことを記念し
て作られました。
キ ャ ラ ク タ ー の デ ザ イ ン は、
両者とも絵本作家のおぐまこう
じ さ ん が デ ザ イ ン し た も の で、
カッピーの愛称を公募した際に
おぐまさんも応募されていたこ
と が き っ か け と な り、
デザインをお願いした
そうで、おぐまさんの
り上げていきます。
地元の商工業のさらなる発展
を願って、これからも地域を盛
と志木あらちゃん。
さまざまな催しに登場するこ
とで、イベントを盛り上げたり、
多くの人が志木市に訪れてくれ
おり、キーホルダーや
ぬいぐるみなどのほ
援団としても活動して
また、カッピーと志
木あらちゃんは、とも
に県や郷土志木市の魅
ついたお菓子やコロッケなども
販売されています。
志木の
盛り上げ役として
がんばりまッス!
るきっかけになったらいいなと
の思いで活動しているカッピー
▲キャラクターのもとになっているカッパ像
「カッピー」
(内田榮信さん作)
かつて本町通りに流れていた野火止用水の流れ
る音を耳をすまして聞いているイメージで創作さ
れています
力的な観光・物産を広
くPRする、ゆる玉応
作品には、カッピーや
志木あらちゃんが登場
する絵本もあります。
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か、それぞれの名前の
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昨年の9月から11月にかけて行われた、全国のゆるキャラの人気ランキングを投票
で決定する「ゆるキャラグランプリ2013」では、応募総数1, 580キャラクター
のうち、カパルが総合63位(県内3位)、カッピー/志木あらちゃんが総合726位
(県
内48位)、となり、日本中に志木市をアピールしてくれました。
みなさんからの熱い応援をいただき、ありがとうございました!
今後も、応援よろしくお願いします!
ラ
ゆるキャ
ンプリ
グラ
2013
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10
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▲志木市商工会キャラクター「志木あらちゃん」「カッピー」
応援ありがとうございました
地元の商店をさらに盛り上げたい
志木市商工会キャラクターの
﹁カッピー﹂
は、平成 年に、い
ろは商店会の創立 周年を記念
して、本町通りの川口信用金庫
前に設置されたカッパ像がもと
になって作られたキャラクター
です。
周年の記念事業の一環とし
て、このカッパ像の愛称を公募
したところ全国から250もの
応募があり、
﹁カッピー﹂
という
愛称がつけられました。
その後、いろは商店会のみな
らず、カッピーを通じて広く市
内の商工業を盛り上げようとの
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カッピーさくらラスク
どき土器クッキー
日本一
日本
あわ
製造・販売:NPO法人シンフォニー
新座市新座3-3-20-105
☎048(424)3199
定休日:土・日曜日、祝休日
よもぎ
赤米
黒米
市内の西原大塚遺跡で発見された縄文時代の土器をモチーフに、
健康にもよい、よもぎ、あわ、赤米、黒米を使い、やさしく焼き上
げられたどき土器クッキー。材料には志木市で穫れた黒米や卵が使
用されています。
昨年11月30日(土)に神奈川県横浜市で行われた、障がい者のパン・
菓子コンテスト「第6回チャレンジドカップ∼夢のパン・菓子コン
テスト∼」決勝大会の菓子部門では、大賞を受賞しました!
もととなっている土器は埋蔵文化財保管センター(柏町1-20-19)
で見ることができます。
さくらエキスを練り込んだラスク用フラ
ンスパンを使った、ほんのりさくら色のラ
スクです。
シュガーマーガリン味と甘さ控えめの練
乳味の2種類があります。本町5丁目の文
化食品株式会社アリスブンカで製造・販売
しています。
販売:かっぱふれあい館、商工会
長勝院
はたさくらまんじゅう
カッピーマコロン
豆乳味のやさしい甘さの中に、
ほんのりカシューナッツの風味が
漂い、口溶けのよいやさしい食感
が特徴です。中宗岡1丁目にある
か せい どう
株式会社志村菓 生 堂 で製造してい
ます。
販売:かっぱふれあい館、商工会
チョウショウインハタザクラ
をイメージし、桜の花びらの塩
漬けが生地に練り込まれていま
す。口にすると、ほのかに桜の
風味が漂います。白い生地がつ
ぶあんで、赤い生地がこしあん
です。
製造・販売:和菓子 風月堂
上宗岡4-2-30
☎(471)0205
定休日:月曜日
かっぱふれあい館では、志木市の名産の
ほか、地元の作家さんによる手作りの小物
類や地元の野菜を販売しています。お店で
一番の人気は志木の名菓であるカッピーさ
くらラスクですね。シュガーマーガリン味
は特に、お子さんに人気があります。
また、店内の奥には、買ったものをその
場で食べてもらったり、少し足を休める場所としてご利用いただける喫茶スペー
スもあるので、みなさんのふれあいの場になればいいなと思っています。志木に
も素敵な名産がたくさんあるので、それを一人でも多くの方に伝えていきたいと
思います。
∼志木の名産を一人でも多くの人に伝えたい∼
かっぱふれあい館
本町3-1-55
☎(471)1115
定休日:月曜日
かっぱふれあい館スタッフ 植田真澄さん
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まちのにぎわい創出
地元の味、ふるさとの味
ぜひ味わってみてください
市指定文化財であるチョウショウインハタザクラをイメージした菓子やコロッケ。
さらには、市内で発掘された土器をモチーフにつくられたクッキーなど、志木にも
志木ならではの名物があります。ぜひ一度味わってみてはいかがでしょうか。
全国
全国2位
はたざくらカッピーコロッケ
長勝院
はたざくら最中
ミートコロッケの中に、塩漬けの桜の花びら
と、キュウリのしば漬けが入った中身がピンク
色のコロッケです。
昨年11月3日(日)に茨城県龍ケ崎市で行われ
た「第1回全国コロッケフェスティバル」では、
全国2位に選ばれました。
志木市食肉組合に加入の6店舗の精肉店で販
売しています。
チョウショウインハタザクラをモチーフに、花びら
をかたどった最中の中に、淡いピンク色の白あんが
入っています。最中の表面に飾られているピンク色の
ようかんは、ハタザクラの特徴である、雄しべの一部
が花弁状に変わった旗弁をイメージしています。また、
あんには一輪の桜の塩漬けが添えられており、甘塩っ
ぱい味わいです。
製造・販売
店舗名
肉の十八屋
大和屋精肉店
マルケイ精肉店
マルシンミート
園田商店
肉のマルサン
きくせん
住所
電話番号
本町1-1-10
(474)3880
中宗岡4-18-31
(473)0688
柏町1-14-18
(472)0011
上宗岡4-1-35
(474)1298
中宗岡2-12-11(ダイケーストア内)
(472)9089
中宗岡4-18-34(宗岡ショッピングセンター内)(472)2585
定休日
日曜日
日曜日
水曜日
日曜日
日曜日
日曜日
製造・販売:菊扇
柏町6- 29 -77
☎(471)3615
定休日:月曜日
∼ふるさとの味をきっかけとした交流の場に∼
ふるさと屋を運営する一般社団法人不動産オーナー支援協会
代表理事 正木隆雄さん
ふるさと屋では、例えば岩手県大船渡市の生わかめやさんまの甘露煮など、おみ
やげ品というよりは、それぞれの地元で日常
ふるさと屋
館2- 7- 5(柳瀬川駅前
ぺあもーる商店会内)
☎
(474)0888
定休日:第2・4木曜日
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的にお店で売られているものを取りそろえる
ようにしています。
ニュータウンには、地方出身の方も多くい
らっしゃるので、ふるさとの味を思い出しな
がら、郷土を振り返るとともに、それをきっ
かけとして地域の交流の輪を広げてもらえる
ようなお店づくりをめざしていきたいです。