日本と外国のガイドブックから見る箱根地域の観光対象に関する研究

日本と外国のガイドブックから見る箱根地域の観光対象に関する研究
正木 聡(法政大学地域研究センター)
Keyword: ガイドブック、観光対象、箱根
【問題・目的・背景】
外国からの訪日外客数が2014(平成26)年に1,341万人の
インバウンド観光に関わる者から本論で必要とすることを
尋ねた。
過去最高を記録して前年対比 29.4%増であり、観光者数だ
重ねて参与観察法を用いて、日本におけるガイドブック
けでも 1,088 万人となっており、日本の観光地を訪れる外
の出版社、旅行記者クラブ、地方自治体の観光行政等の組
国人観光者が増加している。
織の参与観察から、観光者が求めるものをガイドブック
従来訪日観光者を対象としたインバウンド観光に関する
から探る手立てを得る。
観光情報の提供では、日本を海外に紹介するガイドブック
【研究・調査・分析結果】
が古くは 1800 年代後半から英語で作られていた。
■近年における訪日外客数の推移
アジア圏言語の当初は、日本で制作した日本語のガイド
訪日外客数は 2010(平成 22)年の 861 万人以降は、
ブックの版権を提供して香港、台湾、韓国などからそれぞ
2011(平成 23)年は 621 万人と 240 万人減少したが、
れの言語で翻訳版を出版している。
2012(平成 24)年は 835 万人に増加、2013(平成 25)年には
現在は英語、仏語、独語等に加えて、中国語、韓国語な
1,000 万人を超えて 1,036 万人となり、2014(平成 26)年
どで各国から出版されており、訪日する観光者はそれぞれ
は 1,341 万人と過去最高を記録して前年対比 29.4%増と
の発地でガイドブックを入手している。
なった。
また、日本で制作しているインバウンド観光向けのガイ
ドブックやパンフレットは、日本語から英語、中国語、韓
国語、タイ語等に翻訳しているものがほとんどで、記事内
容は同一である。
観光旅行において全く観光情報を得ることなく、訪問地
へ行くことはなく、発地でなんらかの観光情報を得ており、
ネットや Web もあるが携行性や閲覧性からその際にはガイ
ドブックを使用することが多いと思われる。
箱根地域を比較して、観光対象をそれぞれどのように捉
え、観光者が求めるものを日本と外国のガイドブックから
図-1 訪日外客数の推移(2015 筆者作成)
探り、観光地域活性化への足掛かりとするのが本研究の目
出典:日本政府観光局(JNTO)
的である。
【研究方法・研究内容】
本研究では訪日外客数全体の変遷と各国別での状況、旅
行手配方法の状況等を訪日外国人への既存調査から現在の
インバウンド観光の概観を整理することを行いその特徴を
見ていくことにする。
続いて質的調査方法からは、日本の箱根地域を対象とし
■国・地域別の訪日外客数の現状
訪日外客数を 2014(平成 26)年の国・地域別で見ると、
韓国が 275 万人と一番多く、中国が 240 万人、香港のア
ジア地域が 92 万人と続いている。
アジア地域以外では、
米国が89 万人、
豪州が30 万人、
英国が 22 万人、カナダ 18 万人、フランス 17 万人とな
っている。
た日本、フランス、オーストラリア、アメリカ、香港・台
2014(平成 26)年の訪日外客数 1,341 万人のうち、ア
湾で制作したガイドブックのドキュメント分析で、観光対
ジア地域は 1,081 万人、北米地域が 111 万人、欧州地域
象の掲載状況、テキスト内容から比較を行う。
が 104 万人、オセアニア地域が 34 万人、南米地域が 5.6
補足でインタビューを用いて日本におけるガイドブック
編集者、旅行ジャーナリスト、地方自治体の観光行政等で
万人、アフリカ地域 2.8 万人となっており、全体の 8 割
はアジア地域からである。
■出発前に得た旅行情報源で役立ったもの
訪日前に得た旅行情報源で役立ったものは、検索サイ
トが 28%と一番多く、続いて個人のブログ 20%、日本
在住の親戚・知人が 18%となっているが、外国の旅行
ガイドブックはその次の 17%と、役に立った上位の旅
行情報源としている。
図-2 国・地域別の訪日外客数(2014)
(2015 筆者作成) 出典:日本政府観光局(JNTO)
■訪日外国人観光の旅行手配方法の現状
旅行手配方法は、観光庁の 2014(平成 26)年訪日外国人の
消費動向年次報告書によると、観光・レジャーが目的の全
体では「団体ツアー参加」が 33.2%、
「個人旅行パッケー
ジ利用」が 15.8%、
「個別手配」が 50.9%となっており、6
割強が個人旅行である。
国・地域別でみると中国が 61.1%、台湾が 44.4%と団体
図-3 出発前に得た旅行情報源で役立ったもの(2014)
ツアー参加が多く、フランスは 88.3%、ドイツは 87.5%、
(2015 筆者作成) 出典:観光庁
カナダは 84.6%、米国は 82.7%、豪州は 82.0%、英国は
80.2%と個別手配が多い。
■訪日外国人観光者が滞在中にしたこと
■観光対象の分類
観光対象とは人々に観光行動を生起させるだけの魅力や
誘引力をもつ目的となる事象である。
全体では日本食を食べることが 92.5%と一番多く、
シ
観光対象を分類すると観光資源と観光施設の2つに分け
ョッピングが 73.3%、繁華街の街歩きが 58.6%、自然・
られ、観光資源は自然の力で発生する自然観光資源と人為
景勝地観光が 54.4%、日本の酒を飲むことが 38.8%、
的に創作された人文観光資源、自然と人文が結びついてど
旅館に宿泊が37.3%、
温泉入浴が32.7%と続いており、
ちらとも言えない複合型観光資源の3つに分類する。
飲食と買物が上位を占めている。
観光施設は観光者の観光欲求を充足させるための施設で、
観光旅行先での宿泊、飲食、物品販売、レクリエーション、
文化・教育、観光案内、公共サービス等に分類することが
できる。
観光資源 自然観光資源
人文観光資源
複合型観光資源
観光施設 宿泊施設
飲食施設
物品販売施設
レクリエーション施設
文化・教育施設
観光案内施設
公共サービス施設
山岳、海岸、河川、動植物、温泉等
史跡、社寺、城跡、庭園、祭、催事等
大都市、農山漁村、郷土景観、歴史景観等
ホテル、旅館等
レストラン、カフェ、バー等
おみやげ店、ショッピングセンター、道の駅等
スキー場、レジャーランド、ゴルフ場等
博物館、資料館、美術館、動植物園等
観光案内所、展望台
治安、保全、エネルギー、ゴミ処理等
図-3 訪日外国人が滞在中にしたこと(2014)
表-1 観光対象の分類
(2015 筆者作成) 出典:観光庁
出典:前田勇編著『観光概論』(1978)
■対象とするガイドブックの概要
外国のガイドブックを代表的な例では、香港・台湾の
『遊旅全攻略東京』
、オーストラリアの『ロンリープラネ
ット JAPAN』
、フランスの『ミシュラン JAPAN』
、アメリカ
の『フォーダーJAPAN』の4冊を対象とした。
日本のガイドブックは外国と同様に書籍型のものから
■箱根地域の掲載状況
対象とする日本と外国のガイドブックを観光対象の分類
に基づいて、箱根地域の掲載状況を見る。
外国のガイドブックは日本編と東京編で掲載収録地域や
ボリューム感が異なるが、香港・台湾の『遊旅全攻略東京』
が 54 件と一番多く、続いてオーストラリアの『ロンリープ
『楽楽箱根』と『たびまる箱根』の 2 冊を対象とした。
ラネット JAPAN』が 36 件、フランスの『ミシュラン JAPAN』
外国の日本全域のものは 500~800 ページ強、東京編は
が 17 件、アメリカの『フォーダーJAPAN』が 14 件となる。
500 ページ強とページ数が多く、束幅が広く語学辞典のよ
うな体裁である。
自然観光資源で日本版を含めた 6 冊すべてに掲載してい
るのは「芦ノ湖」だけで、外国版 3 冊に掲載しているのは
日本のガイドブックの箱根編は 160、176 ページと 100
ページ後半で持ち歩きにも簡便な体裁である。
「大涌谷」と「天山温泉郷」
、
「箱根小涌園ユネッサン」の
3 つの温泉である。外国版に限ると「こもれ日の宿ふるさ
記事紹介方法で日本版と根本的に異なるのはフラン
と」
(温泉)がオーストラリア版のみに、
「塔ノ沢一の湯」
、
ス、オーストラリア、アメリカ版で、記事構成が記事と
「湯の里おかだ浴池」
、
「閻魔台」のいずれも、温泉で香港・
データのみで、記事を読ませて説明しデータで補完して
台湾版にしかない。
いる。写真は代表的なものをイメージ的に配置している
人文観光資源は、外国版のみにあるものはなかったが、
だけである。また、物販施設の掲載はなく、アメリカ版
外国版 3 冊に掲載しているのは「箱根関所」
、
「箱根神社」
、
には飲食施設の掲載はない。
2 冊に掲載しているのは「恩賜箱根公園」である。
香港・台湾版は、写真が多く日本版のものに近く、飲
食施設と物販施設の掲載記事が多くある。
日本版は 2 冊とも記事とデータに写真が1点あり、多
いものでは写真が 10 点以上ある。
ガイドブックタイトル
地域名
出版元
発行年次
発行場所
刊行地域
価格
判型
全頁数
記事紹介方法
写真掲載
箱根頁数
箱根地図数
箱根写真数
観光資源
観光施設
飲食情報
物販情報
宿泊情報
芦ノ湖の頁数
〃 文章量
〃 写真数
遊旅全攻略 ロンリープラネット ミシュラン フォーダー
楽楽
たびまる
東京
JAPAN
JAPAN
JAPAN
箱根
箱根
Rightman Lonely planet MCHELIN Fodder’s JTBパブリッシング 昭文社
正文社 ロンリープラネット ミシュラン フォーダー
2010年
2013年
2013年
2014年
2014年
2015年
香港
オーストラリア フランス
アメリカ
日本
日本
香港、台湾 全世界地域 全世界地域 全世界地域
日本
日本
90HK$(1,435円) 29.99$(3,706円) 15.4€(2,126円) 25.99$(3,212円) 880円
900円
A5
A5変形
A5変形
A5変形
A5変形
A5変形
544
880
544
868
176
160
記事、データ、写真 記事とデータ 記事データ 記事とデータ 記事、データ、写真 記事、データ、写真
全点にあり 代表的なもの 代表的なもの 代表的なもの 全点にあり 全点にあり
50
6ページ
6ページ
6ページ
138
107
12
1
なし
なし
29
19
約400
なし
2
1
約1300
約1000
29
19
9
9
50
57
8
5
3
3
223
200
7
7
3
なし
91
73
7
なし
なし
なし
41
53
6
10
5
5
63
49
1/3ページ 1/12ページ 1/6ページ 1/8ページ 4ページ
2ページ
8行
6行
12行
8行
150行
33行
3点
なし
なし
なし
15点
8点
表-2 対象とするガイドブックの概要
(2015)筆者作成
複合観光資源では、外国版 2 冊に掲載しているのは「旧
東海道」
、
「宮ノ下」
、
「強羅」
、
「箱根町・元箱根」
、
「早雲山」
である。
「橿木坂」
、
「追込坂&於玉坂」は香港・台湾版にし
かない。
観光施設の文化・教育施設では、外国版のみに掲載とい
うものはなく、香港・台湾版のみは、
「箱根北原トイミュー
ジアム」
、
「箱根オルゴール館」
、
「箱根旧街道資料館」
、
「箱
根関所跡資料館」を掲載している。
公共の観光施設では、
「箱根登山鉄道」
、
「箱根観光船」
、
「箱根登山ケーブルカー」は、外国版では香港・台湾版の
みに掲載している。
宿泊施設は外国版 3 冊に「富士屋ホテル」と「富士箱根
ゲストハウス」が掲載されており、オーストラリア版のみ
が「近江屋旅館」
、
「B&B ペンション」
、
「箱根仙石原ユース
ホステル」
、
「旅館ますや」
、香港・台湾版のみが「塔ノ沢キ
ャトルセゾン」と「ユネッサンイン」の2つがある。
飲食施設は外国版 2 冊に掲載されているのが、
「甘酒茶
屋」と「餃子センター」で、オーストラリア版のみが「か
っ平寿し」
、
「だいち」
(居酒屋)
、本陣家康(焼き鳥)
、香港・
台湾版のみが「塔ノ沢一の湯」内にある大正時代に造られ
た大広間を改造した「食堂神山」が紹介されている。
物販施設は日本版にあるが、外国版には香港・台湾版の
みで「まんじゅう屋菜の花」
、
「玉子茶屋」
、
「浜松屋」
(寄木
細工)
、
「寄木細工畑の茶屋」
、
「雲助だんご」
、
「ゆーらんど」
、
「あんの茶屋」の7つがある。
発行元
ガイドブックタイトル(発行年次)
観光資源
自然
自然
自然
自然
自然
自然
自然
自然
自然
人文
人文
人文
人文
人文
人文
人文
複合
複合
複合
複合
複合
複合
複合
複合
複合
複合
複合
複合
複合
複合
複合
複合
観光施設
文化
文化
文化
文化
文化
文化
文化
文化
文化
文化
公共
公共
公共
公共
宿泊施設
飲食施設
物販施設
総数
香港
オーストラリア
フランス
アメリカ
日本
日本
遊旅全攻略2010 ロンリープラネット2013 ミシュラン2013 フォーダー2014 楽楽2014 たびまる2015
掲載件数
26
14
6
6
50
57
6 芦ノ湖
5 大涌谷
5 天山湯治郷(温泉)
5 箱根小涌園ユネッサン(温泉)
3 湯の里おかだ(温泉)
3 木もれ日の宿ふるさと(温泉)
3 塔ノ沢一の湯(温泉)
1 湯の里おかだ浴池(温泉)
1 閻魔台(温泉)
5 箱根関所
5 箱根神社
4 恩賜箱根公園
2 ケンペルとバーニーの碑&興福院
2 箱根神社宝物殿
2 平和鳥居
2 馬子唄の碑
4 旧東海道
4 宮ノ下
4 強羅
4 箱根町・元箱根
3 早雲山
3 箱根湯本温泉
3 畑宿
3 畑宿一里塚
3 天下の嶮 七曲がり
3 芦ノ湖杉並木
2 猿滑坂
2 箱根八里・天下の嶮
2 旧街道・石畳
2 箱根旧街道一里塚
1 橿木坂
1 追込坂&於玉坂
掲載件数
4 箱根美術館(古陶磁器)
4 彫刻の森美術館
4 成川美術館(現代日本画)
3 星の王子さまミュージアム
3 ポーラ美術館
3 平賀敬美術館
2 箱根北原トイミュージアム
2 箱根旧街道資料館
2 箱根関所資料館
2 箱根オルゴール館
4 箱根ロープウェイ
3 箱根登山鉄道
3 箱根観光船
2 箱根登山ケーブルカー
掲載件数
5 富士屋ホテル
3 富士箱根ゲストハウス
3 桐谷箱根荘
3 匠の宿佳松
3 箱根の森おかだ
3 福住楼
3 強羅天翠
3 一の湯旅館
2 B&Bパンシオン箱根
2 ホテルおかだ
1 長楽荘中路旅館(湯処長楽)
1 近江屋旅館
1 B&Bペンション
1 箱根仙石原ユースホステル
1 旅館ますや
1 箱根プリンスホテル(ザ・プリンス箱根芦ノ湖)
1 ロッジ富士見苑
1 塔ノ沢キャトルセゾン
1 ユネッサンイン
掲載件数
4 甘酒茶屋
3 餃子センター
3 はつ花本店
3 鮨みやふじ
3 極楽茶屋
3 見晴茶屋
2 暁亭
2 ナラヤカフェ
2 山そば
2 御番所茶屋
2 ほん陣
1 かっ平寿し
1 食堂神山
1 だいち(居酒屋)
1 本陣家康(焼き鳥)
掲載件数
3 まんじゅう屋菜の花
3 玉子茶屋
3 浜松屋(寄木細工)
3 寄木細工畑の茶屋
2 雲助だんご
2 ゆーらんど
2 あんの茶屋
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社」
、
「恩賜箱根公園」の歴史、社寺、公園を取り上げて
おり、香港・台湾版は「箱根関所」に関した入鉄砲出女
のコラムがあり、旧東海道の碑にも関心を示している。
複合観光資源ではフランス版は「旧東海道」のみ、オ
ーストラリアとアメリカ版は「宮ノ下」
、
「強羅」
、
「箱根
香港・台湾版は、唱歌「箱根八里」に唄われた天下の
嶮に関することや、旧東海道の石畳、一里塚、猿滑坂、
橿木坂、追込坂などを紹介しており、箱根の歴史に関す
る興味が伺える。
アメリカ版は、文化・教育施設で屋外展示がある「彫刻
の森美術館」を 3 冊が掲載、古陶磁器の「箱根美術館」
と現代日本画の「成川美術館」は 2 冊に掲載されている
が、香港・台湾版には掲載しておらず、それに対して香
港・台湾版は「箱根北原トイミュージアム」
、
「箱根オル
ゴール館」
、
「箱根旧街道資料館」
、
「箱根関所資料館」を
を紹介しており、オーストラリア版は和食に加えて餃子、
カフェも紹介している。
物販施設は香港・台湾版のみで、観光者が求めるもの
にショッピングの比重が高いと思われる。
インバウンド観光において、国別、地域別で観光の志
向を捉えることは、日本の観光政策や各地の観光地域活
【引用・参考文献】
1
1
0
0
○
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○
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○
○
36
人文観光資源の外国版全体では、
「箱根関所」
、
「箱根神
性化を図る上での重要な判断材料になると考える。
1
○
54
外国版のそれ以外では温泉だけを紹介しており、湖沼と
飲食施設は香港・台湾版が茶屋、そば、寿司等の和食
4
1
2
0
箱根地域の自然観光資源は、
「芦ノ湖」をすべてが紹介、
にあるように思われる。
○
○
7
なお、オーストラリア版は広く英語圏で使用している。
掲載しており、日本への関心は美術品よりも文化・歴史
2
○
○
○
中では香港・台湾版は日本のものに近いことがわかった。
観光施設は、外国版の中でオーストラリア、フランス、
10
1
3
真が主体、外国版は文章が主体の傾向が見られ、外国の
町・元箱根」
、
「早雲山」の観光地を紹介している。
28
4
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○
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3
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日本と外国のガイドブックとの差異から、日本版は写
温泉に関心があることが伺える。
○
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6
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【考察・今後の展開】
17
14
41
53
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○
273
257
表-3 箱根地域の掲載状況(2015)筆者作成
ミルン・ダニエル, 2013, 英語による日本のガイドブ
ックに見る言説の変遷, 人間・環境学, 第 22 号,
pp.63-77
大畑悟, 2015, ロマンチック街道の誕生-1950~1972
年の日独の旅行ガイドブックにおけるロマンチック街道
の観光の言説-, 観光研究, Vol.26 No.2, pp.49-60