新ひだか町 地域新エネルギービジョン 平成21年1月 北海道新ひだか町 は じ め に 新ひだか町は北海道の南東部日高支庁管内のほぼ中央に位置しており北 部 は 貴 重 な 動 植 物 の 宝 庫 で あ る 日 高 山 脈 、南 部 は 雄 大 な 太 平 洋 を 望 む 自 然 の 恵 み 豊 か な 温 暖 で 緑 あ ふ れ る 町 で あ り 、こ の 豊 か な 自 然 環 境 を 将 来 に わ た り 引き継ぐことは、現代に生きる我々の緊急の責務であります。 現代社会はエネルギー消費の上に成り立っており日常生活や経済活動を 維 持 す る た め に は 、エ ネ ル ギ ー 消 費 の 効 率 化 、化 石 燃 料 か ら の 自 然 エ ネ ル ギ ー や リ サ イ ク ル・エ ネ ル ギ ー な ど の 転 換 に つ い て 地 域 で の 積 極 的 な 取 り 組 み が不可欠となってきております。 一 方 、 国 際 的 な 地 球 温 暖 化 防 止 策 と し て 1997 年 12 月 に 策 定 さ れ た 「 京 都 議 定 書 」 が 2005 年 2 月 に 発 効 さ れ 、 日 本 で も 「2008 年 か ら 2012 年 に お け る 温 室 効 果 ガ ス の 平 均 排 出 量 を 1990 年 度 比 で 6% 削 減 」を 義 務 付 け ら れ 、 さ ら に は 昨 年 7 月 に 北 海 道 洞 爺 湖 サ ミ ッ ト が 開 催 さ れ 、地 球 温 暖 化 問 題 及 び 新エネルギーの導入の必要性について大きく取り上げられた年でありまし た。 こ の よ う な 背 景 の 下 、新 ひ だ か 町 で は 総 合 計 画 の な か で も「 地 域 資 源 を 活 用した新エネルギー導入による安定型の経済基盤づくり」を計画しており、 当 町 に お け る 新 エ ネ ル ギ ー 導 入 の 基 本 的 方 向 を 示 す た め 、こ の た び 、独 立 行 政 法 人 新 エ ネ ル ギ ー ・ 産 業 技 術 開 発 機 構 の 支 援 を 受 け 「新 ひ だ か 町 地 域 新 エ ネ ル ギ ー ビ ジ ョ ン 」を 策 定 い た し ま し た 。 ビ ジ ョ ン 策 定 に あ た っ て は 、学 識 経 験 者 、住 民 代 表 、地 場 産 業 関 係 者 等 に よ る 策 定 委 員 会 や 庁 内 検 討 委 員 会 で の 議 論 を 重 ね 、新 エ ネ ル ギ ー 賦 存 状 況 や エ ネ ル ギ ー 消 費 量 の 基 礎 デ ー タ の 結 果 を 基 に 、CO 2 削 減 目 標 値 、重 点 プ ロ ジ ェクト等を設定いたしました。 重 点 プ ロ ジ ェ ク ト に つ い て は 、実 現 に 向 け て は 経 済 性 に 十 分 な 検 討 を 要 し ま す が 、今 後 は こ の ビ ジ ョ で 示 さ れ た 方 向 を 踏 ま え 、導 入 に 向 け た 取 組 み を 推進して参りたいと考えております。 終 わ り に 、本 ビ ジ ョ ン 策 定 に お い て ご 尽 力 い た だ き ま し た 北 海 学 園 大 学 教 授 小 田 清 委 員 長 を は じ め と す る 、委 員 の 皆 様 並 び に 関 係 者 の 皆 様 に 対 し て 、 心より感謝申し上げます。 平 成 21 年 2 月 新ひだか町長 酒 井 芳 秀 目 第1章 次 エネルギー・地球環境問題の内外動向 第1節 新ひだか町における地域新エネルギービジョン策定の背景と目的と位置づ け・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1 第2節 第2章 エネルギー及び地球温暖化問題の現状と把握・・・・・・・・・・・・・・7 新エネルギーの基礎 第1節 新エネルギーとは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15 第2節 新エネルギー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16 第3節 革新的なエネルギー高度利用技術・・・・・・・・・・・・・・・・・・27 第3章 新ひだか町の概況 第1節 自然環境条件・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・31 第2節 社会経済条件・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・36 第3節 歴史文化的背景・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・41 第4章 新エネルギーの賦存状況 第1節 賦存量の考え方と使用する単位等の整理・・・・・・・・・・・・・・・42 第2節 太陽光・太陽熱エネルギー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・44 第3節 風力エネルギー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・49 第4節 バイオマスエネルギー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・53 第5節 雪氷熱エネルギー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・62 第6節 温度差エネルギー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・65 第7節 中小水力発電・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・66 第8節 地熱エネルギー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・67 第9節 革新的なエネルギー高度利用技術・・・・・・・・・・・・・・・・・・68 第10節 新エネルギー賦存状況のまとめ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・71 第5章 町のエネルギー使用状況 第1節 部門の考え方と調査方法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・73 第2節 公共部門・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・74 第3節 民生部門・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・79 第4節 産業部門・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・82 第5節 運輸部門・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・83 第6節 エネルギー使用状況のまとめと二酸化炭素発生量・・・・・・・・・・・84 第6章 新エネルギー導入の総合評価 第1節 新エネルギー利用可能量からの評価・・・・・・・・・・・・・・・・・86 第2節 新エネルギー使用状況からの評価・・・・・・・・・・・・・・・・・・87 第3節 新エネルギー導入可能性の総合評価・・・・・・・・・・・・・・・・・88 第7章 新エネルギー導入目標量の検討 第1節 新エネルギー導入目標の検討・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・94 第2節 新エネルギー導入目標量と CO2 削減目標の考え方・・・・・・・・・・・96 第8章 新エネルギーの重点的導入 第1節 重点プロジェクトの選定・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・97 第2節 重点プロジェクトの検討・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・100 第3節 導入スケジュール(実行プログラム)の検討・・・・・・・・・・・・・114 第4節 新エネルギー導入目標量と CO2 削減規模の検討・・・・・・・・・・・・115 第9章 新エネルギー導入推進に向けての施策検討 第1節 ビジョン策定後の取組み・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・116 第2節 新エネルギー導入の推進体制・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・118 第3節 新エネルギー導入推進のための行政・町民・事業者の役割・・・・・・・119 第4節 補助制度・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・120 資料 【資料1】新ひだか町地域新エネルギービジョン庁内検討委員会設置規程・・1 【資料2】新ひだか町地域新エネルギービジョン庁内検討委員会委員名簿・・3 【資料3】新ひだか町地域新エネルギービジョン策定委員会設置要綱・・・・4 【資料4】新ひだか町地域新エネルギービジョン策定委員会委員名簿・・・・6 【資料5】アンケート調査結果・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7 【資料6】庁内検討委員会先進地調査報告・・・・・・・・・・・・・・・・31 【資料7】策定委員会先進地調査報告・・・・・・・・・・・・・・・・・・35 【資料8】用語解説・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・40 第1章 エネルギー・地球環境問題の内外動向 第1節 新ひだか町における地域新エネルギービジョン策定の目的と位置づけ 1.背景 わが国における石油をはじめとしたエネルギーのほとんどは、海外からの輸入に依 存しており、エネルギー供給構造は、諸外国に比べてエネルギー供給構造は極めて脆 弱な状況にあります。一方で、エネルギー消費量は、生活の利便性や物質的な豊かさ を求めた大量消費型のライフスタイルを背景に増加し続けています。 また、近年では、二酸化炭素等の温室効果ガスによる地球温暖化問題が顕在化し、 温暖化防止策の必要性が国際的に高まっています。温暖化の主な原因である二酸化炭 素の排出をみると、石油等の化石エネルギーの消費が最大の原因となっていることか らも、地球温暖化問題とエネルギー問題は密接な関係があります。 このような状況の中で、国や北海道においては、産業、民生、運輸の各部門におけ る省エネルギー対策の推進や化石エネルギーの合理的な使用及び非化石エネルギーの 導入促進を図るため、法制度の整備や各種の施策を展開していますが、二酸化炭素排 出量は年々増加の一途をたどっています。 これまでのエネルギー政策は、主に国主導で推進されてきましたが、太陽光や風力、 雪氷熱、各種バイオマス等の新エネルギーのような分散型エネルギーの活用について は、生活環境や気候風土等の地域特性を十分に踏まえた対策が求められており、北海 道や各市町村をはじめ、各種企業や国民一人ひとりの積極的な取り組みが期待されて います。 新ひだか町は、平成 18 年 3 月 31 日に旧「静内町(約 22,000 人)」と旧「三石町(約 5,000 人)」が合併して生まれた町です。北海道の南東部日高支庁管内のほぼ中央に位置して おり、北部は貴重な動植物の宝庫である日高山脈、南部は雄大な太平洋を望む自然の 恵み豊かな温暖で緑あふれる町であるとともに、日高地方の産業・経済そして文化の 中心都市の役割をになっています。 新ひだか町は、太平洋に面し、海洋性気候に属していることから、道内でも比較的 温暖な地方になっており、冬の降雪量も少なく穏やかな気候です。 まちの面積 1,147.47k㎡のうち 82.9%を森林が占め、稲作・畑作の農業や酪農・畜 産業、昆布・サケマスの漁業、林業と豊かな農林水産資源を基盤にした第 1 次産業が 盛んであり、殊に軽種馬産業においては、古くから優れた馬を多数輩出し、「競走馬の ふるさと」としての伝統を誇っております。 しかし一方では市場の自由化による国内外の産地競争が激化する中、生産基盤の強 化、生産技術の高位平準化、さらには担い手育成など、これまで以上に取り組まなく てはならない課題も山積しています。このことから新エネルギーと開発振興とを有機 的に結びつけ、新たな産業や雇用の創出とともに「循環型社会」の形成、果ては地球環 境問題の有効な対策に繋げるため、恵まれた自然環境を最大限に活用した町づくりの 一環として、新エルネギーに関する活用方針や具体的な導入方策を検討するため「新ひ だか町エネルギービジョン」を策定するものです。 新ひだか町では、まちづくりの将来像を「いきいき すこやか 誰もが主役になれる まち」とし、環境と共生し、環境を活かしたまちづくりを図り、町民の快適な生活環境 1 を目指すとともに、平成 20 年度を初年度とし計画期間を 10 年とする新ひだか町第 1 次総合計画のなかでも「地域資源を活用した木質バイオマスや廃棄物系バイオマスの 新エネルギーの導入にむけた調査・研究を推進すること」としております。 新エネルギーの具体的活用テーマとしては、新ひだか町で多く発生する農林業から 排出されるバイオマスエネルギーを使った施設園芸ハウス、温浴施設、公共施設の暖 房、寒冷積雪の気候を利用した雪氷熱エネルギー、太陽エネルギー等の利活用が考え られます。 2.目的 前述の背景を踏まえ、今まで利用していなかった自然エネルギーについて、農林業 分野での活用をはじめ、各分野での導入をめざし、新ひだか町における新エネルギー の多様で複合的な利活用を図るため、次の 5 項目を柱に、新ひだか町地域新エネルギ ービジョンを策定します。 (1)町内の未利用資源をエネルギー活用の観点から総合的に把握し、町内全域の新エネ ルギーの賦存量を調査・推計します。 (2)地域に賦存する新エネルギーの利用可能性について、専門的な検討を行い、新エネ ルギーの具体的な導入の可能性を明らかにします。 (3)「新ひだか町第 1 次総合計画」等との整合性も図りつつ、地域全般にわたる新エネ ルギーの導入に向けた普及・啓発等の取り組みの基本的方向を示します。 (4)地域産業、とりわけ基幹産業の活性化につながる重点プロジェクトと、その実行プ ログラムづくりを重視します。 (5)地域新エネルギービジョン策定及び策定後の計画の推進にあたっては、町民や地場 産業関係者の参加のもとに進めます。 3.地域新エネルギービジョン策定の位置づけ (1)地域総合計画との関係 図 1-1-1 に第 1 次新ひだか町総合計画と地域新エネルギービジョンの関係を示しま す。 新ひだか町総合計画 将来像 「いきいき すこやか 誰もが主役になれるまち」 新ひだか町地域新エネルギービジョン まちづくりの展開方向 (1)快適で安全・安心な生活環境づくり (2)健康で生きがいあふれる暮らしづくり (3)地域資源を生かした安定型の経済基盤づくり (4)地域の活力を支える心豊かな人づくり (5)町民が楽しみながら参加できるまちづくり (6)強固な行財政基盤の確立 (3)地域資源を生かした安定型の経済基盤づくり ●地域資源を活用した木質バイオマスや廃棄物系バ イオマスなどの新エネルギーの導入に向けた調査・ 研究を推進します。 図 1-1-1 地域総合計画と地域新エネルギービジョンの関係 2 (2)初期調査としての地域新エネルギービジョン策定調査 本調査は、新エネルギーの導入・普及をめざした独立行政法人新エネルギー・産業 技術総合開発機構(以下、NEDO)の平成 20 年度「地域新エネルギー・省エネルギ ービジョン策定等事業」の補助により実施するものです。 地域新エネルギービジョンでは、地域に賦存する新エネルギーの利活用・導入に向 けて、地域として重点をおくべきプロジェクトの検討をまとめる初期段階調査として の意味を持ちます。 そして、地域新エネルギービジョン策定調査を実施した地方公共団体等については、 必要に応じて「重点テーマに係る詳細ビジョン策定調査」、「事業化フィージビリティ スタディ調査」を実施し、更に詳細な調査や事業としての可能性調査を行うことがで きます。 「重点テーマに係る詳細ビジョン策定調査」では、地方公共団体等が策定した 地域新エネルギービジョンに基づき、地域特性を踏まえた重点テーマに関する導入計 画を円滑に進めるためのシステム全体の具体化への検討を行うことができます。また、 「事業化フィージビリティスタディ調査」では、地方公共団体等が策定した地域新エ ネルギービジョン等に基づき実施されるプロジェクトで、特にモデル性の高い重要な ものの事業化調査(利用可能量、活用量、利用設備・システム、コスト、システム全 体の経済性、事業方法等)を、地方公共団体等以外の民間企業が行うことができます。 導入の段階では、新エネルギー導入促進事業、新エネルギー導入事業者支援対策事 業、地球温暖化防止支援事業等の補助制度があり、地方公共団体等の場合は2分の1、 民間企業の場合は3分の1が補助されます。 図 1-1-2 に、初期調査としての地域新エネルギービジョン策定と他の補助制度との 関係を示します。 3 地域新エネルギービジョン策定 初期段階調査 新エネルギーの賦存量 ・利用可能量の把握 エネルギー使用量の把握 ビジョン策定 全体のビジョンの策定 新エネルギーメニュー全般に関する検討 地域として重点をおくべきプロジェクトの検討 (必要な場合) 重点テーマに係る詳 細ビジョン策定 具体的な検討調査 利用可能量 収集方法・量 利用システム 事業方法 コスト計算 事業可能性 経済性の調査 (必要な場合) 事業化フィージビリティスタディ 新エネルギー利用可能 量等の詳細調査 ・利用可能量 ・収集方法・季節変動等 の調査 事業化の検討 事業計画検討 ・新エネルギー利用設備、シ ステムの検討 ・新エネルギー活用量 ・省エネルギー量 ・コスト調査 ・経済性の調査 ・事業方法 ・具体的導入計画 ・推進体制 等 事業計画策定 申請は地方公共団体 申請は地方公共団体等の他に民間企業でもできる 新エネルギー導入促進事業・事業者支援対策事業・地球温暖化防止支援事業等 地方公共団体や民間企業等が行う新エネルギ-設備・システムの導入 とその普及・啓発に関しての支援・補助制度 図 1-1-2 初期調査としての地域新エネルギービジョン策定と他の補助制度との関係 4.事業実施体制 新エネルギービジョン策定は、学識者・有識者・町内事業者・民間団体等で構成さ れる「地域新エネルギービジョン策定委員会」において検討を行います。 事務局は、地域新エネルギービジョン策定委員会において委員長・委員との打合せ や調整を行います。同時に委託調査機関と業務分担及び調査を行い、重点プロジェク トと総合計画との整合を図ります。さらに新エネルギー導入の先進地調査の実施をは じめ、先進事例を広く住民・団体に紹介する等の普及啓発活動や、その他ビジョン策 定事業に関わる業務を担います。 また、町役場内の各部署の代表職員による「新ひだか町地域新エネルギービジョン 庁内検討委員会」を設置し、庁内における検討を進めます。 図 1-1-3 は本事業の実施体制を表しています。 4 参 画 住民・団体 報告・提案 地域新エネルギービジョン 策定委員会 調査・検討・部課内連絡調整 事務局 (総務企画部バイオ・エコタウン 推進室) 庁内検討委員会 報 告 報 告 委 託 調査委託機関 図 1-1-3 ビジョン策定の実施体制 5.策定のフローと進め方 新エネルギービジョンの策定にあたっては、地域特性を十分に踏まえることが特に 重要な視点となります。新ひだか町においても、地域特性を明らかにするための調査・ 検討に重点を置いて進めます。 これらの調査は委託調査機関が事務局(新ひだか町)と緊密な連携をとりながら行 い、その結果に関する検討は、ビジョン策定の要となる策定委員会・庁内検討委員会 で行います。 図 1-1-4 にビジョン策定のフローと進め方を示します。 基幹産業の振興を据え た利活用の方向性 新ひだか町の地域特性 基 礎 新ひだか町のエネルギー 使用状況 調 新エネルギーの賦存量 と利用可能量 査 新エネルギーの種類 と利活用方法 ビ ジ ヨ ン 新エネルギーの導入の基本的な考え方 新エネルギーの導入の重点プロジェクト 調 査 新エネルギーの導入の推進計画 図 1-1-4 ビジョン策定のフローと進め方 5 ビ ジ ヨ ン 策 定 委 員 会 ・ 庁 内 検 討 会 策定委員会は 5 回開催。各会議のテーマ及び内容は、次の通りです。 【第 1 回 策定委員会】 今回のビジョン策定の目的と位置付けについて認識の共有化を図り、新ひだか町の自 然環境条件、社会経済条件から地域特性を把握。また、さまざまな立場の委員が、新エ ネルギーについての知識を深めることを目的に、新エネルギーに関する基礎知識や先進 導入事例について学習。 【第2回 策定委員会】 町の新エネルギー賦存量の調査結果をもとに、新エネルギーの供給面からの地域特性 を把握。併せて新ひだか町のエネルギー使用量の調査結果よりエネルギー需要状況を明 らかにし、CO2 排出量を算出するとともに、エネルギー需要供給構造の特徴を明確化。 新ひだか町新エネルギー導入に関する住民向け・中高生向け・事業者向けアンケート 調査結果の報告。 【第3回 策定委員会】 新ひだか町全域の新エネルギー導入可能性を調査し、新エネルギー導入目標量を検討。 更に地域として重点を置くべき導入プロジェクトを定め、石油代替量・CO2 削減量を検 討するとともに、導入促進に向けての施策を明確化。 【第4回 策定委員会】 ビジョン策定後の新エネルギー導入を推進するための体制、町民への普及啓発活動、 事業者への支援体制等を検討。今後の導入スケジュールの明確化を図る。 【第5回 策定委員会】 報告書の提出、委員会のまとめ。 6 第2節 エネルギー及び地球温暖化問題の現状と把握 19 90 19 91 19 92 19 93 19 94 19 95 19 96 19 97 19 98 19 99 20 00 20 01 20 02 20 03 20 04 20 05 PJ 1.増えつづけるエネルギー消費 わが国は、エネルギー資源に乏しく、そのほとんどを海外からの輸入に頼っており、 特に石油に大きく依存してきました。1970(昭和 45)年代の 2 度にわたる石油危機 をきっかけに、省エネルギーや石油代替エネルギーへの取り組みを進めましたが、 1980(昭和 55)年代後半から、石油価格の低下と快適さ、利便さを求めるライフス タイルの広がりを背景にエネルギー消費は増え続けています。 日本のエネルギー消費量の推移は、図 1-2-1 に示すように、2005 年度にはジュール 換算 16,015PJ(ペタジュール、1015J)、となっています。部門別では、暖房用需要 の増加等により民生部門が大幅に増加しています。 また、日本の一次エネルギ 18,000 ー供給は、石油危機前には約 16,000 8 割が石油で占められていま 24% 14,000 したが、その後、天然ガス、 運輸部門 23% 12,000 原子力、海外炭の導入が進み、 10,000 図 1-2-2 に示すように、2005 32% 民生部門 26% 8,000 年度には石油 46.5%、石炭 6,000 20.9%、天然ガス 14.9%、原 4,000 50% 44% 産業部門 子力 11.7%、水力 3.0%と、 2,000 その構成が変化しています。 0 その中で再生可能・未活用エ ネルギーは約 3%のシェアと 年度 なっています。また、エネル 図 1-2-1 部門別最終エネルギー消費量の推移 ギー自給率は約 4%(原子力 を自給と考えても 17.6%)で (資料)経済産業省資源エネルギー庁「平成17年度におけるエネルギー 需給実績」 す。 未活用エネルギー3% 地熱 0.1% 自然エネルギー0.2% 25,000 水力 3% 20,000 原子力 12% 15,000 PJ 天然ガス 15% 石炭 21% 10,000 石油 47% 5,000 04 03 02 01 00 05 20 20 20 20 20 20 99 97 96 95 94 93 92 91 98 19 19 19 19 19 19 19 19 19 19 90 0 年度 図 1-2-2 一次エネルギー供給の推移(国内供給ベース) (資料)経済産業省資源エネルギー庁「平成17年度におけるエネルギー需給実績」 7 2.化石燃料は有限 世界、特に中国やインドでは、急速な経済成長に伴い石油や石炭、天然ガスといっ た化石燃料(古代地質時代の動植物の死骸が化石化し、燃料となったもの)の需要が ますます高まり、今後も増加すると予想されています。 世界的には、図 1-2-3 に示すように現在、採掘可能な石炭は 192 年分ありますが、 石油は 41 年、天然ガスは 67 年とされています。今後、新たな油田発見の可能性もあ りますが、いずれにしろ限りある資源です。 その中で最も消費が伸びると予想されている石油は政情不安定な中東地域に偏在し ており、石油や天然ガスが残り少なくなり、需要競争が更に高まれば、エネルギー価 格が高騰するとともに、日本に必要な資源を確保することが困難になる恐れがありま す。 このように、エネルギー資源に乏しく、大部分を石油をはじめ化石燃料に依存して いる日本は、今後とも世界のエネルギー情勢の変化に大きく影響される可能性があり ます。 250 192 200 年 150 100 85 67 50 41 0 石油 石炭 天然ガス ウラン 図 1-2-3 世界のエネルギー資源可採年数(2004 年) (資料)英国 BP 社による世界エネルギー統計(石油、天然ガス、石炭) OECD/NEA-IAEA URANIUM(ウラン) 3.地球温暖化 世界的に深刻な環境問題の1つに地球温暖化問題があります。地球の平均気温は 15℃前後と、生物が生きるのに適した環境に保たれてきました。気温に大きな影響を 与えるのが大気中に含まれている水蒸気、二酸化炭素(CO2)、メタン等の「温室効果 ガス」と呼ばれる気体(ガス)です。しかし、産業革命以降、化石燃料を大量に燃焼 させる等、人の活動に伴って排出される量が急速に増えたため、近年は大気中の CO2 濃度が上昇し続けています。 「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」が 2007 年に取りまとめた第 4 次評価 報告書によると、全地球の平均地上気温は 1906∼2005 年の間に 0.74℃上昇し、20 世紀を通じて平均海面推移は 17cm 上昇したとされています。また、最近 50 年間の 気温上昇の速度は、過去 100 年間のほぼ 2 倍になり、海面上昇も徐々に加速している とされています。同報告書では、気候システムに温暖化が起こっていると断定するとと 8 もに、20 世紀半ば以降に観測された世界平均気温の上昇のほとんどは人為的起源の温 室効果ガスの増加によってもたらされた可能性がかなり高いとしています。 また、同報告書では、世界全体の経済成長や人口、技術開発、経済・エネルギー構 造等の動向について複数のシナリオに基づく将来予測を行っており、21 世紀末(2090 ∼2099 年)の平均気温上昇は、環境対策を講じた場合は 1.8℃とする一方、このまま 対策を講じない場合は約 4℃と予測しています。 更に、新しい知見として、温暖化により、大気中の二酸化炭素の陸地と海洋への取 り込みが減少するため、温暖化が一層進行すること、大気中の二酸化炭素濃度の上昇 に伴い既に海洋が ph が 0.1 酸性化し、21 世紀中に ph0.14∼0.35 の酸性化が進行す ると予想されています。 一方、CO2 排出量について みると、図 1-2-4 に示すよう に 2004 年の世界の CO2 排出 量は約 265 億トンで、1998 2004 年 年に比べて 10%以上増加し ています。国別ではアメリカ が 22.1%と最も多く、以下、 中国 18.1%、ロシア 6.0%、 日本 4.8%の順となっていま す。 アメリカ 22% その他 29% オーストラリア 1% 約 265 億トン (CO2 換算) フランス カナダ 2% 2% ドイツ メキシコ ロシア 2% イギリス 3% 日本 6% イタリア 2% インド 5% 2% 韓国 4% 2% 中国 18% 図 1-2-4 世界の二酸化炭素排出量−国別排出割合−(2004 年) (資料)The Energy Data and Modelling Center/エネルギー・経済統計要覧 2007 年版 また、人口一人当たりの排出量も、表 1-2-1 に示すように、アメリカが世界の 20% (人口は世界の 4.6%)を占め、以下、 ロシア 11.1%(同 2.3%)、ドイツ 10.3%(同 1.3%)、 日本 10.0%(同 2.0%)となっています。 表 1-2-1 世界の二酸化炭素排出量に占める主要国の排出割合と 各国の1人当りの排出量の比較(2004 年) 国名 アメリカ 中国 ロシア 日本 インド ドイツ イギリス アフリカ計 国別排出量比 一人当たり排 (%) 出量(t/人) 22.1 20.0 18.1 3.7 6.0 11.1 4.8 10.0 4.3 1.1 3.2 10.3 2.2 9.7 3.2 1.1 (資料)The Energy Data and Modelling Center/エネルギー・経済統計要覧 2007 年版 9 2.温暖化を防ぐための取り組み 1985 年にオーストリアのフィラハで開かれた地球温暖化に関する初めての世界会 議(フィラハ会議)に参加した科学者たちの呼びかけによって、温暖化問題は急速に 国際政治の問題として捉えられるようになりました。1988 年にカナダのトロントで開 かれた地球温暖化対策に関する会議では「トロント目標」として具体的な数値目標を 示した勧告が出され、同年、世界気象機関(WMO)と国連環境計画(UNEP)が、 世界の科学者で構成する「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」を設立しました。 IPCC の科学的な知見の充実を踏まえ、1992 年 5 月に国連総会で「気候変動に関す る国際連合枠組条約」が採択され、1994 年に発効しました。1992 年 6 月にはブラジ ルのリオデジャネイロで地球サミットが開催されました。 この「気候変動に関する国際連合枠組条約」は「大気中の温室効果ガス」の濃度安 定化を目的としており、 「先進国」 「開発途上国」 「旧ソ連、東欧諸国」それぞれに異な る義務を定めています。 表 1-2-2 に示すように、1995 年に第 1 回締約国会議(COP1)が開かれ、以後 2007 年 12 月までに 13 回開かれています。この間、1997 年の京都会議(COP3)において、 先進国に対して法的拘束力のある温室効果ガスの数値目標(2008∼2012 年の間に先 進国全体で少なくとも 1990 年比で 5%削減)を定めた京都議定書が採択されました。 「京都議定書」は、2004 年 11 月のロシアの批准により 2005 年 2 月に発効し、今 日、世界各国において温暖化対策の本格的履行が求められています。2008 年からは京 都議定書で定められている第一約束期間がはじまりました(2008 年∼2012 年)。 表 1-2-3 に示すように、京都議定書では、先進国の温室効果ガスの数値目標を定め ました。先進国全体では、1990 年と比較して 5.2%削減することとし、日本の削減目 標はマイナス 6%です。しかし、2005 年度の日本の総排出量は 13 億 6,400 万トンで、 1990 年と比べ、8.1%増加しており、この分を加算すると約 14%の削減が必要となっ ています。 図 1-2-5 わが国の温室効果ガス排出量と削減約束 (資料)NEDO「新エネルギーガイドブック 2008」 10 表 1-2-2 気候変動枠組条約締約国会議の変遷 年 名称 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 開催地 ベルリン COP1 (ドイツ) ジュネーブ COP2 (スイス) 京都 COP3 (日本) ブエノスアイレス COP4 (アルゼンチン) ボン COP5 (ドイツ) ハーグ COP6 (オランダ) 2001年3月 COP6 ボン 再開会合 (ドイツ) COP7 マラケシュ (モロッコ) ポイント 第3回会議で温暖化防止に関する法的取り決めを行い、先進国の温室効果ガスの削減目標を設 定する議定書を採択することを決定。(ベルリン・マンデート) 特定のタイムフレームの中で排出抑制及び相当の削減のための数量化された法的拘束力のあ る目的を設定することを決定。 各国毎に法的拘束力のある温室効果ガスの削減目標を設定。さらに、京都メカニズム(排出量 取引、共同実施、クリーン開発メカニズム(CDM))の導入に合意。(京都議定書) 京都メカニズムの具体的なルールや遵守の問題について、COP6での決定を目指して検討する ことを合意。(ブエノスアイレス行動計画) 日本及び欧州諸国が2002年までの京都議定書発効の必要性を主張。「ブエノスアイレス行動計 画の実施」を再確認。 京都メカニズムの具体的なルールや遵守の問題について、合意に至ることなく中断。 アメリカが京都議定書から離脱 2002年の京都議定書発効に向けて基本的に合意。森林の吸収枠も各国毎に設定するなど、具 体的ルールに関する議論も進展したが、遵守の問題などは先送りとなった。(ボン合意) 京都メカニズムのルールを作成。ただし、遵守の問題、途上国関連の問題などは今後の協議事 項とされている。また、追加的な活動として「森林管理」「放牧地管理」「農地管理」「植生回復」の 4つの活動を対象に、第1約束期間で利用することを選択できることを決定。これにより日本は森 林の吸収分すべての利用を可能とする3.9%分の上限枠が認められた。(マラケシュ合意) 京都議定書に基づく報告・審査ガイドラインが策定され、クリーン開発メカニズム(CDM)の手続 きについて整備される。 森林吸収源CDM事業実施のための細則、特別気候変動基金と後発途上国基金の運営指針を 合意。京都メカニズムの運用ルールがすべて決定。 デリー (インド) ミラノ COP9 (イタリア) 2004年11月 ロシアが京都議定書に批准 ブエノスアイレス 森林吸収源の算定方法の手法、小規模植林CDMの細則を合意。一方、2013年以降の取り組み COP10 (アルゼンチン) については議論がまとまらず、05年末以降の検討開始に向け情報交換を行うことが決定。 2005年2月 京都議定書発効 マラケシュ合意の採択により、議定書の運用ルールを確立。議定書遵守に関する手続き及び措 モントリオール 置が確立。第二約束期間に向けて先進国の更なる削減義務に関する交渉プロセス、議定書の COP11 (カナダ) 見直しの準備、長期的協力ための行動に関する対話の開始に関する合意がなされた(モントリ 計 京都議定書第9条に基づく議定書の見直しのプロセス化について合意。気候変動への適応や技 ナイロビ 術移転等の途上国支援、更にはクリーン開発メカニズム(CDM)のあり方や、後発途上国、特に COP12 (ケニア) アフリカにおけるCDMプロジェクトの促進等を決定。 2013年以降の枠組を検討し、2009年までに結論を出すことに合意。京都議定書第9条に基づく議 バリ 定書の見直しは対象項目を限定しない形で合意。気候変動への適応や技術移転、森林問題な COP13 (インドネシア) どの途上国支援について議論。 地球温暖化防止のための野心的・効果的な枠組に合意すべく、来年には完全に「交渉モード」に 移行することを約束。また、技術の分野では、途上国が求めている地球温暖化防止技術、適応 ポズナニ COP14 (ポーランド) 技術に、民間からの投資を呼び込むことで、投資の規模拡大を図る「技術移転に関するポズナ ニ戦略プログラム」を承認。 COP8 (資料)NEDO「新エネルギーガイドブック」、EIC ネット、環境省報道発表資料 表 1-2-3 京都議定書の概要 対象ガス 基準年 約束期間 数値目標 二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、HFC、PFC、SF6 1990年(HFC・PFC・SF6 は1995年としてもよい。日本は95年を基準にしている。) 2008∼2012年の5年間(第1約束期間) 先進国全体で少なくとも5.2%削減を目指す。 各国毎の目標→日本△6%、米国△7%、 EU△8%等。 バンキング 目標期間中の割当量に比べて排出量が下回る場合には、その差は次期以降の割当量 に繰り越すことができる。 吸収源 1990年以降の植林・再植林・森林減少による吸収・排出分を数値目標にカウントする。第 2約束期間には人為的な吸収源の範囲拡大を適用できる(第1約束期間でも選択可能)。 共同達成 数値目標を複数の国が共同で達成することができる仕組み(EUはこの方法を選択)。 京都メカニズム 国際的に協調して費用効果的に目標を達成するための仕組み。 ●共同実施(JI) 先進国間で共同でプロジェクトを実施し、排出削減単位を移転・獲得できる仕組み。 ●クリーン開発メカ 先進国が関与して、途上国内で排出削減等のプロジェクトを実施し、その結果の削減 ニズム(CDM) 量・吸収量を排出枠として先進国が取得できる。 ●排出量取引 先進国間で、割当量と取引できる仕組み。 (資料)環境省「平成 17 年版環境白書」、気候ネットワーク「よくわかる地球温暖化問題」 11 3.わが国の新エネルギー施策 エネルギー資源に乏しい我が国は、石油代替エネルギーへのシフトを図るため、 1980 年に「石油代替エネルギーの開発及び導入の促進に関する法律」 (通称「代エネ 法」)を制定しました。 また、経済産業大臣の諮問機関である総合エネルギー調査会では、総合的なエネル ギー政策を確立するため、エネルギー需給の将来像を示しつつ、エネルギー安定供給 に向けた取り組みを促す観点から「長期エネルギー需給見通し」を策定しています。 2001 年に改定した「わが国の新エネルギー導入実績と目標」では、現行対策で維持す る場合の基準ケースと、さらに追加的な政策努力を講じる目標ケースが併記されてい ます。この目標達成のため、省エネルギー推進とあわせて様々な施策を講じる必要が あるとしています。 また、新エネルギー供給量については、表 1-2-4 に示すように、2010 年度見通しの 目標ケースで原油換算 1,910 万 kl とし、一次エネルギー総供給の 3%程度と設定され ています。 1997 年に施行された「新エネルギー利用等の促進に関する特別措置法」 (通称「新 エネ法」)は、2002 年 1 月の一部改正でバイオマスエネルギーと雪氷熱エネルギーが 追加され、省エネルギー対策と併行した新エネルギー導入促進が図られています。 加えて、2002 年 12 月、バイオマスのエネルギー及び製品(バイオマスプラスチッ ク等)としての総合的な利活用をめざす「バイオマス・ニッポン総合戦略」が閣議決 定され、内閣府・農林水産省・経済産業省・国土交通省・環境省・文部科学省が横断 的に連携し、国としてバイオマスの総合的な利活用を進められています。 又、電気事業者に対し、新エネルギー等から発電される電気を一定量以上利用する ことを義務化した「電気事業者による新エネルギー等の利用に関する特別措置法」 (RPS 法)が、2003 年 4 月に発効しています。 このような中、最近の新エネルギー利用等をめぐる経済的社会的環境の変化を踏ま え、 「新エネルギー利用等の促進に関する特別措置法施行令の一部を改正する政令」が 2008 年 1 月に閣議決定され、新エネルギーの定義が大きく変更されました。 本政令により、再生資源を原材料とする燃料の製造と燃料等の熱利用及び発電利用、 天然ガス自動車、メタノール自動車、電気自動車、燃料電池が新エネルギーの定義よ り削除され、一方で、地熱発電(バイナリ方式のものに限る)、未利用水力を利用する 水力発電(1,000kW 以下のものに限る)が新エネルギーに追加されました。 このほか、地球温暖化対策として、日本政府は、1990 年に温室効果ガスの排出抑制 を目指す「地球温暖化防止行動計画」を策定し、CO2 排出量を 2000 年以降、1990 年 レベルに安定化させるという目標を設定しました。 更に、今後、注目されるのは、2008 年7月に先進 8 ヶ国(日本、アメリカ、イギ リス、フランス、ドイツ、カナダ、ロシア、イタリア)の首脳及び EU の委員長が参 加して「北海道洞爺湖サミット」開催され、この中で、環境・気候変動について、2050 年までに世界全体の温室効果ガス排出量の少なくとも 50%の削減を達成するという 目標を、国連気候変動枠組条約(UNFCC)のすべての締約国と共有し、採択を求め るということを合意しました。改めて、北海道を中心に地球環境問題への取り組みの 一層の進展が期待されています。 12 表 1-2-4 日本の新エネルギー導入実績と導入目標 2010年度見通し/目標 現行対策維持ケース 目標ケース 2010 区分 原油換算 設備容量 原油換算 設備容量 原油換算 設備容量 /2004 万kl 万kW 万kl 万kW 万kl 万kW 太陽光発電 27.1 113.2 118 482 118 482 約 4.4倍 風力発電 37.8 92.7 134 300 134 300 約 3.5倍 廃棄物発電+バイオマス発電 227.0 201.0 586 450 586 450 約2.6倍 太陽熱利用 65 74 90 約1.4倍 廃棄物熱利用 165 186 186 約1.1倍 バイオマス熱利用※2 122 67 308※1 未利用エネルギー 4.6 5 5.0 約2.5倍 黒液・廃材等※3 470 483 483 約 1倍 2004年度実績 ー 発 電 供 分 給 野 サ イ ド 熱 の 利 新 用 エ 分 ネ 野 ル ギ 新エネルギー供給計 (一次エネルギー総供給構成比) ー 再 生 可 能 エ ネ ル ギ 407 1,653 1.7% 1,232 1,910 3.0% 1,232 約 1.7倍 ※発電分野及び熱利用分野の各内訳は、目標達成にあたってのめやす。 ※1:輸送用燃料におけるバイオマス由来燃料(50万kl)を含む。 ※2:未利用エネルギーには、温度差エネルギー(水熱源、空気熱源等)計及び工場等灰熱エネルギーの合計値 であり、雪氷冷熱を含む. ※3:黒液とは、パルプ製造工程の際に出る廃液等、廃液とは製材から出た屑材等。 ともにバイオマスの1つであり、発電として利用される分を一部含む。 7 9 19 新エネルギー供給計 約2.7倍 21 20 20 水力(一般水力) 約 1倍 1 1 1 地熱 約 1倍 29 30 40 再生可能エネルギー供給計 約1.4倍 4.9% 4.8% 7.0% (一次エネルギー総供給/構成比) 593 622 602程度 一次エネルギー総供給 新 クリーンエネルギー自動車 ※1 エ ネ 天然ガスコージェネレーション ※2 ル ギ 燃料電池 ー 需 要 サ イ ド の 1,119 1.9% 11.4万台 89万台 348万台 約31倍 202万kW 344万kW 464万kW 約2.3倍 1.2万kW 4万kW 220万kW 約183倍 ※再生可能エネルギーについては、国際的に統一された定義はないが、国際エネルギー機関(IEA)は、「絶えず 補充される自然のプロセス由来」のエネルギーとして定義しており、これには、太陽、風力、バイオマス、地熱、 水力、海洋資源から生成されるエネルギー、再生可能資源起源の水素が含まれている。なお、これまで総合 資源エネルギー調査会においては、「再生可能エネルギー」を「『供給サイドの新エネルギー』に水力(揚水式 を除く)及び地熱を合計したもの」としている。 ※1:クリーンエネルギー自動車には、電気自動車、燃料電池車、天然ガス自動車、ハイブリッド車、メタノール 自動車、更にディーゼル代替LPガス自動車を含む。 ※2:天然ガスコジェネには、燃料電池によるものを含む。 ※3:再生可能エネルギーと需用サイドの新エネルギーは2002年度実績値。 (資料)経済産業省資源エネルギー庁 4.北海道の新エネルギー施策 1998 年 2 月に「新エネルギー・ローカルエネルギービジョン」を策定した後、新 エネルギー導入量を 2010 年までに 1995 年比で 2.8 倍の約 87 万 kl(原油換算)にす ることを掲げました。2001 年 1 月には「省エネルギー・新エネルギー促進条例」を 施行しました。この条例に基づき 2002 年 2 月に「北海道省エネルギー・新エネルギ ー促進行動計画」を策定、2007 年 3 月に一部変更しました。この「行動計画」では、 道は事業者等による積極的な新エネルギー導入によって、目標年次(2010 年度)にお 13 ける新エネルギーの導入量を、原油換算で 193.6 万 kl とすることを目標としています (表 1-2-2)。 道内の 2004 年度の導入実績は原油換算で 142.kl、行動計画の目標(193.kl)に対 する達成率は 73.5%となっています。なお、2007 年 3 月の一部変更では風力発電、 廃棄物発電、雪氷、廃棄物熱利用、バイオマス熱利用を上方修正し、中小水力発電、 太陽熱利用を下方修正しています。 表 1-2-5 北海道の新エネルギーの導入目標値 区 分 発 電 分 野 供 給 サ 熱 イ 利 ド 用 分 野 太陽光発電 風力発電 中小水力発電 廃棄物発電 バイオマス発電 波力発電 潮力発電 地熱発電 太陽熱利用 水温度差 雪氷 地熱(熱水利用) 排熱利用 廃棄物熱利用 バイオマス熱利用 小 計 需 コージェネレーション 要 サ 燃料電池 イ ド クリーンエネルギー自動車 合 計 2004年度実績 2010年度目標 目標達成率 設備容量等 原油換算 設備容量等 原油換算 設備容量等 原油換算 万kW 万kl 万kW 万kl % % 1.0 0.2 25.3 6.2 4.0 3.4 24.7 11.3 30.0 16.1 82.3 70.2 78.6 89.2 80.5 103.0 97.6 86.6 17.3 22.1 22.7 30.0 76.2 73.7 0.7 0.9 2.2 2.9 31.8 31.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 5.0 4.0 5.0 4.7 100.0 85.1 0.7 3.8 18.4 1.8 2.0 90.0 0.025 1.0 2.5 5.0 5.4 92.6 1.3 1.3 100.0 5.2 11.1 46.8 0.5 6.1 8.2 127.3 142.2 165.7 193.6 73.5 87.4 104.0 84.0 0.0 10.3 0.0 0.8 万台 16.5 万台 4.8 142.2 193.6 73.5 ※ 供給サイドのうち「波力発電」,「潮力発電」については技術開発段階のため目標を設定していない。 ※ これまでの「廃棄物燃料製造」は「廃棄物熱利用」に含めた。 ※ 「燃料電池」は「コージェネレーション」に含め、内数を表示した。 (資料)北海道省エネルギー・新エネルギー促進行動計画(北海道経済部) 一方で、北海道は、1998 年 3 月に「北海道環境基本計画」を策定し、2010 年の温 室効果ガス排出量を 1990 年比で 9.2%削減するとし、2000 年 6 月には「北海道地球 温暖化防止計画」を打ち出しました。しかし、道民 1 人当たりのエネルギー起源の年 間 CO2 排出量は、3.43tで全国平均より 3 割程度高い(1997 年)状況にあり、排出 量の内訳をみると冬期の暖房用と自動車による排出が全国平均と比べて多いことが特 徴となっています。 また、北海道経済産業局と環境省北海道地区環境対策調査官事務所は、2005 年 3 月に「北海道地域エネルギー・温暖化対策推進会議」を設置して、地域におけるエネ ルギー・温暖化対策に関する情報の交換と共有を行うことにより、地方公共団体をは じめ地域の地球温暖化対策に関する自主的な取り組みを進めています。 14 第2章 新エネルギーの基礎 第1節 新エネルギーとは 新エネルギーとは、自然の力を利用したり、今まで使われずに捨てていたエネルギーを有 効に使ったりする地球にやさしいエネルギーのことです。 「新エネルギー利用等の促進に関す る特別措置法(新エネ法) 」では、 「技術的には実用段階に達しつつあるが経済性の面で普及 が十分でないものであって、石油代替エネルギーの導入を図るために特に必要なもの」を新 エネルギーとしています。 図 3-1-1 新エネルギーの位置づけ(資料)NEDO「北海道新エネルギーマップ2008」 新エネルギーは、再生可能エネルギーのうち特に導入を促進すべきエネルギー源として 整理されました。いままで新エネルギーとされていたヒートポンプ、天然ガスコージェネ レーション、燃料電池、クリーンエネルギー自動車も引き続き「革新的なエネルギー高度 利用技術」として普及促進を図ることとしています。本章では、 「新エネルギー」と「革新 的なエネルギー高度利用技術」について記述します。 15 第2節 新エネルギー 1.太陽エネルギー 【太陽光発電】 (1)太陽光発電とは 太陽光発電とは、太陽光が当たると電気が発生する半導体で作られた太陽電池を用いて、 太陽の光エネルギーを直接電気に変換する発電方法です。太陽電池には、種々の材料を用い たものが開発されています。実用化されているものには、シリコン半導体系と化合物半導体 系があり、シリコン半導体系は結晶系と非結晶系(アモルファス)とに分類されます。 現在、結晶系シリコン半導体が広く太陽電池として用いられています。一般に実用レベル での太陽電池の変換効率は 10%程度であり、わが国では、太陽電池 1m2 当たり約 100W の 発電が可能です。30m2 程度の太陽電池(3kW 相当)で、一般家庭で使用する電力量をほぼ 賄うことができます。 (2)太陽光発電の特徴と課題 太陽光発電の特徴と課題は次の通りです。 特 徴 課 題 ・可動部分や高温高圧部分がなく、保守が容易で、無人化が可能 ・発電が日射時間に左右される(天候によって変動) ・小規模から大規模まで自由な設置が容易 ・広い面積を必要とする(10 ㎡/kW) ・独立電源、非常用電源として有効 ・余剰電力は、電力会社に売電、不足時には系統連系 による電力会社からの買電が必要 ・利用分野が広範囲 ・雪の反射光や気温が低いと得られる電力は多くなる (3)太陽光発電のコスト 太陽光発電のコストは次の通りです。 イニシャルコスト 68.3 万円/kW (2007 度住宅用太陽光発電システム平均実績値) 戸建て住宅に対応した出力 3kW のシステムで 205 万円程度です 発電コスト 48 円/kWh 1) 、電灯契約平均単価の 2.3 倍程度です (資料)NEDO「新エネルギーガイドブック 2008」、太陽光発電協会 (4)太陽光発電の主な導入施設 太陽光発電の主な導入施設は次の通りです。 ・ 学校、公共施設(公園、役場庁舎) ・ 道路、河川(道路標識、街灯、河川浄化、高速道路、鉄道) ・ ビル、工場(広告、照明) 、発電所(小規模分散型発電) ・ 自動車、交通機関(ソーラーカー、電気自動車) ・ 宇宙、通信(人工衛星、無線中継所、灯台、気象テレメータ) ・ 農地、海洋(水質監視、海洋牧場、野菜工場、汚染浄化) ・ 住宅(戸建て、集合) 、民生(電卓、エアコン、セキュリティ機器等) 、 ・ 山小屋、砂漠 16 【太陽熱利用】 (1)太陽熱利用とは 太陽熱利用には、機械装置等を用いずに、自然に太陽エネルギーを室内に取り込み熱利 「アクテ 用する「パッシブ型」1)と強制的に集熱利用する「アクティブ型」2)があります。 ィブ型」は太陽熱温水器(温水を風呂、給湯等に使用)とソーラーシステム(温水利用の ほか、施設内を循環させて床暖房に使用する等)に分けられます。 1) パッシブ型:太陽光・熱の取り込み、放熱を断熱材や建築構造等により調節したり、太陽光・熱の伝達量と方 向を制御することにより太陽エネルギーを有効利用するシステム。調光材料、透明断熱等パッシブソーラー素 子の開発が進む。 2) アクティブ型:太陽エネルギーを熱エネルギーに変換し、給湯・冷暖房・産業用熱源等として利用するシステ ム。 (2)太陽熱利用の特徴と課題 太陽熱利用の特徴と課題は次の通りです。 特 徴 課 題 ・小規模から大規模まで自由な設置が容易 ・日射量の多い地区での導入に適している ・晴天時には、約 60℃の温水が得られる ・集熱は、日照時間に左右される ・特別な操作を必要とせず、メンテナンスもほと ・北海道では、冬季の集熱効率を高めること及び凍結防止策が必要 ・冬期における熱量不足時には補助ボイラーによる追焚が必要 んど必要ない (3)太陽熱利用のコスト 太陽熱利用のコストは次の通りです。 住宅用太陽熱高度利用システム タイプ別設置費用及び m2 当たりの費用 1) 標準タイプ 集熱器及び蓄熱槽 集熱配管1本により 太陽熱利用機器タ 一体タイプ 「揚水」「落水」を行 イプ うタイプ イニシャルコスト 熱利用コスト 827,171円/件 406,000円/件 435,555円/件 618,764円/件 (111,561円/m2) (100,995円/m2) (91,972円/m2) (150,642円/m2) 5.0円/MJ 4.5円/MJ 4.1円/MJ 6.7円/MJ 3) 2) 1) 平成 16 年度住宅用太陽熱高度利用システム導入促進対策費補助金補助事業(新エネルギー財団)。 2) 年間熱利用量:2018MJ/m2(平均日射量 3.84〔kWh/m2 日〕×3.6〔MJ/kWh〕×集熱効率 0.4×365〔日/年〕)、利子率 4%、運転年数 15 年として算出。 3) コスト比 1.0∼3.0 倍(灯油、都市ガス、LPG との比較)。 (4)太陽熱利用の主な導入施設 太陽熱利用の主な導入施設は次の通りです。 ・ 住宅、公共施設 ・ 事業所、温水プール ・ 農業用ハウス ・ ロードヒーティング等の給湯、暖房に利用 17 太陽熱利用システム:集めた熱は温水プー ルに利用 (資料)姫路市 2.風力エネルギー (1)風力発電とは 風力発電とは、「風の力」で風車の羽根をまわし、その回転運動を発電機に伝えて「電気」 を起こす仕組みを言います。風車は水平軸型と垂直軸型に大別され、実用化されている前 者の代表的な風車としてはプロペラ型、後者の代表的な風車としてダリウス型やサポニウ ス型があり、風力エネルギーの利用効率が高いこと等の理由でプロペラ型が多く用いられ ています。定格出力数百 kW 以上の大型風力発電には、一般的に地上高 30m で年平均風 速 6m/s以上の強い風が必要とされています。また、定格出力 1kW 未満の小型風車は、 太陽光発電等と組み合わせて独立電源としての利用や、非常用電源や街路灯、教育用キッ ト等にも活用されています。 風力発電の規模によって以下のように区分されます。 出力規模(kW) ローター直径(m) 最大回転数(min-1) 1 未満 1∼20 1,000 以上 ∼3 ∼10 ∼80 700∼ 150∼800 10∼30 マイクロ風車 ミニ風車 大型風車 風車型式 運転形態 各種有り 3 枚羽根が多い 3 枚羽根 単独運転・モニュメント 単独運転・系統連系 系統連系(売電事業) (2)風力発電の特徴と課題 風力発電の特徴と課題は次の通りです。 特 徴 課 ・全国で風車の導入が急速に増加しており、風力発電を中 題 〈大型風車設置の障害となる主な要因〉 ・系統連系条件 ・稀少猛禽類等の生息地 心とした公園も多く見られる ・設置コストが年々下がり経済性が向上、経済的に成立す ・電波障害、航空障害等 ・騒音(住宅近接) ・景観 る大規模発電事業も増えてきている ・用地指定(自然公園等) (3)風力発電のコスト 風力発電のコストは次の通りです。 イニシャルコスト 自家消費用(600kW級):30万円/kW 1)、売電事業用(1,000kW級):25万円/kW 2) (500kW以下:30∼65万円/kW、750∼3,000kW:25∼30万円/kW、20,000kW:約20万円/kW) 発電コスト 自家消費用(600kW級):16.6円/kW年、売電事業用(1,000kW級):13.9円/kW年 (資料)NEDO「風力発電導入ガイドブック」(2005年1月改定第7版)、NEDO技術情報データベース一覧表(16年度版)、 設備利用率20%、運転年数17年、運転経費は設置費の1.5%、利子率4%として算出。 1) 風力発電フィールドテスト事業において平均 39 万円/kW、2)事業者支援事業及び自治体支援事業において 19 万 円/kW から 28 万円/kW であり、近年のコスト低下を考慮。 (4)風力発電の主な導入施設 わが国初の洋上風力発電(600kW×2 基)愛称「風海鳥(かざみどり)」→ (北海道せたな町) (資料)北海道せたな町 ←道内で最大規模の設備容量 (1,000kW×57 基)を誇る宗谷岬ウィンド ファーム(㈱ユーラスエナジー宗谷)三 菱重工製(資料)稚内市 18 3.バイオマスエネルギー (1)バイオマスとは バイオマスとは、生物資源(バイオ/bio)の量(マス/mass)をあらわし、生物起源の物質か らなる食料、原料・素材あるいは燃料を意味します。農業・林業・畜産業・水産業である 一次産業と直結して、従来は廃棄物として扱われていたもの、あるいは未利用のまま放置 されていたものが、バイオマスとして位置づけられるようになりました。 バイオマスをエネルギー源とする重要な意義は、CO2 を増加させないことと地域資源で ある森林系や農業系バイオマスをエネルギーとして活用できることです。 バイオマスを燃やすと排出され る CO2 は、元々は大気中に存在し たものであり、植物の光合成によ って再び体内に固定されます。こ のため、エネルギーの消費と植物 の育成のバランスを保てば、大気 中の CO2 濃度が上昇することは 出典:NEDOホームページ ありません。このような考え方を 「カーボンニュートラル」といいます。 バイオマス資源は、主に農産系、畜産系、森林系、生活系と排出源によっても分類され ますが、次では原料面からエネルギー利用方法を分類します。 原料面からみたバイオマス資源の分類と利用方法 分類 廃棄物系 バイオマス 細 目 エネルギー変換方法 畜産資源(家畜排泄物等) メタン発酵 食品資源(加工残さ、生ごみ、動植物性 メタン発酵 発電 産業資源(パルプ廃液等) 固形燃料製造 林産資源(製材工場残材、建築廃材等) (RDF1)・ペレット1)・チップ)製造 ガソリン・軽油 代替燃料 未利用バイ 林産資源(林地残材・間伐材) チップ・ペレット燃料 オマス 農産資源(もみがら・牧草等) 直接燃焼・炭化 糖質資源(さとうきび、てんさい) アルコール発酵 資源作物 熱利用(暖房・給湯) 熱分解ガス化 残さ等) 下水汚泥 エネルギー利用方法 燃料電池 2) BDF 製造 でんぷん資源(米、とうもろこし等) (肥料) 油脂資源(菜種、大豆等) 1) RDF(Refuse Derived Fuel)・ペレット:いずれも固形化燃料で運搬保存が可能になる。 2) BDF(Bio Diesel Fuel):軽油の代わりに使うことができる植物性燃料。 (資料)社団法人日本有機資源協会「バイオマス・ニッポン」、NEDO「バイオマスエネルギー導入ガイドブック」(平成 14 年) 19 (2)バイオマスエネルギーの特徴と課題 バイオマスエネルギーの特徴と課題は次の通りです。 特 徴 課 ・地球温暖化の防止:カーボンニュートラルなの 題 ・技術的課題:日本に適した技術の開発・普及が求められる。例えば 発電の場合系統連系への信頼性の確保、地域特性に適したシス で、CO2排出を抑制。 テム開発、地域の技術者が対応可能な技術の開発等。 ・循環型社会の構築:廃棄物を有効利用。 ・エネルギー安全保障:様々な地域資源を利用す ・事業環境上の課題:社会的認知度が低いと、設備立地の障害や事 業リスクの過大評価につながり、資金調達等が困難になる。 るため、エネルギー的に自立が可能。 ・固体、液体、気体燃料にして保存運搬が可能 ・法制度上の課題:廃棄物と密接な関係にあり廃棄物処理の制約を 受ける。また、国内規格が未整備。 ・様々な用途:熱利用、発電だけでなく、自動車、燃 ・事業性の課題:採算性を確保するためには補助制度が不可欠。 料電池等にも使える。 ・農山漁村の活性化:一次産業と直結している資 ・地域の取り組みでの課題:原料収集から最終利用・処理までの地 域のしくみづくり、継続的取り組みと人材育成。 源が多く、雇用の創出につながる。 (3)バイオマスエネルギーのコスト バイオマスエネルギーのコストは次の通りです。 利用形態 変換方法 バイオマス 直接燃焼 発電 バイオマス コスト 条件設定 備考 イニシャル 約15億円 スギ樹皮、製材端材54,360t/年 能代森林資源利用協同 ランニング 約2億円(収入: (逆有償)→ボード:1,200t、電力: 組合(2003年稼動開始) 4.7億円) 3,000kW、蒸気:24t/h (秋田県)概要資料より メーカー資料より 熱分解 イニシャル 約3.5億円 木材チ ッ プ 約420kg/ 時( 含水率 ガス化 ランニング 約500万円 30%)→発電:350kW、熱:750kW メタン発酵 イニシャル 約9.3億円 生ごみ16t/日(約44,000人分)→発 北空知衛生センター ランニング 不明 電 機 : 47kW × 2 基 、 ボ イ ラ ー : (2003年4月稼動開始) 300kg/h パンフレットより 直接燃焼 熱利用 メタン発酵 イニシャル 7,200万円 集成材端材(チップ)・バーク→木 下川町の温泉施設 ランニング 参 考 : 45 万 円 (別のメーカー 100kWの場合) 質ボイラー180kW(15.5万kcal/h) (2005年稼動開始)の事 で暖房・給湯、温泉加温 例より イニシャル 6,000万円 乳牛130頭のふん尿、処理能力4.3 足寄町の牧場(2003年 ランニング 70万円 t/日→熱出力31.2万kcal/日 稼動開始)の事例より バイオマス ペレット製 イニシャル 約4,000万円 学校教材端材→ペレット化 南幌町の民間企業 燃料製造 造 ランニング 不明(以前は端 材処理に200万 円かかってい た) 100kg/h規模(2006年度は90t生 (2006年生産開始)への 産)自社のペレットボイラー10万 聞き取りより kcal/hで工場暖房に使用 バイオエタ イニシャル 不明 甜菜やサトウキビ、稲藁・木材等 実証試験段階なため、コ ノール製造 ランニング 不明 からエタノール製造 スト不明 BDF製造 イニシャル 約1,550万円 廃食用油200L/日回収、稼動日数 NEDO「バイオマスエネ ランニング 約52円/L 250日→BDF180L/日販売 ルギー導入ガイドブック」 ※ コストは立地条件、燃料収集方法等により大きく変動するため、あくまで参考である。 20 (4)バイオマスエネルギーの主な導入施設 バイオマスエネルギーの主な導入施設は次の通りです。 公共分野:病院、福祉施設(老人センター) 、保育所等の暖房・給湯 教育施設(小中学校等)の暖房・給湯 観光施設(道の駅等)の暖房・給湯、温泉や温水プール等の加温 下水汚泥処理施設・ごみ処理施設 産業分野:農業ハウスの加温、家畜排泄物のバイオガスプラント 森林組合・木材工場・木材乾燥、暖房・給湯 外食産業(レストラン) ・食品加工場の暖房・給湯 民生分野:一般家庭でのペレットストーブによる暖房 NPO、市民団体による生ごみや廃食用油回収、堆肥化、BDF 化 ペレットボイラー (資料)二光エンジニアリング㈱ チップボイラー (資料)㈱トモエテクノパンフレット 生ごみを発酵処理して発電する北空知衛生センター「生 ごみバイオガス化施設」(北海道深川市) (資料)北空知衛生センターパンフレット 隣接する製材所からの端材を利用して発電し、工場の電気に利用(秋田県能代市) ペレットストーブ (資料)能代森林資源利用協同組合 (資料)石村工業㈱、㈱山本製作所 21 4.雪氷熱エネルギー (1)雪氷熱エネルギーとは 雪氷熱エネルギーとは、積雪寒冷地帯において、氷室・雪室・雪中・雪下を利用し、農 産物の冷蔵や公共施設等の冷房を行うものです。雪氷熱の利用には雪と氷があります。雪 氷利用は保湿換気冷房が可能であり、新鮮な空気(外気)を導入するため、従来の電気冷 房に替わる人に優しい冷房技術としても利用の道が開かれています。 雪氷の冷気を利用したシステムの設置にあたっては、積算寒度が―200℃以上あれば適 性と言われており、北海道は全域がその適地になります。 1)積算寒度とは、日平均温度 0℃以下の日平均気温の絶対値と日数との積を年間通して合計した数値 (2)雪氷熱エネルギーの特徴と課題 雪氷熱エネルギーの特徴と課題は次の通りです。 特 徴 課 ・除排雪、無尽蔵の寒冷気を利用することができ、低温、 題 ・冷熱源から需要地までの距離の長さ、冷熱源の不安定 性、冷熱源と需要のミスマッチ等の地域特性を踏まえ導 高湿度保持が可能 入することが必要 ・維持管理費の低コスト化による経済効果 ・農産物の通年貯蔵が可能になり、農産物安定供給によ ・貯雪(氷)庫等の場所が必要 ・農業分野以外の潜在的需要量の把握が必要 る付加価値を得ることができる ・室内空気を汚染しない保湿換気冷房により、健康的で ・冷熱回収、供給性能向上等に関する技術開発が必要 さわやかな環境を得ることができる (3)雪氷熱エネルギーのコスト 雪氷熱エネルギーのコストは次の通りです。 雪利用 氷利用 イニシャルコスト(電気冷房と比較して) 1.6∼11.0倍と高い 2.9∼13.4倍と高い ランニングコスト(電気冷房と比較して) 0.2∼0.6倍と安い 0.1∼0.6倍と安い 0.6∼2.0倍 1.0∼2.2倍 トータルコスト(電気冷房と比較して) 2 事例;馬鈴薯の雪室倉庫は 1,000m で 1,101t雪貯蔵,初期投資 3,600 万円,ランニングコスト 6.5 万円/年でトータルコスト は電気冷房と比較して 62%。 (資料)NEDO「雪氷冷熱エネルギー導入ガイドブック」 雪貯蔵ではブルドーザー等で圧雪し,高密度にし,移動式雪氷庫にする等してイニシャルコストを従来の3分の 1まで削減できるという報告もある(新潟市)。 (4)雪氷熱エネルギーの主な導入施設 雪氷熱エネルギーの主な導入施設は次の通りです。 ・野菜等貯蔵庫(保冷) ・集合住宅、公共施設、福祉施設等(冷房利用) ・この他、除排雪を利用して雪山をつくり、夏期の融解で得られる冷水を冷熱源に、施 設の冷房、農産物や味噌等の貯蔵や食味の向上に利用している所もあります。 ・寒冷地の北海道内には雪氷熱活用施設は 63 あり、その内 44 施設が雪利用施設、17 施 設が氷利用施設、2 施設が人工凍土施設です(2007 年度末現在) 。 22 5.温度差エネルギー (1)温度差エネルギーとは 海や川の水温は、夏も冬もあまり変化がなく、外気との温度差があります。これを「温 度差エネルギー」といい、ヒートポンプ 1)や熱交換器を使って、冷暖房などに利用できま す。 また、 工場や変電所などから排出される熱も外気との温度差があるので利用できます。 未利用エネルギー(今まで使われてこなかった熱の利用)として今後の可能性が期待さ れています。 1)ヒートポンプ:水のポンプが、水を低いところから高いところへ移動させる役割を果たすのと同じように、「温度 の低いものから温度の高いものへ熱を移動する」役割を果たすのがヒートポンプです。 熱 源 河川水・海水の熱 内 容 河川水や海水の温度は、夏は外気温よりも低く、冬は高いため地域熱供給の熱源として、効 果的に利用できます 生活排水や中・下水 生活排水や工業用水(中水)、下水処理水は、冬でも比較的高い温度を有しているため、利用 の熱 度の高い熱源です 工場の排熱 生産工程で排出される高温の排熱を熱源として効率的に利用できます 超高圧地中送電線の 超高圧地中送電線は、ケーブルを冷却しているため、この冷却排熱も熱源になります 排熱 変電所の排熱 変圧器の冷却排熱や受変電室内の排熱は、安定した熱源です その他の排熱 地下鉄や地下街の冷暖房排熱や換気等も熱源として利用できます (資料)NEDO「新エネルギーガイドブック」 (2)温度差エネルギーの特徴と課題 温度差エネルギーの特徴と課題は次の通りです。 特 徴 課 ・水量の曜日・季節等による変動特性を十分検討する必要 ・熱を得る際に、燃料を燃やさないのでクリーン がある ・特に北海道では、融雪用の熱源や温室栽培、水産養殖 ・熱源と需要の整合性等の地域特性を踏まえる 等の地場産業の熱源としても有効 ・温排水を捨てずに利用するため、川の温度を上げずに ・熱 供 給 導 管 の敷 設 コストや、熱 源 と需 要 地 との輸 送 コスト等 を考 慮 し導 入 することが必 要 すむので、生態系を壊さない (3)温度差エネルギーのコスト 温度差エネルギーのコストは次の通りです。 設 置 コスト 熱 利 用 コスト 題 設 置 地 点 の状 況 によって大 きく変 動 する 10 円 /MJ と都 市 ガス料 金 9.0 円 /MJ に比 べて 1.1 倍 高 い (資料)NEDO「新エネルギーガイドブック」 (4)温度差エネルギーの主な導入施設 温度差エネルギーの主な導入施設は次の通りです。 ・熱源近郊の施設の冷暖房、給湯、融雪槽、加温用 23 6.中小水力発電 (1)中小水力発電とは 中小水力発電は、水車を利用して水の流れ(エネルギー)を電気エネルギーに変換して 利用するもので、発電方式は、水路式とダム式の大きくわけて 2 つあります。水路式は、 河川から取水し、下流の河川へ放流する間の河川勾配で得られる落差を利用して発電する ものです。ダム式は、河川をダムにより堰き止め、貯水することによって上流水位を上昇 させて落差を得て発電するものです。双方とも出力は利用する水の落差と流水量によって 決まります。近年、流れをそのまま利用するプロペラ式も開発・活用されています。 中小水力発電は、最近では農業用水路の流れを利用することや、農産物加工工場の電源 として期待されています。前者については、勾配の少ない用水路から効率よく発電する水 車の開発が期待されています。 中小水力発電は、エネルギー資源としては無尽蔵であり、ローカルエネルギーとして有 効な資源です。 発電の規模によって以下のように区分しています。 中水力 10,000∼100,000kW 小水力 1,000∼10,000kW ミニ水力 100∼1,000kW マイクロ水力 100kW 以下 (2)中小水力発電の特徴と課題 中小水力発電の特徴と課題は次の通りです。 特 徴 ・少ない水量と落差で発電が可能(農業用 水、上下水道、高上位用水等) ・余剰電力で温水等を作る事が可能 ・充電装置を設置し、より効率的な使用が可 能 ・自然環境調和型:魚や蛙が通過できる水車 や水質改善の空気泡を注入する等生態系 を壊さない設置が可能 課 題 ・水量変動の影響(水の流れで発電しているので、季節や天候等の影響 を受ける)の克服(水路式発電の場合、ダム式発電よりも水の流れの変 化の影響を受けやすい) ・年平均降水量が多く河川勾配が急な地帯での設置が適している ・導入の際、賦存地点と需要先のバランスを見極めながら設置地点を検 討し河川の構造や流量等を把握する ・制度では水利権の設定、電気事業法ならびに河川法による許認可手続 きが必要になることがある ・河川による水路式発電の場合、河川管理者との協議等が必要 ・山間部における土木工事のコスト低減 24 (3)中小水力発電のコスト 中小水力発電のコストは次の通りです。 農業用水路を利用した発電のケーススタディー(山形県) イニシャルコスト どのような立地条件で建設するかによって、イニシャルコストは大きく変動する 山形県の事例では、80∼200kWで発電装置が50万円/kW、土木工事費は同じく80∼200kWで15 ∼50万円/kWになっている(事例では,更に水路改修費として1,500万円かかっている) ランニングコスト ランニングコストも施設・設備の減価償却の算入等立地によって大きく替わる。山形県の事例では、メン テナンス費用、水路補修費、水路使用料、保安費用等のランニングコスト(金利、減価償却費含まず)は 出力200kWで200万円/年、(200+80)kWで250万円/年 (4)中小水力発電の主な活用内容 中小水力発電の主な活用内容は次の通りです。 型 飲料水型水力発電 動力源 電源としての活用内容 既設の簡易水道の飲料水 ・山里で採れた椎茸等の乾燥機の電熱源 ・冬期間の飲料水消毒用の塩素装置の凍 結防止加温熱源 農水小型水力発電 既設の農業用の水ダムを流用して、取水した水 ・育苗ハウスのピーマンや苺等の温室栽 培の温度管理・照明並びに籾すり機等 谷水小型水力発電 既設の砂防用ダムを流用して、ダム上流川に取水 ・キャンプ場やバンガロー等 箇所を設け、取水した水 渓流小型水力発電 渓流に小規模ダム(石積構造)を作り取水した水 温泉小型水力発電 地域の温泉排水をリサイクルするための小規模ダ ・温水加熱(冷泉) ム(石積構造)を取水した排水 ・養魚場での攪拌機等 一般産業廃棄物での工場内冷却水の余剰落差(圧 ・工場動力負荷 工業用水小型水力発電 力)や、工業用水受入槽での余剰落差(圧力) 下水処理小型水力発電 浄化処理された下水の放流箇所(港や河川)に設 けられたある程度の落差 ・処理水漁池の噴水ポンプ場内夜間照明 等 (資料)千矢博通「小型水力発電への夢」 25 7.地熱エネルギー (1)地熱とは 地熱とは、地下に存在する熱エネルギー全般を意味し、火山の多い我が国に豊富にかつ 広範に存在するエネルギーです。 利用方法としては、地熱発電と熱水利用があります。発電では、熱水や蒸気を利用して 蒸気タービンをまわします。温水をそのまま利用する方法は、温度によりその利用形態が 変わります。 ①温泉温度が 60℃以上の場合 ・熱交換器で給湯・暖房・浴槽保温を行う。 ・吸収式冷温水機の熱源として冷熱(冷房)を取り出す。 ②温泉温度が 15∼50℃の場合 ・ヒートポンプにより給湯・暖房・浴槽保温・温泉昇温を行う。 ・アンモニアサイクルによる地熱温度差発電による電力利用(実証段階) (2)地熱エネルギーの特徴と課題 地熱エネルギーの特徴と課題は次の通りです。 特 徴 課 ・温泉熱は、暖房・給湯への一次利 用、更にロードヒーティングや融 題 ・自然公園法等の制約 ・熱供給用の導管施設が長距離になるほどコストがかさみ熱利用効率が低下す ることから、熱供給先と熱生産井を適切に配置する必要がある 雪槽等への2次利用が可能。 ・温泉水により導管等にスケールが付着すると、供給量が低下するので、適切な 時期にスケールの除去や導管の更新を行う必要がある ・発電を前提とした場合、開発にあたり十分な調査を行う必要がある スケール:水に含まれる塩類が祈出・付着したもの (3)地熱エネルギーのコスト 地熱エネルギーのコストは次の通りです。 イニシャルコスト 80 万 円 /kW ランニングコスト 発 電 コスト 16 円 /kWh、火 力 発 電 単 価 約 7.3 円 /kWh の約 2 倍 (資料)NEDO「新エネルギーガイドブック 2008」 (4)地熱エネルギーの主な導入施設 地熱エネルギーの主な導入施設は次の通り です。 ・ 暖房、給湯用として、学校、老人ホーム、 国民宿舎等の公共施設 ・ 農業用ハウス園芸(トマト、きゅうり、い ちご、メロンや花卉等) ・ 水産業の養魚事業(うなぎ、アワビ、ひら め) ・ 融雪 26 ロードヒーティング熱水利用(北海道弟子屈町) 第3節 革新的なエネルギー高度利用技術 1.ヒートポンプ (1)ヒートポンプとは 空気や水の中にある熱エネルギーをわずかな力で汲み上げ、使えない熱エネルギーを使 える熱エネルギーに品質向上させて空調や給湯に利用する技術のことです。 一般的にヒートポンプは冷暖房・給湯など 100℃以下の熱需要に用いることができ、中 でも給湯部門でのヒートポンプは、2001 年に日本が開発したエコキュートの登場によって 市場が確立されました。 エコキュートは大気中から熱エネルギーを汲み上げてお湯を沸かすため、お湯を沸かす ために必要な熱エネルギーに対して消費する電気エネルギーは 1/3 程度で済みます 。 (COP(coefficient of performance):成績係数が 3 の場合) エコキュートでお湯を沸かすとき、冷媒(CO2)は、圧縮、凝縮、膨張、蒸発を繰り返 しながら大気中から熱を奪います。 このように、水のポンプが、水を低いところ(大気)から高いところ(水)へ運ぶ働き は、低いところから高いところへ水を汲み上げるポンプの働きに似ているため、ヒートポ ンプといいます。 (2)ヒートポンプの特徴と課題 温度差エネルギーの特徴と課題は次の通りです。 特 徴 課 ・投入する電気エネルギーの3∼6倍の熱エネルギーを得 題 ・低コスト化 ・冷媒や熱交換器等による効率向上や要素技術の開発を ることができる 通じた効率向上 ・設 置 性 向 上 及 び 材 料 使 用 量 低 減 の た め の 小 型 化 、 設 置 可 能 地 域 拡 大 の ため の さ ら な る 寒 冷 地 対応 ・革新的材料・製造・加工技術でも取り上げられている蒸気 生成などの高温対策化 (3)ヒートポンプのコスト ヒートポンプのコストは次の通りです。 設 置 コスト 運 転 コスト 【エコキュート】50∼70 万 円 (設 置 工 事 含 む) 【ヒートポンプ空 調 熱 源 機 】5.1∼18.6 万 円 /RT 1) (機 器 のみ) 【エコキュート】年 間 10,000 円 /戸 【ヒートポンプ空 調 熱 源 機 】年 間 17,000 円 /戸 1)RT とは冷凍トンを示す。1冷凍トンとは 1 日(24 時間)に 1 トンの 0℃の水を氷にするために除去すべき熱量のこと。 (資料)NEDO「新エネルギーガイドブック 2008」 (4)ヒートポンプの主な導入施設 ヒートポンプの主な導入施設は次の通りです。 ・住宅、ビル、建築物、工場など 27 2.天然ガスコージェネレーション (1)天然ガスコージェネレーションとは 天然ガスコージェネレーションとは、天然ガスを原料として燃焼させ発電を行うととも に、その際に発生する排気ガスや冷却水によって回収された熱を給湯や冷暖房に利用する ものです。 (2)天然ガスコージェネレーションの特徴と課題 天然ガスコージェネレーションの特徴と課題は次の通りです。 特 徴 課 ・天然ガスの有害排気ガスは、石油や石炭に比べて少なく地 題 ・熱需要が比較的大きな施設で、電力・熱需要とのバラ ンス、昼夜間のエネルギーバランスへの配慮 球温暖化や大気汚染対策に寄与できる ・電気と同時に排熱も有効活用するので、総合エネルギー効 1) ・熱供給導管の敷設コストや、熱源と需要地との輸送コ スト等を考慮すること 率 は、70∼80%と高い 2) ・発電量に応じた熱需要の多い建物に最適(熱電比 が高い施 ・導入促進のために、エンジンやタービンの効率化、低 コスト化、コンパクト化 設に最適) ・自家発電装置を備えることで非常用発電装置として機能 1) 総合エネルギー効率:(使用する一次エネルギー)−(エネルギー変換や輸送によって生じるロス)=最終的に利 用できるエネルギーの割合 2) 熱電比=熱燃料消費量÷電力消費量 (3)天然ガスコージェネレーションのコスト 天然ガスコージェネレーションのコストは次の通りです。 【前提条件】 ・民生用ガスエンジン(電気出力230kW、熱出力307kW、全負荷相当運転時間3,800h/年) ・イニシャルコストに含むもの : 原動機、発電機、熱回収装置、電力自動制御装置・各種保護装置、据付工 事・一次側配管・配線工事、試運転等 イニシャルコスト 産業用 1,200∼5,400kW/台、120∼150千円/kW 民生用 230∼320kW/台、220∼300千円/kW ランニングコスト 燃料コスト:産業用 7.29(A重油)∼12.8(都市ガス13A)円/kWh 民生用 7.29(A重油)∼17.28(都市ガス13A)円/kWh 維持管理コスト:産業用 1.2(都市ガス13A)∼3.5円(A重油)/kWh 民生用 1.7(都市ガス13A)∼2.7円/kWh(A重油) (資料)NEDO「新エネルギー関連データ」平成17年版http://www.nedo.go.jp/nedata/index.html (4)天然ガスコージェネレーションの主な導入施設 天然ガスコージェネレーションの主な導入施設は次の通りです。 ・総合病院、公共施設、デパート、文化施設、プ ール等において、排熱は給湯、床暖房や融雪等 様々な用途に活用 札幌市市民プール(8,257㎡) ガスエンジン発電機160kW×2基 (資料)メーカーパンフレット 28 3.燃料電池 (1)燃料電池とは 燃料電池とは、水素と酸素(空気)の化学反応で電気と熱を作り出します。化学反応で 電気を起こすため「電池」と呼ばれますが、一種の発電装置です。 (2)燃料電池の特徴と課題 燃料電池の特徴と課題は次の通りです。 特 徴 課 ・燃料電池は、発電効率が高く、排熱を温水や蒸気として空 調、給湯等の熱源に利用することで総合効率も高い(発 題 ・りん酸形は低コスト化 ・固体高分子形は技術的に実用化に近い段階にあるが コスト高 電効率40∼60%、総合エネルギー効率80%) ・固体酸化物形・溶融炭酸塩形は研究開発段階で長期 ・発電の際には水しか排出されず、振動もなく、低騒音 ・燃料である水素は、天然ガス、LPG、メタノール、バイオガ 運転信頼性の向上、イニシャルコスト、ランニングコス スや水の電気分解等、さまざまな方法で取り出すことがで トの低減、総合エネルギー効率の向上、小型・軽量 きる 化、メンテナンスの簡易性及び多燃料対応性の向上 (3)燃料電池のコスト 燃料電池のコストは次の通りです。 りん酸型燃料電池(規模200kW) 設置コスト ランニングコスト 90∼100 万円/kW 燃料費:都市ガス料金 60 円/m2 メンテナンス費用:5 年毎にオーバーホールを行うと仮定すると費用は 3 円/kWh (資料)NEDO「新エネルギーガイドブック 2008」 (4)燃料電池の主な導入施設 燃料電池の主な導入施設は次の通りです。 ①大型 ・発電施設 ②中規模 ・地域コミュニティ、オフィスビル、ホテル、病院 ③小規模発電 ・一般家庭の電熱源、自動車や船舶の駆動 ④小型機器 家庭用燃料電池1kW級の実験機 家庭用燃料電池 1kW 級の実験機 (北海道大学構内) ・パソコン、携帯電話 (北海道大学構内) 29 4.クリーンエネルギー自動車 (1)クリーンエネルギー自動車とは クリーンエネルギー自動車とは、石油代替エネルギーを利用したり、ガソリンの消費量 を削減したりすることで、排気ガスを全く出さない、または排出してもその量が少ない車 で、電気自動車、ハイブリッド自動車、天然ガス自動車、メタノール自動車、燃料電池自 動車等があります。 (2)クリーンエネルギー自動車の特徴と課題 クリーンエネルギー自動車の特徴と課題は次の通りです。 特 徴 課 ・クリーンエネルギー自動車の導入は、大気汚染、地球温暖 題 ・電気や天然ガス、メタノール等の燃料供給施設(エコ・ ステーション)の整備 化対策に有効 ・走行距離の延長、積載容量(体積の減少)、燃費向上 ・電気自動車は、排気ガスを一切出さず、走行音が静か ・ハイブリッド自動車は燃費がよく、ガソリン使用を削減し、 等の自動車の性能改善 ・車体価格が既存車と比べ高コスト 既存のガソリンスタンドで燃料供給が可能 (3)クリーンエネルギー自動車のコスト クリーンエネルギー自動車のコストは次の通りです。 既存車比価格 (車体価格) 電気自動車 2∼3.5倍程度 ハイブリッド自動車 1.04∼1.7倍程度 天然ガス自動車 1.4∼2倍程度 メタノール自動車 2倍程度 燃料電池自動車 市販していない(実験段階) (資料)NEDO「新エネルギーガイドブック」 (4)クリーンエネルギー自動車の主な導入事例 クリーンエネルギー自動車の主な導入事例は次の通りです。 ・地方公共団体、電力会社、ガス会社、運送会社等における小荷物配達、小型バン、巡 回車、小型トラック、路線バス 電気自動車の共同利用システム の車両ステーション 電気自動車の無人貸出・返却や自 動予約等の機能を持ったシステム (京都府京都市) ハイブリッド自動車 (資料)メーカーパンフレット 30 第3章 エネルギー・地球環境問題の内外動向 第1節 自然環境条件 1.位置 「新ひだか町」は、平成18年3月31日にそれまでの「静内町」と「三石町」が 合併して新たに誕生した町です。 新ひだか町は、北海道の南東部、北海道日高支庁管内の中央に位置し、東は浦河町、 西は新冠町、南は太平洋、北は日高山脈に面し、峰々が連なる日高山脈を背に、雄大 な太平洋を望む温暖で緑あふれる自然に恵まれたまちであると共に、日高地方の行政、 産業、経済、そして文化の中核都市です。 【新ひだか町役場 静内庁舎の位置】 新ひだか町静内御幸町3丁目2番50号 経度:142度22分07秒 緯度: 42度20分29秒 【新ひだか町役場 三石庁舎の位置】 新ひだか町三石本町212番地 経度:142度33分37秒 緯度: 42度14分54秒 図 3-1-1 新ひだか町の位置 2.自然 地形は静内川、有良川、捫別川、布辻川、三石川、鳧舞川の流域地帯を除くとほと んど丘陵地帯となっており、人口は下流部や太平洋岸沿いに集中しています。日高山 脈を源とした河川は、わがまちを北から南に横断し、耕地を潤し太平洋に注いでいま す。流域は地味肥沃でこれまでの農業開発のかなめとなってきました。東部には、ア ルピニストのあこがれの的である秀峰ペテカリ岳をはじめとする日高山脈を望み、南 部には雄大な太平洋、丘陵、川など豊かな自然に恵まれた環境の中にあります。 3.面積 面積は1,147.75平方キロメートルあり、その82.2%が森林でうち67. 7%を国有林が占めています。日高管内(7町)の面積割合を見ると23.9%が新 ひだか町となります(平成 19 年 10 月 1 日現在)。 31 表 3-1-1 地目別土地利用面積 2 田 畑 宅地 池沼 山林 牧場 原野 雑種地 その他 総面積 面積(km ) 17.63 53.44 7.68 2.31 943.70 31.04 8.87 14.06 68.73 1,147.75 比率(%) 1.5 4.7 0.7 0.2 82.2 2.7 0.8 1.2 6.0 雑種地 1% 原野 1% その他 田 6% 2% 畑 5% 宅地 1% 池沼 0% 牧場 3% 山林 81% 図 3-1-2 地目別土地利用面積比率 4.気象 わがまちは太平洋に面しており、海洋性気候に属していることから、道内でも比較 的温暖な地方です。冬の降雪量は少なく、寒いときでも−5度(月平均)くらい、夏 の暑いときでも22度(月平均)くらいで、年間平均気温は7.9度 (気象庁気象統 計情報より)となっています。 (資料)新ひだか町公式ホームページ 表 3-1-2 は、新ひだか町の平均気象条件(平均気温、最高気温、最低気温、降水量、 日照時間、平均風速、積雪量、積算寒度、積算温度)として静内の数値を一覧にした ものです。 図 3-1-3∼図 3-1-8 では、道内主要都市と比較して、新エネルギー導入に関する考察 をします。 表 3-1-2 新ひだか町の平均気象条件 平均気温 最高気温 最低気温 降水量 日照時間 平均風速 積算寒度 積算温度 降雪の深さ 月 合計[cm] [℃] [℃] [℃] [mm] [時] [m/s] [℃日] [℃日] 1月 -3.9 0.0 -8.1 38.0 117.0 2.1 -117.8 0 73 2月 -3.5 0.4 -8.1 21.5 148.3 2.0 -98.0 0 59 3月 0.2 3.7 -3.7 50.6 167.8 2.1 -14.8 21 35 4月 5.6 9.4 1.4 79.5 172.9 2.0 0.0 164.4 4 5月 10.3 14.1 6.4 113.2 190.3 1.8 0 319.5 0 6月 14.3 17.5 11.1 75.9 153.6 1.5 0 428.1 0 7月 18.3 21.1 15.8 122.9 120.3 1.2 0 565.8 0 8月 20.7 23.6 17.8 183.5 133.1 1.3 0 639.0 0 9月 17.2 20.9 13.3 133.4 122.1 1.6 0 514.9 0 10月 11.2 15.5 6.6 89.4 134.7 1.8 0 347.3 0 11月 4.8 8.9 0.6 79.2 101.1 2.2 0.0 145.4 4 12月 -0.5 3.1 -4.2 54.0 97.9 2.2 -27.8 11.5 30 期間平均 7.9 11.5 4.1 86.8 138.3 1.8 17.1 期間最大 20.7 23.6 17.8 183.5 190.3 2.2 0.0 639.0 73.0 期間最小 -3.9 0.0 -8.1 21.5 97.9 1.2 -117.8 0.0 0.0 合計 94.7 138.2 48.9 1,041.1 1,659.1 21.8 -258.4 3,157.3 205.0 (資料)アメダス気象台・測候所(1979∼2000 年) 1) 積算寒度:1 日の平均気温がマイナスとなった日の温度を合計した数字。雪氷熱エネルギーの利用条件は、 年間で積算寒度がマイナス 200℃日以下になるといわれている。 2) 積算温度:1 日の平均気温がプラスとなった日の温度を合計した数値。雪氷の貯蔵ロスや雪氷貯蔵におけ る断熱の必要性の指標になる。 3) 新ひだか町の表示はアメダスのデータのある静内地区のデータを使用。 32 月別平均気温は図 3-1-3 の通りで、最低は 1 月−3.9℃、最高は 8 月 20.7℃、年平 均は 7.9℃です。これを道内主要都市と比較すると、冬期の 11∼3 月は高温で、夏期 の 5∼8 月は低温の傾向で過ごしやすい気候です。 25.0 15.0 10.0 5.0 0.0 -5.0 -10.0 1月 2月 3月 4月 5月 新ひだか 6月 札幌 7月 8月 稚内 9月 10月 11月 12月 函館 図 3-1-3 道内主要都市との平均気温比較 (資料)アメダス気象台・測候所(1979∼2000 年) 年間降水量は 1,041mm で、道内主要都市との比較では平均的な降水量です。 1,400 1,200 1,128 1,041 1,180 1,074 1,058 旭川 稚内 1,045 1,088 1,096 函館 北見 1,000 降水量(mm) 月平均気温(℃) 20.0 800 600 400 200 0 新ひだか 札幌 留萌 釧路 図 3-1-4 道内主要都市との降水量比較 (資料)アメダス気象台・測候所(1979∼2000 年) 33 年間日照時間は 1,659 時間で、道内主要都市との比較では平均的です。 2,500 1,987 2,000 1,782 1,775 日照時間 1,659 1,615 1,490 1,500 1,720 1,556 1,000 500 0 新ひだか 札幌 旭川 稚内 留萌 釧路 函館 北見 図 3-1-5 道内主要都市との日照時間比較 (資料)アメダス気象台・測候所(1979∼2000 年) 年間平均風速は 1.8m/s であり、道内主要都市と比較すると年間を通して低い値に なっています。 6.0 月平均風速(m/s) 5.0 4.0 3.0 2.0 1.0 0.0 1月 2月 3月 4月 5月 新ひだか 6月 札幌 7月 稚内 8月 9月 10月 函館 図 3-1-6 道内主要都市との平均風速比較 (資料)アメダス気象台・測候所(1979∼2000 年) 34 11月 12月 積雪量は、道内主要都市と比較しても少なく、雪をエネルギーとして利用するのは 難しい地域です。降雪は例年 11 月から 4 月までの期間に記録されています。 800 759 700 降雪量深さの合計(mm) 700 733 632 600 500 453 398 400 300 205 200 110 100 0 新ひだか 札幌 旭川 稚内 留萌 釧路 函館 北見 図 3-1-7 道内主要都市との積雪量比較 (資料)アメダス気象台・測候所(1979∼2000 年) 積算寒度は−258.4℃日で、道内主要都市との比較では、少なめですが、雪氷熱エネ ルギーとして利用可能な積算寒度―200℃日の寒さは上回っています。 新ひだか 札幌 旭川 稚内 留萌 釧路 函館 北見 0 -100 積算寒度(℃・日) -200 -300 -184 -258 -280 -354 -400 -410 -500 -431 -600 -700 -653 -751 -800 図 3-1-8 道内主要都市との積算寒度比較 (資料)アメダス気象台・測候所(1979∼2000 年) 35 第2節 社会経済条件 1.人口と世帯数 新ひだか町の人口は、27,265人(男:13,282人、女:13,983人)、 世帯数11,429世帯で、昭和 55 年の 33,190 人をピークに年々減少し、平成 12 年 と比べると 4.1%減少しています。 年齢別にみると、14 歳以下の年少人口と、15 歳∼64 歳の生産年齢人口がともに減 少する一方で、65 歳以上の老齢人口が増加しており少子高齢化が進んでいます。高齢 化率は平成 17 年で 24.2%と、北海道平均 21.4%、全国平均 20.1%を上回っています。 ■静内地区:22,467人 ●男:10,987人 ■三石地区: ●男: ●女:11,480人 ■世帯数: 9,560世帯 ●女: ■世帯数: 1,869世帯 4,798人 2,295人 2,503人 (平成 17 年 10 月 1 日現在) 35,000 33,190 人 口 世帯数 32,610 30,262 30,000 29,337 28,438 27,265 人、世帯数 25,000 20,000 15,000 10,174 10,985 11,072 10,608 11,454 11,429 10,000 5,000 図 3-1-3 新ひだか町の人口と世帯数 36 平成 17 平成 12 平成 7 平成 2 昭和 60 昭和 55 0 1400 男 1200 女 1000 人 800 600 400 200 8 0歳 以 上 7 5 ∼ 7 9歳 7 0 ∼ 7 4歳 6 5 ∼ 6 9歳 生産年齢人口 6 0 ∼ 6 4歳 5 5 ∼ 5 9歳 5 0 ∼ 5 4歳 4 5 ∼ 4 9歳 4 0 ∼ 4 4歳 3 5 ∼ 3 9歳 3 0 ∼ 3 4歳 2 5 ∼ 2 9歳 2 0 ∼ 2 4歳 1 5 ∼ 1 9歳 年少人口 1 0 ∼ 1 4歳 5 ∼ 9歳 0 ∼ 4歳 0 老齢人口 図 3-1-4 新ひだか町の 5 歳階級別男女人口 2.産業・経済 新ひだか町の産業別15歳以上就業者数は、全体の21.4%が第1次産業、17. 2%が第2次産業、61.4%が第3次産業という形態になっています。 (平成17年 国勢調査より) 恵まれた自然環境を生かした農林水産業のうち農業においては、代表的なものとし て軽種馬産業があげられます。全国の 80%の競走馬を生産している日高管内にあって、 わがまちからもオサイチジョージ、オグリキャップ、サクラチヨノオー、スイープト ウショウ、スズカマンボ、タニノギムレット、トウショウボーイ、ハクタイセイ、メ リーナイスなどの歴史的名馬を産出しており「競走馬のふるさと」としての伝統を誇 っています。 また和牛生産においても、品質の高さや安全性において消費者から高い評価を得て おり、町の和牛センターを中心にクオリティの高い「みついし牛ブランド」として生 産しています。 このほか農業では、地元産米の良質な「きらら397」 「ほしのゆめ」 「ななつぼし」 は、国のガイドラインの適合、北海道が進める「イエスクリーン制度」に基づいた生 産を行っており、「万馬券」「どんまい」のユニークなネーミングで販売しています。 また地域特産品としてミニトマトや花き、イチゴ、メロンのハウス栽培などに積極的 に取り組み、その出荷量は年々増加傾向にあります。特にミニトマトは「太陽の瞳」、 花きは「みついし花だより」のブランド名で大ヒット商品となっており、共に出荷額 5億円を突破しています。 一方漁業では、資源確保のため捕る漁業から育てる漁業へとめざし、ウニの種苗放 流やマツカワやハタハタ、クロソイなどの栽培漁業及び昆布の漁場造成などにも力を 入れて、近年その成果が見られるようになりました。また、全国的にも有名で高級料 亭からも引き合いが絶えない「日高昆布」は、太平洋と太陽の恵みをたっぷりと含み、 37 昆布の最高峰として消費者からも愛され続け、地元水産業を支えてきた自慢の特産品 です。 さらに、町の82.9%を占める豊富な森林資源を活用した木材加工を中心とする 第2次産業も、わがまちの発展を支えてきました。町内には道内有数の工場をはじめ とする木材、木製品工場があり、ベニヤ、合板、チップ類を出荷しています。 また、商品販売額でも道内有数の規模を誇り、日高地区の拠点商業都市として大き く成長し、週末には町外からも多くの買い物客が訪れ賑わっています。今わがまちで は、より一層魅力的な「まちの顔」となる商店街づくりにも力を注いでいます。 就業者数 13,414 人(人口比 49.2%) 第 1 次産業 2,870 人(21.4%) 第 2 次産業 2,310 人(17.2%) 第 3 次産業 8,234 人(61.4%) 第1次産業 21% 第2次産業 17% 第3次産業 62% 図 3-1-5 産業別就業人口構成比 表 3-1-2 産業別就業人口構成比の推移 区 分 総 数 第一次産業 農 業 林業 第二次産業 鉱 業 建設業 製造業 第三次産業 電気・ガス・水道業 運輸・通信業 卸売・小売・飲食店業 金融・保険業 不動産業 サービス業 公 務 分類不能 単位:人、% 平成7年 平成12年 平成17年 就業者数 構成 就業者数 構成 就業者数 構成% 15,354 100.0 14,417 100.0 13414 100.0 3632 23.7 3262 22.6 2870 21.4 2771 18.0 2586 17.9 2313 17.2 166 1.1 103 0.7 88 0.7 3351 21.8 2820 19.6 2310 17.2 48 0.3 40 0.3 35 0.3 2318 15.1 2080 14.4 1754 13.1 985 6.4 700 4.9 521 3.9 8370 54.5 8334 57.8 8232 61.4 119 0.8 111 0.8 115 0.9 654 4.3 565 3.9 419 3.1 2919 19.0 2933 20.3 2219 16.5 366 2.4 329 2.3 258 1.9 0.0 0.0 37 0.3 3432 22.4 3502 24.3 4354 32.5 857 5.6 858 6.0 830 6.2 0.0 0.0 2 0.0 38 生産額 農業 13,120 百万円 主要農産物 2,243 人 農業人口 (1 人約 5.8 百万円) 花卉 660 百万円 野菜 米 380 百万円 軽種馬 9,800 百万円 乳用牛 490 百万円 肉用牛 680 百万円 その他 560 百万円 肉用牛 5% 乳用牛 4% その他 4% 花卉 5% 550 百万円 野菜 4% 米 3% 軽種馬 75% 図 3-1-6 主要農産物生産高構成比 漁業 2,297 百万円 主な漁獲高 漁業人口 437 人(1 人約 5.2 百万円) 1,030 百万円 こんぶ 330 百万円 たこ 323 百万円 かれい 127 百万円 うに 58 百万円 ほっき 39 百万円 ほっけ 33 百万円 毛かに 30 百万円 その他 327 百万円 さけ・ます ほっき ほっけ 2% 1% 毛がに うに 1% 3% かれい 6% たこ 14% その他 14% さけ・ます 45% こんぶ 14% 図 3-1-7 主要漁獲高構成比 3.観光 人々は生活の中に心の豊かさやゆとりを求めるようになり観光・レクリエーション に対するニーズが急速に高まりつつあります。自然景観に恵まれたわがまちは、時代 のニーズに応える観光資源の宝庫であり、新たな地域産業の一環として観光開発に取 り組んでいます。 春、 「静内二十間道路桜並木」では、長さ約7キロメートルにも及ぶ道路の両側にエ ゾヤマザクラが咲き誇り、毎年5月の開花シーズンには「しずない桜まつり」が開催 され、20万人以上の観光客で賑わいます。夏は、オートキャンプ場・海水浴場とい 39 ったアウトドアの魅力がいっぱいの「三石海浜公園」に、家族連れをはじめとする多 くの人々が遊びに訪れ、思いっきり夏を楽しんでいます。さらに同エリアに平成 18 年度、三石昆布温泉「蔵三(くらぞう)」がオープンしたほか、町内には冷泉を利用し た静内温泉、温泉の森キャンプ場、アイヌ民俗資料館とシャクシャイン像のある真歌 公園、「三石蓬莱山まつり(みついしほうらいさんまつり)」が行われる蓬莱山公園な どがあります。また、シベチャリの橋(歩道橋)が結ぶ静内川両岸の公園には、パー クゴルフ場やテニスコートなどの各種スポーツ施設、冬には200羽の白鳥とふれあ える白鳥広場が整備され、町民はもちろんのこと観光客にも憩いとやすらぎとふれあ いの場として利用されています。 4.文化・教育 学校(児童・生徒数 3,513 人) 幼稚園 2園 431 人 ・ 小学校 中学校 4校 815 人 ・ 高校 13 校 1,456 人 2校 811 人 社会教育施設の利用状況 公民館 104,356 人 ・ ふれあいプラザ 8,840 人 静内図書館 161,441 人 ・ 三石図書館 7,433 人 体育館(2館) 70,193 人 ・ スポーツセンター 12,537 人 温水プール 29,626 人 ・ 乗馬施設 10,959 人 静内野球場 3,776 人 ・ 三石野球場 3,225 人 国内・国際交流 姉妹都市:兵庫県洲本市・南あわじ市・徳島県美馬市、米国 レキシントン市 友好市町:岩手県葛巻町・新潟県糸魚川市・福井県大野市 5.保険・医療・福祉 町立静内病院 80 床(20 室) 町立三石病院 42 床(14 室)・歌笛診療所 介護老人保健施設まきば 50 床・デイケアー(1 日 10 人) 静内保健福祉センター・三石保健センター 特別養護老人ホーム静寿園 定員 120 人 居室 132 室 特別養護老人ホーム蓬莱荘 定員 50 人 居室 20 室 公営住宅(平成 19 年) 町営住宅 1,529 戸 道営住宅 78 戸 特定公共賃貸住宅 8戸 (資料)新ひだか町公式ホームページ、新ひだか豆知識 40 第3節 歴史文化的背景 1.歴史 旧静内町は、江戸時代後期は「シツナイ」 「シュツネ」 「志津内」 「室内」などと書か れ、現在の春立地区がこの地名で呼ばれ、同地区にあった江戸時代の交易を取り扱っ た会所をシツナイ会所とされました。その後、安政6年(1859年)に会所が東静 内に移ってからは、この地は元静内と呼ばれ、現在も通称名で呼ばれています。会所 は明治の始め国郡制しなったために、廃止され、現在の市街地に静内新冠両郡戸長役 場が設けられて静内村となりました。 しずないの地名は、元静内沢のアイヌ語地名に由来しており、いろいろな説があり ますが、文化5年(1808年)にこの地を訪れた幕府の役人、村上島之丞は、アイ ヌの伝説からシュツナイ(シ・フツ・ナイ=曾祖母の沢)からきていると記録されて います。 一方、旧三石町は、ピットウシ(小石の多い土地)が転訛したものです。 2.優駿のふるさと 日高地方では「優駿のふるさと」として、全国に名を馳せています。日高は戦前か らの馬産の歴史がありますが、競走馬牧場は点的存在であり、また、戦後しばらくの 間は、日高の全国競走馬生産シェアはわずかでした。 日高の競走馬生産の全国に占める割合は、生産者数の67%、生産頭数73%、種 牡馬の69%、繁殖牝馬の71%です。さらに日高地域には、産地育成施設、セリ市 場などの公的機関・関連産業が集積しています。 北海道以外は都市化・地価高騰のあおりを受け、また、労働力の高齢化、後継者不 足によって牧場数は減少しています。また、競走馬生産は、種牡馬を始め、生産資材、 馬具、獣医、装蹄、馬輸送、共済、保険、情報、支援組織等関連産業と関係をもつこ となしには成り立ちません。そのため、馬産は主産地に集積する傾向にあり、日高地 方が戦後競馬の発展とともに日本馬産の主要集積地になってきたのです。 戦後の競走馬産地は旧馬産地から引き継がれたとはいえ、戦前の馬(軍馬・農耕馬) とは、飼養管理・技術やコスト体系が異なり、馬が競走馬として特化するにつれ、旧 馬産地の多くは解体・縮小し、北海道・日高地方のみに集中するに至ったのです。つ まり、戦後、日高は「生まれ変わった」のです。また、競馬の国際化は、さらに高度 な飼養管理・技術と関連施設・組織を必要とし、そのことが日高をさらに集積地にさ せたのです。 (資料)岩崎 徹「馬産地80話―日高から見た日本競馬」(北海道大学出版会) 3.文化財 アイヌ古式舞踊(国指定重要無形民俗文化財) シベチャリ川流域チャシ跡群及びアッペツチャシ跡(国指定史跡) 静内御殿山墳墓群出土の遺物(北海道指定有形文化財)(新ひだか町静内郷土館蔵) 静内御殿山墳墓群(北海道指定史跡) 歌笛越前踊り(新ひだか町指定無形文化財) 淡路豊年桝踊り(新ひだか町指定無形文化財) 41 第4章 新エネルギーの賦存状況 第1節 賦存量の考え方と使用する単位等の整理 1 賦存量の考え方 本章では、新エネルギーが新ひだか町にどれほど賦存しているのか、を把握するこ とによって、新ひだか町において利用可能な新エネルギーは何か、どの分野で利用が 期待できるかといった、新エネルギー利用の可能性を検討する基礎データを得ること を目的とします。 新エネルギーの多くは、自然の無限の循環によって生み出されるもの(再生可能エ ネルギー)であるため、その賦存量の推計には、特別の考え方が必要となります。 新エネルギーは、地域に「広く、薄く」存在するエネルギーです。潜在的には膨大 な量があっても、多くは社会的条件(経済的・技術的・歴史的等の条件)による制約 から、利用可能なものにはなっていません。 賦存量には、自然の物理的条件だけで与えられる量(潜在的賦存量)と、社会的条件 を加味した量(利用可能量)があり、本調査では、これら 2 つに分類してまとめます。 潜在的賦存量 自然の物理的条件だけで与えられる量 現在、他の用途に利用している分も含む 利用可能量 社会的条件を加味して算出した現実的に利用可能な量。 利用不可能な面積を有する施設数や他の用途への利用量を 差し引いて算出 図 4-1-1 賦存量の分類 上記の分類で賦存量を試算した上で、電力については、1世帯当たりの家庭の電力 消費量から何世帯数分の電力に相当するのか、熱量については、灯油換算した上で、 灯油 18L 缶何缶に相当するか、1世帯当たりの家庭の灯油消費量から何世帯分の灯油 に相当するのかを参考として算出します。1 世帯当たりの電力・灯油消費量については、 表 4-1-1 の数値を使用します。 表 4-1-1 1 世帯あたりの 1 年間の電力・灯油消費量原単位(北海道) 電気 灯油 3,040 12,156 3,535 50,879 換算 kWh/年 MJ/年 (注)電気換算:0.86Mcal/kWh より 3,040Mcal/0.86=3,535kWh 灯油換算:4.1855MJ/Mcal より 12,156Mcal×4.1855MJ=50,879MJ よって灯油使用量 50879MJ/年÷36.7MJ/L=1386L/年 (資料)住環境計画研究所「家庭用エネルギー統計年報 1997 年」 Mcal/年 42 2 エネルギー単位 エネルギーの種別により、様々な単位が使われています(表 4-1-2)。本報告書では、 すべてのエネルギーを比較検討するために国際単位である「ジュール(J)」を基本的 なエネルギー単位とします。なお、桁数が大きくなる場合は各単位に接頭記号を用い た表示をします。 ・ 1 ジュール(J):100g の物体を 1m 持ち上げるのに要するエネルギー ・ 1 カロリー(cal):1g の純水の温度を 1℃上げるのに必要な熱量=4.1855J ※栄養学のカロリー(Cal または kcal)は 1,000cal ・ 1 ワット時(Wh):1W の電力を 1 時間使用=3.6kJ ・ 1キロワット時(kWh)=1,000Wh(例:100W 電球を 10 時間使用)=860kcal (1 馬力(HP)=632kcal/h=0.735kW) 桁数の接頭記号:k(キロ)=1,000、M(メガ)=1,000,000、G(ギガ)=1,000,000,000 表 4-1-2 エネルギー単位換算表 キロカロリー (kcal) キロワット時 (kWh) 0.278 1 0.00116 1.08×104 1.16×104 239 860 1 9.25×106 107 メガジュール (MJ=106J) 原油換算キロリットル (kL) 1 0.0258×10-3 3.6 0.0930×10-3 0.00419 1.08×10-7 4 3.87×10 1 4.19×104 1.08 石油換算トン (toe) 0.0239×10-3 0.0860×10-3 10-7 0.925 1 (資料)資源エネルギー庁「総合エネルギー統計」 3 各種エネルギーの単位発熱量及びCO2排出係数 本報告書では、単位発熱量と CO2 係数は表 4-1-3 に示した数値を用います。 表 4-1-3 各種エネルギーの単位発熱量と CO2 排出係数 燃料名 電力 原油 灯油 重油(A) ガソリン 軽油 液化石油ガス(LPG) 都市ガス 液化天然ガス(LNG) 天然ガス 一般炭(輸入) 単位発熱量 二酸化炭素排 出係数 固有単位 発熱量(MJ) kWh 3.6 0.479 L 38.2 0.0684 L 36.7 0.0679 L 39.1 0.0693 L 34.6 0.0671 L 38.2 0.0686 kg 50.2 0.0598 41.1 0.0506 m3 kg 54.5 0.0495 40.9 0.0494 m3 kg 26.6 0.0906 単位 kgCO2/kWh kgCO2/MJ kgCO2/MJ kgCO2/MJ kgCO2/MJ kgCO2/MJ kgCO2/MJ kgCO2/MJ kgCO2/MJ kgCO2/MJ kgCO2/MJ (資料)電気は、北海道電力㈱の 2007 年度実績。 その他は、環境省地球環境局「事業者からの温室効果ガス排出量算定方法ガイドライン」(平成 15 年 7 月)、温室効果ガス排出量算定・報告マニュアル(平成 20 年 5 月) 43 第2節 太陽光・太陽熱エネルギー 1 日射量 太陽光・太陽熱エネルギーの賦存量を算出するため、太陽光や太陽熱エネルギーで ある日射量を把握します。ここでは、過去 30 年間(1961∼1990)の全国 801 地点で 計測した日射データをもとに整備した NEDO の「平成 11 年度全国日射関連データマ ップ」のうち、静内町と三石町のデータを用います。 1,800 1,600 1,400 1332 1416 1361 1442 1413 1500 1351 1274 1307 1551 1551 1398 1482 1493 1394 1270 kWh/(m2・年) 1,200 1,000 800 600 400 200 0 最適傾斜角 33.9°35.5°33.2°35.4°34.7°30.6°33.6°33.5°37.1°40.2°41.5°41.5°37.1°39.0°28.6°34.5° (年間) 静内 三石 小樽 札幌 岩見沢 留萌 稚内 旭川 北見 根室 釧路 帯広 浦河 苫小牧 江差 函館 図 4-2-1 全道各地の年間最適傾斜角における日射量の比較 上図において、全道各地の年間最適傾斜角における年間日射量を比較します。静内 と三石を比較すると、三石の方が最適傾斜角度が若干高く、日射量が多い傾向にあり ます。全道でみると十勝地方が多日照で、日本海沿海の宗谷北部・留萌・後志・檜山 地方が少ない傾向にあります。 ※地表面で受ける日射量は季節、時刻によって変化し、最大日射量を得るためには太陽光パネルの傾斜角度を変える 必要があります。年間最適傾斜角とは、年間を通じて最も多くの日射量が得られる角度です。太陽の天空上の移動は 規則的ですが、天候の影響により日射量は不規則に変化します。この最適傾斜角の検討には大量の気象データを用 い、パネル表面に入射する日射量を積算して、それが最大となる方位を求めています。 なお、採用する傾斜角度については、太陽光・熱とも装置を方位角 0°(真南)に設置した場合の傾斜角度を用い ることとします。 新ひだか町最適傾斜角は静内地区 33.9°、三石地区 35.5°ですが、30°∼60°の傾 斜角では、日射量にそれほど大きな差はありません。積雪を考慮し、傾斜角を 35°∼ 60°程度とするのが適当と考えられます。以下の太陽エネルギーの評価では、静内地 区の日射量を新ひだか町の日射量データとして使います。 44 水平 30° 60° 90° 年間最適傾斜角:33.9 kWh/㎡・日 6.0 MJ/m2・日 21.6 5.0 18.0 4.0 14.4 3.0 10.8 2.0 7.2 1.0 3.6 0.0 0.0 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 図 4-2-2 月平均日射量比較 (資料)NEDO「平成 11 年度全国日射関連データマップ」より作成 単位:kWh /m2 表 4-2-1 新ひだか町の傾斜角別月別日射量 水平 30° 60° 90° 最適傾斜角 33.9° 1月 52.4 81.8 95.2 88.7 2月 72.2 101.1 110.3 97.4 3月 108.2 131.4 128.3 99.5 4月 121.8 129.6 113.1 77.1 5月 152.5 150.4 121.8 75.3 6月 144.6 138.0 109.2 66.6 7月 131.1 126.5 102.3 65.1 8月 123.4 125.6 106.0 70.1 9月 99.9 111.6 102.3 74.7 10月 81.2 105.1 107.6 88.0 11月 47.7 67.8 74.4 65.4 12月 40.0 59.8 67.9 61.7 年計 1,175 1,329 1,238 930 84.6 114.4 132.7 133.0 148.2 139.8 124.3 124.3 115.3 106.6 71.9 61.7 1356.9 表 4-2-2 新ひだか町の傾斜角別月別集熱量(日射量の熱量換算) 水平 30° 60° 90° 最適傾斜角 33.9° 単位:MJ/m2 1月 188.6 294.6 342.6 319.2 2月 260.1 363.9 397.2 350.8 3月 389.5 473.2 462.0 358.2 4月 438.5 466.6 407.2 277.6 5月 549.1 541.3 438.6 271.2 6月 520.6 496.8 393.1 239.8 7月 472.1 455.3 368.3 234.4 8月 444.2 452.0 381.7 252.2 9月 359.6 401.8 368.3 268.9 10月 292.4 378.3 387.3 316.9 11月 171.7 244.1 267.8 235.4 12月 144.0 215.4 244.4 222.1 年計 4,230 4,783 4,458 3,347 304.7 411.8 477.6 478.8 533.4 503.3 447.5 447.5 415.2 383.9 258.9 222.1 4884.7 (資料)NEDO「平成 11 年度全国日射関連データマップ」より作成 (注)地表における実際の計測値の月別日射量〔kWh/m2 〕及び集熱量〔MJ/m2 〕(日射量の熱量換算:日射量 〔kWh/m2〕×3.6〔MJ/kWh〕)。実際には地域差や同一地点でも高度差や気象条件によっては違いがでます。 2 太陽光発電の賦存量・利用可能量 日射量及びシステム利用率の前提条件を以下(表 4-2-3)に定め、太陽光発電エネル ギーの賦存量ならびに利用可能量を算出します。この前提条件において、発電量は 162.8kWh/m2・年(表 4-2-3、③より)となります。 潜在的賦存量及び利用可能量=(単位面積あたりの発電量)×(太陽光パネル設置面積) 賦存量は(1)新ひだか町総面積から算出したものと(2)総面積から河川、池沼、 山林、田畑の面積を除いて算出したものを示します。 45 表 4-2-3 太陽光発電の前提条件と潜在的賦存量 単位 数値 備考 項目 ① 日射量(傾斜角33.9°に設定) kWh/㎡・年 1,357 前 提 日射量およびシステム利用率から ② システム利用率1) 0.12 条 の単位あたりの年間発電量 ③ 発電量 kWh/㎡・年 162.8 ①×② 2 件 586 ③×3.6MJ/kWh ③-1 熱量換算 MJ/m ・年 H19年度市町村勢要覧 ④ 総面積 ㎡ 1,147,750,000 潜 (1)総面積から求める場合 ⑤ 発電量 kWh/年 186,881,705,100 ③×④ 在 的 ⑥ 宅地、雑種地 ㎡ 21,740,000 H19年度市町村勢要覧 賦 (2)パネル設置が可能な面積から ⑦ 発電量 kWh/年 3,539,802,456 ③×⑥ 存 求める場合(河川、池沼、山林、田 ⑦-1 熱量換算 MJ/年 12,743,288,842 ⑦×3.6MJ/kWh 量 畑を除く) ⑦-2 家庭の電力消費量換算 世帯 1,001,359 ⑦/3,535kWh 1)「北の大地 自然エネルギーとの共存」(NEDO)より周辺装置効率や受光面の汚れ等のロス分を加味。一 般に太陽光発電の場合 0.08∼0.1 程度。「エネルギー活用事典」(1999)より、最大で約 0.12 を採用。 潜在的賦存量:河川、池沼、山林、田畑を除くパネル設置が可能な面積から求める場合 3,539,802,456kWh/年(家庭の電力消費量換算:1,001,359 世帯相当) 利用可能量は、 (1)戸建住宅に 3kW 太陽光発電システムを設置した場合、 (2)共同 住宅に 3kW 太陽光発電システムを設置した場合、(3)小中学校に 10kW 太陽光発電 システムを設置した場合のそれぞれで太陽光発電量を算出し、合算します。 表 4-2-4 新ひだか町の太陽光発電 利用可能量 単位 項目 ⑧ 戸建住宅戸数 (1)戸建住宅に設置した場合 ⑨ ⑩ ⑪ (2)共同住宅に設置した場合 ⑫ ⑬ 利 ⑭ 用 可 ⑮ (3)公共用の土地・建物に設置 能 ⑯ 量 した場合(共同住宅を除く) ⑰ ⑱ ⑲ 利用可能量合計 1) 戸 2) 戸建住宅の総パネル面積 発電量 3) 共同住宅棟数 4) 共同住宅の総パネル面積 発電量 50kW太陽光発電システムの公共施設導入数 4) 10kW太陽光発電システムの公共施設導入数 5) 3kW太陽光発電システムの公共施設導入数 公共施設の総パネル面積 発電量 発電量 ⑲-1 熱量換算 ⑲-2 家庭の電力消費量換算 ⑲-3 潜在的賦存量(2)に対する割合 ㎡ kWh/年 棟 ㎡ kWh/年 基 基 基 ㎡ kWh/年 kWh/年 MJ/年 世帯 数値 備考 5,664 平成17年度 持ち家世帯数 169,920 27,138,807 5 500 79,858 0 16 0 1,600 255,544 27,474,209 98,907,151 7,772 0.79% ⑧×30㎡ ③×⑨ 公営住宅5棟 ⑪×100㎡ ③×⑫ 小中学校数 ⑭×500m2+⑮×100m2+⑯×30m2 ③×⑰ ⑩+⑬+⑱ ⑲×3.6MJ/kWh ⑲/3,535kWh ⑲/⑦ 1)「国勢調査報告」(平成 17.10.1)総務省統計局 2)面積 30m2 は、太陽光発電システム定格出力 1kW で約 1000kWh/年の発電量。一般家庭での年間電力使用量 が 3,600kWh/年であるため、定格出力 3kW(約 30m2)を一般家庭に設置することを想定。 3)新ひだか町公営住宅 5 棟に 10kW(100m2)のパネルを設置した場合。(例:旭町、緑町、本町、東蓬莱) 4)高静小学校、静内小学校、山手小学校、桜丘小学校、東静内小学校、川合小学校、春立小学校、静内中 学校、静内第二中学校、静内第三中学校、三石小学校、延出小学校、ケリ舞小学校、本桐小学校、三石中 学校、歌笛小学校を想定。 利用可能量:戸建住宅、共同住宅、小中学校にパネルを設置した場合の合計 28,009,053kWh/年(家庭の電力消費量換算:7,923 世帯相当) 46 3 太陽熱利用の賦存量・利用可能量 日射量から換算された集熱量及びシステム集熱効率の前提条件を以下(表 4-2-5)に 定め、太陽熱利用エネルギーの賦存量ならびに利用可能量を算出します。この前提条 件において、集熱量は 3,419MJ/m2・年(表 4-2-5、③より)となります。 潜在的賦存量及び利用可能量=(単位面積あたりの集熱量)×(集熱器設置面積) 賦存量は(1)新ひだか町総面積から算出したものと(2)総面積から河川、池沼、 山林、田畑の面積を除いて算出したものを示します。 表 4-2-5 新ひだか町の太陽熱利用賦存量・利用可能量 前 提 条 件 潜 在 的 賦 存 量 項目 単位 日射量およびシステム集 ① 集熱量(傾斜角33.9°に設定) MJ/㎡・年 熱効率からの単位あたり ② システム集熱効率1) の年間集熱量 ③ 集熱量 MJ/㎡・年 ④ 総面積 ㎡ (1)総面積から求める場合 ⑤ 集熱量 MJ/年 ⑥ 宅地、雑種地 ㎡ (2)集熱器設置が可能な ⑦ 集熱量 MJ/年 面積から求める場合(河 ⑦-1 灯油消費量換算 L 川、池沼、山林、田畑を除 ⑦-2 灯油タンク(18L)換算 缶 く) ⑦-3 家庭の灯油消費量換算 世帯 数値 4,885 0.7 3,419 1,147,750,000 3,924,515,807,100 21,740,000 74,335,851,576 2,025,500,043 112,527,780 1,461,032 備考 日射量の熱量換算 ①×② H19年度市町村勢要覧 ③×④ H19年度市町村勢要覧 ③×⑥ ⑦/36.7MJ/L (⑦-1)/18L ⑦/50,879MJ 1)「北の大地 自然エネルギーとの共存 2006」(NEDO)より、周辺装置効率や受光面の汚れ等のロス分を加味。一 般に太陽熱利用の場合 0.6∼0.7 程度より 0.7 を採用。 潜在的賦存量:河川、池沼、山林、田畑を除く集熱器設置が可能な面積から求める場合 74,335,851,576MJ/年(家庭の灯油消費量換算:1,461,032 世帯相当) 利用可能量は、(1)戸建住宅に 6m2 太陽熱利用システムを設置した場合、(2)共同 住宅に 50m2 太陽熱利用システムを設置した場合、(3)小中学校に 100m2 太陽熱利用 システムを設置した場合のそれぞれで集熱量を算出し、合算します。 47 表 4-2-6 新ひだか町の太陽熱利用 利用可能量 (1)戸建住宅に設置した場合 項目 単位 ⑧ 戸建住宅戸数 戸 ⑨ ⑩ ⑪ ⑫ 利 (2)共同住宅に設置した場合 用 ⑬ 可 ⑭ 能 (3)公共用の土地・建物に設置 ⑰ 量 した場合(共同住宅を除く) ⑱ ⑲ 利用可能量合計 2) 戸建住宅の総集熱器面積 集熱量 共同住宅棟数 2) 共同住宅の総集熱器面積 集熱量 2 100m 太陽熱利用システムの公共施設導入数 公共施設の総集熱器面積 集熱量 集熱量 ⑲-1 灯油消費量換算 ⑲-2 灯油タンク(18L)換算 ⑲-3 家庭の灯油消費量換算 ㎡ MJ/年 棟 ㎡ MJ/年 基 ㎡ MJ/年 MJ/年 L 缶 世帯 数値 備考 5,664 平成17年度 持ち家世帯数 33,984 113,982,988 5 250 838,505 16 1,600 5,366,431 120,187,924 3,274,875 181,938 2,362 ⑧×6㎡ ③×⑨ 公営住宅5棟 ⑪×50㎡ ③×⑫ 小中学校数 2 2 2 ⑭×100m +⑮×50m +⑯×6m ④×⑰ ⑩+⑬+⑱ ⑲/36.7L/MJ (⑲-1)/18L ⑲/50,879MJ 1)「国勢調査報告」(平成 17.10.1)総務省統計局 2)住宅用太陽熱利用システム平均面積 4∼8m2(新エネルギー財団、平成 16 年度)から、6m2 としました。 3) 新ひだか町公営住宅 5 棟に 10kW(100m2)のパネルを設置した場合。(例:旭町、緑町、本町、東蓬莱) 4)高静小学校、静内小学校、山手小学校、桜丘小学校、東静内小学校、川合小学校、春立小学校、静内中学校、 静内第二中学校、静内第三中学校、三石小学校、延出小学校、ケリ舞小学校、本桐小学校、三石中学校、歌笛 小学校を想定。 利用可能量:戸建住宅、共同住宅、公共用の土地・建物に集熱器を設置した場合の合計 122,527,641MJ/年(家庭の灯油消費量換算:2,408 世帯相当) 48 第3節 風力エネルギー 1 風力エネルギー 風は空気の流れですから、風の持つエネルギーは空気の運動エネルギーです。今、受風 面積A(m2)の風車を考えると、この面積を単位時間当たりに通過する風速V(m/s)の 風のエネルギー(風力エネルギー)P(W)は、空気密度をρ(kg/m3)とすると次式で 表されます。 1 1 1 mV 2 = ( ρAV )V 2 = ρAV 3 2 2 2 すなわち、風力エネルギーは、受風面積に比 例し、風速の 3 乗に比例します。風速が 2 倍 になれば、風力エネルギーは 8 倍になります。 従って、風力発電施設の導入では、少しでも 2 エネルギー密度 (kW/㎡) P〔W〕= 1.5 1 0.5 風の強いところを選ぶことが重要となります。 単位面積当たりの風力エネルギーを風力エ 0 0 3 ネルギー密度P0(W/m2)と呼び、次式で表 されます。 2 P〔 = 0 W/m 〕 1 ρV 3 2 6 9 風 速 (m/s) 12 15 図 4-3-1 風力エネルギー密度 図 4-3-1 に風速に対する風力エネルギー密度を示します(単位は 1/1,000 にして kW/m2)。(資料)NEDO 風力発電導入ガイドブック 2005 ※空気密度ρの値は、日本の平地(1 気圧、気温 15℃)での平均値である 1.225kg/㎥を用いています。 2 新ひだか町の風速分布 地上高 30m の風況分布 (NEDO 局所風況マップ) では、新ひだか町の年平均風 速は、約 5m/s と町内全域で 大きな差はありません。町内 で最も強い風速が得られる のは山間部で、地上 30m 地 点で年平均風速 5.6m/s、風 速 8m/s 以上の強風出現頻度 は 18.9%です。また、地上付 図 4-3-3 の 近の年平均風速は静内地区 強風地点 で 2.5m/s 、 三 石 地 区 で 1.7m/s です(表 4-3-1)。 図 4-3-2 新ひだか町の風速分布 (資料)局所的風況予測モデル LAWEPS、500m メッシュ表示(NEDO) 49 風 速 8m/s 以上の強風 出現頻度は 18.9% 図 4-3-3 地上高 30mの風配図と風況曲線 (資料)局所的風況予測モデル LAWEPS、500m メッシュ表示(NEDO) 表 4-3-1 地上付近の平均風速(m/s)(平成 19 年度) 静内 三石 4月 2.6 1.8 5月 2.8 1.9 6月 2.1 1.4 7月 2.2 1.3 8月 1.9 1.0 9月 2.2 1.2 10月 2.8 1.6 11月 2.9 2.2 12月 2.6 1.9 1月 2.8 2.2 2月 3.1 2.4 3月 2.3 1.5 平均 2.5 1.7 最大 3.1 2.2 最小 1.9 1.0 (資料)気象庁 本町の平均風速を 2.5m/s として算出した風力エネルギー密度は約 0.0099kW/m2 で、 単位面積当たりの風力エネルギー量は約 86.3kWh/m2・年です。 ※風力エネルギー量〔kWh/年〕=平均風力エネルギー密度〔kW/m2〕×風の通過面積〔m2〕×8,760〔h/年〕 (資料)NEDO 北の大地 自然エネルギーとの共存 2006 3 利用可能量 (1)大型風車 一般的に、大型風車設置の適否を風況面から評価する際の目安は、地上高 30m の地 点で年平均風速が 6m/s 以上、かつ風速 8m/s 以上の強風出現率 30%以上とされていま す。この目安によると町内全域で基準には達していません。 さらに、風力発電設置にあたってのシステムの評価基準のひとつとして、平均風速 と設備利用率の関係(図 4-3-4)があり、ある観測点で一定の条件下の利用率が 20%以 上であることが設置の目安とされています。町の山間部(年平均風速 5.6m/s)で は、年間設備利用率は約 10%であり、これも設置基準に達していません。 また、風力発電を設置するためには、その場所までの搬入道路があることや、近く に送電線が通っている等の条件を満たすことが必要です。 大型風車は、例えば 1,000kW 級の風車の場合、1 基当たりおよそ 2∼3 億円と導入コ 50 ストが高額なため、事前に風況 精査を行い事業性を検討するこ 設 備 利 用 率 〔%〕 とが必要です。 従って、仮に大型風車の導入 を考える場合には、強い風速が 設置基準 ⃝ 年平均風速 5.6m/s 見込まれるポイントを選定した 上で、少なくとも 1 年間風況精 年平均風速〔m/s〕 査を行ってみる必要があります。 図 4-3-4 年平均風速に対する設備利用率の例 (NEDO 2005 風力発電ガイド) 大型風車による利用可能量:設置基準を満たしていないため、利用可能量はありません (2)小型風車 小型風車は、太陽光パネル等と同様にコスト上の難点がありますが、モニュメント 的アピールや教育効果が高く、シンボルとしての設置が進んでいます。 最新の小型風車の場合は、地上付近の風速が 2.1m/s 以上から発電可能なものもあり ます。 小型風車に関しては、近年、メーカー各社による開発が盛んで、大小様々な多様な 仕様の風車が市販されています。価格も 1kW の風力発電機で数十万円から数百万円と 製品により大きく違ってきます。 ここでは、町内の公園照明灯に設置した場合を想定して発電量を算出し、小型風車 の利用可能量とします。新ひだか町には、小型風車設置可能な公園照明灯が静内地区 に 23 カ所と三石地区にも同程度の設置可能箇所があります。年間電力使用量は、近年、 メーカー各社による小型風力発電機の開発が盛んで、太陽光発電とのハイブリッド方 式等大小様々な仕様の風車が出されています。表 4-3-2 に E 社の風力発電機シリーズ の平均風速に対する発電量の目安を示します。 表 4-3-2 平均風速と月間発電量(kWh/月)の目安 平均風速 m/s 400W 風力発電 460W 別出力 860W 2400W 2.2 2.7 3.1 3.6 4 4.5 4.9 5.4 5.8 6.3 6.7 7.2 7.6 4 4 8 26 7 10 20 60 10 19 39 110 15 31 63 174 22 45 91 252 30 63 124 341 38 83 158 437 49 105 193 538 60 129 228 640 74 153 262 740 88 178 293 836 100 115 202 225 322 348 926 1008 8.1 128 246 371 1080 (資料)E 社風力発電機 三石地区は平均風速が弱く、発電可能風速に至らないので、出力 400W の風力発電 機を静内地区のみ 23 基設置した場合を想定します。 公園及び小中学校の各地点における平均風速は、静内地区の表 4-3-1 の風速値を表 51 4-3-4 にあてはめた場合に得られる発電量を示します。 従って、町内の静内地区の公園照明灯に設置した場合、表 4-3-2 から算出した小型風 車の年間発電量合計は 4kWh×12 ヶ月×23 基=1,104kWh となります。 小型風車による利用可能量:1,104kWh/年(家庭の電力消費量換算:0.3 世帯相当) 図 4-3-5 小型風力発電の設置事例 52 第4節 バイオマスエネルギー 1 バイオマス資源の分類と賦存量 バイオマス資源は、未利用資源系と生産資源系に大別でき、分類すると表 4-4-1 のよ うになります。表 4-4-1 の分類に沿って、農業系バイオマス、畜産系バイオマス、森林 系バイオマス、水産系バイオマス、生活系バイオマスについて潜在的賦存量と利用可 能量を算出します。 表 4-4-1 バイオマス資源の体系 バイオマス資源 未利用資源 農業系バイオマス 畜産系バイオマス 森林系バイオマス 水産系バイオマス 生活系バイオマス 生産資源 2 森林系バイオマス 農業系バイオマス その他 植物油 稲わら・もみ殻 農業残渣 家畜ふん尿 林地残材 未利用間伐 漁業残渣 生ごみ 食品加工残渣 廃食用油 下水汚泥・し尿 短周期栽培木材 牧草 糖・デンプン パーム油、菜種油 バイオマスの利用方法 バイオマス資源の利用の方法は図4-4-1のように、大きくはマテリアル(製品)利用 とエネルギー利用に整理できます。新ひだか町では堆肥化が積極的に進められていま すが、そうしたマテリアル利用のほかにエネルギー利用も検討します。 エネルギーとしての利用については、経済性のほか、堆肥化等マテリアルとしての 利用との整合を図ることが必要です。 堆肥化 飼料化 マテリアル バ イ オ マ ス 利 用 炭 化 パーティクルボード化等 生分解プラスティック 直接燃焼 エネルギー ペレット燃料製造 メタン発酵 バイオジーゼル燃料製造 図4-4-1 バイオマスのマテリアル利用とエネルギー利用 (注)パーティクルボード化:材を小さな木片に砕き、乾燥、接着材を加え高温高圧成形、研磨したものに加工す ること。パーティクルボード化することにより、内装下地、構造材、家具材として利用できる。 53 3 農業系バイオマス 新ひだか町の農業系バイオマスには、稲わら、もみ殻、麦わら、野菜等の非食部の 穀物残渣や根茎作物残余等が多種多様にあります。これらの中には堆肥化されている もの、廃棄されているもの、田畑にすき込みされているものなどがあります。 表 4-4-2 に示したように発生量で最も多いのは青刈とうもろこしで、町内全体から排 出される農業作物残渣推定発生量のうちの約 70%を占めています。 表 4-4-2 農業系バイオマスの残渣発生量 No 作物種類 作付面積 :ha 残渣発生 係数:t/t 収穫量 :t 1 水稲(稲わら) 残渣 発生量:t 2,585.4 410 562.2 個人乾燥、共同乾燥 224 1.20 269 3 2 0.30 0.30 0.80 0.20 0.20 67 1 2 0 0 26 1,170 0.03 35 6 40 0.56 22 151 7,820 1.50 11,730 8,480 279,100 0.007 1,954 92 (ふ) 3 大豆(莢) (茎) (葉) (葉柄) 4 トマト 5 ホウレンソウ 6 青刈とうもろこし 7 牧草 田で発生、回収システム が必要 2,000 (もみ殻) 2 小麦(麦わら) 残渣発生理由 収集 場所 田 ライスセン ター、個 人 処分状況 家畜エサ・寝藁 堆肥に混入 畑で発生、回収システム 畑 家畜寝藁 が必要 加工場で発生 畑 出荷時発生する残渣 畑 全量すき込みとした 出荷時発生する残渣 畑 全量すき込みとした 出荷時発生する残渣 畑 全量すき込みとした 出荷時発生する残渣 畑 全量すき込みとした 茎、出荷時発生する 畑 全量すき込みとした 残渣 成長不良、出荷時発 畑・選 全量すき込みとした 生する残渣 果場 成長不良、出荷時発 畑・選 全量すき込みとした 生する残渣 果場 牧草 2番草までの収穫がほ 出荷時発生する残渣 地 とんど 合 計 9,168 290,356 17,228 1)作物の作付面積・収穫量:北海道農林水産統計年報(農業統計市町村別編)(平成 18 年) 2)稲わら・もみ殻の残渣発生量:新ひだか町農政課(平成 19 年度)、そのほかの残渣発生係数:本田淳裕著「バイ オマスエネルギー」農作物の収穫量、廃棄量とその各エネルギー量 表 4-4-3 に農業系バイオマスエネルギーの潜在的賦存量と利用可能量を示します。 潜在的賦存量及び利用可能量=残渣発生量(t/年)×発熱量(MJ/kg)×1,000(kg/t) 残渣発生量:実績値もしくは収穫量に残渣発生係数を乗じた推計値 発熱量:含水分を考慮した作物ごとの発熱量 農業者へのアンケート結果から、作物では米・ミニトマト、ホウレンソウ、花卉な どが主な農産物として挙がっていますが、堆肥化での利用が多く、すき込みもしてい ます。アンケート結果からは推計できませんでしたが、稲わらともみ殻、青刈とうも ろこしは残渣発生量の 1 割を利用可能量と仮定します。ミニトマトの残渣はアンケー ト結果の収穫量と残渣発生量と収穫量全体の平均から、残渣発生係数を 0.03※とし、残 渣発生量全体を推計しました。畜産事業者へのアンケート結果では、牧草は 2∼3 番草 まで刈り取るため、余らないという回答だったため、利用可能量を 0 とします。 ※アンケート調査結果:トマト収穫量 70t、茎等 3tとトマト収穫量 57t、茎等 1.5t 茎等の発生量:(3/70+1.5/57)/2=0.03458 54 表 4-4-3 農業系バイオマスエネルギーの潜在的賦存量と利用可能量 残渣 利用 収穫量 残渣発生 発熱量 潜在的賦存 利用可能量 :t :MJ/年 係数:t/t MJ/kg 発生量:t 量:MJ/年 可能量:t 14.4 2,585.4 37,229,760 259 3,722,976 1 水稲(稲わら) 410.4 2,000 (もみ殻) 14.4 562.2 8,095,680 56 809,568 1.20 8.5 269 2,284,800 0 0 2 小麦(麦わら) 92 224 (ふ) 0.30 8.5 67 571,200 0 0 0.30 9.5 1 5,700 0 0 3 大豆(莢) (茎) 0.80 9.5 2 15,200 0 0 3 2 (葉) 0.20 9.5 0 3,800 0 0 (葉柄) 0.20 9.5 0 3,800 0 0 4 トマト 26 1,170 0.03 1.3 35 45,630 35 45,630 6 40 0.56 1.3 22 29,120 2 2,600 5 ホウレンソウ 151 7,820 1.50 1.3 11,730 15,249,000 1,173 1,524,900 6 青刈とうもろこし 8,480 279,100 0.007 2.3 1,954 4,493,510 0 0 7 牧草 合 計 9,168 290,356 17,228 68,027,200 1,525 6,105,674 灯油(36.7MJ/L)換算 単位: MJ/L 1,853,602 166,367 灯油18L缶換算 単位: 缶(18L) 102,978 9,243 家庭の灯油使用量換算 単位: 世帯 1,337 120 1)発熱量:本田淳裕著「バイオマスエネルギー」農作物の収穫量、廃棄量とその各エネルギー量より No 作物種類 作付面 積 :ha 潜在的賦存量:農業系バイオマスの発生量 69,198,370MJ/年(家庭の灯油消費量換算:1,360 世帯相当) 利用可能量:農業系バイオマスの利用可能量 6,105,674MJ/年(家庭の灯油消費量換算:120世帯) 4 畜産系バイオマス 新ひだか町の畜産系バイオマスは、畜産業において発生する家畜ふん尿です。畜産 系バイオマスの潜在的賦存量は、町内の飼養家畜のうち軽種馬、農用馬、乳用牛、肉 用牛、豚の頭羽数にふん尿の発生原単位を乗じたバイオガス発生量から算出しました。 また、エネルギー化方法は、バイオガスプラントによるバイオガス化した場合を表 4-4-4 に、乾燥させて直接燃焼についた場合を表 4-4-5 に示しました。直接燃焼する方 法では他の農業作物残渣や木質バイオマスと混合して燃料にする方法も考えられます。 畜産事業者へのアンケート結果から、主な飼育畜種は、肉用牛、乳用牛、軽種馬で す。畜産系バイオマスは、1999 年に制定された「家畜排泄物の管理の適正化及び利用 の促進に関する法律」によって、堆肥舎施設を建設し、堆肥化していますが、2 通りの いずれも潜在的賦存量の1割をエネルギー利用するとして利用可能量を推計しました。 バイオガス化する場合 潜在的賦存量及び利用可能量=家畜数(頭)×ふん尿発生原単位(t/頭/年)×バイオガス 発生率(m3/t)×バイオガス発熱量(MJ/m3) 家畜数:新ひだか町内の家畜種別飼育頭数 ふん尿発生原単位:家畜 1 頭当たりの年間排泄物(ふん尿)量 バイオガス発生率:メタン発酵による排泄量当たりのガス発生量 バイオガス発熱量:メタン発酵による発生ガスの平均発熱量 55 表 4-4-4 畜産系バイオマスの賦存量(バイオガス化した場合) 頭羽数1) ふん尿発生2) 原単位 9.125 t/頭/年 9.125 t/頭/年 23.725 t/頭/年 9.125 t/頭/年 3.650 t/頭/年 バイオガス3) 発生量 ふん尿 発生量 = 軽種馬 2,558 頭 × = 農用馬 101 頭 × = 乳用牛 1,026 頭 × = 肉用牛 2,433 頭 × = 豚 1,045 頭 × 潜在的賦存量合計 灯油(36.7MJ/L)換算 灯油18L缶換算 家庭の灯油消費量(50,879MJ/年)換算 23,342 922 24,342 22,201 3,814 t/年 t/年 t/年 t/年 t/年 × × × × × 50.0 50.0 50.0 50.0 30.0 バイオガス4) 発熱量 3 m /t m3/t m3/t m3/t m3/t × × × × × 25 25 25 25 25 MJ/m3 MJ/m3 MJ/m3 MJ/m3 MJ/m3 潜在的賦存量 = = = = = 29,177,188 MJ/年 1,152,031 MJ/年 30,427,313 MJ/年 27,751,406 MJ/年 2,860,688 MJ/年 91,368,625 MJ/年 2,489,608 L/年 138,312 缶/年 1,796 世帯/年 1)新ひだか町農政課 2)農林水産省農業研究センター原田靖生「家畜ふん尿の特性と処理利用の基礎知識」(平成 9 年度)、軽種馬・農 用馬は文献数値が得られなかったため、肉用牛と同等とした。 3)軽種馬・農用馬:肉用牛と同等とした。乳用牛・肉用牛・豚:NEDO「北の大地 自然エネルギーとの共存」 4)NEDO「北の大地 自然エネルギーとの共存」 潜在的賦存量1:新ひだか町内の馬、牛、豚の排せつ物をバイオガス化した場合 91,368,625MJ/年(家庭の灯油消費量換算:1,796 世帯相当) 利用可能量1:新ひだか町内の馬、牛、豚の排せつ物をバイオガス化した場合 9,136,863MJ/年(家庭の灯油消費量換算:180 世帯相当) (※利用可能量=潜在的賦存量の 1 割とする) 直接燃焼する場合 潜在的賦存量及び利用可能量=家畜数(頭)×ふん発生原単位(t/頭/年)×140/180(乾 式含水率 80%→乾式含水率 40%)×ふん発熱量(MJ/kg) 家畜数:新ひだか町内の家畜種別飼育頭数 ふん発生原単位:家畜 1 頭当たりの年間排泄物(ふん)量(尿を除く) ふん発熱量:ふんの発熱量 表4-4-5 頭羽数 畜産系バイオマスの賦存量(直接燃焼した場合) ふん発生1) 原単位 6.57 t/頭/年 6.57 t/頭/年 18.25 t/頭/年 6.57 t/頭/年 1.095 t/頭/年 軽種馬 2,558 頭 × = 農用馬 101 頭 × = 乳用牛 1,026 頭 × = 肉用牛 = 2,433 頭 × 豚 = 1,045 頭 × 潜在的賦存量合計 灯油(36.7MJ/L)換算 灯油18L缶換算 家庭の灯油消費量(50,879MJ/年)換算 ふん 発生量 16,806 t/年 664 t/年 18,725 t/年 15,985 t/年 1,144 t/年 含水率40%ふん量2) 13,071 516 14,564 12,433 890 t/年 t/年 t/年 t/年 t/年 ふん 発熱量3) 14.8 MJ/kg 14.8 MJ/kg 14.8 MJ/kg 14.8 MJ/kg 17.2 MJ/kg 燃焼エネルギー量 193,456,424 MJ/年 7,638,428 MJ/年 215,539,800 MJ/年 184,002,924 MJ/年 15,307,857 MJ/年 615,945,433 MJ/年 16,783,254 L/年 932,403 缶/年 12,106 世帯/年 1)農林水産省農業研究センター原田靖生「家畜ふん尿の特性と処理利用の基礎知識」(平成 9 年度)、軽種馬・農 用馬は、文献数値が得られなかったため、肉用牛と同等とした。 2)固形燃料ボイラーメーカーの設定より、乾式含水率 40%以下であれば固形燃料として燃やせるため乾式含水 率 80%のふんを乾燥させて乾式含水率 40%にしたふんを燃焼させるとした。 3)柴田和雄・木谷収編「バイオマス 生産と変換」、軽種馬・農用馬は肉用牛と同等とした。 潜在的賦存量2:新ひだか町内の馬、牛、豚の排せつ物を直接燃焼した場合 615,945,433MJ/年(家庭の灯油消費量換算:12,106 世帯相当) 利用可能量2:新ひだか町内の馬、牛、豚の排せつ物を直接燃焼した場合 61,594,543MJ/年(家庭の灯油消費量換算:1,211 世帯相当) (※利用可能量=潜在的賦存量の 1 割とする) 56 5 森林系バイオマス 森林から発生する末木枝条等の林地残材や間伐材等のエネルギー利用方法は、主に チップ化やペレット化が用いられています。 林地残材・間伐材は林業と深く関わっており、今後の林業の発展、市場性、エネル ギー市場価格等によっては、エネルギー産業としての創出が期待されます。 潜在的賦存量は、表 4-4-7 に示すように、新ひだか町全体の森林成長量(推計値)か ら推計します。 潜在的賦存量及び利用可能量=森林面積(m2)×森林成長量(m3/年・ha)× 比重(t/m3)×発熱量(MJ/kg)×1,000(kg/t) 表 4-4-6 森林系バイオマスの賦存量 前提条件 (1)全森林の蓄積 量 潜 在 的 賦 存 量 ① ② ③ ④ ⑤ (1)全森林の成 ⑥ 長量 ⑦ ⑧ ⑨ ⑩ 項目 全森林蓄積量 木材の比重 全森林蓄積量 発熱量原単位 エネルギー発生量 ⑤-1 灯油量換算 ⑤-2 灯油タンク(18L)換算 ⑤-3 家庭の灯油消費量換算 全森林面積 森林成長量 木材の比重 発熱量原単位 エネルギー発生量 ⑩-1 灯油量換算 ⑩-2 灯油タンク(18L)換算 ⑩-3 家庭の灯油消費量換算 単位 m3 t/m3 t MJ/kg MJ/年 L 缶 世帯 ha 3 m /年・ha t/m3 MJ/kg MJ/年 L 缶 世帯 数値 11,917,000 0.56 6,673,520 18.6 124,101,955,796 3,381,524,681 187,862,482 2,439,159 96,288 3.6 0.56 18.6 3,609,826,704 98,360,401 5,464,467 70,949 備考 北海道水産林務部、平成17年度北海道林業統計 国産主要木材の平均比重 ①×② 阿部房子、林試研報、No.352、1989年 ③×1000×④ ⑤/36.7MJ (⑤-1)/18L ⑤/50,879MJ 北海道水産林務部、平成17年度北海道林業統計 新エネルギーガイドブック2008(NEDO) 国産主要木材の平均比重、古賀信也、平成12年12月 阿部房子、林試研報、No.352、1989年 ⑥×⑦×⑧×⑨×1000 ⑩/36.7MJ (⑩-1)/18L ⑩/50,879MJ 林業者へのアンケート結果からは、チップ生産と用材生産のどちらも、端材・樹皮 は敷料として利用されていますが、山においてきている分はエネルギーとして活用の 可能性があることがわかります。しかし、需要があっても原料確保問題があり、チッ プの増産は難しいようです。 森林系バイオマスを今後も持続的に利用していくためには、新ひだか町内の森林の 齢級別構成を把握した上で計画的な伐採・植林が重要です。 日高中部森林組合では、平成2年度に小径木加工施設(製材工場)を導入し、地域 民有林から生産されるカラマツ材小径木の受け皿となってきました。 近年、カラマツ人工林は充実しつつあり、主伐期を迎える9齢級以上(直径 22cm 以上)の割合は 80%を占めています。 さらに、数年後には、直径 21cm未満が 10%、22cm以上が 90%という資源構成 に変わり、平成2年度に導入した施設の製材処理能力(末口 21cm未満に限定)では 扱えない材が増加していくことになります。 このため、地域の資源背景を踏まえ、生産されるカラマツ等の人工林材の適正な利 用を進めるため、平成 20 年度、新たに製材工場の整備を行いました。 57 この製材工場では、乾燥機の乾燥用燃料としてバークを使用しており、エネルギー 利用がされています。新ひだか町内での素材生産量からの林地残材とすでにエネルギ ー利用されている乾燥用燃料のバークから、利用可能量を推計します。 (資料)日高中部森林組合製材工場 2 概要 原材料 生産 地域素材生産量 新ひだか町内民有林 新冠町内民有林 計 原木消費量 19,320 m3 素材生産量 系統購入 3,400 m3 梱包材 10,200 m3 4,500 m3 14,700 m3 4,620 m3 販売 3 系統販売 木材業者 計 3,000 m3 400 m3 3 3,400 m 系統販売 木材業者 計 4,000 m3 2,400 m3 3 6,400 m ラミナ 6,400 m オガ粉 2,200 m3 畜産業 2,200 m3 チップ 8,500 m3 木材業者 8,500 m3 バーク 10,100 m3 乾燥機燃料 10,100 m3 ※自家消費 図 4-4-2 日高中部森林組合新規製材工場生産フロー図 図 4-4-3 日高中部森林組合に搬入された原木 図 4-4-4 バークを燃料とするボイラーと乾燥機 表 4-4-7 森林系バイオマスの利用可能量 利 用 可 能 量 (1)森林組合の ① 新ひだか町内素材生産量 伐採(林地残 ② 林地残材発生量単位 材) ③ 森林伐採の林地残材発生量 ④ 木材の比重 ⑤ 発熱量原単位 ⑥ エネルギー発生量 (2)乾燥用熱源 ⑦ 製材工場から排出されるバーク バーク ⑧ 木材の比重 ⑨ 発熱量原単位 ⑩ エネルギー発生量 利用可能量合 ⑩ エネルギー発生量 計 ⑩-1 灯油量換算 ⑩-2 灯油タンク(18L)換算 ⑩-3 家庭の灯油消費量換算 m3/年 10,200 0.39 3,978 0.56 18.6 41,426,330 10,100 0.56 18.6 105,179,974 146,606,305 3,994,722 221,929 2,881 m3/年 t/m3 MJ/kg MJ/年 m3/年 t/m3 MJ/kg MJ/年 MJ/年 L 缶 世帯 58 日高中部森林組合製材工場2概要 道内針葉樹の平均値(北大資料) ①×② 国産主要木材の平均比重、古賀信也、平成12年12月 阿部房子、林試研報、No.352、1989年 ③×④×⑤×1000 日高中部森林組合製材工場2概要 国産主要木材の平均比重、古賀信也、平成12年12月 阿部房子、林試研報、No.352、1989年 ⑦×⑧×⑨×1000 ⑥+⑩ ⑩/36.7MJ (⑩-1)/18L ⑩/50,879MJ 潜在的賦存量:森林の成長量(推計値) 3,609,826,704MJ/年(家庭の灯油消費量換算:70,949 世帯相当) 利用可能量:新ひだか町内素材生産量からの林地残材と乾燥用バーク 146,606,305MJ/年(家庭の灯油消費量換算:2,881 世帯相当) (すでにエネルギー利用されている量:105,179,974MJ/年) 6 水産系バイオマス 新ひだか町の水産系バイオマスは漁業において発生する漁業残渣や水産加工の際に 排出される水産加工残渣です。 静内地区の年間約 2,000∼2,500tの漁獲高のうち、いわゆる雑魚が 200∼400t程度 あります。また、カニ籠漁を中心に年間 400∼500tのヒトデが混入してきます。これ らの雑魚やヒトデは一度陸に揚げると事業系一般廃棄物となり、これを海に戻すと不 法投棄になります。3∼7 月までの 5 ヶ月は、雑魚は 80∼90%がすり身になるために町 内の加工業者に引き渡されるが、そのうち 40%しかすり身にならず、雑魚のすり身事 業は赤字事業となっており厳しい状態にあります。水産加工残渣も同様に厳しい状態 にあります。 三石地区では三石昆布に代表されるように昆布の根やイカゴロが排出されています。 全量を潜在的賦存量=利用可能量として、以下に計上します。 潜在的賦存量及び利用可能量=残渣発生量(t/年)×バイオガス発生量(m3/年) ×バイオガス発熱量(MJ/m3) 表 4-4-8 水産系バイオマスの賦存量 発生量 漁 雑魚 業 ヒトデ バイオガス1) 発生量 潜在的賦存量 400 t/年 × 178 m3/t × 23 MJ/m3 = 1,637,600 MJ/年 500 t/年 × 178 m3/t × 23 MJ/m3 = 2,047,000 MJ/年 水 産 加 工 すり身 150 t/年 × 178 アキアジ・スケソウ ダラ 65 t/年 × 178 潜在的賦存量合計 灯油(36.7MJ/L)換算 灯油18L換算 家庭の灯油消費量(50,879MJ/年)換算 業 バイオガス2) 発熱量 m3/t × 23 MJ/m3 = 614,100 MJ/年 m3/t × 23 MJ/m3 = 266,110 MJ/年 4,564,810 MJ/年 124,382 L/年 6,910 缶/年 89.7 世帯/年 1)国内メーカーの魚かすバイオガス化試験データを参考 2)㈱農業土木新聞社「北海道のバイオガスプラント事例集」より平均値を算出 潜在的賦存量=利用可能量:新ひだか町内の漁業残渣、水産加工残渣をバイオガス 化した場合 4,564,810MJ/年(家庭の灯油消費量換算:90 世帯相当) 7 生活系バイオマス 生活系バイオマスには生ごみ、食品関連産業における食品加工工程から排出される 59 もの、廃食用油、家庭等から排出された汚水の下水汚泥、し尿などがあります。 生ごみは、燃えるごみとして他のごみと一緒に日高中部衛生施設組合で焼却してい ます。日高中部衛生組合のリサイクル施設では、不燃ごみ、粗大ごみ、資源ごみをリ サイクルしています。 し尿は、日高中部クリーンセンターに収集され、公共下水道施設の消化槽にて嫌気 発酵され発生するメタンガスは利用されているため、賦存量に含めません。 下水汚泥は、静内地区の場合、終末処理場に受け入れられた後、町内の静内衛生社 と苫小牧のトマウェーブに排出されています。三石地区では、三石浄化センターに受 け入れられた後、同じく苫小牧に排出されています。静内衛生社では下水汚泥を用い た合併浄化槽シーリング剤を製造しています。よって、下水汚泥は苫小牧に排出され る分のみを利用可能量として計上します。 表 4-4-9 に生ごみと廃食用油から算出した生活系バイオマスの賦存量を示します。 潜在的賦存量及び利用可能量=資源量・発生量(t/年)×ガス発生量(m3/t)×発熱量 (MJ/m3)×1,000(kg/t) 表 4-4-9 生活系バイオマスの賦存量 潜 在 的 賦 存 量 生 (一般廃棄物:家庭) ご 生活系生ごみ み 小計 廃 食 用 廃食用油 油 小計 生活系 下 静内終 静内衛生社 末処理 水 トマウェーブ 汚 場 泥 三石浄化センター 人口等 1) 27,265 換算率2) 人 × 63.145 kg/人/年 = 人口等1) 27,265 発生量4) 人 × 6) 発生量 1,570 g/人/年 = バイオガス発生量・発熱量3) 112 m3/t × 24 MJ/m3 = 資源量 43 t/年 × BDF換算率・発熱量5) 0.9174 × 36 MJ/kg = 7) 4,627,791 4,627,791 MJ/年 MJ/年 1,413,730 1,413,730 MJ/年 MJ/年 1,384,441 MJ/年 8) ガス発生量 発熱量 = 145.88 t/年 × 18 MJ/m3 = 76,913.4 m3 978.83 t/年 × 192.05 t/年 × 資源量 1,722 t/年 × 10.5 m3/t = 2016.5 m 3 × 18 MJ/m3 = 小計 合計 灯油(36.7MJ/L)換算 灯油18L換算 家庭の灯油消費量(50,879MJ/年)換算 36,297 MJ/年 1,420,739 MJ/年 7,462,259 MJ/年 203,331 L/年 11,296 缶/年 147 世帯/年 1)新ひだか町の人口(平成 17 年 10 月) 2)他自治体の実績値を参考 3)道内の生ごみバイオガスプラント実態値を参考 4)農林水産省総合食料局食品産業振興課により三井情報開発総合研究所作成値 5)国内 BDF 製造メーカー値を参考 6)昨年度の実績値 7)国内のバイオガスプラントを参考 8)国内のバイオガスプラントを参考 潜在的賦存量:生ごみ、廃食用油、下水汚泥、し尿 7,462,259MJ/年(家庭の灯油消費量換算:147 世帯相当) 利用可能量:町外に排出されている分(静内衛生社を除く) 7,462,259MJ/年(家庭の灯油消費量換算:147 世帯相当) 60 8 生産資源 生産資源には、成長が早く栽培・収穫コストの低い作物が用いられます。その中で も、エネルギー用途に生産された場合は、エネルギー作物と呼ぶことができます。こ うした資源作物は、非生産用途の耕地・牧草地において生産の可能性があります。 新ひだか町内の離農耕地面積は 2005 年度で 182ha(2005 年農林業センサス)あり、 これらを資源作物の生産が可能な非生産耕地面積と仮定します。更に、資源作物の生 産性を 1 ヘクタール当り乾燥重量 15t/年と仮定すると、潜在的賦存量は乾燥重量で 2,184t/年を見込むことができます。 しかし、新ひだか町ではエネルギー利用を前提としたバイオマス資源の生産は行わ れていないため、利用可能量はないものとします。 表 4-4-10 に生産資源の賦存量を示します。 表 4-4-10 生産資源の賦存量 遊休農地面積1) 乾燥重量2) 発熱量3) 潜在的賦存量 資源作物 ha × 15 t/年 × 2.3 MJ/kg = 6,279,000 MJ/年 182 = L/年 灯油(36.7/L)換算 171,090 灯油18L換算 9,505 缶/年 家庭の灯油消費量(50,879MJ/年)換算 123 世帯/年 1)2005年農林業センサス 2)農林水産技術会議事務局(1986 年) 3)牧草を生産すると仮定して、牧草の発熱量を用いた。牧草の発熱量:本田淳裕著「バイオマスエネル ギー」農作物の収穫量、廃棄量とその各エネルギー量より 潜在的賦存量:離農耕地面積に資源作物を生産 6,279,000MJ/年(家庭の灯油消費量換算:123 世帯相当) 利用可能量:エネルギー利用を前提としたバイオマス資源の生産は行われていない ため、利用可能量はありません。 61 第5節 雪氷熱エネルギー 1 冷熱資源 雪氷熱エネルギーとは、雪や氷の冷熱エネルギーのことをいいます。冷熱資源は、 いずれも寒冷気候によって作られます。雪利用は、ある程度の積雪量が見込める地域 において利用可能で、地域の選択が必要です。雪を施設冷房に利用する場合、除塵効 果や臭気吸収効果などの空気清浄作用があります。 一方、氷や凍土の利用においては、積算寒度 1)が 200℃・日以上の寒冷な冷気があ ればどこでも可能です。 1)日平均温度 0℃以下の日平均気温の絶対値と日数との積との年間の積算値。例えば-5℃の日平均気温 が 60 日続くと、積算寒度は 300℃日となります。 年度から 2007 年度平均「最大積雪 深」は 19cm であり、少雪です。 (資料)気象庁(1997∼2007 年) (注)旧三石町のデータは得られなかったた め、旧静内町のみのデータを用いた。 cm 新ひだか町(旧静内町)の 1997 31 26 12 旧静内町と旧三石町では、旧三石 16 12 11月 -50.0 な地であることがわかります。これ -100.0 -150.0 算寒度とします。 -200.0 ℃・日 ら2地点の平均値を新ひだか町の積 (資料)気象庁(2005∼2006 年) 16 19 19 13 12月 1月 2月 3月 合計 0.0 町の方が積算寒度が高く、より寒冷 が多く存在する地域といえます。 17 図 4-5-1 新ひだか町の最大積雪深 (2)氷利用 積算寒度は 339℃・日で、冷熱 15 19 97 年 19 度 98 年 19 度 99 年 20 度 00 年 20 度 01 年 20 度 02 年 20 度 03 年 20 度 04 年 20 度 05 年 20 度 06 年 20 度 07 年 10 度 年 平 均 (1)雪利用 37 40 35 30 25 20 15 10 5 0 -6.7 -12.6 -34.4 -59.1 -3.6 -13.0 -89.0 -135.7 -135.6 -187.6 -250.0 -269.4 -300.0 -350.0 旧静内町 旧三石町 -400.0 -450.0 図 4-5-2 新ひだか町の積算寒度 2 雪氷熱エネルギーの賦存量 (1)雪 雪冷熱エネルギーの潜在的賦存量は、新ひだか町の最大積雪深を降雪量とし、新ひ だか町の田、畑、宅地、牧場の面積から積雪量を算出します。 利用可能量は、排雪量から求めますが、新ひだか町は雪が少なく、除雪のみで排雪 していないため、利用可能量はなしとします。 62 -407.9 表 4-5-1 雪氷熱の賦存量 潜 在 的 賦 存 量 前提条件 項目 (1)田、畑、宅 ① 田、畑、宅地、牧場 地、牧場に降 ② 降雪量 る積雪量 ③ ④ ⑤ ⑥ 積雪量 比重(自然積雪) 融解潜熱1)原単位 冷熱量 ⑥-1 電力量換算 ⑥-3 家庭の電力消費量換算 単位 m2 数値 備考 109,790,000 町勢要覧(平成17年) 最大積雪深(1997∼2005年 19 平均) cm m3 t/m3 MJ/t MJ/年 kWh 世帯 20,860,100 0.3 334.84 2,095,438,765 582,066,324 164,658 ①×②/100 北海道開発局「雪冷熱エネ ルギー活用手引書」 ③×④×⑤ ⑥/3.6MJ (⑥-1)/3,535kWh 1)雪氷 1t あたり 80,000kcal=334.84MJ の熱を奪う。つまり 0℃の雪 1t を融かし 0℃の水となるために 334.84MJ の熱量が必要となる。 雪氷熱の潜在的賦存量の計算式 冷熱量(MJ/年)=積雪量(m3)×比重 0.3(t/m3)×融解潜熱原単位(334.84MJ/t) 潜在的賦存量:田、畑、宅地、牧場の積雪量の冷熱エネルギー 2,095,438,765MJ/年(家庭の電力消費量換算:164,658 世帯相当) 利用可能量:排雪の冷熱エネルギーはありません (2)氷 氷の潜在的賦存量は、量的に把握するのは困難なため、積算寒度 339℃・日としま す。 製氷量は、積算寒度、貯氷タンクの大きさ、タンク表面への送風量によって変わり ます。つまり同じ寒さの同一地域(積算寒度が同じ)でも、寒さにあわせたタンクの 大きさを選んで、冷気の送風量を多くすれば、それなりに多くの製氷が可能になりま す。積算寒度が 200℃・日以上なら自然冷気による製氷が可能なこと、また、200℃・ 日∼300℃・日で必要量の氷を確保するには、タンクの大きさを小さくする必要があ ることが明らかになっています。 利用可能量も数値として把握するのは困難ですが、表 4-5-2 に参考として新ひだか 町内の施設で福祉への冷房を想定した場合の必要雪氷貯蔵量を例示します。 福祉への冷房では、特別養護老人ホーム及びデイサービスセンターを想定して、そ れぞれの冷房面積から算出します(24 時間×45 日=1,080 時間の冷房を想定)。 63 表 4-5-2 必要雪氷貯蔵量 前提条件 (1)特別養護 老人ホームを 雪冷房・氷冷 房 項目 ① 冷房面積 単位 ㎡ ② 冷房負荷 MJ/㎡・h 2) ③ 冷熱量 MJ/年 ④ 必要雪氷貯蔵量 t/年 (2)デーサービ ⑤ 冷房面積 ㎡ スセンターを雪 MJ/㎡・h 冷房・氷冷房 ⑥ 冷房負荷 ⑦ 冷熱量 MJ/年 ⑧ 必要雪氷貯蔵量 t/年 ⑨ 冷熱量 MJ/年 ⑨-1 電力換算 kWh 雪冷熱計 ⑨-2 家庭の電力消費量換算 世帯 ⑨-3 利用可能量に対する割合 % ⑩ 必要雪氷貯蔵量 t/年 数値 備考 1,595 公有財産台帳(建物) 病院の場合(北海道開発局「雪冷 0.29 熱エネルギー活用手引書」) 504,740 ①×②×1,080h 1,508 ③/雪氷の融解潜熱:334.8MJ/t 558 公有財産台帳(建物) 病院の場合(北海道開発局「雪冷 0.29 熱エネルギー活用手引書」) 176,428 ⑤×⑥×1,080h 527 ⑦/雪氷の融解潜熱:334.8MJ/t 681,169 ③+⑦ 189,214 ⑨/3.6MJ 54 (⑨-1)/3,535kWh 6.2 ⑨/利用可能量 2,035 ④+⑧ 1)雪氷 1t あたり 80,000kcal=334.84MJ の熱を奪う。 (資料)雪氷冷熱エネルギー導入ガイドブック(NEDO) 雪氷熱の利用可能量の計算式 冷熱量(MJ/年)=2 施設の面積合計(1595m2+558m2)×冷房負荷 0.29MJ/m2・h ※2 施設、45 日間冷房するために、1508t+527t=2035tの氷を使用した場合を想定。 潜在的賦存量: 積算寒度 339℃・日 利用可能量:町内2施設を想定した冷熱エネルギー 681,169MJ/年(家庭の電力消費量換算:54 世帯相当) 64 第6節 温度差エネルギー 温度差エネルギーとは、年間を通じて温度変化の少ない河川水や海水、地下水、工業 用水、下水等と外気との温度差(夏は外気よりも冷たく、冬は外気よりも暖かい)や大 気中の温度差を利用してヒートポンプ 1)の原理等を用いて、冷暖房、給湯等を行う技術で あり、未利用エネルギー(今まで利用されてこなかった熱の利用)として今後の可能性 が期待されています。 1)ヒートポンプ:水のポンプが、水を低いところから高いところへ移動させる役割を果たすのと同じように、「温度 の低いものから温度の高いものへ熱を移動する」役割を果たすのがヒートポンプです。 温度差エネルギーには、河川水や温泉排水、生活排水、工場の排熱等が考えられます。 河川水の温度は、夏は外気温よりも低く冬は高いため、熱源として利用できます。また、 温泉排水や生活排水、下水処理水は、冬でも比較的高い温度を有しているため、エネル ギー(熱源)として利用できます。 ここでは、静内温泉と三石温泉からの排水量を用いて利用可能量を算出します。 表 4-6-1 温度差エネルギー賦存量 前提条件 「静内温泉」から の排水と大気と の温度差エネル ギー 利 用 可 能 量 「三石温泉」から の排水と大気と の温度差エネル ギー 温度差エネル ギー計 ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨ ⑩ ⑪ ⑫ ⑬ 項目 利用温度差 比熱1) 温泉湧出量 排水率 温泉排水量 温度差エネルギー ⑥-1 灯油量換算 ⑥-2 灯油タンク(18L)換算 ⑥-3 家庭の灯油消費量換算 利用温度差 1) 比熱 温泉湧出量 排水率 温泉排水量 温度差エネルギー ⑫-1 灯油量換算 ⑫-2 灯油タンク(18L)換算 ⑫-3 家庭の灯油消費量換算 温度差エネルギー ⑬-1 灯油量換算 ⑬-2 灯油タンク(18L)換算 ⑬-3 家庭の灯油消費量換算 単位 ℃ MJ/m3・℃ 3 m /年 m3/年 MJ/年 L 缶 世帯 ℃ 3 MJ/m ・℃ m3/年 3 m /年 MJ/年 L 缶 世帯 MJ/年 L 缶 世帯 数値 21 4.186 10,512 0.5 5,256 464,234 12,649 703 9 23 4.186 57,290 0.5 28,645 2,697,948 73,514 4,084 53 3,162,182 86,163 4,787 62 備考 排水温度30℃(仮定)-平均温度(2007年)8.9℃ 湧出量(平成4年度の記録を適用) 排水率(仮定) 湧出量から算出した排水量 ①×②×⑤ ⑥/36.7MJ (⑥-1)/18L ⑥/50,879MJ 排水温度30℃(仮定)-平均温度7.5℃ 湧出量 排水率(仮定) 湧出量から算出した排水量 ⑦×⑧×⑪ ⑫/36.7MJ (⑫-1)/18L ⑫/50,879MJ ⑥+⑫ ⑬/36.7MJ (⑬-1)/18L ⑬/50,879MJ 1)定圧比熱:水の定圧比熱は温度に依存するが、常圧では誤差約 1%程度の精度で 4.186MJ/t・℃(= 1kcal/kg・℃)とみなせる。また、1t/m3 である。 温度差エネルギーの利用可能量の計算式 温度差エネルギー(MJ/年)=利用温度差(℃)×比熱 4.186(MJ/m3・℃)×温泉排水量(m3/年) 潜在的賦存量:熱源や利用方法に応じてあらゆる温度差が考えられるため、量的に 全量を把握するのは困難です。 利用可能量:「静内温泉」及び「三石温泉」からの排水と大気との温度差エネルギー 3,162,182MJ/年(家庭の灯油消費量換算:62 世帯相当) 65 第7節 中小水力発電 中小水力発電は、河川、農業用水、工業用水、上下水道等において、流下する水の 勢いで水車を回し、その回転力で発電機を回して電気をつくるものです。その発電出 力は、水の落差と流水量の積によって決まります。従って水流の落差が大きく、また 水量が多いほど大きな電気を取り出すことができます。水車は、使用水量と落差によ り適応範囲があるので、水車の特性により選定します。 (注)出力 10,000∼100,000kW 以下を中水力、1,000∼10,000kW 以下を小水力、100∼1,000kW ミニ水力、 100kW 以下をマイクロ水力と呼んでいます。 新ひだか町は、日高山脈に源流を発する静内川をはじめとして多くの河川が流れ、 その支流も広く分布しており、水に恵まれた地域です。 中小水力発電は、一般的には通年稼動が求められるため、年間を通じて安定した水 量が必要であり、夏の渇水や冬の凍結がない河川は、水力発電に適しているといえま す。また、小河川や渓流でも発電できる水力発電機も開発されています。新ひだか町 には農業用水のための三石ダムや農業用水路があり、多くの設置可能箇所が想定され ます。今後これらの施設の流量や落差を調査することで、積極的に利活用を図ること が期待されます。 利用可能量としては、三石ダム第 1 取水塔から三石川への流量(0.889m3/s)、土地 改良区水路(0.5511m3/s)に渓流発電機 100W/s(2.4kWh/日)を設置した場合を想定 して算出します。 小水力の利用可能量の計算式 発電出力(kWh/年)=落差(m)×流量(m3/分)×水車効率(0.8)×重力(9.8 kg/s2) ×24 時間×365 日 落差 3m(想定)×(0.889+0.5511)(m3/s)×0.8×9.8×24 時間×365 日= 296,711kWh/年(1,068,161MJ/年)となります。 中小水力発電の導入に当たっては、設置地点の年間を通じた流水量や水の落差に応 じた水車の選定、季節や天候による流量変動への対処、更に、水利権保有者との協議 が必要です。 潜在的賦存量:すべての設置可能箇所の年間通しての流水量や水の落差を調査す る必要があるため、量的に全量を把握するのは困難です。 利用可能量:三石ダムから三石川への流量と土地改良区水路の流量の合計 296,711MJ/年(家庭の電気消費量換算:84 世帯相当) 66 第8節 地熱エネルギー 地熱エネルギーとは、地球内部に蓄積されている熱エネルギーのことであり、熱エ ネルギーの一部は、火山活動や温泉を通して地表に達しています。 わが国は、古くから温泉を浴用に、一部で農業ハウスの熱源として利用してきまし た。温泉より高温の飽和蒸気が得られる場合、これを用いてタービンを回す地熱発電 が可能です。地熱発電は、大規模施設になることや環境への影響が懸念されるために、 現段階で利用は難しいと判断されます。 温泉水は、浴用だけではなく地域暖房や給湯、融雪、農業ハウスの熱源利用等多方 面において熱利用の可能性があります。 地中熱利用は、地下 20∼100m で地中温度が年中 10∼15℃であることを利用するも ので、どこででも可能です。 新ひだか町では静内温泉及び三石温泉からの湧出される温水が利用されています。 この温泉井戸からの湧出量を潜在的賦存量として算出します。現在、湧出量の全量 が温泉施設で利用されていることから、利用可能量はなしとします。 静内温泉 湧出温度12.9℃ 湧出量 20L/分(動力揚湯) 三石温泉 湧出温度10.4℃ 湧出量 109L/分(動力揚湯) 表 5-8-1 温泉における地熱エネルギー潜在的賦存量 前提条件 静内温泉 潜 在 三石温泉 的 賦 存 量 地熱エネルギー 計 ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨ 項目 湧出温度 比熱1) 温泉湧出量 温度差エネルギー ④-1 灯油量換算 ④-2 灯油タンク(18L)換算 ④-3 家庭の灯油消費量換算 湧出温度 比熱1) 温泉湧出量 温度差エネルギー ⑧-1 灯油量換算 ⑧-2 灯油タンク(18L)換算 ⑧-3 家庭の灯油消費量換算 温度差エネルギー ⑨-1 灯油量換算 ⑨-2 灯油タンク(18L)換算 ⑨-3 家庭の灯油消費量換算 単位 ℃ MJ/m3・℃ 3 m /年 MJ/年 L 缶 世帯 ℃ MJ/m3・℃ MJ/年 L 缶 世帯 MJ/年 L 缶 世帯 数値 10.5 4.186 10,512 462,034 12,589 699 9 10.4 4.186 57,290 2,494,103 67,959 3,776 49 2,956,137 80,549 4,475 58 備考 湧出量(平成4年度の記録を適用) ①×②×③ ④/36.7MJ (④-1)/18L ④/50,879MJ 湧出量 ⑤×⑥×⑦ ⑧/36.7MJ (⑧-1)/18L ⑧/50,879MJ ④+⑧ ⑨/36.7MJ (⑨-1)/18L ⑨/50,879MJ (資料)湧出温度:新ひだか町 (注)定圧比熱:水の定圧比熱は温度に依存するが、常圧では誤差約 1%程度の精度で 4.186MJ/t・℃(= 1kcal/kg・℃)とみなせる。また、1t/m3 である。 地熱の賦存量の計算式 地熱エネルギー(MJ/年)=温泉湧出温度(℃)×比熱(MJ/m3・℃)×温泉湧出量(m3/年) 潜在的賦存量:静内温泉及び三石温泉の地熱エネルギーの合計 2,956,137MJ/年(家庭の灯油消費量換算:58 世帯相当) 利用可能量:温泉の湧出量は、全量が温泉に利用されていることから利用可能量は なしとします。 67 第9節 革新的なエネルギー高度利用技術 1 クリーンエネルギー自動車 クリーンエネルギー自動車の普及には、車輌価格が高いことや、1 回の充電や燃料補 給で走行できる距離を伸ばしていくことが必要とされるほか、燃料を補給する充電所、 充填等を整備していくことが必要です(表 4-9-1)。既存車との価格差が小さく、既存 のガソリンスタンドで燃料を供給することが可能なハイブリッド自動車は、新ひだか 町においても普及が期待されます。 表 4-9-1 各種クリーンエネルギー自動車導入にむけたインフラ整備 既存車比価格 インフラ整備 電気自動車 2∼3.5 倍程度 充電スタンドの整備 ハイブリッド自動車 1.04∼1.7 倍程 不要(既存のサービスステーションで燃料補給が可能) 天然ガス自動車 1.4∼2 倍程度 天然ガス充填所の整備 メタノール自動車 2 倍程度 メタノール燃料供給設備の整備 燃料電池自動車 (実証段階) 水素供給設備の整備 (注)道内の天然ガススタンドは、札幌市、石狩市、旭川市の7箇所 こうしたクリーンエネルギー自動車の課題を踏まえ、新ひだか町の車両をハイブリ ッド自動車に置き換えた場合のエネルギー削減量を潜在的賦存量とし、全ての公用車 をハイブリッド自動車に置き換えた場合のエネルギー削減量を利用可能量とし、以下 に算出しました。 表 4-9-2 輸送機関別エネルギー(推計) 項目 車輌台数 公用車数 1台当たりの使用エネルギーの平均値 全車輌の使用エネルギー量 公用車の使用エネルギー量 省エネ率 エネルギー削減量(潜在的賦存量)(④×⑥) エネルギー削減量(利用可能量)(⑤×⑥) ⑧-1 導入済みエネルギー削減量 ⑨ ガソリン量換算(潜在的賦存量)(⑦/34.6MJ) ⑩ ガソリン量換算(利用可能量)(⑧/34.6MJ) 単位 ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ 台 MJ/年 MJ/年 % MJ/年 kL/年 乗用車 トラック バス 合計 17,607 3,417 84 21,108 92 47 15 154 15,337 155,043 181,957 270,038,559 529,781,931 15,284,388 815,104,878 1,322,049 7,287,021 2,729,355 11,338,425 40% 40% 40% 108,015,424 211,912,772 6,113,755 326,041,951 539,862 2,914,808 1,091,742 4,546,413 0 0 0 0 3,122 6,125 177 9,423 16 84 32 131 (資料)車輌台数、公用車数:新ひだか町 省エネ率:第1回総合エネルギー調査会新エネルギー部会資料、2000 年 1台当たりの使用エネルギー平均値:国土交通省「平成 12 年交通経済統計要覧」より求めた値 (注)省エネ率:同型の既存ガソリン車と比較して、一定の距離を走行する場合のエネルギー消費量の減少率 クリーンエネルギー自動車の賦存量の計算式 潜在的賦存量/利用可能量(MJ/年)=車両台数/公用車台数(台)×1 台当たりの使用エ ネルギーの平均値(MJ/年)×省エネ率(40%) 潜在的賦存量:すべての乗用車、トラック、バスをハイブリッド自動車に置き換え た場合のエネルギー(ガソリン)削減量 326,041,951MJ/年(ガソリン換算 9,423kL/年) 利用可能量:公用車をハイブリッド自動車に置き換えた場合のエネルギー削減量 4,546,413MJ/年(ガソリン換算 131kL/年) 68 2 天然ガスコージェネレーション 天然ガスコージェネレーションとは、天然ガスを原料として燃焼させ発電を行うと ともに、その際に発生する排気ガスや冷却水によって回収された熱を給湯や冷暖房に 利用するものです。 天然ガスコージェネレーションは、常用の(停電時も含む)電源と熱源のための自 家発電設備として、また、電気に対して熱需要が多いホテル、病院、福祉施設等にお ける利用が適しています。 道内の天然ガス供給は、平成 8 年度から苫小牧市勇払地区で本格的な商業生産が開 始されました。ガス田からパイプラインを通じて北広島、石狩、札幌、小樽、恵庭、 千歳に輸送され、都市ガスや産業用燃料等へ導入が進められています。旭川へは、液 化天然ガス(LNG)をトレーラーと鉄道コンテナ台車で輸送して旭川市永山に設置さ れた LNG 貯蔵槽に貯留・利用されています。 また、都市ガス事業者による天然ガスへの転換は、旭川等の他地区においても、22 年度までに完了する予定であるほか、道産天然ガスを利用する工場や事業所が増えて います。 表 4-9-3 各種コージェネレーションの特徴 (参考) ディーゼルエンジン ガスエンジン ガスタービン 単機容量 15∼10,000kW 1∼5,000kW 30∼100,000kW 50∼10,000kW 発電効率(LHV) 30∼42% 28∼42% 20∼35% 36∼45% 総合効率 60∼75% 65∼80% 70∼80% 60∼80% 燃料 A 重油・軽油・灯油 都市ガス・LPG・消化 都 市 ガ ス ・ LPG ・ 灯 都市ガス・灯油・メ ガス 油・軽油・A 重油・LNG タノール・消化ガス 排ガス 450℃前後 排ガス 450∼600℃ 冷却水 70∼75℃ 冷却水 85℃前後 噴射時期遅延 希薄燃焼 排ガス処理 選択還元脱硝 三元触媒 選択還元脱硝 必要なし 商用機 商用機 実用機レベルの試験 排熱温度 NOX りん酸型燃料電池 燃焼改善 予混合希薄燃焼 水噴射・蒸気噴射 対策 商用機 排ガス 450∼550℃ 作動温度 250℃以下 温水 70℃、120℃ 必要なし セラミックの利用や 数 10kW クラスのマイ 的導入 ミ ラ ー サ イ ク ル 化 クロガスタービンは 技術の現状 等、高発電効率機を 実 用 化 開 発 中 ( 一 部 商用機として稼働) 開発中 ・発電効率が高い 特徴 ・導入実績が豊富 ・排ガスがクリーン ・小型・軽量 で熱回収が容易 ・排ガス温度が高温 ・騒音・振動が小さ で蒸気回収が容易 ・排ガス温度が比較 ・排熱が高温で利用 的低い 効率が高い ・発電効率が高い ・冷却水不要 い ・排ガスがクリーン (資料)NEDO「新エネルギーガイドブック入門」、メーカー資料 3 燃料電池 燃料電池は、水素と酸素の化学反応により発電を行います。燃料電池の「水素」は、 69 天然ガスやメタノール等を改質して作られ、「酸素」は、大気中から取り入れます。 燃料電池は、発電と同時に熱を発生することから、その熱を活用することでエネル ギー効率を高められます。発電の際には水しか発生せず、振動や騒音もありません。 また、事業用のものから家庭用、車載用と用途が多く、燃料電池の実用化へ向けた開 発が活発になっています。 燃料の水素は、LPG、バイオガス、そして水の電気分解等から取り出すことが技術 的に可能です。これら原燃料を利用した燃料電池の利用は、病院、学校、一般家庭が 考えられます。なお、水素の貯蔵や輸送には、水素の圧縮や液化装置に高額な費用が 必要です。 実験段階である家庭用、自動車の駆動源の固体高分子形燃料電池は、長時間に耐え るための信頼性の向上とコンパクト化も図られてきています。 長期運転の信頼が得られるレベルのりん酸形燃料電池は、コスト低減が課題ですが、 新ひだか町において、今後ホテル、病院等電気と熱の安定供給が求められる場所での 利用が期待されます。 表 4-9-4 燃料電池の種類 低温型 高温型 型式 固体高分子形 (PEFC) りん酸形 (PAFC) 溶解炭酸塩形 (MCFC) 固体酸化物形 (SOFC) 電解質 イオン交換膜 りん酸 炭酸カリウム/ 炭酸リチウム 安定化ジルコニア 伝導イオン 水素イオン(H+) 水素イオン(H+) 炭酸イオン(CO32-) 酸素イオン(O2-) 運転温度 常温∼100℃ 200℃ 650℃ 1,000℃ 燃料(反応) H2 H2 H2、CO H2、CO 原燃料 発電効率 出力規模 用途分野 天然ガス、LPG、メタノ 天然ガス、LPG、メタノ 天然ガス、LPG、メタノ 天然ガス、LPG、メタノ ール、ナフサ、軽質油、ール、ナフサ、軽質油、 ール、ナフサ ール、ナフサ、軽質油 石炭ガス化ガス 石炭ガス化ガス 36∼45% 36∼45% 45∼60% 50∼60% 1∼250kW 50∼1 万 kW 数千∼数十万 kW ∼数十万 kW 家庭用、自動車、自家 自家発電装置、分散電 分散電源、大容量発電 小型∼大容量発電まで 発電装置 源 の可能性 (資料)経済産業省資源エネルギー庁 70 第10節 新エネルギー賦存状況のまとめ 新ひだか町に賦存する全ての新エネルギーと革新的なエネルギー高度技術を活用した場 合、潜在的賦存量は 93,815,682,677MJ/年、利用可能量は 458,384,272MJ/年あります。利 用可能量は潜在的賦存量の 0.5%に当たります。 (表 4-10-1)。 利用可能量は灯油換算量にして 12,482kL/年、家庭の電力・灯油消費量換算にして 14,985 世帯に相当します。CO2 換算量は 37,671CO2 となります。 原油 38.2MJ/L、ドラム缶 200L/本を用いてドラム缶換算すると利用可能量は約 60,000 本に相当します。 潜在的賦存量:自然の物理的条件だけで与えられる量 93,815,682,677MJ/年 (原油換算:ドラム缶 12,279,540 本分) 利用可能量:社会的条件を加味して算出した利用可能量 458,384,272MJ/年 灯油換算 12,482kL/年 世帯数換算:14,985 世帯相当 二酸化炭素換算量:37,671tCO2 (原油換算:ドラム缶 59,959 本分) 71 表 4-10-1 新エネルギー賦存状況のまとめ 利用可能量 灯油量換算 世帯数換算 二酸化炭素換 算量 36.7MJ/L kWh・MJ/世帯 tco2 kL/年 世帯/年 潜在的賦存量 エネルギーの種類と分類 太陽光 太陽エネルギー 太陽熱 潜在的賦存量の設定条件 MJ/年 河川、池沼、山林、田畑を除く設置が可 能な面積に太陽光発電パネルを設置 12,743,288,842 (風力エネルギー量86.3kWh/m2) 小型風車 量的に全量を把握するのは困難 MJ/年 太陽光発電パネルを戸建住宅・共同住宅 (3kW)、公共施設(50kW、10kW、3kW)に設置 100,832,591 2,747 122,527,641 0 1) 原油換算 ドラム缶 本 7,923 13,416 13,198 3,339 2,408 8,320 16,038 0 0 0 0 2 河川、池沼、山林、田畑を除く設置が可 能な面積に太陽熱利用システムを設置 大型風車 利用可能量の設定条件 74,335,851,576 太陽熱利用システムを戸建住宅・共同住宅(6m )と 公共施設(100m2、50m2、6m2)に設置 - 設置基準を満たしていない 風力エネルギー - 出力400Wを23基設置 稲わら・もみ殻 水稲収量からの稲わら 農業系 バ イ オ マ ス エ ネ ル ギ 麦わら・ふ 大豆残渣 トマト ホウレンソウ 小麦収量からの麦わら・ふ 大豆収量からのふ・茎・葉・葉柄 トマト茎 ホウレンソウ収量からの残渣 青刈とうもろこし 青刈とうもろこしの非食部 畜産系 牧草 牧草の未利用量 家畜排せつ 軽種馬・農用馬・乳用牛・肉用牛・豚 物 のふん尿 森林系 森林 全森林の成長量 ー 雑魚・ヒトデ/すり身・アキアジ・スケソ ウダラ 生ごみ・可燃ごみ・廃食用油・下水汚 生活系 泥・し尿 遊休農地を利用して資源作物を生産 生産資源 例:菜の花 した場合 バイオマス 計 田、畑、宅地、牧場の積雪量を冷熱 雪 エネルギーとして利用 雪氷熱エネルギー 氷 (積算寒度 339℃日) 漁業系 漁業/水産加 工業 ごみ・汚泥な ど 温度差エネルギー 中小水力発電 地熱エネルギー 新エネルギー 合計 量的に全量を把握するのは困難 量的に全量を把握するのは困難 温度差エネルギーと重複 車輌を全てクリーンエネルギー自動 車に置き換えた場合 技術的な諸条件に関する詳細調査 天然ガスコージェネレーション が必要 燃料電池 水素供給インフラ状況による 革新的なエネルギー高度技術含む 合計 クリーンエネルギー自動車 3,974 0 0.3 0.53 0.52 4,532,544 0 0 45,630 2,600 1,524,900 0 124 0 0 1 0 42 0 89 0 0 1 0 30 0 308 0 0 3 0 104 0 593 0 0 6 0 200 0 3) 61,594,543 1,678 1,211 4,182 8,062 146,606,305 3,995 2,881 9,955 19,189 4,564,810 雑魚・ヒトデ/すり身・アキアジ・スケソウダラ 4,564,810 124 90 310 597 7,462,259 町外に排出されている分を除いた量 7,462,259 203 147 507 977 - - 226,333,591 6,167 0 0 681,169 3,162,182 45,325,440 2,856,000 28,500 45,630 29,120 15,249,000 4,493,510 3) 収集体制の確立が課題 収集体制の確立が課題 収集体制の確立が課題 収集体制の確立が課題 収集体制の確立が課題 収集体制の確立が課題 収集体制の確立が課題 615,945,433 潜在的賦存量の10%とする 町内素材生産量からの林地残材と乾燥用バー 3,609,826,704 ク エネルギー利用を目的とした生産は行われて 6,279,000 いない 4,312,105,406 2,095,438,765 排雪された雪はありません - 冷房施設を想定 - 温泉からの排水と大気との温度差エネルギー 三石ダムから三石川への流量と土地改良区水 路の流量 2,956,137 温泉湧出量すべて利用されている 93,489,640,726 公用車を全てハイブリッド自動車に置き換えた 326,041,951 場合 1) - - - 4,448 15,368 29,625 0 0 0 19 54 46 89 86 62 215 414 1) 296,711 - - - - 453,837,859 12,358 14,896 37,366 59,364 4,546,413 124 305 595 技術的な諸条件に関する詳細調査が必要 - - - - - 水素供給インフラ状況による 93,815,682,677 潜在的賦存量のうち利用可能量量の占める割合:0.5% 458,384,272 12,482 14,985 37,671 59,959 - 89 1)電力 3.6MJ/kWh、3,535kWh/世帯で MJ 換算。その他は灯油 50,879MJ/世帯で換算。 2)二酸化炭素換算量:環境省地球環境局「事業者からの温室効果ガス排出量算定方法ガイドライン」(平成 15 年 7 月)より CO2 排出係数;電力 0.479kgCO2/kWh(太陽光発電・風力)、ガ ソリン 0.0671kgCO2/MJ(クリーンエネルギー自動車)、灯油 0.0679kgCO2/MJ(その他)を用いて換算。 3)バイオガス化と直接燃焼した場合のうち、量の多い直接燃焼した場合の数値を採用。 72 第5章 町のエネルギー使用状況 第1節 部門の考え方と調査方法 本章では、新エネルギーの導入可能性や方向を検討するため、新ひだか町のエネルギー 使用状況を明らかにし、二酸化炭素排出量を算出します。 本調査では、エネルギー使用の部門を表 5-1-1 のように設定します。区分は「総合エネル ギー統計」(資源エネルギー庁)における最終エネルギー消費区分を参考にしますが、公共 施設については公共部門として民生部門から独立させて集計します。 なお、各算出において用いる係数などは前章の表 4-1-3 に示した数値を用います。 表 5-1-1 部門とエネルギー使用量算出方法 部門 細目 エネルギー使用量の算出方法 公共 公共施設 電気・灯油・重油・LPG:新ひだか町が管理する庁舎、スポーツセンター、教育・福祉施設、 部門 町立病院、公園等の施設のエネルギー使用量を対象とします。国や道が管理している施設 や第 3 セクターは含みません。公共部門のエネルギー使用量は、エネルギー使用量調査 (平成 18 年度)に基づき算出します。なお、町が所有する自動車(公用車、バス等)は運輸 部門で集計します。 民生 業務 公共部門にて算出します。 その 電気:北海道電力㈱浦河営業所調べによる平成 19 年度の電力使用量(業務用電力、低圧 他 電力、低圧時間帯別電力、その他(臨時電力・農事用電力・深夜電力・融雪用電力))としま 部門 公共 すが、このうち、公共分については除外します。 石油・LPG:業務部門床面積当たりのエネルギー消費量原単位をもとに、業務部門延床総 面積を乗じて業務部門におけるエネルギー使用量を推計します。 家庭 電気:北海道電力㈱浦河営業所調べによる平成 19 年度の電力使用量(電灯、時間帯別電 灯)とします。 石油・LPG:消費原単位は、北海道平均の世帯当たり年間消費量とします。原単位に新ひ だか町の世帯数を乗じることによって推計します。 産業 その他 部門 電気:北海道電力㈱浦河営業所調べによる平成 19 年度の電力使用量(高圧電力、大口電 力)とします。 石油・LPG:北海道の石油、ガスの供給実績をもとに新ひだか町の産業別総生産額で按分 することによって推計します。 運輸 旅客・貨物 部門 ガソリン・軽油:町内で登録されているすべての自動車で使用されるエネルギーを対象とし ます。消費原単位は、1 車輌当たりの年間消費量を原単位とし、原単位に新ひだか町の車 輌別・燃料別自動車保有台数を乗じることによって推計します。 公共 ガソリン・軽油:町が所有する自動車(公用車、バス等)からの新ひだか町によるエネルギ ー使用量調査(平成 18 年度)に基づき算出します。 73 第2節 公共部門 1 エネルギーの使用量 公共施設エネルギー使用量調査(平成 18 年 4 月∼平成 19 年 3 月)に基づき、使用 量を算出し、表 5-2-1 に示しました。 表 5-2-1 公共施設のエネルギー使用量 施設 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 農業実験センター 公民館 郷土館 郷土館プレハブ アイヌ民族資料館 女性センターみらい 静内図書館 静内体育館 山手体育館 静内温水プール 静内武道館 静内弓道場 テニスコート 豊畑体育館 ライディングヒルズ静内 屋内ゲートボール場 トラクター他 右岸リンク 学校給食センター 高静小学校 静内小学校 山手小学校 桜丘小学校 東静内小学校 川合小学校 春立小学校 静内中学校 静内第二中学校 静内第三中学校 三石小学校 延出小学校 ケリ舞小学校 本桐小学校 三石中学校 歌笛小学校 三石幼稚園 図書館・郷土館 旧陶芸館 三石スポーツセンター 緑ヶ丘球場 静内保健福祉センター(総合ケアセンター含む) 特別養護老人ホーム静寿園 静内保育所 山手保育所 東静内保育所 老人憩いの家 静内葬苑 歌笛総合住民センター 三石福祉センター 三石葬祭場 三石保健センター 特別養護老人ホーム蓬莱荘(デイサービスみついし・在宅介護支援センターを含む) 三石国保病院 日高地域振興センター 勤労者福祉会館 ふれあいセンター御園館 三石海浜公園 三石ふれあい交流センター みついしふれあいプラザ 和牛センター 塵芥処理場 終末処理場 新ひだか静内庁舎 新ひだか三石庁舎 車両センター 庁舎分室 町長公宅 町立静内病院 合計 電気(kWh) 10,550 315,018 7,352 975 8,756 149,181 68,783 156,075 365,300 4,741 63 3,803 3,554 24,008 13,474 年間エネルギー使用量 灯油(㍑) 重油(㍑) ガソリン等(㍑) LPG(m3) 121,640 50,000 153 3,480 16 226 745 2 93 3,828 8,089 20,000 5 84,000 4,820 2,235 249 5,460 3,163 771 5 305 368,577 174,285 93,373 131,219 57,107 92,436 26,464 50,038 135,614 48,502 387,158 71,350 81,753 32,055 60,851 139,798 55,433 11,732 6,366 62 40,985 10,872 923,672 742,050 58,586 61,685 40,745 12,153 6,369 33,701 57,065 9,696 7,412 377,544 142,794 4,173 26,622 33,958 289,466 27,818 186,291 35,100 7,545,336 1,286,782 460,330 116,791 8,196 18,932 1,396 6,814 15,729,140 74 168 150,000 880 433 599 8,550 8,583 9,905 27,240 55,000 8,925 72,000 48,000 63,000 32,000 40,000 25,000 30,000 40,000 10,550 45,190 3,100 7,294 1,066 28,000 2,585 137 2,247 84 21 43 1 44 194 86 18 51 77 24 12 14 29 40 31 25 24 284,400 3,677 319,507 8,630 20,305 5,352 5,311 2,810 367 25,312 1,049 3,500 8,000 114,000 60,000 2,712 1,500 5,420 14,520 83 8,600 2,055 53,840 4,657 29 582 10 77 59 26,818 10,000 2,353 680 3,420 979,774 499 424 25 17 15 77 79 9 5 1,286 715 1 85 4 3 5 1,041,430 11,068 1,163 次に、各種エネルギーの単位発熱量(第4章第1節)に基づき熱量(MJ)換算し、施 設ごとに合計し、原油換算量(ドラム缶数)を示しました(表 5-2-2)。 公共部門のエネルギー使用量の合計値は、134,453,975MJ となります。これを原油 ドラム缶に換算すると 17,599 本に相当します。 表 5-2-2 公共施設のエネルギー使用量(熱量換算) 施設 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 農業実験センター 公民館 郷土館 郷土館プレハブ アイヌ民族資料館 女性センターみらい 静内図書館 静内体育館 山手体育館 静内温水プール 静内武道館 静内弓道場 テニスコート 豊畑体育館 ライディングヒルズ静内 屋内ゲートボール場 トラクター他 右岸リンク 学校給食センター 高静小学校 静内小学校 山手小学校 桜丘小学校 東静内小学校 川合小学校 春立小学校 静内中学校 静内第二中学校 静内第三中学校 三石小学校 延出小学校 ケリ舞小学校 本桐小学校 三石中学校 歌笛小学校 三石幼稚園 図書館・郷土館 旧陶芸館 三石スポーツセンター 緑ヶ丘球場 静内保健福祉センター(総合 ケアセンター含む) 特別養護老人ホーム静寿園 静内保育所 山手保育所 東静内保育所 老人憩いの家 静内葬苑 歌笛総合住民センター 三石福祉センター 三石葬祭場 三石保健センター 特別養護老人ホーム蓬莱荘(デイ サービスみついし・在宅介護支援セ ンターを含む) 電気 37,980 1,134,065 26,467 3,510 31,522 537,052 247,619 561,870 1,315,080 17,068 227 13,691 12,794 86,429 48,506 灯油 4,464,188 年間エネルギー使用量(MJ) ガソリン等 重油 LPG 1,955,000 127,716 8,294 27,342 140,488 296,866 15,351 1,604 236 9,307 782,000 493 3,284,400 176,894 82,025 9,138 200,382 116,082 26,677 493 10,553 1,326,877 627,426 336,143 472,388 205,585 332,770 95,270 180,137 488,210 174,607 1,393,769 256,860 294,311 115,398 219,064 503,273 199,559 42,235 22,918 223 147,546 39,139 6,166 5,505,000 32,296 15,891 21,983 313,785 314,996 363,514 999,708 2,018,500 327,548 2,815,200 1,876,800 2,463,300 1,251,200 1,564,000 977,500 1,173,000 1,564,000 387,185 1,658,473 113,770 267,690 39,122 1,094,800 94,870 3,325,219 2,359 11,120,040 2,671,380 210,910 222,066 146,682 43,751 22,928 121,325 205,434 34,907 26,683 11,725,907 1,359,158 928,950 316,721 745,190 196,418 194,914 103,127 13,469 13,725 225,639 8,424 2,118 4,307 100 4,408 19,478 8,660 1,757 5,080 7,771 2,379 1,235 1,446 2,871 4,006 3,092 2,500 原油換算 合計 ドラム缶(本) 589 4,502,168 406 3,104,416 155,788 20 11,804 2 59,099 8 546,359 72 140,488 18 1,326,978 174 561,870 74 4,599,480 602 193,962 25 227 0 95,715 13 21,933 3 313,487 41 165,082 22 10,553 1 19,890 3 7,057,516 924 3,483,346 456 2,230,952 292 2,961,979 388 1,770,671 232 2,216,173 290 478,262 63 1,188,504 156 2,508,467 328 1,484,735 194 1,401,540 183 1,432,239 187 1,859,546 243 504,029 66 221,935 29 2,165,752 283 1,411,221 185 312,425 41 62,040 8 223 0 244,775 32 39,139 5 369,141 14,814,400 1,939 312,800 50,059 42,570 2,510 1,657 1,516 7,694 7,891 873 462 14,397,287 260,969 264,636 149,538 362,128 769,634 325,437 545,089 138,907 353,414 1,884 34 35 20 47 101 43 71 18 46 4,457,400 129,114 6,874,623 900 136,850 346 三石国保病院 514,058 38,498 2,346,000 71,746 2,970,303 389 日高地域振興センター 15,023 106,055 100 121,178 16 勤労者福祉会館 95,839 55,050 150,889 20 ふれあいセンター御園館 122,249 198,914 2,861 2,664 326,688 43 三石海浜公園 1,042,076 532,884 58,477 1,633,437 214 三石ふれあい交流センター 100,144 3,046 103,191 14 みついしふれあいプラザ 670,648 315,620 5,938 992,206 130 和牛センター 126,360 75,419 201,779 26 塵芥処理場 27,163,210 1,975,928 29,139,138 3,814 終末処理場 4,632,415 170,912 8,494 4,811,821 630 新ひだか静内庁舎 1,657,188 1,048,584 442 2,706,214 354 新ひだか三石庁舎 420,448 391,000 811,448 106 車両センター 29,506 86,355 115,861 15 庁舎分室 68,155 24,956 331 93,443 12 町長公宅 5,026 482 5,508 1 町立静内病院 24,530 125,514 150,044 20 合計 56,624,905 35,957,702 40,719,929 1,111,199 40,240 134,453,975 17,599 3 発熱量》電気:3.6MJ/kWh 灯油:36.7MJ/㍑ 重油:39.1MJ/㍑ LPG:2kg/m 50.2MJ/kg ガソリン:34.6MJ/㍑ 軽油:38.2MJ/㍑ 原油換算:38.2MJ/㍑、ドラム缶:200㍑/本を用いて換算。 75 エネルギー種類別の割合をみると電気が 42%を占め、最も多く、次に重油 30%、灯 油 27%と続きます(図 5-2-1)。 LPG 1% 重油 30% ガソリン等 0% 電気 42% 灯油 27% 図 5-2-1 公共部門のエネルギー種別使用量 2 月別エネルギー使用量の推移 (1)全エネルギー 全エネルギーの使用量は、多い順に塵芥処理場(29,139,138MJ)、静内保健福祉セ ンター(総合ケアセンター含む)(14,814,400MJ)、特別養護老人ホーム静寿園 (14,397,287MJ)、学校給食センター(7,057,516MJ)、特別養護老人ホーム蓬莱荘 (6,874,623MJ)と続きます。塵芥処理場のみで公共施設全体の 22%を占めています。 エネルギー使用量は冬期にかけて多く、夏期に少なくなります。冬期は夏期の 2 倍 ほどになります(図 5-2-2)。 塵芥処理場 静内保健福祉センター(総合ケアセンター含む) 特別養護老人ホーム静寿園 学校給食センター 特別養護老人ホーム蓬莱荘 その他 18,000,000 16,000,000 14,000,000 12,000,000 MJ 10,000,000 8,000,000 6,000,000 4,000,000 2,000,000 0 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 図 5-2-2 全エネルギー使用量トップ 5 の月別推移 76 2月 3月 (2)電気 電気の使用量は、多い順に塵芥処理場(7,545,336kWh:27,163,210MJ)、終末処理 場 ( 1,286,782kWh : 4,632,415MJ )、 静 内 保 健 福 祉 セ ン タ ー ( 923,672kWh : 3,325,219MJ)、特別養護老人ホーム静寿園(742,050kWh:2,671,380MJ)、新ひだか 静内庁舎(460,330kWh:1,657,188MJ)と続きます。 年間を通してみると使用量は 12∼4 月にかけて多くなります。 塵芥処理場 終末処理場 静内保健福祉センター(総合ケアセンター含む) 特別養護老人ホーム静寿園 新ひだか静内庁舎 その他 1,600,000 1,400,000 5,000,000 1,200,000 4,000,000 800,000 3,000,000 600,000 2,000,000 MJ kWh 1,000,000 400,000 1,000,000 200,000 0 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 0 3月 図 5-2-3 電気使用量トップ 4 の月別推移 (3)灯油 灯油の使用量は、多い順に特別養護老人ホーム静寿園(319,507L:11,725,907MJ)、 学 校 給 食 セ ン タ ー ( 150,000L : 5,505,000MJ )、 農 業 実 験 セ ン タ ー ( 121,640L : 4,464,188MJ )、 静 内 中 学 校 ( 55,000L : 2,018,500MJ )、 塵 芥 処 理 場 (53,840L : 1,975,928MJ)と続きます。 年間を通してみると使用量は冬期の暖房に使用することから 12 月∼3 月にかけて最 も多くなります。 特別養護老人ホーム静寿園 学校給食センター 農業実験センター 静内中学校 塵芥処理場 その他 140,000 120,000 100,000 5,000,000 4,000,000 3,000,000 L MJ 80,000 60,000 2,000,000 40,000 1,000,000 20,000 0 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 図 5-2-4 灯油使用量トップ 4 の月別推移 77 0 3月 (4)重油 重油の使用量は、多い順に静内保健福祉センター(284,400L:11,120,040MJ)、特 別養護老人ホーム蓬莱荘(114,000L:4,457,400MJ)、静内温水プール(84,000L: 3,284,400MJ)、高静小学校(72,000L:2,815,200MJ)、三石国保病院(60,000L: 2,346,000MJ)と続きます。 使用量のピークは 12 月ですが、供給時で使用量を算出しているため、実際は 12 月 に供給した重油を 1 月にも使用していると考えられます。上位 2 施設は年間を通して 使用、温水プールは夏期のみ、そのほかの施設は冬期の使用量が多くなります。 静内保健福祉センター(総合ケアセンター含む) 特別養護老人ホーム蓬莱荘 静内温水プール 高静小学校 三石国保病院 その他 160,000 140,000 120,000 8,000,000 6,000,000 4,000,000 80,000 MJ L 100,000 60,000 2,000,000 40,000 20,000 0 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 0 3月 図 5-2-5 重油使用量トップ 4 の月別推移 (5)LPG LPG の使用量は、図 5-2-6 に示すように、多い順に静内保健福祉センター(3,677m3: 369,141MJ)、学校給食センター(2,247m3:225,639MJ)、特別養護老人ホーム蓬莱荘 (1,286m3:129,114MJ)と続いています。 年間通して使用しています。 静内保健福祉センター(総合ケアセンター含む) 学校給食センター 1,200 120,000 特別養護老人ホーム蓬莱荘 その他 100,000 800 80,000 600 60,000 400 40,000 200 20,000 0 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 図 5-2-6 LPG 使用量トップ 3 の内訳 78 2月 0 3月 MJ m3 1,000 第3節 民生部門 民生部門には、企業の事務所、店舗、ホテルなど第三次産業の業務用と家庭用にお けるエネルギー使用の2つに大別されます。 図 5-3-1 に民生部門・業務用電力(従量電灯 C、業務用電力、低圧電力、低圧時間帯 別電力、臨時電力、農事用電力、深夜電力、融雪用低圧電力)と民生部門家庭用電力 (定額電灯、従量電灯 A・B、時間帯別電灯、臨時電灯)の上期下期の電力使用量を示 します。民生部門の電力使用量は下期に若干多くなります。 35,000 30,000 MWh 25,000 20,000 民生業務 民生家庭 15,000 10,000 5,000 0 上期 下期 図 5-3-1 民生部門の電力使用量 1 業務用 業務用の電気の使用量は、民生部門・業務用電力の年間実績値 54,818,000kWh(北 道電力㈱浦河営業所調べ)から公共部門の電気使用量実績値 15,612,349kWh を差し引 いた実績値 39,205,651kWh とします。 表 5-3-1 は、業務部門床面積当たりのエネルギー消費量原単位です。この原単位をも とに、新ひだか町の業務部門延床総面積 85,360.98m2 を乗じて業務部門におけるエネ ルギー使用量を推計します。 1.ガスの熱量換算:85,360.98m2×233.1MJ/m2=19,897,644MJ 2.石油の熱量換算:85,360.98m2×351.2MJ/m2=29,978,776MJ (注)小数点以下四捨五入のため、計算式と必ずしも一致しない 年間エネルギー使用量の合計は表 5-3-2 に示すように、191,016,764MJ/年となり、 原油ドラム缶に換算すると 25,002 本です。 79 表 5-3-1 業務部門床面積当たりのエネルギー消費量原単位 ガ ス 石 油 暖房用 冷房用 給湯用 厨房用 26.4 29.3 87.1 90.4 199.6 14.6 136.9 0.0 単位:MJ/m2 動力 合計 0.0 233.1 0.0 351.2 (資料)「エネルギー・経済統計要覧 2006 年」(日本エネルギー経済研究所計量分析部編) (注)石炭、太陽熱を除く 表 5-3-2 新ひだか町の業務部門エネルギー使用量 原油換算 エネルギー使用量(MJ/年) 電気 石油 LPG 合計 ドラム缶(本) 業務部門 141,140,344 29,978,776 19,897,644 191,016,764 25,002 原油換算:38.2MJ/㍑、ドラム缶:200㍑/本を用いて換算。 発熱量》電気:3.6MJ/kWh (注)電気のみ北電データ 39,205,651kWh×3.6MJ/kWh より。 その他は「エネルギー・経済統計要覧 2006 年」(表 5-3-1)に 85,361m2 乗じて算出 原油換算:38.2MJ/㍑、ドラム缶:200 ㍑/本を用いて換算 2 家庭用 一般家庭における「灯油」と「LPG」は、表 5-3-4 に示す北海道の一般家庭のエネル ギー種別使用原単位をもとに、新ひだか町の世帯数11,429世帯(平成 17 年 10 月) を乗じて推計します。 1. ガスの熱量換算:11,429 世帯×47.158m3/年=538,967m3 2. 石油の熱量換算:11,429 世帯×1,386.347L/年=15,846,454L 表 5-3-3 1世帯当たり年間家庭用エネルギー種別使用原単位(北海道) 家庭用の販売量 北海道の世帯数(平成16年) ×普及率61.3%(16年末) 都市ガス 7,409,728,000 MJ ÷ 1,565,001 世帯 LPGkg換算(50.2MJ/kg) LPGm3換算(100.4MJ/m3) 灯油 1世帯当たりの年間灯油使用量原単位 灯油MJ換算(4.1855MJ/Mcal) 灯油L換算(36.7MJ/L) 一世帯当りの平均 = 4,734.647 MJ/年 94.316 kg/年 47.158 m3/年 12,156.000 Mcal/年 50,878.938 MJ/年 1,386.347 L/年 (資料)LPG:北海道統計協会「北海道統計書」 灯油:住環境計画研究所「家庭用エネルギー統計年報(北海道)」1997 年 「電気」の使用量は、家庭用電力の年間実績値 48,976,000kWh(北海道電力㈱静内 営業所調べ)を採用します。 表 5-3-4 家庭のエネルギー使用量 年間エネルギー使用量 3 電気(kWh) 灯油(㍑) LPG(m ) 家庭(11,429世帯) 48,976,000 15,846,454 538,967 世帯平均 4,285 1,386.347 47.158 (注)新ひだか町の世帯平均の年間使用量 4,285kWh/年・世帯は、北海道の家庭用電気使用原単位 3,535kWh/世 帯・年(第 4 章第 1 節参照)より多くなっています。 80 3 民生部門のまとめ 民生部門のエネルギー使用量の合計値は、1,003,007,489MJ となります(表 5-3-5)。 これを原油ドラム缶に換算すると 131,284 本に相当します。全体の 8 割が家庭での使 用です。 エネルギー種類別の割合をみると石油・灯油が 61%を占め最も多く、次に電気 32%、 ガス 7%と続きます(図 5-3-4)。 表 5-3-5 民生部門のエネルギー使用量(熱量換算) エネルギー使用量(MJ/年) 原油換算 電気 石油・灯油 ガス 合計 ドラム缶(本) 業務 141,140,344 29,978,776 19,897,644 191,016,764 25,002 家庭 176,313,600 581,564,848 54,112,277 811,990,725 106,282 合計 317,453,944 611,543,624 74,009,921 1,003,007,489 131,284 発熱量》電気:3.6MJ/kWh 灯油:36.7MJ/㍑ LPG:2kg/m3、50.2MJ/kg 原油換算:38.2MJ/㍑、ドラム缶:200㍑/本を用いて換算。 ガス 7% 電気 32% 石油・灯油 61% 図 5-3-2 民生部門のエネルギー使用種内訳 業務 19% 家庭 81% 図 5-3-3 民生部門のエネルギー使用内訳 81 第4節 産業部門 産業部門のエネルギー使用のうち、電力使用量は平成 19 年度の実績値を用います。 石油使用量と LPG 使用量については、町内の産業毎のエネルギー使用量データがない ため、北海道の石油、ガス(石油ガス、天然ガス、都市ガス)の供給実績をもとに、 新ひだか町の産業別総生産額で按分して算出しました。 9,400 1 電力使用量 9,200 9,000 図 5-4-1 に産業用電力(高 8,800 臨時高圧電力、農事用高圧電 MWh 圧電力 A・B、特別高圧電力、 力、融雪用高圧電力)を示し 8,600 8,400 8,200 8,000 ます。民生部門とは逆に下期 7,800 7,600 に少なくなります。 7,400 産業部門における「電気」 上期 の使用量は、 産業用電力の年 下期 図 5-4-1 産業部門電気使用量 間実績値 17,189,000kWh(北海道電力㈱浦河営業所調べ)とします。 表 5-4-1 産業部門石油使用量 2 石油使用量 新ひだか町の産業別部門 の石油使用量は、表 5-4-1 に 示すように、北海道の第 1 次産業と第 2 次産業の総生 No ① ② ③ 産額を按分して算出しまし ④ た。 ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨ 石油消費の推計値 北海道の石油販売量 (第1次産業分) 新ひだか町第1次産業 総生産額 北海道の第1次産業総 生産額 新ひだか町の第1次産 業石油需要量 北海道の石油販売量 (第2次産業分) 新ひだか町第2次産業 総生産額 北海道の第2次産業総 生産額 新ひだか町の第2次産 業石油需要量 新ひだか町の石油需 要量(産業部門) 熱量換算 3 No の考え方により、第 2 次 ① 産業についても、総生産 ② 額による按分で算出し、 表 5-4-2 に示しました。 単位 備 考 平成17年都道府県別エ ネルギー消費統計より 平成17年生産農業所 13,197 百万円/年 得統計調査 平成17年度道民経済 704,071 百万円/年 計算より 1,888,000 kL/年 35,388 kL/年 =①×②/③ 平成17年都道府県別エ ネルギー消費統計より 平成17年度工業統計 4,542 百万円/年 調査 平成17年度工業統計 5,464,682 百万円/年 調査 960,000 kL/年 798 kL/年 =⑤×⑥/⑦ 36,186 kL/年 =④+⑧ 1,349,750,693 MJ/年 37.3MJ/Lとした 表 5-4-2 産業部門 LPG 使用量 LPG 使用量 2の石油使用量と同様 数値 ③ ④ LPG消費の推計値 北海道の石油系ガス 消費量 新ひだか町第2次産業 総生産額 北海道の第2次産業総 生産額 新ひだか町のLPG需 要量 ⑤ 熱量換算 82 数値 単位 備 考 平成17年都道府県別エ ネルギー消費統計より 平成17年度工業統計 4,542 百万円/年 調査 平成17年度工業統計 5,464,682 百万円/年 調査 1,270,000 t/年 1,056 t/年 52,992,863 MJ/年 =①×②/③ LPG=50.2MJ/kgとした 第5節 運輸部門 1 全体 バス 2% 運輸部門のエネルギー使用量は、自 乗用車 33% 動車の用途別 1 台当たりのエネルギー 使用量(国土交通省「交通経済統計要 覧」 ・平成 12 年度)を基に、新ひだか 町の自動車保有台数を乗じて推計し トラック 65% ます。新ひだか町の乗用車、トラック、 バスのエネルギー使用量は、 815,104,878 MJ/年と推計されます。 図 5-5-1 運輸部門のエネルギー使用量の分布 また、輸送機関別で見たエネルギー の使用分布は、トラックが 65%と最もエネルギー使用量が多く、次いで乗用車が 33%、 バスが 2%の順と推計されます。 表 5-5-1 運輸部門のエネルギー使用量(推計値) 項目 単位 乗用車 トラック バス 合計 台 車輌台数 17,607 3,417 84 21,108 MJ/年 1台当たりのエネルギー使用量 15,337 155,043 181,957 エネルギー使用量 MJ/年 270,038,559 529,781,931 15,284,388 815,104,878 (資料)車輌台数:新ひだか町、1台当たりのエネルギー使用量:国土交通省「交通統計要覧」・平成 12 年度 2 公用車 公用車の内容は、乗用車 92 台、貨物用 47 ガソリン 34% 台、バス 15 台の合計 154 台です。公用車に 関わる車輌によるガソリン・軽油別使用量は 図 5-5-2 に示すように軽油が約 7 割を占めま 軽油 66% す。 公用車によるエネルギー使用量は、ガソリ ン 71,695L/年、軽油 127,986L/年、熱量換算 にして合計 7,369,703MJ/年となります。 図 5-5-2 公用車のガソリン・軽油別使用量 表 5-5-2 公用車のエネルギー使用量(実績値) 年間エネルギー使用量 年間エネルギー使用量(MJ) 原油換算 ガソリン(L) 軽油(L) ガソリン 軽油 合計 ドラム缶(本) 公用車 965 71,695 127,986 2,480,643 4,889,061 7,369,703 発熱量》ガソリン:34.6MJ/㍑、軽油:38.2MJ/㍑ 原油換算:38.2MJ/㍑、ドラム缶:200㍑/本を用いて換算。 83 第6節 エネルギー使用量のまとめと二酸化炭素発生量 1 エネルギー使用量のまとめ 新ひだか町におけるエネルギー総使用量は、3,417,190,298MJ となります。これは 原油換算でドラム缶 447,276 本分に相当します。 エネルギー種類別にみると、灯油・重油が全体の 59%を占め最も多く、 次に電気 13%、 軽油 16%と続きます。 使用する分野別にみると、産業部門が全体の 42%を占め最も多く、次に民生分野 30%、 運輸部門 24%、公共分野 4%と続きます。 表 5-6-1 新ひだか町におけるエネルギー使用量のまとめ 種類 公共部門 小計 民生部門 業務 家庭 産業部門 小計 小計 運輸部門 公用車 その他 分野別 合 計 ①電気 ②灯油・重油 ③LPG 56,624,905 317,453,944 141,140,344 176,313,600 61,880,400 76,677,631 611,543,624 29,978,776 581,564,848 1,349,750,693 1,111,199 74,009,921 19,897,644 54,112,277 52,992,863 435,959,249 2,037,971,948 128,113,983 ④ガソリン 40,240 270,038,559 2,480,643 267,557,916 270,078,799 単位:MJ エネルギー種 ⑤軽油 別合計 134,453,975 - 1,003,007,489 191,016,764 811,990,725 - 1,464,623,956 545,066,319 815,104,878 4,889,061 7,369,704 540,177,258 807,735,174 545,066,319 3,417,190,298 (注)乗用車はガソリン、トラック・バスは軽油換算とする。 電気 13% 軽油 16% ガソリン 8% LPG 4% 灯油・重油 59% 図 5-6-1 新ひだか町におけるエネルギー種類別使用量 公共部門 民生部門(業務) 4% 6% 運輸部門 24% 民生部門(家庭) 24% 産業部門 42% 図 5-6-2 新ひだか町におけるエネルギー分野別使用量 84 単位:本 原油換算 ドラム缶 17,599 131,284 25,002 106,282 191,705 106,689 965 105,724 447,276 2 二酸化炭素排出量の推定 新ひだか町におけるエネルギー使用量からの二酸化炭素排出量は、259,799tCO2 と なります。 表 5-6-2 新ひだか町における二酸化炭素排出量 単位:tCO2 種類 計算式1) 2) 公共部門 小計 民生部門 業務 家庭 産業部門 小計 小計 運輸部門 公用車 その他 分野別 合 計 電気 灯油・重油 LPG ガソリン 軽油 ①/3.6× ②× ④× ⑤× ⑥× 0.479/1000 0.0679/1000 0.0598/1000 0.0671/1000 0.0687/1001 7,534 5,206 66 42,239 41,524 4,426 18,780 2,036 1,190 23,460 39,488 3,236 8,234 91,648 3,169 18,120 37,446 166 336 17,953 37,110 58,007 138,378 7,661 18,120 37,446 エネルギー種 別合計 12,807 88,189 22,005 66,184 103,051 55,753 502 55,063 259,799 1)計算式:表 5-6-1 の①∼⑤に対応。 2)二酸化炭素換算:環境省地球環境局「事業者からの温室効果ガス排出量算定方法ガイドライン」(平成 15 年 7 月)より CO2 排出係数;電力 0.479kgCO2/kWh(太陽光発電・風力)、ガソリン 0.0671kgCO2/MJ(クリーンエネルギ ー自動車)、灯油 0.0679kgCO2/MJ(その他)を用いて換算。 85 第6章 新エネルギー導入の総合評価 第1節 新エネルギー利用可能量からの評価 第5章で検討した新エネルギー賦 146,606 存状況から、新エネルギー導入可能 122,528 100,833 性を評価します。 新ひだか町の社会的条件を加味し 61,595 GJ て算出した利用可能量は、図 6-1-1 6,106 297 図 6-1-1 新ひだか町の新エネルギー利用可能量 利用可能量からみた導入可能性の 評価を表 6-1-1 にまとめました。 表 6-1-1 新エネルギー利用可能量からの評価 エネルギーの種類と分類 太陽エネルギー 太陽光 太陽熱 大型風車 潜在的賦存量 MJ/年 12,743,288,842 74,335,851,576 - 風力エネルギー 小型風車 ー バ イ オ マ ス エ ネ ル ギ - 畜産系 森林系 稲わら・もみ殻 麦わら・ふ 大豆残渣 トマト ホウレンソウ 青刈とうもろこし 牧草 家畜排せつ物 森林 漁業系 漁業/水産加工業 4,564,810 生活系 生ごみ・下水汚泥 など 7,462,259 7,462,259 生産資源 例:菜の花 6,279,000 - 4,312,105,406 226,333,591 2,095,438,765 0 農業系 バイオマス 計 雪氷熱エネルギー 雪 氷 温度差エネルギー 45,325,440 2,856,000 28,500 45,630 29,120 15,249,000 4,493,510 615,945,433 3,609,826,704 利用可能量 利用可能量から見た導入可能性 MJ/年 100,832,591 ・ 日射量は少ないが、導入は十分可能 122,527,641 ・ 日射量は平均的な地域だが、冬期の熱源が課題 ・ 大型風車の設置基準に達しておらず、搬入道路の有 0 無など課題が多い ・ 小型風車での発電は可能だが、風速が弱いため、利 3,974 用可能量は非常に少ない 4,532,544 ・ 収集体制の確立が課題 0 ・ 収集体制の確立が課題 0 ・ 収集体制の確立が課題 45,630 ・ 収集体制の確立が課題 2,600 ・ 収集体制の確立が課題 1,524,900 ・ 飼料として利用 0 ・ 収集体制の確立が課題 61,594,543 ・ 堆肥化されている 146,606,305 ・ 収集体制の確立が課題 ・ 漁業残渣、水産加工残渣をバイオガス化した場合 4,564,810 - ・ 苫小牧で広域処理されている。 ・ 現在は生産が行われていない ・ 排雪されている雪はない。 681,169 ・ 寒冷で冷熱利用に十分な条件がある ・ 温泉排水利用が可能だが、更に詳細な調査が必要 3,162,182 中小水力発電 地熱エネルギー 新エネルギー 合計 クリーンエネルギー自動車 天然ガスコージェネレーション 燃料電池 2,956,137 93,489,640,726 326,041,951 - 296,711 453,837,859 4,546,413 - 革新的なエネルギー高度技術含む 合計 93,815,682,677 458,384,272 86 ・ 三石ダム、農業用水路の利用が可能 ・ 温泉の湧出量は全量が温泉に利用されている ・ すべての公用車にハイブリッド自動車を導入した場合 ・ 天然ガス供給が前提となる ・ 試験的導入の段階である 4 小型風車 3,162 681 温度差 クリーンエネルギー自動車 水 産 系 バイ オ マス 風車となります。 農 業 系 バイ オ マス 温度差、雪氷熱、小水力発電、小型 生 活 系 バイ オ マス オマス、クリーンエネルギー自動車、 畜 産 系 バイ オ マス ス、農業形バイオマス、水産系バイ 太陽光 畜産系バイオマス、生活形バイオマ 太陽熱 森 林 系 バイ オ マス 林系バイオマス、太陽熱、太陽光、 4,546 4,565 小水力発電 7,462 雪氷熱 に示すように、その量が多い順に森 第2節 エネルギー使用状況からの評価 第6章で明らかにした新ひだか町のエネルギー使用状況から、新エネルギー導入の可 能性を検討します。検討対象は、エネルギー使用量の状況が明らかな公共部門とします。 新エネルギーの導入に当たって、主に電気としての利用か、熱としての利用か、その 両方の利用かの判断の目安として、エネルギー使用の実態を知ることが重要です。特に、 「夏期にどのようなエネルギーを必要としているか、一方、冬期ではどうか」といった 各施設のエネルギー使用パターンを明らかにする必要があります。 ここでは、主な公共施設のエネルギー消費パターンを、次のとおり整理しました。パ ターンの整理については、季節に関わらず使用が多い「通年多消費型」、夏期(7 月∼11 月)に多い「夏期多消費型」、冬期(10 月∼5 月)に多い「冬期多消費型」の 3 つの類別 がありますが、このうち「冬期多消費型」と「通年多消費型」について、エネルギー源 (電気・灯油・重油・LPG)の使用状況から検討しました。 (1)冬期多消費型 代表的施設:電気をベースに、重油、灯油、LPGの組合せによる暖房需要を中心 とした冬期多消費の施設であり、町の大部分の施設がこのパターンに 該当します。 適 応 形 態:灯油をベースとして、熱需要も多いことから、下記のエネルギーの導入 が有効です。なお、各施設が比較的集中立地していて需要規模が大きけ れば、各施設の中心に大規模コージェネレーションを設置して、電気及 び熱を供給するのも有効です。 ・電気:太陽光発電を小・中学校施設等のモニュメントとして活用する ことが考えられます。 ・熱:太陽熱や木質バイオマスを熱利用することが考えられます。 (2)通年多消費型 代表的施設:電気を中心に、年間を通じて平均的に消費する施設であり、主な施設 としては塵芥処理場、終末処理場、静内保健福祉センター、特別養護 老人ホーム静寿園、新ひだか静内庁舎があります。 適 応 形 態:電気を通年で取り出せる太陽光発電が有効です。 87 第3節 新エネルギー導入可能性の総合評価 1 新エネルギー利用可能量と各部門のエネルギー使用状況 図 6-3-1 に新ひだか町の新エネルギー利用可能量と各部門のエネルギー使用状況の関 係を示します。 新エネルギー利用可能量 エネルギー使用量 エネルギー変換方法 太陽エネルギー 太陽光 28,009,053kWh/年 太陽熱 122,527,641MJ/年 電気 風力エネルギー 大型風車 なし 小型風車 400W×23基 1,104kWh/年 熱 バイオマスエネルギー 稲わら・もみ殻 4,532,544MJ/年 麦わら 0MJ/年 トマト 45,630MJ/年 ホウレンソウ 2,600MJ/年 青刈とうもろこし 1,524,900MJ/年 家畜排泄物 61,595,443MJ/年 林地残材・バーク 146,606,305MJ/ 年 (導入済みバーク) 整形化 チップ化 ガス化 施設名 塵芥処理場 29,139,138MJ/年 静内保健福祉センター 14,814,400MJ/年 特養老人ホーム 静寿園 14,397,287MJ/年 学校給食センター 7,057,516MJ/ 年 特養老人ホーム 蓬莱荘 6,874,623MJ/年 ガス 堆肥化 メタン発酵 漁業残渣 4,564,810MJ/年 生ごみ・食品加工残渣 下水汚泥・し尿 廃食用油 7,462,259MJ/年 公共部門(実績値): 合計134,453,975MJ/年 電気 56,624,905MJ/年 灯油 35,957,702MJ/ 重油 40,719,929MJ/年 LPG 1,111,199MJ/年 液肥 堆肥 エタノー ル化 業務部門(電気のみ実績値):合 計 191,016,764MJ/年 家庭部門(電気のみ実績値):合 計 811,990,725MJ/年 生産資源 0MJ/年 雪氷熱エネルギー 民生部門: 合計 1,003,007,489MJ/年 電気 317,453,944MJ/年 石油 611,543,624MJ/年 LPG 74,009,921MJ/年 冷熱 産業部門: 合計 1,464,623,956MJ/年 電気 61,880,400MJ/年 石油 1,349,750,693MJ/年 LPG 52,992,863MJ/年 雪熱 0MJ/年 氷熱 (参考値) 681,169MJ/年 温度差エネルギー 3,162,182MJ/年 熱 その他の再生可能エネルギー 小水力 296,711MJ/年 革新的なエネルギー高度利用技術 クリーンエネルギー自動車 4,546,413MJ/年 (導入済み2台) 電気 運輸部門: 合計 815,104,878MJ/年 ガソリン 270,038,559MJ/年 軽油 545,066,319MJ/年 合計:3,417,190,298MJ ドラム缶:447,276本 合計:458,384,272MJ ドラム缶:59,959本 図 6-3-1 新ひだか町の新エネルギー利用可能量と各部門のエネルギー使用状況 88 2 新エネルギー導入によるメリットと課題 新ひだか町の新エネルギー利用可能量及び各施設の利用状況から、新エネルギーの導 入メリットと課題を表 6-3-1 に示します。 表 6-3-1 新エネルギーの導入によるメリットと課題 種類 太陽光 メリット 経済(コスト)面* ・運転コストがほとんど不要 ・電力会社との系統連系が可 能で、余剰電力は販売可能 ・発電量が天候(日射量)に 左右される ・雪対策が必要(パネル設置 角度により対応) ・変換効率が高い(40%程度) ・運転コストが比較的安い ・設置場所が太陽光発電と競 合する ・太陽熱発電:反射鏡の精 度、強度の向上 ・寒冷地対策(冬期は追い炊 き等が必要) ・導入コストが比較的高い 【 設 置 コ ス ト 】 住 宅 用 : 69.3 万 円 /kW、非住宅用:100 万円/kW 【発電コスト】住宅用:48 円/kWh、非 住宅用:73 円/kW (耐用年数 15 年) 【設置コスト】家庭用温水器:集熱面 積 3 ㎡で 30 万円(工事費込) ・ソ-ラ-システム:集熱面積 6 ㎡で 90 万 円 【熱利用コスト】4.1∼6.7 円/MJ (耐用年数 15 年) ・運転コストは比較的安い ・発電時の CO2 や環境汚染物 質の発生がない ・日本の風(台風・乱れ)対策 ・雷対策 ・立地に制約がある ・新ひだか町は風況面から評 価する場合の設置基準を満 たしていない ・新ひだか町は地上付近の風 が 2m/s あり、発電は可能 ・啓発効果が大きい ・風が弱く発電量が少ない ・強風対策等に開発の余地が ある ・未利用の地域固有資源の有 効活用につながる ・固形化して、固形燃料焚き ボイラーの燃料として利用する ことも可能 ・新ひだか町では稲わらや麦わ らが一箇所に収集されておら ず、燃料収集・安定供給方 法の確立(ロールベーラーの 活用等)が必要 ・固形化燃料(RDF)等の開 発が有効 ・アルコ-ル化等将来の可能性 がある 【設置コスト】直接燃焼:1.2∼1.5 万 円/kW ガス化発電(100kW 級):60∼150 万 円/kW (耐用年数 15 年) ・畜産環境の改善に貢献 ・乾燥させて直接燃焼する方 法もある ・堆肥として利用されている ・導入コストが高い 【設置コスト】バイオガス化:100 頭規 模:8 千万円 ∼1 億円 (耐用年数 15 年) 太陽熱 大型風車 小型風車 稲わら・もみ 殻・麦わら その他農業 残渣 家畜 排せつ物 課題 技術面* 89 【 設 置 コ ス ト 】 自 家 消 費 用 ( 600kW 級):30 万円/kW 1)、売電事業用 ( 1000kW 級 ) : 25 万 円 /kW 2) (500kW 以下:30∼65 万円/kW、 750∼3,000kW:25∼30 万円/kW、 20,000kW:約 20 万円/kW) 【 発 電 コ ス ト 】 自 家 消 費 用 ( 600kW 級):16.6 円/kW 年、売電事業用 (1000kW 級):13.9 円/kW 年 (耐用年数 17 年) ・機種により違いがある 【設置コスト】100W∼1kW 級:10 万 円∼350 万円 (耐用年数 17 年) 種類 メリット 課題 技術面* 経済(コスト)面* ・新ひだか町には森林組合が あり、林業が行われている ・木材工場があり、端材が発 生する ・森林資源の保育整備が図ら れることにより、森林機能の維 持向上につながる ・林地に放置される枝葉や間 伐材をエネルギー活用できる ・新たなエネルギー産業として 雇用創出、地域活性化に つながる ・嫌気発酵処理の採用により、 臭気が軽減される ・嫌気発酵後の液肥を肥料と して活用できる ・収集には間伐や集材方法の システムづくりが必要 ・燃料収集・安定供給方法の 確立 ・ガス化発電はタ-ル付着の問 題がある ・収集・輸送コストが高い ・蒸気タービン発電:原料コスト、発電規 模、売電内容等により採算性がか なり違ってくる。現状は原料コストが高 い ・ガス化、エタノール化:コスト高 【 設 置 コ ス ト 】 カ ゙ ス 化 発 電 ( 100kW 級):60∼150 万円/kW (耐用年数 15 年) ・重金属と塩素を取り除くこと が必要 【設置コスト】バイオガス化:日量 50t 処理:10∼20 億円 (耐用年数 15 年) ・BDF 化することで軽油代替に なる ・量的確保を前提に事業採算 性確保が可能である ・BDF 製造について寒冷地対 応が必要 ・収集・安定供給方法の確立 ・事業化は量的確保が前提となる 【設置コスト】BDF 製造プラント(10 万 t/年規模):5 億円程度 (耐用年数 15 年) ・条件付きで嫌気発酵後の液 肥を肥料として活用できる ・技術的に容易である ・ガス化炉に 1/4 位まで投入可 能 ・木屑などと混焼させられる ・嫌気発酵で相当量無機化さ れるが、その後の処理は必要 ・重金属の除去が必要 ・肥料として活用する場合は、 需要先及び散布先の確保が 必要 ・単独でバイオガスプラントを検討する ことはコスト的に難しい ・乾燥にコストがかかるので、焼却炉の 排熱利用等が必要 雪冷熱 ・石油代替効果、CO2 削減効 果が大きい ・農作物の鮮度保持・糖度増 加、除塵効果がある ・ランニングコストが安い ・新ひだか町の特性として活か すことができる ・除排雪作業を雪の搬入作 業として行うことができる ・排水処理が必要 ・建設コストが高い ・集雪経費がかかる (耐用年数 20 年) ・年間通して 0℃を保つことが でき、農産物の貯蔵に向く ・農産物等を貯蔵する場合、 検証が必要 ・氷蓄積建屋建設コストが割高 (耐用年数 20 年) 氷冷熱 ・石油代替効果、CO2 削減効 果 ・積算寒度があればエネルギー 的に無限に賦存する ・水と冷気だけで、氷製造が可 能なので運搬が不要 ・ランニングコストが安い ・熱エネルギ-の需要地が近接し ている場合は有効性が高い ・地中熱や温泉排水を利用す ることができる ・熱供給配管の整備等の建 設費が大きい ・温水吸収式ヒ-トポンプ(800McaL/h 級):4 万円/McaL/h ・熱利用コスト:10 円/MJ (耐用年数 15 年) 伐採木・間 伐材 漁業残渣 生ごみ 食品加工 残渣 廃食用油 下水汚泥 し尿 温度差 エネルギー ・性状にムラがある ・液肥として活用する場合は、 需要先及び散布先の確保が 必要 90 メリット 種類 ・水量が安定確保できれば、 小型分散電源として利用可 能 小水力 クリーンエネル ギー自動車 天然ガスコー ジェネレーション ・CO2、NOx、SOx の排出が少 ない(電気自動車は全く排出 しない) ・CO2、NOx、SOx の排出が少 ない ・電気を使う場所で発電するの で送電ロスが少ない 課題 技術面* 経済(コスト)面* ・勾配が緩く、落差が期待でき る山間部の河川・用水路の 調査が必要 ・冬期の凍結対策が必要 ・候補地の絞り込み(近くに需 要がある等) ・用水路、中小河川向けの高 効率技術の確立 ・大雨・洪水対策が必要 ・メタノール、天然ガスは燃料 供給インフラの整備が必要 ・機器コストと土木工事のコスト低減 ・送電線敷設問題 【設置コスト】モデルプラント:76 万円 /kW 【発電コスト】14 円/kWh ・新ひだか町では天然ガス利 用のインフラが整備されていな い ・熱需要が伴わないと総合効 率が低くなる 【設置コスト】ガスエンジン:30 万円/kW ・ガスタ-ビン:20 万円/kW 【燃料コスト】17.28 円/kWh 【維持管理コスト】3.5 円/kWh (耐用年数 15 年) 【通常車との比較】ハイブリッド車:車体 価格 1.04∼1.7 倍程度 天然ガス車:車体価格 1.4∼2 倍程 度 1) コスト評価:NEDO「新エネルギーガイドブック」 2) *印はメーカー見積に基づく。耐用年数は、一般的な財産処分制限期間を説明するための作成された 資料に記載されたもの 3 新エネルギー導入の総合評価 総合計画での位置付け、利用可能量・エネルギー使用量・メリット、技術面、経済 性の面からの評価を受け、各新エネルギーの総合評価を表 6-3-2 に示します。 なお、評価方法は、下記の通りです。 ◎:導入効果が期待され導入を目指すべきもの、あるいは導入の可能性が高いもの ○:利用可能量があり、エネルギー化の技術も確立されているが、収集方法や経済性 に課題があるもの △:エネルギー化の技術に制約があり、一定の条件をクリアする必要があるもの ×:利用可能量がなく、エネルギー化の技術に制約があるもの 新ひだか町においては、◎の新エネルギーを重点的に、更に○の新エネルギーの導 入も検討します。 91 表 6-3-2 新エネルギーの導入の総合評価 種類 太陽エネルギー 太陽光 太陽熱 風力エネルギー 大型風車 小型風車 バイオマスエネルギー (農業系) 稲わら・もみ 殻・麦わら その他農業 残渣 (畜産系) 家畜 排せつ物 (森林系) 間伐材・伐 採木 新エネルギーの総合評価と導入方向性 新ひだか町の日射量は全道的にみて若干少なめですが、太陽光発電の導入は十分 可能です。 太陽光発電の導入は、電力系統との連系、余剰電力の売電が可能で、メンテナンス もほとんど必要なく、広大な屋根を持つ建物、公共の防災用途(蓄電池の併用)と合わ せた学校や病院、福祉施設等が適しています。また、公園等の街灯や交通標識、個人 住宅等での利用も考えられます。 太陽熱利用としては冷暖房・給湯が一般的です。近年では、ソーラーシステムにより温 水だけではなく床暖房まで行え、快適性と家全体を暖める省エネ性を併せ持つ点から、 その利用が増えています。しかし、冬期間をはじめ、曇りや雨、夜間に太陽エネルギーが 十分使えない等の欠点をもつため、熱の貯蔵や追焚き(補助熱源)が必要です。暖房や 給湯の利用が多い施設への導入が適していると考えられます。 地上高 30m の風況分布(NEDO 局所風況マップ)では、新ひだか町全域でみると 4∼ 6m/sです。一般的に、大型風車設置の適否を風況面から導入する際の目安は、地上 高 30m の地点で年平均風速が 6m/s 以上、かつ風速 8m/s 以上の強風出現率 30% 以上とされています。この目安によると町内全域で基準には達していません。 最新の小型風車の場合は、地上付近の風速が 2.1m/s 以上で発電可能なものもあ り、新ひだか町の地上付近の年平均風速(2006 年∼2007 年)は平均風速 2.5m/s です から発電が可能です。 小型風車は、公共施設や学校、キャンプ場等の照明・街路灯の電源として、あるいは モニュメント的・シンボル的または環境教育的観点からの導入が考えられます。 農業からは、稲わら・もみ殻・麦わらのほか、野菜等の非食部が未利用資源として排 出され、そのうち稲わら・もみ殻・麦わらの未利用分のエネルギー化の可能性が大きいと 考えられます。 一部は堆肥化されたり、畜舎の敷料に使われますが、多くの稲作農家で処理に困って います。 この稲わらを例えばロールベーラーで回収し、RDF(Refuse Derived Fuel)化した固形 燃料を温浴施設や温室ハウス等の熱源として利用することが考えられます。麦わらも同 様です。 稲わら・もみ殻ともガス化発電やアルコール化の研究開発が進められており、将来的に は検討の可能性はあります。 農業から出るバイオマスを温室ハウスの熱源としてエネルギー利用することは、環境保 全だけでなく循環型農業の面からも重要な意味を持ちます。 家畜排せつ物は、自家処理または経営外で処理・利用されています。 バイオガスプラントを導入する場合、バイオガスと消化液の有効利用が確立しているか どうかで集合型あるいは個別型のどちらが畜産農家に適しているかを判断できます。バイ オガスによる余剰エネルギーについては近隣施設に供給するのが望ましく、プラント周辺に エネルギー需要先が存在する地域が適しています。 エネルギー化の方法としては、メタン発酵によるバイオガス化のほかに、乾燥燃料として 直接燃焼してエネルギー利用する方法があります。 木質燃料は、燃焼時に CO2 を発生しても、その樹木が成長する過程で固定した CO2 を発生させるだけという環境特性があります。この特性はカーボンニュートラルと言われてい ます。また、木質燃料の製造・利用は、雇用の創出につながり、地域活性化の可能性を 持つことや、循環型社会において再生可能な森林資源を利用することの有効性など多く のメリットがあります。 暖かな安らぎを提供する高齢者福祉施設等の公共施設の暖房・給湯に導入したり、 環境問題への取り組みの PR として、温泉等の観光施設への熱利用が適しています。ま た、普及啓発の意味も含めて、木質ペレットを燃料にしたペレットストーブを多くの人が訪 れる公共的な場所に設置することも考えられます。 92 総合 評価 ○ ◎ × △ ○ ◎ ◎ 種類 (生活系) 廃食用油 下水汚泥 雪氷熱エネルギー 雪氷熱 温度差 温度差 エネルギー 小水力 小水力発電 革新的なエネルギー高度技術 クリーンエネルギ ー自動車 新エネルギーの総合評価と導入方向性 生ごみ・食品加工残渣・下水汚泥については、適正に処理または堆肥にリサイクルさ れています。 下水汚泥単独でエネルギー利用することは困難ですが、農業系バイオマスや農業から の廃プラスチック等と組み合わせた利用が考えられます。 新ひだか町は積雪量が少なく、雪利用は難しいと考えられますが、寒冷な温度を活か して、雪や氷による公共施設の冷房や農産物の貯蔵を行うことが可能です。 氷の賦存量は積算寒度、貯氷タンクの大きさ、タンク表面への送風量によって変わる ため、利用可能量を数値としては表していませんが、新ひだか町の積算寒度は―339℃ 日あり、氷生成のために十分な寒さがあります。 施設冷房としては、体にやさしい冷風を生み出すので、福祉施設や温泉等観光施設 への導入が考えられます。また、鮮度保持や糖質の増加といった付加価値を生み出すの で、農産物貯蔵が考えられます。 需要との関係では、このエネルギーを発生する施設の駐車場におけるロードヒーティング や近隣施設の熱源利用に限られています。しかし、潜在的賦存量としてはあらゆる温度 差が考えられ、公共施設や一般家庭をはじめ利用先は多いと考えられます。 導入するためのコストなどが課題です。 導入にあたっては、設置地点の年間を通じた流水量の調査や水の落差に応じた 水車の選定、季節や天候による流量変動への対処などの検討が必要です。なお、 水利権保有者との協議も必要です。 クリーンエネルギー自動車は従来車に比べ、約 1.3∼1.5 倍と高いですが、車輌関係の CO2 排出量削減には効果的で、国をあげて目標値を設定しており、自治体及び民間事 業者に対して低公害車導入の優遇制度を実施しています。 こうした後押しのもと、公用車等の利用を先導的に導入しつつ、町民に向けて普及・ 啓発を進めることが考えられます。 総合 評価 ○ ○ ○ ○ ○ 1)積算寒度:1 日の平均気温がマイナスとなった日の温度を合計した数値。雪氷熱エネルギーの利用条件は、 年間で積算寒度がマイナス 200℃日以下になるといわれている。 93 第7章 第1節 新エネルギー導入目標量の検討 新エネルギー導入目標の検討 本章では、国や北海道を基準とする新エネルギー導入の基本目標と CO2 削減量を踏ま え、総合的視点から新エネルギー導入目標量の設定と CO2 削減目標を検討します。一つ は、日本の「新エネルギー導入目標は、一次エネルギー総供給の3%程度」(第1章第2 節参照)であることから、新ひだか町のエネルギー使用量の3%とします。もう一つは、 北海道及び国の目標量を基準に新ひだか町の人口比で按分します。その上で導入目標量 に相当する量を目安に、新ひだか町の新エネルギー導入目標値を検討します。 1 新ひだか町のエネルギー使用量の3% 表 7-1-1 に新ひだか町のエネルギー使用量と使用量の 3%とした目標値、 表 7-1-2 に、 表 7-1-1 から導いた各エネルギーの導入目標値を示します。 表 7-1-1 新ひだか町のエネルギー使用量と使用量の3%とした目標値 エネルギー合計使用量 目標値(合計使用量の3%) 熱量(MJ/年) 原油換算量(kL/年) 原油換算量(kL/年) CO2換算量(tCO2) 3,417,190,298 89,455 2,684 7,012 (注)第 5 章第 6 節の表 5-6-1 より 表 7-1-2 新ひだか町のエネルギー使用量によって算出した目標値 (表7-1-1)から導いた各エネルギーの導入目標値 全国目標値 エネルギーの種類と分類 太陽光 太陽エネルギー 太陽熱 大型風車 風力エネルギー 小型風車 発電 バイオマスエネルギー 熱利用 雪 雪氷熱 氷 発電 廃棄物発電・熱利用 熱利用 温度差エネルギー 小水力 地熱 新エネルギ-合計 革新的なエ クリーンエネルギー自動車 ネルギー高 度利用技 天然ガスコージェネレーション 燃料電池 術 新エネルギー合計 新ひだか町換算 原油換算量 ドラム缶 万kL 118 90 134 103本 5,900 4,500 6,700 0 1,700 39,550 250 0 27,600 9,300 0 103MJ 6,333 4,831 7,192 0 1,825 42,455 268 0 29,628 9,983 0 95,500 102,516 34 791 5 552 186 1 倍 1 倍 1,910 348 万台 464 万kW 220 万kW 1,910 95,500 熱量 原油換算量 kL 166 126 188 48 1,111 7 776 261 2,684 489 台 652 kW 309 kW 2,684 102,516 ドラム缶 本 829 632 941 0 239 5,557 35 0 3,878 1,307 0 CO2換算量 tCO2 433 330 492 125 2,904 18 2,027 683 13,418 7,012 13,418 7,012 1) 新ひだか町換算:全国目標値(第1章参照)より供給サイド新エネルギー合計値から新エネルギー種ごとの導 入目標値を按分比で新ひだか町の数値に換算した。 2) CO2 換算:環境省地球環境局「事業者からの温室効果ガス排出量算定方法ガイドライン」(平成 15 年 7 月)よ り CO2 排出係数;原油 0.0684 kgCO2/MJ を用いて換算。第 5 章第 6 節と CO2 換算方法が異なるため、CO2 換算量の数値が異なる。 94 新ひだか町のエネルギー使用量の 3%として算出した目標値(表 7-1-1)から導いた 各 エ ネ ル ギ ー の 導 入 目 標 値 で あ る 原 油 換 算 2,684kL は 、 熱 量 102,515,709MJ ( 3,417,190,298MJ × 3 % ) と な り 、 新 ひ だ か 町 の 新 エ ネ ル ギ ー 利 用 可 能 量 458,384,272MJ(第 4 章参照)の 22.4%に相当します。 2 北海道及び国の新エネルギー導入目標値を基準に新ひだか町の人口比で按分 表 7-1-3 に北海道・国の新エネルギー導入目標値と新ひだか町の導入目標値を示しま す。 表 7-1-3 北海道・国の新エネルギー導入目標値と新ひだか町の導入目標値 エネルギーの種類 と分類 人口 人口比 太陽光 太陽熱 大型風車 風力エネ ルギー 小型風車 バイオマ 発電 スエネル 熱利用 ギー 雪氷 雪氷熱 廃棄物発 発電 電・熱利 熱利用 用 温度差エネルギー 小水力 地熱 新エネルギー合計 太陽エネ ルギー 革新的なエ ネルギー高 度利用技 術 クリーンエネルギー自動車 天然ガスコージェネレーション 燃料電池 北海道目標値 5,632,043 熱量 原油換算量 万kL 全国目標値 27,265 0.00484 127,753,000 MJ kL 本 300 1,501 184 920 779 3,897 0 0 140 702 295 1,477 48 242 1,452 7,262 600 3,001 97 484 4,986 24,931 489 2,445 3,897 19,485 799 台 2,343 kW 499 kW tCO2 新ひだか町換算 熱量 ドラム缶 CO2換算量 原油換算量 6.2 11,465,542 3.8 7,027,268 16.1 29,773,424 0.0 0 2.9 5,362,915 6.1 11,280,614 1.0 1,849,281 30.0 55,478,429 12.4 22,931,084 2.0 3,698,562 103.0 190,475,941 10.1 18,677,738 80.5 148,867,119 16.5 万台 48.4 万kW 10.3 万kW 新ひだか町換算 原油換算量 万kL 784 481 2,037 118 90 134 367 772 126 3,795 1,568 253 13,029 1,278 10,183 34 791 5 552 186 1 倍 1 倍 1,910 348 万台 464 万kW 220 万kW 27,265 0.00021 MJ 9,620,104 7,337,367 10,924,525 0 2,771,894 64,487,307 407,632 45,002,520 15,163,893 0 155,715,242 ドラム缶 CO2換算量 本 252 192 286 73 1,688 11 1,178 397 0 1,259 960 1,430 0 363 8,441 53 5,890 1,985 0 4,076 20,382 743 台 990 kW 470 kW tCO2 658 502 747 190 4,411 28 3,078 1,037 10,651 1) 新ひだか町換算:全国目標値、北海道目標値(第4章参照)より供給サイド新エネルギー合計値から新エネ ルギー種ごとの導入目標値を按分比で新ひだか町の数値に換算した。 2) 北海道目標値:北海道経済部 3) 北海道人口:2006 年 9 月末住民基本台帳人口、北海道企画振興部地域振興・計画局統計課 4) 全国人口:2006 年 6 月確定値、総務省統計局人口推計 北海道の導入目標量を新ひだか町の人口比で按分して算出した原油換算 3,897kL は、 熱量 148,867,119MJ(3,897kL×原油単位発熱量 38.2MJ/L・小数点以下四捨五入) 、 同様に国の導入目標量を新ひだか町の人口比で按分して算出した原油換算 4,076kL は、 熱量 155,715,242MJ(4,076kL×原油単位発熱量 38.2MJ/L・小数点以下四捨五入)と なり、それぞれ新ひだか町の新エネルギー利用可能量 458,384,272 MJ の 32.5%、 34.0%に相当します。 95 第2節 新エネルギー導入目標量とCO2削減目標の考え方 新ひだか町では、第 1 節で検討した新ひだか町のエネルギー使用量の3%とする考 え方、北海道及び国の目標量を基準に新ひだか町の人口比で按分する考え方から、図 7-2-1 を参考に新エネルギー導入目標量を下記のように検討します。 新ひだか町のエネルギー使用量 国・北海道の新エネルギー導入目標 3% 乗じる 新ひだか町の人口比で按分 全国の目標の算定方法(表7-1-2) 新ひだか町 原油換算 2,684kL CO2換算量 7,012tCO2 北海道の目標を基準 (表7-1-3) 新ひだか町 原油換算 3,897 kL CO2換算量 10,183tCO2 全国の目標を基準 新ひだか町 原油換算 4,076 kL CO2換算量 10,651 tCO2 新ひだか町の新エネルギー導入目標例1 新ひだか町の新エネルギー導入目標例2 原油換算 2,684kL 原油換算 3,897kL 新ひだか町の新エネルギー導入目標例3 原油換算 4,076kL CO2換算量7,012tCO2 CO2換算量10,183tCO2 CO2換算量 10,651tCO2 新エネルギー利用可能量の22.4% 新エネルギー利用可能量の32.5% 新エネルギー利用可能量の34.0% 図 7-2-1 新ひだか町の新エネルギー導入目標検討値 新エネルギー導入目標検討値: 102,515,709MJ(原油換算2,684kL・CO2換算7,012tCO2)∼ 155,715,242MJ(原油換算4,076kL・CO2換算10,651tCO2) 新ひだか町では、上記の新エネルギー導入目標検討値のうち、導入目標例1のエネ ルギー使用量の 3%を当面の目標として、新エネルギー導入の促進に努めていきます。 96 第8章 新エネルギーの重点的導入 第1節 重点プロジェクトの選定 本章では、第6章での新エネルギー導入の基本的方向を踏まえ、新エネルギー導入 の実現性を高めるため、次の6つの重点プロジェクトを選定し、導入に向けての検討 を進めます。 日本は、エネルギー自給率が低いにも関わらず、エネルギー使用量は年々増加傾向 にあります。一方、近年大きな環境問題となっている地球温暖化問題は、エネルギー 使用に伴う CO2 排出量の増加が大きな原因と考えられています。この地球温暖化防止 のための取り組みとして 2005 年に発効した京都議定書は、2008 年から第1約束期間 が始まり、日本は 1990 年比でマイナス6%の CO2 削減を実現しなければなりません。 こうした中で、新エネルギーの活用については、地域特性を踏まえた取り組みが求 められており、地方自治体や事業者、町民の積極的な取り組みが重要です。 1. 太陽光発電利用プロジェクト ○太陽光発電による街灯等の導入 太陽光によって発電した電力を蓄電し、学校や役場庁舎などの公共施設など へ利用することについて検討を進めます。 適正規模の検討、設置場所の確保、積雪の影響による発電量の低下や、導入 するためのコストなどが課題となります。 2. 太陽熱利用プロジェクト ○太陽熱利用による給湯等の導入 太陽熱によって暖めた熱を学校や福祉施設などの暖房・給湯に利用すること について検討を進めます。 適正規模の検討、設置場所の確保、積雪・冬季の凍結対策や、導入するため のコストなどが課題となります。 3. 木質(森林系)バイオマス利活用プロジェクト ○木質ペレット・チップ等の利活用(熱利用) 木材工場等から出る端材や間伐材などを利用し、木質ペレットやブリケット、 チップ等の専用ボイラーによる暖房・給湯などの熱利用や発電など、木質バイ オマスの利活用による新エネルギー導入の検討を進めます。 また、端材を利用した木質ペレットやブリケットの製造についての調査・検 討を進めます。 適正規模の検討、設置場所の確保、原料の安定確保、需要の安定確保や、コ ストの削減などが課題となります。 4. 畜産系バイオマス利活用プロジェクト ○畜産系バイオマスの熱利用 96 豚農家や乳用牛などの水分の多い家畜の排泄物をバイオガス化して電気と熱 を自家消費することを検討します。 肉用牛や馬のふんのように水分の少ないものについては、木質バイオマスと 混ぜて固形燃料化して熱利用する検討を進めます。 適正規模の検討、設置場所の確保、糞尿の搬入・安定供給、消化液の処理方 法や、コストの削減などが課題となります。 5. 雪氷熱利用プロジェクト ○雪氷熱による農産物の貯蔵(保存・食味向上・高付加価値化)及び施設冷房 道内には福祉施設や集合住宅への雪冷房の導入事例があり、新ひだか町は積 雪量が少ないため、雪の利用は困難ですが、冬期の寒さによる氷を利用した野 菜貯蔵や施設冷房の導入の可能性があることから、これら雪氷エネルギーの利 用について検討を進めます。 適正規模の検討、設置場所の確保、施設冷房として利用する際のコストの削 減などが課題となります。 6. 普及啓発プロジェクト ○新エネルギー普及啓発の推進 町民や事業者に、新エネルギーを身近に理解してもらえるように、広報誌な どによる情報提供や、新エネルギー教室の開催など普及啓発活動に取り組みま す。 また、町の公用車等にクリーンエネルギー自動車を導入するなど、具体的な 取り組みを進めます。 重点プロジェクト 重点プロジェクト 導入案 NO.1 太陽光発電利用プロジェクト NO.2 太陽熱熱利用プロジェクト NO.3 木質(森林系)バイオマス利活用プロジェクト NO.4 畜産系バイオマス利活用プロジェクト NO.5 雪氷熱利用プロジェクト NO.6 普及啓発プロジェクト 図 8-2-1 6つの重点プロジェクト 97 第2節 重点プロジェクトの検討 本節では、6つの重点プロジェクトのシステムフロー(導入事例)、概算コスト、設備 回収年、環境特性、問題点・課題、CO2 削減効果等を検討します。 (エクセル表のシミュレーション参照) 98 第3節 導入スケジュール(実行プログラム)の検討 本節では検討した各重点プロジェクトの実行プログラムを短期(∼2013 年)、中長期(∼ 2018 年)に分けて表 8-3-1 に示します。 新エネルギーの導入にあたっては、公共施設の更新や補助制度の条件などの動向を継続 的に情報収集し、これらの情報をもとに、今後の導入に向けた「実行プログラム」を計画 的に進めていく必要があります。短期的には、新エネルギーシンポジウム等の啓発活動等 を中心に、町民、事業者、行政が連携しながら新エネルギーの導入促進に努めます。また、 中長期では重点プロジェクトに掲げた新エネルギーの設備設置による具体的な事業の実施 を目指します。 表 8-3-1 新エネルギー重点プロジェクト導入スケジュール 取組主体 重点プロジェクト 個別テーマ 〔1〕太陽光発電利用プロジェクト 〔2〕太陽熱利用プロジェクト 太陽光発電による街灯等の利用 太陽熱による暖房・給湯の利用 木質ペレットの製造 〔3〕木質(森林系)バイオマス 木質バイオマスによる熱利用 利活用プロジェクト 小計 〔4〕畜産系バイオマス利活用プロ バイオガス化による熱電利用/ ジェクト 固形燃料化による熱利用 雪氷熱による農産物の貯蔵 〔5〕雪氷熱利用プロジェクト 雪氷熱による施設冷房 小計 〔6〕普及啓発プロジェクト 新エネルギー普及啓発の推進 実行プログラム 短期 中長期 2008∼2013年 2014∼2018年 導入普及拡大 導入普及拡大 導入普及拡大 導入普及拡大 導入計画の検討 導入普及拡大 導入計画の検討 導入普及拡大 行政 事業者 市民 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 導入計画の検討 導入普及拡大 ○ ○ ○ ○ 導入計画の検討 導入計画の検討 導入普及拡大 導入普及拡大 ○ ○ 導入普及拡大 導入普及拡大 ○ ○ 合計 1)CO2 削減量:環境省地球環境局「事業者からの温室効果ガス排出量算定方法ガイドライン」(平成 15 年 7 月) より CO2 排出係数;電力 0.479kgCO2/kW(太陽光発電・雪氷熱)、 灯油 0.0679kgCO2/MJ(その他)を用いて換算。 第4節 新エネルギー導入目標量とCO2削減規模の検討 99 第9章 新エネルギー導入推進に向けての施策検討 新エネルギー導入を推進するためには、新ひだか町の将来像を踏まえつつ、地域産業 との連携や地域特性を活かした更なる検討が必要です。 新ひだか町の基幹産業である一次産業から排出される畜産系・木質系バイオマスを中 心とした新エネルギーを導入し、地域における循環型社会を構築することが化石燃料の 使用量を減らしエネルギー自給を高め、地球温暖化の原因である CO2 を削減でき、さら に新エネルギーを各分野で活用することにより、地域産業の活性化が図られるものと思 われます。 新エネルギービジョン策定計画での CO2 削減目標値である 3%減の実現に向け、新エ ネルギー導入を町民、事業者、行政がそれぞれの役割に応じ協働しながら実行し、これ らの取組を通して、エネルギー自給率の向上、国の温室効果ガス削減目標達成のために 努めます。 第1節 ビジョン策定後の取り組み ビジョン策定後は、まちづくり施策としての新エネルギーの導入を進めるため、前 章の重点プロジェクト・テーマの検討及び実行プログラムに基づいて、事業者や行政 の連携のもとに、各プロジェクトの導入計画の検討を進めます。検討を進めるにあた って、さらなる調査が必要となった際には、そのプロジェクトに関連する事業者や研 究機関、行政が連携して、詳細な調査・検討を進め、新エネルギー導入の取り組みを 推進します。 平成20年度新ひだか町地域新エネルギービジョン策定 全庁的な取り組みの維持とともに、重点プロジェクトの具体化と推進 重点テーマに係る詳細ビジョン・事業化フィージビリティスタディ調査(FS)等 事業化検討 ○新エネ利用設備、 システム検討 ○新エネ活用量 ○コスト、経済性 事業計画検討 ○事業方法 ○具体的導入計画 (時期等) ○推進体制等 事 業 計 画 策 定 地域新エネルギー導入促進・事業者支援対策・地域地球温暖化防止支援事業 地方公共団体や民間企業等が行う新エネルギー設備・システムの導入と、その普及・啓発に関して支援 図 9-1-1 重点プロジェクトの実行フロー 116 ョ 新エネルギー使用 可能量等詳細調査 ○活用可能量、 質 等の調査 次 年 度 以 降 の ビ ジ ン の 実 践 新ひだか町において積極的に新エネルギーの導入や省エネルギーの推進を行うため には、行政だけではなく、行政と町民及び事業者が一体となって取り組むことが重要 です。新エネルギー導入のために必要な情報等の提供や新エネルギーのイメージしや すい事業等を展開します。 また、新エネルギーの導入は重要なことですが、現在の大量消費型のライフスタイ ルを見直すことはもっと重要です。大量生産・大量消費・大量廃棄型の現在の生活を 見直し、その上で必要なエネルギーを化石燃料から新エネルギーに変えていくことが 求められます。 ①パンフレット、広報誌、ホームページ等を活用した情報提供 新エネルギービジョンの概要を記載したパンフレットの配布及び広報誌やホーム ページに掲載して啓発や情報の提供を行います。 ・広報誌に新エネルギー特集を組み、町民の理解と協力を図る。 ・ホームページに新エネルギーコーナーを設け、新ひだか町の新エネルギーの取 り組みについて紹介する。 ②シンポジウム等の開催 新エネルギーに関するシンポジウム、講演会を開催し、町民の理解を得る。 ③小・中学生に対する新エネルギー教育 次世代を担う子供たちへの新エネルギー教育は重要であり、「新エネルギー教室」 等を開催し、理解を深める。 ④新エネルギー導入に関する支援策 国・道が実施する新エネルギー導入促進助成制度についての情報提供及び相談窓 口設置等による支援をします。 ⑤公共施設への新エネルギー導入 公共施設を新設又は改修を計画する場合は、率先的に新エネルギー導入を検討し ます。 117 第2節 新エネルギー導入の推進体制 ビジョンの具体化にあたっては、町民・事業者、庁内各課等の個々の取り組みを原動 力としながらも、総合計画をはじめ各種計画の動向を見据えた全体的な整合性や効率性 を調整し、総合的に進めていく体制が必要となります。 そのため、庁内関係各課からなる新エネルギービジョン庁内検討委員会を継続し、具 体的な計画の推進を検討します。具体的な導入にあたっては、行政が推進主体となるだ けでなく、町民や事業者等が主体となることが必要となります。このため、プロジェク ト推進のための関係者等のメンバーからなる組織を設置し、町民・事業者等の広い参加 による情報交換・協議の場を設けると共に、大学、専門機関とも連携し、ビジョンの具 体化を図ります。 また、長期にわたって実践していく施策であるため、継続的な評価、見直し体制を確 立しなければなりません。それらの相互関係を図 9-2-1 に示します。 1 基本組織 「庁内検討委員会」:役場内の横断的機関、ビジョン具体化の役割 ・事務局 :バイオ・エコタウン推進室、メンバー:関連課の課長、主幹 ・推進内容:①総合計画との整合、②導入普及の具体策起案・執行、③町民窓口 2 各種ネットワーク 「新エネ委員会」(仮称):全体・テーマ別の導入化を図る ・委 員 :農協、漁協、教育関係者、商工会、森林組合、消費者団体 等 ・推進内容:地域資源を活用した産業活性化についての計画づくり等 ・スタート:「ビジョン」策定後、導入具体化の次段階に対応して 行 政 ・ 総合的計画と新エネルギービジョン の整合性 ・ 積極的な普及啓発活動 ・ 公共施設への積極的な導入 ・ 省エネルギーの推進 庁内検討委員会 参加・要望 導入促進・具体化 新エネ委員会 (産業関係団体) 大学・研究機関とも連携 図 9-2-1 新エネルギー導入の推進体制 118 第3節 新エネルギー導入推進のための行政・町民・事業者の役割 新エネルギーの導入を推進するためには、行政・町民・事業者がお互いの役割を認識 しながら、主体的に連携・協働し合い、時には一体となった取り組みが必要です。ここ では、それぞれに期待される役割と関わり方を以下に述べ、実行をします。 1 行政・町民・事業者の役割 (1)行政の役割 ①策定した「新エネルギービジョン報告書」と町・総合的計画との整合性を取りな がら、重点プロジェクトを実行します。 ②町民・事業者への積極的な普及啓発及び導入・支援をします。 ③重点プロジェクトや省エネルギー対策を公共施設等に率先して導入・支援します。 (2)町民の役割 ① 生活者として地球環境問題やエネルギー問題に取り組みます。 ② シンポジウムやセミナー等に積極的に参加します。 ③ 自らの生活に、新エネルギー及び省エネルギーを積極的に導入します。 (3)事業者の役割 ① 事業活動にて使用するエネルギーの節約・効率化の推進と内外の環境教育に取 り組みます。 ② エネルギー資源の非化石燃料化を検討し、新エネルギーを積極的に導入します。 ③ 新エネルギー・省エネルギーの技術や開発研究に取り組み、その事業化を推進 します。 119 第4節 補助制度 (重点プロジェクトに関する補助制度) プロジェクト名 No.1 利用可能な助成制度例 補助団体名 地球温暖化を防ぐ学校エコ改 環境省 補助率 対象地等(案) 1/2 相当額 太陽光発電利用 修事業 プロジェクト 地域新エネルギー導入促進事 NEDO 1/2 又は 1/3 (50kW 以上) 業 No.2 地域新エネルギー導入促進事 NEDO 太陽熱利用プロ 業(集熱規模要件あり 100 ㎡以 ジェクト 導入課題 ・発電量が天候(日射量) 新設公共施設(消防) ・運転コストがほぼ不要 ・電力会社との系統連系が に左右される 新設公営住宅 可能で、余剰電力は販売可 ・雪対策が必要(パネル設 学校・個人住宅等 置角度により対応) 能 1/2 又は 1/3 太陽光発電に同じ 以内 上) 新エネルギー等事業者支援対 経済産業省 メリット 1/3 以内 ・変換効率が高い(40%程 ・設置場所が太陽光発電と 度) 競合する ・太陽熱発電:反射鏡の精 ・運転コストが比較的安い 度、強度の向上 ・寒冷地対策(冬期は追い 炊き等が必要) 策事業(集熱規模要件あり 100 ㎡以上) No.3 地域バイオマス利活用交付金 木質(森林系)バ 北 海 道 農 政 1/2 以内 旧川合小学校の利用 部 御園館の利用 イオマス利活用 旧塵芥処理場の利用 プロジェクト 地域バイオマス熱利用フィー NEDO 1/2 以内 ルドテスト事業 ・木材工場から出る端材を活 用できる ・森林資源の保育整備が図ら れることにより、森林機能 の維持向上につながる ・林地に放置される枝葉や間 伐材をエネルギー活用でき る ・新たなエネルギー産業とし て雇用創出、地域活性化に つながる 120 ・収集には間伐や集材方法 のシステムづくりが必要 ・燃料収集・安定供給方法 の確立 ・導入コストが高い ・ガス化発電はタ-ル付着の問 題がある プロジェクト名 No.4 利用可能な助成制度例 補助団体名 地域新エネルギー導入促進事 NEDO 畜産系バイオマ 業(バイオマス依存率 60%以上 補助率 対象地等(案) 1/2 又は 1/3 乳牛農家での導入 以内 豚農家での導入 メリット 導入課題 ・畜産環境の改善に貢献 ・堆肥として利用されてい ・乾燥させて直接燃焼する る 方法もある ・導入コストが高い ス利活用プロジ 等) ェクト No.5 地域新エネルギー導入促進事 NEDO 雪氷熱利用プロ 業(バイオマス依存率 60%以上 ジェクト 1/2 又は 1/3 空き農業施設の利用 以内 等) 新エネルギー等事業者支援対 経済産業省 1/3 以内 策事業(バイオマス依存率 60% 以上等) No.6 中小水力発電開発費補助金補 NEDO 小水力発電活用 助事業 プロジェクト No.7 1/5 以内 ・石油代替効果、CO2 削減効果 ・農産物等を貯蔵する場合、 ・積算寒度があればエネルギー的 検証が必要 に無限に賦存する ・水と冷気だけで、氷製造が 可能なので運搬が不要 ・ランニングコストが安い ・年間を通して 0℃を保つこ とができ、農産物の貯蔵に 向く ・水量が安定確保できれば、 ・勾配が緩く、落差が期待で きる山間部の河川・用水路 豊畑地区土地改良区 小型分散電源として利用可 の調査が必要 水路の利用 能 ・冬期の凍結対策が必要 ・用水路、中小河川向けの高 効率技術の確立 ・大雨・洪水対策が必要 三石ダムの利用 新エネルギー対策導入指導事 NEDO 普及啓発プロジ 業 ェクト 121 資 料 【資料1】新ひだか町地域新エネルギービジョン庁内検討委員会設置規程・・1 【資料2】新ひだか町地域新エネルギービジョン庁内検討委員会委員名簿・・3 【資料3】新ひだか町地域新エネルギービジョン策定委員会設置要綱・・・・4 【資料4】新ひだか町地域新エネルギービジョン策定委員会委員名簿・・・・6 【資料5】アンケート調査結果・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7 【資料6】庁内検討委員会先進地調査報告・・・・・・・・・・・・・・・31 【資料7】策定委員会先進地調査報告・・・・・・・・・・・・・・・・・35 【資料8】用語解説・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・40 【資料1】新ひだか町地域新エネルギービジョン庁内検討委員会設置規程 平成20年7月1日訓令第9号 (設置) 第 1条 本町における新エネルギーの導入及び利用促進のための新ひだか町地域新 エ ネ ル ギ ー ビ ジ ョ ン (以 下 「ビ ジ ョ ン 」と い う 。 )の 策 定 に 関 し 、 庁 内 の 連 絡 調 整 、 合 意 形 成 等 を 行 う た め 、新 ひ だ か 町 地 域 新 エ ネ ル ギ ー ビ ジ ョ ン 庁 内 検 討 委 員 会( 以 下 「委 員 会 」と い う 。 ) を 設 置 す る 。 (所 掌 事 務 ) 第2条 委員会は、ビジョンの策定に関する次の事項について、調査及び検討を行 い、新ひだか町地域新エネルギービジョン策定委員会に報告するものとする。 (1) ビ ジ ョ ン の 策 定 に 関 す る こ と 。 (2) ビ ジ ョ ン の 策 定 に 必 要 な 調 査 及 び 研 究 に 関 す る こ と 。 (3) 前 2 号 に 掲 げ る も の の ほ か 、 ビ ジ ョ ン の 策 定 に 関 し 、 町 長 が 必 要 と 認 め る 事 項に関すること。 (組織) 第3条 委員会は、別表に掲げる者を委員として構成する。 2 前項の委員のほか、委員会に顧問を置き、町長をもってこれにあてる。 3 委員会に委員長、副委員長及び議長を置き、委員長は委員の互選によって選出 する。 4 副委員長は、委員長が委員の中から指名する者をもってあてる。 5 委員長は、委員会を代表し、会務を総理する。 6 副委員長は、委員長を補佐し、委員長に事故あるとき又は委員長が欠けたとき は、その職務を代理する。 7 顧問は、必要に応じて委員会の会議に出席し、検討事項に関する助言をするも のとする。 (会議) 第4条 2 委員会の会議は、委員長が必要に応じ招集し、委員長が議長となる。 委員長は、必要があると認めるときは、委員会の会議に委員以外の者の出席を 求め、その意見を聴くことができる。 (庶務) 1 第5条 委 員 会 の 庶 務 は 、総 務 企 画 部 バ イ オ・エ コ タ ウ ン 推 進 室 に お い て 処 理 す る 。 (補則) 第6条 この訓令に定めるもののほか、委員会に関し必要な事項は、町長が別に定 める。 附 則 この訓令は、平成20年 7 月1日から施行する。 別表(第3条関係) (1) 上 下 水 道 課 課 長 (2) 上 下 水 道 課 参 事 ( 支 所 担 当 ) (3) 上 下 水 道 課 主 幹 ( 終 末 処 理 場 担 当 ) (4) 日 高 中 部 塵 芥 処 理 セ ン タ ー 長 (5) 生 活 環 境 課 長 (6) 生 活 環 境 課 主 幹 ( 生 活 環 境 担 当 ) (7) 建 設 課 長 (8) 建 設 課 主 幹 ( 建 設 土 木 ・ 維 持 担 当 ) (9) 農 政 課 長 (10) 農 業 実 験 セ ン タ ー 主 幹 (11) 和 牛 セ ン タ ー 主 幹 ( 堆 肥 セ ン タ ー 担 当 ) (12) 水 産 林 務 課 長 (13) 水 産 林 務 課 参 事 ( 支 所 担 当 ) (14) 水 産 林 務 課 主 幹 ( 林 務 担 当 ) (15) 社 会 教 育 課 参 事 (16) 社 会 教 育 課 主 幹 (17) ま ち づ く り ア ド バ イ ザ ー 2 【 資 料 2】 新 ひ だ か 町 地 域 新 エ ネ ル ギ ー ビ ジ ョ ン 庁 内 検 討 委 員 会 委 員 名 簿 № 所 属 課 名 職 名 名 前 備 考 町 長 酒 井 芳 秀 顧問 1 上下水道課 課 長 田 代 和 芳 下水汚泥等 2 上下水道課(支所担当) 参 事 相 楽 竹 夫 〃 3 上下水道課終末処理場担当 主 幹 浅 野 義 裕 〃 4 日高中部塵芥処理センター 5 生活環境課 課 長 谷 岡 隆 環境整備等 6 生活環境課(生活環境担当) 主 幹 姥 谷 登 〃 7 建 設 課 課 長 松 本 博 行 建設廃材・利用等 8 建設課(建設土木・維持担当) 主 幹 田 中 伸 幸 建設廃材・利用等 9 農政課 課 長 酒 井 哲 也 畜産汚泥堆肥等 10 農業実験センター 主 幹 城 地 哲 也 堆肥利用調査等 11 和牛センター(堆肥センター担当) 主 幹 森 宗 厚 志 畜産汚泥堆肥等 12 水産林務課 課 長 田 代 芳 嗣 水産廃棄物等 13 水産林務課(支所担当) 参 事 土 井 義 男 林務廃棄物等 14 水産林務課(林務担当) 主 幹 早 瀬 秀 一 林務廃棄物等 15 社会教育課 参 事 田 村 賢 一 教育関係等 16 社会教育課 主 幹 渡 辺 喜 代 治 〃 17 まちづくりアドバイザー ① バイオ・エコタウン室 室 長 林 勝 男 事務局 ② バイオ・エコタウン室 主 幹 石 原 義 弘 事務局 ③ バイオ・エコタウン室 主 幹 小 野 寺 大 作 事務局 センター長 中 村 正 芳 塵芥廃棄物等 小野 武二三 ○ 委員構成 顧問 1名 委員 17名 ・ 事務局 3名 計 21名 3 【 資 料 3】 新 ひ だ か 町 地 域 新 エ ネ ル ギ ー ビ ジ ョ ン 策 定 委 員 会 設 置 要 綱 平成20年7月1日要綱第12号 (設置) 第1条 本町における新エネルギーの導入及び利用推進のための新ひだか町地域新 エ ネ ル ギ ー ビ ジ ョ ン (以 下 「ビ ジ ョ ン 」と い う 。 )の 策 定 に 関 し 、 住 民 、 関 係 機 関 等 か ら の 意 見 を 聴 取 す る た め 、新 ひ だ か 町 地 域 新 エ ネ ル ギ ー ビ ジ ョ ン 策 定 委 員 会( 以 下 「策 定 委 員 会 」と い う 。 ) を 設 置 す る 。 (所掌事項) 第2条 策定委員会は、次の事項について調査及び検討を行い、町長に提言するも のとする。 (1) ビ ジ ョ ン の 策 定 に 関 す る こ と 。 (2) 前 号 に 掲 げ る も の の ほ か 、 ビ ジ ョ ン の 策 定 に 関 し 、 町 長 が 必 要 と 認 め る 事 項 に関すること。 (組織) 第3条 策定委員会は、委員13名以内をもって構成し、次に揚げる者のうちから 町長が委嘱する。 (1) 学 識 経 験 者 (2) 地 場 産 業 ( 農 業 ・ 酪 農 ・ 畜 産 業 等 ) 関 係 者 (3) エ ネ ル ギ ー 供 給 事 業 者 (4) 住 民 代 表 者 (5) 教 育 関 係 者 (6) 前 各 号 に 掲 げ る 者 の ほ か 、 町 長 が 必 要 と 認 め た 者 2 策定委員会に委員長及び副委員長を置き、委員の互選によって選出する。 3 委員長は策定委員会を代表し、会務を総理する。 4 副委員長は、委員長を補佐し、委員長に事故あるとき又は委員長が欠けたとき は、その職務を代理する。 (委嘱期間) 第4条 委員の委嘱期間は、委嘱の日からビジョン策定の日までとする。 (会議) 第5条 策定委員会の会議は、委員長が必要に応じ招集し、委員長が議長となる。 4 ただし、最初に開かれる会議については、町長が招集する。 2 策定委員会は、委員の3分の 2 以上の出席がなければ、これを開くことができ ないものとする。 3 町長は、策定委員会のオブザーバーとして、北海道経済産業局、日高支庁経済 部商工労働観光課及び新エネルギー・産業技術総合開発機構の職員の参加を要請 するものとする。 4 委員長は、必要があると認めるときは、策定委員会の会議に委員以外の者の出 席を求め、その意見を聴くことができる。 (庶務) 第6条 策定委員会の庶務は、総務企画部バイオ・エコタウン推進室において処理 する。 (補則) 第7条 この要綱に定めるもののほか、策定委員会に関し必要な事項は、町長が別 に定める。 附 則 この要綱は、平成20年7月1日から施行する。 5 【 資 料 4】 新 ひ だ か 町 地 域 新 エ ネ ル ギ ー ビ ジ ョ ン 策 定 委 員 会 委 員 名 簿 № 所 属 職 名 1 学識経験者 2 地場産業関係者 農業関係者 北海学園大学教授 名 前 備 考 小田 清 北道 健一 みついし農業協同組合 常勤理事管理部長 3 〃 農業関係者 前川 政義 しずない農業協同組合営農部長 4 〃 酪農・畜産関係者 渡辺 隆 酪農経営者・しずない農業協同組合副組合長 5 〃 漁業関係者 中村 敬 ひだか漁業協同組合参事 6 〃 林業関係者 河 瀬 雄 二 日高中部森林組合業務部長 7 〃 新ひだか町商工会 太田 順一 新ひだか町商工会事務局長 8 エネルギー事業者 北海道電力静内営業所 9 〃 10 地域住民代表 11 12 大 谷 博 北海道電力静内営業所長 エネルギー事業関係者 馬場 陽介 (有)馬場商店代表取締役 新ひだか町消費者協会 菅 原 睦 子 新ひだか町消費者協会会長 〃 地域住民代表 本山 タイ 三石文化協会会長 〃 地域住民代表 櫻井 潤子 新ひだか町商工会女性部副部長 北海道静内農業高等学校 尾形 春夫 北海道静内農業高等学校校長 13 教育関係者 ① 北海道経済産業局 資源エネルギー 環境部 エネルギー対策課 課長補佐 高橋 美名子 オブザーバー ② 独立行政法人 新エネルギー・産業 技術総合開発機構 エネルギー対策 推進部 主 査 秋 山 愛 子 〃 ③ 北海道日高支庁 産業振興部 商工 労働観光課 商工係長 水 戸 文 彦 〃 1 バイオ・エコタウン室 室 長 林 勝 男 事務局 2 〃 主 幹 石 原 義 弘 事務局 3 〃 主 幹 小野寺大作 事務局 ○ 委員構成 委員 13名 ・ オブザーバー3名 ・ 事務局 3名 計 19名 6 【資料 5】 アンケート調査結果 1.新エネルギー導入に関するアンケート調査の回収結果 アンケートは住民向け、中高校生向け、そして事業者向けの3つに分けて、設問項目も変 えて実施しました。住民向けと中高校生向けは環境問題や新エネルギーへの関心などの意識 調査が中心になっています。中高校生向けの調査は次世代を担う人ということで分けて調査 をしました。事業者向けでは、生産物や廃棄物の排出状況と熱利用とバイオマス燃料導入へ の関心についての実態調査が中心になっています。 中高校生への調査では、学校の先生の協力を得て、教室で配布して回収していただきまし た。事業者向けは対象となる事業者をリストアップして、調査のお願いをしました。その他 については郵送、手渡しなどで配布し返送していただく方式をとりました。 回収状況は、住民向けで 58.0%、中高校生向けで 100%、事業者向けで 51.7%、全体で 75.6% の回収率でした。 アンケート集計結果 町民調査 調査件数 回収件数 住民向けアンケート 300 174 中高校生向アンケート 305 305 事業者調査 調査件数 回収件数 農業者 20 8 畜産・酪農事業者 30 8 漁業事業者 26 23 第2次産業者 5 2 木材加工事業者 3 2 温泉・ホテル事業者 5 3 事業者小計 89 46 総合計 694 525 回収率 58.0% 100.0% 回収率 40.0% 26.7% 88.5% 40.0% 66.7% 60.0% 51.7% 75.6% 2.住民向けアンケート調査結果の概要 問1 あなたの性別を教えてください。 男女比では男性の回答が多く、70%になっています。 問1 性別 男 女 無回答 合計 票数 122 52 0 174 女 30% 割合 70.1% 29.9% 0.0% 101.2% 男 70% 7 問2 あなたの年代を教えてください。○をつけてください。 世代別では 30 代が最も多く、20 代から 40 代で全体の 7 割を占めています。 問2 年代 10代 20代 30代 40代 50代 60代 70代以上 無回答 合計 問3 票数 割合 4 29 47 37 23 22 9 3 174 2.3% 16.7% 27.0% 21.3% 13.2% 12.6% 5.2% 1.7% 100.0% 70代以 上 5% 60代 13% 無回答 10代 2% 2% 20代 17% 50代 13% 30代 27% 40代 21% あなたのご家庭のことをお聞きします。 ご家庭の人数についてお聞きします。あてはまる番号に○をつけてください。 世帯構成は、2 人が最も多く 24%、2∼4 人で全体の 7 割を占めています。 問3 家族構成 一人 二人 三人 四人 五人 六人 七人以上 無回答 合計 問4 票数 割合 25 42 34 41 16 11 4 1 174 14.4% 24.1% 19.5% 23.6% 9.2% 6.3% 2.3% 0.6% 100.0% 六人 6% 七人以 上 無回答 一人 2% 1% 14% 五人 9% 二人 24% 四人 24% 三人 20% 住んでいる住宅の形態についてお聞きします。あてはまる番号に○をつけてください。 住宅の形態は一戸建てが多く 76%、集合住宅は 20%です。 問4 住宅形態 一戸建て 集合住宅 その他 無回答 合計 票数 割合 132 34 8 0 174 集合住 宅 20% 75.9% 19.5% 4.6% 0.0% 100.0% その他 5% 無回答 0% 一戸建 て 75% 8 問5 あなたは化石燃料に替わる新エネルギーがこれからの生活に必要だと思いますか。 新エネルギーの必要性については「必要があ る」46%、「非常に必要」40%と合わせて 86% の人が「必要がある」と考えています。 問5 新エネルギーの必要性 非常に必要 必要がある あまり必要ない 全くない 無回答 合計 問6 票数 全くない 3% あまり必 要ない 9% 無回答 1% 非常に必 要 40% 割合 70 80 16 6 2 174 40.2% 46.0% 9.2% 3.4% 1.1% 100.0% 必要があ る 47% 次のうち、見たり、聞いたりしたことがある 新エネルギーの全てに○をつけてください。 新エネルギーの認知度では、見たり聞いたりしたものの高い順に風力発電、太陽光発電、 太陽熱発電と続いています。 問7 180 160 140 120 100 80 60 40 20 0 157 163 114 16 63 57 55 68 36 79 3 157 163 114 63 57 79 68 55 36 16 3 光 発 電 風 力 発 電 太 陽 温 熱 度 発 差 電 エ ネ ル バ ギ イ ー オ マ バ ス イ 発 オ 電 マ バ ス イ 熱 オ 利 マ 用 ス 燃 料 製 造 雪 氷 熱 中 利 小 用 水 力 発 電 地 熱 発 電 無 回 答 票数 太 陽 問6 新エネ認知度 太陽光発電 風力発電 太陽熱発電 温度差エネルギー バイオマス発電 バイオマス熱利用 バイオマス燃料製造 雪氷熱利用 中小水力発電 地熱発電 無回答 あなたは町が導入する場合の新エネルギーは何が一番ふさわしいと考えますか。問6の 新エネルギー10 種類から番号で3つ選んでください。 新ひだか町に適した新エネルギーでは、太陽光発電、風力発電、太陽熱発電、バイオマ ス燃料製造、バイオマス熱利用と続いています。 140 120 120 88 100 80 78 60 31 40 20 5 33 36 13 24 20 0 発 電 風 力 発 太 電 陽 温 熱 度 発 差 電 エ ネ ル バ ギ イ ー オ マ バ ス イ 発 オ 電 マ バ ス イ 熱 オ 利 マ 用 ス 燃 料 製 造 雪 氷 熱 中 利 小 用 水 力 発 電 地 熱 発 電 無 回 答 120 88 78 5 31 33 36 13 24 20 15 太 陽 光 問7 町にふさわしい新エネ ルギー 票数 太陽光発電 風力発電 太陽熱発電 温度差エネルギー バイオマス発電 バイオマス熱利用 バイオマス燃料製造 雪氷熱利用 中小水力発電 地熱発電 無回答 9 15 問8 町が新エネルギーに取り組む際に重点を置くことはどんなことだと思いますか。必要と 思えるものをすべて選んで○をつけてください。 新エネルギーに取り組み際に重点をおくことは、「情報提供で町民意識を高める」、「町 民・事業者・行政間の連携・協力」、ついで「地域温暖化防止や環境保護」となっています。 問8 新エネルギーで重点を置く点 情報提供で町民意識を高める 地域温暖化防止や環境保護 町民・事業者・行政間の連携・協力 新エネの人材や技術者を育てる 町の施設から積極的に導入する 漁業・農業の生産性の向上等 まちづくりのシンボルや活性化に役立てる 防災・災害対策に利用する 子ども達への教育を重視する 新エネ機器導入の助成金等 特になし その他 無回答 90 問9 90 71 88 62 57 61 31 25 43 56 3 4 12 88 71 62 61 57 56 43 4 その他 12 無回答 3 特になし 新エネ機器導入の助成 金等 子ども達への教育を重 視する 25 防災・災害対策に利用す る まちづくりのシンボルや 活性化に役立てる 漁業・農業の生産性の 向上等 町の施設から積極的に 導入する 新エネの人材や技術者 を育てる 町民・事業者・行政間の 連携・協力 地域温暖化防止や環境 保護 31 情報提供で町民意識を 高める 100 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0 票数 あなたのご自宅での新エネルギーの導入について、お聞きします。 あなたのご自宅では、新エネルギーを利用する設備・機器を使用されていますか。 あてはまるものに○をつけてください。 家庭での新エネルギー導入については、 「使用予定はない」65%、 「わからない」22%で、 「使用する予定・計画がある」は 5%、「現在使用している」という回答は 4 件でした。 問9 新エネルギーの導入 使用している 計画・予定がある 使用予定なし わからない 無回答 合計 票数 割合 4 9 113 38 10 174 2.3% 5.2% 64.9% 21.8% 5.7% 100.0% 10 無回答 6% わからな い 22% 使用して いる 計画・予 2% 定がある 5% 使用予定 なし 65% 問 10 問9で「使用している」または「計画・予定がある」とお答えの方にお聞きします。 使用している(または予定している)新エネルギーシステムの種類を次のうちから選 び、全てに○をつけてください。 使用を予定・計画している新エネルギーは、 「太陽光発電」が 10 件、太陽熱利用が 3 件、 ハイブリッド自動車が 9 件、風力発電、バイオマス熱利用も1件ずつありました。 問 11 10 9 1 ハイブリッド自 動車 1 バイオマス熱 利用 3 風力発電 10 3 1 1 9 24 12 10 8 6 4 2 0 太陽熱利用 票数 太陽光発電 問10 導入している(予定している)新エネルギー 太陽光発電 太陽熱利用 風力発電 バイオマス熱利用 ハイブリッド自動車 合計 全ての方にお聞きします。ご自宅を改築・新築する際に新エネルギーシステムを導入 したいと思いますか。あてはまるものに○をつけてください。 改築・新築する際に新エネルギーを「導入したい」が 48%で「導入したくない」4%と なっていますが、「わからない」が 44%となっています。 問11 改築・新築の際の導入意向 導入したい 導入したくない わからない 無回答 合計 問 12 票数 割合 83 7 77 7 174 47.7% 4.0% 44.3% 4.0% 100.0% 無回答 4% 導入したい 48% わからな い 44% 導入したく ない 4% 新エネルギーを導入する上での問題点、課題となるのは何でしょうか。あてはまるも のを次のうちから選び、すべてに○をつけてください。 導入の際には、 「設置費用の高さ」、 「維持費用の高さ」とコスト面が大きな課題となって います。また、 「新エネルギーに関する知識不足」や「手続きの仕方」など情報不足も課題 となっています。 問12 導入の際の課題 設置費用が高い 維持費用が高い 設置手続きがわからない エネルギーの供給システムが整備されていない(ペレット販売店など) 新エネルギー導入のメリットがよく解らない 新エネルギーに関する知識がない その他 無回答 合計 11 票数 139 86 45 43 19 61 3 5 88 139 100 80 86 61 60 40 45 43 19 20 0 新エネルギーに関する知識 がない 新エネルギー導入のメリット がよく解らない エネルギーの供給システム が整備されていない 設置手続きがわからない 維持費用が高い 設置費用が高い 問 13 5 3 無回答 140 120 その他 160 新ひだか町のまちづくりについて、新エネルギーの観点からどんな利用方法やまちづ くりを提案しますか。または新エネルギービジョンについての要望・期待がありまし たらご自由にご記入ください。 省略 3.中高校生向けアンケート調査結果の概要 問1 あなたの性別を教えてください。 男女比では、男子 57%、女子 43%です。 問1 ① ② 性別 男 女 合計 中学生 問2 あなたの学年を教えてください。 45 41 86 高校生(食) 高校生(生) 51 79 61 28 112 107 合計 175 130 305 割合 57.4% 42.6% 100.0% 学年の内訳では中学生 28%、高校生 72%で高校生の割合 が高くなっています。 中学生 合計 26 30 30 69 77 73 305 割合 8.5% 9.8% 9.8% 22.6% 25.2% 23.9% 100.0% 高3 24% 男 57% 中1 9% 中2 10% 問2 ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ 学年 中1 中2 中3 高1 高2 高3 合計 問3 科学技術の進歩と経済成長により、私たちの生活はとても便利になりました。しかし、 26 30 30 0 0 0 86 高校生(食) 高校生(生) 0 0 0 0 0 0 35 34 40 37 37 36 112 107 女 43% 中3 10% 高2 24% 高1 23% エネルギーを大量に使うことなどによって、様々な地球環境問題が起こっています。 現在、あなたは地球規模の環境問題にどの程度の関心を持っていますか。あてはまる ものを1つ選び、番号に○をつけてください。 12 地球温暖化問題では「関心がある」47%、 「非常に関心がある」23%で何らかの関心があ るのは 70%です。一方「あまり関心がない」20%、「関心がない」6%は合計 26%でした。 灯油やガソリンなどの化石燃料をほとんど輸入に頼っていることについては、 「関心があ る」38%、「非常に関心がある」17%で何らかの関心があるのは 55%です。一方「あまり」 関心がない」31%、「関心がない」7%は合計 38%でした。 ② 1 2 3 4 5 化石燃料をほとんど輸入に頼っている 非常に関心がある 関心がある あまり関心がない 関心がない わからない 無回答 合計 中学生 15 27 28 5 11 0 86 高校生(食) 高校生(生) 16 22 43 46 40 26 6 9 5 2 2 2 112 107 合計 53 116 94 20 18 4 305 割合 17.4% 38.0% 30.8% 6.6% 5.9% 1.3% 100.0% フロンガスなどによってオゾン層が破壊されていることについては、 「関心がある」29%、 「非常に関心がある」15%で何らかの関心があるのは 44%です。一方「あまり関心がない」 33%、「関心がない」11%は合計 44%でした。 ③ 1 2 3 4 5 フロンなどによってオゾン層が破壊されている 非常に関心がある 関心がある あまり関心がない 関心がない わからない 無回答 合計 中学生 16 17 32 7 12 2 86 高校生(食) 高校生(生) 14 17 32 40 43 24 12 13 9 9 2 4 112 107 合計 47 89 99 32 30 8 305 割合 15.4% 29.2% 32.5% 10.5% 9.8% 2.6% 100.0% 大気汚染によって酸性雨の問題が起きていることについては、「関心がある」27%、「非 常に関心がある」12%で何らかの関心があるのは 39%です。一方「あまり関心がない」39%、 「関心がない」10%は合計 49%でした。 ④ 1 2 3 4 5 大気汚染などによって酸性雨の問題が起きている 非常に関心がある 関心がある あまり関心がない 関心がない わからない 無回答 合計 中学生 12 24 30 5 12 3 86 13 高校生(食) 高校生(生) 6 18 26 32 57 31 11 14 10 9 2 3 112 107 合計 36 82 118 30 31 8 305 割合 11.8% 26.9% 38.7% 9.8% 10.2% 2.6% 100.0% 森林伐採によって熱帯雨林が減少していることについては、「関心がある」28%、「非常 に関心がある」19%で何らかの関心があるのは 48%です。一方「あまり関心がない」31%、 「関心がない」10%は合計 41%でした。 ⑤ 1 2 3 4 5 伐採によって熱帯雨林が減少している 非常に関心がある 関心がある あまり関心がない 関心がない わからない 無回答 合計 中学生 20 24 19 7 14 2 86 高校生(食) 高校生(生) 15 22 31 30 41 33 13 11 10 8 2 3 112 107 合計 57 85 93 31 32 7 305 割合 18.7% 27.9% 30.5% 10.2% 10.5% 2.3% 100.0% 砂漠化が急速に進んでいることについては、「関心がある」29%、「非常に関心がある」 16%で何らかの関心があるのは 45%です。一方「あまり関心がない」33%、「関心がない」 12%は合計 45%でした。 ⑥ 1 2 3 4 5 砂漠化が急速に進んでいる 非常に関心がある 関心がある あまり関心がない 関心がない わからない 無回答 合計 中学生 16 25 26 9 9 1 86 高校生(食) 高校生(生) 16 18 31 32 42 31 10 16 10 7 3 3 112 107 合計 50 88 99 35 26 7 305 割合 16.4% 28.9% 32.5% 11.5% 8.5% 2.3% 100.0% 野生動物が絶滅、または減少していることについては、「関心がある」31%、「非常に関 心がある」27%で何らかの関心があるのは 58%です。一方「あまり関心がない」25%、 「関 心がない」9%は合計 34%でした。 ⑦ 1 2 3 4 5 野生動物が絶滅または減少している 非常に関心がある 関心がある あまり関心がない 関心がない わからない 無回答 合計 中学生 26 28 18 5 7 2 86 高校生(食) 高校生(生) 24 33 36 30 31 26 10 12 9 4 2 2 112 107 合計 83 94 75 27 20 6 305 割合 27.2% 30.8% 24.6% 8.9% 6.6% 2.0% 100.0% 発展途上国の環境問題が深刻になっていることについては、「関心がある」27%、「非常 に関心がある」14%で何らかの関心があるのは 41%です。一方「あまり関心がない」34%、 「関心がない」12%は合計 46%でした。 ⑧ 1 2 3 4 5 開発途上国の環境問題が深刻になっている 非常に関心がある 関心がある あまり関心がない 関心がない わからない 無回答 合計 中学生 15 21 23 10 16 1 86 14 高校生(食) 高校生(生) 10 17 30 31 49 31 10 15 10 10 3 3 112 107 合計 42 82 103 35 36 7 305 割合 13.8% 26.9% 33.8% 11.5% 11.8% 2.3% 100.0% 途上国の環境問題 野生動物の減少 砂漠化の進行 わからない 関心がない 関心がある 熱帯雨林の減少 酸性雨の問題 オゾン層の破壊 燃料の輸入依存 地球温暖化問題 0 100 150 200 250 あなたは地球温暖化問題やエネルギー問題に関する情報をどこから得ていますか。次の 中から 3 つまで選び、番号に○をつけてください。 最も多いのは「テレビ・ラジオ」、ついで「新聞・雑誌・書籍」、「学校の先生のお話」、 「インターネット」と続きます。 問4 ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ 情報源 学校の先生の話 課外活動を通じて 新聞・雑誌・書籍 テレビ・ラジオ インターネット・パソコン通信 友人との会話 家族との会話 その他 無回答 合計 中学生 38 5 49 74 16 6 17 1 0 206 高校生(食) 高校生(生) 51 51 5 13 62 61 87 92 34 38 6 8 18 8 3 1 6 1 272 273 課 校 の 15 無 回 答 他 そ の 先 生 の 話 外 活 動 を 通 じ て 新 聞 ・雑 誌 ・書 籍 テ イ レ ン ビ タ ・ラ ー ネ ジ ッ オ ト・ パ ソ コ ン 通 信 友 人 と の 会 話 家 族 と の 会 話 100 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0 学 問4 50 合計 140 23 172 253 88 20 43 5 7 751 問5 次のうち、見たり聞いたりしたことがある新エネルギー全てに○をつけてください。 知っている新エネルギーで回答率の高いのは、 「風力発電」、 「太陽光発電」、 「太陽熱発電」、 「地熱発電」でした。 問5 ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨ ⑩ 知っている新エネルギー 太陽光発電 風力発電 太陽熱発電 温度差エネルギー バイオマス発電 バイオマス熱利用 バイオマス燃料製造 雪氷熱利用 中小水力発電 地熱発電 無回答 合計 中学生 77 76 59 13 19 10 11 17 19 47 0 348 高校生(食) 高校生(生) 96 96 100 100 66 71 14 23 32 40 15 23 20 28 20 20 23 16 63 60 2 0 449 477 合計 269 276 196 50 91 48 59 57 58 170 2 1274 問6 無 回 答 太 陽 光 発 電 風 力 発 電 太 陽 温 熱 度 発 差 電 エ ネ ル バ ギ イ ー オ マ バ ス イ 発 オ 電 マ バ ス イ 熱 オ 利 マ 用 ス 燃 料 製 造 雪 氷 熱 利 中 用 小 水 力 発 電 地 熱 発 電 120 100 80 60 40 20 0 あなたは化石燃料(石油・天然ガス)に替わる新エネルギーがこれからの生活に必要だ と思いますか。 新エネルギーの必要性については「非常に必要」51%、「必要がある」28%と合わせて 79%の人が「必要がある」と考えています。 問6 ① ② ③ ④ ⑤ 新エネルギーの必要性 非常に必要だと思う 必要がある あまり必要ない 全く必要ない わからない 無回答 合計 中学生 46 17 7 0 10 6 86 全く必 要ない 1% あまり 必要な い 5% 高校生(食) 高校生(生) 44 64 41 28 6 3 1 2 20 9 0 1 112 107 わから 無回答 ない 2% 13% 非常に 必要だ と思う 51% 必要が ある 28% 16 合計 154 86 16 3 39 7 305 割合 50.5% 28.2% 5.2% 1.0% 12.8% 2.3% 100.0% 問7 あなたは町が導入する場合の新エネルギーは何が一番ふさわしいと考えますか。問6の 新エネルギー10 種類から番号で3つ選んでください。 町が導入する場合、どんな新エネルギーがふさわしいかで高い回答率は、 「太陽光発電」、 「風力発電」、「太陽熱発電」と続きました。 問7 ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨ ⑩ 町にふさわしい新エネルギー 太陽光発電 風力発電 太陽熱発電 温度差エネルギー バイオマス発電 バイオマス熱利用 バイオマス燃料製造 雪氷熱利用 中小水力発電 地熱発電 無回答 合計 中学生 71 54 46 7 5 1 4 8 9 22 31 258 高校生(食) 高校生(生) 90 90 67 62 47 49 20 15 14 15 11 6 14 18 25 16 16 14 22 21 3 4 326 310 合計 251 183 142 42 34 18 36 49 39 65 38 894 太 陽 光 発 電 風 力 発 電 太 陽 温 熱 度 発 差 電 エ ネ ル バ ギ イ ー オ マ バ ス イ 発 オ 電 マ バ ス イ 熱 オ 利 マ ス 用 燃 料 製 雪 造 氷 熱 中 利 小 用 水 力 発 電 地 熱 発 電 無 回 答 100 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0 問8 私たちの生活が豊かになることと地球環境を守ることとの関係についてどのように考え ますか。次の中からあなたの考えに最も近いものを 1 つ選び、○をつけてください。 生活が豊かになることと地球環境を守ることの関係については、「環境を守ることが大 切」と「生活を変えない範囲で環境を守る」が共に 30%、「生活が多少不便になっても環 境を守る」が 28%ありました。 問8 ① ② ③ ④ ⑤ 生活と環境のバランス 環境問題が最も大切 生活が多少不便になっても、環境を守る必要が ある 生活を変えない範囲で、環境を守る必要がある 環境を守ることよりも、生活を豊かにするほうが 大切である わからない 無回答 合計 中学生 34 17 高校生(食) 高校生(生) 29 28 合計 91 割合 29.8% 21 18 31 37 32 35 84 90 27.5% 29.5% 1 8 4 86 6 9 0 112 4 8 0 107 11 25 4 305 3.6% 8.2% 1.3% 100.0% 環境を守る ことよりも、 生活を豊か にするほう が大切であ る 4% 無回答 わからない 1% 8% 環境問題が 最も大切 29% 生活を変え ない範囲で、 環境を守る 必要がある 30% 問9 生活が多少 不便になっ ても、環境を 守る必要が ある 28% 地球環境を守ることに役立つ行動について、どのように考えますか。次の中からあなた の考えに最も近いものを 1 つ選び、○をつけてください。 環境を守る行動について「身近なことから行動する」が 72%、「積極的に行動する」が 8%、「みんなの行動にあわせる」が 9%でした。 問9 ① ② ③ ④ ⑤ 環境問題への行動 積極的に行動する 自分に出来る身近なことから行動する みんなの行動にあわせる 今すぐ環境が悪化するわけではないので、しば らく様子を見る わからない 無回答 合計 わからない 7% 中学生 9 62 6 0 5 4 86 無回答 1% 様子を見る 3% 3 8 0 112 5 8 0 107 合計 26 219 27 割合 8.5% 71.8% 8.9% 8 21 4 305 2.6% 6.9% 1.3% 100.0% 積極的に行 動 9% みんなの行 動にあわせ る 9% 問 10 高校生(食) 高校生(生) 8 9 83 74 10 11 身近なこと から行動 71% 将来の社会はどうなっていると思いますか。あてはまる番号に○をつけてください。 環境問題解決につながる新技術については、 「どちらともいえない」が最も多く 38%で、 「実用化されている」34%、「実用化されていない」27%でした。 ① 環境問題の解決につながる新しい技術 1 実用化されている 2 実用化されていない 3 どちらともいえない 無回答 合計 中学生 36 15 32 3 86 18 高校生(食) 高校生(生) 26 41 37 31 48 35 1 0 112 107 合計 103 83 115 4 305 割合 33.8% 27.2% 37.7% 1.3% 100.0% 大量生産・大量消費・大量廃棄の経済については、 「今と変わらない」が最も多く 44%、 ついで「どちらともいえない」が 30%、「必要量を生産し、廃棄物が減少する」は 25%で した。 ② 大量生産・大量消費・大量廃棄の経済 1 必要量のみ生産 2 変わらない 3 どちらともいえない 無回答 合計 中学生 25 31 28 2 86 高校生(食) 高校生(生) 20 32 63 41 28 34 1 0 112 107 合計 77 135 90 3 305 割合 25.2% 44.3% 29.5% 1.0% 100.0% 環境に対する意識やライフスタイルについては、最も多いのが「どちらともいえない」 で 36%、ついで「今と変わらない」33%、「環境に対する意識が高まり、配慮したライフ スタイルに変わっている」は 29%でした。 ③ 環境に対する意識やライフスタイル 1 環境意識が高まる 2 今と変わらない 3 どちらともいえない 無回答 合計 中学生 29 15 39 3 86 高校生(食) 高校生(生) 26 34 53 33 33 39 0 1 112 107 合計 89 101 111 4 305 割合 29.2% 33.1% 36.4% 1.3% 100.0% 4.事業者向けアンケート調査結果の概要 (1)農業事業者 問1 主な作物は何ですか?また、作物を商品化(出荷)するにあたり廃棄されるものの量(植 物系)についてお答えください。商品出荷高に対してどのくらいの割合の廃棄物がでます か? 問2 問 1 の作物を商品化する際に排出される廃棄物(植物系)の処理はどうしていますか? 作物では米・ミニトマト、ホウレンソウ、花卉などが挙がっていますが、堆肥化での利 用が多く、すき込みもしていますが、やむを得ず「すき込み」 「堆肥化」している回答もあ り、農業残渣の活用の可能性があります。 年間生産 年間商品以外の排 排出される廃棄物の 出量:t/年 処理方法 No 主な生産作物 量:t/年 1 切花 4 2 ミニトマト 70.1 キュウリ 9.4 3 アスパラ 1 4 ミニトマト 水稲 5 水稲 6 ホウレンソウ 7 米 花 米 8 ミニトマト 水稲 ミニトマト アスパラ 計 ホウレンソウ キュウリ 花卉 57 92.4 0.1 3 1 堆肥化して処理 堆肥化して処理 処理の仕方の考え方 有効に活用している 有効に活用している 田あるいは畑にすき込み 有効に活用している 15 6.6 堆肥化して処理 有効に活用している 堆肥化して処理 有効に活用している 家畜の飼料として処理 40 19 2 12 3 しかたなくしている 堆肥化して処理 田あるいは畑にすき込み 有効に活用している 有効に活用している 堆肥化して処理 32 7 92.4 134.1 1 40 9.4 23 有効に活用している 田あるいは畑にすき込み しかたなくしている 田あるいは畑にすき込み 有効に活用している 6.6 18 0 2 1 12.1 件数 堆肥化 すき込み 家畜飼料 19 件数 6 4 1 有効活用 やむなく 9 2 問3 問 1 の他、作物を生産するにあたり廃棄されるもの(植物系以外)がありましたらご記入 下さい。また、その処理方法についてご記入下さい。(○○シート等) No 廃棄される物 4 問4 ビニール 年間生産 量:t/年 処理方法 1,000 外部委託処理 .生産活動で使われている熱エネルギーの用途、燃料、年間使用量はどのくらいですか? ハウス栽培をしている方にお尋ねします。農業ハウスの規模をご記入ください。 熱利用では、乾燥やハウスの加温で灯油や重油が使われており、灯油や重油代替燃料の 需要先として考えられます。 No ハウス栽培 1 切花 問5 ハウス規 模:坪 2 ミニトマト キュウリ 3 アスパラ 6 ホウレンソウ 7 花卉 250 100 100 100 115 100 100 8 ミニトマト ミニトマト アスパラ 計 ホウレンソウ キュウリ 花卉 100 200 115 100 100 450 棟数 熱の用途 5 4 35 10 2 37 8 暖房 暖房 太陽熱 燃料 年間使用 量:L/年 灯油 重油 花卉の加温灯油 米の乾燥 灯油 6 米の乾燥 灯油 41 灯油 2 重油 37 10 17 加温期間 20,333 3∼4ヶ月 50,104 2ヵ月 6,000 4ヶ月 1,500 3,000 30,833 50,104 .施設等の省エネルギー(熱,電気,水,燃料など)対策はとっていますか? 省エネ対策をとっている農家は少ないようです。 No 1 2 問6 回答数 3 1 1 選択及び意見記入欄 省エネルギー対策はとっていない。 四段サーモ 花卉で二重、三重のビニールをして燃料を節約する。 .化学合成肥料が高騰していますが、肥料についてどうお考えですか? 肥料の使用では 6 割の農家が「化学肥料を使わざるを得ない」と考えており、堆肥の需 要先が多くないことが伺えます。 No 1 2 3 4 5 選択事項 化学合成肥料を使わざるを得ない 堆肥の使用を増やして化学合成肥料を減らしたい わからない 現状でも化学合成肥料を使用していないので影響はない その他 合計 20 回答数 3 1 1 0 0 5 回答率 60.0% 20.0% 問 7 .農業から排出される廃棄物(植物系)はバイオマスとして燃料にすることができます。 エタノールにするだけではなく、乾燥・破砕・固形成形化して直接燃やすことも出来ま す。このバイオマス燃料を使うことで採算が合うことが見越せる場合、バイオマス燃料 を使いますか? 農業残渣などのバイオマス燃料を使うことで採算が見越せる場合は、積極的に導入した い方が5割、他の自然エネルギーの活用についても関心が伺えます。 No 1 2 3 4 5 選択事項 環境問題の改善に向けて積極的に導入したい 導入することで採算が合うなら、導入を考えたい 石油代替エネルギーについてもっと知りたい あまり考えていない その他 回答数 1 3 1 1 0 6 合計 問8 回答率 16.7% 50.0% 16.7% 16.7% 0.0% .農業から排出されるバイオマスを始め、雪氷熱、水力、風力、太陽光熱などの自然エネ ルギーの活用についてどうお考えですか? No 1 2 3 4 5 選択事項 農業分野での導入を積極的に図るべきだと思う 導入することで採算が合うなら、導入を考えたい 石油代替エネルギーについてもっと知りたい あまり考えていない その他 合計 回答数 3 2 0 1 0 6 回答率 50.0% 33.3% 0.0% 16.7% 0.0% (2)酪農・畜産事業者 1.主な畜産種は何ですか(乳牛・肉牛・豚・鶏・軽種馬・その他)。また、ふん尿の廃棄物はど のくらいでていますか。 主な飼育畜種は、肉用牛、乳用牛、軽種馬です。 No 主な飼養畜種 飼養頭数 1 2 肉用牛 軽種馬 軽種馬 軽種馬 軽種馬 肉用牛 乳用牛 肉用牛 軽種馬 乳用牛 肉用牛 軽種馬 361 65 35 13 1 35 130 110 9 130 506 123 3 4 5 6 7 8 計 2.畜産事業から排出されるふん尿・敷料の処理についてお答えください。 敷料はバーク、稲わら、牧草、麦稈などが挙げられ、それらはほとんど堆肥化されてい ますが、堆肥化では必ずしも完熟堆肥までは至らず未熟になっている状況がでています。 未熟堆肥は利用できず、これらも燃料化の対象になります。 21 ふん尿の処理 処理の仕方の考え方 未熟割合 未熟堆肥処理 堆肥化している 完熟までできている 無回答 無回答 堆肥化している 完熟までできている 40% その他(蔬菜農家 と稲わらと交換。) 堆肥化している 堆肥化している 完熟までできている 完熟までできている 50% 無回答 自家で処理 無回答 堆肥化している 完熟までできていない 60% 自家で処理 堆肥化している 堆肥化している 外部に処理を委託している 完熟までできていない 完熟までできている 完熟までできていない 完熟までできていない 完熟堆肥 5 未熟堆肥 4 10% 自家で処理 外部に処理を委 託 No 敷料 バーク 1 その他(牧草・麦稈) 稲わら 2 その他(牧草・麦わら) 3 その他(麦稈) 4 その他(牧草・麦稈) 5 バーク その他(牧草) 6 その他(麦稈・籾殻) 7 その他(おが屑・草) 堆肥化している 堆肥化 外部処理 8 稲わら 計 バーク 2 稲わら 2 8 1 50% 80% 自家で処理 その他 7 3.牧草を使われている方は牧草の何番草まで刈り取り、利用していますか? 牧草は 2 番草まで刈り取り、2∼3 番草まで利用されており、余らないことがわかります。 No 1 2 3 4 5 6 7 8 牧草刈り取 余る牧草の利用・処理 り 牧草は余らない 3番草 その他(販売) 2∼3番草 牧草は余らない 2番草 牧草は余らない 2番草 牧草は余らない 飼料として利用 3番草 その他(牧草を買い入れ) 2番草 牧草は余らない 2番草 牧草は余らない 飼料として利用 2番草 堆肥に混ぜて肥料に 4.畜産事業で使われている熱エネルギーの用途、燃料、年間使用量はどのくらいですか? 熱利用では、灯油が多く使われています。 No 熱利用 1 無回答 2 3 4 5 特に利用してない 無回答 特に利用してない 牧草の刈り取り ミルカー・バルク その他の洗浄 牧草作業 敷料変え等 無回答 合計 6 7 8 22 燃料 灯油 その他 使用量: L/年 30,000 その他 3,000 無回答 灯油 1,500 5,000 軽油 2,500 無回答 灯油 軽油 無回答 35,000 2,500 5.輸入飼料の高騰に対してどのような対応をしておられますか?ひとつ選んでお答えください。 飼料では自家製飼料を増やす努力が伺えます。 No 1 2 3 4 5 6 選択事項 現状では輸入飼料に頼らざるをえない 自家栽培飼料を増やして、輸入飼料を減らす 畜ふん堆肥と農業残渣の交換で自賄い飼料を増やす 町内で出る農業残渣や食品残渣を飼料化して輸入飼料を減らす わからない その他 合計 回答数 4 4 0 0 0 0 8 回答率 50.0% 50.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 100.0% 6.経営にあたり何か省エネルギー(熱,電気,水など)対策等とっていますか? 飼料と燃料のダブルで苦慮しており、省エネタイプのミルカー洗浄システムに交換する などの対策もとられています。 No 1 回答数 5 2 3 選択及び意見記入欄 省エネルギー対策はとっていない。 雨水の利用(牛舎の洗浄に使う) 節水、農作業機のアイドリング停止、消燈 省エネタイプのミルカー洗浄システムに交換した 7.畜産事業から排出されるふん尿などはバイオマスとして燃料にすることができます。バイオ ガスにするだけではなく、ふんも乾燥・破砕・固形成形化して直接燃やすことも出来ますし、 木屑などと混ぜて混燃させることもできます。 こうしたバイオマス燃料を使うことで採算が合うことが見越せる場合、バイオマス燃料を使 いますか?ひとつ選んでお答えください。 導入することで採算が合うなら、導入を考えているなど自然エネルギーの活用について も関心が伺えます。 No 1 2 3 4 5 選択事項 環境問題の改善に向けて積極的に導入したい 導入することで採算が合うなら、導入を考えたい 石油代替エネルギーについてもっと知りたい あまり考えていない その他 回答数 0 3 1 2 2 8 回答率 0.0% 37.5% 12.5% 25.0% 25.0% 100.0% 8.畜産事業から排出されるふん尿などのバイオマスを始め、雪氷熱、水力、風力、太陽光熱な どの自然エネルギーの活用についてどうお考えですか?ひとつ選んでお答えください。 No 1 2 3 4 5 選択事項 畜産分野での導入を積極的に図るべきだと思う 導入することで採算が合うなら、導入を考えたい 石油代替エネルギーについてもっと知りたい あまり考えていない その他 23 回答数 0 4 1 2 1 8 回答率 0.0% 50.0% 12.5% 25.0% 12.5% 100.0% (3)漁業者 1.主な水産物は何ですか?また、漁のさいに排出される廃棄物についてお答えください。 2.発生する廃棄物について教えてください。 主な水産物ではたこ・イカ、ホッキ貝、昆布などが挙がっていますが、焼却、外部委託 での処理が多く、「仕方なく」「どうしてよいかわからない」という回答がほとんどで、廃 棄物の処理に苦慮している様子が伺えます。 No 主な生産・加工品 年間生産量:t 計 たこ 79 かれい 9 昆布 10 ホッキ貝 15 イカ 65 ししゃも 1 スケソ・ホッケ・ツブ 廃棄物の内容 ロープ 魚網 茎(根) 刺網・タコ縄・ツブ籠 ヤツデ 針 年間廃棄物:t 廃棄物の処理 2.95 焼却 4 5.5 家畜飼料 1 堆肥化 1 1.2 1 1.7 外部委託 12 その他 13 処理の考え方 有効活用 2 仕方なく 10 どうしてよ いかわか らない 16 3.漁業で使われている熱エネルギーの用途、燃料、年間使用量はどのくらいですか? 熱利用では、漁船の燃料で重油や軽油が使われており、重油代替燃料の需要先として考 えられます。 No 計 使用目的 漁船 礒船 ホッキ貝 かれい 回答数 15 3 燃料種 重油 軽油 その他 1 使用量: L/年 97,800 21,500 450 1 4.燃料の高騰の影響はどうですか? どこも燃料高騰の影響で利益が減少しており、赤字になっているところもあります。 No 1 2 3 4 選択事項 値上げは商品に転嫁できている 利益は減少しているが、赤字ではない 利益が減少して、赤字になっている その他 合計 回答数 0 15 5 0 20 5.漁船や施設の省エネルギー(熱,電気,水など)対策はとっていますか? 65%が減速航行などのなんらかの省エネ対策をとっています。 No 1 2 回答数 6 10 1 1 1 選択及び意見記入欄 省エネルギー対策はとっていない。 減速航行 漁船の速度を半速 出力を抑えている 電気を節約している 24 回答率 0.0% 75.0% 25.0% 0.0% 100.0% 6.漁業から排出される廃棄物はバイオマスとして燃料にすることもできます。メタン発酵させ てバイオガスにするだけではなく、乾燥・破砕・固形成形化して直接燃やすことも出来ます。 このようなバイオマスを燃料に使うことで採算が合うことが見越せる場合、バイオマスを活 用したいと思いますか? バイオマス燃料を使うことで採算が見越せる場合は、導入したい方が5割、他の自然エ ネルギーの活用についても関心が伺えます。 No 1 2 3 4 5 6 選択事項 環境問題の改善に向けて積極的に導入したい 導入することで採算が合うなら、導入を考えたい 石油代替エネルギーについてもっと知りたい バイオマス燃料は食品の品質管理上利用は難しい あまり考えてない その他 合計 回答数 6 6 2 0 10 0 24 回答率 25.0% 25.0% 8.3% 0.0% 41.7% 0.0% 100.0% 7.漁業から排出されるバイオマスを始め、雪氷熱、水力、風力、太陽光熱などの自然エネルギ ーの活用についてどうお考えですか? No 1 2 3 4 5 選択事項 水産分野での導入を積極的に図るべきだと思う 導入することで採算が合うなら、導入を考えたい 石油代替エネルギーについてもっと知りたい あまり考えていない その他 合計 回答数 4 5 1 10 0 20 回答率 20.0% 25.0% 5.0% 50.0% 0.0% 100.0% (4)水産加工業者 1.主な水産加工品は何ですか?また、加工の際に排出される廃棄物についてお答えください。 2.発生する廃棄物について教えてください。 主な水産加工物ではスケソウダラ、新巻きサケなどが挙がっていますが、魚骨や内臓な どの廃棄物はすべて外部委託での処理が多く、 「有効に活用している」と考えられています。 No 主な生産・加工品 1 スケソウダラ たらこ 新巻きサケ 2 いくら いずし 新巻きサケ 3 すり身 ホッケ、宗八 年間生産量: 廃棄物の内容 t 20 魚骨 3 50 秋サケの内臓 3 0.5 100 魚の内臓 30 20.0 25 年間廃棄 物:t 廃棄物の処理 処理の考え方 3 外部に委託して処理 有効に活用してい ると思っている 5 外部に委託して処理 有効に活用してい ると思っている 35 外部に委託して処理 有効に活用してい ると思っている 3.加工で使われている熱エネルギーの用途、燃料、年間使用量はどのくらいですか? 熱利用では、暖房の燃料で灯油が使われており、灯油代替燃料の需要先として考えられ ます。 No 熱利用 燃料種 1 2 暖房 無回答 灯油 その他 使用量: L/ No 年 300 無回答 3 3 熱利用 燃料種 使用量: L/ 年 暖房 乾燥機 灯油 重油 2,500 2,000 4.燃料の高騰の影響はどうですか? どこも燃料高騰の影響で利益が減少しており、赤字になっているところもあります。 No 1 2 3 4 選択事項 値上げは商品に転嫁できている 利益は減少しているが、赤字ではない 利益が減少して、赤字になっている その他 回答数 回答率 0 0.0% 1 33.3% 2 66.7% 0 0.0% 3 150.0% 合計 5.施設の省エネルギー(熱,電気,水など)対策はとっていますか? No 1 2 選択及び意見記入欄 回答数 2 省エネルギー対策はとっていない。 1 水の使用量を減らす。 6.水産加工業から排出される廃棄物はバイオマスとして燃料にすることもできます。メタン発 酵させてバイオガスにするだけではなく、乾燥・破砕・固形成形化して直接燃やすことも出 来ます。このようなバイオマスを燃料に使うことで採算が合うことが見越せる場合、バイオ マスを活用したいと思いますか? バイオマス燃料を使うことで採算が見越せる場合は、導入したいという回答もあります が、他の自然エネルギーの活用については関心は低いようです。 No 1 2 3 4 5 6 選択事項 環境問題の改善に向けて積極的に導入したい 導入することで採算が合うなら、導入を考えたい 石油代替エネルギーについてもっと知りたい バイオマス燃料は食品の品質管理上利用は難しい あまり考えてない その他 回答数 回答率 0 0.0% 2 66.7% 0 0.0% 0 0.0% 1 33.3% 0 0.0% 3 150.0% 7.水産加工業から排出されるバイオマスを始め、雪氷熱、水力、風力、太陽光熱などの自然エ ネルギーの活用についてどうお考えですか? No 1 2 3 4 5 選択事項 産業分野での導入を積極的に図るべきだと思う 導入することで採算が合うなら、導入を考えたい 石油代替エネルギーについてもっと知りたい あまり考えていない その他 26 回答数 0 1 0 1 1 3 回答率 0.0% 33.3% 0.0% 33.3% 33.3% 太陽光熱は利用するべき 150.0% (5)木材加工業者 1.主な受入材の内容(樹種など)は何ですか? 2.林地残材、端材,背板,バーク,廃材,おが粉などの処理はどうしていますか? チップ生産と用材生産のどちらも、端材・樹皮は敷料として利用されていますが、山に おいてきている分はエネルギーとして活用の可能性があります。しかし、需要があっても 原料確保問題があり、チップの増産は難しいようです。 主な材木 No 端材・樹皮 年間生産量:m3 の発生量: m3/年 針葉樹チップ 1 8,800 11,100 10,000 1,700 広葉樹チップ カラマツ用材 カラマツパルプ 2 処理法 発生量:t/年 4,400 5,550 チップ・おが粉にして敷料として納品 2,500 無回答 山においてきている チップ・おが粉にして敷料として納品 200 7,753m3 3.チップを生産されている方にお聞きします。チップの増産は可能ですか? チップの増産 需要があっても増産できない その他(端材処理での副産物なの で、増産云々はいえない) コメント 原料確保が無理 一部は自家焼却 樹皮は粉砕している 4.事業所で使われている熱エネルギーの用途、燃料、年間使用量はどのくらいですか? 1 2 なし クレオソートボイラー 重油 9,700 5.重油,灯油などの石油燃料の高騰の影響は事業に影響していますか? どこも燃料高騰の影響で利益が減少しており、経営にも影響しています。 No 1 2 3 4 選択事項 値上げは商品に転嫁できている 利益は減少しているが、赤字ではない 利益が減少して、赤字になっている その他 回答数 0 0 2 0 2 合計 回答率 0.0% 0.0% 100.0% 0.0% 100.0% 6.端材などは木質バイオマス燃料として利用することができます。乾燥・破砕して直接燃焼さ せたり、固形成形化(ブリケットやペレット)して直接燃やすことも出来ます。 国の補助などを受けて、このバイオマス燃料を使うことで採算が合うことが見越せる場合、 今後バイオマス燃料を生産したいと思いますか? バイオマス燃料を使うことで採算が見越せる場合は、「積極的に導入したい」「石油代替 エネルギーについてもっと知りたい」という意見があります。 No 1 2 3 4 5 選択事項 環境問題の改善に向けて積極的に導入したい 導入することで採算が合うなら、導入を考えたい 石油代替エネルギーについてもっと知りたい あまり考えてない その他 合計 27 回答数 1 0 0 1 0 2 回答率 50.0% 0.0% 0.0% 50.0% 0.0% 100.0% 7.バイオマスを始め、雪氷熱、水力、風力、太陽光熱などの自然エネルギーの活用についてど うお考えですか? No 1 2 3 4 5 選択事項 産業分野での導入を積極的に図るべきだと思う 導入することで採算が合うなら、導入を考えたい 石油代替エネルギーについてもっと知りたい あまり考えていない その他 合計 回答数 0 1 0 1 0 2 回答率 0.0% 50.0% 0.0% 50.0% 0.0% 100.0% (6)第 2 次産業事業者 1.主な生産品目は何ですか? 2. 原料を商品化する際に排出される廃棄物の処理について教えてください。 クリーニング者では廃液が廃棄物になっていますが、この廃液は外部に委託して処理さ れています。 No 主な生産品 なし(クリーニング 1 屋) 2 リネン業 年間生産量:t 廃棄物の内容 廃棄物の処理 1,750 廃液 外部に委託して処理 処理の考え方 3.生産活動で使われている熱エネルギーの用途、燃料、年間使用量はどのくらいですか? 熱利用では、大量の重油が使われています。 No 熱利用 燃料種 使用量: L/ 年 1 2 なし 無回答 重油 400,000 4.燃料の高騰の影響はどうですか? どこも燃料高騰の影響で利益が減少しており、赤字になっているところもあり、バイオ マス燃料の需要先になる可能性があります。 No 1 2 3 4 選択事項 値上げは商品に転嫁できている 利益は減少しているが、赤字ではない 利益が減少して、赤字になっている その他 合計 回答数 0 1 1 0 2 回答率 0.0% 50.0% 50.0% 0.0% 100.0% 5.事業所の省エネルギー(熱,電気,水など)対策はとっていますか? 重油使用量を減らすために省エネ対策も積極的にとられています。 No 1 2 選択及び意見記入欄 回答数 0 省エネルギー対策はとっていない。 ボイラーの石油を使わないように電気ボイラーも使用するようにした。 2 乾燥機の入れ替え(45分かかってたのを25分で乾燥可能のものに) 28 6.製品にする過程で排出される廃棄物がバイオマス(動植物に由来する廃棄物)の場合、燃 料にすることができます。エタノールにするだけではなく、乾燥・破砕・固形成形化して直 接燃やすことも出来ます。このバイオマス燃料を使うことで採算が合うことが見越せる場合、 バイオマス燃料を使いますか? バイオマス燃料を使うことで採算が見越せる場合は、 「積極的に導入したい」業者もあり、 バイオマス燃料を始め自然エネルギーの導入についても関心が伺えます。 No 1 2 3 4 5 選択事項 環境問題の改善に向けて積極的に導入したい 導入することで採算が合うなら、導入を考えたい 石油代替エネルギーについてもっと知りたい あまり考えてない その他 合計 回答数 回答率 1 0 0 0 1 2 50.0% 0.0% 0.0% 0.0% 50.0% 燃料を使っていない 100.0% 7.製品にする過程から排出されるバイオマスを始め、雪氷熱、水力、風力、太陽光熱などの自 然エネルギーの活用についてどうお考えですか? 選択事項 産業分野での導入を積極的に図るべきだと思う 導入することで採算が合うなら、導入を考えたい 石油代替エネルギーについてもっと知りたい あまり考えていない その他 合計 No 1 2 3 4 5 回答数 0 1 0 1 0 2 回答率 0.0% 50.0% 0.0% 50.0% 0.0% 100.0% (7)温泉・ホテル事業者 1.施設に設置しているボイラーの設備能力、用途は何ですか? 2.施設で使っているボイラーの燃料の種類と年間使用量はどのくらいですか? 温泉では給湯・暖房に大量の重油や灯油が使われています。 No ボイラー能 力:kcal/h 1 2 3 設置台 数 1 600,000 1 756,000 1 100,000 1 ボイラーの 種類 温泉の昇温 温水 給熱利用の用途 暖房給湯 給湯 暖房 給湯 温水 温水 重油 重油 使用量: L/年 72,000 122,000 灯油 10,000 燃料種 3.重油,灯油などの石油燃料の高騰の影響は事業に影響していますか? 重油・灯油の高騰が経営にも影響して、赤字になっているところがでています。 回答No 1 2 3 4 選択事項 値上げは商品に転嫁できている 利益は減少しているが、赤字ではない 利益が減少して、赤字になっている その他 合計 29 回答数 0 1 2 0 3 回答率 0.0% 33.3% 66.7% 0.0% 4.施設の省エネルギー(熱,電気,水など)対策はとっていますか? 時間帯による設定温度の調整などの省エネルギー対策も積極的にとられています。 回答No 1 選択及び意見記入欄 回答数 0 省エネルギー対策はとっていない。 1 時間帯による設定温度の調整など、井水の利用 1 冷房をなるべく使わない。水圧を下げる等。 2 2 合計 5.施設からでる廃食用油、食品残渣の処理はどうしていますか? 6.食品残渣の処理方法についてどうお考えですか? 施設から出る食品残渣については活用方法がわからず、中間処理業者に処理費用を払っ て処理をしてもらっているところが多いようです。 No 回答No 1 2 2 2 2 2 1 3 処理の方法と処理方法の考え方 コメント 中間処理事業者に処理費用を払って処理を委託している 無回答 中間処理事業者に処理費用を払って処理を委託している 処理費を払っていない。 活用方法がわからず、仕方なく処理を委託している 中間処理事業者に処理費用を払って処理を委託している 有効に利用していると考えている 7.木屑などのバイオマス(動植物由来の廃棄物)は石油代替燃料としてエネルギー利用するこ とができます。食品残渣も乾燥・破砕して堆肥化を促進させたり、バイオマス焚ボイラーで 直接燃焼させることもできます。国の補助などを受けて、バイオマス焚ボイラーを導入して 採算が合うと見越せる場合、今後バイオマスをエネルギーとして活用したいと考えますか? バイオマス燃料を使うことで採算が見越せる場合は、すべて「積極的に導入したい」と いう回答で、バイオマス燃料を始め自然エネルギーの導入についても関心が伺えます。 NO 1 2 3 4 5 選択事項 採算が合うのであれば、積極的に導入を検討していきたい 導入に関心はあるが、他の導入事例をみて考えたい バイオマスの利用は国の補助を受けても手間など含めて、採算が合わないと思う あまり考えていない その他 合計 回答数 3 0 0 0 0 3 回答率 100.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 100.0% 8.バイオマスを始め、雪氷熱、水力、風力、太陽光熱などの自然エネルギーの活用についてど うお考えですか? No 1 2 3 4 5 選択事項 産業分野でを積極的に図るべきだと思う 導入することで採算が合うなら、導入を考えたい よくわからないので石油代替燃料についてもっと知りたい あまり考えていない その他 合計 30 回答数 1 2 0 0 0 3 回答率 33.3% 66.7% 0.0% 0.0% 0.0% 100.0% 【資料 6】庁内検討委員会先進地調査報告 日程:2008 年 9 月 18 日(木)∼9 月 19 日(金)1 泊 2 日 参加者:8 名(委員:6 名、事務局 2 名)←そちらで確認修正お願いします。 調査先:北海道足寄町、士幌町、鹿追町 足寄町役場において、経済課商工観光振興室より足寄町の取組みについて概要説明。 名称 足寄町役場新庁舎 概要 ・ 足寄町は、人口 8,500 人(平成 17 年 3 月末)、面積は全国市町村中第 3 位 の 1,408km2 で、84%が森林の農業・林業・畜産業が盛んな町である。 ・ 平成 13 年度に新エネルギービジョンと木質バイオマスビジョンを同時策定 し、その後も着実に新エネルギーの導入を進めている。 ・ 畜産バイオガスや太陽光なども導入しているが、特に木質バイオマスに関 しては、平成 18 年 11 月に完成した新庁舎に木質ペレットボイラー50 万 kcal を 2 基入れて、これで隣の消防庁舎と合わせて暖房とロードヒーティ ングを賄っている。 ・ ペレットの計画使用量は 250~300t/年だったが、実際は 150t/年くらいで十 分賄えている。 ・ 新庁舎はH18 に 11 月に完成。木造建築で 3000m2 だと許認可が降りない ため、中央の玄関部分がRC構造になっている。 ・ 町有林のカラマツ 5800 本をオホーツクウッドピアで集成材 3300m3 として 加工してもらった。柱と梁に使用。 ・ 床暖房にペレットボイラーを使用。以前からあった隣接する消防庁舎にも 暖房をまわしている。 (以前は灯油ボイラーを使用。今もバックアップ用と して残している) ・ 自然通風であり、吸気は地下ピットの炭を通して施設内に入れられる。 ・ ペレットを1t/日くらい使用して、灰は週 2 回、掃除のときに取り出して、 20L缶で3つくらい。 ・ 一度つけたら 24 時間稼動しっぱなし。つけたり消したりできない。 31 名称 芽登ペレット工場(足寄町) 概要 ・ 平成 16 年度にとかちペレット協同組合を設立、平成 17 年にペレット工場 建設し、生産開始。 ・ 春から原料を集めておいて、廃校の中学校のグランドに集めて、乾燥させ た。薪のように割って積んでいる。そのことにより前処理の乾燥の段階で 燃料代を節約 ・ 700t/年規模の生産能力だが、昨年度は 600t/年ほど生産した。 名称 士幌町バイオガスプラント(房谷牧場) 概要 ・ 士幌町は、平成 16 年に町が事業主体となり、6000 万円(3000 万円国、1500 万円道、1500 万円町)で 3 タイプのバイオガスプラントを設置。 ・ 平成 17 年に運営協議会をつくり、町から運営協議会に委託する形で本格稼 動。今回は新田地区に導入された牧場で、ここでは、320 頭の牛で40k wの発電と 35000kcal のガスボイラーを動かして、搾乳の機械や冷却装置 の電力、ロードヒーティングや原料槽の暖房として使っている。 ・ 電気を使うのは朝晩だけなので、発電の 50~60%は北電に売電している。 北電は日中 10 円/kW、夜 4 円/kW、平均すると 7 円/kW での購入。 ・ 自家消費分については森永乳業が 2.2 円/kW で購入(グリーン電力)。 ・ 士幌町は3地区(南地区・佐倉地区・新田地区)に3メーカー(栗本鐵工 所㈱・㈱コーンズ・エージー・㈱土谷特殊農機具製作所/㈱共成)それぞれ 違う特色のあるバイオガスプラントを入れている。 32 名称 鹿追町環境保全センター 概要 ・ 平成 18 年に環境保全センターのプラントを建設し、平成 19 年 10 月から稼 動開始。 ・ 14 戸の畜産農家(今は 13 戸)と 11 戸の耕種農家、鹿追町で利用組合をつ くり、3名に委託している。 ・ 1,320 頭、85.8t/日の乳牛のふん尿、敷料 4.0t/日で、200kW と 100kW の ガス発電機、ガス蒸気ボイラー1t、ガス温水ボイラー10 万 kcal×3基。 電力はプラントや堆肥用、温水は発行槽や原料槽の加温、蒸気は殺菌に用 いる。550 頭、35.6t/日の乳牛のふん尿、生ゴミ 1.1t/日、敷料 4.9t/日 で堆肥化も行っている。 ・ 総額 17 億円で 77.5%は北海道、残りの半分はバイオマスタウンによるバイ オマス交付金、町は過疎債で1億円強を捻出 33 【資料 7】策定委員会先進地調査報告 日程:2008 年 10 月 8 日(水)∼10 月 10 日(金)2 泊 3 日 参加者:8 名(委員:6 名、事務局 2 名)←そちらで確認修正お願いします。 調査先:岩手県葛巻町、矢巾町 名称 森のこだま館 概要 ・ 2008 年 5 月に完成したばかり。木造平屋で床面積は 700m2。 ・ 町産カラマツ集成材を使い、床暖房にサンポットの 50kW2 基のペレットボ イラー(岩手型)を使用。ペレットタンクは 7t を 2 基。冷暖房にも使える のが特徴。 ・ 3000 万円/2 基で 1/2 は林野庁の補助。1/2 は岩手県のお金。 ・ 今シーズンから稼動。計画では 40t/年の使用量。35 円/kg で購入。 ・ 灰は葛巻林業のバークペレットなので、重量の2∼3%出る。廃棄物とし て葛巻林業にひきとってもらっている。 ・ 体験交流施設でクラフトマンペレットストーブも設置されている。 ・ ペレットストーブと薪ストーブに 10 万円/台の補助制度(平成 19 年度まで 半分県だったが、なくなったので平成 20 年度から町独自)があり、毎年 10 件ほど申し込みがある。 34 名称 くずまきワイン工場 概要 ・ 売り上げは 3.8 億円/年で黒字。平成 12 年と平成 14 年には利益が出たので 1000 万円ずつ町に寄付した。 ・ ブドウの皮はすべて堆肥にしている。 ・ 隣接する炭の科学館には 1988 年より稼動している二光エンジニアリング のペレットボイラーがある。 名称 葛巻町立葛巻中学校 概要 ・ 2000 年 3 月に校庭に太陽光電池モジュール 420 枚、50kW(962m 2)を設 置。140 枚ずつ 3 列。校庭にしたのは、屋根の形状から南向き設置が難し かったのとメンテナンスのため。土地があるなら屋根よりも校庭などに設 置したほうがいい。 ・ 平均で同校の 25%の電気使用量を賄っている。 ・ 建設費用は 4500 万円(1/2NEDO補助) ・ 山に囲まれており、条件としてはあまりよくない。しかし、ここで太陽光 発電を設置することにより、町民には「ここでできるなら自分のうちのほ うがもっと発電できる」ことを示すことになり、今までに 18 件以上導入さ れている。(3 万円/kW の町補助あり) 35 名称 くずまき高原牧場 木質バイオマスガス化実証プラント 概要 ・ 間伐材の有効利用を目的に 2004 年に月島機械㈱がNEDOと共同出資で 120kW のガス化発電装置を設置。 ・ 機械は 2 億円、建て屋は 3 千万円で合計 2.3 億円。 ・ 木質チップをガス化し、そのガスを利用して発電。牧場内のプラトー(宿 泊施設)などに供給される。 ・ 含水率 50~60%にしたチップを自身の熱を使って含水率 10~15%にして、そ れをガス化炉に投入。90 分蒸し焼きにして、不完全燃焼させる。そのとき に出る可燃性ガス(CO,CH4 など)を発電機に投入して発電。120kWは一 般家庭 100 軒分の電気。熱回収は 266kW。ガス化はダウンドラフト形式。 ・ 当初 5 年間の予定だったが、4 年で結果が出たので、2008 年 3 月に終了。 ・ 月島機械では実証試験の結果を使って、商用プラントを販売開始。1/2 は林 野庁の補助を使って、埼玉県の秩父市の民間宿泊施設に設置。ガス化する 際にできる炭は販売している。非常にいい評判とのこと。 ・ ガス化することの利点は小規模で可能なこと。120kW 規模ならガス化のほ うがいい。秋田県の能代では 3000kW 規模で直接燃焼したチップ発電を行 っている。 ・ 採算が合うかどうかはチップの値段。3000 円∼4000 円/t が採算のライン。 実証試験中は 1 万円/t で購入していた。 ・ タールは 1g/m3 以下しか出ないが、オイル交換は頻繁にしていた。 36 名称 くずまき高原牧場 バイオガスプラント 概要 ・ 葛巻町は寒いということで昭和 50 年に酪農の町にすることに。 ・ 畜産開発公社で、農家から 800 頭の子牛を預かり、2 年間飼育して、種付 けして農家に返すことを行っている。5 月中旬∼5 ヶ月は風車の牧場に放牧。 ・ 農家としてはふん尿処理しなくていい、丈夫な牛になる、おいしい牛乳に なるので預けている。 ・ 高原にはチーズ工場や集成材だけで作ったゲートボール場などがあり、畜 産開発公社全体で 11∼15 億円/年の売り上げ。 ・ バイオガスプラントは、2003 年に 2.2 億円で設置。50%は農林水産省補 助、10%は県、40%は町で出した。 ・ 13t/日の糞尿→2t/日の固形分+11t/日の液体。固形分は完熟堆肥にしてい る。11tの液体と生ゴミを混ぜてメタン発酵して、電気 37kW と熱を生産。 発電した電気は施設内だけで使用。売電はしていない。熱はメタン発酵槽 の保温に使用。最後の液肥は 9t/日生産され、農地に還元。1 時間後には臭 いがなくなり、大変いい。 ・ 隣町のバイオガスプラントは 30kW 規模で 1.2 億円なので、本施設は高め。 小岩井農場には 400kW 規模のものが入っている。 ・ エネルギー生産というよりは糞尿の適正処理施設。 名称 上外川高原風力発電所 概要 ・ 2003 年 12 月に運転開始。標高1000mの高原に1750kW/基×12 基のデンマークのベスタス社製の風車で年間5400万 kW を発電(16 000世帯分)。送電線は地下埋設。風の向きによって 360°回転する。ハ ブ高さは 66m だが、吊り上げられるクレーンが日本になかったので、特注 で 60m にしてもらった。 ・ 設備利用率は28%くらい。発電した電気はすべて東北電力に 9.56 円/kW で売電され、盛岡で使われている。5億円/年くらいの収入。 ・ 建設主体はJパワー(前の電源開発) (現地法人はグリーンパワーくずまき) 建設費は47億円で 1/3 はNEDO補助。そのほかにグリーン電力基金を 買ってもらっている。 37 名称 岩手県林業技術センター(矢巾町) 概要 ・ 2003 年にスイス製のチップボイラーを導入。木材を燃料として使うため国 産のチップボイラーは含水率が 80%以下でないと使えない。林業技術セン ターのチップボイラーは含水率 150%まで可能。 ・ 200kW と 400kW で 600kW にしたのは最低出力を小さくするため。600kW だと最低出力が 300kW であるのに対して 200kW があるため 100kW まで 対応可能になる。 ・ 2700m2 のセンター内を暖房するため配管工事に 2136.7 万円ほどかかり、 チップボイラー本体は 4778 万円であった。1/2 は林野庁補助。 ・ 冬前に 1~1.5 時間ほどかけて薪ストーブのようにマニュアルで火をつける。 一度つけたら一冬消さない。1 日 24 時間たいて 20m3/週 1~2 回補給する程 度。効率は 30~100%。200kW のほうだけで十分。イメージとしては「大 きな薪ストーブ」急に消せない。急に点けられない。 ・ メーカーによると耐用年数は 30 年以上ということだった。値段は重油ボイ ラーの 8 倍くらいだが長く使えばもとがとれる。 ・ いわて型チップボイラーの開発を行い、そちらは花巻市の保育園に 100kW、 雫石町の温水プールに 200kW2基と 100kW1 基を設置。高含水率のチップ を燃焼可能。 ・ 気をつけることはチップをきらさないこと、灰がかなり出るのでその始末 があることである。チップボイラーだけで暖房を行うのは危険。できるだ け小さいものをフル活用して足りないなら重油ボイラーで補う使い方がい い。 ・ 条件は「大きい施設であること」 「24 時間熱需要があること」である。その ため温泉や宿泊施設に向いている。 38 39 【資料8】用語解説 頭文字 あ行 用 語 一次エネルギーと二 次エネルギー エタノール 温室効果ガス (GHG) 温度差エネルギー か行 カーボンニュートラ ル 化石燃料 カットアウト風速 カットイン風速 京都議定書 クリーンエネルギー 自動車 原油 原油換算 コージェネレーション さ行 再生可能エネルギ ー 省エネルギー 積算温度 新エネルギー 積算寒度 総合エネルギー効 率 説 明 加工されない状態で供給されるエネルギーをいう。石油、石炭、原子力、天然ガ ス、水力、太陽光等。これらのエネルギーが加工されてできた石油系燃料(ガソ リン等)、電気、灯油などを二次エネルギーという。 エチルアルコールあるいは酒精とも呼ばれ、糖蜜、でんぷん質、エチレンを原料 にした飲料可能なアルコールのこと。 地球の気温を上昇させる効果があるガス。多くの種類があるが、中でも二酸化 炭素(CO2 )は、エネルギーの消費により膨大な量が排出されており、地球温暖 化の最大の要因といわれている。 海や川の水温は、夏も冬もあまり変化がなく、外気との温度差があることから、 この温度差を利用して発生させたエネルギーのこと。温度差エネルギーは、ヒー トポンプを利用することにより、冷暖房等の地域熱供給の熱源として利用でき る。 バイオマスを燃やすと排出される CO2 は、元々は大気中に存在したものであり、 植物の光合成によって再び体内に固定される。このため、エネルギーの消費と 植物の育成のバランスを保てば、大気中の CO2 濃度が上昇することはないとい う考え方。 太古の生物が起源で、地殻中に埋蔵され、燃料として使用される天然資源の 総称。一般的に、石炭、石油、天然ガスの炭水化合物を指し、一次エネルギー 源としての水力、地熱、原子力等と区別される。 風車が発電(羽根の回転)を停止する風速。この場合、風速が 24m/s 以上にな ると、安全対策上、自動停止するよう設定されている。 風車が発電を開始する風速。 1997 年 12 月に開催された気候変動枠組条約第 3 回締約国会議(COP3)にお いて、先進国の温室効果ガスの排出量について法的拘束力を有する数値目標 を設定したもの。2008 年から 2012 年までの 5 年間で、先進国の温暖化ガス平 均排出量を 1990 年比で 5.2%削減することを取り決めた。 石油代替エネルギーを利用したり、ガソリン消費量を削減したりすることで、排 気ガスをまったく排出しない、または排出してもその量が少ない車のこと。電気 自動車、ハイブリッド自動車、天然ガス自動車、メタノール自動車、ディーゼル 代替LPガス車、燃料電池車がある。 油田から算出された石油のこと。原油を精製してガソリン、灯油、軽油、重油、 潤滑油等の各種石油製品が生産される。 異なるエネルギー量を共通の尺度で比較するため、原油発熱量を用いて原油 の量に換算したもの。原油換算 1kL=3.8721×1010J(ジュール) エンジン、ガスタービンなどを用いて発電を行い、電気エネルギーを得ると同時 に、発生する排熱を回収し、熱エネルギーとして冷暖房や給湯に使う利用方 法。 国際的に統一された定義はないが、国際エネルギー機関(IEA)は、「絶えず補 充される自然のプロセス由来」のエネルギーと定義しており、これには太陽、風 力、バイオマス、地熱、水力、海洋資源から生成されるエネルギー、再生可能 資源起源の水素が含まれている。 エネルギーを効率的に使用することによって、より少ないエネルギーで大きな効 果を上げること。 1 日の平均気温がプラスとなった日の温度を合計した数値。雪氷の貯蔵ロスや 雪氷貯蔵における断熱の必要性の指標になる。 技術的に実用化段階に達しつつあるが、経済性の面での制約から普及が十分 でないもので、石油代替エネルギーの導入を図るために特に必要なエネルギー のこと。 1 日の平均気温がマイナスとなった日の温度を合計した数字。雪氷熱エネルギ ーの利用条件は、年間で積算寒度がマイナス 200℃日以下になるといわれてい る。 (使用する一次エネルギー)−(エネルギー変換や輸送によって生じるロス)= 最終的に利用できるエネルギーの割合。 40 た行 太陽熱利用 アクティブ型 太陽熱利用 パッシブ型 チップ 定圧比熱 な行 熱電比 日照時間 年間最適傾斜角 は行 パーティクルボード バイオガス ハイブリッド自動車 ヒートポンプ ブリケット 風況 ペレット ま行 メタノール B R BDF RDF RPS 法 太陽エネルギーを熱エネルギーに変換し、給湯・冷暖房・産業用熱源等として 利用するシステム。 太陽光・熱の取り込み、放熱を断熱材や建築構造等により調節したり、太陽光・ 熱の伝達量と方向を制御することにより太陽エネルギーを有効利用するシステ ム。調光材料、透明断熱等パッシブソーラー素子の開発が進む。 木材等を機械で細かく砕いたもの。 水の定圧比熱は温度に依存するが、常圧では誤差約 1%程度の精度で 4.186MJ/t・℃(=1kcal/kg・℃)とみなせる。また、1t/m3 である。 熱燃料消費量と電力消費量の比。 直接日光が地表を照射した時間。 年間を通じて最も多くの日射量が得られる角度。地表面で受ける日射量は季 節、時刻によって変化し、最大日射量を得るためには太陽光パネルの傾斜角 度を変える必要がある。 材を小さな木片に砕き、乾燥、接着材を加え高温高圧成形、研磨したものに加 工すること。パーティクルボード化することにより、内装下地、構造材、家具材と して利用できる。 家畜ふん尿や生ごみ等のバイオマス(有機物)を嫌気性(メタン)発酵させること により得られるガスのこと。 内燃機関と電気モーターの二重の動力源を持つことで燃費を改善した自動車 のこと。 水のポンプが、水を低いところから高いところへ移動させる役割を果たすのと同 じように、「温度の低いものから温度の高いものへ熱を移動する」役割を果た す。 バイオブリケットは、原料におがくずや稲わら、砕いたトウモロコシの芯などの植 物性廃棄物(バイオマス)を 15∼20%混ぜ、脱硫のための消石灰を加えて、高 圧で成形した燃料のこと。 風の状態や性質のこと。風の種類、風速の高度分布、地形等による風の変化、 風速の時間的変動、風向・風速分布等がある。 木質ペレットは、未利用のまま森林内に放置されていたり、廃棄物とされていた ものをエネルギー資源として位置付け、扱いやすい形に固めたもの。大きさはた ばこのフィルターくらい(直径 6∼8mm)で、おがくずを木材が持つリグニンだけ で固めた固形燃料。 メチルアルコールあるいは木精とも呼ばれ、天然ガス、ナフサ、LPGを原料にし た極めて毒性の高いアルコールのこと。用途の約 6 割はホルマリン製造用で、 塗料、医薬品等にも用いられている。 (Bio Diesel Fuel) 軽油の代わりに使うことができる植物性燃料。 (Refuse Derived Fuel) 固形化燃料で運搬保存が可能になる。 (電気事業者による新エネルギー等の利用に関する特別措置法)電気事業者 (一般電気事業者、特定電気事業者、及び特定規模電気事業者)に対して、毎 年度、その販売電力量に応じ一定割合以上の新エネルギー電気の利用を義務 づける制度。 41
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