キャリア教育プログラム

キャリア教育学習プログラム(Ⅰ・Ⅱ課程)
キャリア発達段階
各発達段階における
主なねらい
勤労観・職業観
幼稚園・保育園
早期療育
生活基盤形成
・生活リズムを整える
・身辺処理に関心をもつ
・認知能力を高める
・自他への関心を高める
小学部
1~3年
4~6年
生活にかかわる基礎的スキル獲得の段階
・身の回りのことを自分で行う
・学習や遊びに進んで取り組む
・コミュニケーション能力を育てる
・地域や社会への関心を育てる
社
会
生
活
に
関
す
る
領
域
【余暇を
余暇を利用し
利用し、生活を
生活を楽しむ
力】
余暇活動
元気回復
欲求を表現する ― ―――――――――― 好きなことをやろうとする ――――――――――
○やりたいことを伝える
○好き・嫌いを表現する
「学級活動」「生活単元学習」
○好きな活動を自分から行う
「生活単元学習」「特別活動」
【社会生活を
社会生活を行う力】
身の回りのことに関心をもつ ――――――――――― 社会生活の基礎を育てる ―――――――――
社
会 公共施設や交通機関の利用
ルールの理解
○時間や決まりを守る
○おとなの行動を模倣する
○順番や約束を守る
生
○お金の大切さがわかる
○金銭の扱いに慣れる
活 金銭管理
「生活単元学習」「総合的な学習の時 「生活単元学習」「総合的な学習の
能
間」
時間」
力
【人とよりよくかかわる力
とよりよくかかわる力】
か
コミュニケーション能力
か
わ 自他理解能力
る 集団参加能力
力
高等部
福祉的就労
一般就労
社会生活・職業生活に必要な実践的スキル獲得の段階
・生活を豊かにするための実践的な知識・技能・態度を身につける
・主体的に働く力を育てる
・豊かな人間関係を育む
・自己選択、自己決定力を育てる
・地域や社会での経験を広げる
卒業後
社会的移行
・福祉施設・職場への適応
・地域社会への参加
・余暇活動、生き方の充実
職業観の形成
(○実際的な働く力 ○職業的な自立に必要な力)
勤労観の形成
(○日常生活動作と基本的生活習慣に関する力 ○人間関係を築く力 ○社会生活、家庭生活に主体的に参加し役割を果たす力)
各学部や発達段階におけるキャリア発達の系統イメージ・関係する教科・領域の活動例
領域 能力 内容
【夢・目標・
目標・見通し・
見通し・役割
し・役割をえ
役割をえ
がく力
がく力】
感情を表す ― ――――――――――― 自分の望みを表す ――――――――――
え
自己表現能力
○自分のやる仕事がわかる
○感情を表す
○やりたいことを表す
が
「総合的な学習の時間」「生活単元学 ○身近で働く人々に興味・関心を持つ
く キャリアプラン能力
「生活単元学習」「総合的な学習の
習」
力 計画実行能力
情報活用能力
時間」
職
業
【より良
より良い方向に
方向に向けて選
けて選ぶ・
生
決定する力
する力】
自分で決めようとする ― ――――――――――――― 自分で選択できる ―――――――――――
活 も 決定する
に と
自己選択・決定
○自己選択したものを伝える ○自分のことは自分で行おうとする
○自分でやりたいことを決め、進んで
関 め
「日常生活の指導」「自立活動」
取り組む
す る 課題対応能力
「生活単元学習」「自立活動」
る 力
領
域
【学習や
学習や作業を
作業を主体的に
主体的に行う
役割を果たす力
たす力】
頼まれたことができる ― ―――――――――― 様々な役割があることを知る ―――――――――
は 力・役割を
た
ら 意欲・態度
○お手伝いをする
○係や当番活動に取り組む
○準備・片付けを自主的に行う
く 作業能力
「日常生活の指導」「自立活動」
「日常生活の指導」「特別活動」
力 職業理解能力
た
の
し
む
力
中学部
社会生活・職業生活にかかわる基礎的スキル獲得の
段階
・社会生活能力を育てる
・自主性・主体性を育てる
・作業能力を育てる
・自己表現能力を高める
・地域や社会への参加を促す
栃木県立のざわ特別支援学校
――――― 目標をかなえる方法がわかる ―――― ―――――――――――――――― 目標の実現に向けて努力する
○進路をはじめ様々な情報を収集し活用する
「生活単元学習」「総合的な学習の時間」
―――――自分で決めたことに責任をもつ ―――
○あいさつや返事ができる
○友達と一緒に遊ぶ
「日常生活の指導」「自立活動」
○自分の考えや気持ちを伝える
○友達と協力して活動する
「生活単元学習」「自立活動」
○目標に向けて将来の生活を見通しな
がら努力する
―――――――――――――――― より良い方法や内容を選択する
○自分の興味・関心に基づいてよりよい選択をする ○実習などを通し、進路を主体的に選択する
「職業」「産業現場等における実習」
○課題に積極的に取り組み、解決しようとする
「生活単元学習」「総合的な学習の時間」
○自分の適性を考え、進路を主体的に選択する
「職業」「産業現場等における実習」
―――――― 自分の役割がわかる ――――
―――――――――――――――― 自分の役割を果たす
○働くことに意欲・関心をもつ
○作業能力の基礎を身につける
「作業学習」「総合的な学習の時間」
○実習を通し、働くことにやりがいをもつ
○作業能力を高める
「作業学習」「産業現場等における実習」
――― 好きなことをやるための手段がわかる ――
―――――――――――――――― 自分の趣味・関心に基づいた活動ができる
○自分の趣味をもつ
「特別活動」「総合的な学習の時間」
○趣味を広げ、自分で楽しむことを増やす
「総合的な学習の時間」
――― 社会生活に必要な力が身につく ―――
―――――――――――――――― 社会生活における様々な知識・技能を身につける
○社会生活に必要なルールとマナーを身につける
○計画的なお金の使い方を知る
「総合的な学習の時間」「生活単元学習」
○社会の制度や福祉サービスについて理解する ○社会の制度や福祉サービスの利用の仕方がわ
○働くことによりお金がもらえることがわかる かる
「職業」「生活単元学習」
○公共の施設や交通機関を一人で利用する
○金銭管理の知識を学ぶ
「職業」「生活単元学習」
他の人とかかわる ― ――――――――――― 協力・信頼する ――――――――――――― ―――――― 意思を表現する ―――――――
○他の人とかかわって遊ぶ
○社会生活・職業生活に必要な情報を収集し活 ○責任を持って最後まで行う
○自らの生活設計を考え、進路の実現に向けて
用する
努力する
「職業」「生活単元学習」
「職業」「産業現場等における実習」
○職業生活に対する知識・技能を高める
○主体的に働く力を身につける
「作業学習」「産業現場等における実習」
○仲間と余暇を過ごす
「総合的な学習の時間」
○状況を判断してより適切な方向を選
択する
○与えられた役割を果たし、社会の中
で自立する
○余暇を有意義に活用できる
○地域活動、生涯学習などを利用する
○実践的な社会生活能力を高める
○福祉サービスを活用する
○給料を計画的に使う
―――――――――――――――― 場面や相手に応じて判断し行動する
○自分を理解し、相手のことを考えて行動する
○集団の中で自分の考えを適切に表現する
「総合的な学習の時間」「生活単元学習」
○いろいろな人と積極的に関わり、必要な情報 ○場面や相手に応じたコミュニケーションがと
を伝えたり、自分の考えや意見を適切に述べる れる
「産業現場等における実習」
「産業現場等における実習」
―――― 自分で考える力を身につける ――――
―――――――――――――――― 状況に応じて判断し行動する
○基礎学力を身につけ、活用する
○課題に取り組み解決する
「各教科」「生活単元学習」
○社会生活に必要な知識を身につける
「各教科」「生活単元学習」
○様々な年代や立場の人と円滑なコ
ミュニケーションがとれる
【社会生活を
社会生活を豊かにする力
かにする力】
ま 感覚・認知
な 基礎学力の定着と活用
ぶ
力
【日常(
日常(家庭)
家庭)生活や
生活や社会生活
を行う力】
日
常
生
活
に
関
す
る
領
域
生
活 身辺処理能力
す 移動
る 基本的な動作
力
興味・関心をもつ ― ―――――――― 学ぶことに意欲をもつ ――――――――――――――
○もじやかずに興味をもつ
○基礎学力を身につける
○進んで課題に取り組む
「各教科」「生活単元学習」
○基礎学力を身につけ、活用する
「各教科」「生活単元学習」
基本的な動作ができる ― ―――――――――― 身の回りのことを行う ―――――――――― ――――身の回りのことでできることを増やす ――
○支援を受けながら日常生活
動作を行う
○日常生活動作を身につける
・食事、排泄
・更衣や靴の履き替え
・車いすの操作、補助具の利用
「日常生活の指導」「自立活動」
○基本的生活習慣を身につける
・食事、排泄
・更衣や靴の履き替え
・車いすの操作、補助具の利用
「日常生活の指導」「自立活動」
【日常(
日常(家庭)
家庭)生活や
生活や社会生活
生活のリズムを身につける ― ―――――――――― 健康・安全の大切さを知る ―――――――――――
健 を行う力】
康
・ 健康管理
○睡眠・食事と活動のリズム ○服薬や水分補給等の習慣を身につける ○体調を伝えられる
体 体力
○基礎体力を身につける
を整える
○基本的な運動に慣れる
力
「体育」「日常生活の指導」
「体育」「日常生活の指導」
【学校外における支援内容】
<役割>
障害を正しく理解し、あたたかく養育
家 する
庭 一番身近な支援者として本人の気持ち
に寄り添う
○豊かな生活に向けて、様々な知識の
定着と応用ができる
―――――――――――――――― 日常生活における様々な場面で自立する
○職業生活に必要な実践的な習慣を身につける
「日常生活の指導」「自立活動」
○身辺処理面で、できることを増やす
○必要な支援を適切に説明できる
「日常生活の指導」「自立活動」
○身辺処理面で、できることを増やす
○必要な支援を適切に説明できる
「日常生活の指導」「自立活動」
―――― 健康・安全に努める ――――――
―――――――――――――――― 健康や安全管理が自分でできる
○健康や衛生面に気を配る
○社会生活に必要な体力を身につける
「保健体育」「日常生活の指導」
○心身の発育・発達に応じた適切な行動をとる ○健康の維持、病気予防に努める
○就労に必要な体力をつける
○積極的に身体を動かし体力をつける
「保健体育」
「保健体育」
○グループホームで生活する
○福祉サービスを活用する
○医療機関の利用ができる
○健康体力ともに良好の状態を維持す
る
○自分の障害を理解する
一人一人のニーズや特性を考慮し、本人・家族・関係者の夢をつなぎかなえる「個別の教育支援計画(個別移行支援計画)」による連携
早期発見・早期療育
障害理解・受容
安定した母子関係の確立
医療・相談機関との連携
<役割>
地域の一員として受け入れ、必要な支
地
障害の理解
援を行う
域
家族支援
家族を支援する
<役割>
関 本人・家族の気持ちを大切にしなが
係 ら、本人・家族の幸せを守るための必
機 要な支援を行う
関
○社会生活・職業生活に必要な知識を身につけ
実践する
「各教科」
医療:早期発見、早期療育
行政:就学指導
福祉:福祉制度の活用案内、
福祉サービス
学校・医療・福祉との連携
日常生活動作や基本的生活習慣の支援・教育
安らぎの場としての機能
福祉・進路情報の収集
地域活動への参加支援
福祉サービスの利用
左に追加:自主的活動の支援
主体性の育成
性についての支援
左に追加:進路先への理解
進路に向けた支援体制の確立
左に追加:本人活動の支援
金銭管理等の必要最低限の支援、精神
的な支え
障害の理解
こども会活動への参加支援
地域行事への参加支援
居住地校交流
障害の理解
地域行事への参加支援
地域への受け入れ
居住地校交流
障害の理解と支援
実習の受け入れ
地域への受け入れと具体的な支援
障害の理解と支援
地域への受け入れ
本人への具体的支援
医療:定期検診
行政:就学指導、福祉サービスの案内
福祉:福祉サービスの提供
医療:定期検診
労働:情報提供
福祉:福祉サービスの提供
医療:定期検診
労働:就職の斡旋、職業訓練
福祉:福祉サービスの提供
医療:定期健診、加齢対策
労働:職場指導
福祉:福祉サービスの提供
社
会
参
加
と
自
立
・
豊
か
な
生
活
の
実
現