2014 AUTOBACS SUPER GT Round 7 BURIRAM UNITED SUPER GT RACE [フリー走行] 10月3日(金) 入場者: 13,426人 天候:晴れ [予選] 10月4日(土) 入場者: 42,597人 天候:晴れ [決勝] 10月5日(日) 入場者: 75,168人 天候:晴れ 初開催のサーキットで10位 ポイント獲得! 真夏の3連戦を終え、1ヶ月以上のインターバルをおいて迎えたSUPER GT 第7戦は、タイ・バンコク より北東に約400km、カンボジア国境にほど近い都市ブリーラムに新設されたChang International Circuitで開催された。今回のSUPER GTがこけら落としイベントとなり、全エントラント・ドライバー ともに初経験のサーキットということもあり、ドライバーの技量、適応能力、チーム力が問われ、週 末を通して見ごたえのある展開となった。 10月3日(金) フリー走行 15:00~17:00 天候:晴れ 路面:ドライ 気温:34.9℃ 路面温度:56℃ 今回初開催のサーキットということで、金曜日に2時間のフリー プラクティスが設けられた。和田選手、城内選手ともに事前に自 身の足でコースを数周入念に下見しており、そこで得たデーター を確認しながら慎重にコースを攻略していく。次第に路面にラ バーがのり刻々と変化していく路面状況の中、2種類のコンパウン ドのタイヤを試しながら翌日の予選に向けてデーターを集めてい く。路 面 温 度 も 下 が り 始 め た セ ッ シ ョ ン 後 半、和 田 選 手 が 1’ 35.976の4番手タイムをマークし城内選手に交代。城内選手も好タ イムで周回し、前を走行していた88号車に追いつきパスしようとコーナー進入でインに飛び込んだとこ ろ接触。左前後足回りにダメージを負いコース上にマシンを止める事となり、最終的に9番手でセッ ションを終えた。 10月4日(土) 公式練習 10:00~11:50 天候:晴れ 路面:ドライ 気温:33℃ 路面温度:49℃ 前日の接触によるダメージもメカニックによる懸命の作業によ り修復し、修復箇所のチェック作業、予選に向けてのセットアッ プを和田選手、城内選手とドライバー交代を繰り返しながら進め ていく。柔らかめのコンパウンドのタイヤを装着し予選アタック のシミュレーションを行っていたセッション終盤、突然メインの 電源が落ちてしまいエンジンストップ!コース脇にマシンを止め 確認するも全く電源が入らない状態。城内選手が何度もメインス イッチを入れなおしたりと復旧を試みていると突如電源が回復、 エンジンを再始動し何とかピットに戻って来たところでセッション終了の時間となった。 10月4日(土) 予選 15:00~ 天候:曇り 路面:ドライ 気温:33.6℃ 路面温度:51.3℃ 午前の公式練習で発生した電気系トラブルに対して懸命に対処作 業を施してはいるものの完全な状態とは言えず、不安を抱えた状 態での予選Q1となった。Q1は和田選手が担当し、セッション開始 から少し間をあけてコースイン。3周目に1’35.934をマークし4番 手。他車もタイムアップする中、1周のクールダウン走行の後再び アタック。1’35.565とさらにタイムを上げ、8番手でQ1を通過し た。 Q2は城内選手が担当し、ニュータイヤでコースイン。3周目に1’ 35.424、4周目に1’35.189とタイムアップし、5周目には1’35.089の6番手タイムをマーク。セッショ ン終盤他車のタイムアップもあり9位でセッションを終えた。しかし予選終了後ベストタイムの周の最 終コーナーで4輪脱輪があったと判定が下り、当該タイムを抹消され10位となるところだったが、2位 の61号車BRZの最低地上高違反があり予選タイムを抹消された為1つ順位が繰り上がり、最終的に9番手 から決勝スタートする事となった。 10月5日(日) 決勝 15:00~ 天候:晴れ/曇り 路面:ドライ 気温:30.4℃ 路面温度:50.9℃ 決勝スタート時間が近づくにつれやや厚めの雲が空のところ どころを覆い始め、スコールも想定された空模様の中、75,000 人もの大勢の観客がスタンドを埋め尽くし、固唾を飲んでス タートの瞬間を見守っている。午前のフリー走行でも前日より 発生していた電源トラブルが再発。スタート直前のグリッド上 でもギリギリまでメカニックによる対策作業が行われた。ス タートは和田選手がハンドルを握り、抜きつ抜かれつの中オー プニングラップを9位で通過する。しかしながら今回ポールポ ジションがスポット参戦の地元ドライバーで不慣れだったこと もあり、フォーメーションラップ時にGT500との間隔を開け過ぎてしまった為、3周目にはGT300の集団 にGT500の集団が追いついてしまう事態に。この混乱の中マシン後部を55号車に激しくヒットされるも 何とかマシンをコース内にとどめる。その後も少しずつペースを上げながら周回を重ね、30周目に7番 手でピットインし城内選手にハンドルを託す。 13位でコース復帰した城内選手はピットアウト直後から1分35秒台の好タイムで周回を続け、果敢に前 の車を追いかける。全車ピットインを終えた40周目の時点で11番手までポジションを上げ、さらに上位 を目指し予選を上回るタイムでプッシュしていく。残り8周でポジションは9位、あと1つ順位を上げる べくさらにプッシュしていたところ、1コーナーで痛恨のスピン!すぐに立て直すもこの間0号車CR-Z にパスされ10番手でコース復帰。その後も懸命に前を追いかけるが大きく間隔が空いてしまっていたた め追いつくことができず、60周目に10位でチェッカーフラッグを受け1ポイントを獲得して初開催のタ イでのレースを終えた。 決勝結果 10位完走 (60周 ベストラップ:1’35.058) 和田久 選手 コメント 今回のレースは今シーズンを象徴しているようなレースでした ね。絶えずトラブルが付きまとう中、中春の人員も含めてドライ バーとスタッフすべてがそれに負けなかったからの結果でしょ う。ぜんぜん満足なんかしてません。序盤の俺のペースがよけれ ば表彰台も夢ではなかったと俺自身とても後悔しております。序 盤でオモイッキシ追突されたり自分がひるんだ部分も有ったり今 回は色んな意味で私自身も勉強になりました。実戦でドライバー は経験を積んで実力を着けていく中、まだまだ自分も若輩者と兜 の緒を締めなおす今日この頃です。 何が良かったというと今回の城内の頑張りは本当に嬉しかった・・・彼の頑張りが無かったら今回のポイントは 無かったでしょう。52才という年齢にも変わらず彼は非常に成長していますしそして私もそう思います。それも すべてグリーンテック様のご支援のお陰の何者でもございません。 成長し続ける52才のオヤジ二人衆は最終戦でどこまで弾けるか・・・自分への期待も含めて楽しみなんです。 ありがとうございました。 城内政樹 選手 コメント 今回、できたばかりのサーキットでドライバー全員がイコールコ ンディションという条件。又、コースのセーフティーゾーンが広 いので、安心して攻めれました。欲をかき少しミスもありました が何とかポイントを獲得することができて良かったです。 ありがとうございました。 黒田朋宏 監督 コメント 取れるはずのポイントが取れない・・・。取らないといけない レースで取りこぼしてしまう。今シーズンは何度も悔しい思いを し、その度にチーム全員で何が足りないのか、どう改善していけ ばよいのかを悩み、考え、対策をしてレースに挑んできました。 初開催のサーキットでドライバーの技量、チーム力が問われる レースで、1ポイントではありますがポイントを獲得することがで きて少しほっとしております。初開催のサーキットでドライビン グの引出しの多さを遺憾なく発揮した和田選手・城内選手、マシ ンの修復やトラブルの対処など夜遅くまで奮闘していただいたメ カニックの皆さん、遠方にも関わらず観戦にお越しいただいたス ポンサー様、日頃より応援していただいている皆様、本当に感謝しております。 2014シーズンも残すところ1戦となりましたが、まだまだ満足しておりません。ほぼ全車ノーハンディウエイト となる最終戦は厳しい状況ではありますが、1ポイントでも多くポイントを獲得してシーズンを終えることができ るように全力で挑みたいと思います。
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