平成27年度 事業報告書 社会福祉法人 羽曳野荘 児童養護施設 羽曳野荘 1.一般状況 (1)入所児童の状況 定員:34名 月 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 合計 初日在籍数 27 27 29 29 30 31 31 31 31 31 32 33 362 入所児童数 0 1 1 1 0 1 0 0 0 1 1 0 6 退所児童数 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 2 充足率 79 79 85 85 88 91 91 91 91 91 94 97 88 (充足率は初日在籍数で計算) (2)一時保護児童の状況 年間11名を委託 延べ日数441日 委託解除後の状況(措置:1 一時保護所:5 家庭:4 一時保護委託継続中:1 ) (3)年齢別・男女別入所児童数 就学前児童 区分 年少児 低学年 高学年 0 0 0 1 1 2 2 2 4 3 2 5 2 2 4 2 3 5 5 1 6 5 2 7 男 27.4.1 女 計 男 28.3.31 小学生 1・2歳児 女 計 中学生 高校生 その他 合計 5 4 9 4 5 9 2 2 4 2 2 4 0 0 0 0 0 0 16 11 27 17 15 32 家庭 復帰 措置 変更 里親 1 0 0 (4)退所児童の状況 主な退所理由 区分 人数 大学等進学 就職又は就労支援 中卒 高卒 高校中退 自立 0 1 0 0 (5)職員の現員及び人事 施設長:1名 副施設長:1名 書記:2名 児童指導員:4名 保育士:9名 栄養士:1名 調理員:3名 心理士: (3名) 嘱託医: (1名) 採用職員(27. 4. 1) 指導員:1名 保育士:2名 退職職員(28. 3.31) 指導員:1名 保育士:1名 書記:1名 心理士:1名 1 合計 2 2.年間実施行事 4月 消防署立会い避難誘導消火訓練・桜まつり・里山交流会・関西コレクション招待・大泉緑地サイクリング ガンバ大阪サッカ ー招待・ 5月 スポーツ大会(小学校体育館)・曽爾高原行楽・子どもの日行事宝探し大会 母の日感謝の会・U SJ招待・里山交流・JA M大阪招待(関西サイクルスポーツセンター) 6月 児童館まつり・中学校創立記念行事(通天閣) 父の日感謝の会 7月 七夕・フットサル大阪大会・レゴランド招待・ラジオ体操・子ども会映画会・ぶどう狩り(ダルビッシュ有基金) 難波別院映画会・万代ドリームワールド招待 8月 PL花火・キャンプ(三重県松阪市)・羽曳野支援学校プール 目で見る自然教室・交歓ソフトボール大会・プロ野球招待 9月 悲田院昼店招待・小学校創立記念行事(スパワールド) 埴生の丘子ども会行事(阪南市わんぱく公園)岸和田だんじり祭り招待・関西コレクション招待 10月 11月 JAMフットサル大会・あん庵様お菓子作り・ふたかみ福祉会コンサート・校区ふれあいまつり ・七五三詣り(道明寺天満宮招待)・四天王寺大学祭・アンソニー様ピザ作り・秋祭り ・大阪電業協会ディキャンプ招待・中学校区生き生きフェスタ・日産労連招待(劇団四季鑑賞) 七五三詣り(大津神社招待)・関西電力招待(南港:室内遊園地) 12月 藤井寺市民音楽団演奏会・未来っ子カ ーニバル・クリスマス会・市長、社協訪問 町内夜警・餅つき 1月 初詣・映画鑑賞・埴生の丘子ども会ボーリング 2月 節分豆まき・金剛山耐寒登山・カ ッパ座観劇招待(花利)・キッザニア甲子園招待 3月 石川クリーン作戦・ひな祭り・八角部屋訪問・プロ野球招待・幼児グループ行事(天王寺動物園) 宿泊行事(対象:中学生・高校生)・喜多八招待(巣立ちの会) 毎月定例行事:誕生日月外食・羽曳野支援学校土曜教室・避難訓練 四天王寺大学ボランティアクラブによる企画行事 3.クラブ活動 (1)フットサルクラブ 一年間、休日や祝日の日にフットサル場や羽曳が丘北公園、羽曳野支援学校のグラウンドを利用 して小学生全員で練習に取り組みました。7月に行われた児童施設対抗の大阪府大会ではグルー プリーグで惜敗して、近畿大会出場は叶いませんでした。このクラブ活動を通じて、チーム一丸 となって努力し続ける大切さや最後まで諦めない姿勢、礼儀作法等のスキルを身に付け、人間関 係や社会性の向上を高めることを目的としています。 (2)ソフトボールクラブ 夏休みに行われる河内地区の児童施設対抗のソフトボール大会では小学生から高校生までの男 女が一致団結して練習に取り組みました。野球やソフトボールの経験者がいない中でのチーム作 りは難しく、ルールを教えることから始めました。本番ではエラーも多く出てしまいましたが、 他者に責任を押し付けることはせず、励まし合うことができました。チームは一回戦で敗退して 悔しい思いをしましたが、小規模施設の特徴を生かして児童と職員が一つの勝利のために一丸と なれるように今後も続けていきます。 2 (3)YAMAOクッキングクラブ(お菓子作り) 菓子工房YAMAOの塩屋様、北林様のご指導で児童と職員とでお菓子作りを行っています。 第1回:チョコレートタルト作り 第2回:フルーツプリン作り 第3回:フルーツ大福作り 第4回:和菓子作り(あん庵様と一緒に) 第5回:ピザ作り(アンソニー様・あん庵様と一緒に) 第6回:バレンタインチョコレート作り 第7回:クッキー作り (4)陶芸クラブ(埴生窯) 平岡先生のご指導で毎週金曜日に取り組み、土を触ってこねて子ども自身が創造して作り上げた 作品は食事のお茶碗や花瓶、学校の課題としての作品作りにもなり、今年度はカレー皿作りに取 り組んでいます。 (5)ピアノレッスンクラブ 四天王寺大学のI先生のご指導で毎週金曜日に取り組みました。今年度は小学生3名・中学生1 名がレッスンを受け、子ども達の集中力も徐々に伸びてきています。 4.地域・学校・保護者との関わり (1)地域との関わり ○職員が保護司、町内自治会役員、子ども会役員、中学校のサポートの会等に参加して、地域と の関わりを深めた。また校区福祉委員会に参画して施設ができる子育て支援に取り組んだ。 ○羽曳野市・富田林市の「要保護児童対策地域協議会」に参加をして、関係の子育て機関と連携 を図り情報を共有した。 (2)学校との関わり ○児童の在籍する小学校・中学校に新しく赴任された先生方への研修会や小・中・施設の合同の 学習会を実施して、地域児童の課題を議論して理解・協力を図った。 (3)保護者との関わり ○保護者には施設・学校の行事等の連絡を入れ、また催事には手紙を保護者に送付する等親子関 係の構築に取り組んだ。 ○保護者宅への外泊は、子ども家庭センターと連携して親子関係の調整を行った。 5.心理療法の状況 ○今年度の心理療法の目的 個別心理療法においては、対象児童の適性や成育歴等を考慮して年齢相応の心身的発達状況に 基づく適切な人格形成を図ることを目的として臨床心理的援助を実施した。 集団においては、環境の安定を図るとともに、日常場面での児童の言動を観察・分析して直接 処遇職員と共に理解を深めることを目的として複眼的なコンサルテーションを行った。 3 (1)心理面接の回数 内容 回数 心理療法 414 心理検査 0 生活場面面接 722 職員への助言 590 支援方針会議への出席 5 その他 264 合計 1,995 (2)心理療法を実施した児童の年齢・主訴別人数 身体的虐待 ネグレクト 性的虐待 心理的虐待 引きこもり その他 合計 0 0 0 0 0 0 0 0~3歳未満 3歳~学齢前 0 0 0 0 0 1 1 小学生 2 2 0 1 0 5 10 中学生 0 0 0 0 0 1 1 高校生等 0 0 0 0 0 0 0 合計 2 2 0 1 0 7 12 (3)心理療法の効果 入所理由 改善 やや改善 変化なし 合計 身体的虐待 0 1 1 2 心理的虐待 1 0 0 1 ネグレクト 0 1 1 2 養育困難 2 5 0 7 合計 3 7 2 12 (4)今年度の心理療法の総括 直接処遇職員との情報共有の中で子ども達の課題を明確にして発達的な面での援助の仕方を検 討して、幼稚園年少から中学1年生までの子ども、12名に対して個別心理療法を実施した。一 方、個別心理療法を受けていない子ども達に関しても、取り巻く環境の安定を図った。 また、子ども達と関わる直接処遇職員のメンタルケアにも意識を向けて「考える機能」を担える ように努めた。 6.ボランティアの受入 ・四天王寺大学ボランティアクラブ (児童との交流・環境整備) ・羽曳野市アカシア (毎週月曜日:洗濯・裁縫・読み聞かせ) ・Tさん(幼児:お絵描き 小学生:ストーンペインティング) ・Tご夫妻(毎週火曜日:小学生学習指導) ・羽曳野市松本理美容(散髪・整髪) ・関西電力羽曳野営業所(行事招待:室内アスレチック) ・JAM大阪かわち青年協議会(行事招待:関西サイクルスポーツセンター) ・藤井寺市民音楽団(クリスマス演奏会) 4 7.実習生の受入 施設見学 保育士養成 社会福祉士養成 4月 里親実習 大阪大谷(3) 5月 白鳳短大(2)千代田短大(2) 6月 四天王寺(1) 7月 関西福祉科学大(1) 奈良文化女子短大(2) 桃山学院(1) 8月 城南短大(22) 2名 総合保育大(4)千代田短大(2) 大阪教育福祉(2) 関西福祉科学大(1) 甲南女子(1) 常磐会(2)プール学院(1) 9月 大阪樟蔭(1) 大阪教育福祉(1) 10月 四天王寺(1) 11月 常磐会短大(2)プール学院(1) 四天王寺大学(12) 総合保育大(2) 12月 大阪芸術短大(1) 園田女子短大(2) 1月 常磐会学園(2) 奈良佐保短大(2)園田学園(1) 2月 東大阪短大(1)大阪女子(1) 四天王寺短大(5) 3月 合計 南海福祉(2)総合保育大(4) 関西女子短大(2) 4 52 34 2 8.健康管理 ○昨年度と比較した27年度の各ユニットの健康管理 ・夏季は熱中症や脱水症にかからないように昼間を室内で過ごさせ、外出した際は定期的に水分補給を 促した。 ・昨年度はインフルエンザの集団感染があったため、27年度は常時リビングに空気清浄機と加湿器を 設置して感染症への予防を図った。感染症が出た際は個室に隔離をして感染拡大を予防した結果、集 団感染には至らなかった。 ・日頃から子どもへ「手洗い・うがい」の声掛けをして、全員で感染症予防を意識した生活を送った。 ・花粉症の子どもが多く、病院受診をする子どもが多くいた。 ・職員研修で感染症予防の講習会を行い、職員に対応の周知徹底を図った。 ○ユニットとして健康面で配慮したこと ・感染症予防のため、各ユニットに「手洗い・うがい」を促すポスターを掲示して、外出から帰ってき た際は、手洗いとうがいの徹底に努めた。 ・朝と夕方に換気を行い、ユニットで感染症が出た際は個室にも加湿器を設置して重症化しないように 心掛けた。 ・屋外で食事をする際は、消毒をして食べることを習慣付けた。 ○健康面での傾向 ・最近は、呼吸器アレルギー医療センターを受診するほどの重大疾病を抱えた子どもの入所は減少して いる。 ・肌の弱いどもが多かったため、就寝前に保湿クリームを塗る必要があった。 5 9.子育て短期支援事業(ショートスティ)の状況 (1)受入可能人数 4名 (2)契約市町村 羽曳野市・藤井寺市・松原市・富田林市・河南町・河内長野市・太子町 羽曳野 富田林 合計 藤井寺 利用件数 5 5 1 11 (人) 延べ日数 151 11 13 175 (日) (3)利用の理由 ・母の精神疾患による育児休養のため ・母が出産するため ・母が夜間の就労をするため ・母子家庭で母の就労のため ・退所した兄妹で母の精神疾患による育児休養のため 10.理事会の開催状況 (1)監事による監査 平成27年5月18日・21日 (2)理事会 平成27年5月24日 1.平成26年度事業報告及び承認 2.平成26年度会計決算報告・監事監査報告及び承認 3.社会福祉法の改正と今後の法人経営について オール大阪の社会福祉法人による社会貢献事業 社会福祉法改正に伴う評議委員会設置の動き 4.児童の状況について 5.その他 平成28年3月13日 1.平成27年度補正予算(案)の承認 2.平成28年度事業計画(案)の承認 3.平成28年度予算(案)の承認 4.児童の状況について 5.その他 11.備品購入及び設備の改善 1.宿泊棟水栓増設工事(2棟) 2.パルスオキシメーター 3.草刈り機 4.高圧洗浄機 6 5.プロジェクター 6.勤務表作成ソフト 7.知能検査器具 8.災害用石油ストーブ(6台) 9.災害用毛布 10.災害用キャリーケース(25台) 11.災害用テント 12.各種民間補助事業及び支援の状況 ・NHK歳末たすけあい義援金 小・中・高校生に対する入進学祝い金 ¥ 56,000 ・児童チャレンジ資金 自立支援資金 ¥236,850 ・株式会社 万代 文房具代 ¥ 64,000 進学祝い金 ¥ 15,000 ・美鈴後援会事務局 ¥303,000 ・福祉的配慮が必要な府民に対する生活支援事業 「おおさかもずやんかーど」一人当たり¥20,000(29 名分) ・羽曳野市歳末たすけあい運動募金 ¥ 82,500 (児童へのお年玉) ・羽曳野市社会福祉協議会助成金 ¥ 50,000 ・自立援助にかかる塚本資金給付 ¥150,000 14.寄附・寄贈の状況 ○寄附の状況 ・施設拠点区分 (44件) ¥1,234,370 ・本部拠点区分 ( 4件) ¥1,300,000 合計 (48件) ¥2,534,370 ○寄贈の状況 ・給食費 ¥555,500 ・消耗器具備品費 ¥ 20,000 ・教養娯楽費 ¥ 10,000 ・被服費 ¥ 20,000 7
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