大することが、緊急の課題です。私たち現場教職員の超過かつ困難な

きょうと教組(KSSU)ニュースレター
2016 年 6 月 1 日発行 №49
大することが、緊急の課題です。私たち現場教職員の超過かつ困難な勤務実態は、一向に
改善されていません。私たちは子ども中心の教育を実践したいと願い、一方で教職員自ら
のからだとこころを大切にした、安心して働ける職場づくりをしなければならないと考え
ています。
」と現場の実情を訴えました。また「小学校教員の年金と雇用の接続は、中学・
高校に比べて極めて条件が悪い。その事の改善は当局の責務」とも要望しました。
対応した府教委小橋管理部長は、
「組合員のみなさんの切実な要求であることは十分理解
しています。今後の交渉において皆さん方のご意見を十分伺った上で議論させていただき
たい」と答えました。
きょうと教組(KSSU)ニュースレター
2016 年 6 月 1 日発行 №49
●「ノー残業デー=定時退勤の日」を学校現場においても設定し、実効あるものとするこ
と。
●現業職員について教職員としての身分を確立すること。現業職員および学校施設管理職
員の職務内容については引き続き点検し、必要に応じてきょうと教組と協議すること。
●「京都府立学校教職員のための特定事業主行動計画」については、実際的・具体的・有
効的な措置をとること。
●労働安全衛生法にもとづく衛生委員会について、法の趣旨をふまえ、産業医(健康管理
医)の権限・役割を明確にし、健康・安全管理、職場の環境改善へ強力な権限を持つ組
以下、当日提出された要求書の概略を掲載します。なお、詳細は別紙プリントをご覧く
ださい。あわせて、今後の交渉に組合員のみなさんの参加をお願いし、生の声を行政に届
けていきたいと考えています。
織とすること。
●義務教育国庫負担制度を堅持し、国と地方自治体の負担比率を2分の1に回復するとと
もに、30人以下学級の実現にむけて教職員定数改善をすすめること。
【主な項目】
●現業職員について、正規公務員採用・直営方式を堅持すること。定数について、複数配
●50歳代後半層教職員の給与水準を維持・改善すること。
置を下限として、子どもの数にかかわらず、校地面積・校舎規模などにもとづいて配置
●再任用教職員の給与水準を抜本的に改善すること。あわせ
すること。給食調理員について、プール要員を確保すること。また、長年臨時採用で働
て 60 歳をこえる臨時採用教職員の給与水準についても改
いてきた現業職員に正規採用の道を開くこと。
善すること。
●臨時・非常勤教職員について、「同一価値労働・同一賃金」
の原則に基づき労働条件を抜本的に改善すること。また継続任用を原則とする措置をと
ること。
これまで非正規教職員の待遇改善について、きょうと教組は当局と積極的に交渉してき
●臨時任用教職員の再度の任用の際に、任用しない日を置かないこと。
ました。しかし「同一労働同一賃金」と言っても何をもって同一労働と考えるのかは議論
●教職調整額を廃止し、時間外勤務手当を教員にも支給すること。
の余地があります。また、年功序列型の賃金体系をどう捉えるのかも大きな課題です。そ
●年間総労働時間を2016年度末までに1,800時間に短縮することをめざして、現行
の問題を考えるていく一つのてがかりは、去る 5 月 13 日東京地裁で出された判決があり
の勤務管理について抜本的に改善すること。
●計画的に年休消化ができる職場環境を整備すること。年間12日以上、授業期間中にあ
っても月に1日以上の年休消化ができる定数配置・職場条件の整備をすること。
ます。
この事件は、定年退職した運輸会社の再雇用社員が「仕事内容は全く変わらないのに、
賃金が引き下げられたのは理不尽だ」として、減額された賃金の支払いを求めたものです。
●時間外勤務について、いわゆる「限定4項目」条項を堅持すること。
これにたいして「コストの増大を避けつつ高齢者の雇用を確保するために、再雇用後の賃
●いわゆる「土曜日を活用した教育」について見直し、完全週休2日制・週38時間45
金を下げること自体は合理的だが、仕事内容が同じ場合は賃金格差があってはならない」
分勤務を確保し、まとめどりなどの措置をしないこと。
●超勤について男女共通で国を大幅に下回る上限規制をすること。
●女子職員の時間外勤務の制限について国以上の経過措置をとること。
●日常的超過勤務状態の解消にむけ、すべての職務を勤務時間内に終えられるよう労働条
件整備をすること。
として原告勝訴の判決を言いわたしました。その法的な根拠としては、民主党時代につく
られた「労働契約法 20 条」を根拠にしています。
これの観点から教員の再雇用制度をみてみると、再雇用の中でフルタイムを希望すれば
当然担任を受け持つこともあり、小学校でいえば「60歳を超えて水着でプールに入る」
ことも業務としてはありえます。にもかかわらず賃金は退職前のほぼ半額というのは、
「同
●部活動動指導は本務ではないことを明らかにし、勤務時間外や週休日、休日の活動を強
要せず、回復措置を実施すること。府内一斉の「ノー部活デー」などを設定すること。
一労働同一賃金」という考え方からは大きくずれてしまいます。
ただ、この「労働契約法」は公務員を対象とする法律ではないので、直ちに公務員の再
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