桜蓮寺報14年6月号ダウンロード

桜蓮寺報
No.10
2014年
6月号
浄土真宗念仏道場 来信山 桜蓮寺
〒561-0883 大阪府豊中市岡町南1-13-12 電話:090-3947-3325
『ののさま』 VOL .7が発行されました。
若手の僧侶で作っているフリーペーパー『ののさま』のvol.7が発行されまし
た。今回は京都にいたメンバーがそれぞれの伝道活動に携わるべく、全国に散ら
ばってからはじめての発行です。
各地から集まった記事を、こうしてまとめて発行出来ることで、これからも続
けていけるという自信が持てた記念すべき号だと思っています。
お盆にいのちを思う会
まだ少し先ですが、8月24日に「お盆にいのちを思う会 お盆の法要」をおつとめいたします。喪失
感・自死・緩和ケアにとりくんできた三人の僧侶にお話していただきます。(詳細裏面)
妙好人 因幡の源左
偽になっ
たらもうええだ
なかなか偽になれんでのう
今月の法語
源左さんは鳥取県のお百姓さんで妙好人として知られるかたです。
ある時、お同行が源左さんにこう言いました。
「源左さん、私はお寺で仏教のお話を聞けばありがたい気持ちにもなり、お念仏をよろこ
ばしてもらうけども、家に帰れば忘れてしまうんだよ。全く私はニセモノだね…」
するとそれを聞いた源左さんは、こう応えました
「偽になったならもういいんだよ。なかなか偽にはなれないものだからね。」
何故、偽になったらもう良いのでしょうか?本物になれば良いの誤りでは?と思うかも
しれませんが、この話は仏法を聞いての「気付き」を良くあらわしています。
このお同行は、仏法を聞いてありがたい気持ちになっても、場所がかわり時間がたて
ば、やはり煩悩にまみれながら、普通に生活をしている自分、変わらない自分のありかた
に気付きはじめているのです。
浄土真宗は、私が大した人間になって救われていく教えではありません。私が末通らな
い人間であるからこそ、大したものになれない人間だからこそ、阿弥陀様がそんな私を救
いたいと願い、救いを完成してとどけてくださっていると聞いていく教えです。
聞けば聞くほど、私のニセモノの部分、至らない部分に気付かされるていくのです。で
すから、源左さんは、自分のことが偽だとわかるほど聞いてきたんだから、それは大した
ものだよ、とお同行に言ったのです。
庵主の「ひとこと」
永代経の感想
6月7日に永代経をおつとめいたしました。
ご講師は、フリーペーパー『ののさま』代表兼編集長の山本成美
さんです。
フリーペーパーの紹介と、ご講師の人生の中で仏様と出遇ってい
たと実感したエピソードをお話ししていただきました。
仏教は苦しみや悲しみを転じる教えだと言われます。苦しみや悲
しみが、ただの苦しみや悲しみのままでは終わらず、そこに意味が
見えてくるというのが、仏教を聞く素晴らしさだなあと聞かせてい
ただきました。
※法要の様子はyoutubeの桜蓮寺TVにてご覧いただけます
https://www.youtube.com/user/Shoushin0905
【同封物】正信偈ノート10・仏教子供新聞6月号・ののさまvol.7 浄土真宗と初めて親しむ方には勤行用CDやダウンロー
ド聖典等を同封しております。寺報はご家族等、ご縁ある方にも読んでいただければ幸いです。
桜蓮寺報 2014・6 no.10