PREFERRED DESTINATION OF THE YEAR 2011/2012 Newsletter 2011年11月 目次 ヴァラジュディン:ヨーロッパ・シルバー フラワー賞を受賞したバロック時代の街2 ザグレブ:豪華なシティホテル、リージェント・ エスプラナーデ3 ワールド・トラベル・アワーズに表彰されたドゥ ブロヴニク・パレスとスプリトゥのル・メ リディアン・ラヴ4 シベニク:5ゴールドアンカーの認定を受けた初 めてのマリーナ 5 ザグレブ:評価の高い観光フィルム「ムーンライ ト・ソナタ」5 プーラ:マンチェスター直行便の就航6 イストゥラ:観光パンフレット「エンジョイ・イ ストゥラ」6 スプリトゥ:ソーシャルネットワークとツーリズ ム7 スロヴェニアのキャンプ・フェスティバルで評価 を受けたクロアチアのキャンプ7 ポレチュ:キャンプ・ランテルナがリーディン グ・キャンピングス・ヨーロッパ(LCE) に加盟8 ベリ:世界一のエコツーリズム・プログラム9 イベント 「マルティニェ」~おすすめのヤングワイン10 プロジェクト ジャコヴォ:スラヴォニヤ初の5つ星ホテル11 ザダル:2千万ユーロの開発事業11 オスィイェク:中央スラヴォニヤの新しいホステ ル12 ヴォディツェ:新しい観光エリア12 ポセダリェ:ポセダリェ・リヴィエラの誕生13 オスィイェク:世界8不思議の橋の復元13 リエカ:伝説の客船「マリーナ号」が船上ホテル として改装オープン14 パグ:新しい観光スポットの塩田15 ロプドゥ:ホテル・ラフォディヤとグランド・ホ テル・ロプドゥの改装15 PHOTO: IVO PERVAN ニュース 世界の中のクロアチア パグ島:ズルチェ・ビーチとクラブ・パパイヤ16 プリトゥヴィツェ湖群:マジカルアイランド17 カナダで紹介された美しいクロアチア18 ラブ:ロイヤルファミリーに愛される島19 投資とビジネス ドゥゴポリェ:スプリトゥ内陸部のウォーターパ ーク20 リエカ:コルゾの新しいユースホステル20 ヴェリ・ロシニュ:ホテル・プンタ改装オー プン21 ホゥム:世界最小の街の再開発22 ダルマチアン・ ザゴラの豪華で閑静な観光ヴィラ23 モトヴン:最初のキャンプ場がオープン24 おすすめ ロクヴェ:ルイジヤナのネイチャーハウス25 ヴェリコ・トゥロイストゥヴォ: ビロゴラの観光コース26 携帯端末で楽しむアドリア海の難破船27 鳥かん図で楽しむイストゥラ半島28 リエカ:トラベルガイド片手の観光28 クロアチアのミュー ジアム/コレクションガイド29 ニュース ヴァラジュディン県観光局 PHOTO: NINO MARCCUTII ヴァラジュディンの街が、スロヴェニアで開催さ れたヨーロッパの装飾や生活のクオリティを評価 する「アンタント・フローラル・ヨーロッパ」を 締めくくるガラに於いて、2011年度ヨーロッパ・ シルバーフラワー賞を受賞しました。6月末に、12 名の審査員がヴァラジュディンを訪れ、様々な観点 から街を厳しく評価しました。 5400の街がノミネートされ、ヴァラジュディンを 含む12の都市が最終審査に残りました。その内5 つの街がゴールデンフラワー賞を受賞し、ヴァラ ジュディンを含む6つの街がシルバーフラワー賞 を獲得しました。 ゴールデンフラワー賞は、ベルギーのVeurne、ドイ ツのBad Langensalza、ハンガリーのBalatonfuered、 イタリアのGrado、オランダのDeventerが獲得し ました。シルバーフラワー賞は、オーストリア のNeusiedl am See、ベルギーのAth、チェコの Broumov、アイルランドのDrogheda、イギリス のTameside、クロアチアのヴァラジュディンが受 賞しました。 このイベントでは、街の他に村にも賞が与えられ ます。ゴールド賞がオーストリアのRennweg am Katschberg、アイルランドのCoolagownに与え られ、シルバーは、チェコのSmržice、ドイツの Wiesenburg、ハンガリーのPaloznak、イタリア のTransacqua、オランダのElburgが受賞しました。 「Entente Florale Europe」は、各地域の生活の質の 向上を目的として30年前にイギリスとフランスで 始められ、現在では12ヶ国が参加しています。ク ロアチアは2003年に加盟しました。「アンタント・ フローラル・ヨーロッパ」は、街と村を評価する 有名なコンペティションのひとつになっています。 PHOTO: RENCO KOSINOŽIĆ ヴァラジュディン:ヨーロッ パ・シルバーフラワー賞を受 賞したバロック時代の街 www.turizam-vzz.hr ヴァラジュディン観光局 www.tourism-varazdin.hr アンタント・フローラル・ヨーロッパ(AEFP) www.entente-florale.eu 2011年11月号 | 2 PHOTO: HOTEL REGENT ESPLANADE ザグレブ:豪華なシティホテル、 リージェント・エスプラナーデ 2011年ワールド・ラグジュアリー・ホテル・アワ ーズに於いて、1000以上のノミネートの中から、ザ グレブのリージェント・エスプラナーデがベスト・ ラグジュアリー・ホテルを受賞しました。授賞式は このリージェント・エスプラナーデで開催されま した。投票はインターネットを通じて行われ、ベ スト・グローバル・ホテル賞はリッツカールトン 香港が受賞しました。 2006年に立ち上げられたワールド・ラグジュアリ ー・ホテル・アワーズでは、ホテル/リゾートを30 のカテゴリーで審査します。審査対象となるホテル は、自己推薦または、海外旅行者、旅行会社、ツ アーオペレーターの推薦によってノミネートされ ます。受賞した施設は翌年のコンペティションに 自動的にノミネートされます。 投票は、ホテルの宿泊客や、旅行業に関する世界の 独立系の個人コンサルタントによって行われます。 ザグレブ中心部のリージェント・エスプラナーデは 1925年にオープンし、当時は伝説的なオリエンタ ル急行で旅行する富裕層向けのホテルでした。80 年以上の歴史があり、世界の著名人も宿泊してい ます。ジョセフィン・ベイカー、チャールズ・リ ンドバーグ、オーソン・ウェルズ、リヴ・ウルマ ン、ルイ・アームストロング、ウッディ・アレン などの20世紀の有名人たちがホテルのゲストブッ クに記名しています。 209室の広く豪華な客室とアパートメントを備え るこのホテルは、ザグレブの社交界でも重要な役 割を担ってきました。無線インターネット回線な どの最新設備が整った豪華な客室でリラックスで きます。ホテルは会議、ランチ、各種イベントな どに利用できます。最近改装された伝説のエメラ ルドホールはヨーロッパでもユニークなスペース で、ガライベントや会議に最適な最高級の施設で す。カリフォルニアからクロアチアへ伝わったブ ドウの品種から名付けられた、ジンファンデルズ・ レストランも併設しています。ジンファンデルの ブドウはホテルのトレードマークに採用されてい ます。伝統あるル・ビストロではエスプラナーデ オリジナルの「シュトゥルークリ」(チーズタイ プのシュトルーデル)を楽しめます。 ザグレブ観光局 www.zagreb-touristinfo.hr リージェント・エスプラナーデ・ザグレブ www.theregentzagreb.com 2011年11月号 | 3 ワールド・トラベル・アワーズに表彰 されたドゥブロヴニク・パレスとス プリトゥのル・メリディアン・ラヴ ドゥブロヴニク観光局 www.tzdubrovnik.hr PHOTO: HOTEL LE MERIDIEN LAV PHOTO: ZORAN MARINOVIĆ ドゥブロヴニク・パレスと、スプリトゥのル・メリ ディアン・ラヴは、10年間続くワールド・トラベ ル・アワーズ(WTA)のベストホテル&リゾート、 ベストカジノリゾート賞を受賞しました。授賞式は トルコのアンタリヤで行われ、ヨーロッパ地域を 対象とした60のカテゴリーに賞が与えられました。 WTAは1993年に立ち上げられた組織で、世界の 旅行業の全ての分野に対して推奨や賞を与えてい ます。この賞は旅行・観光業界に大きな影響力を 持ち、ノミネートされるだけでも大きな反響があ ります。今年は160以上の国の5000件以上の組織、 会社、観光地がノミネートされ、世界各国の旅行 業界の18万人の専門家投票に参加しました。 クロアチアからは8つのカテゴリーに12の施設がノ ミネートされました。ドゥブロヴニクとスプリトゥ の上記2軒のヨーロッパ/クロアチアのベストホテル の他、ブティックホテル&スパリゾートとしてロ ヴィニュのモンテ・ムリニ、クロアチアのベスト ホテルとしてドゥブロヴニクのヒルトン・インペ リアルが受賞しています。 ドゥブロヴニク・パレスは、イタリア、フランス、 モナコ、アイルランド、スペイン、ギリシャ、ト ルコ、キプロスの15軒のラグジュアリー・ホテル による激しいコンペティションの結果、ヨーロッ パのベストリゾート賞を獲得しました。 過去3回(2005、2006、2007年)に渡り、クロア チアのベストホテル&スパリゾート賞を含む多く のノミネートと賞を獲得してきましたが、ヨーロ ッパのWTAを獲得したのは今回が初めてです。 2009年に初めてWTAにノミネートされたスプリト ゥのル・メリディアン・ラヴは、ヨーロッパのベス トカジノ賞を獲得しています。他には、フランスの エヴィアン・リゾート、スイスのケンピンスキー・ サン・モリッツ、ドゥブロヴニクのリクソス・リベ ルタスなどがノミネートされました。 スプリトゥ観光局 www.visitsplit.com ドゥブロヴニク・パレス www.dubrovnikpalace.hr ル・メリディアン・ラヴ www.lemeridienlavsplit.com ワールド・トラベル・アワーズ www.worldtravelawards.com 2011年11月号 | 4 ザグレブ:評価 の高い観光フィ ルム「ムーンラ イト・ソナタ」 PHOTO: DAMIR FABIJANIĆ PHOTO: TZG ZAGREB. シベニク:5ゴー ルドアンカーの 認定を受けた初 めてのマリーナ 映画監督ヤコヴ・セドラーによるザグレブ観光局 のプロモーションフィルム「ムーンライト・ソナ タ~ザグレブ」は、9月にセルビアで開催された第 シベニクの海洋センター・プルギンとトルコの 3回国際観光&エコロジーフィルムフェスティバル Dogusグループによるマンダリナ・マリーナは、ブ 「シラフェスト」で観光フィルムの最高賞「白アカ リティッシュ・ヨットハーバー協会(TYHA)によ シア賞」を受賞しました。この有名なフェスティ る5ゴールドアンカーの認定を受けたクロアチア初 バルには23の国から63のフィルムがノミネートさ のマリーナです。TYHAによると、シベニクは美し れました。この「ムーンライト・ソナタ」は、ポ い自然に囲まれ、地形的にも保護された半島にあ ルトガルで開催された観光フィルムフェスティバ り、多くの島々と自然公園、歴史ある市街もある ス「Art&Tur」でも賞賛を得ています。このフェス 理想的なロケーションです。マリーナには、75m ティバルには38ヶ国278の映画が参加し、「人々と 級の船にも対応した367の新しいバースがあります。 地方」のカテゴリーで2位に選ばれています。この 通常ゴールドアンカーは、英国以外のマリーナに フィルムは、ベルリンのITBフェアーの観光フィルム 与えられることはほとんどありません。地中海で フェスティバル、ラトビアのリガのツアーフィルム もゴールドアンカーの基準を満たすマリーナは10 フェスティバル、イタリアのレッチェの第47回国際 程度しかありません。ホテルの星の格付けと同じ 観光フィルムフェスティバルでも受賞しています。 ように、マリーナを1~5の「ゴールドアンカー」 でランク付けします。マリーナの自己推薦により、 覆面調査員による調査と、マリーナの利用者への ザグレブ観光局 聞き取り調査に基づき、全てのチェック項目に対 www.zagreb-touristinfo.hr して厳しい審査が行われます。 マンダリナ・マリーナは、コルナティ国立公園と クルカ国立公園に挟まれたクロアチアのアドリア 海の中心部にあります。シベニク海峡の湾岸にあ り、その自然の地形によって強風から守られていま す。マンダリナ・マリーナには、75m級の船に対応 した350のバースと50のドライバースがあります。 今年の年末までに、メガヨットに対応した65のバ ースが完成予定です。また2013年末までには5つ 星ホテル、ラグジュアリーヴィラ、スポーツ施設 などの建設が予定されています。 シベニク・クニン県観光局 www.sibenikregion.com シベニク観光局 www.sibenik-tourism.hr マリーナ・マンダリナ www.marina-mandalina.com 2011年11月号 | 5 イストゥラ:観 光パンフレット 「エンジョイ・ イストゥラ」 PHOTO: RENCO KOSINOŽIĆ プーラ:マン チェスター直 行便の就航 イストゥラ県観光局 www.istra.hr プーラ観光局 www.pulainfo.hr Jet2.com www.jet2.com PHOTO: TZŽ ISTARSKE 英国の格安航空会社Jet2.comは、プーラからマンチ ェスターへの直行便を来年5月から就航することを 発表しました。両都市を週1回(土曜日を予定)結 ぶこの路線により、英国北西部からの旅行者が歴史 あるプーラの街へ直接訪れることができます。Jet2 は既にマンチェスターとスプリトゥ(週1回、10月 中旬まで)、ドゥブロヴニク線(週2回)の他、ベ ルファースト、リーズ、エジンバラからのフライト も運航しています。 イストゥラ県観光局が関係各地の観光局と共同で発 行している観光パンフレット「エンジョイ・イスト ゥラ」が第20版を迎えました。約80ページ、4ヶ国 語に対応したパンフレットでは、イストゥラ半島 のイベントやおすすめの観光スポットが紹介され ています。エンジョイ・イストゥラの秋号は夏の ハイシーズン後にクロアチアの半島を訪れる観光 客向けで、年末までのイベントやおすすめの観光 が記述されています。 歴史、文化・芸術、グルメ、自然、スポーツ、フ ァミリーの各章があり、イストゥラ県で開催され る各種イベントカレンダーが付いています。 2005年に初めて出版されたエンジョイ・イストゥ ラは、ホテル、キャンプ、プーラ空港、各観光局 などの情報を提供しています。これらの情報はイ ストゥラ観光局のウェブサイトでも閲覧できます。 イストゥラ県観光局 www.istra.hr 2011年11月号 | 6 スロヴェニアの キャンプ・フェ スティバルで評 価を受けたクロア チアのキャンプ PHOTO: ŠIMUNI CAMPING PHOTO: DAMIR FABIJANIĆ スプリトゥ:ソー シャルネットワー クとツーリズム スロヴェニアのリュブリャナで開催された 11月、スプリトゥで、観光とソーシャルネットワ 「Festival kamping & karavaning」では、2011年 ーク(Facebook、Twitter)に関する初めてのイベ のベストキャンプが約2万1千人のスロヴェニアの ント「インターナショナル・トラベル&デスティネ キャンパーの投票(7月初旬~9月中旬)によって ーション・エキスポ」(ITDE)が11月24日~27日、 選ばれました。クロアチアとスロヴェニアの269 ホテル・ラヴで開催されます。FacebookやTwitter ヶ所のキャンプがノミネートされ、ダルマチア地 などのソーシャルネットワークと観光に関するレク 方のビオグラドゥ・ナ・モルのキャンプ・ビオグ チャーやディスカッションが行われます。 ラドゥが小規模キャンプのカテゴリーで、パグ島 ITDEスプリトゥは、2012年の観光シーズンに向け のストラシュコ・キャンプが大規模キャンプのカ て新たなトレンド、観光・旅行業とそれらの利用者 テゴリーで、それぞれクロアチアのベストキャン をリンクする初めての試みです。 プに選出されました。 クヴァルネル地方ではロシニュのキャンプ・ロパリ とチカト、イストゥラ半島では、ロヴィニュのキャ スプリトゥ・ダルマチア県観光局 ンプ・ウリカ、ポレチュのキャンプ・ゼレナ・ラグ www.dalmatia.hr ナが選ばれています。パグ島のキャンプ・ストラシ ュコはナチュリスト&ミックスキャンプのカテゴリ ーでも受賞しています。 スプリトゥ観光局 このイベントは、自動車雑誌「Avto-Dom」誌、観 www.visitsplit.com 光ウェブサイト「Dobro jutro, Slovenija!」、キャ ンプのウェブサイト「avtokampi.si」によって始 められました。 クロアチア・キャンプ協会 www.camping.hr 2011年11月号 | 7 PHOTO: LANTERNA CAMPING ポレチュ:キャンプ・ランテルナ がリーディング・キャンピング ス・ヨーロッパ(LCE)に加盟 イストゥラ半島のポレチュに近いキャンプ・ラン テルナが、旧大陸のベストキャンプが加盟するリ ーディング・キャンピングス・ヨーロッパ(LCE) に参加することを表明しました。ザダルに近いキ ャンプ・ザトンも2008年からLCEに加盟していま す。スペイン、オランダ、オーストリアもクロア チアと同じく複数のキャンプが各国のLCE代表と して参加しています。 ヴァラマールのキャンプ・ランテルナは80エーカ ーの広さがあり、約9000名が宿泊できます。キャ ンプは約3kmのブルーフラッグのビーチ沿いにあ ります。 旧大陸のベストキャンプが加盟するLCEは1994 年に設立され、デュッセルドルフに本部がありま す。LCEはキャンプの品質基準となる重要な役割 を担っています。 イストゥラ県観光局 www.istra.hr リーディング・キャンピングス・ヨーロッパ www.leadingcampings.co.uk ヴァラマール www.valamar.com 2011年11月号 | 8 ベリ:世界一のエコツー リズム・プログラム PHOTO: RENCO KOSINOŽIĆ ツレス島のエコセンターCaput Insulae Beliが、フ ィンランドで開催された第72回SKALワールドコン グレスの、郊外一般カテゴリーの持続的開発分野 で世界No.1 に選ばれました。 多くの国立公園や各国の旅行社のプログラムがノ ミネートされる中、Caput Insulae Beliの自然保護 研究教育センターが最も優れたエコツーリズムの プログラムとして表彰されました。 美しいツレス島北部のエコセンターは、トラムン タナの歴史ある村々を結ぶ道に沿った60kmに渡 る教育のネットワークを開発しました。道沿いに はLjube de Karina作の20の彫刻、世界的に有名な 7つの迷路の大きな複製、歴史あるオークの森、廃 墟となった村などがあります。ツアーはベリのエ コセンターを出発し、カオジロハゲワシに関する 展示、ツレス島とトラムンタナの森の多様な動植 物を観察しながら、 トラムンタナ博物館のエコ・コレクション、植物園、 蝶の庭園、ロバやヒツジの保護区などを巡ります。 エコセンターのひとつの目玉は、ヨーロッパの 絶滅危惧種のカオジロ・ハゲワシの保護地域で す。1993年にセンターを開設してから、このハゲ ワシの病気などによる数の減少を食い止めること に成功しています。保護されたハゲワシは、ライ センスを有するリハビリセンターで最低1年間保 護を受けます。保護・救助を行うセンターの最も 重要な任務は、保護したハゲワシを治療し自然へ 返してあげることです。10月初旬、8羽のハゲワ シが巣立ちの際に海へ落下しましたが、無事に救 助され、その後自然に返されました。 SKALインターナショナルは1934年に設立された 世界最大級の観光と旅行の組織です。旅行・観光 業の全ての部門を網羅する唯一の組織で、五大陸 90ヶ国の500以上の観光地が参加し、2万名以上 の会員がいます。 SKALインターナショナルの目的のひとつは環境保 護と、信頼性の高い持続的開発の啓発です。2002 年、組織は国連の認定も受けた「エコツーリズムと 山々」賞を設立しました。その賞は今年「旅行業 における持続的開発」賞と名前が変更されました。 プリモリェ・ゴリェ県観光局 www.kvarner.hr ツレス観光局 www.tzg-cres.hr エコセンターCaput Insulae Beli www.supovi.hr 2011年11月号 | 9 イベント 「マルティニェ」~おす すめのヤングワイン PHOTO: MARIO ROMULIĆ & DRAŽEN STOJČIĆ カトリックの世界では11月11日は聖マーティンの 日で、特にクロアチア北西部では「マルティニェ」 と呼び、ヤングワインを称えます。 この日は多くのワインメーカーとその仲間たちが、 作物の収穫とヤングワインを無地に生産できたこ とを聖マーティンに感謝します。 野外での労働期間を終え冬支度を迎える時期に行 われるこの祭りは、キリスト教時代以前から続いて います。ワイン作りが行われている地域では、ブド ウ畑での一年の労働を終了する時期でもあります。 労働と歓楽の祭りの、伝統あるマルティニェは年 々広がり、ザグレブ周辺にも伝わっています。聖 マーティンが守護聖人であるドゥゴ・セロや、サ モボル、スヴェティ・イヴァン・ゼリナ、ヴェリ カ・ゴリツァ、ヤストレバルスコなどでもこの伝 統行事が続けられています。コプリヴニツァ=コ リジェヴチ県のクリジェヴチやカルニクではヤング ワインが讃えられ、メジムリェ県ではシュティゴヴ ァ・ワインロードで祭りが行われます。 ヤングワインを称える行事はクロアチア北西部だ けでなく、イストゥラ半島のモムヤン、ロヴィニ ュ、ヴルサル、バルバン、ブゼトゥなどでも行わ れています。 スヴェティ・イヴァン・ゼリナ観光局 www.tz-zelina.hr ヤストゥレバルスコ観光局 ザグレブ県観光局 www.tzzz.hr サモボル観光局 www.tz-samobor.hr ヴェリカ・ゴリツァ観光局 www.tzvg.hr ドゥゴ・セロ観光局 www.tzgj.hr コプリヴニツァ・コリジェヴツィ県観光局 www.tz-koprivnicko-krizevacka.hr メジムリェ県観光局 www.tzm.hr イストゥラ県観光局 www.istra.hr www.dugoselo.hr 2011年11月号 | 10 プロジェクト ザダル:2千万ユ ーロの開発事業 PHOTO: SAŠA PJANIĆ PHOTO: IVO PERVAN ジャコヴォ:ス ラヴォニヤ初の 5つ星ホテル 来年、スラヴォニヤに初の5つ星ホテルが誕生しま す。ジャコヴォ中心部の民間ビジネスホテルの一 部としてホテル・ビスチョフが建設されます。39 室の客室と2つのアパートメントと、ウェルネス センターなどの施設を併設する予定です。「ジャ コヴォ・センター」と名付けられた施設は広さ27 ㎡で、現在までの総工費が2千万ユーロです。ホ テルとは別に100のフラット、オフィス、地下駐 車場を併設していて、最終的な投資額は3千7百万 ユーロになる予定です。 この5つ星ホテルのオープンに合わせ、ジャコヴォ では観光にも力を入れる計画があります。ジャコヴ ォには大聖堂や聖ペテロ聖堂(1866年~1882年建 設)があり、ローマ教皇ヨハネ23世は、ヴェネツィ アやコンスタンティノープルと並び美しい教会とし て絶賛しました。多くの彫刻、絵画、フレスコ画な どが飾られています。聖堂の建設には7百万個のレ ンガが使用され、石はヨーロッパ各地から運ばれま した。ローマ様式、ゴシック様式、ルネサンス様式 が融合し、当時は「芸術の怪物」と称されました。 ジャコヴォには、ヨーロッパでも歴史のある1506 年に作られた馬のリピツァ種を育てる牧場があり ます。ジャコヴォの街とこの牧場には、エリザベ ス2世や、2003年にはヨハネ・パウロ2世が訪れて います。 ザダルに近い観光リゾートのザトンはクロアチア でも有数のキャンプリゾートで、2年かけてキャン ピングカー2500台分のスペースを拡張する予定で す。さらに、小さなホテルとアクアパークの建設 も予定されています。総工費は1.8~2千万ユーロ で、2013年に完成予定です。 5年連続でADACのSuperplaz賞を受け、ヨーロッ パ最高レベルのキャンプとして認定されているこ の観光リゾートは、来年30周年を迎えます。松林 に囲まれた美しい湾岸の90~100㎡の敷地に、150 のキャンプ区画があります。 リゾートには250のモービルハウスに、ダルマチア 様式の118戸の4つ星アパートメントと475戸の3つ 星アパートメントがあります。 ザダル県観光局 www.zadar.hr ザトン・ホリデー・リゾート www.zaton.hr オスィイェク・バラニャ県観光局 www.tzosbarzup.hr ジャコヴォ観光局 www.tz-djakovo.hr 2011年11月号 | 11 ヴォディツェ:新 しい観光エリア PHOTO: SERGIO GOBBO PHOTO: JURAJ KOPAČ オスィイェク:中 央スラヴォニヤの 新しいホステル 2013年、中央スラヴォニヤのオスィイェクに150 床のベッドを備えたモダンなホステルが、トゥヴ ルジャ要塞の跡地の約6000㎡の敷地内に作られま す。総工費4百万ユーロの一部はEUから融資を受け ます。保護された文化史跡を再建するため、自然保 護の専門家の監督の下に作業は進められます。150 のベッドを備えた客室の他、キッチン、オープンレ ストラン、ツーリストインフォメーション、広いカ ンファレンスホール、2つの教室を併設する多機能 ユースホステルです。 オスィイェクの街の基礎となったトゥヴルジャ要 塞には、現在小さなトゥフナ・ホステル(ベッド 数20)もあります。 オスィイェク・バラニャ県観光局 www.tzosbarzup.hr オスィイェク観光局 www.tzosijek.hr ダルマチア地方の有名な観光地ヴォディツェでは、 ホスピタリティ・ツーリズムゾーンのドニャ・ス リマの再建と、4つ星以上のヴィラとホテルの建設 が計画されています。ヴォディツェに近いスリマ とヤドリヤの間に広がる魅力的な海岸線に、4500 のベッド数を持つ宿泊施設とゴルフ練習場の建設 が予定されています。 ヴォディツェはシベニクから11kmの広い湾岸沿い にあります。 ヴォディツェの街の歴史は、1402年、現在のホテ ル・プンタに近い聖十字架教会の建設から始まり ました。同年の記録にヴォディツェの名前が記載 されています。その時既にヴォディツェは、飲料 水の輸出で有名で、それは19世紀末まで続いてい ました。この飲料水の水源のおかげでこの街は発 展しました。街の中央広場には2つの井戸が残され ています。ヴォディツェは今日ではアドリア海中 心部の50年の歴史ある有名な観光地となりました。 シベニク・クニン県観光局 www.sibenik-region.com シベニク観光局 www.sibenik-tourism.hr ヴォディツェ観光局 www.vodice.hr 2011年11月号 | 12 オスィイェク: 世界8不思議 の橋の復元 PHOTO: ROMEO IBRIŠEVIĆ PHOTO: SERGIO GOBBO ポセダリェ:ポ セダリェ・リヴ ィエラの誕生 かつてオスィイェクのドラヴァ川沿いにあったス ザダルの内陸部で、間もなく1億ユーロのプロジ レイマン橋と水車の復元工事が間もなく始まりま ェクト、ポセダリェ・リヴィエラがスタートしま す。オスィイェクからダルダにかけて17日間で作 す。45エーカーの敷地内に4つ星以上のホテルとヴ られた伝説のスレイマン橋の復元プロジェクトは ィラ(総ベッド数1500以上)の建設、200のバース、「オスィイェクの有名な橋1566-1686」と名付けら その他の観光施設が計画されています。 れています。この橋は多くの歴史書や観光ガイド アドリア海中心部のポセダリェは、ヴェレビトゥ山 で世界8不思議のひとつとして紹介されています。 の麓のノヴィグラドゥの海沿いにあり、ザダルから プロジェクトの第2のステップは有名な橋の20m 25kmです。最初にこの街の記録があるのは1219 の部分の復元です。 年です。観光の他、この地域は農業も盛んで、伝 橋の復元と水車の建設の他、電動ボートの導入、サ 統的な製法で作られるプロシュートなどの新鮮で イクリングコースの建設、オートキャンプのオープ ヘルシーな食料を楽しめます。 ン、蜂蜜博物館、ワイン博物館、技術博物館も計 画されています。 ザダル県観光局 www.zadar.hr オスィイェク・バラニャ県観光局 www.tzosbarzuo.hr ポセダリェ区観光局 www.tzo-posedarje.hr オスィイェク観光局 www.tzosijek.hr 2011年11月号 | 13 リエカ:伝説の客船「マリーナ号」 が船上ホテルとして改装オープン PHOTO: PETAR FABIJAN 2005年まで運航されていた世界最古の伝説の客船マ リーナ号が、次の観光シーズンまでに改装され、3 つ星の船上ホテルとして生まれ変わります。ベッ ド数は約60で、レストラン、カフェ、エンターテ イメント施設、ミニウェルネスセンターなどが併 設されます。 マリーナ号は、70年間の航行の後、この5年間は ロシニュの港に停泊していました。最近リエカへ 移され、来年船上ホテルとして新たなスタートを 迎えます。 船は1936年にスウェーデンの造船業者によってデン マークで建造されました。船の最初の名前は当時の スウェーデンの王女の名前を取ってKronprincessan Ingridと名付けられました。新しい大型船に替わ られるまでの間、フリードリヒスハーフェン=ヨ ーテボリ間を運航していました。マリーナ号は全 長64mで、14年の航海の後、さらに8m伸ばされ ました。最大収容人数は約300名で、最大速度は 14ノットです。 1969年にロシニュに運ばれた際には船は既にマリー ナ号と呼ばれていました。その年の11月、ロシニュ の港に初めて入港しました。当初、マリ・ロシニュ、 ツレス、ラバツからリエカ間を運航し、イタリア のリミニへも運航されたこともあります。1971年、 ロシニュとイストゥラ半島、ダルマチア地方を結 ぶマリーナ号の代表的な航路がオープンしました。 プリモリェ・ゴリェ県観光局 www.kvarner.hr 2011年11月号 | 14 ロプドゥ:ホテ ル・ラフォデ ィヤとグラン ド・ホテル・ロ プドゥの改装 PHOTO: MARIO BRZIĆ パグ:新しい観光 スポットの塩田 PHOTO: DAMIR FABIJANIĆ パグ島の広さ250万㎡の塩田が間もなく新しい観 光スポットとしてオープンします。この島はズル チェ・ビーチとクラブで有名で、世界中の多くの 観光ジャーナリストが若者向きのエンターテイメ ントに最適な観光スポットとして賞賛しています。 パグ島の塩の製造は9世紀から記録があります が、2000年以上前から製造が行われていたと考え られています。塩田については古い記録が多く残 されています。パグ島のスクリヴァナト塔は、船 で運び出す塩の量の記録所として使われていました。 塩田での塩の製造はパグ島にとって最も重要な文 化遺産のため、島の人々は塩田を観光の主要アトラ クションとすることを決めました。塩を集めワゴン で倉庫まで運んだ道も再現されます。観光客は列車 に乗ってその様子を見ることができます。 ロプドゥ島のホテル・ラフォディヤを改装したイ 塩田はパグ島を代表するものとして多くのパンフ タリアのマラッツィ・グループは、次にアトランツ レット等に記載されてきました。パグは塩の街と カ・プロヴィドバ社が所有するグランド・ホテル・ しても有名です。 ロプドゥの改装も予定しています。これは2005年 にアトランツカ・プロヴィドバ社が購入した廃墟 で、65室の客室を備えるハイクラスのブティック ザダル県観光局 ホテルに改装される予定です。イタリアの戦略パ www.zadar.hr ートナーと共に、間もなくこの計画が実行に移さ れようとしています。 アトランツカ・プロヴィドバ社は、ヒルトン・イ パグ観光局 ンペリアル・ドゥブロヴニクとホテル・ラパドゥ www.tzgpag.hr の2軒のハイカテゴリーのホテルを所有していま す。またマラッツィ・グループはホテル・ラフォ ディヤを所有しています。 ドゥブロヴニク・ネレトゥヴァ県観光局 www.visitdubrovnik.hr 2011年11月号 | 15 世界の中のクロアチア パグ島:ズルチェ・ビーチ とクラブ・パパイヤ リカ・セニュ県観光局 PHOTO: SERGIO GOBBO タブロイド紙のニューズ・オブ・ザ・ワールド( 廃刊)は、パグ島のズルチェ・ビーチとノヴァリャ のクラブ・パパイヤを若者向きの観光地として紹介 しています。デイリー・メール紙もこのビーチを賞 賛しています。取材した記者は美しい女性たちと一 晩中行われるパーティーに感銘を受けていました。 クリスタルブルーの海と美しい夕日、素晴らしい レストラン、ズルチェ・ビーチのパパイヤのよう なクラブがクロアチア観光の醍醐味の一部である と、取材したMarcus Barensは述べています。特 に10年前にオープンしたクラブ・パパイヤは夏の エンターテイメントスポットで、世界的に有名な DJたちがパフォーマンスを繰り広げてきました。 その様子はまるでマイアミのようだ、と記者は書い ています。昨年訪れたアメリカのDJデーヴィッド・ モラレスは、たとえ雨天でもこのパパイヤ・クラブ は最高、と述べています。 記事では、クロアチアには多くの美しい観光スポッ トがあり、特に夏は素晴らしい、と絶賛しています。 2002年にオープンしたパパイヤ・クラブは約3000 ㎡の広さがあります。ズルチェ・ビーチが若者に人 気が出始めたのは90年代後半からで、カリプソ・ クラブに続いてパパイヤ・クラブ、アクエリアス がオープンしました。これらのクラブはアドリア 海の他の地域では見られません。ダンサーやホス テスがサービスを提供し、各種イベントやDJなど のパフォーマンスを楽しめます。ズルチェ・ビー チは、最高の夏のエンターテイメントで有名です。 www.lickosenjska.com ノヴァリャ観光局 www.tz-novalja.hr デイリー・メール紙 www.dailymail.co.uk 2011年11月号 | 16 プリトゥヴィツェ湖群: マジカルアイランド PHOTO: IVO PERVAN イギリスのデイリー・メール紙はプリトゥヴィツェ 湖群国立公園を、素晴らしい滝、豊富な植物、透 き通った水のあるマジカルアイランドと称してそ の美しさを絶賛しています。取材したクリス・パ ーソンズは、プリトゥヴィツェ湖群を地球上で最 も美しい観光地の公園と評しています。 この素晴らしい国立公園には16の青緑色の湖と、何 千年にも渡る水の流れが作り出した自然の造形があ ります。プリトゥヴィツェを訪れた世界各国の観光 客がTripAdvisorのウェブサイトに書き込んだ意見 も、記者の感想を裏付けています。例えばサンフ ランシスコからの旅行者は「クロアチアのプリト ゥヴィツェ湖群は、最も美しく愛すべき母なる大 自然です」と記述しています。デイリー・メールの 記者は、プリトゥヴィツェ湖群は南東ヨーロッパで 最も歴史ある国立公園である、と紹介しています。 湖は、ディナル・アルプス山脈を構成するプリェシ ェヴィツァ、マラ・カペラ、メドヴィジャクの山々 に囲まれています。公園内で最大の滝は70mの高さ があり、その他に多くの小さな湖や洞窟があります。 3つのホテルとキャンプ場があり、素晴らしい景 色を楽しみながら湖の間の遊歩道を散策できま す。プリトゥヴィツェは1949年に国立公園に指定 され、1979年にはユネスコの世界遺産に登録され ました。 シドニーからの旅行者は、プリトゥヴィツェの湖、 滝、景色は素晴らしく、クロアチア旅行のハイラ イトだった、とデイリー・メール紙に語っています。 その美しさとユニークさと自然現象により、プリ トゥヴィツェ湖群世界で最も美しい観光地のひと つに数えられています。最近はCNNトラベルによ り、世界の最も美しい湖のひとつに選ばれていま す。Helloマガジンはプリトゥヴィツェを「水の天 国」と表現し、アメリカのロサンゼルス・タイム ズ紙は特集記事オフビート・トラベラーの中でク ロアチアの独立20周年とクロアチアで最も歴史が ある美しい国立公園を紹介しています。 ロンリープラネットのウェブサイトでは、プリト ゥヴィツェはヨーロッパで最も美しい湖に選ばれ ています。Yahooトラベルでも、インドのタージ・ マハル、アメリカのグランド・キャニオン、フラン スのヴェルサイユ宮殿、ペルーのマチュ・ピチュ、 中国の万里の長城と並び、プリトゥヴィツェ湖群 が美しい観光地として賞賛されています。 リカ・セニュ県観光局 www.lickosenjska.com プリトゥヴィツェ湖群国立公園 www.np-plitvicka-jezera.hr デイリー・メール紙 www.dailymail.co.uk 2011年11月号 | 17 カナダで紹介された美しいクロアチア バンクーバーのGood Life Connoisseur誌の秋号で、 表紙と12ページに渡ってクロアチアの特集を組ん でいます。取材を担当したConnie EkelundとTerry Termaineは今年5月にクロアチアを訪れ、ザグレブ、 ザゴリエ、プリトゥヴィツェ湖群、スプリトゥ、ト ゥロギール、コルチュラ島、ドゥブロヴニク、スト ン、ツァヴタトゥを巡っています。記者たちは文 化遺産を回りながら、各地のグルメやユニークな 観光地も取材しました。ザグレブの「シークレッ ト・オブ・グリチ」、失恋博物館、ザゴリエのク ラピナ・ネアンデルタール博物館、トゥラコシュ チャン城、プリトゥヴィツェ湖群、スプリトゥの ディオクレティアヌス帝宮殿、トゥロギールの聖 ロレンゾ教会、コルチュラ島のマルコ・ポーロの 生家、ドゥブロヴニク、ストンの100年の歴史が る5kmの壁、マリ・ストンの最高のシーフードと ワインなどを写真付きで紹介しています。 記事の冒頭では「風景がとても美しく、古代ギリ シャやローマと密接な関係がある印象的な歴史を 持つヨーロッパの小国」と、記者たちが今回のク ロアチア旅行にいかに感動したかを表現しています。 クロアチア各地の文化、自然、グルメ、歴史を美 しい写真と共に紹介しています。 www.goodlifeconnoisseur.com PHOTO: IVO PERVAN Good Life Connoisseur 2011年11月号 | 18 ラブ:ロイヤルファミリーに愛される島 「ラブ島はロイヤルファミリーに愛される島」と、 イギリスのサンデー・ミラー紙の記者ジェニー・ボ ンドは表現しています。75年前、キング・エドワー ド8世と恋人のジェニー・ウォリス・シンプソンは、 ラブ島の美しいカンダロラ・ビーチを楽しみました。 島を訪れる人々はそこに真珠のような美しさを見い 出すことができ、島での生活はリラックスし、様々 な景色を楽しめると記者は述べています。ボンド は自分の娘を伴ってラブ島を訪れました。その娘 は、美しいビーチと緑豊かな松林、海岸線の小さ な村々のあるラブ島を、カリブとスイスを合わせ たような場所、と表現しています。 島の周囲を小さな船で遊覧し、隠れた湾や、子供 を連れた家族連れに最適な美しい砂浜のビーチを 見つけることができます。ボンドは、地元の料理 と島で作られたオリーブオイルとラベンダーに加 え、旧市街の素晴らしさに感動していました。 特集記事の最後には、このクロアチアの隠れた真 珠がいかに素晴らしいかを述べています。また、ロ イヤルカップルのウィリアム王子とケイト妃がこ の島でハネムーンを楽しんだことや、ハリー王子 が今年8月にホゥヴァル島を訪れたことなども紹 介しています。 プリモリェ・ゴリェ県観光局 ラブ観光局 www.tzg-rab.hr PHOTO: RENCO KOSINOŽIĆ www.kvarner.hr 2011年11月号 | 19 投資とビジネス リエカ:コル ゾの新しいユ ースホステル PHOTO: JURAJ KOPAČ PHOTO: BRASLAV KARLIĆ ドゥゴポリェ:ス プリトゥ内陸部の ウォーターパーク スプリトゥから約15kmのドゥゴポリェの高速道路 の出口近くで、大型ウォーターパークの建設が始 まっています。このクロアチア初のユニークなウ ォーターパークは、次の観光シーズンまでに完成 する予定です。ルクセンブルクのPrimarium FCP リエカ中心部のコルゾの歩行者専用エリアに、モ Specialized Investment Fundが投資するマルガリ ダンなラウンジホステル・ツァルネヴァレが最近 トゥム社による3千5百万ユーロのプロジェクトで オープンしました(ツイン以上の客室で最大宿泊 す。ウォーターパークは広さ12万㎡で、最大宿泊 人数:30名)。ホステルには、宿泊客が利用でき 人数は一日あたり5000名です。園内にはプール、ウ るリビングルームと、5つの独立したバスルームが ォータースライダー、人口の川や波のある運河、ス あります。滞在中は無線インターネット回線を無料 ポーツコート、モーテル、娯楽施設が最初の段階で で利用できます。港、主要バスステーションや鉄道 建設を予定されています。次の段階では、メイン 駅の他、街の多くの観光スポットが近くにありま の建物、水のエンターテイメント施設の追加、水 す。有名な観光地オパティヤからも車で数分です。 族館、ガーデニング施設などが計画されています。 プリモリェ・ゴリェ県観光局 スプリトゥ・ダルマチア県観光局 www.kvarner.hr www.dalmatia.hr ホステル・ツァルネヴァレ ドゥゴポリェ区 www.hostelcarnevale.com www.dugopolje.hr 2011年11月号 | 20 ヴェリ・ロシニュ:ホテル・ プンタ改装オープン PHOTO: BRASLAV KARLIĆ ロシニュ最大のホテル経営会社のヤドランカ社は、 最近35百万ユーロを投資し、アウロラ・ホテルと ヴェスペラ・ホテルを改装しました。また、12百 万ユーロでヴェリ・ロシニュのホテル・プンタも改 装し、3つ星から4つ星へアップグレードし、来年6 月に再オープンする予定です。ホテルには16のアパ ートメントと219室の広いツインルームがあります。 エントランス、フロント、共用スペース、レストラ ン、キッチンも改装します。オープンスペース付き のレストランには190名まで収容できます。 屋内プールの改装と同時に、小さな屋外スイミング プールの建設も計画しています。スポーツ&レクリ エーション施設では、13面のテニスコート、ジム、 スポーツアニメーション、水上スキー教室、レンタ ル自転車などを楽しめます。 ホテル・アウロラはウェルネス&カンファレンス ホテルで、ホテル・ヴェスペラはファミリーホテ ルです。改装後のホテル・プンタは、活気あるク ラブホテル・プンタになります。「活気ある場所」 というスローガンの下、ホテル・プンタでは手つか ずの自然とグルメ料理、リラクゼーション、ウェル ネスを楽しめます。 プロモーション用の資料は既に準備ができています。 この100年の歴史ある快適で設備の整ったプンタ・ ホテルは、来年6月に再オープンします。 文化、伝統、モダンさと居心地の良い内装を備え るクラブホテル・プンタでは、日々の忙しい生活 から離れ、リラックスできます。ウェルネス&ビ ューティゾーンや、地中海料理をベースとしたグ ルメ料理と地元料理も楽しめます。活気あるヘル シーライフを実現するクラブホテル・プンタは、ロ シニュ観光局が提唱する「活気ある島」の重要な 役割を担います。 プリモリェ・ゴリェ県観光局 www.kvarner.hr マリ・ロシニュ観光局 www.tz-malilosinj.hr 2011年11月号 | 21 ホゥム:世界最小の街の再開発 PHOTO: MILAN BABIĆ 世界最小の街ホゥムはイストゥラ半島内陸部の人 気のある観光地で、現在再開発を行なっています。 街の南側の壁の建設が現在も続けられています。ホ ゥムはイストゥラ半島の中世の街で、防御用の城 のそばに作られました。内側の壁は家の壁として 利用されています。屋根や床が崩れて廃墟に近か った家々のほとんどの改装が完了しています。壁 の改装は現在進行中です。壁の改修は西側から10 年前より始められています。続いて北側の防御壁、 鐘楼、東側の壁が改修され、現在南側の壁の工事 が進められています。 改修工事は来年完了する予定です。その後、街の 道の改修が計画されています。 ホゥムは中世初期の壁に囲まれ、都市開発の実例 が保存された貴重な史跡の街です。11世紀から今 日まで約1000年に渡り、ホゥムの壁の外側には何 も建設されませんでした。ホゥムの人々は、中世 初期から壁の境界線の内側にのみ居住してきました。 イストゥラ県観光局 www.istra.hr ホゥム www.hum.hr 2011年11月号 | 22 ダルマチアン・ザゴラの豪 華で閑静な観光ヴィラ PHOTO: MARIO ROMULIĆ & DRAŽEN STOJČIĆ ダルマチアン・ザゴラ地区で唯一の5つ星のヴィラ・ オルカが最近オープンしました。ドゥンディッチ 家がグラヴォバツ村に近いこのヴィラを改装しま した。有名な観光地のブレラからは約20kmです。 ヴィラの裏庭にはスイミングプール、サウナ、ジャ クジー、ジム、ウェルネスセンターを併設してい ます。その他、スヌーカーテーブル、ボーリング 場、カード用テーブル、ダーツボードなど様々な スポーツとレクリエーションの設備が整っています。 ヴィラ・オルカはドゥンディッチ家の150年の歴 史があるファミリーハウスで、第2次世界大戦中 には一部が焼失したこともあります。かつての肉 の乾燥室を改造した平屋のハウスにも宿泊できま す。大きな暖炉、石窯、専用バスルーム付き客室 を提供しています。 ヴィラには豪華でシンプルな客室が備わっていま す。ヴィラの前には約50名が着席できるテラスが あり、ガラ・ランチやガラ・ディナーもここで開 催されます。 滞在中は、周辺観光ツアー、ラフティング、乗馬、 サイクリング、ワインセラーツアー、グルメツア ーなどの様々なプログラムに参加できます。 ビオコヴォ山のトンネルが間もなく完成予定で、ヴ ィラ・オルカから有名な観光地のバシュカ・ヴォダ への距離は約10kmになります。 スプリトゥ・ダルマチア県観光局 www.dalmatia.hr 2011年11月号 | 23 イストゥラ半島の付け根の街モトヴンに、最初の キャンプ場がオープンしました。モダンな設備( 電源、水道、ケーブルテレビ等)が整った12のキ ャンプ区画を提供しています。下水施設や男女別 バスルーム(シャワー付)など、キャンプに便利 な施設もあります。 キャンプ場を運営する会社は、モトヴン中心部の カシュテル・ホテルも経営しています。キャンプ 場の利用者は、カシュテル・ホテルのスイミング プールを無料で利用でき、レストランやウェルネ スセンターを割引料金で利用できます。 滞在中は多くのレクリエーションアクティビティ を楽しめます。来年は食料品やお土産品のショッ プもオープンする予定です。 モトヴンの美しい自然に囲まれ、便利な場所にあ り、ヨーロッパの中でも魅力がある質の高いキャ ンプ場です。 PHOTO: SERGIO GOBBO モトヴン:最初のキャンプ場がオープン イストゥラ県観光局 www.istra .hr モトヴン観光局 www.tz-motovun.hr 2011年11月号 | 24 おすすめ ロクヴェ:ルイジヤナの ネイチャーハウス PHOTO: MILAN BABIĆ ネイチャーハウス・コタチが、ゴルスキ・コタル のロクヴェにオープンしました。ルイジヤナ・ロ ードの歴史に関連した常設展示施設があり、素晴 らしい内装の部屋では有名な山のハーブのお酒を 楽しめます。宿泊客は酒造りの様子を見学できま す。ロフトエリアでは酒造りに使用する山のハー ブや植物を乾燥させています。 滞在中は自家製ジャム、紅茶、パテ、ケーキを楽 しめます。ルイジヤナの200年の歴史があるリエ カやカルロヴァツへ続く街道は、かつてはヨーロ ッパで最もモダンで美しい山道と呼ばれていまし た。ネイチャーハウスには、テイスティングルー ムの他、民族関連の常設展示スペース「ルイジヤ ナ・ロード」が準備されています。 このロクヴェのネイチャーハウスは、「ルイジヤ ナとカロリナの歴史街道」という名のプロジェク トの一環として建設されました。プロジェクトは、 文化・自然遺産や街道沿いの地区に活気を与える ために5年前に立ち上げられました。 歴史ある街道沿いには、約50の建築物、リェチナ 渓谷、トゥルサトゥ、ロクヴァル湖、ロクヴァル カ洞窟、ゴルビニャク、クパ川、ゼレニ・ヴィル、 悪魔の道、カマチニク、ルコヴドル、クパのセヴ ェリンのズリンスキ・フランコパン城、ノヴィグ ラドゥの旧市街、ドゥボヴァツ、カルロヴァツの 星などの多くの観光スポットがあります。 紀初頭の道路建設の代表的な存在で、ハプスブル チェブランカ川、チャバルのズリンスキ城、リス ク家による統治時代の最もモダンな道路のひとつ ニャク国立公園、クパのブロドゥにあるズリンス でした。道路の建設は、1803年にリエカの海岸沿 キ城、エコ地区、ブロドゥ・モラヴィツェの宗教 いから始められました。建設を記念して海岸沿い 施設、バイエル湖、ヴレロ洞窟、チェリンバシャ・ に植えられた木々は今も残っています。ルイジヤ スキーリゾート、スタラ・スシツァの城、ヤヴォ ナは、ハプスブルクの王女でナポレオンの妻であ ロヴァ・コサ・リゾート、ドブラ渓谷、ボシリェ るマリア・ルイーザから名付けられました。ハプ ヴォ旧市街、ムレジュニツァ川などの周辺観光も スブルクの皇帝フラニョ1世が、彼の妻のマリア・ 楽しめます。 ルドヴィツァの名前を取りヴィア・ルドヴィツァ ルイジヤナとカロリナは、カルロヴァツとクヴァル と名付けるように要請した、という説もあります。 ネルを結ぶ2つの街道です。カロリナは全長106km で、1726年~1732年にかけて作られ、オーストリ ア王カール6世から名付けられました。カルロヴァ プリモリェ・ゴリェ県観光局 ツとバカルを結び、後にリエカのスシャクには港 www.kvarner.hr が建設されました。後に作られたルイジヤナ街道 と異なり、カロリナ街道には距離表示、噴水、日 ルイジヤナ協会 時計などはありません。 www.lujzijana.com ルイジヤナ街道は1803年~1811年に作られ、必 要な全ての設備が整っています。この街道は19世 2011年11月号 | 25 ザグレブから100km、ビェロヴァルから10kmのヴ ェリコ・トゥロイストゥヴァには、ビロゴラ観光コ ースがあり、ビロゴラの魅力ある丘陵地帯を通って います。この道沿いには19のポイントがあり、民 族的なコレクション、伝統工芸品、娯楽施設、宿 泊施設、小農場のワイン、シュナップス、ジュー ス、伝統料理、自家製チーズ、ケーキ、ハチミツ など様々な見所があります。ビロゴラ観光コース では、郊外の邸宅の宿泊、様々なレクリエーショ ン(乗馬、狩猟、釣り、ウォーキング、サイクリ ングツアー)、屋外スポーツグラウンドや体育館 での各種スポーツを楽しめます。 バロック時代の三位一体教会(1779年)、エコ パーク、民族コレクション、木製の彫刻(Svijetle pruge)のある屋外ギャラリー、ロム・ジプシーハ ウス(昨年オープン)などの観光スポットもありま す。ジプシーハウスはこの地域のジプシーグループ の歴史的伝統を象徴しています。ビロゴラではラベ ンダーが栽培され、伝統的なジプシー料理や地元の 農産物を利用した料理も味わえます。 伝統的なジプシー音楽も聴くことができます(要 事前予約)。 観光ルート上で最大の施設はカメニトヴァツで、周 辺にはサイクリングコースやウォーキングコース があり、ビロゴラ地域を観光する拠点として最適 です。暑い夏の間は、すぐ近くのシャンドゥロヴ ァツにある美しく飾られたスイミングプールへア クセスできます。緑豊かな森とビロゴラの丘陵に 囲まれています。 ビロゴラのいくつかの道では乗馬や馬車を楽しめ ます。 標識付きの全長100kmを超えるサイクリングコー スが、ビェロヴァルからグルビシュノ・ポリェ間 にあります。文化・歴史、宗教、娯楽の様々な施 設が道沿いにあります。 この地域に伝わる神話に基づく新たな観光プロジ ェクトもあります。ビロゴラにはヴェドと呼ばれ る伝説上の動物がいて、この地域に居住が始まっ た時に森へ逃げ込んだ、と言われています。家族 ごとに一匹ずつのヴェドがいて、人間を助けてく れると信じられています。 森の中にはヴェドが隠した宝があるという伝説に基 づき、観光客が宝探しを楽しめます。宝探しは、ヴ PHOTO: NINO MARCCUTI ヴェリコ・トゥロイストゥヴ ォ:ビロゴラの観光コース ェリコ・トゥロイストゥヴォのエコハウスで老婦人 がヴェドの伝説を参加者に語ることから始まります。 そこでは宝探しのやり方が説明され、宝探しの地 図を配布します。イベントの最後には、たき火と 音楽と共に伝統料理を楽しめます。 ジプシーのオリジナルの幌馬車の再現も新しい観 光エンターテイメントです。観光客は馬車の列で 小さな村や主要な観光スポットを巡ります。馬車 に乗りながら遊牧民の生活について学ぶことがで きます。また、ゲーム、ワークショップ、キャン プやテントの設営、たき火起こし、馬への餌やり と毛づくろいなども体験できます。 ビェロヴァル・ビロゴラ県観光局 www.tzbbz.hr ヴェリコ・トゥロイストゥヴォ地区 www.veliko-trojstvo.hr 2011年11月号 | 26 携帯端末で楽しむアドリア海の難破船 PHOTO: BRANISLAV DANEVSKI 「アドリア海の難破船(Wrecks of the Adriatic Sea) 」はiPhone/iPad用の新しいアプリケーションで、 アドリア海の海中にある難破船などを再現してい ます。シンプルで高品質のこのアプリケーション には、19の難破船の美しい写真とイラストが含ま れています。各難破船をタップすると、船名、船 のタイプ、船の用途、沈没の原因、現在の水深な どの詳細情報が表示されます。通常のナビゲーシ ョン操作の他、地図からも難破船にアクセスでき ます。このアプリケーションはダイビングガイド 「シークレット・オブ・アドリアティック」に基 づき、アドリア海の海底博物館を再現しています。 最も魅力的で保護された難破船は、オーストリア =ハンガリー海軍の軍艦「Szent Istvana」(全長 152m)で、スィサク近くのプレムダ島付近でイタ リアの魚雷によって1918年6月に沈められました。 この船はアドリア海最大の沈没船で、文化遺産と して保護されているため、船周辺の観光のダイビ ングができません。船から引き揚げられた物品は プーラの歴史博物館に展示されています。 ヴィス島近くの戦闘で1866年に沈んだ軍艦「Re d’Italia」は、一般ダイバーもアクセスすること ができます。この船にはたくさんの金が積まれて いたという伝説もあります。正式な調査では金は 見つかっていませんが、正式調査前に何者かに持 ち去られたかどうかはわかっていません。 ヴィス島周辺の海域には多くの沈んだ残骸があり、 第2次大戦中の撃墜された連邦の20機の航空機も 沈んでいます。 アドリア海で最も人気のあるのはオーストリア=ハ ンガリー帝国の蒸気客船「Baron Gautsch」(全長 80m)で、1914年に機雷によって沈没し、ロヴィ ニュから約10kmのスヴェティ・イヴァン島とブリ ユニ島の間の水深40mにあります。この船も文化 遺産として保護されていて、夏の観光シーズンに は3000人以上の観光客が訪れます。 ダイバーたちが見つけたのが商業船「Vis」 で、1946年プロミン湾の入り口付近で機雷によっ て沈没しています。 その他に人気のあるのが、1944年に墜落した「空 飛ぶ要塞」と呼ばれる爆撃機B-17で、ヴィス島近 くの水深70mに沈んでいます。10名の全乗組員は 無事でしたが、機内にはヘルメット、マスク、武 器、道具類、個人的書類や写真などがそのまま残 されています。 最も魅力的な沈没船は全長80mの軍艦「Stella Polare」で、イストゥラ半島のマシュニャク岬近 くの水深65mに沈んでいます。この船も機雷によ って1944年に沈没しました。この船はアドリア海 で最も保護された軍艦です。 アップルApp Store http://itunes.apple.com/us 2011年11月号 | 27 リエカ:トラベル ガイド片手の観光 PHOTO: SERGIO GOBBO 鳥かん図で楽しむ イストゥラ半島 PHOTO: HTZ リエカのトラベルガイド「AdriaGUIDE」は、携帯 端末(iPhone/iPad/Android)またはGPSナビゲ ーション(Garmin)で地域の詳細情報を表示しま す。クロアチア語、英語、ドイツ語、イタリア語 に対応し、サービスやエンターテイメントなどリ エカの300以上のPOI(points of interest)が用意 されています。 最も開発された観光地のイストゥラ半島を、熱気 POIは12のカテゴリーに分類されています(観光、 球に乗って空から鳥かん図で楽しむことができま グルメ、宿泊、エンターテイメント、公共サービ す。この熱気球ツアーはブゼトゥの旅行社グラル・ ス、スポーツ、ショッピング、銀行/ATM、サービ プトヴァニャによって運営され、ザグレブの熱気球 ス、ヘルス、交通、ガソリンスタンド)。各POI クラブ・グラル・カンパニーとも提携しています。 には写真、説明、連絡先、その他重要情報が含ま 料金はクラブ会員料金です。バスケットに乗り込 れています。 むことのできる12歳~90歳の誰でも乗ることがで AdriaGUIDEには、コンパス、マップ、ルートの3 き、約1時間の空中ツアーを楽しめます。ツアーの つのタイプのナビゲーションが用意されています。 最後にはシャンパンが振る舞われ、認定証が渡され コンパスのオプションは海外からの旅行者向けの ます。熱気球ツアーは1年中楽しむことができます。 無料ナビゲーションで、手軽に情報を探すことがで きます。特定のPOIをお気に入りに登録することで、 後から素早く目的のPOIにアクセスできます。リエ イストゥラ県観光局 カの観光情報の他、天気予報、為替相場、道路状 www.istra.hr 況、主要電話番号などの情報も得ることができます。 AdriaGUIDEのアプリケーションは無料です。 グラル・カンパニー(Gral Company) www.gral-company.hr プリモリェ・ゴリェ県観光局 www.kvarner.hr リエカ観光局 www.tz-rijeka.hr 2011年11月号 | 28 クロアチアのミュージアム/ コレクションガイド PHOTO: SERGIO GOBBO ザグレブで発表された「クロアチア・ミュージア ム/コレクションガイド(A guide through Croatian museums and collections)」は、クロアチアのミ ュージアムを網羅した最初のガイドで、約300のミ ュージアム、コレクション、常設展示品とそれらの 7百万点の所蔵品の情報が含まれています。 16年かけて完成したガイドには、クロアチアの200 年のミュージアムの歴史要約が記載されています。 ガイドの英語版は今年の年末までに完成する予定 です。20年前、類似したガイドが発行されたこと がありましたが、この新しいガイドでは約70の新 しいミュージアム、コレクション、常設展示品、民 間のミュージアム、20年で追加された所蔵品を追 加しています。 約600ページの新しいガイドには豊富なイラスト、 簡単な説明文、265のミュージアムの見取り図、コ レクション、常設展示品、宗教関連のコレクショ ンが掲載されています。大きなミュージアムの文 化的・歴史的価値の高いコレクションだけでなく、 各地方や個人の協力により、小規模のコレクショ ンや小さな展示スペースまで網羅しています。 各ミュージアムには、代表的な展示品を含む紹介 文が記述されています。 全てのミュージアムは地図で地理的に区分けされ ています(教区、村、街など)。 このガイドでは各コレクションを調べるだけでな く、各ミュージアムの住所、開館時間、連絡先、ウ ェブサイト、入館料、アクセス、駐車場の有無、ガ イドの有無、バリアフリーの有無、その他情報も 入手できます。 ミュージアム・ドキュメンテーション・センターの 発行するガイドには、ミュージアムの建物、展示 品、所蔵品の600枚以上の写真が掲載されています。 ミュージアム・ドキュメンテーション・センター www.mdc.hr 2011年11月号 | 29 観光局について Kroatische Zentrale für Tourismus Croatian National Tourist Office e-mail: [email protected] e-mail: [email protected] Rumfordstr. 7, 80469 MÜNCHEN, DEUTSCHLAND tel: +49 89 22 33 44 fax: +49 89 22 33 77 Kroatische Zentrale für Tourismus Hochstr., 43, 60311 FRANKFURT, DEUTSCHLAND tel: +49 69 238 5350 fax: +49 69 2385 3520 e-mail: [email protected] 350 Fifth Avenue, Suite 4003, NEW YORK 10118, U.S.A. tel: +1 212 279 8672 fax: +1 212 279 8683 Croatian National Tourist Office 2 Lanchesters, 162-164 Fulham Palace Road LONDON W6 9ER, UNITED KINGDOM tel: +44 208 563 79 79 fax: +44 208 563 26 16 e-mail: [email protected] Ente Nazionale Croato per il Turismo Piazzetta Pattari 1/3, 20122 MILANO, ITALIA tel: +39 02 86 45 44 97 fax: +39 02 86 45 45 74 e-mail: [email protected] Ente Nazionale Croato per il Turismo Via Dell’Oca 48, 00186 ROMA, ITALIA tel: +39 06 32 11 0396 fax: +39 06 32 11 1462 e-mail: [email protected] Chorvatské turistické sdružení Krakovská 25, 110 00 PRAHA 1, ČESKÁ REPUBLIKA tel: +420 2 2221 1812 fax: +420 2 2221 0793 e-mail: [email protected]; [email protected] Office National Croate de Tourisme 48, Avenue Victor Hugo, 75116 PARIS, FRANCE tel: +33 1 45 00 99 55 fax: +33 1 45 00 99 56 e-mail: [email protected] Office National Croate du Tourisme Vieille Halle aux Bles 38, 1000 BRUXELLES, BELGIUM tel: +32 255 018 88 fax: +32 251 381 60 Narodowy Ośrodek Informacji Turystycznej Republiki Chorwacji IPC Business Center, ul. Koszykowa 54, 00-675 WARSZAWA, POLSKA tel: +48 22 828 51 93 fax: +48 22 828 51 90 e-mail: [email protected] Kroatiska Turistbyrån Kungsgatan 24, 11135 STOCKHOLM, SVERIGE tel: +46 853 482 080 fax: +46 820 24 60 e-mail: [email protected] Kroatisch Nationaal Bureau Voor Toerisme Nijenburg 2F, 1081 GG AMSTERDAM, NETHERLANDS tel: +31 20 661 64 22 fax: +31 20 661 64 27 e-mail: [email protected] Хорвaтckoe туристическое соовщество Краснопресненская наб. 12, подъезд 6, офис 1502 123610 МОСКВА, POCCИЯ ТЕЛ: +7 495 258 15 07 ФАКС: +7 495 258 15 08 e-mail: [email protected] e-mail: [email protected] Oficina de Turismo de Croacia Calle Claudio Coello 22, esc. B, 1°C, 28001 MADRID, ESPAÑA tel.: +34 91 781 5514 fax.: +34 91 431 8443 e-mail: [email protected] Horvát Idegenforgalmi Közösség Magyar u. 36, 1053 BUDAPEST, MAGYARORSZÁG tel/fax: +36 1 266 65 05; +36 1 266 65 33 e-mail: [email protected] Kroatische Zentrale für Tourismus Liechtensteinstrasse 22a, 1/1/7, 1010 WIEN, ÖSTERREICH tel: +43 1 585 38 84 fax: +43 1 585 38 84 20 e-mail: [email protected] Chorvátske turistické združenie Trenčianska 5, 821 09 BRATISLAVA, SLOVAKIA tel: +421 2 55 562 054 fax: +421 2 55 422 619 e-mail: [email protected] Hrvaška turistična skupnost Gosposvetska 2, 1000 LJUBLJANA, SLOVENIJA tel: +386 1 23 07 400 fax: +386 1 230 74 04 e-mail: [email protected] Kroatische Zentrale für Tourismus Badenerstrasse 332, 8004 ZÜRICH, SWITZERLAND tel: +41 43 336 20 30 fax: +41 43 336 20 39 e-mail: [email protected] Croatian National Tourist Board Japan Ark Hills Executive Tower N613 Akasaka 1-14-5, Minato-ku Tokyo 107-0052 tel: 0081 03 6234 0711 fax: 0081 03 6234 0712 e-mail: [email protected] 発行所:クロアチア政府観光局 www.croatia.hr 2011年11月号 | 30
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