第1号 2013年 9月発行

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第
1
号
2013 年 9 月
【発行】本地ヶ原連合自治会
環境美化まちづくり委員会/【編集】名古屋産業大学 坂本ゼミ
「みんな知り合いで自然に支え合うことができる顔見知り社会を目指す」―。本地ヶ原連合自治
会の環境美化まちづくり委員会では、平成25年度計画の取り組みのひとつとして、地域で活躍す
る団体を紹介しようと広報誌を企画し、こうしてみなさんへお届けすることにしました。この取り
組みでは、本地ヶ原地区のまちづくりで連携する名古屋産業大学(伊藤雅一学長)=尾張旭市新居
町=との「域学連携協定」を活用させていただき、同大学の学生が地区の様々な活動団体を取材し、
若い視点でリポートします。
縁の下の力持ち!ソフトボール愛好会
本企画の第1回
会長の飯田さんは30年前にチームに参加
は「縁の下の力持
した。
「
(参加する前から)地域の催しなどにソ
ち!ソフトボール
フトの存在が大きいのは分かっていた」と当時
愛好会」。本地ヶ原
を振り返る。チームへの入会は、ソフトボール
のソフトボール愛
と同時に地域貢献への参加も意味している。飯
好会(飯田哲也会長
田さんはこのことを「重たいかも知れません
=写真)は11チー
ね」と明るく笑う。
ム263人から構成される、連合自治会関連団
町内会役員は1年、自治会役員も2年で交代
体のひとつだ。メンバーの活動はソフトボール
するため、地域行事の運営に関する知識と経験
そのもののみならず、地域貢献へと幅を広げ、
は愛好会のような関連団体に蓄積される。愛好
地域の多くの行事を支えている。
会のメンバーがノウハウを継承していること
会則に「地域貢献」明記
本地ヶ原の地域行事の多くはソフトボール
が、各行事を支える大きな柱となっているのだ。
シニアメンバーは100人超
愛好会(以下、愛好会)のメンバーに支えられ
愛好会への入会資格(厳密には試合出場)
ている。校区の運動会と児童館でのデイキャン
は30歳からで、60歳以上のメンバーが10
プ指導、餅つき大会の運営が愛好会による3大
0人を超え、最高齢は83歳。全体的なシニア
公式イベント。この他にも防犯パトロールや盆
化が進んでいることもあり、年代別部門の新設
踊り、年3回のグラウンドの草刈りなど、愛好
も検討している。しかし、競技の腕前は50歳
会以外の名義でもメンバーは様々な場面で活
代が最強とか。若ければいいというものではな
躍している。会則第一章第二条に「地域社会に
いという。
貢献することを目的とする」と明記されている
からだ。
みんな平等に楽しくソフトボールを楽しむ
ことを大切にしている。そのため投法の制限や
みんなの本地ヶ原通信<第 1 号> Page1
盗塁の禁止など独自のルールも工夫してきた。
な地域活動に参加をする機会はきわめて少な
試合は春期のリーグ戦と秋期のトーナメント
いのではないだろうか。
戦がメーン。隔週日曜日に各チームで練習のほ
愛好会のメンバーは世代を超えてつながっ
か、毎週土曜日の午前中に自由参加の合同練習
ている。町内の人の名前と顔を覚え、親睦が深
会を開催している。また各チームから精鋭を招
まり、さらに他の町内とのつながりまで形成さ
集した選抜チームを市のソフトボール連盟に
れる。もちろんつながりのネットワークはチー
派遣しており、かなりの強豪チームとして知ら
ムや愛好会の外にもゆるやかに広がっていく。
れている。
練習になかなか参加できないときでも、試合の
このように、レクリエーションとして楽しみ
経過などがメールで報告されてくる。試合から
たい人から本格スポーツとして打ち込みたい
引退したメンバーも総会・懇親会に参加をする。
人まで幅広いニーズに応えることができる体
地域の行事にて、ゆるやかなつながりの面々と
制が整えられてきた。ソフトボールが地域のス
顔を合わせるのがまた嬉しい。
ポーツとして愛されていることが分かる。
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愛好会では随時メンバーを募集している。飯
◆ 取材後記(記者の感想)◆
田さんは「町内の親睦会などに気軽に参加して
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もらえるとうれしい。ソフト未経験でも心配あ
名古屋産業大学 S.I
りません」と話している。
取材をさせていただいた飯田さんが終始明
問い合わせは愛好会副会長の竹内修美さん
へ。
るくて、地域貢献も含めて愛好会活動を心底楽
しんでいることがとてもよく感じられた。地域
のイベントなど、一見当たり前のようにあるも
のが決して当たり前などではなく、飯田さんの
ような有志の方たちによる「手づくり」の賜物
なのだ、と気がついて本当に良かった。私は大
学進学で故郷の岐阜市を離れているが、あらた
めて新鮮な感覚で地元を振り返ってみたいと
思う。
地域参加への理解を
名古屋産業大学 S.F
本地ヶ原は青年団・青年会を組織していない。
連合自治会会長の石原彰さんは、愛好会の活
一説によれば愛好会による地域貢献の背景に
動を地域の多くの人に知ってもらうことで、地
はこのことが関わっているそうだ。現在の本地
域参加への理解を深めてもらいたいと願う。石
ヶ原の歴史は旧日本軍の基地跡を戦後に開拓
原さんは、地域行事全般と住民、とくに男性住
することによってスタートしており、戦前から
民との間に距離があることを痛感してきた。
続く他の地域の運営のあり方とは異なってい
「各町内の活動は実質的には女性に担っても
るのだろう。私には、自ら切り開く厳しい開拓
らう部分が大きい。男性の多くは仕事などの都
を体験してきた本地ヶ原だからこそできる、他
合により、どうしても地域のことには縁遠くな
の地域にはない取り組みもあるのだろうと思
ってしまうのが実情のようです」と話す。
えた。
石原さん自身、勤めていた会社を退職したと
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きにはじめて、これまでご近所のことをほとん
※みんなの本地ヶ原通信は、不定期で年4回程
ど知らなかったことに気が付いたという。男性
度の発行を予定しています。
は意識的に地域に関心を持たない限り、具体的
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