米国不動産投資における加速度償却を利用した 日本での所得税控除スキームについて " 米国不動産の減価償却を日本での収入と相殺できる条件の基本 米国及び日本での不動産収入に対する申告義務 減価償却も両国への計上が必要 日本での確定申告は自主申告が前提 米国不動産の減価償却を日本での収入と相殺できる条件−① 自己所有であること。 本人あるいは、その所有する法人が不動産を「投資」目的として所有して いること。 自己使用を目的とした所有ではないこと 事業規模=投資用不動産として2軒以上所有する事が望ましい。(1軒だ とセカンドホームと見なされる場合がある) 米国不動産の減価償却を日本での収入と相殺できる条件−② 建物のみの償却。(土地に関しては償却対象とならない) ローン金利なども建物に関する部分のみが対象。 全体所有であること。 不動産全てを個人あるいはその法人で所有する事。 ファンドでの所有形態は不可 米国不動産の減価償却を使うメリット 建物比率が高い:日本|80:20(建物) 米国|30:70(建物) →ただし、米国はエリアによってこの比率は変わることがあるので注意。 償却期間のリセット:償却期間経過後案件において、4年で償却可能 定額法を使用(日本|設備は定率法) 耐用年数の一部経過した案件:法廷耐用年数−(経過年数x0.8)にて計算 配偶者との共同名義の場合も所有比率により、配偶者の日本での所得とも相殺 可能 築年数が古くても売買が可能なマーケット 中古物件が不動産取引の約80%を占めるほどの中古マーケット 米国不動産の減価償却を使うリスク 償却期間経過後案件は、4年のみの償却期間となるため、5年目以降は物件を 買い増すあるいは、売却し、数棟に分けるかなどを選択する必要がある。 キャピタルゲインが出た場合、米国では、内向歳入法1031条を使い、課税を 繰り延べさせる事が可能だが、日本での課税対象になる可能性がある。 米国/日本の税制改革による制度変化。 米国不動産の減価償却を利用し、日本の課税額を下げる−例 (日本での個々による違いの諸経費を考えないものとして算出) 仮定:日本で2,000万円の給与所得 米国で日本円3,500万円/木造築30年/6.6%利回り/建物比率80%/不動産経費 100万円の不動産を購入の場合 年間230万円家賃他収入 償却可能額700万円 年間2回の渡航費/通信費/交際費になど110万円 米国での償却可能金額/230万円ー(100万円+110万円+700万円)=−680万円 通常の日本での課税率40%=約800万円 米国償却を計上した場合の日本での課税対象額=1,320万円(2000万円-680万円) 上記からの日本での課税率33%=約436万円 約364万円の節税
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