2016年10月 Vol.2 - 野村マネジメント・スクール

日本のトップを生み出すマネジメント・スクール情報誌
[エヌサム・
トップニュース]
2
VOL.
2016 AUTUMN
01 学長挨拶
02 対談
優秀な人材には、魅力ある
キャリアパスを設ける必要がある
ジョセフ・バダラッコ氏
ハーバード・ビジネス・スクール教授
株式会社野村総合研究所 代表取締役社長
此本臣吾氏
08 講師からのメッセージ
デジタル化への対応は
IT部門だけの問題ではない
マサチューセッツ工科大学スローン・マネジメント・スクール
情報システム研究センター(CISR) 議長/ピーター・ウェイル教授
10 NSAM講座紹介
経営者のためのITマネジメント講座
野村・ウォートン
上級管理者のための経営財務講座
野村・ウォートン
価値創造のためのコーポレート・ファイナンス講座
トップのための経営戦略講座
15 NSAM TOPICS
「経営者のためのITマネジメント・セミナー」
を開催
公益財団法人 野村マネジメント
・スクール
Nomura School of Advanced Management
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学長挨拶
高く澄んだ空に、秋の気配を感じる時節となりました。今年の夏は、非常に
暑く、大雨に見舞われるなど、自然の脅威を感じる年でした。一方、熱いとい
えば、リオ・オリンピックは日本選手の活躍で、日本中が歓喜に沸きあがり、
4年後の東京オリンピックの前哨戦としては、幸先の良い大会でありました。
競技でも、激しい競争が繰り広げられており、かつての「楽しむオリンピック」
から、
「メダルを取り、勝つオリンピック」に様変わりし、それが当たり前に
なった感があります。企業の世界の競争戦略と、競技の世界の競争戦略では、
内容がまったく異なるものとはいえ、人間というものは、生まれたときから、
死に至るまで、競争に追われているのだと、あらためて考えさせられる夏でも
ありました。
競争戦略を柱としている、経営戦略講座は、この夏も7月に開催され、つつが
なく終講いたしました。今年度は、ハーバード大学から、新たに、ラモン・カ
サデサス=マサネル教授をお招きし、競争戦略の内容を濃くいたしました。非
常にアグレッシブな先生で、早くも受講生から人気の教授となっておりました。
さて、『NSAM TOP NEWS』は、第2号を発行する運びとなりました。今回
も最新のトピックスをお届けいたします。
第一に、経営戦略講座の教務主任として長く教鞭を執られている、ハーバー
ド・ビジネス・スクールのジョセフ・バダラッコ教授と、株式会社野村総合研
究所の此本社長との「経営者育成」に関する対談をお届けいたします。経営者
の育成、それを支える経営チームのあり方、経営幹部候補の育成、経営のグロ
ーバル対応などについて、日本の企業と欧米の企業における相違の中から、今
後の日本におけるあるべき姿を探るべく、経営者教育者の立場と実経営者の立
場とで熱い議論が展開されております。
第二に、
「経営におけるITの位置づけの変化」について、ITマネジメント講
座の講師を務めるMIT・CISR議長のピーター・ウェイル教授へのインタビュ
ーを掲載いたします。デジタル化が急速、かつ重要な要素を持って進展してき
ている環境下で、企業経営におけるITの位置付けがいかに変化しそれにどう
対応するべきか、について論じております。
最後に、本年11月に開催される「経営者のためのITマネジメント講座」に
ついて、詳しくご紹介しております。
野村マネジメント・スクールでは、「ITマネジメント講座」に続き、「上級
管理者のための経営財務講座」「コーポレート・ファイ
ナンス講座」「経営戦略講座」を順次開催する予定です。
同僚、ご友人などのご参加をお待ち申し上げております。
また、来年早々には、新たな講座の開催を計画中です。
確定次第、お知らせいたしますので、よろしくお願い申
し上げます。
野村マネジメント・スクール 専務理事・学長
福井正樹
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TALK SESSION
JOSEPH
BADARACCO
ジョセフ・バダラッコ氏
ハーバード・ビジネス・スクール教授
SHINGO
KONOMOTO
此本臣吾氏
株式会社野村総合研究所 代表取締役社長
優秀な人材には、
魅力ある
キャリアパスを設ける必要がある
近年、
日本企業では事業のグローバル化が急速に進展しているが、
一方でグローバル時代に対応できる経営者の育成が重要な課題となっている。
野村総合研究所 社長の此本臣吾氏と
リーダーシップ論の著作もあるハーバード・ビジネス・スクールの
ジョセフ・バダラッコ教授が
「米国ではどのように経営者を育成しているのか。
経営者に必要とされる資質は何か」
をテーマに対談した。
2
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TALK SESSION
「経営のプロ」
とはどんな人か
今日は、バダラッコ教授と直接お話
うことです。「事業のプロ」はたく
する機会をいただき、大変嬉しく思
さんいますが、本当の「経営のプロ」
っています。
を意図して育てている企業は少ない
ビジネス・スクールで長年にわたり
私は、社長になる前の2年間を除
と感じていました。と同時に、そも
教鞭を執られ、また野村マネジメン
い てNRI入 社 後29年 間、 ず っ と コ
そも「経営のプロ」というものがあ
ト・スクールの「トップのための経
ンサルティング事業に携わってきま
るのかという議論もあるかと思いま
営戦略講座」においても講義をして
した。ですから、コンサルティング
す。
いただいています。
此本
バダラッコ教授はハーバード・
事業についてはプロとしての自負は
バダラッコ 弁護士や医師のような「専
バダラッコ 野村マネジメント・スクー
ありますし、マネジメントもできる
門家」と同じ意味の「経営のプロ」
ルには1983年から講師としてきて
と思っています。一方で、会社経営
はいないと私は思います。専門家と
います。
についての経験値はこれからという
いうのは、試験で試すことができる
此本
私が入社したのが85年ですから、 感じです。
ような一定の知識体系を習得してい
私より「野村」歴が長いですね。
コンサルタント時代に感じていた
る人たちのことです。
私はこの4月にNRIの社長になっ
ことの1つは、日本企業の多くは経
今日の経営者はむしろ「セミプロ
たばかりで、経営について学ばなく
営者の育成を十分に計画的に行って
フェッショナル」
、つまり専門家に
てはいけないことが沢山あります。
いるとは言えないのではないかとい
準じた職業と言えるのではないかと
[Joseph L Badaracco, Jr.]セントルイス大
学、オックスフォード大学を卒業後、ハー
バード・ ビジネス・ スクール(HBS)で
MBA、DBAを取得。1981年からHBSで教
鞭。93年から教授(現職)。専門は、経営
戦略、競争戦略、企業倫理。83年から野
村マネジメント・スクールにて「トップの
ための経営戦略講座」教授。2016年9月に
『Managing in the Gray』
(Harvard Business
Review Press)を発刊。
3
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思います。世の中が複雑化して組織
のこと、ライバル企業や技術動向の
です。
も複雑になっているため、会社を経
ことが分かっていることが必要だと
バダラッコ 非常に鋭い切り口ですね。
営するには経理、財務、生産、マー
思います。ただし、経営者はそれに
もし、同じ分析を米国の企業で行っ
ケティングなどの基本をある程度理
加えて、人を束ねたり、問題を解決
たとしたら、少し異なる結果が出て
解している必要があります。
したりする技量が求められます。実
くるかもしれません。なぜそう思う
米国では多くの企業が経営者を育
践を通じて多くの失敗をしながら学
かのファクターが 3つあります。
成するために、まず入口の部分で、
んでいくのだと思います。
まずは、CEOの回転率です。米
MBA取得者やそうした専門知識を
持ったビジネス専攻の学部卒生を採
用しています。最初の2~3年間は
様々な部署で経験を積ませます。そ
の後、小さな事業分野の管理職のポ
よい経営チームを作ることの
重要性
此本
もう1つ、私が感じているのは、
国の場合、自ら進んで他の会社に行
ってしまう人や解任される人も多い
という事情があります。平均在任期
間は大体 5 年ぐらいだと思います。
2つ目は、取締役が、明確に後継
ストを与えるのです。
日本の会社は概して社長を支えるマ
者の育成計画を要求するところです。
これは、日米の組織編制の違いも
ネジメントのチームが弱いというこ
すなわち、米国企業では1人の強力
あるかもしれません。日本の組織は
とです。ともすれば、経営者は社長
なCEOという体制、それ自体が、
機能を中心に編成されているのに対
1人だけで、社長以外は全て部門の
取締役会にとって大きな懸念材料と
し、米国では地理的あるいは製品別
利益代表みたいな人たちの経営チー
なります。3 つ目は、CEOに対する
の事業分野ごとに編成されている傾
ムで議論しても、全社の議論がうま
インセンティブがまったく違うとい
向が強いように思います。事業部体
くかみ合わないということがありま
うことです。米国のCEOは非常に
制をとっているということは、一般
す。
大きな業績連動の報酬をもらってい
的にその事業の経営をする機会が与
社長個人の経営力は当然大事です
ることから、広い視野と健全な判断
えられるということです。
が、経営の幹部が社長と同じ目線で
力を備えたメンバーを集めて最善の
また、米国企業の多くの優秀な人
経営を議論できるチームが社長を支
チームを編成するインセンティブが
たちは会社の特定機能の専門家にと
えている、そのような社長を囲む経
働いています。
どまることを好みません。特定機能
営チームの存在が非常に重要だと思
の専門家になると、往々にして役員
うのです。
強力な経営チームの組成に外部から
への道が遠ざかってしまうからです。
最近NRIでは、日本の上場企業の
のプレッシャーが働くということで
社長の在任年数と企業価値の関係に
すね。
とは別に、事業部長になれば、開発、
ついて調査をしました。それによる
ところで、米国のCEOの平均在
生産、マーケティング、営業などの
と、社長の在任年数が長くなると企
任期間は 5 年ということですが、私
幅広い機能についてのマネジメント
業価値が上がる傾向が見られたので
たちの日本企業の分析でも、企業価
が求められます。ただし、その事業
すが、次の社長の代になると、前の
値を最も安定的に増やしている会社
で育っている人であれば、手触り感
社長の在任年数が長いほど企業価値
のCEO在任期間は 5、6年というデ
があるので、それなりに事業部の経
が落ちる傾向があることが分かった
ータが得られました。
営ができるものです。一方、会社全
のです。次の次の代の社長になると、 なぜ 5、6年で交代したほうがよい
体の経営になると、1つの事業のト
さらに状況が悪くなっていました。
のか。日本ではある人が社長になる
ップとは別次元の能力が求められる
つまりデータ上では、社長の任期が
と、その社長と同年代の役員も一緒
のではないかと思います。
此本
日本においても特定機能のプロ
此本
つまり米国では後継者の育成や
長いとそのときの業績はいいのです
に常務や専務などに昇格します。一
バダラッコ 私は今の時代においては経
が、その反動が次の代、さらにその
般に、役員には役職定年があります
営者であっても、個々の事業の業界
次の代に出てしまうということなの
から、たとえば、社長の任期が長く
4
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なると、その途中で社長以外の役員
日米の経営者の違いはガバナンス体
ば、たとえばある経営幹部のポスト
が役職定年で入れ替わっていく、つ
制の違いに起因する部分がかなり大
について、能力的な要件とその職務
まり経験豊富な社長の下に新任の役
きいように感じています。
に支払われる報酬を決めることで人
員がつくということになります。そ
私は日本企業には最近まで実質的
材を外に求めることも可能となり、
してさらに社長は続投し、その下の
に取締役会はなかったと考えていま
幹部人材の流動化は進むと思うので
経営チームだけが交替すると、社長
す。もちろん法律上は存在していま
す。
と経営チームの経験年数の差がどん
すが、メンバーを見ると会社の経営
最近、日本のグローバル企業では、
どん開くことになります。
陣ばかりだったからです。それでは
日本は職能給中心、それ以外の国は
そうなると現場の声が社長に上が
経営に圧力を与えることは難しいで
職務給中心とするところが多くなっ
りにくくなったり、あるいは、社長
す。
ています。さらには、人事制度を一
が決めた方針に経営チームが反対し
此本
日本でもガバナンス改革が進め
本化して国内も職務給中心に変えて
づらくなったりする雰囲気が出てき
られ、少しずつですが社外取締役も
しまう会社も増えてきています。こ
ます。また社長と役員の経験値にあ
増えています。昨年はコーポレート
のような流れが定着すれば、様々な
まりに差があると両者の会話が成り
ガバナンス・コードで社外取締役の
会社のポストを経て豊富な経営経験
立たず後継者育成の面でも問題が出
人数のガイドラインも出されました。
を積んだ経営幹部が出てくるかもし
ることもあります。
バダラッコ 社外取締役の制度が浸透し
れません。
米国でも、「カリスマ的リ
ている米国でも、必ずしも彼らが真
ーダーと弱い取り巻き」の問題を抱
に独立した立場にある人たちという
える企業がときどき見られます。
わけではありませんでした。しかし、
もちろんスティーブ・ジョブズの
それ以上に市場の圧力がガバナンス
ようなすごい経営者がいますが、
「ス
を効かせる大きな力として有効に働
ティーブ・ジョブズを模範とすべき
いています。
ください。日本企業は、今、深刻な
だ」と言う人はたいてい2つの重要
これは株式市場だけではなく、労
問題に直面していると思いますか。
な事実を誤って理解していると思い
働市場の圧力もあります。優秀な人
日本は失業率が低いですし、工業
ます。
材を社内に引き止めておきたければ、
製品の分野を中心に非常に競争力を
第一に、彼は100万人に1人の異
彼らが満足できる、魅力あるキャリ
持った企業がたくさんあります。取
彩を放つ人間だということ。そして
アパスを設ける必要があるのです。
締役会や人事制度の改革も徐々にで
第二に、運も良かったということで
日本ではこの労働市場の圧力があま
はありますが進んでいます。
す。ビル・ゲイツも同じです。
り働いていないのではないかと感じ
こうしたカリスマ的リーダーの影
ます。
バダラッコ
響もあってか、米国ではリーダーば
日本のグローバル企業が
直面している問題
バダラッコ
此本
私の方から1つ質問させて
業種によって違うと思います。
製造業でいえば、単純にスケールで
確かに米国と比べると日本では
勝負する分野では韓国、台湾、中国
かりが過大評価され、一方で経営の
特に経営幹部層の流動性が低いと思
などにはなかなか太刀打ちできなく
脇を固めるマネジャーの人たちは過
います。
なっています。たとえば一年間に何
小評価される傾向があるように思い
この問題は日本の人事制度に起因
億個とか何十億個も製造しなければ
ます。
していると思っています。勤続年数
ならない製品はもう勝ち目がありま
をベースにした「職能給」と仕事の
せん。その点、自動車は最大でも
内容に応じた「職務給」があります
1,000万台ですのでまだまだ勝負で
が、日本では大半の企業で職能給の
きると思います。ボリュームがもっ
比重が高くなっています。
と小さく技術的な付加価値が高い分
これがもし職務給の比重が高けれ
野ではもっと分があるでしょう。B
労働市場が経営幹部育成に
果たす役割
バダラッコ これまでの議論から、私は
此本
TALK SESSION
5
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[このもと・しんご]1985年 野村総合研究
所入社。台北事務所長、台北支店長を経た
後、2003年コンサルティング第二事業本
部副本部長。04年 執行役員、10年 常務執
行役員 コンサルティング事業本部長、15
年 代表取締役 専務執行役員 ビジネス部
門担当、コンサルティング事業担当を経て、
16年より現職。近著に『2020年の中国』
(2016年3月、東洋経済新聞社)。
to CよりB to Bの分野、特に複数の
ーバル化できていない」、つまりこ
にしないと経営のグローバル化はで
分野のメーカーが関与し、高度な
の十数年で両者の経営の中身が大き
きないと思うのです。日本の業務モ
く違ってきたと思っています。
デルをそのまま海外に持ち出しても
「技術のすり合わせ」が必要な製品
バダラッコ おっしゃるように、一部の
複雑さゆえに日本人でないと使いこ
ます。
日本企業に対して、「生産や販売は
なせないので、結局はそれを使って
バダラッコ おっしゃる通りだと思いま
などでは競争力を維持できると思い
グローバルに展開しているのに、重
意思決定するのは日本人となってし
す。
要な決定はすべて日本で、かつ日本
まいます。経営のレベルでグローバ
一方で、グローバル競争といった
人により行われている」という批判
ル化を進めるには、多国籍の様々な
視点では、日本企業は果たして真の
があります。日本のマネジメントは
人材でも使いこなせるもっとシンプ
意味でグローバル化できるのだろう
権限移譲が苦手で、そこを克服しな
ルな業務モデルにしないといけない
か、という問題があると思います。
くてはいけないのかもしれません。
わけです。
此本
以前は気質がよく似ているとい
此本 そうですね。
バダラッコ 日本ではガラパゴス化が製
われたドイツと日本の企業を比較し
この点についてはもう1 つ、日本
品だけでなく経営にも見られるとい
た時、ドイツ企業はグローバル化し
企業の業務モデルが他の国と比べて
うことなのでしょうか。
たのに対し、日本企業は「事業はグ
複雑すぎることも問題だと思ってい
此本 その通りです。
ローバル化したものの、経営はグロ
ます。業務モデルをもっとシンプル
業務がガラパゴス(複雑)なので
6
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TALK SESSION
経営もガラパゴス(日本人にしかで
本の文化そのものを言い表したもの
んなに利益率が低いのか。これは業
きない)になってしまう、という仮
だと思います。これは、褒め言葉と
務モデルの複雑さに原因があるのだ
定に立って、日本本社はこの先もガ
して申し上げています。それに対し
と思います。つまり、グローバルな
ラパゴスのままにして、海外のオペ
て、アメリカ人やドイツ人は実践的
競争では旅館のサービスではなくホ
レーションはグローバルなスタンダ
です。
テルのサービスを提供するための体
ードの業務モデルにする、つまり1
此本
先生は日本の旅館に行ったこと
制を敷かなければならないのです。
つの会社の中に2つのスタンダード
はありますか。日本と欧米の違いは、
業務や経営をもっと合理性に基づい
が並存する姿を目指すという企業も
言ってみれば旅館とホテルの違いで
てシンプルにしないと日本企業の真
出てきています。
す。旅館に行くと仲居さんが滞在中
のグローバル化も達成できないよう
日本の仕組みを海外に持ち出して
はいたれり尽くせりのサービスをし
に思っています。
も機能しないが、一方で、シンプル
てくれます。ところがホテルだと、
バダラッコ 日本は高齢化の問題も深刻
な海外の仕組みを日本に無理やり持
もちろん洗練されたサービスはあり
になっていますし、日本全体が持続
ち込んでも、複雑で繊細な業務に慣
ますがそれはあくまで合理的な範囲
可能性を意識したもっとシンプルな
れた日本人には適合しない、それな
内であって、旅館のように個人のニ
生き方を選んでいかないといけない
ら「一国二制度」でやろうよ、とい
ーズに微に入り細に入り徹底して尽
のかもしれませんね。
う考え方です。たとえば、日本では
くしてくれるようなサービスが受け
海外事業比率の大きな事業はその事
られるわけではありません。
日本において生産性の観点からも、
業のヘッドクォーターを海外に移転
日本のグローバル企業は利益率が
グローバル化の観点からも企業の内
して多国籍なチームで事業運営する
非常に低く、営業利益率がひと桁台
部の組織や業務をシンプルに作り変
という動きも出てきています。そこ
の会社が多いと思います。グローバ
える発想が必要だと思います。
に日本人幹部を送り出してグローバ
ルに事業を展開し、製品も非常にレ
本日は先生と議論ができて本当に
ルな経営のプロトコルを学ばせよう
ベルが高いにもかかわらず、なぜそ
楽しかったです。経営者の育成とひ
此本
そうですね。少子高齢化が進む
というわけです。
と口に言っても、社長と社
バダラッコ しかしながら、
長を支える経営チームの問
ダブルスタンダードを維
題、後継者育成の問題、幹
持するのは大変そうです
部候補の裾野を広げるとい
ね。
う問題、経営のグローバル
此本さんは、日本の業
対応の問題、本当に様々な
務モデルについて「複雑」
、
論点を挙げていただきまし
た。ありがとうございまし
「繊細」という言葉を使
た。
いました。まさしく、日
(敬称略)
TALK SESSION
JOSEPH
BADARACCO
SHINGO
KONOMOTO
7
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LECTURE MESSAGE
講師からのメッセージ
デジタル化への
対応はIT部門だけの
問題ではない
ピーター・ウェイル教授
マサチューセッツ工科大学スローン・マネジメント・スクール
情報システム研究センター(CISR) 議長
Peter Weill
Senior Scientist, Chairman, Center for Information Systems Research, MIT Sloan School of Management
世界各国92の企業がCISRに参加
ています。しかもCIOというポジションも以前と
マサチューセッツ工科大学(MIT)スローン経
経営トップに直言できない立場というのが一般的
営学大学院の情報システム研究センター(CISR)
でした。私たちの調査でも、54%のCIOはそうい
は、1974年、MITのジャック・ロッカートらによ
う立場に置かれています。しかし一方で46%のCIO
って創設された研究センターで、当初は企業のIT
は、第一級の経営トップとして活動しています。
部門を効果的に機能させる方法の調査研究をミッ
そういうCIOたちが同僚としてCEOなどをCISRの
ションとしていました。企業が資金と自社の事例
プログラムに連れてくるようになっているのです。
を提供し、MITの研究者が概念的に整理したうえ
最近も6月に4日間、
「デジタル・ビジネスの基礎」
でそれを共有するという「リサーチ・コンソーシ
というテーマで恒例のサマーセッションを開きま
アム」のコンセプトで運営しています。
したが、92社のメンバー企業のうち63社のCIOや
私がCISRに参加したのは2000年で、そのころ
CEOなどが延べ90人、参加しました。
はロッカートが引退時期を迎えていたため、メン
バー企業は4社にまで減っていました。しかしそ
の後大きく発展し、今は世界各国の企業92社が
は変わってきています。CIOは従来、CEOなどの
デジタル化に対応しなければ成功できない
メンバーとなっています。
CISRの研究者は、私も含めて過去1年間に30社
その間もリサーチ・コンソーシアムというコン
以上の企業の取締役会にプレゼンテーションを行
セプトは変わっていませんが、ミッションは大き
いました。これも、今起きているデジタル化の動
く変わりました。創立当初は企業のIT部門に焦
きが、もはやIT部門だけの問題としてとらえられ
点を当てていましたが、現在は、急速にデジタル
るべきではないということをよく示していると思
化する世界の中で企業が成功するにはどうすべき
います。プレゼンする内容も、ITガバナンスとい
かというように、企業全体が研究対象になってい
った定番のトピックに限らず、「デジタル化の波
るのです。
の中でいかに収益を上げるか」「ビッグデータか
したがって私たちが主にコンタクトするのは依
ら価値を引き出す方法」等々、私たちが「デジタ
然としてCIO(最高情報責任者)ですが、CISRの
ル・エコシステム」と呼ぶ、新しい企業像と関連
講座やワークショップには最近、CEO(最高経営
するテーマが多くなっています。
責任者)などの経営トップも参加するようになっ
すでに多くの産業で、顧客はデジタル化したビ
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LECTURE MESSAGE
ジネスモデルを求めるようになってきています。
つつ、世界のいいところも吸収しています。例え
例えば消費者向け金融サービスの分野では、新規
ば日本発の要素としては、品質へのこだわりとか
売り上げの30~40%が、スマートフォンやタブレッ
改善、プロセスを円滑に運営する能力などがあり
トなどのモバイル端末経由で入ってきたものです。
ます。今は米国のP&Gやスウェーデンのテトラパ
シティバンクはマサチューセッツ州で1%程度の
ックなどにもそうした要素が見られるようになっ
シェアしか獲得できず、今年の1月には州内にあ
ています。中国のアリババやシンガポールのDBS
った17の支店を閉鎖して、ATMだけにしてしま
という銀行などが持つ中国的な要素も、グローバ
いました。しかし同行の顧客は少しも困っていま
ルな企業文化の要素の一つになりつつあります。
せん。ATMでほとんどの用は足りるからです。金
そういう意味では米国の影響は薄れつつあるとい
融サービスに限らず、テレビにも今はグーグルの
えるかもしれません。しかも各国の企業がそうし
OSが入っていたりします。だからテレビ経由でネ
たベストプラクティスを取り入れる速さは、テク
ット通販のサイトにアクセスして欲しいものを買
ノロジーの進歩で格段に速くなってきています。
うことができます。私は、もはや量販店にはほと
では日本企業がより戦略的にITを活用できる企
んど行きません。
業(IT Savvy)になるには、どうすればいいのでし
そういう現実が、デジタル化に対応しなければ
ょうか。
成功できないという経営トップの危機意識となっ
まずは野村マネジメントスクールの「経営者の
て今、表れているのです。
ためのITマネジメント講座」に参加することです。
ITを戦略的に活用できる企業になるには
現在、CISRに参加している日本企業は、日立
製作所と野村総合研究所の2社だけです。その点
について、日本企業の経営トップは、ITに対する
認識が低いと指摘する人もいます。でも、必ずし
もそうではないと私は思います。
日本企業が少ないのは、CISRの側が日本企業
を積極的に勧誘してこなかったということもあり
ます。日本企業の場合は、文化的な要因もありま
す。英語が堪能な方でも、私たちの討議スタイル
になれていないこともあり、
「何日も過ごすととて
ITの技術的側面を論じるプログラムは日本にも数
多くありますが、IT投資からどうやって価値を引
き出すのか、デジタル化に備えるための企業のビ
ジネスモデルはどうあるべきか、といったように
経営に焦点を当てたユニークなプログラムは、野
村マネジメントスクール以外にはあまりないから
です。外国人講師のセッションには通訳がつきま
すし、MIT流のガンガンやりあうスタイルよりは
討議のスタイルもマイルドです。
異なる企業の受講生同士が、日本のデジタル化
の未来について語り合うことにはとても大きな意
味があると思います。IT Savvyを目指すのであれ
ば、まずそこから始めてみてはいかがでしょうか。
も疲れる」とおっしゃる方が多いのです。
それでもデジタル化への対応で、日本企業が 特
に遅れているとは思いません。実際、世界的に見
ても非常に先進的な取り組みをしている企業もあ
ります。世界のトレンドを見ながらゆっくり対応
していこうという企業が多いのも事実ですが、そ
ういう企業も、米国でのオペレーションはいやお
うなくデジタル化せざるを得なくなっています。
グローバルな企業文化というのは、世界中が米
国的になるということではありません。私が言う
グローバルな企業文化とは、各国のベストプラク
ティスのブレンドのようなものです。世界の主要
企業は、出自となるローカルな文化を色濃く残し
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NSAM講座紹介
野村マネジメント・スクール
野村マネジメント・スクールは、
1981年に野村證券、
野村総合研究所を中心に、
野村グループによって設立されて以来、
我が国最高水準の経営者教育を提供しています。
世界トップクラスの
講師陣
理論の実践を意識した
プログラム構成
ハーバード・ビジネス・スクールやウォート
ン・スクール、MITなど各分野で定評のある
大学の教授が講師を務めます(
。通訳あり)
企業の経営者や専門的実務家を招き、先
進的かつ重要なトピックをカバー。理論の
実践を意識したプログラムとなっています。
Characteristics
of
the School
講座の特徴
思考力と判断力を磨く
討論形式の学習法
多様な受講生との
密度の高い
「知的交流」
経営者が実際に直面した状況を、受講者
自ら経営者の目線で考え、講師やほかの
受講生と討議する
「ケース・メソッド」
を中
心に講座を進めます。
(討議は日本語)
幅広い業種から豊富な経験を持つ受講
生が参加し、活発な意見交換が行えます。
講座修了後もそのネットワークを生かすこ
とで、継続的に多様な刺激を得られます。
今後の開催講座一覧
年齢層
受講料
(消費税別)
企業の経営幹部
(役員・部長クラス)
、
IT担当役員
(CIO)
40歳前後
~
55歳前後
50万円
企業の経営幹部
(事業部門長など)
40歳前後
~
55歳前後
55万円
第34回 野村・ウォートン
価値創造のための
コーポレート・ファイナンス講座
企業の企画、
財務、
グループ経営などの
中堅幹部
30歳前後
~
40歳前後
2017年1月頃
決定予定
第37回
トップのための経営戦略講座
企業の経営幹部
(役員・部長クラス)
45歳前後
~
55歳前後
2017年1月頃
決定予定
期間
講座名
2016年
11月9日
(水)
〜13日
(日)
第6回
経営者のためのITマネジメント講座
2017年
2月6日
(月)
〜10日
(金)
第13回 野村・ウォートン
上級管理者のための経営財務講座
2017年
5月15日
(月)
〜26日
(金)
2017年
7月上旬〜下旬
(3週間)
対象者
お問い合わせ先 ☎︎03(3342)8221 [email protected]
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申込締切 2016年10月19日(水)
講座紹介1: IT Management Program for Non-IT Executives
経営者のためのITマネジメント講座
IT
(情報技術)
から、
企業にとっての価値を最大限に引き出す
ための統制力や判断力を修得していただく講座です。
対象者:企業の経営幹部(役員・部長クラス)、IT担当役員(CIO)
期間
:2016年11月9日
(水)〜13日
(日), 5日間
募集人数 :約40名
受講料
:50万円(消費税別)
激変する経営環境下で、ITは業務効率化・省力化を担うだけでなく、経営
戦略上のカギを握るようになりました。
これまでのように
「専門家に任せてお
けばいい」
というテーマではなく、経営者自身が自ら適切な判断を下さなけ
ればならない課題になったといえます。本講座ではこうした問題について、最
新の理論と実践事例を学ぶことができます。
学習方法は、今回からiPadを導入し、様々な業種の企業における数多く
の事例をもとに、具体的に記述されたITマネジメントの典型的なケースを各
自で考えます。
その後グループおよびクラスでの討議を行い、ITから企業にと
っての価値を最大限に引き出すための統制力や判断力を磨いていただきま
す。
また、学んだ考え方の枠組みを応用する演習も組み込んでいます。
CONTENTS/コンテンツ
LECTURERS/講師陣
経営者としてITの何を把握すればいいのか
マサチューセッツ工科大学やコペンハー
□ ITガバナンス
□ IT投資の考え方
ゲン・ビジネス・スクールの教授に加え、
日
ITが生み出す価値
所の講師で編成しています。
□ IT投資の優先順位付け
□ プロジェクト管理
淀川高喜
Koki Yodokawa
野村総合研究所 研究理事
(ITによる企業革新)
本企業の実情をよく知る野村総合研究
ピーター・ウェイル
ITがもたらす機会と脅威
譲原雅一
Peter Weill
マサチューセッツ工科大学
スローン・マネジメント・スクール
情報システム研究センター
(CISR)議長
(組織におけるITの役割・価値に関する
研究、ITガバナンス)
□ 危機管理と危機対応
□ ITによる企業価値の向上
□ ITのリスク評価とリスク対応
経営者のITへの関わり方
Masakazu Yuzurihara
野村総合研究所
システムコンサルティング事業本部
戦略IT研究室長
(情報戦略、IT戦略)
ロバート・オースティン
□ ITの戦略的活用
□ ITによるグローバル展開
大川内幸雄
Robert D Austin
アイビー・ビジネス・スクール教授
(イノベーション、ITリーダーシップ)
企業変革とITの活用
Yukio Okouchi
野村総合研究所
システムコンサルティング事業本部 産業ITコンサルティング部長
(情報戦略、IT戦略、ITガバナンス)
□ 変革のプロセスとITの関わり方
□ コミュニケーション
TIMETABLE/1日のスケジュール例
15:00
16:00
17:00
18:00
19:00
20:00
自習/宿泊
夕食
グループ討議
演習準備
演習ガイダンス(森沢/淀川)
新宿野村ビル
14:00
コーヒーブレイク
13:00
講義
よ り ITSavvy
な
企 業になる(ウェイル)
※実際のスケジュールは変更になることがあります。
12:00
昼食
ザホテルに宿泊していただきます。
11:00
ケース討議
イノベーション/
総 括(オースティン)
の学習効果を高めるため、期間中は京王プラ
10:00
グループ討議
コーヒーブレイク
せたプログラムです。予習を十分に行って講座
9:00
ケース討議
危 機管理(オースティン)
スメソッドと活発な討議を伴う講義を組み合わ
8:00
グループ討議
土日を含む実質4日間の短期集中講座。
ケー
京王プラザホテル
11
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PARTICIPANT PROFILE/受講者のプロフィール
本講座は、様々な業種から経験豊かな経営幹部(取締役、執
行役員、部長クラス)
の方々にご参加いただくことを前提として
います。受講者の業種、経験、専門性が多様になるように学習グ
ループを編成しますので、
CIOなどITを統括される立場の方々に
30
(%)
20
年齢
35-39歳
4%
0
参加企業例
第1回~第5回
(2011年~2015年)
(順不同)
建設・不動産
55-59歳
40-44歳
16%
20%
平均
49.7歳
50-54歳
40%
45-49歳
20%
清水建設、
サンケイビル、野村不動産
食品・医薬品
サッポロホールディングス、味の素、みらかホール
ディングス
石油・化学
日東電工、出光興産、住友ゴム工業、三井化学、
EMGマーケティング
電気機器
三菱電機、
日立製作所、村田製作所、横河電機
8%
4%
※2015年実施の本講座参加者のデータより
金融
三井住友海上火災保険、JCB、朝日火災海上保
険、
アメリカンファミリー生命保険、東海東京フィナ
ンシャル・ホールディングス、みずほ証券、SMBC
日興證券、資産管理サービス信託銀行、農林中
央金庫、三菱UFJ信託銀行、
日本インベスター・ソ
リューション・アンド・テクノロジー、セブン銀行、
SMBCコンシューマーファイナンス、
日本カードネッ
トワーク、
りそなホールディングス、野村證券、野村
アセットマネジメント
運輸
西日本鉄道、全日本空輸、
日本郵便
電力・ガス
その他製造
東京ガス、大阪ガス、中国電力、四国電力
商業
長瀬産業、
オンワード、𠮷野家
エスアールエル、
キヤノンI Tソリューションズ、
KPMGあずさ監査法人、野村総合研究所
ITの経験はないが、
ビジネスパーソン
満足度
凸版印刷、三菱鉛筆、花王、武蔵塗料
※2015年実施の本講座参加者のデータより
スタッフ/ほか
検討いただく際の要素となります。
副部長
クラス
生の経営幹部としての経験の長さや権限の範囲が、
ご参加を
12%
部長クラス
生同士や講師との意見交換の質の高さが求められます。受講
執行役員クラス
10
トップ
マネジメント
16%
実践的な学習機会が得られます。
講座では、活発な討議を伴う講義を行います。
そのため、受講
28%
32%
課長クラス
とっても、経営や事業部門とのコミュニケーションを図るための
役職
情報・サービス
PARTICIPANT VOICE/受講者の声
普通 4%
がIT部門をマネジメントするというケース
を通じて、ITのユニークさと“マネジメント”
そのものについて学習できた。
また、最新
のデジタル化の研究者から今後のビジネ
よかった
スのあり方、方向性についての話を直接
96%
(金融 執行役員)
伺うことができた。
改めてIT・デジタルの視点の重要さを
ITに特化した内容かと思っていました
認識した。
また、ITもマネジメントの原理
が、実際にはビジネスがどうあるべきか、
(情
原則が大切だということが分かった。
そのためにITはどうあるべきかという視点
報サービス 経営役)
で、事例も多く、非常に興味深い内容でし
ケース討議のみならず、講義もインタラ
(金融 執行役員)
た。
クティブだったので良かったです。教材の
業務から離れて今後のITの方向性・課
量は多かったものの、合宿方式で時間が
題を整理できた。
いろいろな場面で示唆
(金融 執行役員)
取れ、良かったと思います。
のある内容が多く、大変良かった。明日か
講師、受講生、
いずれも簡単に会うこと
(電力ガス マ
ら実行、考える契機になった。
がかなわないメンバーであり、3日間濃密
ネージャー)
(情報サー
に会話できたことにとても感謝。
ITに関わる他社のメンバーとの交流・
ビス 部長)
情報交換は今までとは違った気づきを与
グループ討議方式は準備が大変だっ
えてくれた。
また、事前送付の教科書を含
たが理解を深めることができた。
最後のグ
め、
きわめて体系的なカリキュラムであり、
ループ演習も全体の理解を深めるのに役
(電機 事業主幹)
よく理解できた。
(金融 部長)
立った。
参加をおすすめする部門(複数回答)
営業・マーケティング
5%
IT
10%
企画 9%
トップ 9%
経理・財務
2%
トップ
12%
事業部
33%
本社
67%
企画
26%
IT
27%
※2015年実施の本講座参加者のアンケートより
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申込締切 2016年12月22日(木)
講座紹介2: Nomura-Wharton Executive Program : Integrating Strategy and Finance
野村・ウォートン
上級管理者のための経営財務講座
投資決定と企業価値創造の関係について
戦略的な観点から学んでいただく講座です。
対象者:企業の経営幹部(事業部門長など)
期間
:2017年2月6日
(月)〜10日
(金),5日間
募集人数 :約50名
受講料
:55万円(消費税別)
資本市場のグローバル化によって、経
個別投資案件の評価方法から経営財務
営の意思決定が市場での評価に直接反
の視点に基づく日本企業の課題にいたる
映されはじめました。幹部のみならず、各
まで、
幅広い問題を取り上げます。
事業現場の上級管理者も、
投資判断を行
学習方法は、講義に加えて演習、実際
う上で基準となる考え方を理解し、個別
の企業を題材にしたケース討議や重要テ
の投資が企業全体の「価値創造」
に与え
ーマについてのグループ学習を組み合わ
る影響に留意する必要があります。
せて行います。
それらを通じて事業への投
本講座は企業の幹部に求められる価
資と資金調達の両面から、企業財務の基
値創造の考え方を学んでいただくため、
本理論と応用方法を学ぶことができます。
CONTENTS/コンテンツ
LECTURERS/講師陣
投資の意思決定と資本コスト
ペンシルベニア大学ウォートン・スクール
□ 経営目的と事業戦略
□ 資本コスト
□ 不確実性下の投資決定
および東京大学の教授陣に、
当スクールの主席研究員を加えた講師で編成しています。
企業価値の評価と資本構成
ビルゲ・ユルマズ
新井富雄
Bilge Yilmaz
ペンシルベニア大学
ウォートン・スクール教授
(コーポレート・ファイナンス、
ゲーム理論、
マイクロ・ストラクチャー、
プライベート・エ
クイティ)
□ 企業価値の評価
□ 資本構成と企業価値
企業買収の評価
□ 買収案件の評価
□ 事業ポートフォリオの再構築
Tomio Arai
GPIF(年金積立金管理運用独立行政
法人)運用委員長
東京大学名誉教授
日本証券 アナリスト協会検定会員
遠藤幸彦
ブラント・グルテキン
Yukihiko Endo
野村マネジメント・スクール
主席研究員
(資本市場論、金融サービス企業経営戦
略論)
Bulent Gultekin
ペンシルベニア大学
ウォートン・スクール准教授
(コーポレート・ファイナンス、資本市場、民
営化、開発金融)
価値創造のための経営戦略
□ 価値創造のための経営戦略
TIMETABLE/1日のスケジュール例
11:00
12:00
13:00
14:00
15:00
16:00
17:00
18:00
19:00
20:00
グループ学習
夕食
グループ学習
質問時間
効果を高めるため、週末を除く期間中は京王
プラザホテルに宿泊していただきます。
10:00
講義
M &A(ユルマズ)
組み合わせています。予習やグループ学習の
9:00
昼食 兼
グループ学習
分かれており、講義とケース討議をバランスよく
8:00
ケース討議
マリオット(グルテキン)
5日間の短期集中講座。1日は4セッションに
※実際のスケジュールは変更になることがあります。
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講座紹介3: Nomura-Wharton Corporate Finance Program for Value Creation
野村・ウォートン価値創造のための
コーポレート・ファイナンス講座
財務理論とその戦略的な応用を、
体系的に学んでいただくことを目的とした講座です。
対 象 者:企業の企画、財務、
グループ経営などの中堅幹部
期間:2017年5月15日
(月)〜26日
(金), 2週間 募集人数:約75名 受講料:2017年1月頃決定予定
企業経営や資本市場のグローバル化、
としています。
金融技術の革新などによって、経営の戦
学習方法は、講義に加えて演習、実際
略的意思決定プロセスにおける財務の
の企業を題材にしたケース討議や重要テ
役割は著しくその重要性を高めています。
ーマについてのグループ学習を組み合わ
特に経営資源の最適配分、多角化・新事
せて行います。
それらを通じて事業への投
業開発、海外直接投資、買収・合併など
資と資金調達の両面から、企業財務の基
は、財務面の検討なしには的確な意思決
本理論と応用方法を学ぶことができます。
定をすることができません。
本講座は、企業で投資決定、財務戦略
の策定に携わる中堅幹部の方々に企業
財務の意思決定に必要な理論とその応
用を体系的に理解していただくことを目的
申込開始 2017年1月頃予定
CONTENTS/コンテンツ
投資の意思決定と資本コスト
□ 投資決定の理論
□ 不確実性下の投資決定
□ 資本コスト
資本構成と投資成果の配分
□ 企業価値
□ 最適資本構成
□ 配当政策と株価
リスク管理とデリバティブ
□ 財務のリスク管理
□ デリバティブの活用
□リアル・オプション
企業買収の評価
□ 買収案件の評価
企業価値創造と経営財務
□ 価値創造のための経営戦略
LECTURERS/講師陣
ペンシルベニア大学ウォートン・スクールおよび東京大学の教授陣に、当スクールの主席
研究員を加えた講師で編成。
さらに、財務担当の経営者を特別講師としてお招きします。
講座紹介4: Advanced Management Program
トップのための経営戦略講座
新時代のトップ経営者に求められる洞察力、
思考力、
判断力を
総合的に磨いていただく講座です。
対 象 者:企業の経営幹部(役員・部長クラス)
期間:7月上旬〜下旬, 3週間 募集人数:約75名 受講料:2017年1月頃決定予定
内外の政治経済環境の変化が速く、複
本講座は、企業経営者としての視野を
雑化が進んでいる近年、経営者には変化
広げ、激動する環境の中でも企業価値を
の本質を見抜く洞察力、戦略的な思考
高めるために必要な能力を総合的に磨
力、迅速で的確な判断力が求められてい
いていただくことを目的としています。
ます。
そこで幹部教育には、業務遂行を経
学習方法は、具体的に記述された企
験する過程で能力を高めていく伝統的な
業のケースを各自で考えたのち、
グループ
方法に加えて、短期集中的かつ体系的・
およびクラスでの討議を行います。全体で
多面的な学習の場が不可欠であるという
40を超すケースを取り上げるほか、演習
認識が広がっています。
やプロジェクトも組み込んでいます。
LECTURERS/講師陣
ハーバード・ビジネス・スクールの教授陣を中心に、経営者教育の経験豊富な内外一流ビ
申込開始 2017年1月頃予定
CONTENTS/コンテンツ
新たな経営戦略・経営体制の模索
□ 大企業の組織・事業の改革
□ 戦略的提携・合併・買収による成長
□ コーポレート・ガバナンス
市場への対応と競争戦略
□ 顧客分析・競争企業分析
□ 戦略的ポジショニング
企業価値の創造
□ 企業価値を高める財務戦略
創造と革新のマネジメント
□ イノベーション・マネジメント
□ サービス・マネジメント
戦略的意思決定
□ 意思決定プロセスの吟味
リーダーシップ
□ 企業の変革とトップのリーダーシップ
□ 次世代のトップの育成と選別
経営環境変化への対応
□ 企業と政府・国際経済との関係
ジネス・スクールの教授を加えた講師で編成。
また、有力企業の経営者を特別講師に招
グローバルな企業経営の成功条件
き、
経営戦略や経営哲学について話していただきます。
□ 的確な戦略構築とナレッジ・マネジメント
14
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NSAM TOPICS
「経営者のためのITマネジメント・セミナー」を開催
2016年4月21日、第6回「経営者のためのITマネジ
メント・セミナー」を開催いたしました。今回は、
「経
営者のためのITマネジメント講座」の講師陣を中心と
する3名の講師より、
「 ITを経営にいかに活用すべきか」
をテーマとした講演を実施。当日は経営者やCIOを含
む53名の方にご出席いただき、白熱した議論が展開さ
れました。
なお、各講演の概要につきましては、弊財団のHP
(www.nsam.or.jp)にて公開しております。
講演1
講演3
2030年、IT化する企業と
日本のIT産業の姿
価値創造サイクルによる
持続的変革の実現
室脇慶彦氏/野村総合研究所 理事
淀川高喜氏/野村総合研究所 研究理事、
野村マネジメント・スクール
「経営者のためのITマネジメント講座」
講師
ITの活用によるビジネスモデルの変化が進みつつある
現状について、海外事例を踏まえて説明いただきまし
た。2030年に向けて、日本企業が抱える課題を整理し、
今後の産業の大きな方
バリューチェーン(価値
連鎖)の変革をテーマ
に、事例分析を通じて、
価値創造サイクルの概
向性についてまとめ、
念を説明。そして「ユ
最後にIT産業の飛躍に
ーザー企業のIT活用実
向けて挑戦すべき課題
態調査」の調査結果を
を整理し、人材や産業
もとに、日本企業のIT活用による変革の課題を説明し
の新たな方向性につい
ました。
て提言しました。
今後の日本企業には、計画的変革と創発的変革の2つ
を連動させることが必要であると提言しました。
講演2
企業変革のためのIT戦略
譲原雅一氏/野村総合研究所IT戦略研究室長、
野村マネジメント・スクール
「経営者のためのITマネジメント講座」
講師
事務局より
企業のデジタル変革について、米国の事例を中心に説
2016年11月9日より開催する「第6回 経営者のため
明いただきました。さらに変革に向けた方向性策定や、
のITマネジメント講座」では、今回のセミナーの内容
アイデア創出などの
をさらに発展させ、より広範な領域のテーマを取り扱
各プロセスにおける
います。セミナー参加者の中にも早々に当講座への参
工夫など、実例をも
加予約をされた方もおられ、今年は例年になく熱気に
とにお話いただき、
あふれたプログラムになるものと期待しております。
今後のあるべき変革
IT部門に限らず、ITを経営に活かすという観点から、
ステップについて、
ご関心のある方々のご参加をお待ち申し上げておりま
提言しました。
す。
公益財団法人 野村マネジメント
・スクール
〒163-0544 東京都新宿区西新宿1-26-2 新宿野村ビル44階
TEL 03-3342-8221(代表) FAX 03-3342-6689
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本レポート(PDF版)は、野村マネジメント・スクールHPから
ダウンロードできます。
www.nsam.or.jp
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