chemSHERPA情報伝達スキーム 概要説明資料

chemSHERPA入門セミナーv.2
chemSHERPA情報伝達スキーム
概要説明資料
chemSHERPA事務局
chemSHERPAとは
製品含有化学物質の情報伝達共通スキーム
chemSHERPA [kémʃéərpə]:
更新
Chemical infomation SHaring and
Exchange under Reporting Partnership
in supply chain
• 製品に含有される化学物質を適正に管理し、拡⼤する規制に継続的に対応するためには、サプライ
チェーンにおける製品含有化学物質の情報伝達が重要
• chemSHERPAは、サプライチェーン全体で利⽤可能な情報伝達の仕組みを提供
確実かつ効率的な製品含有化学物質の情報伝達のために
• 川上から川下まで、商社等も含むサプライチェーンに関係する事業者における利⽤を考慮したデザイン
• 情報伝達の対象とする化学物質、情報項目、国際標準を採⽤したデータフォーマット、など、共通の
考え方に基づく情報伝達の実践が可能
• 共通の物質リストに基づく成分情報、成形品については製品分野ごとの遵法判断情報も合わせて、
「責任ある情報伝達」として情報を作成・伝達
情報伝達と管理の課題への継続的な取り組み
• 製品含有化学物質管理の課題の解決への継続的な取り組み
• 物質リストの定期更新、国際標準化の推進、普及研修のツール・機会等の提供
データ作成支援ツールを公開、JAMPが運用開始
• 2015年10月、データ作成支援ツールの正規版をリリース
• 2016年4月、JAMP(アーティクルマネジメント推進協議会)が運⽤を開始
2016-07-07 chemSHERPA事務局
2
動画
情報伝達スキームの標準化に関する課題認識
「化学物質規制と我が国企業のアジア展開に
関する研究会 取りまとめ(2013)」より
現状において、電気電子分野が関わる製品含有化学物質の情報伝達の標準スキームとして、JAMP及び旧
JGPSSIの2つが存在(他に⾃動⾞分野のIMDSも存在)。かつ、それらの「標準スキーム」による情報伝達は合計
4割に満たず、6割以上は各個別企業の独⾃様式。サプライチェーンの川中の事業者は、これら多⼤な数のスキーム
に対応しなければならず、過⼤な負担を負っているケースもある。
【情報伝達スキームの利用状況】
顧客から要求される様式の割合
(中小企業164社、複数回答あり)
【化学物質管理対応コスト】
アーティクルマネジメント推進協議
会
(パナソニック、リコー、住友化学、三
菱化学、村⽥製作所、⽇⽴製作
所、富士通など)
グリーン調達調査共通化協議会
(現 VT62474)
(ソニー、キヤノンなど
+欧・⽶の主な電気電子メーカー)
⾃動⾞業界
(トヨタ、⽇産、ホンダなど
+欧・⽶の主な⾃動⾞メーカー)
(万円/年)
大企業
平均値
うち分析費
川上
2,523
774
川中
2,685
1,389
川下
2,871
1,909
その他
1,635
50
大企業・計
2,579
1,177
中小企業
平均値
うち分析費
川上
300
168
川中
153
87
川下
156
54
その他
418
381
中小企業・計
223
128
(出典:平成23年度経済産業省委託調査 製品含有化学物質の情報伝達の実態に関する調査)
2016-07-07 chemSHERPA事務局
3
新情報伝達スキームに関する検討・開発の経緯
期間
検討・運用体制
主な取り組み
2013.5 • 化学物質規制と我が国
企業のアジア展開に関
-
する研究会(アジア研究
2014.3
会)、情報共有WG
国際的な化学物質規制の拡大に適切に対応し、サプライチェーン
がグローバル化する中で、我が国企業のアジア展開に係る諸課題
について検討
対応方針をまとめた「取りまとめ」を公開
2014.6 • 新情報伝達スキーム検
討会
-
2015.3 • 物質・材質リスト、化
学品ツール・コンバー
タ、成形品ツール・コ
ンバータ、ITシステム、
ツール検証の各WG
新情報伝達スキームを具体化
物質リストに関するパブコメの実施、管理対象基準の策定
データフォーマット(xmlスキーマ、化学品用と成形品用)の策定
化学品および成形品のデータ作成支援ツールの試作
データ作成支援ツールのマニュアル等のドキュメントを作成
データ作成支援ツールの検証(第1次)を実施。約130社が参加
新情報伝達スキームの運営体制、運用ルール等に関する検討など
2015.4 • ステアリング・コミッ
ティ
-
2016.3 • chemSHERPA暫定事務
局
• ツール技術、物質リス
ト技術、普及企画の各
WG
データ作成支援ツールの検証(第2次)
データ作成支援ツール正規版の開発、ドキュメント類の整備
データ作成支援ツール正規版リリース、運用開始
chemSHERPAの周知普及
正式運営組織の選定、ツール等の引渡し
2016.4 • JAMPによる運用開始
-
JAMPの既存スキーム(MSDSplus・AIS)との併⾏運用(2年間)
chemSHERPA管理対象物質の維持改訂、データ作成支援ツール
の操作性向上、普及活動を開始
2016-07-07 chemSHERPA事務局
4
chemSHERPA情報伝達スキームの構成要素
動画
「化学物質規制と我が国企業のアジア展開に
関する研究会 取りまとめ(2013)」に加筆
[利用ルール]
B社
A社
C社
chemSHERPA情報伝達スキームを⽤いて、情報伝達を⾏う
すべての組織が遵守すべき原則。
[管理対象物質]
情報伝達の対象とする化学物質。管理対象基準(法規制・
業界基準)によって規定される。
[データフォーマット・情報項目]
データの作成・加工・提供/回答
chemSHERPA-CI
data
XML File
情報
chemSHERPA-AI
data
XML File
情報
製品含有化学物質情報を電子データ化するためのフォーマット。
IEC62474のXMLスキーマを採⽤。
chemSHERPA-AI
data
XML File
情報流通・
蓄積インフラ
[データ作成支援ツール(互換ソフトウェア)]
所定のデータフォーマットへのデータの書き込み・閲覧等のため
のソフトウェア。運営組織から提供される基本機能データ作成
支援ツールのほか、パッケージ・ソフトウェアや社内システム等の
活⽤も想定。
[ITシステム](将来構想)
サプライチェーンにおいて、多数の情報伝達を効率的に授受す
るための、データベース、情報交換ポータルなどのシステム。
2016-07-07 chemSHERPA事務局
5
新情報伝達スキームの基本要件
「化学物質規制と我が国企業のアジア展開に
関する研究会 取りまとめ(2013)」より
1. 現在直面する製品含有化学物質規制への対応が可能であること。
かつ、「持続可能な開発に関する世界首脳会議(WSSD)」2020年目標の達成にも貢献する、リ
スク評価・管理の基本となる化学物質情報を伝達可能なスキームとすること。
2. 業種・製品分野を限定せず、サプライチェーン全体で活用できること。
かつ、既にサプライチェーンを通じた含有化学物質の情報伝達の取組が進められている分野においては、
これまでと同等以上の情報伝達・管理が可能となること。
3. 単なる⽇本標準ではなく、国際標準(デジュール・スタンダード)を目指し得るものとすること。
すなわち、電気電子分野において既に制定されている国際規格IEC62474と齟齬のない仕組みとし
た上で、対象範囲を拡げる形でISO/IEC化などを目指し得るスキームとすること。
4. デジュール・スタンダードとともに、デファクト・スタンダード化の取組が重要。
そのためにも、B2Bで、アジアを中心に拡がる日本企業のサプライチェーンでも有効に普及できる仕
組みとすること。また、⽇本政府からG2Gレベルの普及を⾏うための必要条件としても、新たなスキーム
を⽇本全体の業種横断的な仕組みとすること。
2016-07-07 chemSHERPA事務局
6
chemSHERPA製品含有化学物質情報の利用ルール(1)
製品含有化学物質情報伝達スキームchemSHERPAの最上位の文書
1.
2.
3.
4.
5.
6.
序文
適用範囲
用語の定義
製品含有化学物質管理体制の構築
製品含有化学物質情報
製品含有化学物質情報伝達の基本
6.1.
6.3.
6.5.
6.7.
6.9.
サプライチェーンにおける製品含有化学物質情報の伝達
成分情報の伝達基準
「依頼回答型」による情報伝達
情報の更新
情報伝達先における情報作成・伝達の支援
7. 化学品の製品含有化学物質情報伝達
6.2.
6.4.
6.6.
6.8.
管理対象基準
「提供型」による情報伝達
責任ある情報伝達
企業機密
7.1. 化学品の製品含有化学物質情報の作成と管理
7.2. 化学品の成分情報
8.1. 成形品の製品含有化学物質情報の作成と管理
8.3. 成形品の成分情報の複合化
8.5. 成形品における成分情報と遵法判断情報の伝達
8.2. 成形品の成分情報
8.4. 成形品の遵法判断情報
8. 成形品の製品含有化学物質情報伝達
2016-07-07 chemSHERPA事務局
7
chemSHERPA製品含有化学物質情報の利用ルール(2)
2. 適用範囲
□本ルールは、chemSHERPAの情報伝達スキームを利用した製品含有化学物質情報
伝達の原則を示したものであり、chemSHERPAの情報伝達スキームを利用して製品
含有化学物質情報の授受を⾏う全ての組織に適用される。
(注記)本項に該当する組織には、商社、ファブレス事業者、受託生産事業者等も含まれる。
□chemSHERPAの情報伝達スキームを利用する組織は、サプライチェーンにおける製
品含有化学物質の確実かつ効率的な情報伝達のために、本ルールを正しく理解し、遵
守し、本ルールを逸脱する要求をしないこと。
□本ルールに示された原則は、必要に応じてchemSHERPAが制定する規定やマニュア
ル等(以降、マニュアル等と記載する)の文書に、本ルールの内容をより具体的に展開
して盛り込まれることがあり、その際には本ルールとの関連を示す。管理対象物質リスト
やデータ作成支援ツール等を使用する場合には、それぞれのマニュアル等を正しく理解し、
遵守すること。
(注記)マニュアル等には、サプライチェーンにおける円滑な情報伝達を実現するために、各情報
項目への⼊⼒内容や制限、情報の提供や回答依頼の方法、データのファイル名の付与等につい
て定められている。
2016-07-07 chemSHERPA事務局
8
chemSHERPA製品含有化学物質情報の利用ルール(3)
4. 製品含有化学物質管理体制の構築
□製品含有化学物質情報の伝達は、各組織が定める製品含有化学物質管理の仕組み
に基づいて実施すること。
(注記)製品含有化学物質管理の仕組みの構築については、⽇本⼯業規格JIS Z
7201:2012(製品含有化学物質管理-原則と指針)や製品含有化学物質ガイドライン第
3.0版(アーティクルマネジメント推進協議会やグリーン調達調査共通化協議会等の6団体が共
同で作成)を参考とすることができる。
□製品含有化学物質管理においては、さまざまな製造工程を経て製造される組織の製品
の製品含有化学物質を把握すること。特に、化学変化、化学品から成形品への変換等
に留意することが必要である。
製品含有化学物質管理基準の明確化
設計・開発における製品含有化学物質管理
製品含有化学物質情報の⼊手・確認
供給者における製品含有化学物質の管理状況の確認
受⼊れ時における製品含有化学物質管理
製造⼯程における製品含有化学物質管理
引渡しにおける管理
トレーサビリティ
顧客との情報交換
変更管理
2016-07-07 chemSHERPA事務局
9
管理対象物質(1)
更新
管理対象基準の選定の考え⽅
• 新情報伝達スキームでは、サプライチェーンにおける製品含有規制物質の情報伝達の確実化・円滑
化のために、サプライチェーン全体が必要とし、サプライチェーン全体で合意できる管理対象基準を選定
することを目指す。
①
•
•
②
•
•
管理対象基準の選定
全般
製品含有化学物質に関係のある法規制及び/⼜は業界基準から管理対象基準を選定する。
法規等の内容(条件、表現、判断基準など)については変更せずに採⽤する。
法規制
初版では、⽇⽶欧の主要な法規制を対象とする。
アジア諸国等の法規制についても、今後取り⼊れる可能性を有する。管理対象基準として取り⼊れる
べきかを⼗分に検討したうえで、必要であれば管理対象基準の変更手続きに則り、追加していく。
③ 業界基準
• 初版では、電気電子業界および⾃動⾞業界を対象とする。
• 他業界の基準についても、今後取り⼊れる可能性を有する。管理対象基準として取り⼊れるべきかを
⼗分に検討したうえで、必要であれば管理対象基準の変更手続きに則り、追加していく。
管理対象物質リストの維持管理
• 検索⽤リストは、年2回(1月、7月)、改訂を実施。
• 管理対象基準の変更は、改訂のルールを定め、提案を受け付ける。
2016-07-07 chemSHERPA事務局
10
動画
管理対象物質(2)
管理対象基準
管理対象基準
ID
対象とする法規制及び業界基準(並び順は制定年順)
LR01
日本 化審法 第一種特定化学物質
LR02
米国 有害物質規制法(Toxic Substances Control Act:TSCA)
使用禁止または制限の対象物質(第6条)
LR03
LR04
LR05
LR06
LR07
EU ELV指令 2011/37/EU
EU RoHS指令 2011/65/EU ANNEX II
EU POPs規則 (EC) No 850/2004 ANNEX I
EU REACH規則 (EC) No 1907/2006
Candidate List of SVHC for Authorisation(認可対象候補物質)
およびANNEX XIV(認可対象物質)
EU REACH規則 (EC) No 1907/2006 ANNEX XVII(制限対象物質)
IC01
Global Automotive Declarable Substance List (GADSL)
IC02
IEC 62474 DB
substances
Declarable substance groups and declarable
2016-07-07 chemSHERPA事務局
11
動画
管理対象物質(3)
用語
定義
製品含有化学物質
製品に含有されることが把握さ
れる化学物質(JIS Z
7201:2012の定義)
管理対象物質
新情報伝達スキームが法規制及
び/又は業界基準を選択するこ
とで、製品含有化学物質管理の
対象とする化学物質
管理対象基準
管理対象物質を規定する元とな
る法規制及び/又は業界基準
IEC62474
管理対象物質検索用
リスト
(検索用リスト)
管理対象物質集約リストを、実
用的に利用される範囲で物質群
名表示の部分も含めて個別の物
質名やCAS 番号まで展開した
リスト
REACH
ANNEX
XVII
2016-07-07 chemSHERPA事務局
・・・・・・
GADSL
化審法
管理対象基準の法規制・業界基準の対
象となる化学物質の和集合によって、管理
対象物質が規定される。
(包含関係はイメージ)
12
化学品の伝達情報(chemSHERPA-CI)とデータフォーマット
動画
化学品の製品含有化学物質情報は、含有される管理対象物質の成分情報とする。
データフォーマットは、IEC 62474のXMLスキーマを利⽤し、成形品のデータフォーマットと整
合する仕様とする。
情報項目
対象
データフォーマット
0
ビジネス情報
組織名・担当者名等
1
成分情報
管理対象物質
IEC62474
XMLスキーマを準用
chemSHERPA-CI chemSHERPA-CI
XML File
XML File
chemSHERPA-AI chemSHERPA-AI chemSHERPA-AI
XML File
XML File
XML File
2016-07-07 chemSHERPA事務局
chemSHERPA-AI
XML File
13
成形品の伝達情報(chemSHERPA-AI)とデータフォーマット
動画
成形品の製品含有化学物質情報は、含有される管理対象物質の成分情報、及び遵法
判断情報とする。
データフォーマットは、国際的な普及を考え、IEC 62474のXMLスキーマを採⽤する。
情報項目
対象
0
ビジネス情報
組織名・担当者名等
1
成分情報
管理対象物質
遵法判断情報
製品分野に対応した
“エリア”による指定
2
(階層)-部品-マテリアル-物質の構造
chemSHERPA-CI chemSHERPA-CI
XML File
XML File
データフォーマット
IEC 62474
XMLスキーマを採用
chemSHERPA-AI chemSHERPA-AI chemSHERPA-AI
XML File
XML File
XML File
2016-07-07 chemSHERPA事務局
chemSHERPA-AI
XML File
14
動画
エリアによる成形品の遵法判断情報の設定
遵法判断情報の作成基準を、“エリア”で指定 (対象物質、報告⽤途、報告閾値等)する。
エリアの設定
エリアは、管理対象基準とした法規制または業界基準の中か
ら選択する。
初期設定では、電気電子機器分野向けの遵法判断情報の
ために、IEC 62474をエリアとして採⽤する。
今後、必要に応じて、別の製品分野のためのエリアの追加を
検討する。
エリア名
対象とする法規制・業界基準
IEC 62474 IEC 62474 DB: Declarable substance
groups and declarable substances
・・・・・・
GADSL
IEC62474
化審法
REACH
ANNEX XVII
■エリア「IEC 62474」のデータ⼊⼒画面のイメージ(一部)
2016-07-07 chemSHERPA事務局
15
(参考) IEC 62474
• 国際電気標準会議 IEC (International Electrotechnical Commission)
• 電気・電子技術分野の規格を国際的に統一することにより、グローバルな経済発展と国際貿
易の更なる促進を目的として活動
• IEC 62474
• [概要]2012年3月に発⾏した電気電子業界の製品に含有する化学物質や構成材料に
関するサプライチェーンにおける情報伝達の国際規格
• [目的]グローバル・サプライチェーンにおけるデータ交換の効率化を目指す。
• [内容]サプライチェーンの各社間で流通するマテリアルデクラレーションに求められる各種の要
件(基本要件とオプション) とともに、対象とする化学物質の選定基準やデータ交換の方法につ
いても規定
• [IEC62474 DB]法規制等の動向により化学物質リストは⾒直す必要があり、データ交
換の仕様(XMLスキーマ)も改善が必要となる場合があるため、これら迅速な改訂を必要とする
詳細情報は、公開のIEC62474データベースに掲載することで、適宜改訂が可能となる方法を
採⽤
• 物質リスト:Declarable substance groups and declarable substances
• IEC62474データベースは、⽇本を含む14ヶ国が参加する国際チーム(VT62474)により、
メンテナンスを実施
• URL http://std.iec.ch/iec62474/iec62474.nsf/welcome?openpage
2016-07-07 chemSHERPA事務局
16
主な情報伝達項目
化学品
成分情報
管理対象物質の含有有無(0/1)
物質名称
CAS番号
最大含有率(%)
成形品
成分情報
階層
名称
部品
員数
名称
マテリアル
員数
用途
分類記号
物質
質量 物質名称 CAS番号
含有率(%)
遵法判断情報
“エリア”で規定される対象物質・報告用途・報
告閾値に対する
含有率(%) (含有判定が「Y」の場合)
含有判定(Y/N)
2016-07-07 chemSHERPA事務局
17
動画
成分情報の伝達基準
法規制等の規定する閾値
法規制等の対象
用途に用いられ
ることが明らか
な場合、及び用
途が不明の場合
法規制等の
規定する閾値
> 0.1wt%
法規制等の
規定する閾値
≦ 0.1wt%
法規制等の対象用途に用いられない
ことが明らかな場合
管理対象物質の含有濃度
成分情報の伝達の要否
法規制等が含有を制限する
濃度以上
当該化学物質を含む成分情報の
伝達を必須とする。
chemSHERPAの自主基準
0.1wt%以上、かつ法規制等
が含有を制限する濃度未満
当該化学物質を含む成分情報を、
chemSHERPAの自主基準に基
づいて伝達する。
chemSHERPAの自主基準
0.1wt%未満
当該化学物質の情報伝達は不要
とする。任意の伝達が可能。
法規制等が含有を制限する
濃度以上
当該化学物質を含む成分情報の
伝達を必須とする。
法規制等が含有を制限する
濃度未満
当該化学物質の情報伝達は不要
とする。任意の伝達が可能。
chemSHERPAの自主基準
0.1wt%以上
当該化学物質を含む成分情報を、
chemSHERPAの自主基準に基
づいて伝達する。
chemSHERPAの自主基準
0.1wt%未満
当該化学物質の情報伝達は不要
とする。任意の伝達が可能。
•管理対象物質は、有害性等を根拠とした法規制等の対象となっている物質であることから、原則と
して、企業機密(CBI)の対象にならないと考える。
2016-07-07 chemSHERPA事務局
18
責任ある情報伝達
動画
サプライチェーンにおける授受される、chemSHERPAの製品含有化学物質情報は、す
べてが「責任ある情報伝達」である。
[化学品]
化学品の成分情報の伝達における「責任ある情報伝達」として、供給者からの情報や⾃社の知⾒に基づ
き、可能な限りの努⼒による情報を伝達する。化学品の成分情報を伝達する者は、「責任ある情報伝達」
に即した情報であることを承認(オーソライズ)した情報を伝達する。
[成形品]
成形品の成分情報の伝達における「責任ある情報伝達」として、供給者からの情報や⾃社の知⾒に基づ
き、可能な限りの努⼒による情報を伝達する。成形品の成分情報を伝達する者は、「責任ある情報伝達」
に即した情報であることを承認(オーソライズ)した情報を伝達する。選択したエリアにおいて参照される法
規制等の対象となる管理対象物質については、成分情報の伝達閾値以上含有される全ての物質について、
情報を伝達する。
成形品の遵法判断情報の伝達における「責任ある情報伝達」として、成形品の供給者として、供給先に対
し、「エリア」によって規定される基準に基づいて材料宣⾔する。エリアに基づく遵法判断情報のレベルは、エリ
アにおいて参照される法規制等が規定する要求レベルに応じたものとなる。
[共通]
川上側からの伝達情報等で知り得た情報を、⾃社で情報量を削ることなく、確実に川下側に伝達する。
全ての調達品の情報を、全ての供給者から⼊手できるとは限らないため、⾃社の有する知⾒や科学的な知
⾒などの情報を加えるなどの合理的な努⼒により作成して情報を伝達する。
2016-07-07 chemSHERPA事務局
19
データ作成支援ツール(概要)
化学品ツール
業種横断的な利用を想定
成形品ツール
• [成形品]成分情報と各業界等が設定する範囲(エリア)の遵法
判断のための情報の2つのレベルを設定
• [成形品]エリアの設定情報の外部リスト化するなど、複数の
エリアを想定した設計
提供型と依頼回答型の両⽅を想定
• ⾃ら情報を作成して提供する提供型、依頼情報を読み込み情報
を追記して回答する依頼回答型のどちらも可能
• 1製品1ファイル(一品一葉)だけでなく、複数製品を1ファイル
(多品一葉)で依頼/回答することも可能
項目
出⼒情報
化学品ツール
•成分情報
既存のスキームからの継続性に配慮
•
•
•
•
•
•
•
成形品ツール
• 成分情報
• 遵法判断情報(エリア
を指定した場合)
成分情報の • 物質名、含有 • 部品・マテリアルごと
JAMP(AIS, MSDSplus)、JGPSSIの各データの読み込み可能
⼊⼒方法
率
の物質名、含有率
JAMP(AIS, MSDSplus)、JGPSSIの情報項目を網羅
成分⼊⼒画面は、AIS、MSDSplusのインターフェイスを踏襲
複合化機能 •なし
•あり
出⼒データフォーマットは、IEC624674のxmlスキーマを採⽤
[成形品]AISの複合化機能も継承
[成形品]IEC62474の物質リストに対応(エリアとしてIEC 62474を選択した場合)
[成形品]IEC62474の必須情報項目を網羅(承認者情報など)
入⼒しやすいインターフェースとデータ作成支援機能
• 物質や除外項目は一覧から検索して⼊⼒することが可能
• 作成済みデータの取り込み機能
• [成形品]成分情報からエリアの遵法判断情報へのデータ変換機能(変換可能な部分のみ)
2016-07-07 chemSHERPA事務局
20
chemSHERPAへの移⾏
新情報伝達スキームへの移⾏のための準備と想定される作業
範囲
企業内
グループ企
業・関係企
業内
chemSHERPAへの移⾏で想定される検討・準備事項
(取り扱う製品や業態、企業規模、川上/川中/川下により異なる)
• chemSHERPA情報伝達スキームの把握
• データ作成支援ツールを用いた情報作成方法の把握
• chemSHERPAの基本的な考え方などの情報の共有
• 従来スキームで作成された情報のchemSHERPAへの変換
• 製品含有化学物質管理・情報提供に関わる業務の⾒直し
(社内規定やマニュアル、手順書等の改定)
• 社内ITシステム等の改修 など
B2B
(川下側)
• 製品の供給先(顧客)におけるchemSHERPAへの移⾏スケ
ジュールの確認、データ提供開始時期の調整 など
B2B
(川上側)
• サプライヤへのchemSHERPAによるデータ提供依頼、
データ授受の開始時期の調整 など
業界団体等
• 必要に応じて、個別の製品分野における製品固有の事情等
に業界として対応するためのデータ作成の指針等の検討・
作成 など
2016-07-07 chemSHERPA事務局
•chemSHERPA
運用スケジュール
•従来スキーム
運用スケジュール
21
chemSHERPA運用・展開のスケジュール
2016年度
上期
管理対象物質リスト
化学品&成形品
データ作成
支援ツール
下期
2017年度
上期
ツール整備(改訂:7月/1月)
正コンバータ運用
逆コンバータ運用
下期
2018年度
上期
下期
JAMP従来物質
★12月
リストの最終更新
整備(改訂:6月/12月)
寄稿, 講演, webサイト等
対外情報発信、
普及活動(セミナー) 一般向け(東,名,阪)
業界団体向け
(国内外)
管理ガイドライン
(2017以降は想定)
☆
6月JAMP従来ツール
の利用期限
当面継続
|提供停止
セミナー(適時⾒直し)
海外向け(タイ他)
(JIS Z 7201改訂検討への参画)
JIS Z 7201に応じた改訂検討
正コンバータ:JAMP MSDSplus/AIS,JGPSSI → chemSHERPA
逆コンバータ:JAMP MSDSplus/AIS,JGPSSI ← chemSHERPA
2016-07-07 chemSHERPA事務局
22
製品含有化学物質情報伝達スキームの共通化の推進
その他の書式
chemSHERPA
JAMP MSDSplus
JAMP AIS
JGPSSI/Ver.4
サプライチェーン全体
国際標準との整合
さまざまな製品分野
グローバル化
2015.10 2016.4
2016-07-07 chemSHERPA事務局
23
chemSHERPA入門セミナーv.2
chemSHERPAデータ作成支援ツール
説明資料
chemSHERPA事務局
I. データ作成支援ツールの目的と位置づけ
[データ作成支援ツール(互換ソフトウェア)]
所定のデータフォーマットへのデータの書き込み・閲
覧等のためのソフトウェア。運営組織から提供される
基本機能データ作成支援ツールのほか、パッケージ・
ソフトウェアや社内システム等の活用も想定。
2016-07-07 chemSHERPA事務局
25
Ⅱ. データ作成支援ツールの特徴
業種横断的な利⽤を想定
成分情報と各業界等が設定する範囲(エリア)の遵法判断のための情報の2つのレベルを設定
複数のエリアを想定した作り、エリア情報の外部リスト化
提供型と依頼回答型の両方を想定
⾃ら提供データを作成/依頼情報を読み込み情報を追記して回答を作成のどちらも可能
一製品一ファイル(一品一葉)だけでなく、複数製品を1ファイル(多品一葉)で依頼・回答することも可能
IEC62474準拠
IEC62474の物質リストに対応(エリアとしてIEC 62474を選択した場合)
出⼒ファイルのデータ形式は、IEC62474のXMLスキーマを採⽤
IEC62474の必須情報項目を網羅(承認者情報の追加など)
既存のスキームからの継続性に配慮
JAMP(AIS, MSDSplus)、JGPSSIの各データの読込み及びchemSHERPAフォーマットへの変換可能
JAMP(AIS, MSDSplus)、JGPSSIの情報項目を網羅
成分⼊⼒画面は、AIS, MSDSplusのインターフェイスを踏襲し、 AISの複合化機能も継承
⼊⼒しやすいインターフェースとデータ作成支援機能
物質や除外項目は一覧から検索して⼊⼒することが可能
作成済みデータの取り込み機能
成分情報からエリアの遵法判断情報へのデータ変換機能(変換可能な部分のみ)
2016-07-07 chemSHERPA事務局
26
動画
Ⅲ. 2つのデータ作成支援ツール
川上
(原材料メーカ)
化学品
chemSHERPA
CI
川下
(最終セットメーカ)
川中
chemSHERPA
CI
サブアセンブリ
原部品
混合物
chemSHERPA
CI
chemSHERPA
AI
chemSHERPA
CI
chemSHERPA
AI
完成品
chemSHERPA
AI
AI
AI
chemSHERPA
chemSHERPA
chemSHERPA化学品データ作成支援ツール
AI
複合化
chemSHERPA成形品データ作成支援ツール
全体的
に⻩⾊
系トーン
使⽤想定ユーザ
AI
chemSHERA
AI : Article Information
CI : Chemical Information
画面イメージ
chemSHERPA
化学物質や混合物を提供する事業者
伝達情報(出⼒) CI : Chemical Information
・ビジネス情報
・成分情報
2016-07-07 chemSHERPA事務局
全体的
に水⾊
系トーン
成形品を提供する事業者
AI : Article Information
・ビジネス情報
・成分情報
・遵法判断情報(エリア選択時)
27
動画
Ⅲ. 成形品データ作成支援ツール
【⼊⼒】
(表示⾔語:⽇・英・中)
chemSHERPA
chemSHERPA
AI
AI
(コンバート取込*1)
JAMP
【出⼒】
正規ファイル
(*1:時限的機能)
外部リスト
AIS
(ver4.x)
エラーがなく、承認済みの製品含有化学物質情報
依頼ファイル
依頼する製品の情報と依頼者の情報
一時ファイル
作成途中のファイル(サプライチェーンでの流通は不可)
JGPSSI
chemSHERPA-AI(成分情報)
(ver4.xx)
製品品番
製品名
KLM7890
タクトスイッチ
確定日時
対象エリア
名称(階層) 員数(階層) 名称(部品)
【⼊⼒支援機能】
○外部リストでマスタ化された情報の選択⼊⼒
物質/材質/適⽤除外 等
○物質検索機能
CAS番号、物質名(⽇英中)の部分一致
検索、該当法令での絞り込み 等
○成分情報の複合化
調達部品のAIを統合
○作成済AIの引⽤
製品への作成済みデータ引⽤/追加取込
○成分情報→遵法判断情報変換
成分情報から指定されたエリアの遵法判断
情報に変換(一部対象外)
○エリア情報
○検索⽤物質リスト
○材質リスト
○⽤途リスト
帳票
1 1.⺟材
1.⺟材
ターミナル
材料質量総計
(g)
0.286
員数(部品) 用途(材質)
ハウジング
【外部リスト】
製品質量(g)
IEC62474
分類記号(材
質)
*2
製品質量に対
する材料総計
比(%)
0.286
100
名称(材質) 質量(材質) 単位(材質)
統合バージョ
ン
1.00.00
公的規格(材
質)
N499
フィラー(充填材)を含有する熱可塑性樹脂
102 mg
ISO1043
R312
銅合⾦
1 6.(表面処理系)めっき
S002
JISH3100
0.08 mg
JISH8617
ニッケルめっき
(Excel)
6.(表面処理系)めっき
S012
銀めっき
1.⺟材
銅合⾦
R312
77.63 mg
0.29 mg
JISH8621
13.79 mg
JISH3110
銀めっき
0.21 mg
JISH8621
メタルコンタクト
1
フレーム
1 1.⺟材
R111
⾼合⾦鋼
30 mg
JISG4305
1 1.⺟材
P529
その他の熱可塑性樹脂
62 mg
ISO1043
ステム
6.(表面処理系)めっき
S012
材質情報集計結果
分類記号
N499
R312
材質名称
質量(g)
フィラー(充填材)を含有する熱可塑性樹脂
0.102
銅合⾦
0.09142
S002
ニッケルめっき
0.00008
S012
銀めっき
0.0005
R111
⾼合⾦鋼
0.03
*2:画面(基本/成分/
遵法判断)単位
○換算係数
2016-07-07 chemSHERPA事務局
等を管理
28
Ⅲ. 成形品データ作成支援ツール ー 主な画⾯構成と⼊⼒項目
発⾏者・承認者情報
依頼者情報
基本情報画面
成分情報画面
階層ー部品ー材質ー物質
製品・部品情報
画面
内容
入⼒情報項目
基本情報
画面
発⾏者・承認者情報
会社名、住所、担当者名、担当者連絡先、
承認者名、承認⽇、作成⽇ 等
製品・部品情報
製品名、製品品番、メーカ名、質量、報告単
位、発⾏⽇ 等
依頼者情報
会社名、住所、担当者名、担当者連絡先、
依頼⽇、回答期限 等
成分情報
画面
階層→部品→材質→
物質の構造を持つ製品
含有化学物質情報
階層、階層員数、部品、部品員数、材質、
材質質量、物質名、材質あたり含有率、適
⽤除外コード 等
遵法判断
情報画面
エリアにおける遵法判断
情報
報告ID毎の含有判定(Y/N)、含有率、含
有量、⽤途コード、使⽤⽤途、使⽤部位 等
2016-07-07 chemSHERPA事務局
遵法判断情報画面
29
動画
Ⅳ. 化学品データ作成支援ツール
【⼊⼒】
【出⼒】
(表示⾔語:⽇・英・中)
chemSHERPA
chemSHERPA
CI
CI
(コンバート取込*1)
(*1:時限的機能)
JAMP
MSDSplus
正規ファイル
エラーがなく、承認済みの製品含有化学物質情報
依頼ファイル
外部リスト
依頼する製品の情報と依頼者の情報
一時ファイル
(ver4.x)
作成途中のファイル(サプライチェーンでの流通は不可)
chemSHERPA-CI 成分表
基本情報
統合バージョン 1.00.00
ツールバージョン chemSHERPA-C1.00.01
物質リストバージョン D8.00
整理番号 A0001234-1
初版
作成日付
2013-09-26
承認
承認日付
2015-01-01
1.製品情報
製品名
製品品番
メーカ名
接着剤01A
000-000-000
JAMP株式会社
シリーズ品名
2.発⾏者・承認者会社情報
帳票
英字
会社名
ローカル
登録機関ID
会社ID
987654321
部署名
CSR Div.
HanakoTANTO
100-0011
(Excel)
Tokyo
都道府県(ローカル)
東京都
市町村(英字)
番地(英字)
2016-07-07 chemSHERPA事務局
Japan/日本
都道府県(英字)
市町村(ローカル)
○外部リストでマスタ化された情報の選択⼊⼒
物質
○物質検索機能
CAS番号、物質名(⽇英中)の部分一致
検索、該当法令での絞り込み 等
○作成済CIの引⽤
製品への作成済みデータ引⽤/追加取込
Staff
担当者名
郵便番号
国
【⼊⼒支援機能】
供給会社
会社ID
役職
発⾏部門
SupplyCompany
DUNS
番地(ローカル)
電話番号
Chiyodaku
千代田区
1-2-3 test
テスト町 1-2-3
123-456-789
内線番号
【外部リスト】
○検索⽤物質リスト
○材質リスト
メールアドレス
[email protected]
コメント
部署名
承認部門
役職
承認者名
CSR Div.
Senior Manager
Taro SHONIN
3.製品中の管理対象物質含有状況
製品中の管理対象物質情報に関する宣⾔
1.本製品は管理対象基準に掲載される管理対象物質を含有します
4.成分情報
管理対象基準
物質名
CAS番号
トルエン
108-88-3
石英(結晶)
14808-60-7
最大含有率
コメント
任意
LR
LR
LR
LR
LR
LR
LR
IC
IC
報告
01
02
03
04
05
06
07
01
02
1
0.2%
D
D
15.0%
5.管理対象基準の詳細
管理対象基準名
制定・改訂
LR01
日本 化学物質審査規制法
LR02
米国 有害物質規制法(TSCA)
40 CFR 763
LR03
2014-03-19
EU ELV指令
2011/37/EU
LR04
EU RoHS指令 Annex II
2011/65/EU
LR05
EU POPs規則I
2012-06-20
LR06
EU REACH規則 SVHC
LR07
EU REACH規則 Annex XVII
IC01
GADSL
IC02
IEC62474
2012-06-15
EUNo 628/2015
2015 GADSL Reference List Version 1.1
IEC62474 D8.00
○⽤途リスト
等を管理
30
Ⅳ. 化学品データ作成支援ツール ー 主な画⾯構成と⼊⼒項目
依頼者情報
発⾏者・承認者情報
基本情報画面
成分情報画面
物質(とその含有率)
製品情報
画面
内容
入⼒情報項目
基本情報
画面
発⾏者・承認者情報
会社名、住所、担当者名、担当者連絡先、
承認者名、承認⽇、作成⽇ 等
製品・部品情報
製品名、製品品番、メーカ名、発⾏⽇ 等
依頼者情報
会社名、住所、担当者名、担当者連絡先、
依頼⽇、回答期限 等
製品含有化学物質情
報
物質名、含有率 管理対象物質の含有有
無等
成分情報
画面
2016-07-07 chemSHERPA事務局
31
Ⅴ.ツールの⼊手と起動
ツールの⼊手
chemSHERPウェブサイトからダウンロード
https://chemsherpa.net/chemSHERPA/english/tool/
①ダウンロードしたzipファイルを解凍(Unzip)。
IAA.zip(成形品)またはICA.ZIP(化学品)および
操作マニュアル、⼊⼒マニュアルが同梱されています。
②IAA.zip(成形品)またはICA.ZIP(化学品)をさらに解凍(Unzip)。
ツールの起動
chemSHERPA¥Article¥Article.exe (成形品)またはchemSHERPA¥Chemical¥Chemical.exe(化学品)をクリック。
※解凍した後に、外部ファイルやフォルダなどの構成変更、名称変更、移動、削除をしないで下さい。起動できなくなる可能性があります。
※ネットワークの共有フォルダ等にツールを保存すると起動できません。
実⾏環境
分類
バージョン
OS
画面解像度
Windowsフォントサイズ
Microsoft .Net Framework Full版
Microsoft Windows Vista、7、8、8.1
XGA(1024×768)以上(推奨環境:1280×800以上)
小、中(推奨環境:小)
4.0、4.5
Microsoft Excel
2007、2010、2013
2016-07-07 chemSHERPA事務局
.net 4.5
検索
32
Ⅵ. 想定業務フローシナリオ
業務
概要
提供型
依頼回答型
提供側企業が自らデータを公開
ホームページ
ITシステム等
依頼企業の依頼に対して、作成済の
データ(または新規に作成したデータ)を
送付
AI/CI
手順
AI/CI
AI/CI
①
chemSHERPA
AI/CI
②
提供企業
提供企業
①提供企業は、データを作成し、ホーム
ページ、ITシステム等で公開
②依頼企業は、公開された場所から必要
に応じてダウンロードしてデータを入手
①依頼企業が、提供企業に対してメール
や電話等でデータの提供を依頼
②依頼を受けた提供企業は、作成済の
データを利用、または、データを新規に
作成(データ引用も含む)し、依頼企業に
提供
シナリオ(1)
(次ページ)
2016-07-07 chemSHERPA事務局
①
(依頼)
chemSHERPA
依頼企業
依頼企業
chemSHERPA
①
chemSHERPA
②
依頼企業の依頼データに、提供企業が
データを記入して送付
(回答)
依頼企業
②
提供企業
①依頼企業が、条件指定(依頼者型番、
エリア等)した依頼データを提供企業(サ
プライヤ等)に送付
②提供企業は、①の依頼データに回答を
追記して、依頼企業に送付
シナリオ(2)
(次々ページ)
33
Ⅵ.想定業務フロー シナリオ(1)提供型
提供企業
データ作成者
承認者
[D1]発⾏者情報、
作成⽇、エリアの⼊⼒
[D7]一時保存データ
の読み込み
[D2]製品情報の⼊
⼒・確定
[D8]製品、成分、遵
法判断情報の確認
[D3]成分情報の⼊
⼒・確定
[D9]承認者情報、
承認⽇の⼊⼒
[D4]遵法判断情報
の⼊⼒・確定
[D10]エラーチェック
[D5]エラーチェック
[D11]承認・出⼒
[D6]一時保存ファイ
ル出⼒
chemSHERPA
chemSHERPA
AI/CI
(一時保存)
AI/CI
(正規)
e
提供
D4は成形品のみ
2016-07-07 chemSHERPA事務局
34
Ⅵ.想定業務フロー シナリオ(2)依頼回答型
回答企業
依頼企業
承認者
データ作成者
依頼者
[D1]発⾏者情報、
作成⽇、エリアの⼊⼒
[R1] ]依頼者情報、
依頼⽇、エリアの⼊⼒
[D7]一時保存データ
の読み込み
[D2]製品情報の⼊
⼒・確定
[R2]依頼製品情報の⼊
⼒
e
依頼
[D3]成分情報の⼊
⼒・確定
[D4]遵法判断情報
の⼊⼒・確定
[R3]依頼データの出⼒
[D9]製品、成分、遵
法判断情報の確認
[D7]作成済み
データの取り込み
[D10]エラーチェック
[D5]エラーチェック
chemSHERPA
AI/CI
(依頼)
[D8]承認者情報、
承認⽇の⼊⼒
[D11]承認・出⼒
[D6]一時保存ファイ
ル出⼒
chemSHERPA
AI/CI
(一時保存)
chemSHERPA
AI/CI
(正規)
e
回答
D4は成形品のみ
2016-07-07 chemSHERPA事務局
35
Ⅶ.(参考)成形品ツール: 成分情報の⼊⼒のポイント
主な⼊⼒情報
階層
情報
項目 名称
部品
員数
必須
任意(原部品は
/任
不要)
意
入⼒ 全角文
形式 字列
数値
成形品
の成形
各原部
入⼒ 品名/
品の投
内容 原部品 ⼊量
の成形
品名
材質
名称
員数
部品名
称
分類および
名称
用途
必須
全角文
字列
物質
質量
規格
コメント
物質名
CAS
必須
任意
任意
必須
必須
数値
(単位:選択
式)
全角文字
列
(&単位)
必須
数値
選択式
部品の員
材質の⽤途
数
選択式
材質(分類
コードと材質
名)
材質の質量
半角英数字
任意報告
材料あたり
コメント
含有率(%)
必須
任意
任意
数値
全角文
字列
チェックボック
ス
半角英数字
(検索画面で
全角文字列 (検索画面で選択
選択して⼊⼒
して⼊⼒も可)
も可)
JIS規格
物質名(表示⾔ CAS番号ま
等、材質に 材質に関する
語にかかわらず英 たは物質群
コメント
関する規
語で⼊⼒)
番号
格番号
材質当たりの
重量濃度
管理対象物
質以外の物
物質に
質を、任意
関するコ
で報告する
メント
場合にチェッ
クを⼊れる
※材質合計が製品質量となるように報告(材質100%報告がルール)。
※物質については、chemSHERPA管理対象物質が、成分情報の閾値以上含まれている場合に、材料あたり含有率とともに報告。
chemSHERPA管理対象物質以外の物質や、成分情報の閾値未満の含有については、報告の必要なし(任意に報告することは可能)。
材質
部品
名称
員数
① 端子
15
用途
0.03g
銅、スズ、りん
スズめっき
0.6mg
スズ
0.5g
1
PBT樹脂
③ シェル
1
快削鋼
ニッケルめっき
④ ジャンクションセル
1
ABS樹脂
⑤ ねじ
2
炭素鋼
クロムめっき
2016-07-07 chemSHERPA事務局
材質
りん⻘銅
② 絶縁子
部品、材質の考えたかの例:コネクタ
物質
(下記のうち、赤字がchemSHERPA管理対象物質。これらに
ついて閾値を超える場合、材質あたり含有率とともに報告。)
PBT, 三酸化アンチモン、臭素系難燃剤TBBA
4g
鉄、鉛
0.3mg
ニッケル
5g
0.2g
0.2mg
ABS,三酸化アンチモン、臭素系難燃剤TBBA
鉄、炭素
クロム
出典:JAMP事例集より転載
36
Ⅶ.(参考)成形品ツール: 成分情報の⼊⼒のポイント
材質の⼊⼒
材質は選択式。chemSHERPA材質リストはJAMP材質リストを継承。
材質の⽤途分類と材質の関係(一部)
材質用途
分類記号
材質名称
R111
R112
R101
高合金鋼
高合金鋳鉄
鉄鋼/鋳鋼/焼結
合金
非合金、低合金
鋼
R102
・
・
・
R211
4.内包剤
5.はんだ接
合
○
○
○
○
○
V421
特殊金属(金)
○
・
・
・
N720
N721
N498
N499
P511
P512
P513
・
・
・
S003
….
○
非鉛はんだ
V412
6.(表面処理 7.(表面処理 8.(表面処理
系)化成処理 系)溶射
系)めっき
○
R361
P399
②⽤途に応じて
表示される材質リ
ストから選択
3.付着剤
R351
P398
①⽤途を選択
2.被覆
○
○
鋳造アルミニウ
ム合金
鍛造アルミニウ
ム合金
含鉛はんだ
R212
物質コード選択画面
1.母材
○
○
○
その他の特殊金
属(銀、パラジ
ウム等)
チタン、チタン
合金
その他の非鉄金
属
セラミック
ガラス
その他無機化合
物
フィラー(充填
材)を含有する熱
可塑性樹脂
PE
PP
PS
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
S004
S005
アルミニウム
めっき
銅めっき
スズめっき
S006
クロムめっき
○
○
○
○
・
・
・
2016-07-07 chemSHERPA事務局
37
Ⅶ.(参考)成形品ツール: 成分情報の⼊⼒のポイント
物質の⼊⼒
以下のどちらかの方法で物質を⼊⼒。
①「選択」ボタンを押下し、物質検索画面で、物質を検索して選択する。
②成分情報画面にCAS番号を直接⼊⼒して、「物質情報更新」ボタンを押下する。
※物質名称は、様々な名称があり得るため、CAS番号での管理を推奨。
※chemSHERPA管理対象以外の物質を報告する際は、成分情報画面にCAS,名称を直接⼊⼒し、「任意報告」にチェック。
物質によって、管理対象基準に関わる適⽤除外や物質⽤途の⼊⼒(選択式)が必要。
①の場合、引き続いて除外項目や物質⽤途の選択画面がポップアップ。②の場合、⾃動的にポップアップしないので、該当する欄をクリックして除外項目や物質⽤途を選択することが必要。
「材料あたり含有率」を⼊⼒。含有率に幅がある場合は、最⼤含有率とする。
chemSHERPA管理対象以外
の物質を報告する際は、成分情
報画面にCAS,名称を直接⼊
⼒し、「任意報告」にチェック。
物質検索画面
対象基準で
絞り込みして
検索することも
可。
適⽤除外、物質⽤途選択画面の例
CAS番号、 EC番号、
英名、和名で検索可
(部分一致)。
2016-07-07 chemSHERPA事務局
⼊⼒した物質の規制情報が表
示される。(表示フラグの意味は、
物質リスト説明書参照)
適⽤除外、物質⽤途等の
⼊⼒が必要な物質
鉛及びその化合物
、カドミウム及びその化合物
、六価クロム、PBB, PBDE,
PFOS, DBT, DOT, UVCBとなる
可能性のあるSVHC対象物質
38
Ⅷ.(参考)成形品ツール: 遵法判断情報の⼊⼒(エリアIEC62474)のポイント
IEC62474の物質リスト
•
•
•
•
EU改正RoHS指令、EU REACH規則 制限対象物質、EU REACH規則 認可対象物質お
よびその候補物質(いわゆるSVHC)、EU POPs規制、⽶国 TSCA、⽶国カリフォルニア州 プ
ロポジション65、中国RoHS、⽇本 化審法一特など、様々な国・地域の法規制、業界基準な
どを根拠。
電気・電子製品に含有し得る物質を選定して収載。
同じ物質でも、報告⽤途や報告閾値が異なれば、別IDを付与。
報告閾値の分⺟は共通ではない(製品中、均質材料中、部品中など)。
表:IEC物質リストの一部抜粋
ID
物質(群)名
参照法規制
報告用途
報告閾値
00021
鉛/鉛化合物
EU_RoHS, 中国RoHS, US/CA電子製品に含まれ 電池、ケーブル、子供⽤製品を除く
る有害物質規制、J-Moss, EU_REACH制限物質
全製品
00022
鉛/鉛化合物
US_消費者製品安全改善法
主として12歳以下の子供向けの消
費者製品
製品中の鉛の0.01重量%
(100ppm)
00023
鉛/鉛化合物
US_消費者製品安全改善法
玩具及び子供向け製品の塗料⼜
は表面塗装
表面被覆材中の鉛の0.009重
量%(90ppm)
00024
鉛/鉛化合物
US/CA Proposition 65
熱硬化性/熱可塑性樹脂で被覆
された電線・ケーブル⼜はコード
表面塗装中の鉛の0.03重量%
(300ppm)
電池
電池中の鉛の0.004重量%
(40ppm)
全製品
均質材料の0.1重量%
(1000ppm)
00025
00038
鉛/鉛化合物
EU_バッテリ指令、中国規格 GB-24427-2009;
フタル酸ビス(2-エチル
EU_RoHS、EU_SVHC
ヘキシル) (DEHP)
2016-07-07 chemSHERPA事務局
均質材料中の鉛の0.1重量%
(1000ppm)
同じ物質でも、報告⽤途や報
告閾値が異なれば、別ID
報告閾値の異なる2つの
法規制を根拠にしているが、
より厳しい閾値を採用
39
Ⅷ.(参考)成形品ツール: 遵法判断情報の⼊⼒(エリアIEC62474)のポイント
⼊⼒情報
情報項目
含有判定
含有率(ppm)
含有量
用途コード
使用用途
使用部位
コメント
必須/任意
必須
含有判定が「Y」の場
合にのみ必須
任意
一部必須
任意
任意
任意
入⼒形式
Y or N(選択
式)
数値
単位はmg/g/kgから
選択
数値
選択式
文字列(全角半角混在
可)
文字列(全角半角混在
可)
文字列(全角半角混在可)
化学物質を使⽤した意
図
化学物質を使⽤した部
位
遵法判断情報の報告IDと
対応する化学物質(群)に
関するコメント
入⼒内容
Y or N
適⽤除外または物
(⾃動変換機能を 「報告閾値」の分⺟に 製品当たり含有量
質⽤途(選択
使⽤した場合は 合わせた含有率
およびその単位
式)
EntryY or N)
入⼒単位
報告IDごとに1つ
「報告閾値」が材質(部品)あたりの場合は、報告IDと対応する化学物質(群)を報告閾値以上含む材質(部品)だけ⾏を追加して報告。
含有判定は
IDごとに1つ
含有判定=Nの場合、以降の
⼊⼒は不要(不可)
含有判定=Yとなる均質
材料毎に⾏を分けて報告
含有判定=Yとなる部品
毎に⾏を分けて報告
2016-07-07 chemSHERPA事務局
製品で一⾏
40
Ⅷ.(参考)成形品ツール: 遵法判断情報の⼊⼒(エリアIEC62474)のポイント
含有判定(Y/N)の考え方
「報告⽤途」に該当し、「報告閾値」以上当該物質を含有している場合は「Y」
「報告⽤途」に該当していても、含有率が「報告閾値」未満の場合は、「N」
「報告閾値」以上含有していても、「報告⽤途」に該当しない場合は、「N」
「報告閾値」以上含有していて、「報告⽤途」に該当するか不明の場合は、「Y」(安全側の判断)
適⽤除外の範囲で含有している場合でも、含有判定は「Y」(あくまでも「報告⽤途」と「報告閾値」で判定)
「成分→遵法判断情報」変換機能を用いた⼊⼒
成分情報をもとに、遵法判断情報を⾃動設定する機能(一部限界あり)
本機能は、「支援機能」であり、変換結果についての確認は必要。
本機能を使った場合は、含有判定は「EntryY」または「N」となる。「EntryY」はユーザがあらためて「YまたはN」を再
選択する必要がある。
EntryY:「Yの可能性がある」という意味。
2016-07-07 chemSHERPA事務局
41
Ⅷ.(参考)成形品ツール: 遵法判断情報の⼊⼒(エリアIEC62474)のポイント
「成分→遵法判断情報」変換機能の限界
変換の条件
・報告閾値が「製品」「部品」「材質」あたりの割合で示されているもの。
※ただし、「報告⽤途」は考慮されない。
変換ができないもの
「成分→遵法判断変換」機能
は、限界をご理解の上、⼊⼒
支援機能としてご利⽤ください。
報告⽤途にかかわらず、報告閾値のみで含有判定を⾏っている。そのため、
報告⽤途に該当しない場合は「EntryY」を「N]に修正する必要がある。
・報告閾値が特定部品
例 「電池中の鉛の0.004%」「基板中の臭素の含有合計で0.09%」「表面塗装中の鉛の0.03%」など)
・報告閾値の単位が特殊なもの
例 「1μg/m2(PFOAの合計として)」
→製品中に対象物質が含まれていれば「EntryY」、含まれていなければ「N」となる。(含有率等は設定されない)
→報告閾値の分⺟に合わせた濃度と報告⽤途を考慮してユーザが判定。含有判定=「Y」となる場合は、含有率等を⼊⼒。
製品中に対象物質が含まれていれば「EntryY」、含まれてい
なければ「N」となる。(含有率等は設定されない)。
2016-07-07 chemSHERPA事務局
42
chemSHERPA情報伝達スキームを使用される際のお願い
chemSHERPAのおける製品含有化学物質の情報伝達の原則が、「製品含有化学物質情報の利
用ルール」に示されています。chemSHERPAの情報伝達スキームを利用する組織は、サプラ
イチェーンにおける確実かつ効率的な情報伝達のために、利用ルールを理解し、遵守して下さ
い。
データ作成支援ツールを使用される際には、操作マニュアル、⼊⼒マニュアル、FAQ等を必ず
ご覧ください。
•データ作成支援ツールは、chemSHERPAのウェブサイトより無料でダウンロードできます。
•利用ルール、操作マニュアル、⼊⼒マニュアル等のドキュメントも、ウェブサイトより、ダ
ウンロードできます。
データ作成支援ツールは、法規制や業界基準の更新への対応や、機能の追加・改善のために仕
様が変更される可能性があります。そのため、本動画とは部分的に異なる可能性もあります。
ドキュメントも、必要に応じて改定が⾏われます。
chemSHERPAの最新情報、最新のデータ作成支援ツールやドキュメントは、ウェブサイトで
確認してください。
免責事項:データ作成支援ツールが提供する情報および作成されるデータ等については、
chemSHERPAは一切責任を持ちません。提供する情報の内容の一切の責任は利用者にありま
す。
chemSHERPAウェブサイト https://chemsherpa.net/
2016-07-07 chemSHERPA事務局
43
参考情報
新情報伝達スキームchemSHERPAに関する情報公開
経済産業省化学物質管理政策 ウェブサイト
http://www.meti.go.jp/policy/chemical_management/index.html
chemSHERPA ウェブサイト
https://chemsherpa.net/
2016-07-07 chemSHERPA事務局
44
chemSHERPA入門セミナーv.2
≪成形品≫データ作成支援ツール
演習
chemSHERPA事務局
演習1
データ作成
提供企業
下図のような端子付きケーブルについて、右図の赤線部分のフ
ローに従って、承認対象のAI(一時保存)を作成してみま
しょう。
データ作成者
承認者
5.1発⾏者情報を⼊⼒
する
11.1承認するデータを
読み込む
5.2製品・部品情報を
⼊⼒する
5.3成分情報を⼊⼒す
る
5.新規に
データを
作成する
5.4遵法判断情報を⼊
⼒する
11.2製品・部品情報
を確認する
11.3成分情報を確認
する
11.4遵法判断情報を
確認する
12.成分情
報の⼊⼒
13.遵法判
断情報の⼊
⼒
11.5承認者情報を⼊
⼒する
5.5エラーチェックする
11.6エラーチェックする
5.6データを保存する
e
chemSHERPA
AI
(一時保存)
※製品の用途に関する情報
ケーブルの納入先において、何の用途に使われるか不明
2016-07-07 chemSHERPA事務局
11.承認
データを
作成する
11.7承認してデータを
保存する
chemSHERPA
AI
(正規)
提供
☞図中番号は操作マニュアルの章番号を示します。
46
演習1
データ作成
端子付きケーブル(1m)
【製品名等】
動画
項目
内容
製品名
端子付きケーブルA_1m
製品品番
CableA-1k1
質量
10.8g
報告単位
個
※データ入力説明用の例として作成した仮想製品です。
【図と含有物質の状況】
部品:被覆
0.8g/m
材質:PVC
含有物質( chemSHERPA管理対象物質)
:フタル酸エステル(DEHP) (CAS:117-81-7)( (15%)
※()内は材料中含有率(%)
部品:ワイヤー 1.5g/m×5(本)
材質:銅
含有物質( chemSHERPA管理対象物質)
:銅(CAS:7440-50-8)(99%)
※()内は材料中含有率(%)
【製品の⽤途に関する補足情報】
ケーブルの納入先において、何の用途に使われるか不明
2016-07-07 chemSHERPA事務局
部品:ケーブル端子 (2.5g)
材質:
(1)合金 (快削鋼) 2.4997g
含有物質( chemSHERPA管理対象物質)
:鉛(CAS:7439-92-1)(0.2%)
(2)金メッキ 0.0003g (0.3mg)
含有物質( chemSHERPA管理対象物質)
:なし
ELV除外項目:1(a)重量で0.35wt%までの鉛を含む機械加工用
のスチール及び溶融亜鉛メッキ鋼部品
RoHS除外項目:6(a)機械加工のために合金成分として鋼材中及
び亜鉛メッキ鋼板中に含まれる0.35 wt%までの鉛
47
演習2
データの承認
提供企業
演習1で作成したケーブルのAI(一時保存)を
読み込み、右図の赤線部分のフローに従って、
承認し、正規ファイルを作成してみましょう。
データ作成者
承認者
5.1発⾏者情報を⼊⼒
する
11.1承認するデータを
読み込む
5.2製品・部品情報を
⼊⼒する
5.3成分情報を⼊⼒す
る
5.新規に
データを
作成する
5.4遵法判断情報を⼊
⼒する
11.2製品・部品情報
を確認する
11.3成分情報を確認
する
11.4遵法判断情報を
確認する
12.成分情
報の⼊⼒
13.遵法判
断情報の⼊
⼒
11.承認
データを
作成する
11.5承認者情報を⼊
⼒する
5.5エラーチェックする
11.6エラーチェックする
5.6データを保存する
e
chemSHERPA
AI
(一時保存)
11.7承認してデータを
保存する
chemSHERPA
AI
(正規)
提供
☞図中番号は操作マニュアルの章番号を示します。
2016-07-07 chemSHERPA事務局
48
演習3
依頼データに対する回答データの作成
依頼ファイル
SHAI_Request_R11-1010.shai
を読み込みます。
2つの製品について、回答を求められています。
「依頼製品名:ケーブルXA」については、演習
2で作成したデータを「引⽤」して回答を作成し
てみましょう。
「依頼製品名:ダイオード」については、演習1
と同様の手順で適当な回答を作成してみましょ
う。
☞図中番号は操作マニュアルの章番号を示します。
2016-07-07 chemSHERPA事務局
49
演習4
複合化
(1)ダイオードとパネルとヒューズの3つの部品を組み⽴てて「製品C」を製造しています。それぞれの部品についてのAIは各サプライヤから
⼊手済みです。製品の組み⽴てに使⽤する部品の個数や量は下表に示す通り です。
ダイオード
製品C
【製品C 製品名等】
パネル
項目
内容
製品名
製品C
製品品番
C-2p
質量
(複合化時に⾃動⼊⼒)
報告単位
個
ヒューズ
ヒューズ
ヒューズ
【部品と使⽤数、部品のAIファイル名】
製品
使用量、員数
サプライヤから受け取った
AIファイル名
ダイオード
1個
SHAI_複合化パーツA.shai
パネル
2.2cm2を1個
SHAI_複合化パーツB.shai
ヒューズ
3個
SHAI_複合化パーツC.shai
サプライヤから得られた3つのAIを元に、成分情報を複合化して、製品の成分情報を作成してみましょう。
☞操作マニュアルの8章をご覧ください。
(2)複合化できるのは成分情報のみです。複合化して作成された成分情報を元に、新たに遵法判断情報を作成してみましょう。
※遵法判断時の補足情報
・製品を納⼊する顧客先から、「製品は、子供向け製品や玩具には使われない」ことを顧客先から⼊手している。
・当該製品は、その目的から⻑期間⽪膚に接触するようなことはない。
(3)製品情報、発⾏者情報等、不足している情報を追加してデータを完成させ、承認して正規ファイルを作成してみましょう。
2016-07-07 chemSHERPA事務局
50
演習4
(参考) 複合化の考え方
複合化とは、複数の原部品のAIの成分情報を組み合わせて、
複合成形品の含有化学物質情報を記述する操作
(川中)
原部品
成形品名
階層
部品
電解コンデンサ
-(不要)
電極箔
セパレータ
成形品名
電源基板
階層
部品
電解コンデンサ
電極箔
複合化
ファイル名
Electrolytic
capacitor.xml
報告単位
個
員数
2
セパレータ
複合化
成形品名
CPU ボード
階層
部品
電源基板
/電解コンデンサ
電極箔
ファイル名
power board.xml
報告単位
個
員数
2
ファイル名
報告単位
員数
CPU board.xml
個
セパレータ
複合化
成形品名
CPU ユニット
階層
部品
CPU ボード
/電解コンデンサ
電極箔
セパレータ
複合化
成形品名
コントローラ
(川下)
3
階層
部品
CPU ユニット
/電解コンデンサ
電極箔
セパレータ
2016-07-07 chemSHERPA事務局
ファイル名
報告単位
員数
CPU unit.xml
個
1
Cable.xml
個
1
51
演習の回答例・補⾜
※回答例は、統合バージョン1.01.00で作成した場合を示しています。
演習1
【製品・部品情報】
【成分情報】
【遵法判断情報】
2016-07-07 chemSHERPA事務局
52
演習の回答例・補⾜
【詳細方法】
(1)整理番号、作成⽇⼊⼒
(2)メニューバーで
会社情報→⼊⼒→発⾏者・承認者情報
を押下
(5)エリアのIEC62474をチェック
(3)発⾏者情報の⼊⼒
*印の項目は⼊⼒必須(英語のみ)
(4)「OK」ボタンをを押下
2016-07-07 chemSHERPA事務局
53
演習の回答例・補⾜
(8)「成分情報」ボタンを押下
(7)対象製品をチェック
2016-07-07 chemSHERPA事務局
(6)製品情報を⼊⼒
製品名/製品品番/質量/質量単位/報告単位/発⾏⽇
は必須。
54
演習の回答例・補⾜
(9)部品の「⾏追加」ボタン押下で、
部品⾏を2⾏増やす
(10)1⾏目にワイヤーの名称を員数を⼊⼒
2⾏目に被覆の名称と員数を⼊⼒
3⾏目に端子の名称と員数を⼊⼒
(11)ワイヤーの⾏の「⽤途」のセルを選択して
材質の「選択」ボタンを押下
(14)質量(1.5)と単
位(g)を⼊⼒
(12)材質⽤途で「1.⺟材」を選択し、表
示される材質一覧からR311「銅(ケーブ
ル・ハーネスの銅)」を選択し、
(13)「選択」ボタンを押下
(15)同様に、被覆および端子について(11)〜(14)を繰り返す。
被覆については、材質⽤途「2.被覆」のP514「PVC」を選択。質量(0.8)と単位(g)を⼊⼒。
端子については、まず「端子」の⾏で材質の「⾏追加」ボタン押下で材質⾏を1⾏増やす。
1⾏目で、材質⽤途「1.⺟材」のR101「鉄鋼/鋳鋼/焼結合⾦」を選択。質量(2.4997)と単位(g)を⼊⼒。
2⾏目でさらに、材質⽤途「6.(表面処理系)めっき」のS008「⾦めっき」を選択。質量(0.3)と単位(mg)を⼊⼒。
2016-07-07 chemSHERPA事務局
55
演習の回答例・補⾜
(16)銅の⾏の「物質」のセルを選択して
物質の「選択」ボタンを押下
(17)銅のCAS番号を検索ウィンドウに⼊⼒
し、「CASで検索」を押下。
(19)含有率(99%)を⼊
⼒
(18)目的の物質が選択されたら、「選択」ボ
タンを押下。
(20)(16)〜(19)を繰り返し、PVC中含有物質(フタル酸)と含有率(15%) ならびに
鋼材中の含有物質(鉛)と含有率(0.2%)を⼊⼒。鉛については、ポップアップ画面にしたがっ
て、 ELVおよびRoHSについて適切な除外項目を選択して⼊⼒。
(22)画面左下の「遵法情報画面に移動」ボタンを押下。
2016-07-07 chemSHERPA事務局
(21)画面右下の「エラーチェック」ボタンを押下して、エラーがなければ「確定」ボタンを押下。
56
演習の回答例・補⾜
(23)「成分→遵法判断変換」ボタンを押下
(24)「Yのみ表示」をチェック
(25)EntryYと表示されている各⾏について確認。
報告⽤途に合致し、含有率が報告閾値以上であれば、含有判定を「Y」を選択。「報告⽤途」に合致しない場合や
閾値未満の場合は「N」を選択。
本製品が納⼊先で何の⽤途に使われるか不明なので、報告⽤途に合致する可能性がある場合、含有判定は「Y」
を選択する。
(26)⽤途コードの「⼊⼒してください」のセル
をクリックし、「報告⽤途不明」を選択。
(28)画面左下の「基本情報画面に戻る」ボタンを押下。
2016-07-07 chemSHERPA事務局
(27)画面右下の「エラーチェック」ボタンを押下して、エラーがなければ「確定」ボタンを押下。
57
演習の回答例・補⾜
(29)基本情報画面に戻り、
「エラーチェック」ボタンを押下。
エラーがないことを確認。
(31)「一時保存」ボタンを押
下。
(30)確認画面で「OK」ボタン
を押下
(31)フォルダ、ファイル名を確認
して「保存」ボタンを押下
※フォルダ変更、ファイル名変
更は可能。
2016-07-07 chemSHERPA事務局
58
演習の回答例・補⾜
演習2
以下の状況になっていることを確認してください。
・承認後、「製品・部品情報」の「出⼒状況」が「正規データ出⼒済み」となっている。
・「SHAI_{発⾏者整理番号}_yyyymmddhhss.shai」 (デフォルトのファイル名を使⽤した場合)という名前のファイルが出⼒されている。
※yyyymmddhhssは出⼒した年月⽇時間秒数。
【詳細方法】
(4)メニューバーの会社情報→⼊⼒→承認者情報を押下。発⾏者
承認者情報画面で承認者情報を⼊⼒して、「OK」ボタンを押下。
(1)メニューバーの
ファイル→開く→chemSHERPA形式を
押下。演習1で保存したファイルを指定し
て読み込む。
(2)製品、成分、遵法判断情報を確認
製品をチェックして、「成分情報」や「遵法判
断情報」ボタンを押下し、各画面で内容を
確認。
(3)承認⽇を⼊⼒
(6)「出⼒(承認)」ボタンを押下
※エラーチェックが実⾏されます。エ
ラーがあると次に進めません。
(5)対象製品をチェック
(7)「承認/出⼒」ボタンを押下。
「名前を付けて保存」画面で、フォルダ、ファイル名
を確認して「保存」を押下。
2016-07-07 chemSHERPA事務局
59
演習の回答例・補⾜
演習3
※回答例は、統合バージョン1.00.00で作成した場合を示しています。
【製品・部品情報】
※ダイオードについての回答データは一例です。
演習4
【複合化画面】
【成分情報画面】
2016-07-07 chemSHERPA事務局
60
演習の回答例・補⾜
演習4
【遵法判断情報画面】
※成分→遵法判断情報変換変化直後の画面は下記になりますが、報告⽤途、閾値などから含有判定を精査し、上記の回答としました。
「積層プリント基板」ではないので、
含有判定=N
「報告⽤途」に該当しないため含有
判定=N
UVCBのため、SVHC対象外。よっ
て、含有判定=N
⻑時間⽪膚に接触する可能性は
極めて低いため、含有判定=N
2016-07-07 chemSHERPA事務局
61
chemSHERPA入門セミナーv.2
≪化学品≫データ作成支援ツール
演習
chemSHERPA事務局
演習1
データ作成
提供企業
下記のような「クリームはんだ」について、右図の赤線
部分のフローに従って、承認対象のCI(一時保
存)を作成してみましょう。
データ作成者
承認者
5.1発⾏者情報を⼊⼒
する
10.1承認するデータを
読み込む
5.2製品・部品情報を
⼊⼒する
【クリームはんだ 製品名等】
項目
内容
製品名
クリームはんだ
製品品番
H-001
5.3成分情報を⼊⼒す
る
5.新規に
データを
作成する
【クリームはんだ H-001の成分表】
物質名
CAS番号
最⼤含有率
(%)
すず
7440-31-5
59
鉛
7439-92-1
34
銀
7440-22-4
0.4
銅
7440-50-8
0.18
ロジン
8050-09-7
5.2
10.2承認者情報を⼊
⼒する
11.成分情
報の⼊⼒
10.3製品・部品情報
を確認する
10.4成分情報を確認
する
5.4エラーチェックする
10.承認
データを
作成する
5.5データを保存する
※上記のうち、すずはchemSHERPA管理対象物質
ではないため、報告しないこととします。
10.5エラーチェックする
e
chemSHERPA
CI
(一時保存)
10.6承認してデータを
保存する
chemSHERPA
CI
(正規)
提供
☞図中番号は操作マニュアルの章番号を示します。
2016-07-07 chemSHERPA事務局
63
演習2
データの承認
提供企業
演習1で作成したはんだのCI(一時保存)を
読み込み、右図の赤線部分のフローに従って、
承認し、正規ファイルを作成してみましょう。
データ作成者
承認者
5.1発⾏者情報を⼊⼒
する
10.1承認するデータを
読み込む
5.2製品・部品情報を
⼊⼒する
5.3成分情報を⼊⼒す
る
5.新規に
データを
作成する
10.2承認者情報を⼊
⼒する
11.成分情
報の⼊⼒
10.3製品・部品情報
を確認する
10.4成分情報を確認
する
5.4エラーチェックする
10.承認
データを
作成する
5.5データを保存する
10.5エラーチェックする
e
chemSHERPA
CI
(一時保存)
10.6承認してデータを
保存する
chemSHERPA
CI
(正規)
提供
☞図中番号は操作マニュアルの章番号を示します。
2016-07-07 chemSHERPA事務局
64
演習3
依頼データに対する回答データの作成
依頼ファイル
SHCI_Request_Y1024A3.shci
を読み込みます。
2つの製品について、回答を求められています。
「依頼製品名:半⽥ペースト」については、演
習2で作成したデータを「引⽤」して回答を作
成してみましょう。
「依頼製品名:水性接着剤」については、演
習1と同様の手順で適当な回答を作成してみ
ましょう。
☞図中番号は操作マニュアルの章番号を示します。
2016-07-07 chemSHERPA事務局
65
演習の回答例・補⾜
演習1
【製品・部品情報】
【成分情報画面】
演習2
以下の状況になっていることを確認してください。
・承認後、「製品・部品情報」の「出⼒状況」が「正規データ出⼒済み」となっている。
・「SHCI_{発⾏者整理番号}_yyyymmddhhss.shai」 (デフォルトのファイル名を使⽤した場合)という名前のファイルが出⼒されている。
※yyyymmddhhssは出⼒した年月⽇時間秒数。
2016-07-07 chemSHERPA事務局
66
演習の回答例・補⾜
演習3
【製品・部品情報】
※この例では、接着剤にchemSHERPA管理対象物質は含まれていないものとしてデータを作成しています。
2016-07-07 chemSHERPA事務局
67