平成 27 年度第1回八千代市歯と口腔の健康づくり推進会議 会議録 開催

平成 27 年度第1回八千代市歯と口腔の健康づくり推進会議
開催日時 平成 27 年 7 月 13 日(月)
会議録
13:00~15:00
開催場所 八千代市保健センター 2 階 集団指導室
会議次第 1 開会挨拶
2 委嘱状交付・委員紹介
3 事務局職員紹介
4 会長選出・会長代理者指名・挨拶
5 議題
1)八千代市の歯と口腔の健康づくりについて
(1)
「お口の状態と全身の関係について」
(2)八千代市歯と口腔の健康づくり推進会議の目的について
2)歯科保健事業紹介及び本会議における部会体制について
(1)母子歯科保健事業紹介及び母子部会について
(2)成人・高齢者歯科保健事業紹介及び成人高齢者部会について
3)各部会の打ち合わせ
6 事務連絡
7 閉会
出 席 者
〈委員〉 杉山精一 溝口万里子 大澤秀文 奥村諭己 有馬匡彦
湯浅みさよ
三橋香 瀬田理絵 清水美保子 鈴木久美子 深山裕巳
芝田時子 山崎盛行 山室正子 加藤陽子
阿部裕一
馬場由紀子
島津俊明 櫻井洋史 坂田晃子 伊藤久美(21 名)
〈事務局〉子ども部:坂巻祐一 小谷野幸子 永井成子 春山真木子 大澤温子
健康福祉部:川上真由美 原久見子
公開又は非公開の別:公開
所管部課:子ども部母子保健課
尾留川裕実子
傍聴人:0 人(定員
安達さくら
5 名)
TEL 047-486-7250
(事務局:春山)皆様こんにちは。定刻となりましたので、平成27年度第 1 回八千代
市歯と口腔の健康づくり推進会議を開催いたします。本日の司会進行を務めさせていた
だきます子ども部母子保健課の春山でございます。よろしくお願いいたします。
会議に入る前に委員の皆様にお知らせいたします。本日の会議は、八千代市審議会等
の会議の公開に関する要領の規定により会議を公開とするものとし、会議録作成のため
会議の状況を録音させていただきますので予めご了承下さい。
改めまして,本日はお忙しい中お集まりいただきましてありがとうございます。
会議に先立ちまして,子ども部坂巻部長よりご挨拶をさせていただきます。
1 開会挨拶
(坂巻部長)皆様
こんにちは。子ども部長の坂巻です。
1
本日はお忙しい中,また暑さ厳しい折 お集まりいただきましてありがとうございま
す。また,日頃より
本市の歯科保健行政にご理解・ご協力を賜り,この場をお借りし
て御礼を申し上げます。
さて,本市は平成 24 年 6 月に「八千代市市民の歯と口腔の健康づくり推進条例」を
制定いたしました。条例では、市民の歯と口腔の健康づくりに関する施策を総合的に推
進し,市民の健康の保持増進に寄与することを目的としております。本会議はその基本
的施策を推進し,市民の歯と口腔の健康づくりを進めていくため,25年7月に設置し、
2年間の協議・検討により様々な取り組みを実施してきたところでございます。
このたびは、27年度からの2年間、本会議の委員ということで子どもから成人・高
齢者までの全ライフステージに関係する方々にお集まりいただいております。
先の2年間を土台としつつ、委員の皆様から忌憚のないご意見をいただき、新たな歯
と口腔の健康づくりの取り組みにつなげていきたいと考えております。
それでは最後になりますが,委員の皆様には,今後とも市民の歯と口腔の健康づく
りの推進へのご協力をお願い申し上げまして,簡単ではございますが私からのあいさ
つとさせていただきます。本日はどうぞよろしくお願いいたします。
2 委嘱状交付・委員紹介
(事務局:春山)続きまして、委嘱状の交付を行います。委嘱状の交付につきましては、
交付式を省略し,皆様の机の上に配布させていただいております。ご了承のほど、お願
いいたします。これより委員の皆様のご紹介をさせていただきます。
お手元の資料1の名簿の順にお名前をお呼びいたします。大変恐縮ですが、その場で
ご起立いただきますようお願いいたします。[名簿の順番に委員を紹介]
ありがとうございました。以上の皆様、よろしくお願いいたします。
3 事務局職員紹介
(事務局:春山)次に事務局職員を紹介いたします。本会議は,健康福祉部健康づくり
課と子ども部母子保健課の2つの部と課にまたがって設置しております。始めに子ども
部から紹介をいたします。子ども部の坂巻部長です。子ども部の小谷野次長です。母子
保健課の永井課長です。母子保健課の歯科衛生士春山です。歯科衛生士大澤です。続き
まして、健康福祉部の中台部長ですが本日所用により欠席させていただいております。
健康福祉部の川上次長です。健康づくり課の原課長です。歯科衛生士の尾留川です。理
学療法士の安達です。以上で職員の紹介を終わらせていただきます。
4 会長選出・会長代理者指名・挨拶
(事務局:春山)皆様、資料2の「八千代市歯と口腔の健康づくり推進会議設置要領」
をご覧ください。第 5 条 1 項の規定によりまして、「会長は委員の互選により定める」
としております。どなたか会長に立候補又は、どなたかをご推薦いただける方はいらっ
しゃいますか。
(三橋委員)杉山委員にお願いしたいと思います。
2
(事務局:春山)只今、杉山委員という声が上がっておりますが、いかがでしょうか。
[拍手]
それでは、ご賛同の拍手がありましたので、杉山委員に会長をお願いしたいと思いま
す。恐縮ですが、ご就任のご挨拶をお願いいたします。
(杉山会長)ただいまご推薦をいただきましたので会長を務めさせていただきます、杉
山です。この会議は、条例を受けて設置されましたが、この前身となるのが歯科保健推
進協議会です。背景として市内のお子さんのむし歯の状況に地域差があったため、その
解消をするための場が必要であると八千代市歯科医師会が提案して行政に設置しても
らったという経緯があり、委員さんの協力を得て成果をあげてきました。こうした活動
が歯科条例制定につながったと考えております。
他にも当時の医師会長の杉岡先生が会長を努めておられた健康まちづくりプランの
会議にも約 10 年ほど出席しておりましたが、市民委員からも健康づくりに関する様々
なご意見をまとめて、目標値を定めて推進していました。市のセクションがいくつかま
とまって健康づくりを推進していくという良い仕組みができていると感じております。
歯に関しては、中学生までではなく、高齢者までの全ての年齢を対象とした会議とし
ようとこの会議の設置に至りました。
この会議は歯科医師から皆さんに何かお願いするという会議ではありません。それぞ
れのお立場からの忌憚のないご意見に歯科医師の専門知識を合わせて、行政の支援を得
て作っていくという会議ですので、ご意見をおっしゃっていただくことがとても大事で
すのでよろしくお願いいたします。
先週むし歯の専門の学会がベルギーのブリュッセルで開催され、参加してきました。
私の医院で 6 歳から定期的に通ってきたお子さんがどのくらいむし歯にならずに済ん
だかを発表してきました。平均 2 本程度しかむし歯にならないという結果でした。大変
良い結果だという評価をいただきましたが継続して来院する患者さんは非常に少ない
のが現状です。その点トップレベルだと思ったのはデンマークでした。0 歳から 18 歳
まで社会保障で無料なので歯科医院でのむし歯予防プログラムの参加率は 98%とほぼ
全員です。ドクターによっては 100%把握していることもあり、800 何人と数も 1 人単
位まで把握していました。これはサラリーの半分が国に税金として納められる国だから
できることではありますがまるで義務教育ならぬ義務歯科保健だなと感じました。開催
国のベルギーはまた全く違います。16~18 歳までは社会保障で良いケアを提供してい
る国は多いが成人は自己負担が多いです。日本のように皆保険制度は 0 歳から死ぬまで
治療が受けられるのは良いことですが、治療内容や保険の範囲には課題もあります。世
界でもそれぞれの国が工夫していますが、八千代市でも、開業医と地域の取り組みでよ
い結果を得ることができると考えておりますのでどうぞよろしくお願いいたします。
(事務局:春山)ありがとうございました。続きまして,設置要領第 5 条 3 項により
「会長に事故があるとき,又は欠けたときは,会長が指名する委員が,その職務を代理
する」とありますので、杉山会長から会長の代理者の指名をお願いいたします。
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(杉山会長)それでは,阿部裕一委員にお願いしたいと思います。よろしいでしょうか。
[拍手]
(事務局:春山)会長からご指名がありましたので,阿部委員にお願いしたいと思いま
す。恐縮ですが,ご挨拶をお願いいたします。
(阿部委員)会長代理者を仰せつかりました,八千代市身体障害者福祉会の阿部と申し
ます。歯と口腔に関しては専門知識はありませんが、昨年までの 2 年間この会議に参加
して少し経験を積むことができたと思います。先生方と一緒に勉強させていただくとい
うスタンスで頑張りたいと思います。よろしくお願いいたします。
(事務局:春山)ありがとうございました。それでは,設置要領第6条におきまして,
会長が会議の議長となることとしておりますので,これより議事進行を杉山会長にお願
いしたいと思います。よろしくお願いいたします。
(杉山会長)それでは会議次第に従って,進めていきたいと思います。初めに,本日の
資料の確認を事務局よりお願いします。
(事務局:大澤)資料は式次第と資料1委員一覧,資料2設置要領,資料3「口腔と全
身の健康との関わり」,資料4条例の公布文,資料5八千代市第2次健康まちづくりプ
ラン,となっております。
不足などございましたらお知らせください。
資料1 「八千代市歯と口腔の健康づくり推進会議
委員一覧」
資料2 「八千代市歯と口腔の健康づくり推進会議設置要領」
資料3 「口腔と全身の健康との関わり」
資料4 「八千代市市民の歯と口腔の健康づくり推進条例 公布文」
資料5 「八千代市第2次健康まちづくりプラン(歯科部分の抜粋)」
(会長)これより議題に入ります。
本日は第1回目の会議となりますので、八千代市の歯と口腔の健康づくりについての
説明を行います。それでは事務局よりお願いします。
5 議題
議題1)「八千代市の歯と口腔の健康づくりについて」
(事務局:大澤)事務局より説明させていただきます。説明に入る前に,「歯の健康と
全身の健康との関わり」について専門家のお立場からお話しいただきたいと思います。
杉山会長よろしくお願いいたします。
(杉山会長)今日は口腔と全身の健康との関わりについてお話しをさせていただきます。
4
お子さんのむし歯の状況は 10 年前に比べるとかなり良くなっています。永久歯の 1 人
平均むし歯数は永久歯が生え揃う 12 歳児で 1 本以下となっています。昔 WHO では
2000 年までに 3 本という目標をたてましたが、私が子どもの頃は日本は平均 6 本くら
いでした。八千代市は現状では 0.53 本です。昔は学校健診でも歯の詰め物が銀色でわ
かりやすかったのですが、今は歯の色をしたプラスチックを詰めることが多く集団健診
ではわかりにくいので、数字としては疑問がありますが、傾向としては非常に良くなっ
ています。
20 歳以上の方はまだまだ詰め物が多いです。皆さんの中で詰め物が一つもないとい
う方はいらっしゃいますか?妊婦さん向けの講座で毎回聞くようにしていましたが、2
人しかいませんでした。先程のデンマークの話ですが、20 歳で詰め物がない方は約半
数にものぼります。その辺りまで徹底的にやっていくとむし歯は減らせるのだと思いま
す。なぜむし歯が減ってきたかというとフッ化物、フッ素が原因です。歯科医師の腕が
良くなったから、日本は歯科医師が増えたから、と言いたいところですが残念ながらそ
うではないのです。フッ素入りの歯みがき剤が世界的に普及したことが大きな要因です。
これでむし歯は半減しました。1970 年代にはフッ素入り歯みがき剤はほとんどなかっ
たのですが、日本では 1998 年、今から 17、18 年前に普及し始めました。ヨーロッパ
はもっと早くて 1970 年代で、日本は 20 年遅れてしまいました。今から 17、18 年前に
歯みがき剤が普及し始めた時期に 6 歳臼歯という永久歯の奥歯が生えた子が今ちょう
と 20 歳頃です。ですから今 20 歳頃のアイドルの方達はとても歯が良いですね。若い
方の歯が良いのは歯みがき剤の影響が大きいのです。もちろん親御さんのむし歯予防へ
の意識が高く、仕上げみがきの実施率も良いことも要因かと思います。フッ素入り歯み
がき剤の使用も早くから指導していますのでかなり定着しています。歯医者さんへのア
クセスも良いのでシーラントをしたりフッ素を塗ることにも取り組んでいる方が多い
です。
海外でも移民の方などコミュニケーションがとりにくい方にむし歯が多くなります。
開業している地区の村上団地でも外国の方に多くお会いしますが日常生活の優先度が
お子さんのお口の健康に反映されるように感じます。
お口の健康は日々の積み重ねが反映されます。早くにむし歯になって神経をとり詰め
物をして取れて入れ歯になって・・・という方は高齢になった時に若い時にもっと気をつ
ければ良かったとおっしゃいます。
歯を失う原因、歯の2大疾患はむし歯と歯周病で、むし歯は歯に穴があく病気、歯周
病は歯肉や歯を支える骨の病気です。そこで今日は歯を失う原因の一つである歯周病に
フォーカスしてお話しをしていきます。日本人の8割が歯周病だと歯科医師会やテレビ
番組が宣伝しているので歯周病の多さに驚かれると思います。しかし糖尿病も発熱も必
ず病気の基準がありますが、歯周病は世界的にこうなったら歯周病、ここまでは健康と
いう基準がありません。6年に一度歯科疾患実態調査を実施している厚生労働省では歯
周病の基準として CPI というコードを使用しています。すると健全に該当するコード
0は2割しかいないので8割が歯周病ということになってしまいます。コード1は歯肉
から出血する、コード2は歯石がついている、コード3は歯周ポケットの深さが4ミリ
以上という場所が1か所でもある、というようにどこで線引きするかによって割合が変
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わります。血が出ることは歯周病の初期症状であるし、歯石も付いていない方が良いけ
れどつきやすい場所があります。しかし本当に病気と言えるのはコード3以降です。歯
周病が進んでレントゲンを撮ると骨吸収と言って骨が溶けていることがわかります。こ
うなると歯が抜けることもあります。歯周病の患者さんは軽度と中等度が多く、次々歯
が抜けるような重度の歯周病は実際には決して多くなく、50代以降に増えてきます。
(口腔内写真とレントゲン写真で歯周病について説明)
*50代女性、80代女性の健康な歯肉
*30代男性の16年後に進行した歯周病(喫煙者・骨吸収あり)
*20代女性の進行した歯周病(若年で進行する場合は遺伝的な要素もある)
*40代男性(喫煙者30本/日・歯周病の進行が早い。その後肺がんで死亡)
歯周病はバイオフィルムが原因で、台所のぬめりと同じです。何百種類ものバイ菌の
塊なのでさっと水を流しても落ちません。うがいではとれないため、歯ブラシでこすり
とって落とすしかありませんし、さらにカルシウムなどが入って歯石になってしまった
ら機械で落とすしかありません。あまり歯をみがかないでいると悪玉菌が増えるという
傾向があり、バランスが崩れて腫れたりします。他にも体が抵抗する力、白血球や抗体
などの力を減じてしまうのが喫煙です。
まとめると、健康な歯肉の状態で、歯をみがかないでいたり、喫煙、ストレス、全身
の健康状態の悪化、遺伝などにより歯周病は発症・進行します。つまり歯肉の中に潰瘍
ができた状態です。歯周病になるとその潰瘍の範囲は手のひらほどの面積になると言わ
れています。口の中に手のひらほどの潰瘍がある状態ですから歯周病の菌が全身の健康
にも影響すると言われてきています。
全身の健康との関係ですが、プラークあると飲み込みが弱いお年寄りは誤嚥性肺炎に
なりやすいですが、口腔ケアが発熱日数を減らすことができます。施設の看護師さんな
どの間では経験的によく知られていたことでしたが歯科医師が調査報告したことで世
界的にその事実が認められました。
私が卒業した頃、30年前は総入れ歯を作製することが年に数回ありましたが、今で
は年に1人くらいでしょうか。70歳で20本くらい歯が揃っていることが当たり前に
なりました。80歳で20本の歯も当たり前になりつつあります。昔は八千代市でも8
020達成したお年寄りを表彰していました。
逆を言えば、何か障害をもって口腔ケアを自分でできなくなった時に自分の歯がある
ので汚れがたまりやすくなります。入れ歯はその点口から出して洗うことができるので
清潔を保てます。歯が残っているということは誰かがみがかなくてはいけません。そう
した点からも口腔ケアはとても大事になってきます。
最近言われているのは歯周炎があると糖尿病が悪化しやすいということです。日本糖
尿病学会の診療ガイドラインでは、「糖尿病と歯周病は相互に負の影響を与える。患者
さんには糖尿病と歯周病の関連性を説明し、定期的に歯科医院に受診して口腔内の健康
状態を保つようアドバイスすること」というのがグレード A という一番高い推奨レベ
ルになっています。糖尿病患者は健康な人に比べて重度の歯周病に罹っている人が多い
のです。血糖コントロールが不良の方ほど重度の歯周病の方が多いこともわかっていま
6
す。では歯周病が糖尿病の発症などに及ぼす影響はというと、グレード B で重度の歯
周病を放置すると血糖コントロールに影響がありそう、という程度です。報告はあるも
のの全てではないのでグレードが落ちます。糖尿病の方の抜歯をしたらヘモグロビン
A1c が急に良くなったので、かかりつけの内科医が何があったのかと驚いたという事例
がありました。歯周病学会でも同じことを言っています。
また妊婦さんに歯周病があると早産や低体重児出産が多くなると言われていること
について、そうであれば次世代に大きな影響があるため問題です。メカニズムとしては
毒素が出てサイトカインが出て、理論的には歯周病と早産は関連がありそうですが、現
実ではそうとも言えません。この説の根拠となったシカゴでの調査は、低所得な人が利
用する公的な健診を受けた20代の妊婦という条件でした。20代で歯周病があるとい
うのはかなり状況は悪いうえ、他の要因も想定できます。これは過大に宣伝されてしま
ったように思います。産婦人科の診療ガイドラインでは「歯科健診をしたほうがいい」
というのは、推奨グレード B ですが、
「歯周病は早産や発育遅延の関連については、報
告があるが治療効果について一定の見解は得られていない」
ということでグレード C と
いう一番下のランクです。
歯周病と心疾患との関連は、血液中に乗って心臓の弁膜や動脈硬化した血管から歯周
病菌が見つかったという報告がありましたが、見つかったからと言ってそれが原因かど
うかは別問題です。アメリカの歯周病学会では関連がある、心臓病学会からは関連はな
いと論争中なのでこれはエビデンスとは言えません。
口腔ケアが誤嚥性肺炎の予防になることは明確なエビデンスとなっています。
いろいろなところでインターネットやニュースやテレビで医療情報を扱っています
がちょっとしたトピックが全て正しいということはありません。情報を読む際は注意が
必要で、頼りになるのは関連学会のガイドラインです。ホームページで公開されている
ので専門医向けもありますが一般向けに書かれたものもありますので、信頼のおける情
報にアクセスできると思います。ご質問はありますか。ないようでしたら以上です。
(事務局:大澤)先生ありがとうございました。歯や口の健康が糖尿病や肺炎など全身
の健康に影響していることはご理解いただけたと思います。しっかりとした丈夫な歯は
バランスの取れた適切な食生活を可能にし,肥満や糖尿病など生活習慣病の予防になり,
食事だけでなく会話を楽しむなど,生活の質の向上にもつながります。歯や口の健康づ
くりのためには,赤ちゃんからお年寄りまで各ライフステージを通して,継続的に歯科
保健の推進に取り組むことが必要です。
これまでは,歯科保健を推進していくための根拠となる法令は「母子保健法」「学校
保健安全法」などに位置付けられているものの,生涯にわたって一貫して歯科保健を推
進していくための法体系が不十分でした。そのような中,千葉県では県民の歯と口の健
康づくりを総合的に推進していくため,「千葉県歯・口腔の健康づくり推進条例」を平
成 22 年 4 月に制定しました。また,国においても平成 23 年 8 月に「歯科口腔保健の推
進に関する法律」を制定しました。市町村では7月1日現在で全国で82市2区24町
2村が条例制定をしています。
八千代市においても,24 年 6 月に県内の市としては初めて,歯や口の健康づくりを
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推進するため「八千代市市民の歯と口腔の健康づくり推進条例」を制定しました。本会
議は,この条例に規定する「基本的施策」を推進するために設置しています。まず,こ
の「八千代市市民の歯と口腔の健康づくり推進条例」についてご説明いたします。お手
元の資料4の条文をご覧ください。第 1 条は目的です。市民の歯と口腔の健康づくりの
推進に関する施策を総合的に推進し,市民の健康の保持増進に寄与することを目的とし
て制定しています。
第 2 条では基本理念を定めています。
第 3 条から第 5 条では,市と歯科医療関係者と市民それぞれの責務を定めています。
そして第 6 条は基本的施策を規定しています。第 1 項は「歯と口腔の健康づくりに関
する知識・歯科疾患予防の取組に関する普及啓発」。第 2 項は「定期的な歯科検診や必
要に応じた歯科保健指導を市民が受けることの促進」としています。この 2 つを推進し
ていくのが,この会議になります。
また本条例第 7 条において,計画を策定するよう定めています。八千代市では25年
度に策定した「第 2 次健康まちづくりプラン」に歯と口腔に関する計画を盛り込んでい
ます。以下,本計画については「プラン」と呼ばせていただきます。
資料 5 は,プランの歯科に関連したページを抜粋したものです。
プランは市民の生涯を通じた健康づくりのための基本計画です。平成 25 年度から 34
年度までの 10 年間の計画となります。
「ヘルスプロモーション」を基本理念とし,市民
の皆様と策定した計画です。この会議で協議した内容は,プランの推進・評価委員会に
て報告をさせていただきます。
ここからは,歯や口腔の健康づくりの目標値等についてご説明させていただきます。
資料 5 の後ろから3枚目
P125 をご覧ください。プランの中では,条例に関わる取り
組みとしてこの 3 つを挙げています。
続きましてその次のページの P126 をご覧ください。こちらは全ての世代の歯科に関
する目標値をまとめたものです。母子に関する「すこやか親子」,成人に関する「はつ
らつ成年」
,高齢者に関する「いきいき高齢者」と 3 つに分かれています。詳しくは後
ほど各部会の説明の際にご説明いたしますが,この目標値をどのように達成させていく
かを,今後部会で話合っていきます。
今後は母子部会と成人・高齢者部会と分かれ,委員の皆様と目標達成に向けて協議・
検討して参ります。
25 年度から 2 年間の全体会の様子はこちらです。全体会は 25 年度は 1 回,26 年度は
2 回実施しています。
今後の進め方ですが,委員の皆様の任期は,お手元の資料 2 設置要領第 4 条に基づき
2 年間です。会議の開催につきましては,全体会を年に 1,2 回,各部会ごとの話し合い
を年に 2 回程度予定しております。目標値の達成等につきましては,プランの評価と共
に評価していく予定です。
(会長)今の説明について,ご意見やご質問はありますか?
次に,市で実施している歯科保健事業の紹介と,この後分かれていく母子部会と成人・
高齢者部会について事務局から説明をお願いします。
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2)歯科保健事業紹介及び本会議における部会体制について
(1)母子歯科保健事業紹介及び母子部会について
(事務局:大澤)母子保健課で行っている母子保健の歯科事業をお伝えしていきます。
大きく分けますと歯科健康診査と歯科健康教育になります。
歯科健診は,妊娠中の方を対象に,市内の委託歯科医療機関で実施しています。「や
っち」のポスターは,市内の商業施設や産婦人科に貼らせていただき,事業の PR をし
ています。
1 歳 6 か月児,2 歳 6 か月児の歯科健診は保健センターで毎月実施をしています。
3 歳児歯科健診は妊婦歯科健診と同様に市内の委託歯科医療機関で実施をしています。
「やっち」のポスターは,3 歳児健診を委託している小児科・内科や歯科医院,市内幼
稚園と保育園に貼らせていただき,事業の PR をしています。
また米本にある児童発達支援センターでは,障害児歯科健診を年2回行っています。
以上の歯科健診は,全て八千代市歯科医師会にご協力をいただき実施しています。
次に歯科健康教育は,保健センターで実施している初妊婦さんのための教室を行って
おり,歯科衛生士がお口の健康についてお伝えしています。
市の職員の出前講座「まちづくりふれあい講座」において,子育てサークルや学童保
育所などからの依頼を受け,講座を実施します。
保育園は全園,幼稚園は希望園を,歯科衛生士が巡回して紙芝居を読んだり,歯みが
き指導をしたりしています。
その他,電話や保健センターへ来所の歯科相談,在宅療養児への家庭訪問,4 か月児
と 10 か月児が集う赤ちゃん広場という事業で,保健師よりその時期の口腔衛生につい
て伝えています。
続きまして母子部会の概要についてご説明します。資料 1 委員一覧をご覧ください。
母子部会は,歯科医師・養護教諭・保育園幼稚園・障害者施設関係者の方で構成されて
います。これまでの会議の様子です。25 年度に母子部会を 2 回と,日本大学歯学部の
教授を招いての研修会を 1 回。26 年度は部会を 1 回実施しています。
2 年間の部会で取り組んだ成果物としましては,歯科健診結果のお知らせの様式と,
その裏面の歯科保健情報の修正。26 年 11 月の「広報やちよ」特集号。歯科健診結果の
お知らせを補足するホームページの作成。この 3 点です。
「歯科健診結果のお知らせ」幼稚園・保育園・小中学校では,歯科健診結果のお知
らせ書式を活用し,むし歯がなかったお子さんにもかかりつけ歯科医をもつことの重
要性を伝えました。
改訂のポイントは,親子の目に留まるよう八千代市イメージキャラクターのやっちを
配置したことや,親子で取り組めるクイズなども取り入れたことです。裏面にはそれぞ
れの年齢に合わせた歯科保健情報を園児用は 2 パターン,小学校は 6 パターン,中学校
は 3 パターン用意しております。
「広報特集号」11 月 8 日の「いい歯の日」にあわせて,前回の委員のみどりが丘小の
養護教諭の朝長先生にご協力をいただき,広報やちよで「しっかりみがいて白い歯キラ
9
リ~小学生の歯の健康のために~」という特集を組みました。小学 1 年から 6 年までの
間の永久歯が生えそろう大事な時期のむし歯予防,歯肉炎予防について楽しく学べる内
容となっております。八千代市公式ホームページで過去の広報誌の PDF 版が見られるの
で,よろしければお時間あるときにご覧ください。
「歯っぴいスマイルページ~小中学生編~」小中学校の歯科健診結果を補足するホー
ムページを作成しました。健診結果のお知らせに QR コードをつけています。6 月末現
在の閲覧数は 173 です。八千代市公式ホームページで見ることができますので「歯っぴ
いスマイルページ
八千代市」で検索してください。
次に,プランで掲げている,母子部門の数値目標ですが,資料 5 の前から 5 枚目の
P68 をご覧ください。3歳児におけるむし歯のない人の割合を,23 年度現状値 76.1%
から 80%へ。12 歳児におけるむし歯のない人の割合を現状値 56.3%から 65%へ。12 歳
児における 1 人平均むし歯数を現状値 0.95 歯から 0.5 歯へ。フッ素入り歯みがき剤を
使っている(小学生親は子どもに使わせている)割合を小学生親の現状値 52.9%から
80%へ,中学生現状値 42%から 80%へ,1 歳 6 か月児は参考値 60.7%から 70%へ。定
期的に歯科健診を受けている人(小学生親は子どもに受けさせている)の割合を,小学
生親現状値 52.7%から 65%へ,中学生現状値 20.6%から 30%へ,としています。
目標値に対する進捗状況ですが,26 年度の現状値を見ますと,3 歳児はむし歯のない
人の割合は 80.1%と,目標値を達成しており,12 歳児についても目標値に迫る数字と
なっています。
国や県の現状値と比較しても 12 歳児のむし歯のない割合は上回っており八千代市の
子どもたちの口腔内は良い状態であると言えます。
また,フッ素配合歯みがき剤の使用状況は,1 歳6か月児歯科健診の調査では,23 年
度策定時調査よりも8ポイント弱上回っています。
小中学生の歯みがき剤使用状況や定期的な健診受診につきましては,29年度にプラン
の中間評価のためのアンケート調査で把握する予定です。
3 歳児のむし歯のない人の割合がプランの目標値を既に達成し,12 歳児においても国
や県の現状値よりも高い状況ですので,この数値を維持していくことと,そのほかの項
目についても策定時より改善しており,目標値に向けて現在も力を入れて取り組んでい
る①フッ素入り歯みがき剤の使用などについて情報提供する。②歯科健診等の受診を促
し,定期受診の大切さを伝える。こうしたことを基本にすえながら,母子部門の歯と口
腔の健康づくりについて,委員の皆様と協議・検討していければと思います。
2 年間よろしくお願いいたします。
次に成人高齢者について事務局より説明いたします。
(事務局:尾留川)成人高齢期で実施している歯科保健事業の紹介、成人高齢者世代に
おける目標値、部会について説明いたします。
成人歯科健診を、40歳以上の方を対象に市内の委託した91歯科医院で、実施してい
ます。今年はがん検診・特定健診の受診券と一緒に、4月末に受診券を郵送しました。
健診の内容は、歯や歯ぐきの状況、汚れの状態などをみています。平成26年度の受診
者数は,2,680人で、前年度より136人増加しました。受診者は、女性が多く、年代性
10
別の受診者数をみますと、25年度と比べ増加が多かったのは、70歳代女性(35人)、
次いで40歳代の女性(25人)でした。年代別では、男女ともに70歳代が一番多く受診
していて、40歳代は男性と女性の受診者数の差が一番大きい(372人)状況でした。
40・50歳代男性の受診者が少ない状況が続いています。
歯科医師による健康教育を年に4回実施して、参加者は219人でした。歯科講演会を
2回開催し、26年度はお口の働き(機能)をテーマに行いました。むせなどの原因や
対処法など歯科医師会の先生から詳しく説明していただきました。関心が高く、多く
の参加がありました。
長寿支援課が開催しています「ふれあい大学校」で歯科医師による健康教育を年に
2回行い、講話の途中で参加者に体験をしてもらう場面もあり、楽しく歯やお口の健
康について知っていただく貴重な機会となっています。
歯科衛生士による健康教育では、職員の出前講座である「ふれあいまちづくり講座」
に高齢者メニューを追加しました。団体などからの依頼で 28 回実施し、参加者は 644
人です。はばたき職業センターで 22 名の方に歯科相談を行いました。その方の歯やお
口、体の状況に合わせて、歯みがき方法や歯科情報をお伝えしています。
次に成人高齢者世代の目標値や具体的な取り組みについては、第 2 次健康まちづくり
プランで、18~64 歳の成年世代と 65 歳以上の高齢者世代で別々に設定しております。
数値目標の多くは、第 2 次健康まちづくりプラン策定のためのアンケート調査によるも
のです。主な目標値は「60歳で 24 本以上、自分の歯を有する人の割合」は成人歯科健
診の統計による数値になります。策定時の 23 年度:83.3%が、26 年度は 91.4%に増加
しています。こちらは目標値を越えていますが、成人歯科健診は、歯の状態がいい人が
受けるという傾向がありますので、今後も増加にむけて、取り組んでいきます。
高齢者世代では、「食事に支障なく噛める高齢者の割合」は、高齢者の保健福祉・介
護保険ニーズ調査によるものです。22 年度は、57.1%が 25 年度は 59.5%に増加しまし
た。「80 歳で 20 本以上自分の歯を有する人の割合」は、成人歯科健診の統計による数
値になり、23 年度は、75.1%が 26 年度は 67.9%で減少しました。
参考としまして、平成 26 年 1 月~2 月に実施しました高齢者の保健福祉・介護保険
ニーズ調査で、
「定期的に歯科受診(健診を含む)をしていますか。
」という設問で、40
~64 歳は 43.8%、65 歳以上は 51.1%でした。第 2 次健康まちづくりプラン策定のため
のアンケート調査と、質問の表現が異なっていますので、参考値となります。
25・26 年度は、成人高齢者部会を 2 回ずつ開催しました。定期的に歯科健診を受ける
ためにというテーマで、検討を重ねてきました。杉山委員から「定期的な歯科健診の意
義」についての情報提供後に、グループワークでの意見を分類わけしたものになります。
①子どもの頃から歯科健診を受ける習慣がある
ている
③歯科医院に行きやすい
診を受ける機会がある
②健診を受ける必要性や利点を知っ
④健診のお知らせがくる
⑤職場や地域で歯科健
⑥歯と口腔の健康づくりに関する知識や情報がある
と分類
しました。このようなご意見をもとに、定期的に歯科健診を受けるための情報提供の具
体的な取り組みを検討しました。ご意見がでたものをまとめたスライドです。定期的に
歯科健診を受ける効果や健診内容等を周知するために,チラシ・ポスター作成について
検討中で,順次、配布・掲示していきます。ホームページ・やちよ情報メール等での情
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報の提供は、現在「やちよ情報メール」で、防災・防犯・イベント等の情報を配信して
いますが、ここで成人歯科健診や定期的な歯科健診等の情報提供について、検討中です。
団体の会報や人が集まるイベント等の機会に、周知していきます。こちらのご意見につ
いては、実施していくのかを含めて検討していきます。
成人高齢者部会等の報告は、以上になります。
(杉山会長)今の説明について、ご意見やご質問はありますか。補足しますと、この成
人歯科健診は大変良い制度で、40歳、50歳のように節目年齢のみを対象としている
市が多い中、八千代市では40歳以上の全ての年齢を対象としています。受診率が高く
ないのでもっと受けていただけると良いと思います。
ご質問がないようでしたら次に部会の打ち合わせを行いますので,事務局から説明を
お願いします。
(事務局:春山)母子部会と成人・高齢者部会の2部会に分かれて打ち合わせを行いま
すのでネームプレートをお持ちになって後ろの席に移動をお願いいたします。具体的な
進め方は、移動した後にご説明させていただきます。
なお,会議の途中ではございますが、ここで子ども部・健康福祉部の部次長は退席さ
せていただきますことをご了承ください。では,ここで移動と合わせて5分間の休憩と
させていただきます。
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休憩・移動
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皆様お集まりでしょうか。部会の進行・発表は、事務局担当職員が行いますのでよろ
しくお願いします。なお,14:50 から部会毎に発表をしていただきますので,14:45
になりましたらお声かけいたします。部会毎にまとめに入ってください。
(部会事務局:担当職員)
・部会構成メンバーの自己紹介
母子部会・・・(所属、歯について取り組んでいること、今後やってみたいこと)
成人高齢者部会・・・(所属、歯の健康について気をつけていること)
・次回の部会日程の調整について
(会長)ここで,各部会から出た意見を母子部会から順番に発表してください。
(母子部会事務局:春山)母子部会では、学校・保育園・幼稚園で使用している歯科
健診結果のお知らせについて現場のご意見をいただきました。そこから保育園での歯科
健診の話題になりました。保護者から園で歯科健診を受けているから市の幼児健診を受
けなくてよいかと聞かれることがあるそうですが、おやつや飲み物などのアンケートで
生活状況を把握して歯科健診をしてむし歯になりにくい生活につなげることが大事な
ので、市の健診は必ず受けることが大事ということでした。
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また、市の健診と園の健診での結果が違うトラブルがあるというご意見がありました。
歯科医師からは、穴が開いていればむし歯と言えるが、茶色や白色の状態は健全歯かど
うか見解が分かれているため、かかりつけ歯科医の指示に従って欲しいとのことでした。
(成人高齢者部会事務局:尾留川)
成人高齢者部会では、自己紹介と所属団体の紹介や団体における歯科に関する取り組
みを報告していただきました。
やちよ元気体操を行う時に、健口体操や唾液腺マッサージ、「あいうべ体操」を取り
入れて行うようになったら、風邪をひかなくなった、唾液が出やすくなったという参加
者がでていると報告がありました。ケアマネージャーの研修会で、数年前に歯と口腔に
関する内容で行ったとの話がありました。溝口委員からは、年とともに飲み込む力が落
ちてくるので、口を動かすこと、よく話すことは大切で、またよく噛むことは脳への刺
激になり、野菜の栄養をしっかり取ることにも繋がり、抵抗力がつき、健康寿命を延ば
すために歯や口腔の健康づくりが重要である事を説明していただきました。
昨年度からの委員さんの中では、この会議の委員になってから歯みがきを良く行うよ
うになった、市の歯科健診を受けようと受診券を取り寄せたという方や口の中が元気な
高齢者は体が元気な人が多いということでした。
(会長)最後に事務局より事務連絡をお願いいたします。
(事務局)次回は、各部会ともに秋頃に開催予定となっております。全体会として 22
名の皆さんで集まっていただくのは平成 28 年度の 7 月になります。
(会長)それでは、これをもちまして、平成27年度第1回八千代市歯と口腔の健康
づくり推進会議を終了いたします。皆様お疲れさまでした。
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