NHKエンタープライズ×クレッセント

です。ファイル管理ではコンバートというのが大
伊達吉克氏(左)、山田崇臣氏(右)
NHKエンタープライズ×クレッセント
にいくと更に使いやすくなると思います。
変でこの工程が頻発するのでワークフローも煩
雑になってしまうのですが、その煩雑さを解決す
るのが「NEPアンフィニ」で、4Kを取り込む時の
大変さを取り除くのが「Bluefish444」ターン
「青のシンフォニー」が初めてになります。演出の
─ 導 入 されたば かりな の で す が 、
「Bluefish444」ターンキーシステムの使用例
があれば教えてください。
─お忙しいところありがとうございました。
伊達氏:当社で過去に制作した4K素材のプレビ
ロデューサーの伊達吉克氏(現:グローバル事業本部 事業展開センター デジタル・映像イノベーション)
にまたお話を聞くこと
─「Bluefish444」ターンキーシステムへの
ューなどはこれまで最終的にはXAVCフォーマッ
ができた。ちょうど取材日に徳島県阿波市で行われる「阿波市フェスタ」での新感覚4Kプロジェクションマッピング・コンサート「青
今後のご要望はございますか?
トに変換していました。元々は4K非圧縮のRAW
つ、4K映像制作システム「Bluefish444」ターンキーシステムを同社が2015年7月にご導入いただいた件についてである。
「青のシンフォニー」においても「Bluefish444」ターンキーシステムを持っていき活躍する予定という。
衝撃の「Bluefish444」
4K制作のハードルを一気に下げてくれたんです
伊達氏:
「NEPアンフィニ」とは撮影してから完成
─まずは「Bluefish444」ターンキーシステ
ね。
( 4Kは)技術屋さんだけの世界からプロデュ
するまでの全てのデータを管理するというワー
ムをご導入いただいたきっかけについてお聞か
ーサー、ディレクターが既存の編集ソフトを使っ
クフローなんです。4Kのデータをダイレクトに制
せください。
て操作できる時代になっています。そうした簡単
御するのではなく一度HDに変換してワークフロ
な操作性の中で4Kのオリジナルデータが見られ
ーに組み込み処理して、また4Kに戻すという工
伊達氏:まず、非圧縮4K60Pの制作システムと
るということはこれまで皆無でしたし、ある意味
程。このように「NEPアンフィニ」の肝はHDの運
して唯一無二のシステムだということ。そうした
衝撃でした。NEPでは今や4Kはテスト期間でコ
用の手軽さで4Kができますよということなんで
高画質のクオリティに加えて僕たちは技術では
ンテンツを制作するフェーズでは既になく、量
す。その4Kの入り口(4Kキャプチャ)
と出口(4K
なく演出の会社なので誰でも手軽に扱える必要
産 体制、つまりなるべく数をたくさん作って世に
出力)
に「Bluefish444」ターンキーシステムに
があったんです。
(Bluefish444導入前までは)
出すというフェーズに入っています。4Kの量産と
担当してもらうというわけです。実は面白い使い
他のシステムを使っていたのですが、
データの出
いってもコストとの勝負。そのコストパフォーマ
方として8Kコンテンツを取り込むのに今までは
し入れが困難などとても使いづらいという運用
ンスにも優れているので、導入して非常に満足し
ファイルベースで扱うしかなかったんですけど素
面での問題がありました。そんなときクレッセン
ています。
材を移すだけで数日を要してたんです。今では
トさんが(Bluefish444の)デモをしてくれたん
「Bluefish444」ターンキーシステムが手軽な
ですが、
これが 従来のソフトウェアを使って簡単
─伊達さんが開発に携わり、御社独自の4Kシ
にキャプチャ、再生できるということが社内で評
ステム「NEPアンフィニ」との位置づけは?
判がよかったんです。こんな感じでできるの? と
の で 編 集 室に持って 行って そこの 4 K 出 力に
「Bluefish444」ターンキーシステムを直接つ
なぐと実時間で4Kを持って帰ることができるん
協力でこれから行ってくるところです。
キーシステムという役割になっています。
本稿で株式会社NHKエンタープライズ(以下NEP)として登場するのは三回目。初回にご登場いただいた同社エグゼクティブ・プ
のシンフォニー」への演出協力で伊達氏が出かける寸前に取材アポイントが取れた。今回の取材はクレッセントが誇る商材の一
ーとしての使用例では今回の徳島でのイベント
データですので、それをオリジナルのままプレビ
伊達氏:レコーディングしてないときはソフトウェ
ューする方法が皆無でしたが、
「Bluefish444」
ア上でループスルーかどうか制御させてほしい
ターンキーシステムにオリジナルデータを入れ
ですね。ソフトウェア側からの制御がシームレス
てプレビューすることはやっております。
レコーダ
【青のシンフォニー情報】
阿波藍
青色発光ダイオード といった徳島を象徴する青をテーマ
に、最新のデジタル映像表現「4K」をはじめ、映像テクノロジーを駆使
した「プロジェクションマッピング」と「とくしま記念オーケストラの生
演奏」が融合する新感覚、体感型コンサート。会場の阿波市「アエルワ
ホール」から徳島市の「アスティとくしま」にIP伝送し4Kライブ中継も
いたしました。
このコンサートは2015年10月24日、25日に実施されました。
場所:徳島県阿波市交流防災拠点施設 アエルワホール
徳島県阿波市市場町切幡字古田190番(阿波市庁舎横)
演奏:とくしま記念オーケストラ 指揮:工藤俊幸 テノール:村上公太
プログラム:プッチーニ作曲/三宅一徳編曲 歌劇「トスカ」より
「星は光りぬ」
ベートーヴェン作曲三宅一徳編曲 交響曲「第九」第四楽章 他
主催:阿波市・徳島県
ホームページ:
http://www.pref.tokushima.jp/docs/2015091700195/(徳島県HP)
http://www.city.awa.lg.jp/docs/2015080800011/(阿波市HP)