外商投資産業指導目録(2015年)が改正

外商投資産業指導目録(2015 年)が改正
2015 年 4 月 10 日から新しい外商投資産業指導目録が適用されます。「奨励類」
「制限類」「禁止類」「許可類」の 4 区分に分け、許可類以外を目録として制定
しています。
今回の改正では①制限類を 79 項目から 38 項目とし、②合資、合作を条件とす
る項目を 43 項目から 15 項目とし、③中国側がマジョリティーを要する項目を
44 項目から 35 項目と大幅に緩和しています。特に一般的な製造業に関しては、
基本的に許可類とされています。
★制限類から削除されたプロジェクト(一部)
(製造業)
化学原料及び化学製品製造業、医薬製造業、化学繊維製造業、非鉄金属精錬及
び圧延加工業、汎用設備製造業などの分野にあった制限が開放されました。
*自動車や船舶、衛星テレビ、ラジオの地上受信設備及び重要部品の生産など
8つのみが製造業における制限類と指定されています。
(交通運輸、倉庫と郵政業)
・鉄道貨物運輸会社
・出入国自動車運輸会社
(卸売と小売業)
・直接販売、通信販売、インターネット販売
(金融業)
・保険ブローカー会社
(不動産業)
・土地の大規模開発
・高級ホテル、高級オフィスビル及び国際展覧センターの建設、経営
・不動産二級市場取引及び不動産仲介或はブローカー会社
(科学研究、技術サービス及び地質探査業)
・輸出入商品の検品、鑑定、認証会社
★合資、合作の条件があるプロジェクト(一部)
(奨励類)
・軌道交通運輸設備
・農林漁業用汎用航空会社
西
山
会
計
事
務
所
http://nishiyama-accountingfirm.com/
・定期、不定期の国際海上運輸業務
(制限類)
・市場調査
・高等教育、普通高中教育、幼児教育機構(合作、中国側主導に限る)
・医療機関
・ラジオテレビ番組、映画の製作業務(合作に限る)
★中国側がマジョリティーを要するプロジェクト(一部)
(奨励類)
・海洋工事用設備(モジュールを含む)の製造と修理
・船舶用低、中速ディーゼルエンジン及びクランクシャフトの製造
・電力網の建設、経営
(制限類)
・農産物新品種の選択育成及び種子の生産
・バイオ液体燃料生産
・出版物印刷
・船舶の修理、設計と製造
・鉄道旅客運輸会社
・水上運輸会社
・ビジネスジェット、空中遊覧、撮影、鉱物探査、工業用等汎用航空会社
・電信会社:付加価値電信業務(外資比率は 50%を超えない。電子商取引は除く)、
基礎電信業務(外資比率は 49%を超えない)
・船舶代理
・保険会社(生命保険の外資比率は 50%を超えない)
・映画館の建設、経営
★禁止類で追加されたプロジェクト(一部)
・葉タバコなどのタバコ製品の卸売、小売
・社会調査・中国法律事務コンサルティング(中国の法律環境の影響に関する情
報提供を除く)
卸売及び小売業の「通信販売、ネット販売」が制限類から削除されたことは市
場として中国への投資の観点から注目です。急拡大する中国 EC 市場に向けて
の外資の参入が期待されます。
西
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会
計
事
務
所
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