平成28年度 ~学校だより~ 平成28年10月14日 第6号 市川市立大洲中学校 電話 378-5783 本校HP 校長 加瀬 次郎 私は、毎朝市川駅から学校まで歩いています。朝は駅に向かう人が多く、私は逆方向なので、 人波をよけながら歩くことになります。特に雨の日は傘と傘がぶつかりそうになるので、歩道の 隅によけてたたずむこともたびたびです。それでも時々相手が傘を少し傾けてくれるときがあり、 そういう時は私も傘を少し傾けて、スムーズにすれ違うことができます。このように傘を傾ける ことを「傘傾げ(かさかしげ)」と呼ぶそうです。少しの心配りが、ものごとをおだやかに解決 する例だと思います。 ところで、昔、子貢という孔子の弟子が「先生、私は弟子の中で一番頭が悪いと思います。そ んな私でも、それを守れば、人間として間違った道に入らずに済む、そんな漢字1字を教えてく ださい」と孔子に聞いたそうです。孔子はすぐに「恕(じょ)」と答えました。 「恕」とは、辞書 によると「他人の立場や心情を察すること。また、その気持ち。思いやり。」のことです。そう いう意味では、「傘傾げ」という仕草も「恕」の一つではないでしょうか。 孔子の弟子の子貢がその後「恕」を守ったかどうかは知りませんが、私たちも「恕」を守れば、 家でも学校でも社会でも、もっとゆたかで温かい空気が漂うようになると思います。 そんな生徒がたくさんいる大洲中にしたいというのが、私の願いです。 9月17日(土)第2回目のオープン・スクール・デーを行いました。参観された方には、学 校全体の印象や授業での生徒の様子はおおむね満足していただけました。保護者の皆様の参加率 は全校で40パーセントでした。(4月は63.3パーセント)今回は、平日がお休みでない方 のご要望も踏まえ、土曜日の実施としましたが当日は部活動の大会と重なり、大会に参加する生 徒が出てしまいました。2学期はちょうど部活動の新人戦や高校の文化祭の時期と重なります。 保護者の皆様のアンケートでは、日程については再考を求めるものも見られました。来年度のオ ープン・スクール・デーの土曜日 の実施や時期につきましては、今 後検討させていただきます。 今年度最後の第3回オープン・ スクール・デーは、平成29年1 月30日(火)に行います。是非 ご来校ください。 10月8日(土)に鶴翔祭が行われました。 午前の部の合唱コンクールでは、これまでの授業や毎日の 練習で培ってきた成果を発揮し、体育館はどの学級、学年も 美しいハーモニー、重厚感のある歌声に包まれ、伴奏、指揮 者も一体となった合唱で、聴衆を魅了しました。 午後の委員会発表は、アンケート調査、お勧めの一冊、聞 き手参加型クイズ、スライド、動画、寸劇、健康ダンス等々、 限られた時間の中で各委員会が工夫を凝らし、発表を行いま した。どの発表からも聞き手を意識し、どうすれば自分たち の活動内容等、伝えたいことが効果的に伝わるのかを考えた ことが感じられました。 生徒会役員の引き継ぎも行われ、3年生から下級生へ生徒会のバトンが渡されました。生徒の 自主的活動がより活発に、より良くなることを期待しています。 市川市教育委員会は、毎週月曜日の朝及び水曜日の放課後を「ノー部活タイム」とし、部活動 を行わない時間に定めました。完全実施は平成29年4月1日からですが、それまでは試行期間 として各学校の実情に応じて実施することになっています。 大洲中学校では、試行期間中(平成28年11月1日から平成29年3月31日まで)は、そ の週の土日に大会がある場合は、水曜日の放課後の部活動を認めます。完全実施後の例外(土日 に総体や新人戦などがある場合)については、現在検討中ですので、決まり次第お知らせいたし ます。 裏面に今年度の全国学力・学習状況調査の結果を掲載しています。今年度の状況は前年度と比 較すると、教科等に関する関心や自己肯定感など全体的に改善されています。なお、この調査結 果は学力の特定の一部分です。(HPにも掲載しています。) 大洲中学校に対するご意見等を校長宛のメールで受け付けています。 ※ 学校便りHP版では、個人情報保護のため写真は加工してあります、ご了承ください。
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