化学工学会第40回秋季大会 プロセス産業の生産現場情報化の動向

化学工学会 第40回秋季大会
プロセス産業の生産現場情報化の動向
2008年9月24日
大坂システム計画株式会社
大坂 宏
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自己紹介
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大坂 宏 (おおさか ひろし)
秋田県生まれ。
石油精製エンジニア、産業用リアルタイムシステム構築のシステムエンジニアを
経て、1992年に独立。
現在は国内外のプロセス産業を中心に各種生産情報システム、制御システム
の導入コンサルティング、計画・設計およびプロジェクトマネジメント業務に従事。
化学工学会正会員
プロジェクトマネジメント学会正会員
日本学術振興会プロセスシステム工学第143委員会会員
MESA International会員
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提供サービス
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弊社は石油精製・石油化学を中心とするプロセス産業を対象に、システムエンジニア
リング技術とプロセスエンジニアリング技術をベースとしたエンジニアリングサービス
を提供します。
【対象領域】
【提供サービス】
生産管理システム
操業管理システム
製造実行システム(MES)
リアルタイム性能管理(RPM)
システム導入コンサルテーション
システム化計画、FS支援
システム設計、システム構築
最新技術情報の調査・評価
社員教育セミナーの企画・運営
石油・石油化学関連の製造プロセス
プロセス産業の高度制御
プロセス産業の監視システム
プロセス産業の制御システム
プロセス検討支援
プロセス設計
制御設計
シミュレーションモデル構築支援
プロセスシミュレータセミナーの企画
各種ITプロジェクト
- SI・ソリューションプロジェクト
- アプリケーション開発プロジェクト
- ネットワーク構築プロジェクトなど
プロジェクト管理業務全般
RFP、提案書作成支援
プロジェクト管理コンサルテーション
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1. 生産現場情報化の現状
2. 操業情報統合の動向
3. 情報技術の動向
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生産現場情報化の対象領域
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装置ライフサイクル軸
研究開発
エンジニアリングITの領域
設計
建設
サプライチェーン軸
調達
生産
物流
営業・サービス
生産現場の情報化領域
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プロセス産業の生産設備(石油・ガス産業)
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Production Facilities
Natural Gas
Onshore
Production
Facilities
Crude Oil
Offshore
Production
Facilities
Upstream
Pipeline
Oil & Gas
Terminal
Export
Oil & Gas
LNG
Plant
Sales Gas
C2, C3, …
Gas
Plant
Oil
Refinery
Fuels
Lubricants
Petrochemical
Synthetics
Plastics
Downstream
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プロセス産業における生産現場情報化の歴史
年代
1980
前半
1990
制御システム
2000
情報技術全般
DCS, PLC
高度制御
LAS
OA
パソコン/ワークステーション
FA, CIM
ゲートウェイ
トレーニングシミュレータ
プロセスヒストリアン
品質管理LIMS
RDBMS
LAN
クライアント/サーバ
スプレッドシート
SCADA/HMI
非定常運転自動化
スケジューラ
ERPパッケージ
製造実行システムMES
設備管理CMMS
ドキュメント管理システム
データ・ウェアハウス
インターネット
電子メール
OPCインタフェース
フィールドネットワーク
S88
SCM
プラント資産管理PAM
安全管理システム
高速ネットワーク
KM, BI, EAI
XML
アラーム管理
ダッシュボード
共通データモデル
操業データの標準化
Web Service
無線LAN, RFID
SOA
後半
前半
生産現場の情報システム
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後半
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生産現場の情報システム利用状況
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情報化のレベルは業界と企業
規模によってかなり差がある。
海外の20以上の業種の135社
を対象に実施した生産現場情
報化アンケートの中で、生産現
場で実際に使用しているシス
テムについて質問した。
スプレッドシート、ERP、ドキュ
メント管理、労務管理、設備管
理の利用の回答が上位を占め
ている。
(2006 MESA International)
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プロセス産業(石油・化学) 生産現場の情報システム
操業管理機能
生産計画
製造指示
運転支援
プラント情報・
生産実績管理
品質管理
情報システム
操業管理機能
情報システム
設備保全管理
設備診断支援システム
設備保全管理システム(CMMS)
プラント資産管理 (PAM)
機器状態監視システム
信頼性管理システム
LP
生産スケジューラ
非定常運転支援
アラーム管理システム
コントローラ性能評価
電子運転日報
OPCインタフェース
プロセスヒストリアン
SCADA/HMI
データリコンシレーション
生産実績管理システム
ラボオートメーション (LAS)
ラボ情報管理システム (LIMS)
クロマトグラフデータシステム
統計的品質管理 (SQC)
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文書管理
電子文書管理システム (EDMS)
図面管理システム (CADD)
安全管理
入退管理システム
安全管理システム
化学物質安全性データシート
環境管理
連続排出監視システム
環境汚染物質排出・移動登録
省エネルギー管理システム
温暖化ガス排出量管理システム
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典型的な情報システムと操業情報の流れ (製油所の例)
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CBM: Condition-based Maintenance
DCS: Distributed Control System
PLC: Programmable Logic Controller
SCADA: Supervisory Control & Data Acquisition
生産計画
計画層
ERP
生産実績情報
在庫情報
生産計画情報
保全コスト
資産データ
実行層
生産
スケジューラ
生産実績
管理システム
製造指示情報
設備保全
管理システム
装置・機器性能データ
製造実績情報
保全・検査記録
マニュアル、図面
CBMデータ
品質データ
プロセスヒストリアン
運転データ
文書管理
システム
SOP
規格書
ラボ情報
管理システム
分析データ
制御層
プロセス制御システム
(DCS / PLC / SCADA)
電気システム
ラボ
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【事例】 海外プロジェクトにおけるプラント情報システム導入
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オマーン国 ソハール製油所建設プロジェクト
グラスルーツ製油所
• CDU: 116,400 BPSD
• RFCC: 75,260 BPSD
プロジェクトスケジュール
• FEED 2000
• EPC 2002-2006
役務範囲
• ベンダー選定
• 情報ネットワークの構築
• ICIMSの設計・調達・構築・試運転
• ICIMSへのデータ・ローディング
http://www.src.co.om
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【事例】 海外プロジェクトにおけるプラント情報システム導入
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ICIMS (Integrated Control and Information Management System)
制御システムと情報システムの垂直統合
Business Information Management System (BIMS)
BIMS
Information Network
BIMS
ERP
ビジネス情報管理システム
TIMS
CMMS
設備保全管理システム
EDMS
電子文書管理システム
CAE
Computer Aided Engineering
CADD
CADD System
PPSS
生産計画スケジューラ
RTIS
プロセスヒストリアン
LIMS
ラボ情報管理システム
Servers
Technical Information Management System (TIMS)
CAE
CADD
EDMS
CMMS
PCIMS
Plant Control and Information Management System (PCIMS)
RTIS
LIMS
PC Clients
and
Printers
PPSS
Information Network
DCS
Plant Facilities
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【事例】 海外プロジェクトにおけるプラント情報システム導入
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操業データの垂直統合
BIMS
Business Information Management System
ERP System
(BIMS)
- Material Management
- Finance
- Supply Chain
- Human Resource
ICIMS
Integrated Control and Information
Management System
Historical
Reporting
(RTIS)
RTIS Apps
Plant Status
Monitoring
(RTIS)
Maintenance
(CMMS)
Process
Management
(RTIS)
Plant
Performance
Monitoring
(RTIS)
Documentation
(EDMS)
CAD / CAE
Laboratory
Information
(LIMS)
Process
Historian
(RTIS)
Planning
(PMS)
Training
Simulator
(OTS)
SCheduling
(PMS)
Burner
Management
System
Process Control
DCS
Truck
Automation
Loading System
Gas Turbine
Control
Shutdown
System
(ESD)
MOV Control
System
Fire & Gas
Detection
Machine
Condition
Monitoring
Analyzer
Management
(AMDAS)
Motor
Control Center
(MCC)
Tank Gauging
(TGS)
Metering
Station
Field Device
(AI / DI)
Laboratory
Analyzer
Weather
Monitoring
System
Field Device
(AO / DO)
Anti-Surge
Control
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【事例】 海外プロジェクトにおけるプラント情報システム導入
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ICIMSへのデータ・ローディング
エンジニアリングデータをシステムに注入する作業
プロジェクト開始
システム
マスタデータの
洗い出し
データ生成
プロセス
ヒストリアン
作業工程設計
LIMS
ツール開発
データ収集
• DCSタグ
• 計算タグ、計算式
• マニュアル入力タグ
• LIMSタグ
• サンプルマスタ
• 試験マスタ
• 分析機器マスタ
CMMS
• 設備・機器マスタ
• スペアパーツ在庫
• 購買情報
• 予防保全データ
EDMS
• 文書ファイル
• メタデータ
• CMMSリンク情報
データ注入
運用開始
対象データ
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1. 生産現場情報化の現状
2. 操業情報統合の動向
3. 情報技術の動向
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システム化と情報統合
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装置ライフサイクル軸およびサプライ
チェーン軸に沿った情報統合の拡大
装置ライフサイクル軸
研究開発
設 計
建 設
サプライチェーン軸
調 達
生 産
物 流
営業
サービス
生産領域のシステム化と情報統合のトレンド
システム化の対象 運転・制御
情報統合
個別
システム
品 質
設備保全
環境・安全
ベンダー間
統合
垂直統合
ERP/MES/PCS
企業間
統合
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操業情報統合(工場内 – 生産管理/品質管理)
受注
システム
生産実績情報
在庫情報
生産計画
ERP
生産計画情報
出荷オーダ
スケジュー
リング
生産計画情報
装置・機器性能データ
製造実績情報
生産実績情報
在庫情報
生産実績
管理システム
プロセス
ヒストリアン
製造指示情報
設定値
各種
パッケージ
システム
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DCS
オンサイト設備
最適化
高度制御
運転データ
入出荷データ
在庫データ
品質データ
ラボ情報
管理システム
分析データ
ラボ
入出荷
システム
DCS
オフサイト設備
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操業情報統合(工場内 - 設備保全管理)
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機器性能
監視
プロセスデータ
ラボ情報
管理システム 腐食環境
リアルタイム
データベース
CBMデータ
稼動状況
CBMデータ
(pH)
油分析
水質
プロセスデータ
モータデータ
分析計監視
システム
腐食監視
システム
分析計状態
分析計
RBI、RCM
設備保全
管理システム
信頼性管理
保全作業要求
腐食率
回転機監視
診断システム
振動
検査履歴
肉厚管理
システム
検査管理
システム
肉厚
回転機
保護システム
腐食率
腐食センサ
CAD
システム
保全・検査記録
マニュアル、図面
保全コスト
資産データ
保全作業要求
DCS
文書管理
システム
ERP
振動
プロセス
データ
MCC
振動センサ
肉厚センサ
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操業情報統合(企業内 – 他部門)
生産実績
在庫データ
本社や統括部門による
操業情報の共有
運転データ
安全データ
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SCM部門
エンジニアリング
センター
生産実行計画の変更
スペシャリストによる
プラントの運転状況、装置性能監視
安全統括
事故故障やヒヤリハットの早期把握と
各工場への対策徹底
環境統括
環境コンプライアンスの徹底
温暖化ガス排出量管理の徹底
設備保全
統括
保全予算管理の徹底
生産統括
収益管理
操業情報
工場
工場
工場
環境データ
保全データ
収益改善
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操業情報統合(ベンダ間)
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運転データ
プロセス
ライセンサ
運転データ
エンジニアリング
会社
運転データ
機器
ベンダ
在庫データ
資材
納入業者
VMI (Vendor Managed Inventory)
納入業者に添加剤や触媒の在庫管理
エネルギー
供給業者
供給用役使用量の管理
ライセンスプロセスの性能監視サービス
プラント建設後の運転状況、装置性能
監視
遠隔機器診断サービス
コンプレッサなどの重要機器の診断
操業情報
工場
運転データ
用役使用量
回線状況
ネットワーク
業者
ネットワーク・ファイアウォール遠隔監視
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操業情報統合(企業間)
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運転データ
品質データ
操業データ
操業情報
A工場
情報の流れ
操業情報
原料
製品
用役
B工場
操業情報
原料
製品
用役
C工場
モノの流れ
安全・安定な工場間操業に必要な情報を共有化するとと
もに、工場間の最適、かつフレキシブル操業を実現する
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【事例】 企業間情報統合
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情報公開制限にため削除
RINGIII事例
コンビナート副生成物・水素統合生成技術開発
コンビナート水素供給統合運営管理システム
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1. 生産現場情報化の現状
2. 操業情報統合の動向
3. 情報技術の動向
- 製造実行システムMES
- ダッシュボード
- 操業データの標準化
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注目されている情報技術
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生産現場情報化への要求
背景
サプライチェーンからの圧力
値下げ圧力
市場の国際化
法規制の強化
安全への要求
企業の対応
サプライチェーンへのチャレンジ
生産の可視化要求
コスト削減
コンプライアンスの徹底
業務プロセス、組織、ツールのバランス
変化に柔軟な情報システム
生産現場と企業活動との情報統合
生産現場の可視化
リアルタイム性能管理
運転と設備の最適化
コンプライアンス耐える情報システム
データ品質の確保
生産現場ITおよびサービス
製造実行システムMES
ダッシュボード
各種操業データの標準化
データモデル
SOA
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プロセス産業の製造実行システムMESの特徴
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•
プロセス産業ではMESという用語は馴染まない
組立加工産業に比べて、プロセス産業のMESはERPなどの上位システム
との連携度が低い
プロセス産業用には、半導体業界や医薬業界に見られる統合型MESパッ
ケージは存在しない
部品型MESパッケージの組み合わせでMESを構築する
•
•
導入の狙いは操業データの有効活用による生産コストの低減
主な機能はプラント情報管理、品質管理、設備保全管理、文書管理など
•
•
•
計画層 (SCM/ERP)
生産計画
生産実績
実行層 (MES)
製造指示
運転データ
制御層 (PCS)
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製造実行システムMESの動向
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強化された機能
プロセスデータの有効活用に着目
プロセス改善のためのデータ分析ツール
S95への適応
製造オペレーション管理を中心にS95への適合が増加
モバイル環境
携帯情報端末を使ったデータ入力とデータ表示対応が増加
対応データベース
OracleとSQL Server対応
APP開発基盤
データ連携はXMLが標準となり、他MESパッケージとのデー
タ交換が可能
システム構成
C/S型からWeb対応に移行
言語
マルチ言語、2バイト言語対応増加
引用: Logica
MES Product Survey 2007/2008
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海外におけるMESを取り巻く団体
コンサルタント会社
調査会社
標準化団体・MES普及団体
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ITベンダ
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ダッシュボード導入計画
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今後1年以内に購入したい生産現場の情報システムについて質問したとこ
ろ、ダッシュボードの購入をあげている回答者は全体の1/3を占め、トップに
ランクされている。
(2006 MESA International)
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ダッシュボードの製品ポジショニング
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実行系・基幹業務系
本社系
SCM/ERP
製造実行システム
MES
工場系
プロセス制御システム
PCS
情報系・支援系
経営層向け
モニタリングツール
経営ダッシュボード
スコアカード
分析ツール
BI
DWH
データマイニング
OLAP
レポーティング
ツール
ダッシュボード
対象領域
工場中心+本社
対象システム
実行系・基幹業務系システム群
対象データ
運転から経営までの全データ
管理対象
1. どうなっているか
2. 何が起きたか
リアルタイム性
高い
ユーザ
全従業員
EUC
あらかじめ設計して画面を構築
レポート形式
ビジュアル
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現状の操業情報の活用の問題点
キー情報発見
リアルタイム
可視化
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データ分析
パフォーマンス
管理
リアルタイム
操業監視
散在する
リアルタイム情報
品質データ
ERP
保安・環境情報
生産計画情報
シミュレーション
運転履歴
文書情報
安全管理
運転データ
設備管理
プラント操業
システム
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アクセスに制限
情報伝達の遅れ
遅い意思決定
業務系
システム
資料引用:Siemens
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ダッシュボードにより操業情報を整理すると …
キー情報発見
リアルタイム
可視化
リアルタイム情報の
関係付けと可視化
プラント操業
システム
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データ分析
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パフォーマンス
管理
リアルタイム
操業監視
ダッシュボード
改善された意思決定
業務系
システム
資料引用:Siemens
31
ダッシュボートの構成 (Siemens社XHQの例)
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ブラウザでの表示
•個人や部署のニーズにマッチ
したユニークな画面
•豊富な情報量を、リアルタイ
ムかつグラフィカルに表示
•ベストプラクティスツール
既存システムとの接続
•モデルとデータソースの関連付け
情報モデル
•ナビゲーションを容易にするデータ構造化
•様々なサブシステムからのデータの相互の関連付け
1.異なるシステムからのデータを収集し統合できる。
2.製油所/工場全体の操業が一つのシステムで見え管理できる。
3.既存システムの価値を押し上げられる。
4.プロセス産業で培われたベストプラクティスを活用できる。
© Copyright Osaka Systems Planning, Inc.
資料引用:Siemens
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ダッシュボード構築の考え方
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ダッシュボードとして構築
多い
意思決定に寄与
ロールアップ
意味
ナレッジ
KPI
情報
ドリルダウン
データ
分析に寄与
少ない
小さい
データ加工度
大きい
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KPIに求められる特性
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
•
Measurable
Meaningful
Reliable
Reasonable Frequency
Actionable
Achievable
Understandable
Accountability / Ownership
Contextual
Historized
Benchmarkable
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測定できる
目的に沿って意味を持つ
信頼できる
適当な更新頻度である
行動に結び付けられる
達成できる
理解できる
説明責任/所有が明確
データ間の脈絡がある
履歴を記録できる
べンチマーク可能
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ダッシュボードの画面展開の考え方(運転部門画面例)
Page 35
ドリルダウン
原因の分析
問題の発掘
画面展開
統合化
KPI + 情報中心
表示内容
詳細化
データ中心
運転データ
トレンド
アラーム
品質データ
運転部門ダッシュボード
装置Aダッシュボード
装置フロー図
工事データ
機器データ
装置Bダッシュボード
ロールアップ
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【事例】 ダッシュボード
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情報公開制限にため削除
出光興産
リアルタイム操業マネジメントシステム
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Page 37
操業データの標準化
各企業は操業データのライフサイクルマネジメントに着目している。EPCを
通じて体系的に整理されたエンジニアリングデータをプラントの運転・保全
にスムーズに移行し、利用することを目的にデータ標準化とそれを使用した
データモデルの構築に取り組んでいる。
データ標準化の対象
標準化規約
機器データ管理
ISO15926, IEEE61970/68
運転データインタフェース
OPC
工場設備の構成
S88/S95
MESとビジネスシステム
S95
機器のライフサイクル管理
ISO15926, MIMOSA
データモデル
国際標準をベースとした操業データモデル
今後、SOAのベースコンポーネントとなる
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Page 38
機器データ標準化の動き
•
•
•
•
•
•
EPCデータの大半が操業データに利用される
機器数やスペアパーツは数万点に及ぶ
欧米を中心に機器データ標準化の動き
ISO15926 + Reference Data Library (RDL)
大手ユーザ(Shell, Dow, DuPontなど)
標準化作業はエンジ会社から機器メーカに移行
機器データの生成とステークホルダの関係
プラントオーナ
1社
プラント建設時の
機器データ収集の変遷
CMMS出現前
CMMS出現後
(2000年頃)
Î
仕様書
機器データ
標準化後
(今後)
エンジ会社
仕様書
1 ∼ 6社
機器データ
機器メーカ Î エンジ会社 Î プラントオーナ
視 点
機器メーカ
100以下∼1000社超
機器データ
機器データ標準化後の効果
プラント
オーナ
プラント操業のためのデータ管理の効率化
ベンダデータの容易な取り込み
エンジ会社
ベンダ、客先間の各種データ交換の効率化
機器メーカ
製品の電子カタログ化による販路拡大
資料提供:JGC
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【事例】 BPの共通操業データモデルのアプローチ
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背 景
BP RefiningのM&A
(Mobil / Amoco / ARCO / Veba)
多様なIT資産
各サイトが独自のシステム構築
多様な情報構成
問 題
多様なITインフラ
企業の業務プロセス見直しの効果の可能
性を既存ITが阻害
対 応
すべてのサイトで共通の操業環境の構築
共通操業データモデル
共通のアプリケーション統合環境
共通のアプリケーション
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【事例】 BPの操業データモデルのアプローチ
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Data Model - mapping of Industry
standards to requirements
PISTEP / PIDX
ISA-95
MIMOSA
OPC
ISO 14224
Plant Lifecycle
Capability
Engineering
Procurement
Construction
Operations
Spare Parts Lists
Stores Inventory
Materials
Model
Piping Specifications
Material Master Catalogs
Tool Catalogs
Vendor Catalogs
Bill of Material
As-Installed Equip. Data
Operations Procedures
Alarm Configuration
As-Operated Equip. Data
Operating Envelopes
Maintenance Procedures
Job Plans
As-Maintained Equip. Data
Component Install. Data
As-Operated Reliab. Data
Equipment
Model
Vendor Contracts
Engineering Contracts
Eng. Capability Assess.
Service Contracts
Contracted Services Tracking
Operator Unit Knowledge
Trade Skills Register
Root Cause Analysis Data
Personnel
Model
Construction Schedule
Shift Roster
Daily Plans
Stock Progressions
Price Sets
RCM/FMECA Analysis Data
Work Requests
TAR Plans
PM Program
Inspection Schedule
Maintenance Roster
Equipment Calibrations
Equip. Capability Forecast
Plans
Model
As-build P&ID's
Hazop Minutes
Tag/Monitoring Locations
Process Data
Tank Inventories
Lab Results
Bill of Lading
Transfer Advices
Operator Logs
TAR Reports
Fault Data w/ Op. Param.
CBM Data / Exceptions
Component Tracking
Inspection Records
Work Order History
Work Permits
Actuals
Model
Material Specifications
Design Requirements
Calculations
Project P&ID's
Purchase Requests
Purchase Orders
Invoices
Crude Assays
MSDS
(Maintenance &
Reliability)
Material Reliability Data
Model Part Reliability Data
資料引用:MIMOSA
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【事例】 BPのデータモデルのアプローチ
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OpenO&M Usage Scenario 1 – Application Integration
User Access
Portal
Environment
& Applications
Applications
Legacy Systems
Controls
Equipment & Devices
Process
Graphics
Data Web
Services
OpenO&M Data Model
Data Mgmt
Data Interfaces
Functions
Web Service
LIMS
Historian
Web Service
Web Service
Web Service
SAP
EAM
etc…
DCS
PLC
Web Service
RDMS
Ideally
application
provides
OpenO&M
compatible
Web
Service
Valves, Equipment, Analysers, …
© bp plc 2006
資料引用:MIMOSA
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Page 42
ご清聴ありがとうございました
© Copyright Osaka Systems Planning, Inc.
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