エネルギーの使用の合理化に関する法律 第11条に基づく定期報告書 記

エネルギーの使用の合理化に関する法律
第11条に基づく定期報告書
記
入
要
領
平 成 1 6 年 7 月
資源エネルギー庁
省エネルギー対策課
「エネルギーの使用の合理化に関する法律」第11条に基づく
定期報告書記入要領
この記入要領は 、
「 エネルギーの使用の合理化に関する法律 」
( 以下「 省エネ法 」という 。)
第11条に基づく定期報告書の記入方法についてとりまとめたものです。定期報告書の記
入に際しては、この記入要領をよく読んだ上、誤記の無いようにお願いいたします。
1.定期報告書の提出対象となる工場又は事業場
定期報告書の提出対象となる工場又は事業場、省エネ法第6条の規定に基づく第一種エ
ネルギー管理指定工場又は事業場、及び省エネ法第12条の2の規定に基づく第二種エネ
ルギー管理指定工場又は事業場です。
なお 、
「 工場又は事業場 」とは 、一定の目的をもってなされる同種の行為の反復継続的遂
行が行われる一定の場所を意味し、営利的事業であると非営利的事業であるとを問いませ
ん。具体的に「工場」とは、継続的に一定の業務として物の製造又は加工(修理を含む)
のために使用される事業所をいいます 。また 、
「 事業場 」とは 、継続的に一定の業務として
物の製造又は加工(修理を含む)以外の事業のために使用される事業所をいいます。
2.報告義務者及び罰則
定期報告書の提出は、原則、工場又は事業場を設置している者(例:法人の場合は代表
取締役社長等)が行いますが、設置者以外でも工場又は事業場の管理について、設置者か
ら委任された者又はその責任と権限の所在が社内規定等で明確になっている者等当該工場
又は事業場の管理者の方(例:工場長、事業所長、支社長等)が定期報告書を提出しても
構いません。
ただし、対象工場又は事業場の施設等の運転管理業務等を委託された管理会社(メンテ
ナンス会社等)は、ここでいう管理者には該当しません。
なお、報告をしなかったり、虚偽の報告をした場合は、省エネ法の規定に基づき罰せら
れます 。(30万円以下の罰金が課される 。)
3.報告書の提出期日、提出先及び提出部数
報告書は、毎年5月末日までに主務大臣(経済産業大臣及び当該工場又は事業場が行う
事業を所管する大臣)に提出していただくことになります。
経済産業大臣への提出にあたっては、工場又は事業場の所在地を管轄する経済産業局長
あてに1部提出して下さい 。(送付先は2頁の表に示すとおりです 。)
4.休業、廃業、転業及び名称変更等
休業、廃業、転業、名称変更等の場合は、その都度、定期報告書の提出先にその旨連絡
をしてください。
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定期報告書の送付先一覧
経済産業局の窓口
北海道経済産業局
管轄区域
北海道
経済産業局の所在地
〒060-0808 札幌市 北区 北8条西2−1−1
エネルギー対策課
青森県、岩手県
エネルギー課
宮城県、秋田県
〒980-8403 仙台市 青葉区
茨城県、栃木県
仙台合同庁舎
〒330-9715 さいたま市 中央区
新都心1番地1
群馬県、埼玉県
千葉県、東京都
022-263-1207
本町3−3−1
山形県、福島県
エネルギー対策課
011-709-1753
札幌第一合同庁舎
東北経済産業局
関東経済産業局
窓口電話番号
048-600-0362
048-600-0364
さいたま新都心合同庁舎一号館
神奈川県、
新潟県、山梨県
長野県、静岡県
中部経済産業局
エネルギー対策課
富山県、石川県
〒460-8510 名古屋市 中区
052-951-2775
三の丸2−5−2
岐阜県、愛知県
三重県
近畿経済産業局
エネルギー対策課
福井県、滋賀県
〒540-8535 大阪市 中央区
京都府、大阪府
大手前1−5−44
兵庫県、奈良県
大阪合同庁舎一号館
06-6966-6043
和歌山県
中国経済産業局
鳥取県、島根県
〒730-8531 広島市 中区
資源エネルギー
岡山県、広島県
上八丁堀6−30
環境課
山口県
広島合同庁舎二号館
四国経済産業局
エネルギー対策課
九州経済産業局
エネルギー対策課
徳島県、香川県
〒760-8512 高松市
福岡県、佐賀県
087-831-3141
番町1−10−6
愛媛県、高知県
082-224-5713
〒812-8546 福岡市 博多区
長崎県、熊本県
博多駅東2−11−1
大分県、宮崎県
福岡第一合同庁舎
( 代表 )
092-482-5473
鹿児島県
沖縄総合事務局
沖縄県
〒900-8530
経済産業部環境資源課
那覇市前島2−21−7
カサセン沖縄ビル
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098-866-0068
[記 入 注 意 事 項]
1.一般事項
(1)報告の様式
報告の様式は 、
「 エネルギーの使用の合理化に関する法律施行規則 」に定められた様式
に従ってください 。
( 熱管理指定工場又は事業場については様式第4 、電気管理指定工場
又は事業場については様式第5を使用してください。熱及び電気ともに指定されている
場合は 、様式第4及び様式第5の両方の様式に御記入ください 。)記入すべき事項がない
表、項目等は各様式の備考に従い省略して作成していただいても構いません。
(2)用紙の大きさ等
用紙の大きさは、日本工業規格A4(縦置き)としワードプロセッサー、パソコンで
作成しても手書きでも構いませんので、文字はかい書で明瞭に記入してください。手書
きで記入する場合は、消えたりにじんだりしないように黒又は青色のインクを用いた万
年筆、黒又は青色のボールペンなどの筆記用具で記入してください。報告書の用紙は、
複数枚としても構いません。
(3)記入数字
記入数字は、すべて算用数字を用い、所定の単位に従って正確に記入してください。
(4)訂正
報告書を提出した後、記入内容に訂正の必要が生じた場合には、その都度速やかに報
告書の提出先に報告してください。
(5)報告するエネルギーの範囲
報告するエネルギーの範囲については、原則として、当該工場又は事業場の構内で使
用したエネルギー(自家発生したものを含む)のうち、省エネ法及び施行規則において
定められているエネルギー、すなわち、原油、揮発油、重油、経済産業省令で定める石
油製品( ナフサ 、灯油 、軽油 、石油アスファルト 、石油コークス 、石油ガス )、可燃性天
然ガス、石炭、コークス及び経済産業省令で定める石炭製品(コールタール、コークス
炉ガス、高炉ガス及び転炉ガス)であって燃焼の用に供するもの及びそれを熱源とする
熱( 蒸気 、温水 、冷水 。以下「 燃料等 」という 。)並びに電気( 非化石燃料のみで発電さ
れた電気[太陽光発電、風力発電等により得られる電気]又は燃料電池から発生した電
気で、かつ、特定できるもの[当該電気を発生させた者自ら使用する場合又は当該電気
のみを供給する者から当該電気の供給を受けた者が使用する場合]を除く 。)です。
なお、主要な燃料等の種類及び単位は、定期報告書の様式にも示してありますので、
これに従って記入してください。
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【参考】燃料等の定義
原油
原油とは、天然に産出し、我が国において精製原料又はエネル
ギー源として用いられる鉱物油。タールサンド、オイルサンド及
びこれらの抽出油等も含まれる。定期報告書への記入にあたって
は、燃料として使用されるものを計上のこと。
コンデンセート
コンデンセートとは、天然ガスの採取・精製の過程で得られる
常温・常圧で液体の炭化水素をいう。一般の原油より軽質でナフ
サに近い性状を有し 、発熱量も原油と異なり( 原油1kl:38.2 GJ 、
コンデンセート1kl:35.3 GJ )、硫黄分が殆ど含まれていないため、必
ずしも原油と同様にあつかうのは好ましくない。その大半が石油
化学原料に用いられているが 、定期報告書への記入にあたっては 、
自家発電又は産業用蒸気等に燃料として使用されるものを計上の
こと。
揮発油
揮発油とは、原油を直接常圧蒸留して精製する際、30〜200
℃の留分として得られる軽質液体留分。定期報告書への記入にあ
たっては、事業所内で使用する自動車用等に燃料として使用され
るものを計上のこと。
ナフサ
ナフサとは、原油を直接常圧蒸留して精製する際、30〜230
℃の留分として得られる最も軽質な液体留分。ナフサは、主とし
て石油化学の原材料としてエチレンを得るために利用されている
が、定期報告書への記入にあたっては、発電用等に燃料として使
用されるものを計上のこと。
灯油
灯油とは、原油を直接常圧蒸留して精製する際、150〜300
℃の留分として得られる軽質液体留分。定期報告書への記入にあ
たっては、汎用内燃機関、自家発電又は産業用蒸気等に燃料とし
て使用されるものを計上のこと。
軽油
軽油とは、原油を直接常圧蒸留して精製する際、200〜350
℃の留分として得られる中質液体留分や、常圧蒸留の残油を減圧
蒸留し得られる同様の中質液体留分 。定期報告書への記入にあたっ
ては、ディーゼル機関、自家発電又は産業用蒸気等に燃料として
使用されるものを計上のこと。
重油
イ
ロ
A重油
B・C重油
重油とは、原油を直接常圧蒸留して精製する際、300℃以上の
留分として得られる中質・重質液体留分や、常圧蒸留の残油を減
圧蒸留して得られる同様の重質液体留分。定期報告書への記入に
あたっては、ボイラー用又はガスタービン用等に燃料として使用
されるものを計上のこと。
A重油とは、重油のうち、引火点60℃以上、動粘度20m㎡/s
以下、残留炭素分4%以下、硫黄分2.0%以下の性状を有するも
の。
C重油とは、重油のうち、引火点60℃以上、動粘度20m㎡/s
以上、残留炭素分4%以上、硫黄分2.0%以上の性状を有するも
の。
石油アスファルト
アスファルトとは、常圧蒸留残油や減圧蒸留残油等の重質油から
揮発性成分や潤滑油成分等の液状〜ゲル状成分を除去して得られ
る半固体の物質。アスファルトは道路舗装材や防水材等の原材料
として大半が利用されているが、定期報告書への記入にあたって
は、重油の代替物として加熱して流動化させ燃料として利用する
ものを計上のこと。
石油コークス
石油コークスとは、常圧蒸留残油や減圧蒸留残油等の重質油を熱
分解し軽質留分を得る際残留物として生成する固体の物質。定期
報告書への記入にあたっては、自家発電、産業用蒸気、ボイラー
等の燃料として使用されるものを計上のこと。
石油ガス
イ 液化石油ガス(LPG)
液化石油ガスとは、石油精製・化学工場における原油や石油製品
の処理過程において発生するガスの成分中から回収したプロパン 、
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ロ
石油系炭化水素ガス
ブタン等を主成分とするガス及び可燃性天然ガスから得られた物
質。定期報告書への記入にあたっては、自家発電又は産業用蒸気
等に燃料として使用されるものを計上のこと。
可燃性天然ガス
イ 液化天然ガス
(窒素、水分その他の不純物を分離
して、液化したものをいう。)
ロ その他可燃性天然ガス
天然ガスとは、地下から産出される鉱物性可燃性ガスであって、
コンデンセートを除去したもの 。 天然ガスには 、 輸入天然ガス ( L
NG ) 及び国産天然ガスが含まれる 。 定期報告書への記入にあたっ
ては、輸入天然ガス(LNG)は液化天然ガスに、国産天然ガス
はその他可燃性天然ガスに計上する。
輸入天然ガス ( LNG ) とは 、 海外で産出される天然ガスであっ
て我が国に輸入されて使用されるガス。輸入天然ガスは液化天然
ガス(LNG)の形態で輸入されているケースが多いが、国際パ
イプライン網で気体のまま海外から供給する形態も液化天然ガス
に含む。輸入天然ガス(LNG)の主成分はメタンであり、発電
用燃料の他、加熱炉用燃料として気化した上で使用されている。
国産天然ガスとは、我が国国内及び経済水域内で産出されるガ
ス。国産天然ガスの主成分はメタンであるが、LNGと異なり一
般に液化による精製過程を伴わないため、エタン、プロパン等の
成分を比較的多く含んでいる。国産天然ガスには、ガス田又は油
田で採掘されるガス田・随伴ガスと、坑内堀炭坑等炭田で回収さ
れる炭坑ガスがある。国産天然ガスを液化して輸送・使用する場
合であっても、その他可燃性天然ガスに計上のこと。
石炭
イ
ロ
ハ
一般炭とは、発電・蒸気発生・材料加熱等の目的で直接燃焼して
用いられる石炭であって、無煙炭、亜炭でないもの。定期報告書
への記入にあたっては 、燃料として使用されるものを計上のこと 。
無煙炭とは 、「無水無灰」状態での揮発分が20wt%以下(固定炭
素分が80wt%以上)の炭化度の進んだ石炭であって、粘結性が
ないもの。無煙炭は、一般炭と比べ重量当発熱量が大きく、その
成分の75%以上が炭素で比較的不純物が少ないので、セメント
キルン等の投入燃料として用いられる。定期報告書への記入にあ
たっては、燃料として使用されるものを計上のこと。
1トン
原料炭
一般炭
無煙炭
石炭コークス
コークスとは、コークス用原料炭をコークス炉で乾燥し揮発分等
を除去して得られる固体のエネルギー源をいう。定期報告書への
記入にあたっては、燃料として使用されるものを計上のこと。
コールタール
コールタールとは、コークス製造の過程でコークス炉中でコーク
ス用原料炭中の揮発分が分解しコークス炉ガスと液〜半固体物質
を生成するが、その液〜半固体物質をコールタールという。定期
報告書への記入にあたっては、自家発電又は産業用蒸気等に燃料
として使用されるものを計上のこと。
コークス炉ガス
コークス炉ガスとは、コークス用原料炭をコークス炉乾留する際
に、コークス用原料炭中の揮発分が分解してできる。コークス用
原料炭の揮発成分中、分子量が大きい部分は乾留時にコールター
ルとなるため、コークス炉ガスの成分の約50%は水素、約30
%がメタンとなっている。定期報告書への記入にあたっては、燃
料として使用されるものを計上のこと。
高炉ガス
高炉ガスとは、製鉄用高炉において炉頂部から鉄鉱石や副原料と
一緒に投入されたコークス 、PCI( Pulverized Coal Injection )
により炉下部の羽口から高温空気とともに吹込まれた吹込用原料
炭が分解・部分酸化し鉄鉱石を銑鉄に還元する際、炉頂部から副
次的に回収されるガス。高炉ガスの成分の大半はコークスや吹込
用原料炭の炭素分が部分酸化して生成したCO、CO2 及び高温
空気からのN2であり、少量のCH4、吹込用原料炭の分解によ
るH2等が含まれる。定期報告書への記入にあたっては、事業用
発電、自家発電又は産業用蒸気等に燃料として使用されるものを
計上のこと。
転炉ガス
転炉ガスとは、高炉で生成された銑鉄には過剰の炭素分や少量の
水素分等の不純物を含み、そのままでは鋼にできないため、転炉
で酸素を吹込み、銑鉄中の過剰炭素分や不純物を酸化して転炉ガ
スや転炉スラグにすることにより除去するが 、 ここで発生する 「 転
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炉ガス」をいう。その成分の大半はCOである。定期報告書への
記入にあたっては、事業用発電、自家発電、産業用蒸気、ボイラ
ー用又は直接加熱用等に燃料として使用されるものを計上のこと 。
その他の燃料等
都市ガス
都市ガスとは、地域の家庭や企業に対して専用の施設及び配管網
により、天然ガスやLPG等を混合・希釈・調整し、地域のガス
事業者から配送されるガス。なお、LPGをそのままボンベで供
給する事業や、特定の建物等に大型ガスボンベと簡単な配管によ
り供給する「簡易ガス事業」による需給量は、都市ガスには含ま
ずLPGに計上する。また、LNGを専用の導管で購入している
場合はLNGに計上のこと。
蒸気
蒸気については、他の事業所から受け入れた蒸気の量を、熱量換
温水・冷水
温水・冷水については、他の事業所から受け入れた取引熱量を計
算して計上のこと。
上のこと。
2.共通事項
(1) 報告書冒頭にある右上の欄の※印を付した「受理年月日」及び「処理年月日」欄には
記入しないでください。
(2) 報告書の左上の欄には「あて名」を記入して下さい。経済産業大臣への提出にあたっ
ては、工場又は事業場の所在地を管轄する経済産業局長としてください。
(例:関東経済産業局長)
(3) 報告書の「年月日」欄には提出年月日を 、「住所」欄には本社等の所在地を 、「氏名」
欄には企業名並びに代表取締役等の役職名及び代表者名を記入の上、代表者印を押印し
てください。
なお、企業の代表者(代表取締役等)以外の者が省エネ法に係る諸手続の委任を設置
者(企業の代表者)から受ける場合は、委任状を報告書に添付し(すでに委任状を提出
している場合は、その写しを添付 )、「住所」欄には委任を受けた者が所属する工場又は
事業場の所在地を 、
「 氏名 」欄には企業名及び工場名並びに委任された者の役職名及び氏
名を記入の上、押印してください。
また 、委任状によるものの他 、工場又は事業場の管理者の方が社内規定等で明確になっ
ている場合で当該管理者が報告書を提出する場合は、その社内規定等の写しを添付し、
「住所」欄及び「氏名」欄については委任を受けた者に準じてください。
ただし、対象工場又は事業場の施設等の運転管理業務等を委託された管理会社(メン
テナンス会社等)は、ここでいう管理者には該当しません。
(4) 「エネルギー管理指定工場指定番号」の欄には、工場又は事業場の所在地を管轄する
経済産業局から通知された10桁の指定番号を記入してください。
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(5) 「工場の名称」の欄には、企業名の他、○○工場、△△事業場等を記入し、本社に併
設している等で特に工場名を用いてない場合は企業名を記入してください。
また、業務用ビルの場合は、ビルの名称も記入してください。
(6) 「工場の所在地」の欄には、郵便番号、住所のほか本報告書に関して問い合わせが可
能な担当部署の電話番号を記入してください。
(7) 「工場に係る事業」の欄には、日本標準産業分類の細分類に従って、工場又は事業場
における事業名及び細分類番号(4桁の番号)を記入してください。事業が複数となる
場合は、工場又は事業場において主として行われている事業名について記入してくださ
い。
テナントビルで、ビルのオーナーの方が定期報告書を提出する場合は、ビルのオーナ
ーの主たる事業活動の事業名を記載してください 。(例:不動産賃貸業等)
なお、日本標準産業分類については、平成14年10月から新分類が適用されており
ますので、本報告の記入に際しても新分類に基づく細分類番号を適用してください。
日本標準産業分類の分類表は、総務省統計局のホームページにありますので、そちらを
参照してください。
( 総務省統計局のHPは 、http://www.stat.go.jp/index/seido/sangyo/index.htm です 。)
(8) 「作成責任者名」の欄には、当該工場が選任しているエネルギー管理者又は管理員の
氏名及び所属を記入してください。複数人を選任している場合は、代表者を記入してく
ださい。
(9) 「作成責任者のエネルギー管理士免状番号又は講習修了番号」の欄は、作成責任者が
交付を受けたエネルギー管理士免状番号又は講習修了番号を記入してください。
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3.様式第4について(第一種及び第二種熱管理指定工場[含:事業場]が該当)
(1) 第1表
① 使用量の欄は 、工場又は事業場内で使用されているすべての燃料等を「 燃料等の種類 」
ごとに 、指定された単位で 、1年間の使用量を記入してください 。
( 具体的に定期報告す
べき燃料等の使用量とは、自らが使用し燃焼の用に供した燃料の他、他者に売る電気を
つくるために自家発電に使用した燃料及び他者に売るための蒸気を作るための燃料も含
みます 。)
なお、その際、燃料等の使用量は熱量換算することとし、熱量への換算については、
下表に掲げる燃料にあっては、同欄に掲げる数量をそれぞれ同表の右欄に掲げる熱量に
換算した合計の量を記入してください。
原油
1キロリットル
コンデンセート
38.2ギガジュール
1キロリットル
35.3ギガジュール
揮発油
1キロリットル
34.6ギガジュール
ナフサ
1キロリットル
34.1ギガジュール
灯油
1キロリットル
36.7ギガジュール
軽油
1キロリットル
38.2ギガジュール
重油
イ
ロ
A重油
B・C重油
1キロリットル
1キロリットル
39.1ギガジュール
41.7ギガジュール
石油アスファルト
1トン
41.9ギガジュール
石油コークス
1トン
35.6ギガジュール
石油ガス
イ 液化石油ガス(LPG)
1トン
ロ 石油系炭化水素ガス
千立方メートル
50.2ギガジュール
44.9ギガジュール
可燃性天然ガス
イ 液化天然ガス(窒素、水分その他の不純物
を分離して、液化したものをいう。)1トン
ロ その他可燃性天然ガス 千立方メートル
54.5ギガジュール
40.9ギガジュール
石炭
イ
ロ
ハ
28.9ギガジュール
26.6ギガジュール
27.2ギガジュール
1トン
原料炭
一般炭
無煙炭
石炭コークス
1トン
30.1ギガジュール
コールタール
1トン
37.3ギガジュール
コークス炉ガス
千立方メートル
21.1ギガジュール
高炉ガス
千立方メートル
3.4ギガジュール
転炉ガス
千立方メートル
8.4ギガジュール
②
工場内で原料から発生した副生物である燃料等についても「燃料等の種類」ごとに、
指定された単位で、1年間の使用量を記入してください。
その際、②の表に従って熱量換算した量を記入してください。
③ 「その他の燃料等」の欄の蒸気、温水、冷水の使用量については、それぞれ貴工場又
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は事業場の外から受け入れている量についてのみ記入してください。
(貴工場又は事業場内において発生した分は含みません 。)
【注】
テナントビルの場合、テナントの方にエネルギー管理権原があり、当該テナントの方
の燃料等の使用量が特定できる場合は、オーナーの方は、熱供給事業者等との取引量か
ら、当該テナントの方と取引している取引量(当該テナントの使用量)を差し引いて計
上してください。
テナントの方が熱管理指定工場に指定されている場合は、当該テナントの方には
オーナーの方とは別に、別途定期報告書の提出義務がかかり、オーナーとの取引
量[自らの使用量]を報告していただくことになります。
④ 「 その他の燃料等 」の( )欄には 、製油所ガス等( 工場内で発生した副生物も含む 。)
「燃料等の種類」としてあらかじめ第1表に掲げられている以外の燃料等を使用してい
る場合に、その燃料等の種類を記入し、1年間の使用量の合計を熱量換算して記入して
ください。
なお、複数の種類を記入するときは、新たに欄を設けて記入してください。
都市ガスについては、都市ガスの規格(例:13A)及び単位当たりの発熱量を欄外
に記載してください。
⑤ GJ(ギガジュール)を単位として記入するものについては、必要に応じて、単位を
TJ(テラジュール)、PJ(ペタジュール)を付して記入することができます。
⑥ 燃料等の使用量の合計については、熱量換算量及び原油換算量で記入してください。
熱量換算された燃料等の総使用量を原油換算するにあたっては、国際標準の換算係数
を用いて、発熱量千万キロジュール(10ギガジュール)に相当する数量を原油
0.258キロリットルとして換算してください 。また 、熱量換算量及び原油換算量は 、
小数点以下を四捨五入して整数として記入してください。
なお、燃料等から発生し、他者に販売しなかった副生物である燃料等については、合
計に含めず、含めなかった燃料等の種類とその量を第1表の下に注記してください。
⑦ 使用していない燃料等の種類の欄は未記入又は省略して結構です。
⑧ 「販売副生燃料等の量」の欄は、燃料等の種類ごとに他者に販売された燃料等及び自
らの生産に直接寄与しない燃料等(例えば、工場内の社員食堂及び研究棟で使用された
燃料等 )の1年間の数量を熱量換算して記入してください 。
( ただし 、事業場においては 、
社員食堂等福利厚生施設は事業活動と一体とみなされるため、当該施設で使用される燃
料等は計上しません 。)
⑨ 燃料等には、次のものは含まれません。
・副生ガス 、副生油( 原料からのものを除く ) ・黒液 ・廃タイヤ ・廃プラスチック
・不純アルコール
・タールピッチ ・油脂ピッチ ・動植物油 ・脂肪酸ピッチ
・廃油 ・廃材 ・木屑 ・コーヒー粕 ・廃アルコール ・水素
⑩ 第1表の上段の「年度」の欄には、当該年度を記入してください。
⑪「対前年度比」の欄は、前年度に提出した定期報告書において記載した値を用いて算
出し、小数点以下第2位を四捨五入し百分率(%)で表示してください。算出方法は以
下のとおりです。
当該年度値
対前年度比(%)=
× 100(%)
前年度値
前年度において報告義務がなく報告をしていなかった場合(例えば、前年度6月以降
に熱管理指定工場に指定された場合 )は 、
「 対前年度比 」の欄は 、記入する必要はありま
せん。
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(2) 第2表
① 第2表は、燃料等の使用の合理化に関する設備と、それ以外の燃料等を消費する主要
な設備に分けて記載してください。同一設備を重複して記載する必要はありません。
また、原則として当該設備の年間の燃料等の消費量が、原油換算100kl以上のも
のを記入してください。ただし、この基準に該当する設備がそれぞれ30を超える場合
には 、以下の考え方を基本とし 、例示する設備名又は設備群名( 以下「 設備等 」という 。)
を参考にして、記入する数をそれぞれ30以内としてください。記入欄は、設備数に応
じて増減させてください。
[考え方] 1) 当該工場のエネルギー管理区分ごとにまとめる。
2) 特定の工程を構成する設備を群としてまとめる。
3) 同一設備を群としてまとめる 。(ボイラー設備等)
② 「使用の合理化に関する設備」の欄は、設備の設置又は改善によって工場の燃料等の
使用の合理化が図られている場合に、その設備について記入してください。
「設備の名称」の欄には、下記の例及び(2) ④の設備等の例を参考にして設備名を記
入してください。
[第2表 使用の合理化に関する設備、設備群例]
(食品製造業)
・高効率温水ボイラー ・遠赤外線式フライヤー ・ヒートポンプ式熱源装置
(鉄道車両製造業等)
・ボイラー廃熱回収装置
(ガス業)
・廃熱回収装置
(業務用ビル)
・蓄熱式ヒートポンプシステム ・コージェネレーション
その他エネルギー需給構造改革投資促進税制の対象設備及びこれに準ずる省エネルギ
ー効果のある設備等
③ 「設備の概要」の欄には、型式、能力(燃料等使用量、生産能力等)等の設備等に関
する説明を簡潔に記入してください。また、燃料等の使用の合理化に関する設備である
説明を簡潔に記入してください。なお、税制又は財政投融資の支援策を受けている設備
については、その旨を記入してください。
「稼働状況」の欄には年間稼働日数及び1日の平均稼働時間を記入してください。
「新設、改造又は撤去の状況」の欄は、記載した設備等の内、当該年度に設備等の新
設、改造又は撤去が行われた場合にその旨と年月を、さらに改造にあっては改造部分を
記載してください。燃料等の使用量の変化が3%未満の軽微な改造である場合、改造の
状況については記入不要です。
④ 「上記以外の燃料等を消費する主要な設備」の欄には、燃料等の使用の合理化に関す
る設備に該当する設備以外の燃料等を消費する主要な設備を記入するものとし 、
「 設備の
名称」の欄には、下記の例を参考にして記入してください。
[第2表 燃料等を消費する設備、設備群例]
(食料品製造業)
・ボイラー ・オーブン(フライヤー )・自家発電機
(塩製造業 )(鉄道車両製造業等)
・ボイラー
(たばこ製造業)
・ボイラー
・乾燥機
(染色整理業)
・ボイラー
・自家発電設備 ・ヒートセッター
(紙・パルプ製造業)
- 10 -
・石灰焼成キルン ・製紙粕等廃棄物焼却設備 ・ボイラー ・熱風乾燥設備
・ディーゼル ・赤外線乾燥装置
・ガスタービン
(化学工業)
・エチレン製造装置 ・ポリプロピレン製造装置 ・ポリエチレン製造装置
・スチレンモノマー製造装置 ・ポリスチレン製造装置
・アクリロニトリル製造装置 ・アンモニア製造装置 ・硫安製造装置
・尿素製造装置 ・食塩電解装置 ・化成品製造装置 ・染料製造装置
・農薬(中間体)製造装置 ・医薬(中間体)製造装置 ・発電設備
・塩ビモノマー製造装置 ・ポリ塩化ビニル製造装置 ・ボイラー ・焼却炉
・ガス化炉 ・転化炉 ・乾燥機 ・高圧分解塔 ・晶析設備 ・加熱器
(石油製造業)
・加熱炉 ・ボイラー
(セメント・同製品製造業)
・セメント焼成炉 ・ボイラー ・乾燥炉 ・ディーゼル
(窯業)
・乾燥機 ・焼成炉 ・溶解炉
(鉄鋼業)
・コークス ・焼結 ・転炉 ・高炉 ・熱延 ・厚板 ・形鋼 ・化成 ・冷延
(銑鉄鋳物製造業)
・溶解設備 ・熱処理設備 ・加工設備 ・環境設備
(家電製造業)
・冷温水発生機 ・熱処理 ・工作 ・成形 ・基板加工 ・メッキ ・組立
・冷凍機 ・コンプレッサー
(重電製造業)
・塗装 ・乾燥 ・熱処理炉 ・製缶加工 ・溶接 ・絶縁処理 ・メッキ
・工作機械 ・試験 ・ボイラー
(造船業)
・重量物運搬車
(ガス業)
・ガス発生器 ・加熱炉 ・ボイラー ・発電設備
(業務用ビル)
・ボイラー ・冷凍機(冷温水発生機) ・給湯設備
⑤
「設備の概要」の欄は、型式、能力(燃料等使用量、生産能力等)等の設備等に関す
る説明を簡潔に記入してください。
「稼働状況」の欄は、年間稼働日数及び1日の平均稼働時間を記入してください。
「新設、改造又は撤去の状況」の欄は、記載した設備等の内、当該年度に設備等の新
設、改造又は撤去が行われた場合にその旨と年月を、さらに改造にあっては改造部分を
記載してください。燃料等の使用量の変化が3%未満の軽微な改造である場合、改造の
状況については記入不要です。
(3) 第3表
① 第3表の「生産数量又は建物延床面積その他のエネルギーの使用量と密接な関係をも
つ値」の欄には、生産量、生産額等又は当該業務に供した施設の規模等エネルギーの使
用量と密接な関係をもつ値を記載し、その単位を( )内に記入してください。いずれ
を選択するかについては、1年間の中で、ある時期については生産量、その他の期間に
ついては生産額ということはせずに、年間を通じて同一のものを記入してください。
なお、前年度以前に本報告をした場合には、原則として、その際に用いた単位により
- 11 -
記載してください。やむを得ない事情により単位を変更する場合には、その理由と新旧
単位による前年度・本年度の生産数量の対比表を欄外又は別紙に記入してください。
② 生産数量の記入に当たっては、別添に掲げる業種ごとの生産数量の単位(補助単位と
して千または百万を使用 )、換算方法等に従って生産数量を記入してください。
また、生産数量の記入に当たっては、当該工場の主たる製品を生産するために要する
燃料等の量を基準として製品ごとに換算したものを合計した数値を用いることができま
す 。なお 、生産数量の換算を行った場合( 別添に規定する換算を行った場合を除く 。)
には、その換算の考え方を余白又は別紙に記載してください。
③ 生産数量のかわりに、生産額(付加価値生産額[ex.生産額−原料額 ])を用いる場合
は、単位円(補助単位として千円又は百万円を使用)を記入してください。
④ 上記の方法で記入を行うことが不適当又は困難と考えられる場合には、当該工場の生
産数量を表す適当な方法で生産数量又は生産額(補助単位として千又は百万を使用)を
記入してください。
⑤ 製造業等については生産数量又は生産額を記入するケースが多いと想定されますが、
その他の業種については、生産数量又は生産額が適当ではないところが大部分なので、
生産数量又は生産額のかわりに、エネルギーの使用量と密接な関係をもつ値、例えば、
建物延床面積等、その業種・事業場に適したものを選択していただいても構いません。
その他の例としては、以下のものが考えられます。
例) 空調面積、 空調面積×平均空調時間、 売場面積、 売場面積×営業時間、
客室面積×稼働率
等
⑥ 第3表の上段の「年度」の欄には、当該年度を記入してください。
⑦ 「 対前年度比 」は 、前年度に提出した定期報告書において記載した値を用いて算出し 、
小数点以下第2位を四捨五入し百分率(%)で表示してください。ただし、本年度におい
て「生産数量等」の単位を変更する場合には、前年度に報告した「生産数量等」を本年
度に使用する単位の「生産数量等」に置き換えたものをベースにしてください。
前年度において報告義務がなく報告をしていなかった場合(例えば、前年度6月以降
に熱管理指定工場に指定された場合 )は 、
「 対前年度比 」の欄は 、記入する必要はありま
せん。
(4) 第4表
① 「原単位」とは、単位生産数量等当たりのエネルギー消費量をいいます。
② 第4表を記入するに当たり 、まず 、燃料等使用量を計算式に従って確定してください 。
③ この際、工場内において第1表の燃料等から発生した副生エネルギー(熱、電気、石
油製品、石炭製品、蒸気等)を他者に販売している場合及び工場内の社員食堂、研究棟
、事務所等で使用するエネルギーなど 、自らの生産等に寄与しないエネルギーがあれば 、
第1表の燃料等使用量から、実際に販売したエネルギー量等を差し引いて得た値を用い
ることができます。この場合、販売等をした燃料等については「販売副生燃料等の量」
の欄に、販売等をした電気については「販売副生電気等の量」の欄に、それぞれの合計
の原油換算量を記入してください 。
( ただし 、事業場においては 、社員食堂等福利厚生施
設は事業活動と一体とみなされるため、当該施設で使用されるエネルギーは差し引きま
せん 。)
販売副生エネルギーが無く、また、社員食堂、研究棟、事務所等の使用量の区別が困
難な場合は、第1表の燃料等使用量を用いてください。
④ 電気の量を燃料等の量に換算する場合には 、1キロワット時につき9,830キロジュ
ールを用いて 、千キロワット時当たり原油換算0.254キロリットルとして換算してく
ださい。なお、電気の熱量への換算値については、火力発電所の熱効率から求めた値を
用いています。
⑤ 第4表の上段の「年度」の欄には、当該年度を記入してください。
- 12 -
⑥
「対前年度比」の欄は、前年度に提出した定期報告書において記載した値(前年度値
は原則として当該年度値の算定に使用した計算式により算定した値)を用いて算出し、
小数点以下第2位を四捨五入し百分率(%)で表示してください。算出方法は以下のとお
りです。
当該年度値
対前年度比(%)=
× 100(%)
前年度値
ただし、本年度において第3表の「生産数量等」の単位を変更する場合には、前年度
の原単位を本年度の原単位の算定に使用する「生産数量等」の単位により再計算して算
定した原単位をベースにしてください。
前年度において報告義務がなく報告をしていなかった場合(例えば、前年度6月以降
に熱管理指定工場に指定された場合 )は 、
「 対前年度比 」の欄は 、記入する必要はありま
せん。
⑦ 原単位及び対前年度比については、電気の量を燃料等の量に換算する必要がある場合
は、換算値「千キロワット時当たり0.254kl」を用いて算出してください。
(5) 第5表
① 第5表を記入するに当たって、対前年度比が1(%)以上改善できなかった場合とは、
第4表の対前年度比が計算値で99.0(%)を超えた場合が該当します。従って、
99.0(%)以下の場合は第5表は記載する必要はありません。
② 対前年度比が1(%)以上改善できなかった場合の理由として、下記の理由等を参考に
改善できなかった原因を分析して、簡潔にまとめて記入してください。
[改善できなかった理由等の事例]
・製品価格の低下、付加価値生産額の減少、出荷・販売金額の減少
・生産抑制、減産対策(生産重量、生産個数等の減少)
・生産設備の故障、トラブル
・生産設備の劣化、効率の低下
・生産構成の変動( 工場間の生産品目移転 、分社化 、外注化 、海外移転 、自社製造化等 )
・原材料等の構成の変動
・市場ニーズ対応(小ロット多品種化、高級化、高付加価値化等)
・環境対策(公害防止、地域環境対策、作業環境対策等)
・生産性向上対策(自動化、ロボット化、生産能率向上対策化等)
・資源保護対策(原材料の再使用、再利用等)
・生産空調(クリーンルーム、恒温室等)の増強
・気候異変(猛暑、厳寒、渇水など)
・試運転、試作品等の増加
・燃料等の構成の変動(燃料転換、廃棄物燃料等の割合の増減等)
・省エネ対策の案件の枯渇
③
第5表の記入に際し、2以上の工場又は事業場がある特定事業者及び事業場がある第
一種指定事業者においては、特定事業者又は指定事業者全体で原単位を算出し評価して
も構いません。この場合その旨記載し、算出根拠として個々の工場又は事業場の生産数
量等、エネルギー使用量等を示してください。
また、5年間を目途にさかのぼって年平均1(%)以上改善がはかられていれば、その
旨記載しても構いません。
(6)第6表及び第7表
- 13 -
①
第6表及び第7表は、当該工場が電気管理指定工場にも指定されている場合に記入し
てください。この場合、第5表及び様式第5の第5表は省略できます。
なお、熱管理指定工場だけの場合は、第6表及び第7表は省略できます。
② 「エネルギー使用量」は、第4表で用いた燃料等使用量と、本年度に提出する様式第
5の定期報告書の第4表で用いた電気使用量( 千kWh )b に同表のα係数を乗じて得たも
のを原油換算した量とを合計した数値としてください。その際、電気の量を燃料等の量
に換算する場合には 、1キロワット時につき9,830キロジュールを用いて 、千キロ
ワット時当たり原油換算0.254キロリットルとして換算してください。
なお、自家発電を行っている場合には、様式第5の第4表の電気使用量 b から販売電
力量を除く自家発電量(自家発電量のうち、同表の電気使用量 b に含まれている量)を
差し引いてください(ただし、非化石エネルギーを用いた自家発電については、差し引
かないでください 。)。また、この場合にこの表(第6表)で用いるα係数については、
様式第5の第4表のα係数の計算式中の「上記以外の電気」及び「合計」から「販売電
力量を除く自家発電量」を除いて再計算したものとしてください。
以上のことから、表の上段の式を用いてエネルギー使用量を確定してください。
③ 「原単位」は、②により確定したエネルギー使用量(原油換算kl)を生産数量等で除
して得た数値を記入してください。
④ 第6表の生産数量又は建物延床面積その他のエネルギーの使用量と密接な関係をもつ
値が、第3表の生産数量又は建物延床面積その他のエネルギーの使用量と密接な関係を
もつ値と異なる場合は、第6表で使用した生産数量又は建物延床面積その他のエネルギ
ーの使用量と密接な関係をもつ値、及び異なる理由を第6表の下に注記してください。
⑤ 第6表の上段の「年度」の欄には、当該年度を記入してください。
⑥ 「対前年度比」の欄は、前年度に提出した定期報告書において記載した値(前年度値
は原則として当該年度値の算定に使用した計算式により算定した値)を用いて算出し、
小数点以下第2位を四捨五入し百分率(%)で表示してください。
前年度において報告義務がなく報告をしていなかった場合(例えば、前年度6月以降
にエネルギー管理指定工場の指定を受けた場合 、又は追加指定を受けた場合 )は 、
「 対前
年度比」の欄は記入する必要はありません。
⑦ 第6表の「対前年度比」が99.0(%)以下の場合は、第7表は記載する必要はあり
ません。
⑧ 第6表の「対前年度比」が1(%)以上改善できなかった場合は、第7表に、改善でき
なかった理由を分析して、(5) ② の事例を参考に簡潔にまとめて記入して下さい。
⑨ 原単位及び対前年度比については、電気の量を燃料等の量に換算する必要がある場合
は、換算値「千キロワット時当たり0.254kl」を用いて算出してください。
⑩ 第7表の記入に際し、2以上の工場又は事業場がある特定事業者及び事業場がある第
一種指定事業者においては、特定事業者又は指定事業者全体で原単位を算出し評価して
も構いません。この場合その旨記載し、算出根拠として個々の工場又は事業場の生産数
量等、エネルギー使用量等を示してください。
また、5年間を目途にさかのぼって年平均1(%)以上改善がはかられていれば、その
旨記載しても構いません。
(7) 第8表
① この表で管理標準とは 、
「 工場又は事業場におけるエネルギーの使用の合理化に関する
事業者の判断の基準( 平成15年1月10日経済産業省告示第4号 )」で定める管理標準
のことであり、事業者が燃焼設備、加熱設備等の管理、計測・記録、保守・点検等を行
うに当たり、自ら定めるマニュアルのことです。
② 対象項目となっている設備で、該当するものに「V」印を付し、工場に設置されてい
ない設備等については、当該項目の欄を斜線で削除してください。
- 14 -
③
「管理標準の設定状況」の欄には、設備ごとに設定状況を選択回答し、設定中の場合
は概ね何%の進捗状況かを記入してください。
④ 「計測・記録に関する遵守状況」及び「保守・点検に関する遵守状況」については、
自ら定めた管理標準に従って実施する計測・記録であり、保守・点検です。管理標準を
どの程度遵守されているか、その実施状況を記入してください。
⑤ 「新設に当たっての措置の状況」については、更新も含まれます。
(8) 第9表
① 当該年度に、工場又は事業場において燃料等の使用の合理化に関し実施したソフト面
の省エネルギー活動、体制整備等の措置について記入してください。
[記入例]
・省エネルギー推進組織の新設又は整備若しくは活動
・エネルギー診断担当業務組織の新設又は整備若しくは活動
・省エネルギー活動計画の策定及び実施の状況
・エネルギー効率向上のための基準の策定、改廃の状況
・エネルギー効率向上のための設備等の整備
② 「 省エネルギー推進体制の長( 責任者 )」の欄には 、特定事業者又は第一種指定事業者
として省エネルギー推進の全般に係る組織上の最高責任者となっている者の役職名及び
氏名を記入してください。
(9) その他
定期報告の様式上には現れないエネルギーの使用の合理化に関する努力等について特
段の記載をしたい場合には、欄外又は別紙に注記していただいて結構です。
- 15 -
4 . 様式第5について(第一種及び第二種電気管理指定工場[含:事業場]が該当)
(1) 第1表
① 第1表の上段の「年度」の欄には、当該年度を記入してください。
② 工場又は事業場内で使用されているすべての電気の1年間の使用量を「 昼間買電 」、
「 夜間買電 」、
「 上記以外の電気 」別に千kWhの単位で記入してください 。
( 具体的に定
期報告すべき電気の使用量とは、買電した電気と、自家発電した電気のうち自らが使用
した電気をいいます 。)ただし 、非化石燃料のみで発電された電気( 太陽光発電 、風力発
電等により得られる電気 )又は燃料電池から発生した電気で 、かつ 、特定できるもの( 当
該電気を発生させた者が自ら使用する場合又は当該電気のみを供給する者から当該電気
の供給を受けた者が使用する場合)は報告の対象とはなりませんので除いてください。
なお 、
「 昼間買電 」及び「 夜間買電 」とは 、一般電気事業者( 電気事業法第2条第1項
第2号 )から供給を受ける電気の昼夜別使用量をいい 、昼間は8時から22時までとし 、
夜間は22時から翌日8時までとします。
【注】
テナントビルの場合、テナントの方にエネルギー管理権原があり、当該テナントの方
の電気使用量が特定できる場合は、オーナーの方は、電気事業者との取引量(電気事業
者からの買電量)等から、当該テナントの方の使用量を差し引いて計上してください。
(テナントの使用量を差し引く際、テナント分の昼夜間の区別ができない時は、テナン
ト分の使用量は昼間としてください 。)
テナントの方が電気管理指定工場に指定されている場合は、当該テナントの方に
はオーナーの方とは別に、別途定期報告書の提出義務がかかり、自らが使用した
電気の量を報告していただくことになります 。[その際、昼夜間の区別ができない
時は、全て昼間の使用量として報告してください 。]
③ 「 対前年度比 」は 、前年度に提出した定期報告書において記載した値を用いて算出し 、
区分ごとに小数点以下第2位を四捨五入し百分率(%)で表示してください。算出方法は
以下のとおりです。
当該年度値
対前年度比(%)=
× 100(%)
前年度値
前年度において報告義務がなく報告をしていなかった場合(例えば、前年度6月以降
に電気管理指定工場に指定された場合 )は 、
「 対前年度比 」の欄は 、記入する必要はあり
ません。
(2) 第2表
① 第2表は、電気の使用の合理化に関する設備と、それ以外の電気を使用する主要な設
備に分けて記載して下さい。同一設備を重複して記載する必要はありません。
また、原則として当該設備の年間の消費電力が、40万kWh以上のものを記入して
ください。ただし、この基準に該当する設備がそれぞれ30を超える場合には、以下の
考え方を基本とし 、例示する設備名又は設備群名( 以下「 設備等 」という 。)を参考にし
て、記入する数をそれぞれ30以内としてください。記入欄は、設備数に応じて増減さ
せてください。
[考え方] 1) 当該工場のエネルギー管理区分ごとにまとめる。
2) 特定の工程を構成する設備を群としてまとめる。
3) 同一設備を群としてまとめる 。(送風機等)
- 16 -
②
「使用の合理化に関する設備」の欄は、設備の設置又は改善によって工場の電気の使
用の合理化が図られている場合に、その設備について記入してください。
「設備の名称」の欄には、下記の例及び(2) ④の設備等の例を参考にして設備等を記
入してください。
[第2表 使用の合理化に関する設備、設備群例]
(食料品製造業)
・かきとり式熱交換機 ・ジュール加熱器 ・自動ミキサー ・自動生地成型装置
・自動ろ過圧搾機 ・自動焼成機 ・全自動ミートスライサー ・連続処理冷凍機
・高速自動無菌充填機 ・自動造粒装置 ・真空凍結乾燥機 ・万能製菓機
(セメント製造業)
・原料予備粉砕機
・仕上げ予備粉砕機
(鉄道車両製造業等)
・力率改善コンデンサ
(造船業)
・マイコン制御インバータ式溶接機
(ガス業)
・自動回転数制御装置 ・自動台数制御装置
・自動力率調整装置
(業務用ビル)
・コージェネレーション
その他エネルギー需給構造改革投資促進税制の対象設備及びこれに準ずる省エネルギ
ー効果のある設備等
③ 「設備の概要」の欄は、型式、能力(消費電力、生産能力等)等の設備等に関する説
明を簡潔に記入してください。また、電気の使用の合理化に関する設備である説明を簡
潔に記入してください。なお、税制又は財政投融資の支援策を受けている設備について
は、その旨を記入してください。
「稼働状況」の欄は、年間稼働日数及び1日の平均稼働時間を記入してください。
「新設、改造又は撤去の状況」の欄は、記載した設備等の内、当該年度に設備等の新
設、改造又は撤去が行われた場合にその旨と年月を、さらに改造にあっては改造部分を
記載してください。電気の使用量の変化が3%未満の軽微な改造である場合、改造の状
況については記入不要です。
④ 「上記以外の電気を消費する主要な設備」の欄には、電気の使用の合理化に関する設
備に該当する設備以外の電気を消費する主要な設備を記入するものとし 、
「 設備の名称 」
の欄には、下記の例を参考にして記入してください。
[第2表 電気を使用する設備、設備群例]
(食料品製造業)
・殺菌機 ・ホモジナイザー ・噴霧乾燥装置 ・結晶装置 ・仕込 ・発酵装置
・冷却包装装置 ・蒸煮装置 ・製麺装置 ・精米機 ・充填密封機 ・煎機
・冷蔵装置 ・スモークハウス ・ロール機 ・送風機(ニューマ )・自動洗瓶機
・造粒機
(塩製造業)
・海水取水ポンプ ・電気透析設備 ・蒸発缶循環ポンプ
(たばこ製造業)
・冷凍機 ・空気圧縮機 ・乾燥機
(染色整理業)
・糊抜 ・精錬設備 ・捺染装置 ・ヒートセッター ・廃水処理設備
(紙・パルプ製造業)
・クラフトパルプ製造・サーモメカニカルパルプ製造・古紙パルプ製造 ・抄紙
・塗工
- 17 -
(化学工業)
・エチレン製造装置 ・ポリプロピレン製造装置 ・ポリエチレン製造装置
・スチレンモノマー製造装置 ・ポリスチレン製造装置
・アクリロニトリル製造装置 ・アンモニア製造装置 ・硫安製造装置
・尿素製造装置 ・食塩電解装置 ・化成品製造装置 ・染料製造装置
・農薬(中間体)製造装置 ・医薬(中間体)製造装置 ・発電設備
・塩ビモノマー製造装置 ・ポリ塩化ビニル製造装置 ・ボイラー ・焼却炉
・ガス化炉 ・転化炉 ・乾燥機 ・高圧分解塔 ・晶析設備 ・加熱器
(セメント・同製品製造業)
・原料ミル ・仕上げミル ・焼成炉
(窯業)
・電炉 ・黒鉛化炉 ・オートクレーブ ・乾燥機
(鉄鋼業)
・電炉 ・連鋳 ・電気メッキ ・送風機 ・圧延機
(銑鉄鋳物製造業)
・溶解設備 ・熱処理設備 ・加工設備 ・環境設備
(家電製造業)
・工作 ・熱処理 ・成形 ・塗装 ・メッキ ・基板加工 ・組立 ・試験
・冷凍機 ・コンプレッサー
(重電製造業)
・溶接 ・機械加工 ・製缶加工 ・熱処理炉 ・乾燥 ・塗装 ・絶縁処理
・メッキ ・組立 ・試験 ・冷凍機 ・コンプレッサー
(鉄道車両製造業)
・空気圧縮設備 ・給排気設備 ・赤外線乾燥炉
(造船業)
・溶接機 ・クレーン ・鋼材切断機 ・排水ポンプ
(ガス業)
・ガス圧縮機 ・空気圧縮機 ・送風機 ・圧送機 ・排送機
(業務用ビル)
・空調機 ・電動機(冷凍機、ポンプ、ファン、昇降機) ・変圧器
・動力設備(換気、給排水、昇降機等)
⑤
「設備の概要」の欄は、型式、能力(消費電力、生産能力等)等の設備等に関する説
明を簡潔に記入してください。
「稼働状況」の欄は、年間稼働日数及び1日の平均稼働時間を記入してください。
「新設、改造又は撤去の状況」の欄は、記載した設備等の内、当該年度に設備等の新
設、改造又は撤去が行われた場合にその旨と年月を、さらに改造にあっては改造部分を
記載してください。電気の使用量の変化が3%未満の軽微な改造である場合、改造の状
況については記入不要です。
(3) 第3表
① 第3表の「生産数量又は建物延床面積その他のエネルギーの使用量と密接な関係をも
つ値」の欄には、生産量、生産額等又は建物延床面積その他の業務に供した施設の規模
等エネルギーの使用量と密接な関係をもつ値を記載し、その単位を( )内に記入して
ください 。いずれを選択するかについては 、1年間の中で 、ある時期については生産量 、
その他の期間については生産額ということはせずに、年間を通じて同一のものを記入し
てください。
なお、前年度以前に本報告をした場合には、原則として、その際に用いた単位により
- 18 -
記載してください。やむを得ない事情により単位を変更する場合には、その理由と新旧
単位による前年度・本年度の生産数量の対比表を欄外又は別紙に記入してください。
② 生産数量の記入に当たっては、別添に掲げる業種ごとの生産数量の単位(補助単位と
して千または百万を使用 )、換算方法等に従って生産数量を記入してください。
また、生産数量の記入に当たっては、当該工場の主たる製品を生産するために要する
電気の量を基準として製品ごとに換算したものを合計した数値を用いることができま
す 。なお 、生産数量の換算を行った場合( 別添に規定する換算を行った場合を除く 。)
には、その換算の考え方を余白又は別紙に記載してください。
③ 生産数量のかわりに、生産額(付加価値生産額[ex.生産額−原料額 ])を用いる場合
は、単位円(補助単位として千円又は百万円を使用)を記入してください。
④ 上記の方法で記入を行うことが不適当又は困難と考えられる場合には、当該工場の生
産数量を表す適当な方法で生産数量又は生産額(補助単位として千又は百万を使用)を
記入してください。
⑤ 製造業等については生産数量又は生産額を記入するケースが多いと想定されますが、
その他の業種については、生産数量又は生産額が適当ではないところが大部分なので、
生産数量又は生産額のかわりに、エネルギーの使用量と密接な関係をもつ値、例えば、
建物延床面積等、その業種・事業場に適したものを選択していただいても構いません。
その他の例としては、以下のものが考えられます。
例) 空調面積、 空調面積×平均空調時間、 売場面積、 売場面積×営業時間、
客室面積×稼働率
等
⑥ 第3表の上段の「年度」の欄には、当該年度を記入してください。
⑦ 「 対前年度比 」は 、前年度に提出した定期報告書において記載した値を用いて算出し 、
小数点以下第2位を四捨五入し百分率(%)で表示してください。ただし、本年度におい
て「生産数量等」の単位を変更する場合には、前年度に報告した「生産数量等」を本年
度に使用する単位の「生産数量等」に置き換えたものをベースにしてください。
前年度において報告義務がなく報告をしていなかった場合(例えば、前年度6月以降
に電気管理指定工場に指定された場合 )は 、
「 対前年度比 」の欄は 、記入する必要はあり
ません。
(4) 第4表
① 「原単位」とは、単位生産数量等当たりのエネルギー消費量をいいます。
② 第4表を記入するに当たり 、まず 、電気の使用量を計算式に従って確定してください 。
③ この際、工場内において第1表の電気から発生した副生エネルギー(熱、蒸気等)を
他者に販売している場合及び工場内の社員食堂、研究棟、事務所等で使用するエネルギ
ーなど、自らの生産に寄与しないエネルギーがあれば、第1表の電気の使用量から、実
際に販売したエネルギー量等を差し引いて得た値を用いることができます。ただし、事
業場においては、社員食堂等福利厚生施設は事業活動と一体とみなされるため、当該施
設で使用されるエネルギーは差し引きません 。
( なお 、当該工場が熱管理指定工場でもあ
る場合には、二重に控除しないように注意してください 。)
販売副生エネルギーが無く、また、社員食堂、研究棟、事務所等の使用量の区別が困
難な場合は、第1表の電気の使用量を用いてください。
④ 第4表の記入に際し、燃料等の量を電気の量に換算する場合は、1000キロジュー
ルにつき0.102キロワット時を用いて、原油換算1キロリットル当たり3.94千キ
ロワット時として換算してください。
⑤ α係数(原単位の算出の際、電気使用量について受電端の熱効率を勘案するために用
いる係数)を計算式に従って確定してください。
⑥ α係数について、販売副生エネルギー等が第1表の電気の使用量の区分(昼間買電、
夜間買電、上記以外の電気)ごとに管理されている場合には、それぞれの区分ごとの電
- 19 -
気の使用量からそれぞれに対応する販売副生エネルギー等の量を差し引いた後の電気使
用量をもとに、α係数の計算式の{ }内のそれぞれの欄を計算し、これらを合算した
ものを電気使用量 b (第1表の(合計)から販売副生エネルギー等の量を差し引いて得
た値)で除して得た値とすることができます。この場合には、次のようにα係数の計算
式中「 第1表の( 昼間買電 )」を「( 昼間買電 )の電気使用量 」に 、
「 第1表の( 夜間買電 )」
を 「( 夜間買電 ) の電気使用量 」 に 、「 第1表の ( 上記以外の電気 )」 を 「( 上記以外の電
気 )の電気使用量 」に 、「 第1表の( 合計 )」を「 電気使用量( b )」に書き改めてくださ
い。
(昼間買電)の電気使用量 × 10,050kJ/9,830kJ
α係数=
(千kWh)
(夜間買電)の電気使用量 × 9,310kJ/9,830kJ
(千kWh)
(上記以外の電気)の電気使用量
(千kWh)
=
[
÷
+
+
電気使用量( b )
(千kWh)
]
⑦
「原単位」及び「対前年度比」については、燃料等の量を電気の量に換算する必要が
ある場合は 、換算値1キロリットル当たり3.94千キロワット時を用いて算出してくだ
さい。
⑧ 第4表の上段の「年度」の欄には、当該年度を記入してください。
⑨ 「対前年度比」は、前年度に提出した定期報告書において記載した値(前年度値は原
則として当該年度値の算定に使用した計算式により算定した値)を用いて算出し、小数
点以下第2位を四捨五入し百分率(%)で表示してください。
前年度において報告義務がなく報告をしていなかった場合(例えば、前年度6月以降
に電気管理指定工場に指定された場合 )は 、
「 対前年度比 」の欄は 、記入する必要はあり
ません。
当該年度値
対前年度比(%)=
× 100(%)
前年度値
ただし、本年度において第3表の「生産数量等」の単位を変更する場合には、前年度
の原単位を本年度の原単位の算定に使用する「生産数量等」の単位により再計算して算
定した原単位をベースにしてください。
(5) 第5表
① 第5表を記入するに当たって、対前年度比が1(%)以上改善できなかった場合とは、
第4表の対前年度比が計算値で99.0(%)を超えた場合が該当します。従って、
99.0(%)以下の場合は第5表は記載する必要はありません。
② 対前年度比が1(%)以上改善できなかった場合の理由として、下記の理由等を参考に
改善できなかった原因を分析して、簡潔にまとめて記入してください。
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[改善できなかった理由等の事例]
・製品価格の低下、付加価値生産額の減少、出荷・販売金額の減少
・生産抑制、減産対策(生産重量、生産個数等の減少)
・生産設備の故障、トラブル
・生産設備の劣化、効率の低下
・生産構成の変動( 工場間の生産品目移転 、分社化 、外注化 、海外移転 、自社製造化等 )
・原材料等の構成の変動
・市場ニーズ対応(小ロット多品種化、高級化、高付加価値化等)
・環境対策(公害防止、地域環境対策、作業環境対策等)
・生産性向上対策(自動化、ロボット化、生産能率向上対策化等)
・資源保護対策(原材料の再使用、再利用等)
・生産空調(クリーンルーム、恒温室等)の増強
・気候異変(猛暑、厳寒、渇水など)
・試運転、試作品等の増加
・燃料等の構成の変動(燃料転換、廃棄物燃料等の割合の増減等)
・省エネ対策の案件の枯渇
③ 第5表の記入に際し、2以上の工場又は事業場がある特定事業者及び事業場がある第
一種指定事業者においては、特定事業者又は指定事業者全体で原単位を算出し評価して
も構いません。この場合その旨記載し、算出根拠として個々の工場又は事業場の生産数
量等、エネルギー使用量等を示してください。また、5年間を目途にさかのぼって年平
均1(%)以上改善がはかられていれば、その旨記載しても構いません。
(6) 第6表
① この表で管理標準とは 、
「 工場又は事業場におけるエネルギーの使用の合理化に関する
事業者の判断の基準( 平成15年1月10日経済産業省告示第4号 )」で定める管理標準
のことであり、事業者が熱利用設備、受変電設備等の管理、計測・記録、保守・点検等
を行うに当たり、自ら定めるマニュアルのことです。
② 対象項目となっている設備で、該当するものに「V」印を付し、工場に設置されてい
ない設備等については、当該項目の欄を斜線で削除してください。
③ 「管理標準の設定状況」の欄には、設備ごとに設定状況を選択回答し、設定中の場合
は概ね何%の進捗状況かを記入してください。
④ 「計測・記録に関する遵守状況」及び「保守・点検に関する遵守状況」については、
自ら定めた管理標準に従って実施する計測・記録であり、保守・点検です。管理標準が
どの程度遵守されているか、その実施状況を記入してください。
⑤ 「新設に当たっての措置の状況」については、更新も含まれます。
(7) 第7表
① 当該年度に、工場又は事業場において電気の使用の合理化に関し実施したソフト面の
省エネルギー活動、体制整備等の措置について記入してください。
[記入例]
・省エネルギー推進組織の新設又は整備若しくは活動
・エネルギー診断担当業務組織の新設又は整備若しくは活動
・省エネルギー活動計画の策定及び実施の状況
・エネルギー効率向上のための基準の策定、改廃の状況
・エネルギー効率向上のための設備等の整備
② 「 省エネルギー推進体制の長( 責任者 )」の欄には 、特定事業者又は第一種指定事業者
として省エネルギー推進の全般に係る組織上の最高責任者となっている者の役職名及び
氏名を記入してください。
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(8) その他
定期報告の様式上には現れないエネルギーの使用の合理化に関する努力等について特
段の記載をしたい場合には、欄外又は別紙に注記していただいて結構です。
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別
添
以下の業種に属する事業者は、様式第4第3表及び様式第5第3表の「生産数量等」の
欄に、下表に定める単位でその数値を記入してください。
業
種
名
生産数量の記入単位等
非鉄金属鉱業
塩製造業
たばこ製造業
t(トン)
t(トン)・・・・塩の生産量
億本・・・・・・・・・・製品製造工場
t(トン)・・・・その他の工場
染色整理業
綿・フス・麻織物機械染色業
絹・人絹織物機械染色業
毛織物機械染色整理業
織物整理業
綿状繊維・糸染色整理業
ニット・レース染色整理業
繊維雑品染色整理業
合板製造業
(注1)
繊維板・パーティクルボード製造業
紙・パルプ製造業
化学工業
石油精製業
(注2)
サッシ業
窯業・土石製品製造業
板ガラス加工業
板ガラス製造業
ガラス製加工素材製造業
ガラス繊維・同製品製造業
セメント製造業
コンクリート製品製造業
その他のセメント製品製造業
粘土がわら製造業
陶磁器製タイル製造業
耐火物製造業
炭素・黒鉛製品製造業
研磨材・同製品製造業
石綿製品製造業
石膏製品製造業
鉄鋼業(銑鉄鋳物製造業を含む。)
非鉄金属製造業
m2
m2
m2
m2
kg
kg
kg
m2
m2
t(トン)
t(トン)
kl
t(トン)
m2
千換算箱
t(トン)
t(トン)
t(トン)
t(トン)
枚・・・・・石綿スレート製造工場
m 3 ・・・・軽量気泡コンクリートパネル製造工場
枚
m2
t(トン)
t(トン)
t(トン)
t(トン)
t(トン)・・・プラスター製造工場
m 2 ・・・・・・・・・・その他の工場
t(トン)
(大規模製造所は、千t)
t(トン)
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一般機械器具製造業
電気機械器具製造業
輸送用機械器具製造業
自動車・同付属品製造業
鉄道車両製造業等
造船業
電気業
ガス業
熱供給業
生産金額(円)
生産金額(円)
(注3)
生産金額(円)
両または個
t(トン)使用鋼材重量
kWh
m3
GJ
注1:当該工場における製品を厚さ4mm 換算による面積(m 2 )で記入する。
注2:当該工場を構成する各装置の処理量を常圧蒸留設備蒸留装置を基準として
換算した数値で記入する。
「生産数量」=「原油処理量×製油所コンプレキシティ・ファクター」
注3:製造したガスの量をm 3 (46MJ 換算)で記入する。
ただし、石炭コークス等の副産物がある場合には、それらの発熱量を
46MJを単位としてガス量に換算し合計する 。
( 石炭コークスについては 、様
式第4の第1表で用いた係数から導出し、1tを 722m 3 と換算する 。)
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