1- 第1回関西観光・文化振興計画検討委員会 日時

第1回関西観光・文化振興計画検討委員会
日時:平成26年8月11日(月)
午前10時00分~11時55分
場所:京都タワーホテル
開会
○司会(亀澤博文)
9階「飛雲の間」
午前10時00分
それでは、定刻になりましたので、ただいまから関西広域連
合の関西観光・文化振興計画検討委員会を開催させていただきます。
本日は、皆様には大変お忙しい中、ご出席をいただきまして、ありがとうございま
す。
私は、本日の司会を担当いたします関西広域連合広域観光・文化振興局参事の亀澤
でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
それでは、開会に当たりまして、関西広域連合広域観光・文化振興局長の平井から
ご挨拶を申し上げます。
○広域観光・文化振興局長( 平井裕子)
おはようございます。
本日は、台風一過のお忙しいところ、この会議にご出席いただきまして、どうもあ
りがとうございます。
3年前の3月に広域観光計画の初回の計画を策定していただきました。その際にも、
本日お集まりの先生方の多くの先生方にご協力いた だきまして策定をすることができ
たわけでございますけれども、その間、計画に基づきましてさまざまな事業等を実施
してまいりました。KANSAI国際観光YEARということで、1年目のテーマは 食、そして
2年目に当たります本年度はマンガ・アニメという形でテーマを決めて、国際観光の
プロモーション活動などを実施してきているところでございます。それが直接、功を
奏しているといえるかどうかはわかりませんけれども、関西の国際観光につきまして
は、最近本当に多くの観光客、国際観光客が来ていただいているということでござい
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まして、京都も駅前を歩きますと、本当に多くのヨーロッパの、欧米系の方、それか
らアジア系の方、日本人よりもたくさんいるんじゃないかと思うぐらい、たくさんの
観光客の方が来てくださっております。
しかしながら、これから先のことを考えますと、例えば今、 2020年に東京オリンピ
ック、パラリンピックの開催が決定しましたし、関西のほうでは 2021年にワールドマ
スターズゲームズを開催することが決定しておりますけれども、こういう国際的なイ
ベント等が本当に目の前に迫っている中で、今のこの戦略で関西の国際観光が果たし
ていいのだろうかというとこ ろを思いますと、まだまだ、本当にまだまだ不十分なと
ころがあるかと思います。先生方には、今回、前回の計画の反省点などを踏まえまし
て、さらに関西の国際観光を飛躍的に伸ばしていくためのさまざまなご提案をいただ
きまして、この計画の改定をよりよいものにしていきたいというふうに思っておりま
すので、何とぞご協力をよろしくお願いいたします。
大変限られた時間、限られた期間で、先生方にご審議をお願いすることになりまし
て恐縮でございますけれども、何とぞご協力を賜りますことをよろしくお願いいたし
まして、開会に当たりましてのご挨拶とさせていただきます。どうぞよろしくお願い
いたします。
○司会(亀澤博文)
それでは、次第に従いまして、初めに本委員会の設置につき
まして、私からご説明を申し上げます。
お手元にお配りしてございます配付資料一覧の資料1、1ページを御覧いただけま
すでしょうか。
本委員会の設置要綱でございます。この委員会は、関西広域連合の関西観光・文化
振興計画の見直しに当たりまして、これまでの取り組みを検証し、文化振興の視点や
新たな社会経済情勢の変化等を踏まえた計画としてまとめるため、各分野から有識者、
専門家からなる委員会を広域観光文化局に設置するものでございます。
委員の先生方につきましては、観光に関する有識者の方、文化に関する有識者の方、
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経済界の方々で構成をしてございます。
委員会の開催につきましては、この後、大体年3回程度を必要に応じて開催すると
してございます。また、座長が必要と認める場合は、委員以外の専門家等にも意見を
求め、計画検討の参考にするということとしていきたいと思います。委員会の庶務に
つきましては、我々関西広域連合広域観光・文化振興局において行います。
それでは次に、本日の委員会にご出席をいただいてお ります委員の皆様を五十音順
にご紹介をさせていただきます。
大橋昭一様でございます。
河内厚郎様でございます。
坂上英彦様でございます。
橋爪紳也様でございます。
福島伸一様でございます。
また、本日は構成府県市、関係団体の皆様にもご出席いただいておりますので、配
付の出席者名簿により御確認をください。
それでは、議事に入りたいと存じますが、委員会の進行につきましては、設置要綱
に基づきまして、委員の互選により座長をご選出いただきたいと存じます。
○委員(坂上英彦)
私の方から、観光・文化の分野に造詣が深く、前回の広域観
光の座長をしていただきました大橋先生にぜひお願いしたいと思います。
○司会(亀澤博文)
ただいま、坂上委員から、大橋委員にとのご意見がございま
した。
(「異議なし」の声あり)
○司会(亀澤博文)
それでは、座長を大橋先生にお願いできればと存じますが、
よろしゅうございますか。
(「異議なし」の声あり)
○司会(亀澤博文)
それでは、座長を大橋委員にお願いしたいと存じます。
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大橋委員、どうぞ、座長席へお願いいたします。
座長、一言ご挨拶をお願いいたします。
○座長(大橋昭一)
座長に選出されました大橋でございます。
先生方に比べますと、私みたいな者が果たして座長が務まるかどうか、不安でござ
いますが、幸い、御高名な、それからご専門の深い先生方の委員の方ばかりでござい
ますので、御指導を仰ぎながら、何とかこの会をまとめていきたいと思います。
後で、事務局の方から御紹介があると思いますが、本日は私がちょっと一委員とし
てお聞きしているところでは、大体2つ大きなテーマがあるというふうにお聞きして
おりますので、そのうち、できるだけ時間も半分ぐらい ずつと思っておりますけれど
も、できるならば第一の見直し案を本日はぜひ仕上げていただきたいと、かように存
じておりますので、特に文化の方でこれまで御活躍いただきました先生方、どうぞよ
ろしくお願い申し上げます。
それでは、簡単でございますが、これで 御挨拶とさせていただきます。
○司会(亀澤博文)
それでは、資料のご説明をさせていただきます。
まず、お手元の配付資料の資料3、3ページでございます。
関西観光・文化振興計画の見直しについて、御説明をさせていただきます。
今回の計画の見直し趣旨でございますが、現行の関西 観光・文化振興計画の記述に
従いまして、この間の社会経済情勢の変化等を踏まえ、また事業推進計画等の期間満
了に伴いまして計画の見直しを行うものでございます。
見直しの必要性でございますが、この間の経緯を踏まえまして、4つほどここで掲
げさせていただいてございます。
1つは、平成25年度に策定いたしました文化振興指針を取り込みました観光・文化
が一体となった計画ということ。また、2020年の東京オリンピック、パラリンピック
開催、2021年の関西ワールドマスターズゲームズの開催などに向け、関西の独自の文
化・観光の魅力を国内外に発信し、集客につなげる ための戦略的な取り組みが今回計
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画以降、生じていることでございます。また、その具体的展開といたしまして、目標
達成のための戦略、戦術の見直しが必要となっていること。事業推進計画の期間満了
を迎えているということがございます。
この計画の策定期間でございますが、26年度中を予定してございまして、来年の3
月、広域連合議会定例会に上程し、公表する予定をしてございます。
1枚おめくりいただきまして、4ページにスケジュールを書いてございます。
本日、第1回の委員会以降、10月3日に第2回の検討会議を予定してございます 。
この場で中間案を検討させていただきまして、27年1月上旬、3回目の検討委員会を
予定してございます。その間、関西広域連合の委員会、議会での手続 きを経まして、
3月の下旬に最終案を公表する予定をしてございます。
引き続きまして、お手元資料の4、5ページをごらんいただきたいと思います。
現行、関西観光・文化振興計画をお示ししてございます。
平成24年3月に策定いたしました計画でございますが、このときは、 府県という枠
組みを超えて関西を1つとして捉え、戦略的に取り組む方向性を示し、重点的な施策
に大胆に取り組んでいくことを明らかにするものとして策定してございます。
計画の目的は、関西が一体となり戦略的に取り組むべき重点分野、事業、目標等を
策定しておりまして、おおむね今後10年間を見据えたものとしてございます。
そのほかに、国際観光の現状と課題ということで、このときは観光を中心に現状課
題を整理してございます。
基本方針と目標といたしまして、基本方針を1から5まで定めまして、将来像とし
てアジアの文化観光首都を目指すということが策定されてございます。
また、数値目標といたしまして、関西への訪問外国人客数年間約 1,000万人を目指
すという数値目標も立ててございます。
おめくりいただきまして、6ページになります。
目標達成の戦略といたしまして、具体的に戦略テーマと戦術を定めてございます。
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大きく戦略テーマを5つ示しまして、それぞれに具体的に取り組んでいく課題を記し
てございます。
そのうちの戦略的テーマ4 については、文化振興等との連携ということで、このと
きは文化振興に関しましては、文化振興と連携という形でこのテーマ4に取り組んで
ございます。
そのほか、実現に向けた進め方として、広域連合の果たす役割ですとか事業推進計
画、このときは平成24年から26年度の具体的な取り組みの計画をお示ししてございま
す。
大きく本計画は観光・文化振興計画という名前ですが、策定当時は広域連合の事業
を反映いたしまして、国際観光を メインに掲げた内容となってございます。
続きまして、資料の5、7ページをご説明いたします。
この計画に基づきまして、ただいま2年半ぐらいになりますけれども、それぞれ具
体的に取り組まれてございます進捗状況をお示ししたものが資料の5でございます。
表の右側にございます実施状況につきましては、○につきましては実施、一部 実施
ということ、△は今後実施予定または実施を検討してい るもの、×につきましては未
実施、今後実施するかも含めて検討が必要なもの をあらわしてございます。
初めに、数値目標でございますが、2年半の間に、策定当時 300万人の推計値でご
ざいましたが、現在345万人に増えてございます。
続きまして戦略テーマの1、「KANSAI」を世界に売り込むというテーマのと
ころでございます。ここにつきましては、広域観光ルートの提案、 「KANSAI国
際観光YEAR」の展開ということで、関西周遊ルートの提案につきましては、既に
広域連合で広域観光ルートを提案してホームページなどで提供してございます。ただ
し、東アジア広域観光ルートの提案というところでございますが、中国・韓国などと
関西を結ぶ国を超えた広域観光ルートやクルーズ船の就航等についてはまだ実現して
ございません。
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それから、「KANSAI国際 観光YEAR」と位置づけた「関西ブランド」の展
開につきましては、1年間を通じて共通のテーマで関西を売り込むということで、
2013年は食をテーマに、2014年は関西のマンガ・アニメをテーマに現在取り組んでい
るところでございます。
戦略テーマの2についてでございます。
新しいインバウンド市場への対応につきましては、ニューツーリズムのところにつ
きましては広域観光ルートに組み入れて既に取り組んでございます。
MICEの取り組み強化についてでございますが、KANSAI総合型リゾートの
検討、これにつきましては、広域連合で研究会を設置いたしまして、検討を進めてま
いりました。今後も検討を法制化の動きに注視し、議論を行っていく必要があると考
えてございます。
それから、新しい観光需要への対応でございますが、ここにつきましては、外国人
観光客に人気の高いショッピ ングやグルメの割引等について、ターゲットやニーズを
把握し、マーケティングを重視し情報発信を行うということで、今後の展開 課題であ
るというふうに考えてございます。
戦略テーマ3、マーケティング手法による誘客でございますが、これにつきまして
は、海外観光トッププロモーションや「KANSAI観光大使」などの任命により、
現地でのきずなを現在培ってきているところでございます。また、KANSAI
W
EB戦略につきましては、ポータルサイト「関西観光web」またはfaceboo
kにより、関西の多種多様な情報発信をただいま行っ ているところでございます。
国別の誘客でございますが、中国を はじめ韓国、香港、東南アジア、それから伸長
著しい東南アジアに観光プロモーションを行ってございますが、欧米への展開につい
てはまだできてございません。これについては、トッププロモーション等をあわせて
どう展開していくのかを検討が必要かと考えてございます。
それから戦略テーマ4、文化振興等 との連携でございますが、これにつきましては、
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テーマに掲げているものにつきましては、ほぼ具体的に広域連合の 方で事業展開して
ございます。「文化の道」、それから「祭りの道」 「古典の日の推進委員会」等、い
ろんな関係団体と連携をいたしまして、広域連合で文化の振興に取り組んでいるとこ
ろでございます。
それから戦略テーマの5、安心して楽しめるインフラ整備でございます。
関西国際空港の魅力の向上でございますが、関西国際空港のLCCの発着便につい
てはかなり伸びてきているという実態がございます。また国に対しましても、免税制
度の導入、それから出入国時の手続の迅速化・円滑化につきまして、提案・要望を行
ってきているところでございます。
次のおもてなし・利便性の向上のところでございますが、銀 聯カード等の普及拡大、
それから交通事業者と連携いたしました交通切符の強化につきましては、まだ現在取
り組みができてございません。これも今後の課題となってございます。
そのほか、インフラにつきましては、外国人に優しい観光案内表示ですとか、関西
の観光スポットを示す「新KANSAI百景」などに取り組んできてございます。ま
た、関西地域限定通訳案内士(仮称)の創設でございますが、これにつきましては、
国の制度改正等の動向を見きわめながら検討を深めていくということとしてございま
して、現在まだ取り組めてございません。
そのほか、関西広域連合が果たす役割といたしましては、関西広域連合がイニシア
チブをとって、経済界や関係団体機関と連携した取り組みを進めたり、官民連携の取
り組みを現在進めているところでございます。
以下、事業推進計画につきましては繰り返しになりますので省略させていただきま
す。
私からのご説明は以上でございます。
○座長(大橋昭一)
ありがとうございました。
説明は以上でございますが、委員の先生方、御意見は申し分けないですが、後で承
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りますので、とりあえず今の説明に対してぜひ伺っておきたいというふうなご質問が
ございましたらお願いしたいと思うのであります 。いかがでございますか。
座長がこんなことを申し上げてどうかと思うのでございますけれども、よくお顔を
ご存じの方々ばかりですから遠慮なく申し上げれば、本日 は12時までにこの会を終わ
るということになっておりま すが、計画の見直しとそれからオリンピック 、パラリン
ピックの対応という問題があります。そちらのほうでできれば十分ご意見を承りたい
と私は思っております。御質問があれば、またそのときにおっしゃっていただくこと
にいたしまして、とりあえず次へ進めさせていただくことにいたし ます。次は、「は
なやか関西・文化戦略会議」についてご説明を承りたいと思 います。しかし、そのあ
らすじは委員の先生方は一応はご存じだと思います。
○広域観光・文化振興局次長(金谷宗子)
それでは、「はやなか関西・文化戦略
会議」について御報告させていただきますが、そもそもこの会議が設置されました経
過というのが、関西広域連合文化振興指針をまとめさせていただきましたので、そこ
のところについて少し、根拠のところを御説明させていただいて、それから戦略会議
の報告をさせていただきたいと存じます。
○広域観光・文化振興局文化課長(雨宮
章)
それでは、失礼いたします。お手
元、別冊参考資料の2を御覧いただけますでしょうか。関西広域連合文化振興指針に
ついて御説明をさせていただきます。
ページを開いていただいたところに、この指針をつくった背景を書かせていただい
ておりますが、実は平成22年12月に広域連合が立ち上がったときに、第1期の広域計
画ができたわけですけれども、観光・文化と申しますものの、文化振興に対する記述
が欠落している状況、実際申し上げますと、国際観光を機能させるために、文化とい
うコンテンツをどう見ていくかという視点で書 かれていたようなことでございます。
私が一昨年、この文化の担当課長に就任したときに思いましたのは、これは中塚事
務局長からもお話を受けたんですが、観光振興というものと対で文化振興というもの
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を実際考えていかなければならないと思っているということで、 時点修正のようなこ
とで指示をいただきました。当時は実際予算ゼロ。昨年度もようやく 400万円、今年
も450万円で事業を展開しておりますけれども、まずもっては文化振興のため に我々
が進めるためのガイドラインをつくろうということで、 今日もお越しいただいていま
すが、河内先生、坂上先生も入っていただき、昨年ちょうど初夏からこの夏にかけて
これを取りまとめていただきました。その中で、基本理念といたしましたのは、1ペ
ージに戻っていただきますけれども、やはり 1400年の歴史を持つ関西としてのポテン
シャルを、いま一度この時代において、日本のために組み立てなければいけない。そ
の中で「文化首都・関西」というものを、やはり目標として頑張ろうではないか、そ
してその目標に向かって3つのことを進めよう。当然、継続充実すべき取り組みとし
て、やはり情報発信、そしてそれぞれ持ち前で進めています 11府県市の事業を連携交
流することによって際立たせて発信してやっていくこと。そして長期的には、2020年
のポストにもつながることでございますけれども、関西の文化をいかに次世代に 継承
していくのか、こうしたことを含めまして、これを支えるプラットフォームをしっか
りつくっていこうじゃないかと。 「はなやか関西・文化戦略会議 」がこのプラットフ
ォームの1つとして動き出したようなことでございます。
4ページ、5ページを開いていただけます でしょうか。特にこれにはもう、大変有
効な情報交換、意見交換を先生方にしていただき、その足跡はぜひ残そ うと、特に5
ページの中ほど以降、関西の文化力とはということで、大変有意義な 御提言をいただ
いたことを記しておきました。最後になりますけれども、そして最終ページの6ペー
ジの後半、やはり文化が栄えてそこに観光が乗っていくんだということ、もうこれは
車の両輪でございますので、現在、どの程度、文化芸術と国際観光をリンクしていく
のかということの御意見も記させていただき、今年の分野別計画の改定に先立って、
このガイドラインを昨年世に出させていただ きました。
○座長(大橋昭一)
ありがとうございました。
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ただいまの分にも御質問があるかと思いますが、これも先ほどの趣旨で、 後のご発
言の中でおっしゃっていただくということにいたしま す。今日私が事前にちょっと伺
ったところによりますと、これまで文化振興の 方で御尽力いただいたものを、関西広
域連合としての関西観光・文化振興計画の 中へどのように組み込んでいくということ
が1つのポイントと聞いております。
それからもう1つは、御承知のとおりオリンピック、パラリンピックがまいります
ので、これに対して関西としてどのように取り組むかというのがポイントになってま
いります。
それで、本日はどのように取り込んでいくかということを第1ラウンドということ
にさせていただいて、まず先生方お1人に5分間ぐらい でお願いします。申し訳あり
ません。1つ間違えました。報告の続きがあります。
○広域観光・文化振興局次長 (金谷宗子)
では、残りの説明を致します。
資料本体の方にお戻りいただきまして、12ページ、資料6でございます。先ほどの
報告の続き、資料12ページでございます。
「はなやか関西・文化戦略会議 」についてでございますが、今、御説明を申し上げ
ました文化振興指針の中で、この 「はなやか関西・文化戦略会議 」のような文化に関
するいろんなプラットフォームというものをつくっていこうということを方針の中に
決めていただきましたので、それに基づきまして、 今年の5月に設置を決定されたも
のでございます。
まず、12ページのところでございますが、 今年の検討テーマとして「東京オリンピ
ック・パラリンピックや関西ワールドマスターズゲームズなどの開催に向けた関西文
化の内外への発信強化」ということで御検討をいただくことになっております。
11人の委員さんがいらっしゃいまして、本日の委員会にもいらっしゃいます河内先
生、坂上先生にもこちらの委員に お入りいただいて、いろいろ御意見を頂戴している
ところでございます。
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そもそも、オリンピックになぜ文化 の問題がこんなに重要であるのかということで
ございますが、オリンピック憲章の一番最初のところに、オリンピックというのはス
ポーツだけではなくて、教育、文化を融合させたそういう人格を形成していくという
哲学であるという趣旨のことがうたわれておりまして、オリンピックはスポーツと文
化の祭典であるというふうに認識されております。特に直近の 2012年のロンドン大会
では、文化が中核となる大会ということを目指された結果、その1 つ前の北京大会の
後、カルチュラル・オリンピアードという形でいろんな文化の取り組みをされました。
4,300万人の動員があったというふうにお聞きしております。しかも、その 翌年にも
その観光客が高どまりといいますか、そのオリンピックの年だけでない、いろんな誘
客の効果があらわれたというふうにいわれておりまして、レガシーというか、遺産と
か継承とか、そういう意味だと思いますが、そういうものが重要であるということが
ロンドン大会の関係者から言われております。そういうことを受けまして、東京大会
においても同じように文化のプログラ ムというものがつくっていかれると、これが非
常に誘客の面でも大きなものであるということで、関西でもしっかり取り組みたいと
いうことで、この会の検討テーマとして設定されたものでございます。
会議の中には有識者の委員さんだけではなくて、構成府県市を始めオブザーバーも
含めてたくさんの関係団体にもお入りいただいておりまして、そういう団体 の間の意
見交流の場にもしていくというふうにさせていただいております。
日程としまして、12ページの下の方にございますが、第1回が7月29日に開催され
ました。そして、第2回を8月27日に予定しておりまして、ここでいろいろ中身をま
とめていくとともに、東京大会の組織委員会の 方が公式の文化プログラムを策定しI
OCへ出していかれるわけですけれども、そこに向かって関西からいろいろ提案や要
望も行っていきたいということで、そういうものも取りまとめていきたいというふう
に考えております。
13ページ、次の右側の方にお移りいただきまして、29日に開催したばかりで、まだ
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きちんと取りまとめとか分析ができておりませんけれども、簡単にキーワード的にど
のような御意見が出されていたかというのを 少し御紹介させていただきたいと思いま
す。
まず、方向性ですけれども、「関西」という言葉の知名度が低いので、どういうイ
メージで発信するのか、何を伝えるのかということが重要であ ります。従いまして、
関西の訴えるべき強みということですけれども、歴史とか文化とか伝統、そこの上に
何かあっと驚くこと、あるいは、新しいアートなど、そういうものを打ち出していく
ということ。それから、切り口として は、自然との共生とか、それから宗教的なこと
で争ったりしないそういう平和な心というふうなものが、日本人 の特性としてあるけ
れども、そのルーツは関西ではないかということ。しかも、関西にはその力、外国人
の方も含めて多様な文化が一緒に共生しているという最先端であるという 力のあるこ
となどが出されておりました。キーワードとしては、関西はリアルジャパン、普通の
日本人と出会えるということですとか、それから 関経連の方でこのたび定められまし
たはなやか関西のマークとか、キャッチコピーを使って関西のイメージを伝えていき
ましょうということが言われております。
それから、オリンピックのレガシーということで は、この取り組みのレガシーにつ
いて、なかなかハード面の投資というのは難しいけれども、 ソフト面でいかにお金を
かけずに遺産を残していくか、真ん中 あたりに書いておりますけれども、地域と海外
のいろんなつながりを残していく ものであるとか、持続発展的なものを組み込んでい
くというようなことをお話しいただいております。
具体策としては、いろいろなアイデアを出させていただきまし た。2つ目の点にな
りますけれども、村上春樹さんが京都出身と、それから三枝成彰さんは兵庫県の 御出
身というようなことで、そういう関西人の方のプロデュースのものがいいじゃないか
ということなど。全国各地でいろいろされているイベントも、東京の 人がプロデュー
スしているものでは関西ではだめだろうというようなこと、それから高野山開創 1200
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年ですとか、日本文化1400年というのも雅楽とか、そういうものがこの 1400年前にい
ろいろ起こっているという、そういう周年的なものをいろいろ使ったらいいじゃない
かということなど、そういう御意見が出されておりました。
それから、情報発信のところでは、2つ目の点になりますが、JETプログラムと
いうのが27年ぐらい前から 毎年40カ国・5,000人ぐらい、語学指導を行うために海外
から指導者の方が来られて、今、いろいろブロ グで発信するということがありますが、
こういう方達から発信してもらうというのがいいじゃないかという内容 もいただいて
おります。
おめくりいただきまして最後のページ、14ページではそのほかの課題として、若い
世代の人に入ってもらっていろいろ作戦を練らなければいけないと いうことや、人材
の不足、それから資金をどう調達する といった課題であるという御意見を頂戴してお
ります。
以上でございます。よろしくお願いいたします。
○座長(大橋昭一)
座長としてまことに不手際なことがありましたことを重ねて
おわび申し上げます。
事務局としての資料の説明は以上ということでございます 。先程ちょっと申し上げ
たように、本日は関西観光・文化振興計画の中に文化をどのように取り入れていくか
ということが第1点。それから今、御報告がございましたオリンピック、パラリンピ
ックについて関西としてどう取り組んでいくかというのが大きな第2点であります。
時間もございませんので、この2つに本日は絞っていただきたいと思うのでありま
す。それで、最初の第1回の計画にどのように入れるかというのを、例えば第1ラウ
ンドといたしますと、それについてはお1人、事務局とかあるいは委員同士のやりと
りも含めて、大体5分から7分ぐらいお時間を持ち時間というふうにお考えいただ き
たいと思います。今からいくとこれで40分ぐらいかかります。それから第2ラウンド
でオリンピックの問題を取り上げる。こういうふうにさせていただきたいと思います。
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時間の都合もございますので、できるだけそれぞれ に分けて、御意見を的確といい
ますか、簡潔にしていただきたくお願い申し上げたいと思います。それで事務局さん
の方におかれましても、ご質問がありましたら、それも簡潔にできるだけポイントを
絞ってお答えをいただきたいと思 います。これでよろしゅうございますか。
(「異議なし」の声あり)
○座長(大橋昭一)
それでは、第1の課題、すなわち、第1回でつくった計画案
の中に文化関係で御尽力いただきました案をどのように取り入れていくかということ
につきましてお願い致します。大変僭越でございますが、これはやはり文化のほうの
御専門である坂上先生、河内先生にまずご発言いただいて、それから福島先生と橋爪
先生にご発言いただくということでまいらせていただきたいと思います。第2ラウン
ドは、それは逆ということにさせていただきたいと思います 。どうかお含みいただき
たいと思います。
それでは、まず、坂上先生から、トップバッターとしてお話しいただけませんか。
○委員(坂上英彦)
まだ頭の方が整理できていないんですけれども、まず文化の
点から、今回の計画の構成のところは、やはり 2020年のオリンピックを前提として、
この大きなインパクトを活用していくということが、文化だけでなく観光の面でも非
常に重要ですので、はじめにか前段でかなりそれに向けて戦略を見直していくんだと
いうことでお願いしたいと思っております。
細かいのは抜きまして、戦略のところは文化をどう取り組ん でいくかということに
なろうかと思いますが、かなり今の現行の戦略が戦略テーマ4のところだけに文化を
絞り込んでいるんですけれども、もう少しそれぞれとの関係がございますので、戦略
1についても、文化でもって関西を世界に売り込むというようなことをぜひ具体的に
入れていくべきではないかと思います。
それと、インバウンド市場についても、文化を活用して対応していく という記述を
入れていただき、マーケティングについてはかなり観光にシフトしておりますので、
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最後、戦略テーマ5のインフラについても、文化的なインフラについて、もう一度 見
直すということで、全体の中でテーマ4の文化を中心に 書きながらも、他の戦略につ
いても融合的に取り扱っていただいた たらいいのではないかと感じております。
文化と観光の関係についてでありますが、考え方とかで記述しておく必要があろう
かと思いますが、先程大橋先生もおっしゃられましたように、文化と観光というのは
切っても切れない縁だということをまず前提に考えておくべきと思います。特に文化
があって観光があると。観光があってさらにその文化が花開いていく。お互いに相乗
効果をいかに高めていくのかということが重要であろうかと思 います。文化だけでは
ビジネス化はできないですし、観光と連携することによって文化が経済への 波及をも
たらすと感じております。
後、課題になるんでしょうけれども、先程の文化戦略会議でも、スキームの問題が
非常に曖昧でございます。観光関係の団体、官民との連携、今回ははなやか関西のマ
ークを既に一部利用されているというようなお話を聞いておりますけれども、官民の
連携をオリンピックに向けて、関西としてどうこの文化を含めてまとめていくのかと
いうところがやや弱いのではないかと思っております。特に関西が1つになってとい
う全貌は広域連合が自治体組織でございますので、 先程からも事業予算があまりなく、
文化の予算も400万円 という現実があります 。このような税金の使途として2倍に伸
びる市場に対して、400万円でいいのかという議論も含めて、もう一度府県市、関係
する連合の団体の中で財政的な大きな枠組みをもう一度見直すという考え方が重要で
はないかなと思っております。
去年まとめました文化の指針につきましては、かなり抽象的な表現にとどまってい
るかと思いますので、観光との表現のレベルを合わせようとすると、文化は文化のテ
ーマで具体的な戦略を示す必要が あるのではないかなと思います。これについては、
はなやか関西の結果をこちらに反映すればいいのか、もう少し違う次元で意見をまと
めていく必要があるのかということも含めて、ぜひ検討をお願いしたいなというふう
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に思います。
以上でございます。
○座長(大橋昭一)
それでは、河内先生お待たせしました。河内先生 、お願いし
ます。
○委員(河内厚郎)
戦略会議とのすみ分けが、ちょっとまだ私も何とも言えない
んですが、こっちの方でも具体的な話を是非してまいりたいなと。
オリンピックは7月と大体決まっているわけですから、例年7月、8月に何が関西
であるかというふうに考えますと、祇園祭、天神祭、かなり大きな都市型の祭りが集
中している。これはインパクトがそれなりにあると思うんですね。
それから、私の専門の方で言うと、三大古典芸能と言われている能楽と歌舞伎と文
楽なんですけれども、これが関西が発祥の地といえども実際には東京中心になってま
して、毎月そういうものが見られるというわけでない。でも7月は幸い、関西でどれ
も見られる月になっていまして、それでそういうのをばらばらにやるんじゃなくて、
旅行会社の方と連動しまして、そろそろこれをパックツアーのような形にもやってい
ったらどうかなということです。
私たちは、関西楽劇フェスティバル協議会というのをつくってま す。楽劇というの
はワーグナーの楽劇のことじゃなくて、歌舞伎も文楽も能も日本の古典 音楽劇なんで
すね。ワーグナーは歌舞伎の時代物みたいなもので、プッチーニ は世話物みたいなも
のなんですよ。そういうふうに日本の楽劇とヨーロッパの楽劇 をパラレルに考えてい
ます。そういうイベントを実は2001年からずっとやっていまして、テレビ等で 放映し
たこともあり、それなりに定着しましたので、これをぜひ連動させていただき たい。
例えば高野山開創1200年には高野山で能をやる。高野山でやるか、東寺でやるか、
決まっていないんですけれども、作品の舞台となったところでやる。これも けっこう
難しくて、雨が降ったら薪能ができないとか、いろいろ問題あるんですが、それで私
の友人の日文研の教授は、薪能をやるときは必ず招待者リストから雨男を外していま
-17-
す。本気でやっているんです。そういう苦労はあるんですが、でも7月はちょうど薪
能の季節が始まります。薪能はその現地、現場でやるという魅力がやっぱり あります。
関西の場合、作品の舞台が多いので。だからずっとその間は関西各地を劇場と見立て
て演出していくことに関しては首都圏より有利なので、うまく仕掛ければかなりイン
パクトがある。
例えば、古代ギリシャから残っている野外劇場で蜷川さんの劇をやったりしますよ
ね。こういうのはプロデューサーもみんな情熱を持って、成果が目に見えますし、そ
れから映像は世界に出せるので効果が鮮やかです。これをぜひ仕掛けていきたいと思
います。それを受けて新作をつくるということもできます。
まず来年が高野山開創1200年、これは何か企画をしないともったいない。既にヨー
ロッパの方がたくさん来ています。それから、2016年はぴんとこられない方もいると
思いますが、日本で最初に巨大なため池ができたのは、狭山というところです。河内
の狭山。1400年前です。当時の大国家プロジェクトだったんです。 2024年は、我々の
ほうで近松門左衛門没後300年祭という議論も始まって います。それから、ことしは
宝塚の100年ですが、2024年は甲子園球場の100年ですか。これらも、もうそれなりに
文化遺産になってきてるんですね。だから、そういうのを 洗い出してみますとたくさ
んありますので、断続的に仕掛けていくと。
その中で、歴史に残るような作品をつくっていきたいなと。ちょっと個人的な思い
も込めて、提案をさせていただきます。
○座長(大橋昭一)
それでは、お座りの順番で橋爪先生、お願いします。
○委員(橋爪紳也)
橋爪でございます。よろしくお願いいたします。
オリンピックに向けた振興策の話は後程ということで、まず観光振興と文化振興の
関係を整理すべきだと申しあげたいと思います。
この文化と観光に関する関係というのは、京都市が昭和の初めに、日本の自治体で
初めて観光課をつくって以来、常に難しい課題でした。我々は長年、議論してきたと
-18-
思います。京都市観光課の初期のモデルで言いますと、観光の担当が、文化的な 価値
を評価した。要は京都の社寺とか仏像とか、どこにきれいな滝がある のかとかいうリ
ストをつくったのは京都市の観光のセクションです。これは新しい観光資源である、
特に文化的な価値のある観光資源であるということを観光担当が指摘し、産業化した。
要は文化財とかになった評価の定まったものは、それはそれで文化財行政でされれば
いいのですけれども、新しい文化観光資源を観光サイドが発見することが非常に重要
だと。たとえば10年ほど前、マンガ・アニメが日本を代表する文化だなんていう話は
なくて、世界に発信するコンテンツだと、行政が声を大きくされ出したのはごく最近
のことです。要するに文化産業、あるいは創造的産業の振興であるという認識のもと
に文化を観光資源にしていくという発想が観光と文化の関係性では重要であろうと。
ですので、マンガ・アニメ、あるいは食文化 など評価が定まっていているものの、次
に、我々は関西の文化的な観光資源として何を打ち出すのかという議論を今後してい
かなければいけないであろうと。
さかのぼれば、阿波踊りももともと地方的な盆踊りだったものを観光、芸能化した
ものです。伝統的な祭りであろうが芸能であろうが、観光のサイドで 文化を産業化し
ていくということを我々は常にしているわけです。そういう視点が重要であろう。 要
は文化振興、観光振興の中に産業振興 の視点を入れていく。
観光側から言いますと、今回の見直しで絶対外せないのが国際観光という視点です。
2020年のオリンピック開催ということもありますが、国 も観光立国の政策で、インバ
ウンドを2020年に2,000万人という数字を掲げている分、そのうち関西がどれぐらい
の枠をとるのかを考えるべき。あるいは国の目標も小さすぎるかもしれない。なぜこ
れを申し上げるのかというと、日本だけが国際観光を 掲げているのではなくて、世界
各国が今、国際観光客をいかに受け入れるのか、競争をしております。 10年ほど前は、
世界の海外旅行者数は年間8億人程度でしたが、2010年代になりまして10億人を超え、
2030年には18億人。すさまじい勢いで、外国に旅行をする人の数が莫大に 増えている。
-19-
主な発地は東南アジア諸国であり、目的地として急増しているの も東南アジアであり
ます。要は世界の中で、東南アジアから多くの方がこれから海外旅行をし始める 。世
界中の国、あるいは地域が、その人々をLCCの普及もあってどのように取り合うの
かということを考えていく。ですので、東南アジアあるいは中国、台湾も含めてです
けれども、アジアの方を受け入れるような文化的なコンテンツは何であるかというこ
とも考えなければいけませんし、一方で京都などでは欧米の方が多く来られています 。
高野山もそうですが、欧米の方向けの文化的な観光とは何だということも考えていか
なければいけない。今回見直すべき点は国際観光、インバウンド の重点化ですね。そ
れを全面に立てつつ、関連して京都、神戸など、MICEの重点化。大阪も総合型リ
ゾートをつくることで力を入れていく。MICEの戦略 立案というものは重要だろう。
MICEも常に文化と観光の関係がある。
もう2点。ラグジュアリー 層向けの観光振興策が重要。京都市はそこにかなり力を
入れてきて、一定成功しておると思います。この発想は関西全域に ひろげていきたい。
ハイエンド層、あるいはラグジュアリー層とするのか、名称は検討が必要ですが、多
くの観光地で経済的な効用をもたらす層をもてなすということも必要だろう。
もう1点だけ、前回の計画もありましたが、広域に多くの方が周遊できる ための方
策も必要。瀬戸内海のクルーズ、あるいは琵琶湖の 周遊なども船の魅力が関西にはあ
ります。6月に「瀬戸内海モダニズム周遊」という本を出したんですけれども、ぜひ
ともその瀬戸内海の魅力をもう一度世界にアピールするという視点を広域 連合からも
アピールしていただきたい。あわせて、京都縦貫道がようやく開通し、若狭 道と連携
します。加えて第二名神も高槻ジャンクションの工事が進んでおりますので、 今年、
来年、再来年に向けて、広域の幹線道路網がいよいよ充実 する。和歌山方面も便利に
なってまいりました。こういう広域ネットワークをうまく活用して、特に日本海の 方
にいかに行っていただけるのかということを、我々は広域連携の中で考えるべきだと。
○座長(大橋昭一)
福島先生、最後になりまして済みません。 お願い致します。
-20-
○委員(福島伸一)
福島でございます。あまり整理してないんですが、まずちょ
っと順不同ですけど、インバウンド観光を国の成長戦略 にするということで、それも
6月には具体的なアクションプラン事業を打ち出しまして、非常に具体的な形で動い
てきています。私どもの方は10年計画のまずパート1が2012、13、14年ですかね。で
すから、これからはまさに一番のその収穫期間のこれからの3年の計画をつくり直す
ぐらいと、そのような気持ちでぜひやらねばならないのではないかなというふうに思
っています。
そのときのキーワードは、1つはここにある文化やと思うんですね。今、橋爪先生
からありましたけど、日本でいうと東京、それから世界地域と観光で競争しているわ
けですね。そのときの大きな差別化する要因は何かと言いましたら、関西はいろいろ
あるかと思いますが、やっぱり歴史と文化だと思うんですね。この意味においては、
ぜひこの文化の視点をもっと今回の計画の中に補強という発想よりも、1回新たな視
点で検討をして入れていただくということがいいんじゃないかと思っています。その
ときには、この文化というのはどの範囲まで考えているんだということでして、一般
的に文化といいますとすぐ伝統芸能ということになると思います。これはこれで外せ
ないと思うんですけれども、今少し出ていましたけれども、まさに今、このマンガ・
アニメを初めクールジャパンもありますし、祭りですね。これ本当に祭りというのは、
関西は1年中祭りをやっていますので、少しカスタマイズするだけで関西の文化とし
ての祭り、これ神事とかいろいろたくさんあるので単純に はいかないところはあると
思いますけれども、これはまさに日本のカルチャーといった面もあると思います。
それから私の意見としては、ぜひ食ですね。食を、これもまさに文化そのものだと
思います。これもユネスコの世界遺産にもなっていますので、何かそんな範囲ぐらい
で、かつ具体的にやっていただきたいと思いますし、なかなか広域連合な ので難しい
ですが、どこがやるのか、お金はどれぐらいする のかと。今のこの観光というのは、
こういうことを語るところから、もう 少し非常により具体的なところにきていると思
-21-
うんですね。世の中もそうなっていると思いますので、そんな視点で考えていただけ
ればと思います。
それからもう1つ、観光はやはり私が思うのは、 広域ということを外せないと思う
んですね。いつも言っていますように、関西は京都、大阪、神戸、奈良とすばらしい
町があるんですが、なかなかそこの単独の町だけでは パリとかニューヨークには勝て
ないと思うんですね。それをこの 100キロ圏内にある関西という1つのエリアで見た
ときに、しかも歴史、文化、すばらしいこんな観光遺産の中で、それを関西と いう広
域観光でやることによって、初めて国際競争 力をもって、パリとかニューヨークとか
アジアのバンコクという、こういうところに勝てる、十分大きなチャンスであると思
いますので、要は広域としてのおもてなし旅館といいましょうか、インフラ環境整備
をまさにこういうことが今からよその地域との差別化の1つになってくると思うんで
す。ですからこれは、平井さんともいろいろ議論 をさせていただいていますが、月並
みなんですけど、関西 Wi-Fiとか、それから外国人専用の関西でしたらJR、私鉄、
地下鉄、バスが1枚のパスで使える関西パスとか、 それから多言語対応も大分進んで
きてますけど、関西の主要なところではまあまあできてますが、ちょっと外れるとか
真ん中になるとほとんどまだまだできていないと思うんですね。そういう多言語 対応
のさらなる評価ですね。これからは観光客がすごく急増しますし、これからインドネ
シアのビザの緩和もありますので、関西にいましたら、イスラムの方には礼拝と食事
ですよね。今、大阪でようやく私ども関空には3カ所の礼拝と、それから ハラル認証
のレストランとかアルコールフリーのレストランをたくさんつくりましたけれども、
先月、礼拝所がようやく、今度は難波にでき、これは南海電鉄さん がやりますし、近
鉄さんが今度、阿倍野ハルカスでつくっていただくことになっていますし、キタの 方
も今これ、阪急さんとJR西日本さんがいろいろ議論されて います。一応大阪ではそ
ういう礼拝所がそろっていると。京都なんかは、グランビアホテルに何かあるとか 無
いとか聞きましたけれども、例えば行政的に、そういう関西に行ったら礼拝所は主な
-22-
ところにあるんだと。それから食事も ハラル認証でイスラムを大切にしている。例え
ば関西がスリムフレンドリーなエリアだと、何かこういう広域としてのことをぜひ、
まさにこの関西広域連合の役割じゃないかと思いますので、この2つはぜひ今回の計
画の中に入れていただければありがたいかなと。
以上です。
○座長(大橋昭一)
私ごときが発言する場は余りありませんけれども、前回のと
きの最後にちょっと申し上げましたが 、現在はブランドの戦争の時代ですので、関西
ブランドといったものを少しでも入れていかないと、やはり弱いんじゃないかなとい
う気がします。はっきりした数字は諸先生に比べると私は弱いですが、温泉 地のラン
キングをみますと、第一位は草津温泉となっている場合が実に多いようにみうけられ
ます。この点でも東日本が高くなっていると思います。やはり観光でも何か東高西低
というようなものがあるように思います。それをこの際打ち破ることが必要かと思い
ます。そうなると、先生方がすでにおっしゃいましたように、日本の始まりは関西で
ありますから、そこに何らか の重点を置いて取り組むことが必要ではないかと思いま
す。
それから、ついでに申し上げますが、日本では良い意味で観光という言葉に物すご
くこだわっていると思います。例えばツーリズムという言葉があ り、ボランティアツ
ーリズムとか、医療ツーリズムとかいう場合はツーリズムという言葉が使われますが、
しかし、例えばこの会議でも観光でありますし、官公庁も観光、大学も観光学部にな
ってるわけです。ところが、その英語 は、ほとんどがツーリズムです。
御参考までに申し上げます が、2、3日前にある新聞がパワースポットの記事を特
集しましたときに、パワースポットは観光とはちょっと違うと書いてあ りました。そ
の記者がそう書いているのです。これを見まして、観光という言葉に、我々日本人は
よきにつけあしきにつけ、物すごいこだわ りがあるのだと思ったのです。パワースポ
ットについて、それには観光とは言えない面があるよということを新聞記者さんがお
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っしゃっておられるのです。もう詳しくは申し上げませんが、私は、観光の原点に戻
って、光を見るということを適当な形で、や はり日本はツーリズムじゃなくて、観光
であるという立場にたちたい。観光とは光を見ることです。光の原点は文化です。こ
れは間違いございませんね。その場合、歴史的、地理的に中心は関西です。ですから、
日本で光を見たければどうか関西へ来てくださいというよう に考えて、事務局の方で
何とかうまくまとめていただければありがたいと思うのでございます。
この点は以上でよろしゅうございますか。
それでは次にまいります。オリンピック、パラリンピックの件であります。今度
は福島先生から、お話しいただけませんでしょうか。
○委員(福島伸一)
まさにオリンピックを、政府も東京だけではなくて、日本全
国に波及をすると言っていますし、東北地方もあるかもしれませんけれども、私的に
はやはり関西がどれだけ日本オリンピックの 受け皿となれるかと。受け皿ですから、
そういうことが求められておりますし、これもご存じのように、 2019年にはラグビー
のワールドカップを今、誘致されています。これも非常に大きなスポーツイ ベントだ
と思いますし、関西ワールドマスターズゲームズは、アジアで初めて で、これはまさ
にスポーツと観光の非常に大きなビッグイベントですので、これをどうやって関西の
中に取り込んでいくかというふうに思っています 。そこにもう1つは、さっきから出
ているこのオリンピックの原点は文化と、この前のたまたまテレビを見ていまして、
過去のオリンピックで開催されていなかった種目は何かと。 10項目出ているんですね。
答えはボーリングだったんですが、コンサートとか絵画ですね。こういうのは全部種
目に入ってるんですよ。なので、やっぱりまさに オリンピックというのは文化とスポ
ーツの祭典だということで、ぜひこれ1つ、ちょっと 逆に聞きたいが、今、下村文部
科学大臣がたしか文化とスポーツのダブル会議を、 東京と、大阪か関西か京都まで入
るかちょっとわかりませんが、そういうこともやろうと言いましたので、ぜひこの
2020年を1つのコアにして、前と後ろですね 、どれだけ関西でいろんな大きなイベン
-24-
トを仕掛けられることができるかと。これは、それとかオリンピックのときなど、キ
ャンプ地なんか皆やりますので、堺にはサッカーのすごいトレーニングセンターある
んですね。ですから、ああいうところにどこかの国のサッカーチームを誘致をしてく
るとか、非常に多面的ないろんな ことが必要だと思いますし、もうあと5年しかない
というふうな視点で、これに向けて、これは文化も含めてですけれども、トータルで
これはもう関西広域連合でオリンピックを関西に誘致すると、 そんな組織に、そこに
民間も入れていただいて、官民でのそういう組織をぜひつくって、という積極的な推
進をしていただきたいというのが1つです。
それからもう1つ、橋爪先生から出ましたが、 総合型リゾートとかIRですね。こ
れは2020年、東京はオリンピックで、大阪・関西はIRでというこの2つの成長エン
ジンで、日本がやっぱりバランスのとれた成長をこれから6年後、 10年後にぜひやる
という意味におきましても、ぜひこのIRは大阪、関西に誘致をしたいなと、誘致を
すべきではないかなと思っています。そのときもやはり、さっき 橋爪先生が言われま
したが、これは一般にこのIRはMICEだと思いますので、これMICEになりま
すと、またこれも、今は京都、大阪、神戸等で一生懸命やられてますが、これも核と
しての積極的な誘致活動もそれはそれでやっていただきながら、もう少し関西で、ト
ータルで練って何か関西として取り組むようなことについても、このMICEではぜ
ひ取り組んでいかねばならないのではないかなと思っていますので、一部の方はその
カジノから出てくるギャンブル依存症を初めとする4つぐらいのことで非常に懸念を
されている方もいらっしゃいますが、これはこれで 克服をいたしまして、ぜひこのI
RとMICEというものを大阪・関西に誘致をしまして、これは文化振興、それから
産業振興、国際観光の強化という視点ですごく大きな キラーコンテンツになると思い
ます。そういったものも議論というんですか、実現ができればいいと思い ますが。
このIRは前回のとき、いろいろな取り扱いに事務局がご苦労されていた記憶もあ
りますので、そこら辺はまたいろいろとあるかと思いますけれども、私たちの意見と
-25-
してはぜひそういうことでやったらどうかというふうに思っています。ちょっとまと
まりがないですけれども。
○委員(橋爪紳也)
3点申し上げたいと思います。
1点目、オリンピックは世界標準をきちんと整え る機会であると同時に、一方でユ
ニークさ、固有性をアピールする機会であると とらえるべき。何を申し上げているの
かといいますと、先ほど申し上げたように、国際 観光が注目される。外国人の方を意
識するということで、従来我々はこの水準でいいと思っていたものが、世界 の標準に
そろえていかなければいけないようになる。さまざまな観光地において、昭和40年代
や50年代とかに整備したところで手をいれていないところというのは、非常に問題が
ある、手洗いであろうが案内所であろうが、メンテナンスされてないところがありま
すが、それを2010年までに、現在の水準まで手を入れなければならない。一方で、関
西各地の固有性をアピールしていかなければいけない。これはチャンスだと思います。
安全の確保も重要。例えばロンドンのオリンピックのときに何が行われていたのか
というと、都心部の治安の強化が様々なされました。「スマートごみ箱」というもの
も設置された。爆弾をほうり込まれて爆発しても大丈夫なごみ箱を企業がスポンサー
となって設けた。パネルがあって、企業広告 を掲出する。五輪にあわせて 主要な都市
がテロ対策の観点から、さまざまな整備をしたんですが、それが非常にユニークであ
る、最先端の技術であるというのに驚きました。
MICEにおいても同様。例えばロンドンの市長がオリンピックのときに、世界中
の、まだイギリスに投資していない有名な会社の経営陣を招くというコンベンション
を行って、市長がロンドンをアピール した。アフターコンベンションでオリンピック
の陸上競技とかの試合を見る、そういうユニークなプログラムを組んだ。たとえば東
京オリンピックのときに、関西でユニークなMICEを誘致して、アフターコンベン
ションで東京に行くという発想。何かそういう従来なかった、世界を意識したプログ
ラムができるのがオリンピックだと思います。これが1点目。
-26-
2点目としては、そうであるのなら、関西独自のきちんとした計画を持たなければ
いけない。東京プラスワンとか、東京プラスツーとかいう考え方で、東京に来た 人に
関西に観光に来てもらうというふうな発想がありますが、私は去年からことしの春に
かけて、マンチェスター、リバプール、バーミンガム、エジンバラ、 グラスゴーなど
にヒアリングに行ってきました。ロンドンオリンピックのビフォーアフターで 、地方
都市の何が変わったのか、あるいは文化プログラムでどうだったのかと 行政などにた
ずねた。結果は、地方都市に行くと、さほどインパクトがあった とは聞こえない。各
都市の実例を見ていると、もともとその都市がこれからこういう観光開発するんだと
か、再開発はこうだとか、イベントを計画しているんだということにうまく五輪の文
化プログラムを乗せていくというふうな発想で考え ている。
具体的には、東京オリンピックの文化プログラムは東京側で考える話じゃなくて、
我々がそれぞれ地域ごとにある事業とかを考えていて、そこの一コンテンツといいま
すか、それを盛り立てるコンテンツとしてオリンピック との連携を考えるのなら、私
は理解がしやすい。例えば来年で言いますと、ミラノ万博で食文化を打ち 出すときで
すけれども、各自治体いろんなプログラムを今後用意されているでしょう。むしろ
2020年は大阪万博から 50周年を記念したい。また、 各府県、2018年ごろですか、150
周年というのがございますので、一定、いろんな催し物のプログラムを用意して、そ
れとオリンピックのプログラムと連携をしていくということで、初めて関西の広域性
を打ち出すことになると思います。要は独自のプログラムをきちんと持つべきだと。
また、海外にいて、日本の観光ガイドブックを見ますと、6割、7割 が東京、3割
ぐらい京都が書いてあって、京都以外の関西はそれのついでに書いてあるみたいな構
成です。京都が前に出ます。ただ、これは海外の いろんな国の観光のガイドブックを
我々が日本で見ても同じですが、この年度はこういうものがあるということが特別に
書いてあるとか、あるいは年間を通じて、この月はこういうものが集中的に行われて
いて、関西エリア全体が魅力的だということをアピールしたい。外国の案内を見ると
-27-
年間スケジュールがあって、このときはこういうフェスティバルがある、祭りがある
んだと書かれている。京都が 前に出るとしても、関西広域でこういう祭り、あるいは
こういうフェスティバル、食文化というものはこうなんだということをアピールでき
るような情報があればと思います。例えば東北だったら東北三大祭りとか四大祭りと
かがあって判りやすい。観光が文化を再編成することが重要。関西三大祭りとか、関
西五大祭りなどを考えても良い。どれを選ぶかで非常に難しいんですが、関西の食文
化を10ほど選ぶとかいうこともあって良い。また行政は苦手な分野なんですけど、で
も例えばそういうことをやると分かりやすい。以前は三都物語というキャンペーンと
かがありました。三大何とかとか、五大何とかとか、パッケージをして打ち出すとい
う発想が欲しい。私は広域連合から提案していくのが大事だろうと。
例えば、東京マラソンが世界のファイブメジャーズと連携して、今、シックスメジ
ャーズになって、世界的なシティーマラソンになっている。私は大阪マラソンもメジ
ャーズに入るべきと言っていたが、東京マラソンに先を越されて可能性はないと。な
らばアジアの五大メジャーズとか、関西の三大マラソンとかいうふうに、我々の側が
あるくくりをつくって、パッケージ化することで強いイベントを目指す。そういうこ
とであれば、広域連合の考え方になじむかと思います。これが2点目。
3点目として、レガシーの考え方を整理されるべきだろうと。ロンドンのオリンピ
ック跡地がどうなっているのかというレガシーもわかりやすいんですけれども、ロン
ドンオリンピックの後、観光分野で大きな動きが あった。それはロンドンアンドパー
トナーズという組織がオリンピックの後にできたことです。これはどういうものかと
いうと、従来のロンドンに投資を呼び込む 組織と、ロンドンで留学生誘致をすすめる
組織と、観光プロモーションの組織が合併して、シティプロモーションをする組織が
1つになった。ヒアリングに行きましたが、従来 はやっぱり縦割りだったそうです。
それが今、投資を受け入れるために世界の企業にアプローチするシ ティプロモーショ
ンの部署と、世界から留学生を呼び込むようなセクションと観光プロモーション の組
-28-
織が、民間とロンドン市の連携で 統一された。私たちも観光客が来れば来るほど、大
学生が関西に憧れて来るとか、留学生がどんどん来るとか、観光客がどんどん来れば
来るほど関西に投資をしてもらう発想をこれから強化するべきであろうと。京都に来
られた資産家の方は、京都にマンションを買われて、老後、京都に住 む例もある。交
流人口を増やすことで、結果的に定住人口もふえるという発想 が必要。観光を契機と
して人口減少に対して社会層を増やすという発想は、私はこれから大事だと思います。
従来の文化とか観光のプログラムを超えて、先に我々が考えなきゃいけないのは、人
口減少期を迎える近畿圏、関西全体をどんな地域にしていくのかということを意識し
ながら、観光文化ということを考えない。一過性に終わって、2020年だけ外国人がた
くさん来られても困る。その先はどうしようかと言っている場合じゃなくて、将来的
に圏域の人口を何とか減少を最小限に食いとめる、ないしは地域によってはどんどん
社会増があるような、そういうことを意識した観光文化の戦略というのが必要だと思
います。
○座長(大橋昭一)
それでは河内先生、お願いします。
○委員(河内厚郎)
もうちょっと文化に話を戻したいんですが、私、西宮市民で
すけど、今の日本では例外的に人口増えてまして、地価も上がっているんですけど、
これいろいろ議論ありますが、やはり1つには、 兵庫県の芸術文化センターが一応成
功したということもあると思います。オペラでも10日以上の公演が行われています。
実際、そのオペラに市民が行くかどうかより、イメージ、そういうところだという印
象を与えるというのが大きいんですね。なんとか関西の良いイメージを回復・定着さ
せないといけない。中国から留学で来た若者がいまして、道成寺という踊りがありま
してね。娘道成寺。これは能の道成寺を歌舞伎の舞踊にしたものです。それを見て 、
憧れて留学してきたんですよ。どこで見た かといったら、ユーチューブ。ユーチュー
ブに出てるのは違法なんですが。なぜか松竹が取り締まらない。違法の映像で見て来
るんだから、もっとちゃんと発信すべきで すね。歌舞伎は松竹が握ってるし、文楽も
-29-
国が関わってるんで難しいけど、能は誰でも発信できる。能 は個人でやっているから。
もちろん編集技術はプロフェッショナルに やらせなだめですが、そういうのと、その
舞台となる土地の魅力とかをセットにして、きちっと 見せていけばもっと人が来る。
たまたまつまみぐいして来てくれているだけでは勿体ない。
文楽劇場が字幕を入れたり、これからどんどんそうなっていくと思います。そう
なっていくと、個人的なファンとしては味気ないものになっていくんですけどね。薄
められてきて。世界の人がたまたま日本に来たときに、一番 大事なものをやってなか
ったら寂しい。例えば淡路島に行って、いつ行っても「順礼阿波鳴門」を人形浄瑠璃
でやっているとなるとワンパターン化する けど、この兼ね合いが難しい。ある程度、
味が薄められるのは仕方がないので、翻訳機能というものとビジュアル機能、これを
早く整備して、世界に発信していくべきだと 思います。それをどう、うまく編集して
魅力あるものにするかということですね。
もう1つは、文学ですけど、1996、1997年から、石原知事が言い出したんです、日
本文学をもっと翻訳して出せと。日本 語の壁があるので、日本文学というのは翻訳し
にくいわけですが。国は今、毎年40冊、50冊ぐらい日本の名作を翻訳して、複数の言
語に翻訳していって、これはある程度の成果が出てて、村上春樹以外に もいろんな文
学があるとわかってきた。日本は今まで、外国のものを翻訳するということは、 世界
一なんですね。もともと海外でやっていることが気になって しょうがない国民性です。
でも、外国語は苦手。だから翻訳が一番になるんですよね。はっきり言って 、日本語
さえ堪能であれば、日本に留学することが一番世界 中の文献を読めるわけなんですよ。
アメリカ以上に。日本というのは 何でも翻訳していますから。ミーハーですから、も
う気になる所を全て。だから、本当に日本語が堪能であれば、日本は ものすごいもの
を持っている。
だから、この間の戦略会議でも村上春樹云々が出ましたけれども、文学サミットみ
たいなものをやるときが来たんじゃないかなというふうに思います。これは日本文学
-30-
の相対的な地位も上がってきていますし、顔見てたら何考えてるかわからないけれど
も、本読んだらこんなことを考えてる 人々かと初めて実感わくということがわかって
きたので。
村上春樹みたいな人を取り込むのはなかなか難しいと思いますが、今、朝日新聞
の英字サイトで、小西巧治という人が村上春樹について、とくに村上春樹と関西の関
係をずっと連載しているんですよ。村上春樹事務所に許可を求めたら オーケーが出て、
これ珍しいことです。だから誠意のある対応をしていれば、ああいう大物作家もちゃ
んとオーケーが出た。テレビに出たがらない人ですけれども、村上文学のサミットぐ
らいやって、ぜひ2020年に、日本で文学サミットみたいなことを計画できるんじゃな
いかなと思います。
○委員(坂上英彦)
私のほうから3点ほど申し上げたいと思います。
やはり関西のキラーコンテンツをどう考えるのかという点で、じゃあ東京や全国の
食べ物というテーマで取り組むというよりは、むしろ日本の世界文化遺産、世界標準
で見てオンリーワンのものをやはり注 目をしていくべきではないか、これが他地域と
の違いで、グローバリズムとローカリズムの、ローカリズムを含めて世界にアピール
できる魅力というものを、やはり注目しておくべきではないかなと思っております。
これをどのように世界の人々に伝えていくのかという点で、先ほどおっしゃられた 小
説家を入れるんだとかいうことは、手法などとしては選択肢はあるのではないかと思
いました。この点はひとつしっかりと、ベースに考えておく必要があろうかと思いま
す。
2つ目は、やはり関西の生活文化観光ですね。関西は生活文化が非常に豊かである。
これは食文化も含めて祭りも豊富だし、四季の季節も非常にすばらしい。そういう生
活が非常にすばらしい場所だと。それが多様に都市圏として大阪あり京都あり、 いろ
んな地域があると。このことをやはり考えるべきであると。私はライフスタイル観光
と申し上げておりますが、生活そのものに魅力があるということが重要なアピールポ
-31-
イントではないかなと思います。そのときに、例えばラグジュアリーとかバックパッ
カーとかいうようなターゲットの考え方ではないと思いますし、欧米やアジアという
ような考え方ではもうなくなっている可能性があると思います。私た ち自身もアジア
人ではありますが、もう趣向や思考形態がかなり欧米的な価値観を持っています。こ
れ、多分10年、20年で私たちが得たものなんです。これからアジアが発展したときに、
アジア的なものというよりは、むしろもう欧米の 人達と同じような感覚を持つ人達が
たくさん増えてきますので、2020年はそういう関西の生活が非常に魅力的だというこ
とで、先ほど橋爪先生もおっしゃっていた交流人口が定住人口に変わり得る素地を大
変持っているのではないか、このことを認識をすべきと思っております。
最後はレガシーの問題なんですが、これは 橋爪先生と同じような考えで、関西広域
連合というのは日本で唯一の組織 です。これは非常に先端を走っているかと思います。
しかし、観光、文化の面においてはかなり 遅れております。九州や北海道、東北地方
の広域的な動きについても、かなり資金面、組織面 を含めてかなり遅れている。これ
をぜひこのレガシーとして組織整理を十分に行うということが、大きな成果になって、
これが引き続きずっと未来永劫続く可能性があるかなと思っております。特に府県市
の連携、今までそれぞれ一つ一つと言われていた、この考え方をもう少し変えていく
必要があろうかと思いますし、官民の連携も非常に重要であります。今は自治体 ごと
ばらばらの財布になっているかと思います。こういうのも改善していくのが 2020年に
なるのではないかと思います。こういうことで初めて官と民が、自治体と民間が連携
することによって、初めて迫力ある国とのやりとりができるというふうに感じており
ますので、これが大きな関西発展のレガシーになるのではないか、単なるオリンピッ
クではなく、地域づくりも含めて、もう少し日本における関西というものを 、魅力を
認識した上で組織の統合性みたいなものを考えていく時代が来ているのでは ないかと
いうことで3点申し上げました。
○座長(大橋昭一)
私から、一言だけ申し上げますと、 シドニーオリンピックを
-32-
調べたところ、シドニーオリンピックの年は 増えたけれども、翌々年か次の年にはも
うもとに戻ったということが統計的には出ています。それで、オーストラリアの観光
関係の文献の中には、そのオリンピックの成果をアフターオリンピックとして活用で
きていないということがかなり強く打ち出されております。あれを見まして、そして、
本日の橋爪先生のお話で、非常に教えられることは、今度のオリンピックでは何より
もアフターオリンピックということを考えて、特に関西は取り組んでいく 必要がある
ということであります。オリンピックも一発花火で終わってしまってはいけないと思
います。
まだ時間が5分ぐらいあります 。何か御発言を自由にお願いします。
○委員(福島伸一)
やはり持続的な成長という意味で、私思いますのは、安全安
心で魅力的なまちづくりといったことに取り組むべきじゃないかと思うんですね。こ
れ、関西広域連合がやるのか、各地方でやるのかわかりませんけれども、例えば、非
常にこれからは東京にどんどん国のお金が落ちると思うんですね。これ、イン フラだ
ろうが何だろうが、もう霞ヶ関も永田町もマスコミも、東京に投資することとしては
もう善なんですよね。ところが、なかなか関西は悲しいかな、いろんな 要因が出てこ
ない中で、まさに2020年、東京オリンピックとか関西ワールドマスターズゲームズを
目指しまして、そのまちづくりに取り組むと。それは、今持っている町のストックの
活用とマネジメントだと思うんですね、これは。
1つは京都市がすごいなと思いますのは、 四条河原町の車道をカットして歩道にさ
れるんですよね。これ、すばらしいと思うんですよ。ですから、この京都市のこうい
う例もありますし、大阪でいったら今度は今、BIDというグラウンドのところでや
られてますし、大阪城パークマネジメントということで民の知恵と力を活用して、安
全安心なまちづくりをするという話があるんですよね。それは例えば大阪でいくと、
御堂筋を本当に1車線潰して歩道にすると、そこに 人がたくさん出てきて、これは大
阪の人も関西の人も日本の人も海外の人も町歩きを楽しんでいると、こういったこと
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をこのオリンピックを機に、関西は進んできたと思うんですね。なかなかそういう話
が出てるところはあんまりありませんけど、何かこういう、我 々のこういう中でもぜ
ひそういうものをやることによって、やっぱりこれからは少しきれいなまちづくりと
いうのがこれは観光だろうが文化振興のそのベースだと思いますね。
そういう意味ではぜひ、ほとんど今回はここも入って いませんけど、やっぱり今の
日本で言うと、安全安心というキーワードと魅力的なまちづくりと、何かそんなのを
もう少し、この会議として議論していければありがたいんじゃないかなと思いますね。
○座長(大橋昭一)
他にいかがでしょう。まだ時間がございます。
○委員(橋爪紳也)
幾つか補足をさせていただきます。
さっきおっしゃったシドニーなのですが。オーストラリア全体で見るとオリンピッ
クのあと、外国人観光客というのは長いトレンドで見るから 右肩上がりに増えて上が
っているんだけど、オリンピック直後のシドニーというのはもうずんずんと落ち た。
映画のテーマパークが潰れ、観光業界では問題視されたことがあります。ですので、
我々一喜一憂せずに、さっき申し上げたように、もう 2030年には、今の倍近く海外旅
行する人は世界中で増えますので、それをいかに受け入れていくのかということを考
えるべきでしょう。
もう1点は、今、福島会長がおっしゃったように、まちづくりの視点を観光の 方に
入れなければいけない。例えば国家戦略特区で、天神のエリアマネジメントというこ
とで声を上げている。福岡市などは、 航空法の制限の緩和で博多駅周辺部の建物を高
くしようと提案をしている。私も入って大阪版BIDという条例でつくっていただき
ましたけれども、観光に関わるエリアの再開発とか再整備、あるいは地方都市ですと
都心のかつて整備したところをもう一度整備というときに、国際観光の振興というイ
ンパクトを前提に考えるべきことがあるだろうと。先程申し上げたように、東京オリ
ンピックを契機として、きっかけとして利用する形で、各都市が我々はこんな魅力的
な都市、あるいは観光地つくるんだという 理想をもってなければ一過性のものになっ
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てしまいそうだと思います。
最後、もう1点だけ、さっき申し上げたロンドンアンドパートナーズという 組織で
すね、従来の観光ビューロー にスタディーロンドンという留学生誘致の組織が加わっ
たということで、観光ビューローの会員に各大学がなった。これは画期的なことだと
思います。観光の行政のセクションと大学のところがうまく連携するという発想は従
来弱かった。MICEを考えると、大学と 連携を図っていかなければいけない。京都
の場合だと京都大学、大阪の場合だと大阪大学がいわゆる観光のセクションと連携を
し始めて、従来統計にも載らなかった国際会議をようやくカウントできるようになり
ました。いわゆる文化観光の連携だけでも大変なんですが、そこで大学と観光の連携
ということを考え、そこに文化的なプログラム が入ってくるという考えも重要。若い
人を受け入れるようなプログラム、あるいは学術研究の新しい事業を展開するような
プログラムという分野と観光というのは、非常に 親和性があると思います。それは広
域連合として、計画にぜひとも乗っていただきたい と思います。
○座長(大橋昭一)
まだ5分ぐらいありますけれども、 御発言ございませんでし
ょうか。
○委員(坂上英彦)
先程からいろんなテーマで議論されていて、これを実際に実
行する人材ってかなり限定されると思うんです。観光・文化というのはかなり人の心、
感動をさせないといけない職種を持った人達なので、そう簡単にはその人が確保でき
そうもないんですけれども、この人材をどのようにこの組織で集めていくのか。この
戦術的な体制というものを組まない限り、行政だけでも難しいし、民間もかなりの感
覚を持った人も入ってきてもらわないといけないんですけれども、トータルにかなり
横断的に観光文化を考え、かなり業種横断的な内容なので、その辺のところをわかっ
ている人材が活躍できるような、場合によってはヘッドハンティングしたり、場合に
よっては委託をしたりと、そういう臨機応変な対応が求められるのではないかなとい
うふうに感じております。
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○委員(河内厚郎)
私もシドニーに行きましたけど、何度も行きたいと思いませ
ん。文明と文化に分けると、まずは文明がしっかりしていないとそこへ旅行に行けな
いわけですが、そのあと入りこんでもう一回行きたいと思えば文化ですね。だから韓
国とかタイとかそういうところは何回 も行ってみたいと思うんだけれども、オースト
ラリアって結構それなりに歴史あると思うんですが、イメージとして何か新しいイメ
ージしかなくて、こびりついたような何かその歴史の薫りみたいなもの を感じさせな
い。そういう意味で考えると、関西というのは、やっぱり ネタはあるので、これはも
うフルに活用しないとだめですね。シンガポールみたいに非常に狭くて、もう 徹底的
に作り物でいくと覚悟を決めたら別ですが、オーストラリアみたいに大きいところで、
メルボルンぐらいかな、まだちょっとそういう感じがあるの は。
それから、ちょっと小さな例ですが、大阪の天六というところに「大阪市立住まい
のミュージアム」というのがあり、江戸時代の大阪の町を屋内に再現して います。最
初、期待を余りしてなかったんですが、来た人に浴衣を着せて写真を撮ってあげると
いう、サービスを始めたことで、もう外国人がわさわさ来たわけです。
それから、今、梅田スカイビル を英タイムス誌が「世界を代表する20の建造物」に
選んだのもあって、観光客が殺到してるんですね。地下に作り物だけど、日本の昭和
期の盛り場を再現したというので。それも 人が来ている。案外ちょっとしたことで流
れが変わるということがあるんですよね。だから、大阪 駅の北側の再開発、もうちょ
っと伝統的なものを感じさせるものが欲しい。その未来的なものと伝統的なものを対
比したら余計もっと面白いわけなので。残りの開発にはもうちょっと日本文化を入れ
てほしいなというのが私の考えですね。
○座長(大橋昭一)
他にいかがでしょうか。
○委員(福島伸一)
さっきの 資料で345万人外国人 が来られてるわけでしょう。
えらい数字がでかいと思うんです。 何故かと言いますと、関西空港 、去年で496万人
なんです。外国人のお客さん。これは入国と出国ですから、世の中的に言うと、関西
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に来ている外国のお客さんは 日本に1,000万人来ています よね。ですから、関西のシ
ェアは25%ぐらいなんですよ。僕は数字ばかり言うようですけど、それを 30%にしな
いといけないと。それぐらいのポテンシャルを持ってるんだと。そうすると、 2020年、
全 国 が 2,000万 人 に な る と 関 西 空 港 は 600万 人 で す よ 。 今 、 関 空 の 足 元 で い く と 毎 月
30%ぐらい増えてるんですよ。ですから、単純にいくと20%増えていったら4年間で
倍になるんですよね。ですから、まさにこのインバウンド観光というのはすごい勢い
で日本にお客さんが来ていただいているんですよね。これはそれだけ関西、日本が魅
力あるということだと思いますから、もっともっと加速をしたらいいと思うんですが、
すいませんが、どういう推定かなと思いまして。
○座長(大橋昭一)
何かお答えになりましょうか。
○広域観光・文化振興局長(平井裕子)
済みません。これ、推計値でございます。
1,000万人、訪日外国人のお客様に、それから各府県の訪問率というのを国が出して
いまして、その訪問率を掛けているので、そ ういう意味ではちょっとダブりが ござい
ます。
○委員(福島伸一)
ああ、それだったらよくわかるけど。ダブりがあったらしょ
うがないね 。逆にね。ダブりがあったらこれ 500万人ぐらいにならないと、 関西の持
っている魅力からいくとね。わかりました。だから、京都と大阪と神戸 に行ったら3
人って数えてるということですね。
○広域観光・文化振興局長(平井裕子)
○委員(福島伸一)
そういうことがあるかもしれません。
この業界が産業化されていないので、数字がとれない。これ
が1つの問題であると思うんですね。電気とか自動車の業界でしたら、幾らつくった
と、みんなわかるようになっているんですが。何かお互いの目標があることは、みん
なが行動を集計するときの1つの何か旗印になると思うので、これはいろんなところ
で数字を出そうとしていますので、何かうまいことやって、関西全体の数字、できた
らこの人数だけじゃなくて、経済効果とか何かそういうものも含めて、みんなのモチ
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ベーションが高まるような計画になればいいんじゃないかなというふうに思いますの
で、よろしくお願いしたいと思います。
○座長(大橋昭一)
貴重な御意見と感じ入っています。
まだ御意見があるかとも思いますが、ちょうど時間となりましたので、本日の委員
の先生方の御意見の御開陳は以上とさせていただきます。それでは事務局のほうで何
かおまとめになるようなこと がございませんでしょうか。
○広域観光・文化振興局長( 平井裕子)
本日は大変貴重なご意見をたくさんいた
だきまして、ありがとうございました。私ども本当に、関西の観光、広域観光だとか
それから文化振興だとかということで、一生懸命、今までも 考えてきて、これからも
考えていかなければいけないと思っているところでございますけれども、本日のご意
見を賜りまして、目的がちょっと私ども矮小化していたのかなというような観点をい
たしまして、やはり観光にしろ、文化振興にしろ、関西の地域がしっかり活性化して
いく、それからこれから日本の人口が減っていくという中で、そういう人口の減少を
なるべく食いとめて、関西の交流人口を増やして、それが定住人口につながっていく、
そして関西がその町、地域として活性化して、さらに海外の皆様からその関西の 光を
見に多くの方が来ていただけるような、そういう地域に仕上げていく、盛り立ててい
く、そういうことをしっかり念頭に置いてやらないと、 先程から先生方おっしゃって
いただいていますように、目標を決めてオリンピックだとかワールドマスターズゲー
ムズだとかって言ってますけれども、祭りの後でそれが終わってしまう、そんなこと
になりかねないということを十分に認識いたしまして、いろいろいただいたご意見を
これからちょっと整理し、また官民連携ということも本当に大事だと思っております
ので。
そういう皆様方の、政財界の皆様方との連携、それから京都は留学生、大変たくさ
ん来ておられますけれども、そういう留学生との何ていうか、次の世代の交流に大き
な役割を果たす皆さん方との連携、それからも ちろん文化というものをコアにした振
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興というのを考えていきたいというふうに思っております。また、 今日の議論も整理
いたしまして、先生方のほうにお示しさせていただいて、次回の議論の参考にしてい
ただいて、さらに深掘りをしていくような形にしていきたいというふうに思っており
ますので、また今後ともよろしくお願いいたします。どうもありがとうございました。
○座長(大橋昭一)
閉会の挨拶をお願いします。
○司会(亀澤博文)
長時間にわたり熱心に検討いただきまして 、どうもありがと
うございました。
次回、第2回の開催につき ましては、10月3日を予定しておりますので、どうぞよ
ろしくお願いいたします。
では、これをもちまして第1回の関西観光・文化振興計画検討委員会を終了とさせ
ていただきます。
どうもありがとうございました。
閉会
午前11時55分
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