● ガーナ労働組合会議（ＧＴＵＣ）ローランドウォビルモソリ全国運送・石油化学労働者組合【国内の状況】人口は、約1,850万人です。昨年の12月まで約20年間にわたって、同じ指導者によって治められました。はじめの12年間は軍事政権、残りの８年間は民主政権で指導が行われてきました。政権の任期は、１期４年です。委員長を結んで、昨年選挙で政権交代が実現しました。そして、新しい政党と協力をしながら活動しています。議会には労働問題を審議する委員会があります。政権が交代した時点では、国の財政は赤字この期間は労働組合運動にとって非常に厳を抱えていました。赤字がどのぐらいの規模しい時期でした。政府は極めて反労働組合的かというと、約50億米ドルです。そこで政権でした。労働組合は大規模な運動を展開して、は、ＨＩＰＣＳイニシアティブを受けるとい政権の交代を求めてきました。この努力が実う政策を打ち出しました。もちろん政府にとっては、そうする以外選択の余地はなかったわけですが、労働組合に目標を実現するための具体的な活動を説明します。対しての事前の打診とか、協議がなされませＧＴＵＣには17の産別が加盟しています。んでしたので、労働組合としては少し不満がその17組織のトップがＧＴＵＣの執行委員会残ります。を構成し、いろいろな問題を議論しています。また、最低賃金が全国レベルで国全体をカこれはＧＴＵＣ本部の中で行われます。次バーする形で設けられています。最低賃金はは地域レベル、日本でいえば都道府県レベル３者構成からなる委員会によって決められてで似たような会議が開かれます。さらにもっいます。現在の最低賃金は、米ドルにしますと細かい地域単位での会議が開かれます。こと一日当たり１ドルにも満たない状況です。うした会議を通じて、労働組合の組合員のみ通貨はセディで、5,500セディが１ドルにもならず、例えば使用者側、そして、政府に対満たない状況です。して影響力を持つオピニオンリーダーの教育経済の状況は、原油価格の高騰により、石を行っています。ロビー活動も行っています。油関連製品の価格も値上がりしました。過去もう１つ行っている活動としては、いろいに比べると約65％の上昇です。消費者物価にろな分野で、健康や衛生の問題に関してのレも影響を及ぼし、最終的には労働者の実質賃クチャー、講義を行っています。専門家を招金にも影響を及ぼしています。いて、労働者に対しての教育を行っています。また、公共料金も引き上げられ、電気や水道の料金が約７割ほど上がっています。具体的にいうと、講義に来る人たちに対して、どうやったらエイズを予防できるのか、もう１つの大きな社会問題はＨＩＶ／エイそれを具体的に教えます。例えばコンドームズの問題です。アフリカのほとんどの国にはを配ったり、それから、エイズに関しての詳エイズが広がっていて、ガーナも例外ではあしい説明を記載した印刷物を配ります。さらりません。にはエイズに感染した人は、どのような悲惨な状態になるのか、写真などを見せながら教【ＧＴＵＣの活動方針】えます。そして、講義に参加した人には必ず１つは組織拡大です。組織を拡大していくコンドームを１箱持って帰ってもらいます。ために、これまで組合に入らなかった者、例今のところ、エイズを治す方法はありませんえば企業の管理職を組織化していこうと考えから、ともかく予防をし、それを未然に防ぐています。ことが大事ですので、それを労働者に教えてもう１つは、エイズに関する認識を高めていくことです。これは非常に積極的な運動のいます。もう１つ、これは職業訓練に関してですが、１つとして行っています。ガーナ政府、ＮＧＯ、ＧＴＵＣは、３つの職業訓練学校を設立しまさらには国連の関連組織と協力をしながら、した。この職業訓練学校では、学校を最後まエイズの問題に関する認識を一般的に深めるで卒業しなかった人、何らかの理由でやめて運動を展開しています。また、インフォーマしまった人、そういう人たちがこの学校にル・セクターの労働者も組織化していこうと通って、何らかのスキルを身につけて、そし考えています。て、生活していけるように指導しています。例えば美容室で働けるようにとか、洋裁、服モソリ（ＧＴＵＣ）をつくったりして生計を立てたり、もしくは労働組合は前政権とは対立関係にありましほかのビューティー関係、例えばマニキュアた。前政権は非常にぜいたくをしていました。ですとかペディキュア、そういったものをす労働者がつくり出した富を労働者に対して分るようなスキルを身につけてもらって生計をかち合うのではなくて、自分たちの私腹を肥立てられるように指導しています。やすことに費やしていたわけです。新しい政それから、国際的な機関、例えばＩＴＳで権が誕生したときには、国庫にはほとんどおすとかＷＨＯと連携をとり、ホームレスの状金が残されていませんでした。ほとんどのお態になっている人たちを収容できるような施金は前政権の役人ですとか、政治家によって、設を立ち上げています。ホーカーと呼ばれて個人の海外にある銀行口座に蓄えられていて、いる、行商人ですが、そういった人たちは独自分の子供たちをアメリカやイギリスの学校身であっても、家族持ちであっても、夜寝るに送ったり、それから、アメリカの自動車をところがない、ホームレスの状態ですので、買ったり、大きな家を買ったりということにそういった人たちが眠れるような施設、収容使われていたからです。結局、国庫にはお金できるような施設というものを立ち上げましがなく、あったのは赤字だけという状態でした。た。もちろん何の問題もなくこういったことが基本的にそのイニシアティブを政権が採択実現できたというわけではありません。ほかする前の段階で、労働組合へも、使用者側のにもいろいろな我々の活動が制限されるようほうへも、政府のほうからの呼びかけというな要因もあります。ものはなく、議論は全くなかった。それはなぜかというと、政権がとって変わっても、政質問府はずっと動いていなければいけないし、ど今までガーナ政府は、ＨＩＰＣＳイニシアこかでそれがとまってしまってはいけない。ティブを受けない方針だったのに方向を変え例えば原油の量も減っていましたし、援助国て、今年から受けるという話でしたが、これからの援助もとまっていたし、それから、債は政権交代が理由と考えてよろしいでしょう務の問題も抱えていました。ですから、現政か。それで、そのときに組合の意見があまり権としては、これ以上時間をかけられない状聞かれなかったことを不満に思っていると話態でした。労働組合、ＴＵＣのほうに呼びかしていましたが、貧困削減戦略ペーパーは、けて検討してもらう時間はありませんでした。市民社会を巻き込んでつくることが、ＨＩＰＣＳともかくこのイニシアティブを採択しなけれイニシアティブの中にあると思います。そのばいけないという状況だったわけです。もち削減ペーパーの作成に関して、労働組合が関ろん労働組合としては、これは非常に苦々し与できたのかどうか、これからすることがでいというふうには思いましたし、満足いく状きるのかどうかとか、そういったことを伺い態ではありませんでしたが、その当時、政権たい。にとってはほかの選択の余地はなかったと理解をしています。そして、このイニシアティブが採択された結果、我々ガーナが抱えている債務の返済を、例えば20年先に先送りして現在は、その他のガーナの国全体にかかわもらったり、もしくは、一部の債務が、日本るさまざまな課題に関しては、労働組合は議やイギリスの政府によってキャンセルされま論の場に参加して、自分たちの意見を表明しした。ています。