消火設備 欠陥対応プログラム

グローバル・プロパティ
防災技術
消火設備
欠陥対応プログラム
消火システム、または消火設備の欠陥は、消火システム、
警報、または検出装置が部分的または完全に作動しない
場合に発生します。これには、消火システムまたは設備
の計画的または緊急的な停止が含まれます。火災または
爆発によって大規模な損害が生じる可能性は、システム、
警報/検出装置に欠陥があると増大します。この可能性は、
消火設備に欠陥がある時間が長ければ長いほど大きくな
ります。従って、欠陥の期間と範囲を最小限に抑制する
か、代替の消火システムを用意することが必要です。
潜在的欠陥
消火システムは、保守点検、改築、建設、装置の故障、
単にシステムまたは装置の起動を忘れただけ、など、さ
まざまな理由から欠陥が生じる場合があります。欠陥に
適切に対応することを確実にするために、管理者は、工
場の緊急事態前プログラムの一環として、欠陥対応プロ
グラムを設定しておくことが必要です。こういったプロ
グラムには次に示す幾つかの基本ステップが必要になり
ます。
1. 停止時に順守すべき手順を確立します。
潜在的欠陥とは未知の欠陥のことです。これは、消火シ
ステムを誤って作動不能のままにしてしまった場合や、
承認を受けていない人物が解除した場合に発生します。
隠れた欠陥は通常、その工場の自主点検中に、保安要員
またはスプリンクラーの下請会社によって発見されます。
潜在的欠陥は次によって防止することができます。
2. 施設の消火点検プログラムを定期的に、迅速かつ適正
に、確実に実施します。これには警報および検出装置
の試験が含まれます。(「防火システムの点検および
試験」小冊子フォーム 690 を参照。)
3. スプリンクラー制御弁を適切な位置でロックします。
消火システムまたは消火設備に欠陥があることが判明し
1. 欠陥を管理する責任および権限は 1 人に割り当てます。
た場合、その状態をただちに防火責任者に報告してくだ
通常は工場技術者または防火安全監督者が指名されま
さい。防火責任者は次を実施します。
す。緊急時、シフト監督者または消防団長がシステム
の作動を中止する権限を有しますが、欠陥の全体的な
1. その状態の理由を判定するようにします。
責任は指名された個人にもたせたままにします。
2. 消火システムまたは装置が作動不能状態になった場合
の基本的な注意事項を工場作業員に教育します。
2. 可能であれば消火システムを復旧します。
3. 次の連絡先に通知します。
3. 工場の緊急事態前プログラムに盛り込まれる手順を書
面にて制定します。欠陥には、計画的、緊急時、潜在
的の 3 種類の形式があります。
a.
b.
c.
d.
e.
f.
g.
h.
i.
j.
欠陥の数、範囲および期間を制限します。
各欠陥の開始および終了を公設消防署に通知し
ます。
危険を伴うプロセスをすべて中止します。
可燃物をそのエリアから離れた場所に移動します。
火災発生の可能性を高めるおそれのある切断お
よび溶接作業をすべて停止します。
手動消火装置に消火器を追加することで補足し
ます。
継続的な火災監視を実施します。
欠陥が生じる作業を適時に終了します。
作業終了時に消火システムを復旧します。
試験により、消火システムが運用可能であるこ
とを確認します。
COM-CG-13-0010-JP フォーム 680 (11/2013)
AIG グローバル・プロパティ欠陥ホットライン
E メール:[email protected]
電話番号:[+] 1 (817) 490-3255
[+] 1 (877) 705-7287
緊急時欠陥
緊急時の欠陥は、予期せぬ事態によって消火システムの正
常な機能が損なわれた場合に発生します。例としては、ス
プリンクラー配管の凍結部の破裂があります。緊急事態は
通常、混乱や緊迫感に関連します。混乱の大部分を解消す
るためには、手順書を作業員全員の手元に置いておく必要
があります。手順書では次のように取扱う必要があります。
1. 欠陥の原因となった状況または状態になっているエリ
アを隔離します。可能であれば、残りの消火システム
を使用可能な状態に維持します。これには一時的な接
続(2.5 インチのホースおよびカップリングを用いたス
ページ 1
本文書はすべての危険を規定すること、またはその他の危険が存在しないことを示すことを意図するものではありません。本文書を提供することによって、AIG そし
てその従業員の全員が、本文書の使用に関して、明示的または暗示的に何らかの保証を行うものではありません。さらに、会社またはその従業員の全員は、本文書か
ら生じるまたは本文書に関連して生じるいかなる人身傷害または物的損害または損失に対して、いかなる方法によっても(会社が発行することがある保証方針に記載
される場合がある責任を除いては)責任を負うものではありません。
グローバル・プロパティ
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プリンクラーシステムの相互供給など)またはシステ
ムのバイパス処理が必要になる場合があります。
2. シフト監督者および工場の緊急時組織または工場消防
団長に欠陥が発生したことを告知します。
3. 消火システムの欠陥が生じているエリアの危険作業の
安全を確保します。
ステムまたは装置に作業を行う場合、その下請業者が工
場作業員の承認なく、そのシステムの機能を損なうこと
は許されません。また、下請業者にはその工場の安全規
則および要求事項を順守することが求められます。これ
には特別な危険に関する許可および承認を得ることが含
まれます。
作業は前もって計画されるため、欠陥の予定は、整備部
4. 欠陥のある消火システムまたは設備をグローバル・プ 門および工場の稼動で解決することができます。この場
ロパティの「消火設備作動不能」タグ(フォーム 685) 合、次を想定します。
を使用して、適切に「掲示」します。このタグはグロ
ーバル・セキュリティのリスクコンサルタントまたは 1. 消火システムを作動不能にする前に危険なプロセスの
安全を確保します。
以下の電話番号に連絡して入手できます。
AIG グローバル・プロパティ欠陥ホットライン
E メール:[email protected]
電話番号:[+] 1 (817) 490-3255
[+] 1 (877) 705-7287
5. エリアの安全を確保したら直ちに、欠陥のあるシステ
ムの修復を開始します。システムが運用復旧されるま
で修復作業を続けます。安全が確保されているエリア
では修復に必要な溶接や切断を実施することができま
す。
2. 欠陥のあるエリアにおいて特別な予防措置を実施しま
す(検討すべき一部の項目についてはタグの上側を参
照してください)。
6. 欠陥のあるエリアには、手の届く場所に携行式消火器
を追加配置します。
5. グローバル・プロパティには 48 時間前に通知します。
(詳細については下記の欠陥通知手順を参照してくだ
さい。)
状態が制御され、全ての危険な状態がなくなったら、担
当の監督者は次のように実施してください。
欠陥通知
1.
公設消防署に緊急時欠陥が生じたことおよび防火シ
ステムの全部または一部が作動不能であることを通
知します。
3. 作業を開始する前に全ての必要な部品および資材が入
手可能である。
4. 公設消防署および警備会社などの外部関係先に、シス
テムが作動不能になることを前もって通知します。
緊急時欠陥が発生した場合または潜在的欠陥が発見され
た場合、次の連絡先までただちに告知してください。
AIG グローバル・プロパティ欠陥ホットライン
E メール:[email protected]
電話番号:[+] 1 (817) 490-3255
[+] 1 (877) 705-7287
2. 警備会社に欠陥が生じたことを通知し、警報器に影響
があるかどうかを知らせます。
3. グローバル・プロパティに緊急時欠陥が発生したこと
を通知します。(詳細については下記の欠陥通知手順
を参照してください。)
1. 電話対応時間: 午前 8:00~午後 5:00(米国東部標準
時間)
時間外の場合は留守番電話に伝言を残してください。
計画的欠陥
計画的欠陥とは、予定された欠陥です。これは通常、現
在のシステムを向上または改造するためです。スプリン
クラー配管への新しいセクションの追加や古いスプリン
クラーの交換がこれに含まれます。計画的欠陥の場合も
緊急時欠陥の場合と同じ検討事項および手順を実施する
必要があります。しかし、計画的欠陥は組織的なもので
あるので、問題発生の可能性は低く、欠陥に対処する時
間は最小限に抑えられます。下請業者を使用して消火シ
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2. 次の情報を提供してください。
a. 氏名
b. 会社名
c. 電話番号
d. 欠陥のタイプ
e. 欠陥のあるシステムまたは設備
f. 欠陥は全体的なものなのか部分的なものなのか
g. システム/設備の欠陥が継続する推定時間
h. 欠陥発生中に設定されている予防措置
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本文書はすべての危険を規定すること、またはその他の危険が存在しないことを示すことを意図するものではありません。本文書を提供することによって、AIG そしてその従業
員の全員が、本文書の使用に関して、明示的または暗示的に何らかの保証を行うものではありません。さらに、会社またはその従業員の全員は、本文書から生じるまたは本文
書に関連して生じるいかなる人身傷害または物的損害または損失に対して、いかなる方法によっても(会社が発行することがある保証方針に記載される場合がある責任を除い
ては)責任を負うものではありません。
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防災技術
に施設の安全を維持する方法を提案します。あなたを支
援 す る こ と を 第 一 と し て い ま す 。
復旧
作業が完了したら、消火システムが正しく復旧されたこ
とを確認することが重要です。消火システムが復旧した
ことを確認するためには 8 つのステップを要します。そ
れぞれのステップは、その欠陥の権限者個人によって検
証される必要があります。それらのステップは次に示す
とおりです。
1. 欠陥のある間に安全が確保された全ての弁を開きます。
弁が開いたことを確認したら「消火設備作動不能タグ」
を取り外します。システムが正しく設定され、弁が開
いたことを、2 インチドレン試験を実施して確認しま
す。(注: 試験中、圧力低下が正常値よりも低い場合、
システムに制限が生じているか、弁が一部閉じている
可能性があります。)
2. 全ての警報および検出装置を運用復旧します。
3. 安全状態または「手動」になっている消火設備を「自
動」に戻します。
4. 携行式消火器が所定位置にあり、全て充填されている
ことを確認します。
5. 工場監督者(シフトもしくは工場緊急時組織の監督者
または工場消防団長)に消火システム/設備が復旧し
たことを通知します。
6. 警備サービス会社または中央ステーションに対して、
消火システムが復旧し、警報器が運用復旧したことを
通知します。
7. 公設消防署に対して、消火システムが運用復旧したこ
とおよび全ての警報器が有効になっていることを通知
します。
8. AIG グローバル・プロパティにシステムが復旧したこ
とを通知します。
AIG グローバル・プロパティ欠陥ホットライン
E メール:[email protected]
電話番号:[+] 1 (817) 490-3255
[+] 1 (877) 705-7287
注意: 消火設備作動不能タグの下半分は、防災担当者が
次回訪問時に検討するために保管しておいてください。
欠陥を速やかに通知することはあなたとあなたの会社の
大きな利益になります。AIG グローバル・プロパティへの
欠陥電話連絡は登録されており、アカウント・エンジニ
アおよび所定の会社連絡先に通知されます。アカウン
ト・エンジニアは質問に答え、欠陥が修復されている間
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本文書はすべての危険を規定すること、またはその他の危険が存在しないことを示すことを意図するものではありません。本文書を提供することによって、AIG そしてその従業
員の全員が、本文書の使用に関して、明示的または暗示的に何らかの保証を行うものではありません。さらに、会社またはその従業員の全員は、本文書から生じるまたは本文
書に関連して生じるいかなる人身傷害または物的損害または損失に対して、いかなる方法によっても(会社が発行することがある保証方針に記載される場合がある責任を除い
ては)責任を負うものではありません。
グローバル・プロパティ
防災技術
欠陥タグ - 表
欠陥タグ - 裏
欠陥チェックリスト
消火設備が作動不能になっている建物または区域の責任者に通知する。
影響を受ける区域での喫煙を禁止する。
危険なプロセスを停止する。
グローバル・プロパティ - 防災技術
影響を受ける区域で全ての切断、溶接または他の火気使用作業を停止する。
現実的にできるだけ多くのスプリンクラーを使用可能な状態に維持する。
消火設備
作動不能許可書
消火器を追加することで、手動防火システムを補う。
シフト責任者、工場緊急組織、及び工場消防隊チーフに通知する。
警備サービス及び工場保安部に通知する。
消火設備が作動不能であることを、公設消防署に通知する。
消火設備が作動不能であることをグローバル・プロパティに通知する。
E メール: [email protected]
欠陥ホットライン: [+] 1 (817) 490-3255
日付
承認者(署名)
[+] 1 (877) 705-7287
__ __ __ __ __ __ __ __ __ __ __ __ __ __ __ __ __ __ __ __ __ __ __ __ __ __ __
完了すべき作業
タグ番号
自動スプリンクラーシステム - (ヘッド、配管、弁等):
消火ポンプ:
0000001
地下主管:
吸引/自然送りタンク:
検知システム:
タグ番号
警報システム:
固定システム - (CO2、ハロン、FM200、粉末薬剤等):
0000001
その他:
欠陥設備
設備弁番号
作業完了時: 速やかにシステムを復旧する:
防火対象
修理見積時間
復旧日時
運用外となった日時
チェックリストの記入
はい
いいえ
グローバル・プロパティへの通 工場エンジニアへの通知日時
知日時
•
閉鎖されていた必要な弁をすべて開く。
•
試験によって消火システムが動作することを検証する。
•
警報器を復旧し、警備会社に通知する。
•
安全状態または「手動」になっていた消火設備を「自動」に戻す。
•
消火器が定位置にあり、完全に充填されていることを確認する。
•
消火システム/設備が復旧したことを工場の責任者に通知する。
•
欠陥が修復され、警報器が復旧していることを公設消防署に通知する。
•
欠陥が修復されたことをグローバル・プロパティに通知する。
----------------------------------------承認者(署名)
署名日付
欠陥解消&消火設備復旧
管理者署名
署名日付
本許可書はすべての危険を既定すること、またはその他の危険が存在しないことを示すことを意図するものでは
ありません。この許可書を提供することによって、AIGまたはその従業員の全員が許可書の使用に関する明示的
または暗示的な保証をするものではありません。さらに、AIGまたはその従業員の全員が本許可書から生じるま
たは本許可書に関連して生じるいかなる種類の人身傷害または物的損害または損失に対して、いかなる方法によ
っても(会社が発行することがある保証方針に記載されう場合がある責任を除いては)責任を負うことはありま
せん。
フォーム685 (7/2013)
COM-CG-13-0010-JP フォーム 680 (11/2013)
ページ 4
本文書はすべての危険を規定すること、またはその他の危険が存在しないことを示すことを意図するものではありません。本文書を提供することによって、AIG そしてその従業
員の全員が、本文書の使用に関して、明示的または暗示的に何らかの保証を行うものではありません。さらに、会社またはその従業員の全員は、本文書から生じるまたは本文
書に関連して生じるいかなる人身傷害または物的損害または損失に対して、いかなる方法によっても(会社が発行することがある保証方針に記載される場合がある責任を除い
ては)責任を負うものではありません。