平成22年度 長崎県高齢者向け優良賃貸住宅オーナー募集のしおり 長崎

平成22年度
長崎県高齢者向け優良賃貸住宅オーナー募集のしおり
長崎県土木部住宅課
長崎県高齢者向け優良賃貸住宅オーナー募集のしおり(目次)
ページ
1.制度の背景
1
2.「長崎県高齢者向け優良賃貸住宅」とは
2
3.「長崎県高齢者向け優良賃貸住宅」の助成制度
(1) 建設費等補助
(2) 家賃減額補助
(3) 住宅金融支援機構融資の優遇措置
(4) 税制上の優遇措置
3
4
8
9
4.認定基準
10
5.管理者の要件とその業務内容
12
6.事業の進め方
14
7.申し込み方法
16
8.計画立案時のチェックリスト
17
9. 長崎県高齢者向け優良賃貸住宅 Q&A
18
10.刊行物のご案内
19
1.制度の背景
高齢者の安心居住を支える優良な賃貸住宅の供給が必要です。
高齢者人口の増加
1
2.「長崎県高齢者向け優良賃貸住宅」とは
「長崎県高齢者向け優良賃貸住宅」とは、国・県・市町がバックアップする
民間建設型(改良型)の高齢者向け公的賃貸住宅です。
・「高齢者の居住の安定確保に関する法律」
(高齢者居住法)
…良好な居住環境を備えた高齢者向けの賃貸住宅の供給を促進するための措置等を
講じることにより、高齢者の居住の安定の確保を図り、もって福祉の増進に寄与
することを目的に、平成13年に施行。
・「高齢者向け優良賃貸住宅制度」
…高齢者居住法に基づく制度として、高齢者の安全で安定した居住を確保するため、
民間の土地所有者等がバリアフリー仕様や緊急通報装置の設置など一定の整備基
準を満たして供給する高齢者向けの優良な賃貸住宅ストックの早急な形成を促進
すること目的として、平成13年度に国土交通省において創設。
◇長崎県高齢者向け優良賃貸住宅制度のしくみ
管理の委託
土地所有者等
(オーナー)
管理者
(※)
・民間指定法人等
・県住宅供給公社
建設費補助金の交付︵竣工後︶
建設費補助金の申請︵契約前︶
供給計画の認定
供給計画の申請
契約家賃から
委託契約料を
引いた額の支
払い
公募
・60歳以上の高齢者
・次のいずれかに該当する
入居の申込
こと
①同居するものがない者
・身体上、精神上著しい
資格審査・
障害があるため介護が
選定(注 1)
必要であり、居宅において
介護を受けることが困難
入居者負担
な者を除く。
額の支払い
②同居する者が配偶者若し
くは60歳以上の親族
家賃減額補助
の代理申請
県知事
(注 4) ・所得が 48 万 7 千円以下で
あること
県・市町
(注 2)
補助
補助
申請
国 (注 3)
入居者の資格
家賃減額補助
の代理受領
(※)オーナー(事業者)による直接管理
方式でない場合
(注 1)入居者の資格審査及び選定は長崎県住宅供給公社のみが行います。
(注 2)中核市である長崎市の場合は、認定は長崎市長が行います。
(注 3)国の補助は、平成19年度より地域優良賃貸住宅(高齢者型)として行われます。
(注 4)入居者の所得基準の上限が定められました。
2
・高齢者向け優良賃貸住宅
…60歳以上の単身・夫婦世帯の方等を入居対象とした、「バリアフリー化」され、
「緊急時対応サービス」の利用が可能な賃貸住宅
3.「長崎県高齢者向け優良賃貸住宅」の助成制度
「長崎県高齢者向け優良賃貸住宅」には国・県・市町がバックアップするため次の3つ
のメリットがあります。
(1) 建設費等補助
P4参照
(2) 家賃減額補助 (収入分位40%以下の世帯に限る)
P8参照
(※(1)、(2) 長崎県高齢者向け優良賃貸住宅補助金実施要綱
他)
(3) 住宅金融支援機構融資の優遇措置
P9参照
(4) 税制上の優遇措置
P9参照
3
(1) 建設費の一部補助
認定を受けた「長崎県高齢者向け優良賃貸住宅」は、建設費のうち共同で使用する部分及び
加齢対応構造等の整備費について、国の交付金を活用して、国・県・市町から合わせて
2/3の助成(補助金)があります。
(平成22年度)
補助対象
1)
1 共同施設
共 整備費
同
施
2)
設 住宅共用
等 部分整備
整 費
内
容
補助対象限度額
1‑①高齢者等生活支援施設の整備費用
(注1)(注2)
1‑②その他共同施設整備費
例:公園、広場、緑地、通路等の整備
費用
標準主体附帯工事
に一定数値を乗じ
1‑③住宅共用部分整備費
た額 (表2)
・共用通行部分、防災性能強化工事 、
機械室、集会所及び管理事務所、避難
設備、消火設備及び警報設備、監視
装置、避雷設備、電波障害防除設備
等の整備費用
備
費
1‑④社会福祉施設等との一体的整備に
要する費用 (注3)
2
2‑① 警報装置の設置費用
加齢対応構造
等整備費
2‑② 高齢者等のための特別な設計、設
備の設置費用
建築主体工事費に
0.15を乗じた額
補助率
国
2/3
×45%
県
2/3
×55%
×1/2
市町
2/3
×55%
×1/2
2‑③ エレベーターの設置費用
(注1)「高齢者等生活支援施設」とは、専ら入居者の利用に供する総合生活サービス窓口、情報
提供施設、生活相談サービス施設、食事サービス施設、交流施設健康維持施設、及び介護
関連施設等です。
(注2)高齢者居住安定化緊急促進事業を活用した場合の補助率は、国のみで2/3(限度額あり)
ただし、補助対象事業費は、高齢者向け優良賃貸住宅の整備費(高齢者生活支援施設の
整備費を含む)に15/100を乗じた額を限度とする。
(注3)社会福祉施設等を高齢者向け優良賃貸住宅と一体的に整備する場合において、高齢者向け
優良賃貸住宅の建築主体工事費の15%を補助対象とすることができます。
○社会福祉施設等とは、
イ)社会福祉法(昭和26年法律第45号)、生活保護法(昭和25年法律第144号)、
児童福祉法(昭和22年法律第164号)、母子及び寡婦福祉法(昭和39年法律第
129号)、老人福祉法(昭和38年法律第133号)、身体障害福祉法(昭和24
年法律第283号)、知的障害者福祉法(昭和35年法律第37号)、母子保健法(昭
和40年法律法律第141号)、老人保健法(昭和57年法律第80号)又は介護保
険法(平成9年法律第123号)に定める施設又は同法に定める事業の用に供する施
設。
ロ)学校教育法(昭和26年法律第26号)に定める専修学校又は各種学校で、社会福
祉施設に関係している施設。
ハ)地域における公的介護施設等の計画的な整備等の促進に関する法律(平成元年法律
第26号)に定める特定民間施設。
ニ)医療法(昭和26年法律第205号)に定める医療提供施設。
4
□建設費補助額の算定方法
1 共同施設等整備費の算定方法 (平成22年度)
【額については全て千円単位とし、百円単位以下は切り捨てとする。】
※3で割り切れる数とすること。
1 )共同施設整備費
1‑① 高齢者の生活支援施設の整備に要する費用
・補助額
単価の積み上げによる建設費 × 2/3
※単価は建設物価等公的単価を採用すること
1‑② 高齢者の生活支援施設を除く、共同施設整備費
・補助額
単価の積み上げによる建設費 × 2/3
※単価は建設物価等公的単価を採用すること
2)住宅共用部分整備費
1‑③ 住宅共用部分整備費
・補助額
標準主体附帯工事費(建設又は改良に要する費用が標準主体
附帯工事費を下回る場合にあっては、当該整備費用)に、
× 2/3
低層、中層及び高層住宅それぞれの区分に応じた表1に
掲げる数値を乗じて得た額
・補助対象限度額
1戸あたり標準主体附帯工事費( D )×(表1)×(戸数)
1戸当たり標準主体附帯工事費 ( D )
= 附帯工事費基本額 + 主体附帯工事費面積係数 × 1戸当たり平均住戸床面積
( A )
( B )
( C )
※ ( A )、( B )については表3を参照
※ ( C ) は、小数点第2位以下切り捨て
1戸当たり平均住戸床面積 ( C )
=〔全住戸面積 + 共用部分面積 +( 全バルコニー面積×1/3)〕/戸数
表1
低層住宅
10/100
地上階数2以下
中層住宅)
20/100
地上階数3以上5以下
(中層住宅、階段室型住棟)
高層住宅
15/100
20/100
5
地上階数6以上
1‑②、1‑③ 高齢者の生活支援施設の整備費及び社会福祉施設等との一体的整備費を除く、
共同施設等整備費の補助限度額
表2
20/100 (低層住宅)
補助対象限度額 = ( D ) ×戸数 ×
30/100 (中層住宅)
25/100 (中層住宅、階段室型住棟)
30/100 (高層住宅)
2 加齢対応構造等整備費の算定方法 (平成22年度)
【額については全て千円単位とし、百円単位以下は切り捨てとする。】
※3で割り切れる数とすること。
2‑① 緊急通報装置の設置に要する費用
・補助額
単価の積み上げによる設置費 × 2/3
※単価は建設物価等公的単価を採用すること
2‑② 高齢者等のための特別な設計の実施及び特別な設備の設置に要する費用
・補助額
単価の積み上げによる設置費 × 2/3
※単価は建設物価等公的単価を採用すること
2‑③ エレベーターの設置に要する費用
・補助額
Q × 2/3
Q=(C × S3/S2)+ E
Q :エレベーターの設置に要する費用
C :住宅を含む建築物全体の建築主体工事費
(全体の建築工事費から屋内設備工事費及び屋外附帯工事費を除いた額)
S2 :住宅を含む建築物全体の延べ面積
S3 :補助対象となるエレベーターホールの床面積の合計
E : エレベーター設置工事費
※単価は建設物価等公的単価を採用すること
6
表3 主体附帯工事費基本額及び面積係数表(平成22年度)
主体附帯工事費基本額
構
造
例
A
(千円/戸)
Ⅳ地域
Ⅴ地域
主体附帯工事費面積係数
B (千円/㎡)
Ⅳ地域
Ⅴ地域
準耐火構造平屋建
3,749
3,738
85
85
準耐火構造2階建
3,906
3,895
89
89
耐火構造平屋建
3,923
3,919
89
89
耐火構造2階建
4,166
4,162
95
95
3,944
3,936
90
89
4,069
4,060
92
92
4,034
4,030
92
92
4,162
4,158
95
94
3,900
3,896
89
89
4,024
4,020
91
91
3,778
3,774
86
86
3,876
3,872
88
88
4,328
4,323
98
98
4,613
4,608
105
105
5,333
5,328
121
121
中層準耐火構造(地上階数3階)
【片廊下型以外の住棟】
中層準耐火構造(地上階数3階)
【片廊下型住棟】
中層耐火構造(地上階数3階)
【片廊下型以外の住棟】
中層耐火構造(地上階数3階)
【片廊下型住棟】
中層耐火構造(地上階数4〜5階)
【片廊下型以外の住棟】
中層耐火構造(地上階数4〜5階)
【片廊下型住棟】
高層耐火構造
(地上階数6〜8階)
高層耐火構造
(地上階数9〜11階)
高層耐火構造
(地上階数12〜13階)
高層耐火構造
(地上階数14〜19階)
超高層耐火構造
(地上階数20階〜)
Ⅳ地域 市町村
Ⅴ地域市町村
Ⅴ以外の市町村
長崎市、佐世保市、島原市、五島市、平戸市、長与町、時津町、西海市、
南島原市、小値賀町、旧江迎町、旧鹿町町、佐々町、新上五島町
7
(2) 家賃対策補助
入居者の所得月額214,000円(新収入分位40%以下)の入居者に限り、入居者負担額
と契約家賃との差額を、管理期間(20年を限度)中、国・県・市町で補助します。
契約家賃
国
45%
家賃対策補助
55%
地方公共団体(県、市町)
家賃対策補助額
…契約家賃と入居者
負担との差額
入居者負担基準額
(平成21年4月以降の管理開始分より適用)
入居者負担基準額:入居者の収入及び住宅の規模、立地条件等住宅の便益に
応じて設定される家賃
=(基準値)×(立地係数)×(規模係数)〔×(経過年数係数)〕
(1) 基準値
入居者の所得に応じ、次の表に定める額
入居者の所得
基準値
104,000円以下
43,000円
104,000円を超え、123,000円以下
46,500円
123,000円を超え、139,000円以下
49,900円
139,000円を超え、158,000円以下
53,600円
158,000円を超え、186,000円以下
59,500円
186,000円を超え、214,000円以下
66,200円
(2)規模係数
各戸の床面積(共同住宅にあっては、共用部分の床面積を除く。
以下同じ。)を39平方メートルで除した数値
8
(3)立地係数
賃貸住宅の所在する市町村(特別区を含む。以下同じ。)ごとに
別表に定める市町村基準係数の数値
長崎市
佐世保市
諫早市
時津町
長与町
その他の市町村
1.0
0.85
0.8
0.8
0.8
0.7
(4)経過年数係数
既存住宅などの改良による賃貸住宅にあっては、上記の額に別に定める経過年数
係数を乗じた額とする。
(3) 住宅金融支援機構融資の優遇措置
認定を受けたものについて、融資条件の緩和を受けられます。
融資条件の緩和内容
項
目
内
戸当たり床面積
原則として50㎡以上
容
→ 概ね25㎡以上
(4) 税制の優遇措置
高齢者向け優良賃貸住宅について、税制の優遇措置が受けられます。
○高齢者向け優良賃貸住宅建設促進税制
・所得税・法人税
5年間2割増償却(耐用年数35年以上のものは2.8割増)
(平成23年3月31日まで)
・固定資産税
(他に要件あり)
5年間1/3減額(120㎡相当部分に限る)
(平成23年3月31日まで)
(他に要件あり)
○生活支援施設付高齢者向け優良賃貸住
・所得税・法人税
5年間4割増償却(耐用年数35年以上のものは5.5割増)
(平成23年3月31日まで)
・固定資産税
(他に要件あり)
5年間1/3減額(120㎡相当部分に限る)
(平成23年3月31日まで)
(他に要件あり)
(国の補助を受けて整備する高優賃内の関連施設も対象に含む)
9
4.認定基準
申込のあった物件の中から、認定基準をクリアする優良なものを
「長崎県高齢者向け優良賃貸住宅」として選定します。
主な認定基準は、次のとおりです。
① 敷地
住宅の規格・サービス
原則として、市街化区域内または用途地域内
② 戸数
5戸以上
③ 規模
住戸専用面積が25㎡(居間、食堂、台所等の部分が共
同利用に十分な面積を有する場合にあっては18㎡〔但し、
便所と洗面所は設置要〕)以上
④ 構造
耐火構造または準耐火構造
⑤ バリアフリー
段差の解消、手すりの設置、廊下の有効幅の確保等
⑥ 緊急時対応サービス
入居者の要望に応じ、緊急通報装置の設置、サービス提
供できる体制整備又は体制の準備ができていること。
⑦ 高齢者居宅生活支援施設
高齢者居宅生活支援施設の設置基準
○ 緊急時対応サービスのイメージ
入居者
緊急通報
確 認
一時的対応
管理者
社会福祉施設
民間警備業者等
緊急通報
医療機関
消防署、警察署 等
緊急対応
入居者、同居者の資格
① 60歳以上の高齢者であること
② 高齢単身者、高齢夫婦又は高齢者のみの世帯であること
③ 60歳以上の単身者で常時の介護を必要とし、居宅にお
いて介護を受けられないものは除く。
④ 所得が48万7千円以下であること
家賃の設定等
① 家賃の設定 … 市場家賃及び限度額家賃以下
② 家賃の支払い方式 … 当分の間、月払い方式のみ
住宅の管理
① 募集・選定 … 市町村広報誌等により公募し、資格審査・
選定は県公社へ委託
② 管理者の資格 …必要な資力及び信用並びに能力を有す
る一定の基準を満たす者を知事が指定
③ 管理期間
… 10年間以上
住宅の整備
① 資金計画 …
10
整備費用、事業収支など適正な資金計画を
立てること
高齢者居宅生活支援
施設(支援施設)
① 規模、構造、設備
支援施設と住宅の経路に段差無し、及び生活支援サービス
を提供するうえで支障がないこと
② 資金計画
… 整備費用、事業収支など適正な資金
計画を立てること
③ 管理期間
… 10年間以上
④ 管理者の資格 … 必要な資力及び信用並びに能力を有
する一定の基準を満たす者
⑤ 管理の方法
… 計画的な修繕など一定の基準を満足す
ること
⑥ 賃貸人との連携
保健医療サービス、福祉サービスに係る賃貸住宅の賃貸人
と支援施設での支援事業者との間における連携及び協力
が適切であること
○高齢者居宅生活支援施設とは、高齢者居宅生活支援事業の用に供する施設をいう。
○高齢者居宅生活支援事業とは、
(高齢者住まい法第3条の2第2項第二号二)
・老人福祉法第五条の二第三項に規定する老人デイサービス事業その他の高齢者がその
居宅において日常生活を営むために必要な保健医療サービス又は福祉サービスを提供
するものとして以下の事業をいう。
【高齢者居宅生活支援事業に該当することとなる事業】 (同法施行令第1条)
・高齢者以外の者又は介護保険法第八条第二項に規定する居室において介護若
しくは支援を受ける高齢者のみに係るものを除く、以下の事業とする。
一 老人福祉法第五条の二第一項に規定する老人居宅生活支援事業
二 介護保険法第八条第一項に規定する居宅サービス事業、同条第十四項に規
定する地域密着型サービス事業(同条第二十項に規定する地域密着型介護老
人福祉施設入所者生活介護を行う事業を除く。)若しくは同条第二十一項に規
定する居宅介護支援事業又は同法第八条の二第一項に規定する介護予防サー
ビス事業若しくは同条第十八項に規定する介護予防支援事業
三 健康保険法第八十八条第一項に規定する訪問看護事業
四 医療法第一条の五第一項に規定する病院又は同条第二項に規定する診療所
において医療を提供する事業
五 その他、前各号に掲げる事業に準ずる以下の事業
・ 食事の提供に関する事業
・ 調理、洗濯、掃除等の家事に関する事業
・ 生活等に関する相談及び助言に関する事業
・ 心身の健康の維持及び増進に関する事業
・ 心身の状況及び日常生活の状況の確認に関する事業
・ 社会との交流の促進に関する事業
・ 日常生活上必要なサービスの手配に関する事業
11
5.管理者の要件とその業務内容
「長崎県高齢者向け優良賃貸住宅」では、高齢者が安心してお住まいいた
だくため、また、建物の適正な維持管理を行うため、管理者は次の要件を
満たし、知事の指定を受けることが必要です。
民間法人の基準
① 宅地建物取引業の免許を有すること。
② 賃貸住宅の管理経験が3年以上あること。
③ 耐火構造または準耐火構造の賃貸住宅を100戸程度以上
管理していること。
④ 資本金が300万円以上であること。
⑤ 過去3年間経常収支の赤字がなく、経営状況が健全である
こと。
⑥ 賃貸住宅の専門の管理体制、適切な人員を有していること。
⑦ 県内に事務所または事業所があり、迅速な管理上の処理を行
えること。
⑧ 過去5年間法令違反がないこと。
イ)経営に携わるものに過去5年間に刑罰を受けている者
がいないこと。
ロ)経営者の中に被保佐人がいないこと。
ハ)行政機関に対して債務不履行の事件がないこと。
① 適合高専賃、高専賃、社会福祉施設うち入所型のもの、有料老
人ホームまたは軽費老人ホーム(以下「賃貸住宅等」)の管理
社会福祉法人の基準
経験が3年以上あること。
② 資本金が300万円以上であること。
医療法人の基準
③ 過去3年間経常収支の赤字がなく、経営状況が健全である
こと。
④ 賃貸住宅等の専門の管理体制、適切な人員を有していること。
⑤ 県内に事務所または事業所があり、迅速な管理上の処理を行
えること。
⑥ 過去5年間法令違反がないこと。
イ)経営に携わるものに過去5年間に刑罰を受けている者
がいないこと。
ロ)経営者の中に被保佐人がいないこと。
ハ)行政機関に対して債務不履行の事件がないこと。
12
別表1 管理者が行う管理業務(第10条関係)
業 務 区 分
(1) 入居者の募集及び
選定に関する業務
(2) 入居契約締結前の
説明に関する業務
(3) 賃貸借契約の締結
及び更新に関する
業務
業
務
内
容
・広告宣伝、応募書類の整理
〔入居者の資格審査及び選定は公社が実施〕
・入居契約締結前の契約書、管理規定、重要事項説明
書の説明等
・契約の締結、更新、折衝
・契約満了の通知
・契約書類の整理、保管
(4) 家賃、共益費等の
改定に関する業務
(5) 家賃、共益費等の
収納に関する業務
・家賃、共益費等の改定協議
(6) 家賃減額補助金の
申請、受領に関する
業務
(7)緊急時対応サービス
の提供に関する業務
(8)情報開示に関する
業務
(9) 修繕業務
(10) 明け渡し関係業務
(11) 点検業務
(12) 清掃業務
(13)その他
・家賃、共益費、敷金の受領、整理
・収納明細報告書
・未収金の督促、収納業務
・家賃減額補助金の申請、請求及び受領
・入居者の事故、急病、負傷等の緊急時の一時的対応、
医療機関等への緊急連絡等
・一時金、サービス費の貸借対照表、損益計算書の閲覧
・事業収支計画の閲覧
・修繕費用負担の調整
・修繕工事の見積、手配、工事立会い
・修繕代金の支払い、精算
・明け渡し時の立会い
・住戸部分の点検
・原状回復費用負担の調整
・原状回復工事の見積、手配、工事立会い
・原状回復工事の代金の支払い、精算
・敷金の精算
・解約受付
・再募集
・共用部分の点検
・設備点検
・設備異常時の応急措置
・日常清掃
・定期清掃
・苦情処理
13
6.事業の進め方
計画立案か ら 建設 ま で の 大 ま か な 手 続 き の 流 れ は 、 下 記 の と お り で す
が、住宅金融支援機構をご利用になる場合は、下記右側のような手続き
等を別途していただくことになります。
計画立案
(専門家に相談し)大まかなプランを立てます。
↓
建設相談
(市町の予算協議)
○住 宅 金 融 支 援 機 構 資 金
計画地の市町または県住宅課にご相談下さい。
↓
申込書の提出
を利用する場合
機構建設相談
計画地の市町に募集窓口がございます。
↓
オーナー側で機構借入の
相談を行って下さい。
審査・選考(選考委員会で審査)
計画内容等を選考委員会で審査し、選定します。
↓
機構融資申し込み
採用通知・供給計画の策定
供給計画の策定のため計画を進めていただきます。
↓
オーナー側で機構借入の
申し込みを行って下さい。
管理指定法人の指定申請(管理委託を行う場合)
一定の基準を満たす法人について知事が指定します。
↓
県知事による供給計画の認定
機構融資予約
長崎市の場合は市長が認定します。
オーナー側で機構借入予
↓
約の手続き等を行って下
認定計画の遵守等に関する協定書の締結
オーナー・管理指定法人・県及び市町間で協定を締結します。
さい。
管理委託契約の締結
オーナーと管理指定法人
建設費等補助の申請(補助金額打ち合わせ要) ※1
設計・工事金が確定した後、補助申請をして下さい。
で管理委託契約を結んで
下さい。
↓
管理委託契約の締結
オーナーと管理指定法人で管理委託契約を結んで下さい。
※1 補助申請には建築
確認済証(写)が必要です。
↓
建設着工・竣工(補助金の請求)
補助金の交付決定日以後に契約・着工できます。
補助金は竣工後の支払いになります。(前払金無し)
↓
入居者の募集・選定
入居者の募集は管理指定法人が、選定は県住宅供給
公社が行います。
14
□事業フロー(家賃決定から入居開始までの標準的な流れ)
家賃等決定協議書の提出、同意
●概ね入居予定の10ヶ月前
(不動産鑑定評価書等添付)
・公募準備
・県知事への届出
●
〃
●
〃
6ヶ月前
(※2)
・県公報に掲載後、公募開始
・パンフレットの配布
3ヶ月前
入居者募集開始
入居者募集期間
・申込受付(2週間程度)
入居者募集締切
○住宅供給公社に委託
申込者資格審査
●概ね入居予定の2ヶ月前
公開抽選
●概ね入居予定の2ヶ月前
(申込み締め切りの約2〜3週間後)
入居者選定結果報告
●決定後速やかに
・入居説明会
●概ね入居予定の1ヶ月前
・賃貸借契約
入居開始
※2
管理開始当初の公募については、公募開始の2ヶ月前までに知事に
公募の届出(それ以外の空家募集は、1ヶ月前までに届出)
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7.申し込み方法
必要書類と添付書類で審査します。
募集要領にある様式に記入及び必要図書を添付して計画地の市町村に提出して下さい。
※様式の電子データが必要な方は、県住宅課へお問い合わせください。
■申し込みに当たっての注意事項
1.申請書及び添付書類の提出方法
① 申請書及び添付書類は3部作成し、A4ファイルに綴じ込んで見出しを付けて下さ
い。
② 3部の内、2部はコピーで結構です。
③ 提出は建設地の市町担当課にお願いします。
2.申請者について
① 申請者は、土地の所有権等の権利を有する者で、建設する建物の名義人となる者で
す。
② 建物の名義が共有となる場合は、全員の連名で申請することが原則です。
③ 共有名義人の一人が単独で申請する場合には、他の名義人の委任状(実印押印、印
鑑登録証明書添付)が必要です。
④ 申請者は、以下の要件に該当しなければなりません。
イ)申請する者の中に過去5年以内に刑事罰を受けている者がいないこと。
ロ)申請する者に被保佐人が、いないこと。
ハ)行政機関に対して債務不履行の事件がないこと。
3.土地に対し所有権以外の権利を有する者(借地権者、地上権者等)が申請者となる場
合
① 土地所有者の承諾書が必要です。(実印押印、印鑑登録証明書添付)
② 金融機関から資金融資を受ける場合は、土地にも抵当権が設定されるので、所有者
の了承を得ておいて下さい。
■お申し込み、ご相談の窓口は
長崎市役所住宅課
(℡ 095-829-1189)
佐世保市役所住宅課 (℡0956-24-1111)
諫早市役所建築住宅課(℡0957-22-1500)
大村市役所建築住宅課 (℡0957-53-4111)
島原市まちづくり基盤整備部(℡0957-63-1111) 松浦市役所都市計画課(℡0956-72-1111)
平戸市都市計画課(℡0950-22-4111)
五島市建設課 (℡0959-72-6111)
長与町建設部管理課
(℡095-883-1111)
時津町都市整備課 (℡095-882-2211) 他
各市町村住宅担当課
または、長崎県土木部住宅課(担当:企画指導班 )へお願いします。
TEL 095-894-3108 FAX 095-894-3464
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8.計画立案時のチェックリスト
供給計画の立案に当たっては、次の事柄に留意することが大切です。
また、これらが認定時の重要なポイントになります。
□ 制度の対象となる事業主体であるか。
□ 管理主体が知事の指定を受けられる要件を満たしているか。
□ 緊急通報の接続先等の準備体制は適切か。
□ 立地、建築計画及び生活支援のためのサービス提供は適切か。
①高齢者が住むにふさわしい利便性の良い立地条件にあるか。
②高齢者の需要を充分に見込むことができるか。
③高齢者が安心して住める安全性に支障ない立地条件であるか。
④高齢者に配慮した建築計画になっているか。
⑤高齢者の自立した生活支援のためのサービス提供は適切か。
□ 資金計画は適切か。
①地元市町の補助への理解が得られるか(長崎県の場合は特に)
②金融機関からの融資及び自己資金の確保を含め資金計画は適切か。
③住宅金融支援機構融資の場合に事業融資が受けられるか。
□ 補助事業ゆえの制約、リスクに耐えられるか。
①補助金交付のための各種申請手続きに合わせて、事業スケジュール
を調整が必要になることを理解しているか。
②入居者募集の公募条件、公募の公社への依頼及び募集対象者の制約
を理解しているか。
③管理期間が10年間以上ということ及びそれによる空家のリスク
について承知しているか。
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9.長崎県高齢者向け優良賃貸住宅 Q&A
①助成について
Q:高齢者向け優良賃貸住宅の整備費に対する補助の具体的内容は?
A:具体的には廊下、階段等の共用通行部分、高齢者の生活を支援する施設等の整備
費、住戸内に設置される手すり、高齢者対応浴室等と通常の浴室等との差額等に
対して予算の範囲内で国が約1/3(2/3の45%),地方公共団体(県と市)が
約1/3(2/3の55%)、合わせて約2/3の補助がなされます。
Q:整備費補助はどのくらいありますか?
A:外構工事を含む全体工事費の2割程度だと思われますが、建設費を積み上げてみ
る必要があります。
Q:家賃減額補助の具体的内容は?
A:家賃減額補助は、所得が一定以下の入居者に対して、供給計画に基づいて定められ
る契約家賃と入居者の所得、立地条件、住戸規模による入居者負担額との差額を予算
の範囲内で国が45/100、地方公共団体(県と市町)が55/100を補助します。
Q:家賃補助は何年間ありますか?
A:管理期間の期間(最長20年間)補助があります。
②認定基準等について
Q:県内であれば、場所はどこでも良いのですか?
A:原則として、都市計画の市街化区域内か用途地域が指定された区域内です。
Q:他の住宅やテナントは併設できますか?
A:できます。ただし、その部分に補助は入りません。
Q:既存の建物を改修して認定を受けることはできますか?
A:できます。ただし、改修後の建物が認定基準を満たすことが必要です。
Q:医療法人は、申請者になれますか?
A:医療法人の附帯業務規制が緩和され、高齢者専用賃貸住宅として登録し、生活相談、
緊急通報、見守りサービスなどを提供するものであれば可能です。
③管理について
Q:入居者の募集や住宅の管理はだれがするのですか?
A:民間の不動産業者、社会福祉法人、医療法人のうち一定の条件を満たすもので知事
が指定する法人が行う必要があります。 また、県住宅供給公社に管理委託すること
もできます。
ただし、入居資格の審査や抽選は公正に行う必要があるため、県住宅供給公社のみ
が行います。
Q:空き家保証はありますか?
A:ありません。
家賃減額補助は入居がある場合のみ請求できます。
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