941KB - 和歌山工業高等専門学校

1.国立和歌山工業高等専門学校 概要
和歌山高専は、5年間の一貫教育により、すぐれた技術者を育成します。
高等専門学校は、「深く専門の学芸を教授し、職業に必要な能力を育成する」ことを目的として設置された、中学校卒
業程度を入学資格とする高等教育機関です。豊かな教養と専門の工学とを身につけた技術者の育成を使命として、五年制
の一貫教育を行っています。
国立和歌山工業高等専門学校は、1964(昭和39)年に設置されました。現在、知能機械工学科、電気情報工学科、物質
工学科、環境都市工学科の4学科を有しています。2002(平成14)年には、専門的なエンジニアを育成するため、メカト
ロニクス工学専攻およびエコシステム工学専攻の専攻科(修業年限2年、定員各8名)が設置されました。2009(平成
21)年5月現在、学生総数は875名です。
本校の教育目的は、理論を実践面に生かす柔軟な頭脳をもった技術者を育成することであり、一般科目と専門科目を有
機的に関連させた特色ある教育課程を編成し、少人数教育とあわせてきめ細かな教育を提供しています。また、全人教育
の重要性から1968(昭和43)年以後、低学年全寮制を導入し、それによって培われる自治と規律の精神は、企業からも高
い評価をいただいています。
知 能 機 械 工 学 科
希望者全員が大手企業・国立大学等に就職・進学しています。
・本科卒業生の約半数ずつがそれぞれ就職または、進学しています。
・本校に対する企業からの求人数は、就職希望者の10倍以上です。(平成2008年度の求人は22.1倍)
・就職率は毎年ほぼ100%です。
国公立大学
28%
本校専攻科
13%
私立大学
1%
進学 42%
官公庁
2%
本 科
その他
3%
2008年度進路
99人以下の
企業 2%
就職 55%
500人以上の
企業 43%
100∼499人の
企業 8%
1
和歌山高専の「ものづくりの教育」
技術者教育は、「ものづくりの教育」です。理論のほかに、体で覚える面もあります。高等専門学校では、中学校卒業
時点から集中的に教育することで、ものづくりに最も大切な、ものづくりのセンスを養います。本校教員の多くがものづ
くりの経験を実際に持ち、技術的な指導にあたっています。ものづくり教育を担う和歌山高専が展開する技術者教育の特
色は次のとおりです。
技術者に向いた入学者を確保する「体験実習入試」の実施
実験実習で入学者を選抜する「体験実習入試」を、全国の高専に先がけて、平成17年度から実施しています。
技術者育成に特化した教育
・実験実習の重視
ものづくりのセンスは、実際にものに触れ、体験することで養われます。入学当初から授業に実験実習を多く取り
入れるとともに、企業でものづくりの経験がある人材を教員として多く採用しています。
・専門教育の早期導入
1年時から専門の授業を多く取り入れるとともに、1年生の担任に専門科目の教員を充てるなど、入学当初から大
学教員レベルの専門家とふれあう機会を増やし、専門分野への興味を深めています。
・専門科目と一般科目との融合
一般科目の数学、物理、化学の内容を、専門科目と関連付けて教えることで、学生の理解を深めています。
・インターンシップは全学生が体験
第4学年全員が1∼2週間インターンシップに参加し、実社会で体験的に学んでいます。
・補講や特別指導によるきめ細かな教育
理解度の低い学生に対しては、補講や特別指導を行い、留年者や中退者を減らすことに努力しています。昨年度の
補講・特別指導は延べ約1000回に及びます。
・授業改善への積極的な取り組み
教員相互の授業参観のほか、保護者による授業参観とアンケートを実施しています。また、学生による授業アン
ケートの実施、学生と教務関係教員との懇談会の開催など、積極的に授業改善を図っています。
・人間教育の重視
全国有数の大規模寮を利用した全人教育や、大学入試にわずらわされないクラブ活動など、特色ある教育を展開し
ています。
ロボット教育センター開設
ソイルタワーコンテスト2年連続総合優勝
ロボットに関わる教育方法の検討や教材の開発、ロ
ソイルタワーコンテストでのプレゼンテーション風景
ボットを活用するイベントへの参画・協力などを進めま
2年連続総合優勝し、高専機構から特別表彰を受賞しま
す
した
(2008年:写真左は仁坂和歌山県知事)
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地域への貢献
和歌山工業高等専門学校は和歌山県中南部地域、唯一の高等教育機関として地域の発展に貢献しています。
地域に役立つ研究
・地元市町村の求めに応じて「津波浸水ハザードマップ」を作成しました。
・農業生産・加工技術開発の支援を図り、地域の企業と協力のもと、梅の成長促進や保存、梅干し加工排水の有効利
用、木材乾燥の新しい方法などを研究しています。
地元企業との交流
・和歌山県との共催で「わかやま企業交流会2008 in高専」を開催しました。県内企業30社と県工業技術センターの
参加があり、ブース展示や企業説明会などを通して学生や教員が企業関係者との相互理解を深めました。
・地元企業への就職機会を創出し、優秀な人材確保につなげることを目的として㈱紀陽銀行との共催で「和歌山県内
企業合同説明会」を開催しました。精密機械や電気、コンピューター、建設、食品など計38社の参加があり就職活
動を控えた4年生を中心とした学生が説明を受けました。
中小企業の現職技術者の再教育
御坊商工会議所が実施する「和歌山県の新エネルギーと地場産品を活
用する技術教育と研修」事業(経済産業省中小企業庁補助事業)に協力
しています。
技術についての小・中学生、一般の理解促進
・小中学生向けの公開講座、出前講座などを開催しています。
・日高港エネルギーパークに協力しています。
・「きのくにロボットフェスティバル」に協力しています。
ブース展示風景
∼わかやま企業交流会2008 in高専∼
協力の枠組み
・和歌山高専産官学技術交流会(御坊地域の企業で結成)への参加・支援を行っています。
・南紀熊野産官学技術交流会(田辺地域の企業で結成)への参加・支援を行っています。
・紀州有田産学官技術交流会(有田地域の企業で結成)への協力を始める予定です。
外部評価
和歌山高専は、積極的に外部機関による客観的な評価を受けています。それは本校の対外的な認知とともに、教育にお
ける透明性の確保のためです。主な外部評価は、機関別認証評価とJABEEの二つです。
機関別認証評価
2005年度、本校は、大学評価・学位授与機構により、高等専門学校機関別認証評価を受審し、高等専門学校評価基
準をすべて満たしている、との評価を得ました。機関別認証評価は、学校の目的、教育内容や成果、財務、管理運
営、研究活動などの幅広い観点から審査されるものです。
JABEE(日本技術者教育認定機構)
2006年度、日本技術者教育認定機構(JABEE)の審査
を受けた和歌山高専は、2007年5月、「地域環境デザイ
ン工学」のプログラムによって、高等教育機関の実施す
る技術者教育として社会の要求水準を満たしていると認
定されました。
機関別認証評価「認定書」
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JABEE「認定書」
国立和歌山工業高等専門学校 概要
大学や高校との交流(推薦制度等)
和歌山高専専攻科には、早稲田大学大学院情報生産システム研究
科、和歌山大学大学院システム工学研究科への大学院推薦制度があ
ります。
また、本科・専攻科は、2005年3月に大阪大学工学部・工学研究
科、2007年10月に大阪大学基礎工学部・基礎工学研究科と、2007年
3月には、京都大学工学部・工学研究科と教育研究交流協定を結
び、緊密な交流を推進しています。
2007年11月に和歌山県教育委員会と和歌山県内工業高校との連携
協力包括協定を締結しました。
海外との交流
和歌山高専は、「国際性を備えた人材の育成」を図る施策の一つ
として、中国上海電機学院との交流を行っています。
2002年に交流協定を締結、2004年より学生交流が始まり、年1
回、10名程度の学生が、約2週間の相互訪問を行っています。
また、2006年には学生交流協定を締結しました。
校舎の大規模改修工事
本館(物質工学科を除く)の耐震対策を含む改修工事と、環境都市工学
科棟、普通教室棟の一部改修工事が完了しました。
各教室には冷暖房が完備され、学生がくつろぐためのオープンラウンジ
も設けました。また、本館にはエレベーターを新設しました。(なお、本
館(物質工学科)については2010年春竣工予定です。)
2009年春竣工した本館
(電気情報工学科)
耐震補強を含む全面改修が施されました
学生数
本 科(5年)
入学定員
学生定員
知能機械工学科
40人
40人
42人
( 0)
〈 0〉
機械工学科
40人
160人
160人
( 3)
〈 5〉
電気情報工学科
40人
200人
215人
(11)
〈 3〉
物質工学科
40人
200人
196人
(56)
〈 5〉
環境都市工学科
40人
200人
201人
(21)
〈 3〉
160人
800人
814人
(91)
〈16〉
メカトロニクス工学専攻
8人
16人
26人
( 1)
〈 0〉
エコシステム工学専攻
8人
16人
19人
( 2)
〈 0〉
16人
32人
45人
( 3)
〈 0〉
計
専攻科(2年)
計
学生数
(注)( )内は女子の内数 〈 〉は外国人留学生の外数
入 寮 者 数
教職員数
教 員
65人
職 員
42人
計
107人
514人(67)
(注)( )内は女子の内数
専門科目担当教員48名の内約87.5%が博士
4
2009.5.1 現在
2.組織
2009年度 組織図・運営図
知的財産評価委員会
知能機械工学科
総務・企画係
ロボット教育センター
教職員数
2009.5.1 現在
区 分
校 長
教 授
准教授
講 師
助 教
教員計
職 員
教職員
計
現 員
1
22
35
1
6
65
42
107
5