第6回栃木市上下水道事業調査委員会 会議録 ● 日 時 平成 25 年 11 月 26 日(火)午後2時00分~午後3時 00 分 ● 場 所 栃木市栃木市民会館 児童室 ● 出席者 ・委 員 浅羽 隆史、宇賀神 末盈、千葉 康智、川島 とよ子、岸 貞吉、 高久 清美、滝田 由紀子、内藤 弘司、伏木 正義、湯川 晴美、 大森 幸江、深澤 郁子 (中林委員 川田委員 小曽根委員 都合により欠席) ・市 佐藤建設水道部長 水道業務課 :鈴木課長、石川副主幹、小林主査 水道工務課 :古澤課長 下水道課 :島田課長、牧野主幹 ・岩舟町(オブザーバー)縫田主幹(上水道担当)、秋澤主査(下水道担当) 1.開 会 2.委員長あいさつ 引き続き活発なご議論をお願いしたいと思います。 3.議事 (1)水道料金(案)について 事務局より説明 A委員 : 「101 ㎥~10000 ㎥」 「10000 ㎥以上」という区分をカットして 501 ㎥以上に統 一した点については良いと思います。大口の大口径の企業については 1 社だ けですか? 事務局 :1 社です。 A委員 :惣社の産業団地が100%完売しました。企業誘致と言ってもなかなか入っ てきません。また撤退する企業もでてきています。それを防ぐ姿勢を見せて いかなければならないと思います。この 1 社についても重要な企業であるの で、料金設定についても今までの料金よりも安くするなどの措置を取っても らって、末永く地元の活性化に寄与していただきたいと考えます。 事務局 :旧栃木地域については企業等の料金負担が大きいので一般市民の料金は安く すんでいるという面もあります。ただ、ご指摘のとおり、だからといって企 業に大きな負担を求めるというのもこれも筋が違うのかなと思います。全国 的にみると、逓増料金の逓増度については徐々になだらかにしていくという 傾向があります。逓増を設けず、すべて定率で計算するという考え方もあり 1 ますが、水道水は一般家庭での飲料水というのが本来で、大量に使えば水源 開発等で水を確保するのが困難な状況もでてきてしまうので、逓増は継続す ることとさせていただくこととし、ただし逓増度は段々になだらかにしてい きたいと考えています。 また、上がるところと下がるところがあり、大きな落差がついていますの で、激変緩和を導入しますが、大口径の大口使用者については、現行から若 干安くなるということを踏まえて、打ち合わせ・協議を進めていきたいと思 います。これについても新料金に対する激変緩和ということで、次回の料金 改定の際には、他の事業体で行っているような、ある一定の使用水量を越え れば単価を下げるというような方法も検討したいと思います。 A委員 :これから、インター周辺の開発整備等に際しても、栃木市の水の良さ、料金 の優遇措置的なものを考えながら、企業誘致を積極的に図っていってほしい ところです。 A委員 :激変緩和の率はどうでしょうか。例えば、企業会計が黒字になって一般会計 からの繰り入れの無い状態が大前提であるべきですが、激変というのが5年 でやるのが激変緩和になるのか、一気にやってしまってもいいのではという 議論もあると思います。一気にやってしまった場合と 5 年暫定的な緩和を入 れた場合の比較はどうでしょうか。 事務局 :激変緩和についてですが、まず料金については減収になります。試算をさせ ていただきますと約2億円の減収になります。激変緩和をしなければいきな り2億円収入が減るところですが3段階に分ければ7000万円弱づつ減っ ていきます。平成 31 年度については底になって 2 億円の満額の減収となりま す。激変緩和をしなければいきなり 2 億円くらいの減収となります。 企業会計としては健全な経営のための料金設定をするべきですが、上がる 地域と下がる地域があることから、配慮させていただいたところです。現金 及び資産としての内部留保の活用や企業としての節約の努力を踏まえて5年 間耐えようと考えています。 一般会計からの繰り入れについては、従来、各事業体で繰入金をいただい ているところといただいていないところがありました。ただ、それまでの高 い料金でないと運営できないという状況は、ただ合併しただけでは解消され ません。スケールメリットを享受できるようになるのはもう尐し先になるの で、一般会計からの支援を要請していかなければ難しいと考えています。 A委員 :単純に料金表の推移をみると、大平地域が値上げになるかと思いますが、5 年間の推移を見て納得してもらうしかないのかなと思います。あるいは他の 地域からするともう尐し早くやってもらったほうが良いかと思いもあるかと 思います。新料金の126円という供給単価の設定は妥当なのでしょうか。 2 企業会計としてはもっと県の平均あたりの単価にしてはどうなのかと思いま すが、いかがでしょうか。 事務局 :円安によって外国からの輸入品は価格が高騰していて、電気料の値上げなど 社会的な変化についても今後も予測不可能な部分もあります。社会情勢が激 変した場合には途中でも料金改定するという視野を持ちながら、この案でな んとかやっていければと思っています。 A委員 :電気料金の高騰や災害その他大規模な設備投資が必要な状況も出てくるかも しれないのですが、不安材料への対応もお願いしたいと思います。 A委員 :これからの水道利用者ののびしろはどう考えていますか。 事務局 :現在、年間約900件使用者が増えています。最近の開発で大きな団地の開 発が見られ、尐しずつ増えています。成熟した都市では減尐が問題なってい ますが、栃木市の場合は全体をみわたしても普及率が90%ありません。国民 皆水道ということで100%の普及率を念頭に置いてすすめていくとしまし ても、まだ16000人くらいの方が使っていません。使いたくても使えな い地域もありますが、すでに使える状況にある方に対しては水道の普及につ いても PR しながら1件でも多く使っていただけるよう努力します。 A委員 :地下水が、公水か私水かという議論があります。世界情勢を見ると水が足ら なくなっている現状があり中国が日本の山を買いあさっている事実がありま す。地下水がどのように扱われるのか、公水の議論をしていっていただけれ ばと思います。 議長 :大口の大口径使用者については基本の料金表より優遇する方向だということ ですが、大口利用者の義務についてはどうでしょうか。例えば渇水時には水 を止める可能性があるといった義務を課すのでしょうか。 事務局 :他事業体の大口の契約ではそういったことも含まれています。大口の利用者 についてはある程度見込んだ量を確保していくということをしています。ま た地域間のネットワーク化を進めています。北の方から順次水を送るような 仕組みを使っています。渇水の対応については当事者とは話していません。 単価を安くするときに、抱き合わせで交渉していきます。 議長 :電気料金などはそのようにやっています。万一の時には、生活の水が第一に なると思うのですが、もしものときに優遇措置をとるときにセットで交渉し ていくと進めやすいと思います。 事務局 :現状でも水の事故というのが無いわけではないのですが、断水や水圧の減尐 の際には自主的に取水をとめていただいているようなことも行っていただい ており、信頼関係を築いていますので、ご指摘の件についてはその時に改め て協議していきたいと思います。 議長 :利用者ののびしろについてですが、給水人口は当面は減ると予想されていた 3 と思いますがどうでしょうか。 事務局 :工業団地等の開発的なものが増えているのと、バイパス沿いの商業施設そう いうところで何%かでのびしろはあり、それはしばらく続くと思います。確か に給水人口は減っています。また市街地の地下水利用者も多いので普及など をすすめていきます。 議長 :入る方は堅めに、出る方は多めにというのは基本かと思いますが以前のシュ ミレーションは尐なめに見込んだ数字でということでよろしいでしょうか。 事務局 :そのような考えです。 A委員 :漏水対策について、なんとかしてほしいと思います。 事務局 :都賀地域でここのところ何箇所か判明したので、10%くらい伸びる見通し になると思います。藤岡地域でも50号線の下で大きい漏水箇所がみつかっ たので、尐しずつ努力は報われているかなと思っています。全体的には塩ビ 管が多いため100%に近づけるのは至難ですが努力をしていきます。 議長 :大平地域で料金が上がってしまうという意見がありましたがどうでしょうか。 このくらい上がるのかなという想定はありますか。 B委員 :どのくらいかは想定はしていないのですが、合併した当初上がるのだろうな、 というのはほとんどの人が覚悟しているような感じもあります。 議長 :次回は財政シュミレーションを提示されますでしょうか。委員からも収支が 重要だという意見がでています。 事務局 :料金システムを統一し運用を始めました。今回、財政シュミレーション出し たかったのですが、現状ではまだできていません。前回提示した2億円の減 収は手計算なので、シュミレーションができるようになったらそれを合わせ てご提示したいと思います。 A委員 :岩舟町さんがお見えになっていますが、合併後の岩舟町の料金はどうなりま すでしょうか。 事務局 :合併協議の中で、料金については、栃木市の例によるという協議になってお りますので、栃木市の料金改定にあわせて岩舟地域の料金改定も行われる運 びになっています。 (2)その他 議長 :その他の部分で事務局よりお願いします。 事務局 :下水道事業についてはお諮りさせていただいたところです。市街化区域と調 整区域の間で下水道受益者負担金のあり方について調整を図ることが必要と なりました。今回通知を同封しましたが、それについて来月、再度協議をお 願いしたいと思います。 議長 :もう一度考え直してほしい点が生じたということでよろしいでしょうか。 4 事務局 :前回までの協議の中では、入っていなかった議論が出てきたため、再度お願 いいたします。 議長 :委員の皆様におかれましてはご多忙中とは思いますが、ご参集をお願いした いと思います。 事務局 :今後の調査委員会についてですが、第7回については、先ほど下水道課から お願いしましたとおり12月17日火曜日の開催を予定しております。その 後についてですが、早ければ1月中遅くとも2月末までには、第8回の委員 会を開催していただき、諮問に対する答申案をまとめていただきたいと考え ています。平成 25 年度内の3月31日までには答申をいただければと思いま す。以上でございます。また、資料内で具体的な数字が入っている部分につ いては、前回同様、取扱注意としてご配慮いただければと思います。 5
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