1.ディーラー経営効率化に向けた取り組み 1)環境変化に対応したディーラー経営の方向性の検討 (1)乗用車ディーラー・ビジョンの提言 本年度のディーラー・ビジョンでは、“中長期市場の見通し”で税制や次世代型エ コカーの普及などの影響を検討したうえで、中長期の需要台数、保有台数を見通した。 また“市場構造変化の中でのユーザー/スタッフの層別分析”では、女性、高齢層、 若年層の3つの層について、それぞれユーザーの特徴を分析し対策のあり方を提示し、 スタッフの育成・活用のあり方について分析した。最終章の“自動車総合サービス業 に向けた対応力の強化”では、将来に向けた中長期ビジョンを示し、ビジョン達成に 向けて求められる要件、部門別ユーザーニーズと対応の切り口について検討した。 本ビジョンは、流通委員会、自動車流通問題研究部会で検討を行い、会員代表者ブ ロック懇談会において報告のうえ、会員ディーラーに配布した。 (2)大型車店への提言 6月、2011年度版「自動車ディーラー・ビジョン(大型車店編)」の報告内容を基 に、平成24年度「大型車ディーラーの課題に関するアンケート」を実施した。回答社 数は43社、回収率は55.1%であった。 12 月、平成24 年(2012 年)「大型車店の課題に関するアンケート」として報告書 にまとめ、大型車会員ディーラーに配布した。 (3)自工会流通委員会との懇談会の開催 メーカーとディーラーの共通の諸問題に関連して、メーカーへの協力要請や意見交 換を行うため、自工会・自販連の流通委員会を中心としたメンバーによる懇談会を4 月4日に開催した。 <懇談テーマ> 〇国内販売動向について 〇OSSの普及状況について 〇ナンバープレートの検討状況について 〇サービス工場の立地規制について (4)自動車ディーラー経営状況調査の実施 毎年実施している「自動車ディーラー経営状況調査(平成24 年3月期)」 (第65 回)、 及び「収益状況調査(平成24 年4月~9月期)」(第59 回)の調査では様々なデー タ分析を行い、会員ディーラーに提供した。 平成24 年3月期の調査結果では、前年比較で、全車種店で増収増益となった。 また、平成24 年4月~9月期の調査結果でも、前年比較で、全車種店で増収増益と なった。 (5)経営セミナーの開催 東京、大阪の2ヵ所において同地区支部推薦講師による講演が行われ、大阪86名(41 社)、東京76 名(38 社)の会員代表者及び幹部社員が出席、熱心に聴講した。 開催日、開催地、講師、テーマは下記のとおり。 平成24年8月3日(金)大阪、㈱壱番屋 創業者特別顧問 宗次 德二 氏 「宗次流 独断と偏見の経営哲学」、8月7日(火)東京、㈱はとバス (元)社長 宮端 清次 氏 「お茶一杯から始まった“はとバス”の経営改革~私の実践的企業経 営論~」 (6)経営の効率化・付加価値向上策等に関する定期調査の実施 昨年に引き続き、「経営の効率化・付加価値向上策等に関するアンケート」を実施 した。 回答社数は561 社、回収率は50.0%で、10 月に「平成24 年(2012 年)経営の効率 化・付加価値向上策等に関するアンケート(乗用車店編)」として報告書にまとめ、 会員ディーラーに配布した。 さらに11 月には、本報告書を基にして作成した「平成24 年版国内自動車販売の現 状と課題」を一般向けに有償で頒布した。 2)新車登録に関する諸課題への取り組み (1)登録平準化の推進 登録平準化の一環として、本年度も新車登録旬別比率調査を実施した。 平成23 年1~ 12 月の累計で下旬比率目標値の53%をクリアした5支部(岩手、 滋賀、秋田、青森、沖縄)を2月24 日開催の第273 回理事会で表彰したほか、同調 査による下位5支部に対しては、会長名で改善を要望した。 なお、一部地区から現状の実態にそぐわない等との理由により改善要望の見直し要 請があったが、第131 回新車・サービス委員会で審議した結果、今年度は事業計画に 基づき月3次実績を確認しながら従来通り取り組むこととした。今後の取り組みにつ いて8月に、「月末集中登録に関するアンケート」を行い各支部の実態を把握したう え、取り組み内容、目標値、表彰・改善要請の可否等について検討を進め、国土交通 省とも調整することとした。 第132 回新車・サービス委員会では、「月末集中登録に関するアンケート」の結果 を踏まえ、来年度以降も現状の取り組みを維持しつつ、国交省との意見交換などを継 続することにより実態に則した対応を検討していくことを了承した。 (2)自社名義登録改善への対応 平成16 年1月から実施している自社名義登録台数調査において、登録台数に占め る自社名義登録台数の比率は調査開始当初と比較して自社名義登録の抑止効果は窺 えるものの、平成16 年の全国実績3.7%に対し、平成24 年の全国実績は3.8%と顕著 な改善傾向が見られないことから来年度も継続調査することとした。 3)中古車部門の諸課題への取り組み (1)ディーラー中古車部門への提言 本年度は、「経営の効率化・付加価値向上策等に関するアンケート」で会員ディー ラーにおける中古車入庫、販売状況や卸売・小売別粗利益率、中古車小売を起点とし たバリューチェーンの掌握状況などを調査し、報告書にまとめ会員ディーラーへ配布 した。 (2)一般財団法人 日本自動車査定協会の活動への参画 査定技能の向上を目的に、一般財団法人 日本自動車査定協会が開催している査定 士技能コンテストへの参加を支部・会員ディーラーに積極的に呼び掛け、適正査定の 推進を図った。また、同協会開催の各委員会にも参画し、査定価格の適正化に努めた。 4)サービス部門の諸課題への取り組み (1)自動車点検整備推進運動への取り組み 国土交通省と、自販連など自動車関係29団体で構成される「自動車点検整備推進協 議会」及び自動車関係14 団体で構成される「大型車の車輪脱落事故防止策に関わる 啓発活動連絡会」は、本年も9月~ 10 月の2ヵ月間を「自動車点検整備推進運動強 化月間」として活動した。 (2)コンプライアンスの徹底 国土交通省及び自販連など自動車関係32 団体で構成される「不正改造防止推進協 議会」は、本年も6月を「不正改造排除強化月間」として活動した。 5)ディーラー保険代理店の充実強化に関する検討 10 月より、自動車保険の等級別料率制度が大幅に改定され、ユーザーが交通事故 を起こし、保険金請求を行った場合、次回の更新時には、従来よりも保険料が大幅に 引き上げられる新たな制度が適用された。 今回の制度改定を前にした8月、損害保険料率算出機構、並びに一般社団法人 日 本損害保険協会の両団体に対し、ユーザー負担の軽減や保険制度への理解促進といっ た、ユーザー側の視点から見た課題の認識などについて、情報交換を行う機会を設け るとともに、制度改定を検討する際にも事前に情報交換を行っていただきたい等、7 項目の要望書を提出した。 その結果、算出機構側からは、保険契約者のニーズ等の保険制度全般に関する情報 交換を行う機会を設けることは有意義との回答を得たことから、今後は企画委員会の 下部組織である保険部会を中心にユーザー及びディーラー側の意見を適切に述べて いくとともに、会員にもフィードバックしていくこととした。 2.税制改正、規制緩和への要望 1)自動車関係諸税の簡素化・軽減の実現 平成24 年8 月に消費増税法案が成立し、平成26 年4月1日より8%、平成27 年10 月1日より10%に、消費税率が引き上げられることとなった。自動車取得税及び自動 車重量税が存続したまま、消費税率が引き上げられた場合、ますます自動車ユーザー の負担が増え、国内販売に致命的な打撃をもたらすことは明らかであることから、2 税の廃止を実現すべく、精力的に要望活動を行った。 要望内容は、①一般財源化されたことにより課税根拠を喪失した、自動車取得税及 び自動車重量税の廃止、②国際的に見て極めて過重な自動車税の見直しなど、自動車 関係諸税の簡素化・軽減の実現に向けた主張とした。 これらを踏まえ、自動車業界の主張に理解のある国会議員に対して、積極的な要望 活動を実施するとともに、地方から声をあげていくことが重要であることから、各支 部においてもJAF や自動車総連などと連携し、民主党県連本部並びに地元の有力国会 議員、都道府県知事に対して要望活動を実施した。 また、JAF 並びに自動車関係団体で構成する「自動車税制改革フォーラム」におい て、過重な税負担の軽減を訴える街頭活動を実施し、こうした国民の声を携え、10 月 29 日にはフォーラム団体と自動車総連による共同記者会見を開催した。 さらに、愛知県をはじめ8県の知事が、車体課税の是正を求める緊急声明を連名で 出しており、また8県以外にも当該主旨に賛同している知事もいることから、自動車 業界の主張の合理性は示された。 なお、本年度税制改正の結果については、12 月16 日の衆議院選挙後の政権交代に 伴い、翌年に持ち越されることとなった。 2)整備工場に係る規制緩和 自販連は関係団体とともに自動車整備工場の設置に係る「都市計画法」及び「建築 基準法」の規制緩和要望を行ってきた。平成23 年4 月8 日に「規制・制度改革に係 る方針」が閣議決定され、その中で必要な規模の整備工場の立地を容易にする方向で 検討することが決定された。 国土交通省は、その対応として平成24 年3 月31 日に各都道府県建築行政主務部長 宛に「自動車修理工場の立地に関する建築基準法第48 条の規定に基づく許可の運用 について(技術的助言)」を発出し、自販連は同助言を会員に周知するともに、国土 交通省が上記運用を検討する上での実態調査に協力した。 3.OSSの利用促進に向けた積極的な取り組み 1)国の「OSS工程表」に基づくOSS推進施策への対応 (1)地域拡大施策に関する行政への課題提言と支部支援 国土交通省、総務省、警察庁及び47 都道府県の代表であるOSS 都道府県税協議会・ OSS警察推進協議会は8月、「平成24 年度以降段階的」となっていたOSS の全国稼働 の目標時期を、各県のシステム更改時期等を踏まえ「平成29年度まで」と変更した第 3期工程表について合意した。 自販連としては、国土交通省との連携を図るとともに、早期に稼働地域が拡大され るよう各ブロック研修会等の場を通じて、OSSの現状報告、今後の動き等の情報提供 を行い、当該地域へ働きかけを行った。 また、平成25年4月からOSS稼働を予定している奈良県支部において、11月に会員 ディーラーや支部職員を対象にした研修会を開催し、OSS実務の留意点等について説 明した。 (2)中間登録拡大施策に関する行政への課題提言と支部支援 平成26 年に手続拡大を予定している中間登録については、その対象範囲や運用の 要件が明らかになっていないことから、国土交通省に対し、登録現場の業務分析を行 い、電子化によるメリットを可視化して頂き、そのうえで、申請者の利便性を優先し た仕組みを構築してもらうよう働きかけた。 2)OSS利用実態調査結果の分析及び関係機関への提言と改善施策の実施 昨年10 月に実施した「OSS 申請未利用状況実態調査」について、回答が不十分であ った支部に対し、1 月に再調査を実施した結果、利用しない理由として「制度・シス テム要因によるもの」と「ディーラー都合等の要因によるもの」に大きく分けられた。 「制度・システム要因」によるものについては、国土交通省に改善方の要請を行うと ともに、「ディーラー都合等によるもの」については、支部毎の事情に即した施策によ って解消してもらうこととした。 3)OSS稼働支部における課題の改善に向けた支援 予てより、利用者の利便性の高いシステムとすべく、国土交通省に要望していた「申 請取下げ機能」が、平成25 年4月より実現することとなった。これに伴い、国側の OSS システムの業務フローが大幅に見直されることとなったため、各支部の実務に影 響がないよう、自販連の「OSS電子代理申請システム」の改修も実施した。 また、自販連の「OSS 電子代理申請システム」の安定的運用を図るため、トラブル の未然防止対応等を含めた保守体制を敷いた。 4.企業倫理意識の徹底 1)自販連倫理綱領の周知徹底 自販連では、「自販連倫理綱領」の唱和、会議用封筒裏面への印刷等、企業倫理の 徹底を図っている。 自動車販売業界では、個人情報保護法への対応を始め、労働基準法や道路運送車両 法の遵守等、引き続きコンプライアンスの徹底が求められているため、11 月8日開 催の第121回企画委員会における来年度事業計画にも、倫理綱領のさらなる周知徹底 への取り組みを盛り込み、積極的に取り組んでいくこととした。 2)各種関係法令の遵守 (1)個人情報保護法への対応 「認定個人情報保護団体」として、個人情報保護に係る安全管理措置の徹底、漏え い事故が発生した場合の報告書の提出等について、各種会議並びに文書により会員デ ィーラーに対する指導を行った。 (2)その他法令の遵守 道路運送車両法、独占禁止法、暴力団排除条例などの関係諸法令について、自動車 相談ブロック研修会等を通じて周知を図った。 3)地域社会への貢献 交通安全思想の普及徹底、交通遺児支援、暴力団追放運動さらに交通環境・安全対 策等に積極的に協力する他、緑化活動への協力など地域社会への貢献を通じ、その理 解と信頼を深めた。 5.環境問題への積極的取り組み 1) 地球環境問題への販売業界としての対応 (1)環境活動に関する好事例の収集と普及に向けた取り組み 経済産業省や環境省等の関係省庁及び自工会・JAF等の関連団体と連携し、一般 ユーザーを対象としたエコドライブの普及促進について検討を行った。 また、関係団体と共に、エコドライブ普及推進協議会に参画し、エコドライブ活動 コンクール(交通エコモ財団主催)を推進したり、環境マイスター等、各地区におけ る環境活動について機関誌等で紹介した。 2)自動車リサイクル法の円滑な運用への取り組み 産構審・中環審自動車リサイクルワーキンググループ合同会議において、平成23 年の使用済自動車引取台数は自動車リサイクル法施行後初めて300万台を下回ったこ とが報告された。また、「使用済自動車用鉛蓄電池のリサイクルにおける新自主スキ ーム」、「使用済自動車からの廃発煙筒処理システム」、「リチウムイオン電池のリ サイクル(共同回収スキームの検討状況)」について、それぞれ審議が行われ、自販 連からは林理事が委員として出席した。 6.交通安全対策等への積極的取り組み 1)交通安全対策推進協議会等を通じた交通安全活動の推進 「交通安全対策推進協議会中央連絡会」及び各地区の「交通安全対策推進協議会」を 中心に、地域の交通実態を踏まえた交通安全活動を展開した。また、「セーフティア ドバイザーハンドブック」を改訂し、セーフティアドバイザーによるユーザーへの啓 蒙活動を推進した。 さらに、会員ディーラーの従業員はもとより、ユーザーに対しても様々な機会を捉 えて、①子どもと高齢者の交通事故防止、②歩行中・自転車乗用中の交通事故防止、 ③全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底、④飲酒運転の 根絶等を周知し、世界一安全な道路交通の実現という政府目標の達成に向け、諸対策 を実施した。 2)自動車教育支援活動への協力 自動車技術者の育成や交通安全教育に寄与するため、高等学校への自動車教育支援 活動を展開している公益財団法人 日本自動車教育振興財団を継続的に支援するとと もに、県単位で組織している「自動車教育推進協議会」を通じて、本年は92 校の高 等学校に機材・教材を贈呈するなど、引き続き地域活動に協力した。 3)盲導犬育成助成事業の推進 各地の盲導犬育成団体と連携しつつ、「公益信託 自販連盲導犬育成基金」による 助成事業を推進し、本年度は5頭の盲導犬を貸与した。 7.消費者行政をめぐる動きへの適切な対応と消費者相談に 係る体制整備 1)消費者保護法制の改正や消費者行政の動きに関する情報収集と提供 8月、貴金属等の訪問購入に係るトラブルへ対応する目的で、特定商取引法の一部 を改正する法律が成立、公布された。来年2月からの施行に当たり消費者庁より、訪 問購入規制の適用除外の対象とすべき物品及び取引様態について意見募集が行われ、 関係団体と連携しながら、自販連としての意見を提出した。 また、法務省法制審議会における民法(債権法)改正の検討状況について、情報収 集を行った。 2)消費者相談への適切な対応 自動車相談業務として、ユーザーや消費生活センターの相談に対応するとともに、 実務上重要な相談事例を消費者専門部会で検討し、「自動車相談ブロック研修会」等 を通じて会員ディーラーへフィードバックした。 3)「自動車相談ブロック研修会」の開催等 会員ディーラーの拠点長、お客様相談担当者、新車・中古車・サービス各部門の担 当者及び自販連支部担当者を対象に、消費者相談体制の充実・強化を目的とした「自 動車相談ブロック研修会」を全国12 ブロックで開催した。 また、社団法人 自動車公正取引協議会が主催する「消費生活センターと自動車業 界団体との懇談会」に参加・協力し(熊本・兵庫・福島)、行政との連携を推進した。 4)社団法人 自動車公正取引協議会の取り組みへの参画 社団法人 自動車公正取引協議会が開催する各種部会や委員会に参加し、公取協規 約に基づく諸問題について意見交換を行った。 8.統計・広報活動の充実 1)自動車登録情報の活用 MOTAS更改に伴う統計システムの改修により、会員・支部により即した情報を 適宜提供した。また、紙による資料から、データによる提供に努めた。 2)ホームページ、機関誌、メールマガジン等による会員ディーラーへの 情報 提供の充実・強化自販連ホームページ上の会員専用ページを活用し、自動車業界に 関連する諸制度の内容や対応、自販連主催の各種セミナーや研修会の案内等、情報を 提供した。 また、機関誌「自動車販売」では、時宜に即した諸テーマを取り扱い、常に内容の 充実に努めた。「JADAメールマガジン」の配信先を拡充するとともに、速報性の 高い情報を定期的に配信した。 3)マスコミ、一般社会、ユーザーに対する広報活動の展開 関連記者クラブ等を通じて、自動車流通に係る諸問題、並びに自販連及び会員ディ ーラーの現状等の積極的な広報活動に努めた。また、自販連ホームページを通じて、 一般社会、ユーザーに対して、自販連の活動内容や取り組み課題等を幅広く提供する とともに、出版物を強化した。 4)自動車関連出版物の刊行 平成24 年度中に発行、頒布した出版物は以下の通りである。 (1) 新車販売台数状況=月初マスコミ及び関係各位に発表。 (2)「新車販売台数状況」、「自動車登録統計情報」新車編、「同」中古車編 (3)「2012 年新車登録台数年報(第35 集)」 (4)「2012 年自動車統計データブック( 第30 集)」 (5)「平成23 年下期版・年製別型式早見表」、「平成24 年上期版・年製別型式早 見表」 (6) 「第65 回自動車ディーラー経営状況調査報告書(平成24 年3月期)」 (7) 平成24 年自動車取得税額一覧表」 (8) その他 9.会員向け活動の充実 1)会員調査の実施 会員の現状を的確に把握するための調査を実施し、会員ディーラーの規模等の推移 を把握・分析する等、調査データの有効活用を図った。 2)海外自動車事情視察団の派遣 平成24 年度の海外視察団は、4 月に「アメリカ西海岸・ハワイ自動車事情視察団」、 8月に「北米自動車事情視察団」を派遣した。 各視察団は、現地においてディーラー、オートモール等の自動車関連施設の視察及び セミナーの受講等を行った。 [アメリカ西海岸・ハワイ自動車事情視察団] アメリカ西海岸・ハワイ自動車事情視察団は、4 月10 日から4 月18 日までの9 日 間の日程で実施した。 本視察団は、会員ディーラーを対象に実施し、平成24 年度で通算42 回を迎えた。 今回の視察団参加者は38 名(事務局、添乗員を含む)。 一行は、4 月11 日にロサンゼルス バレンシア・オートモール内にあるフロンティ ア・トヨタ社とパワー・ホンダ・バレンシア社を、13 日にサンフランシスコでフリ ーモント・オートモール内のBMW・オブ・フリーモント社を視察した。また16 日 のホノルルではセミナーを開催し、アキュラ・オブ・ホノルルのT・J・ジョーンズ ゼネラルマネージャーを講師に招き、「近年の米国内における自動車事情と販売施策」 と題し、販売責任者から見た現状と今後の展開について説明を頂いた。 [北米自動車事情視察団] 北米自動車事情視察団は、8 月2 日から8 月10 日までの9 日間の日程で実施した。 本視察団は、会員ディーラーを対象に実施し、平成24 年度で通算40 回を迎えた。今 回の視察団参加者は41 名(事務局、添乗員を含む)。 一行は、8 月3 日にニューヨークでNADAのアルバート・A ・ギャリゴス氏、ペ ンスケオートモーティブグループのエリック・フェリッツ氏を招き、「アメリカの自 動車市場と包括的なアメリカンディーラーシップの現状」について説明を頂いた。 6 日はバッファローでリア・ホンダ社を視察し、また、8 日のバンクーバーではリッ チモンド・オートモール内のオープンロード・トヨタ・リッチモンド社、オープンロ ード・レクサス・リッチモンド社の2 社を視察した。 10.本部・支部活動の展開 1)会員代表者ブロック懇談会の開催 本年度は札幌、名古屋、高松の3地区で開催し、委員長報告及び各ブロック推薦の 講師による講演を行った。 2)会員サービスと支部活動の強化・推進 支部活動の強化・推進を図り、支部長を中心とする諸会議の定例化、活発化等によ り会員サービスの一層の充実に努めた。 3)本部・支部組織の活性化 (1)本部地区担当員活動の積極的展開 支部及び会員ディーラーへの訪問活動を積極的に展開し、中央情勢を適宜、適切に 伝えるとともに、会員ディーラーの意見や地区情勢を把握して事業運営に反映される よう努めた。 (2)全国支部専務理事会の開催 全国支部専務理事会は、3 月16 日(くるまプラザ会議室)、10 月22 日(山口県 ホテルニュータナカ)の計2 回開催した。 3 月16 日の会議では、①エコカー補助金、②平成24 年度税制改正要望、③ワンス トップサービスの運用状況並びに今後の対応、④自販連推薦議員の推薦状況、⑤障害 者雇用促進制度の対応、⑥公益目的支出計画について説明した。また、埼玉県支部よ り支部事業活動について説明を頂いた。 10 月22 日の会議では、①平成25 年度税制改正要望、②ワンストップサービスの 運用状況並びに今後の対応、③特定商取引法の改正(訪問購入規制の新設)、④エコ カー補助金、⑤各種調査業務の統合化とホームページ改修、⑥平成25 年度事業計画 項目(案)、⑦障害者雇用促進制度の対応、⑧適正な経理処理の厳守について説明し た。 (3)職員研修会の開催 ①全国支部総務・経理担当者合同研修会 平成24 年度全国支部総務・経理担当者合同研修会は、11 月8 日、東京グランドホ テ16ルにおいて開催し、全国より83 名の職員が出席した。 当日は本部事務局より、総務研修として、①通信費圧縮策の提案、②障害者雇用促 進制度の対応、③役員関係の各種手続き、④叙勲・褒章の手続きについて説明し、そ の後、経理研修として、①税務調査の結果、②一般社団法人移行後の税務申告、③税 制改正への対応について説明した。 ②全国支部登録代行センター職員研修会 全国支部登録代行センター職員研修会は、11 月16 日、東京グランドホテルにおい て参加者99 名で開催した。 当日は国土交通省から「自動車登録制度の最近の動向」「OSSの現状及び今後の取 り組み」を説明したほか、支部の好事例として、埼玉県支部及び山口県支部より、代 行センター取扱業務拡大に資する取り組みについて説明した。 (4)外部監査の継続的実施 平成14 年から実施している公認会計士による外部監査は、6月から11 月にかけて 本部及び6支部において実施した。外部監査実施に当たっては、本部職員も随行し、 円滑な対応に努めた。 (5)職員の資質向上の推進 職員の資質向上を図るため、合宿研修、職能別研修などを実施し、本部職員のスキ ルアップを図った。 11.7委員会の活発な活動 ○流通委員会 ・自動車流通問題研究部会 ・・・第122 回~第126 回 ・・・第 39回~第 43回 ○交通環境対策特別委員会 ・・・第 32回 ○企画委員会 ・保険部会 ・代行センター実務検討部会 ・・・第120 回~第121 回 ・・・第 68回~第 69回 ・・・第 45回~第 46回 ○新車・サービス委員会 ・新車部会 ・サービス部会 ・・・第130 回~第132 回 ・・・第 53回~第 55回 ・・・第 73回~第 75回 ○大型バス・トラック委員会 ・大型車部会 ・・・第140 回~第142 回 ・・・第 78回~第 80回 ○法規・税制委員会 ・消費者専門部会 ・・・第165 回~第167 回 ・・・第118 回~第120 回 ○中古車委員会 ・中古車部会 ・・・第 96回~第 ・・・第 96回~第 98回 98回 12.組織の運営と充実 平成24 年度は事業計画に激変する市場環境の下、ディーラーの発展を図るととも に、時代の変化に対応した健全なクルマ社会を形成し、広く社会に貢献するため、① OSSの利用促進に向けた取り組み、②税制要望活動の推進 ―を重点項目として掲げ、 諸施策を実施した。 なお、平成24 年度は一般社団法人移行初年度であることから、新定款に基づく円 滑な組織運営及び「公益目的支出計画」を確実に実施することとした。 事業の実施に当たっては、総会、理事会、常任理事会並びに委員会(部会)等を通 じて諸施策の検討を精力的に行い、事業が合理的、効果的に行われるように活動した。 ■平成24年度通常総会(第53回) 平成24 年度通常総会は,2月24 日に東京プリンスホテルにおいて開催し、会員総 数1,237 社のうち970 社(委任状を含む)が出席、提出した下記2議案全てを原案通 り可決承認した。 議案 ①平成23 年度事業報告書並びに収支決算報告書の承認 ②理事及び監事の 改選なお、本年度は理事及び監事の改選期に当たり、改選の結果、理事83 名(再任 70 名、新任13 名)、監事4名(再任3名、新任1名)を選任した。また、相談役、 理事相談役、会長、副会長、専務理事、常務理事、常任理事は同日開催の第273 回理 事会で選任(再任32 名、新任10 名)され、同総会で紹介した。 議案審議終了後、岡本行夫氏(外交評論家、岡本アソシエイツ 代表)より、「こ れからの世界の中での日本」と題する講演を聴講。次いで政界、業界からの来賓祝辞 を頂いた。 ■理事会、常任理事会 本年の理事会は、第273 回から第276 回までの計4回。常任理事会は第116 回を開 催し、役員の選任、事業計画及び収支予算、税制改正の要望、自動車ディーラー・ビ ジョン、その他各委員会における検討事項等の重要案件の審議を行った。 ■平成25年度事業計画・予算審議会 平成25年度事業計画・予算審議会は11月22日に開催され、慎重審議の結果、平成25 年度事業計画書(案)及び収支予算書(案)を原案通り承認し、第276回理事会に諮 ることとなった。
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