「ツイストボール型電子ペーパー材料開発に関するお知らせ」掲載

平成 20 年 10 月 22 日
各
位
会 社 名
代表者名 代表取締役社長 大岡 實
(JASDAQ・コード番号4972)
問合せ先 企画室長 野田和幸
TEL 03-3983-3171
FAX 03-3988-9216
ツイストボール型電子ペーパー材料開発に関するお知らせ
電子ペーパーは簡便で環境に優しい表示材料として注目されており、その中でもツイストボー
ル型電子ペーパー方式は、微粒子型の電子ペーパーとして古くから知られておりますが、使用す
る微粒子の作製の難しさからなかなか商品化されませんでした。当社は、これまでの技術蓄積を
もとに、新しい微粒子作製技術であるマイクロチャンネル(微細流路)法を用いて、ツイストボール
の作製システムを確立し、粒子径の揃った2色粒子による新たな電子ペーパー材料の開発に成功
しました。
来春より本格的な市場投入を行い、看板など屋外ディスプレイ向けを中心に、新規事業として
展開して行く予定です。
■ツイストボール型電子ペーパーの特長
・微少な電力で表示ができます。(固定表示時は無電力です)
・軽量であるため大面積での表示が簡単に行えます。
・反射型表示で、屋外での視認に優れ、広い視野角があります。
・カラー顔料で着色した2色粒子を使用することにより、きれいな色を発現します
・単純な構造で安価なフラットパネルディスプレイになります
2008 年 10 月 29 日~31 日にパシフィコ横浜にて開催される「FPD International」に当社製の
ツイストボールを使用した
・600 ㎜×1200 ㎜ 2048 ドット8文字表示装置
・2.4m×1.8mの壁紙サイズのカラー表示パネル
・80mm×60mm有機TFTを用いたアクティブ駆動電子ペーパーモデル(50dpi)
などを展示いたします。
■ツイストボールとは
ツイストボールは、本方式の表示部分に使用される
特殊なプラスチックの微粒子で、0.1mmの大きさの
微粒子を半面ずつ2色に塗り分けた構造になっています。
■ツイストボール方式電子ペーパーの原理
ツイストボール方式の表示は、表示粒子を静電気により反転させ、自由な表示を可能にします。
反転時には数十ボルトの電圧を瞬時かけるだけで、表示は無電力で保持されます。
(構成図)
■ツイストボール型電子ペーパーの構造
この方式の電子ペーパーの構造は、マイクロカプセル化したプラスチックシートを表示用電極
の間に貼り合わせただけの構造です。軽量で薄いディスプレイが、安価で提供でき、大面積化も
容易です。
■電子ペーパーの用途
①電子新聞、電子Book
軽量で簡便、50dpi程度までの表示が可能で、新聞の活字程度の解像度が得られる。
②ポスター、看板
視認性が良く、視野角度も広く、表示にかかる電力は LED 表示の1/100以下(同面積時)
で、表示の記憶性がある。
③店頭広告ディスプレイ
カラーでの表示や表示内容の素早い変更ができるため、店頭サイン等に使用が可能です。
④大形看板
縁なしパネルを並べることで、大型表示が容易にでき、軽量で簡便なため、屋外などの大形
看板に適します。
⑤交通標識 行き先表示板
色が鮮やかで、自由な色が使えるので、視認性の良い交通看板や行き先表示に使用可能です。
⑥インテリア(壁紙等)
無電力での表示が可能なため、季節によって変わる壁紙などへの応用も期待できます。
600 ㎜×1800 ㎜タイル型電子ペーパーモデル
以上