平成28年度 事業計画書

平成29年度事業計画
平成29年4月1日から平成30年3月31日まで
Ⅰはじめに
昨年の我が国の経済は、弱さも見られるが、緩やかな回復基調が続き、雇用
数は増加しております。
そして、今後も高齢者人口の割合が更に増える一方で、日本の総人口は20
08年をピークに減少に転じています。
そのような状況において、高齢化が世界で経験のないスピードで進んでい
る中で、シルバー人材センターには各方面から大きな期待が寄せられており
ます。
昨年6月に閣議決定された「ニッポン一億総活躍プラン」のロードプラン
では、保育等の就業機会の提供や介護周辺業務など、介護予防・日常性格総
合事業の担い手として、自治体の期待も高まっているところです。
また、埼玉県においても、2025年問題を先取りし、今後高齢者が活躍す
る場として、仕事、ボランティア、趣味の3項目を挙げシニア革命に取り組む
方針を昨年度打ち出し、趣旨に合った新たな事業に対して補助事業として支援
をしております。
さらには、遊休地を活用した農園事業、空き家管理、墓地管理、高齢者の安
否確認など、地域を支える事業の新たな展開が全国的に行われています。
そこで、当人材センターとしてこれからの社会経済現象の変化をとらえ、ど
う取り組んでいくかという大きな課題に向き合う為に、昨年度中・長期計画を
策定し、今年度がスタートの年にあたります。
具体的には、今後需要が増えていく家事援助サービスなどの福祉部門の就業
展開をしていく為の女性会員の拡大や、慢性的な人材不足である技能職の承継
者の育成や、新たな派遣事業の開拓をしていく事が避けては通れません。
そして、人材センターの設立原点である会員自ら自立し・共に助け合うとい
う理念を再確認して、杉戸町を始め町民・企業などのご支援ご協力を賜りなが
ら、これまで蓄えた知恵や技能を最大限に生かしてもらい、「地域のお役に立
つ事業」として社会に貢献できる体制を構築していかねばなりません。
このよう社会経済環境を踏まえ、平成29年度の事業計画を策定し計画に沿
った各種事業を行ってまいる所存でございます。
Ⅱ基本目標方針
目標値
1
2
3
4
会員数
380人
・契約金額
1億59百万円を目指す
生き甲斐をもって元気に働く仲間づくり
町民・企業ニーズの即した仕事づくり
安全・健康で働ける職場環境づくり
取り組みを下支える基盤づくり
Ⅲ事業計画(具体的な取り組み)
各委員会(総務、広報、就業開拓、安全・適正就業、福祉・家事
援助)を通し、以下に掲げる活動の推進を図る
1
生き甲斐をもって元気に働く仲間づくり
(1) 新たな会員の確保をあらゆる手段を使って掘り起こしていく
(2) 現会員に接遇研修に参加してもらい、サービス・接客業の組織の一員
としての自覚を促す。
(3) 技能向上研修の充実と近隣シルバーとの相互就業の検討。
(4) 会員による技能伝達(後継者育成)として技能見習い制度の検討。
(5) 班長会議など充実した内容のある会議にしていく。
(6) 表彰制度(安全就業等)
・奨励制度としてのポイント制度を拡充してい
く為の検討。
(7) 普及啓発活動として、シルバーすぎとの年2回発行の検討や60歳代
をターゲットにしたホームページの更新など、多くの町民に情報発信が
できる体制を図る。
2
町民・企業ニーズに即した仕事づくり
(1) 会員の加齢対策として、新たな機械導入により作業の効率化を図る。
(2) 要望のある消毒等の再検討をする。
(3) 独自事業としての包丁研ぎ、おさらい教室の拡充を図る。
(4) 新規事業として、シルバーサロン事業(町民との交流の場)の立ち上
げ準備。
(5) 空き家適正管理協定に向けた準備・検討。
(6) 生活支援事業(家事援助サービス)の参入に伴うサーポーターの養成
や生活支援班の編成を確立する。
(7) 遊休農地を活用した市民農園の検討。
(8) 請負などから派遣事業に切り替える方針を立て、就業先との協議の中
で順次移行していく。
(9) シルバー事業の周知活動をとおして、需要と供給にあった就業探しを
継続的に行う。
3 安全・健康で働ける職場環境づくり
(1)
安全意識を促す手段として、機械を使った安全講習会の実施や交通安
全
教室などを受講してもらう。
(2) 事故0達成を目指す為に、不定期にパトロールを実施し、事故等によ
るペナルティ制度を徹底させる。
(3) 適正就業を推進するにあたり、就業内容を把握した後、状況によって
ワークシェアリングを促し、依頼者の希望に沿った就業に心掛ける。
(4) 会員の健康管理は、自己管理が原則であるが、健康チェックとして町
が実施する特定健診やかかりつけ医院の定期検査を受診する。
(5) センター事業の社会的貢献度を高める為に、清掃等のボランティ活動
を通して環境美化に寄与する。
4 取り組みを下支えする基盤づくり
(1) 財政基盤の強化策として、全体の事業の点検や費用対効果を勘案した
経費の見直しを図る。
(2) 近隣シルバーとの広域事務の検討や人事交流の実現化に向けた協議を
していく。
(3) 経理事務の強化策として、収支相償が年度内に把握(月次処理)
できる事務改善や、複数職員によるチェック体制づくりを図る。
(4) 組織体制の整備として、既存の部会・委員会の所掌事項を再点検し、
より分かり易く動きやすい組織を検討する。
(5) 入会説明会の改善策として、会員主体の説明会に向けた説明内容や
資料を改善し、入会しやすい説明会になるよう検討する。
(6) 事務局体制の充実策として、会員と発注者の利便性に配慮した公平、
効率的な就業依頼や会員同士の意識向上に努める。