言語センター - 小樽商科大学

言語センター
Center for Language Studies
言語センター 開講ゼミナール一覧
井上 典子………………………144
佐々木 香織……………………149
小林 敏彦………………………147
マーク・ホルスト…………………151
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教員名 井上 典子
1.研究主題
英語史と英文学
今日、英語はグローバル言語となりビジネスの世界では必須の言語となりました。しかし皆さんは、
長い英語の歴史の中で、英語ではなくフランス語がイングランドの公用語であった時代があったの
をご存じでしょうか?また綴りも発音もイングランド各地で多様に異なる時代、今私たちが使って
いる英語とは語彙も文法も大きく異なる時代がありました。英語はどこから来て、いつ始まり、ど
のような変遷を経て、現在私たちが知っている英語となったのでしょうか?そして各時代の文化や
思想はどのようなものだったのでしょうか?各時代の文学作品を深く読み解くことで、その時代の
イングランド(またはアメリカ)の社会、文化、思想が見えてきます。英語の変化・変遷の歴史を
知ることで英語ということばをより深く理解し、文学のことばを分析することで、実用的な言語の
訓練だけでは養うことのできない、英語に対する鋭い感性と深い認識を習得することが目標です。
2.指導要領
このゼミは、英語がゼミの公用語です。英語のテキストを使用し、発表やディスカッションもすべ
て英語で行います。
3年次では、初学者に親しみやすい英語で書かれたテキストを用い英語史の基礎を学びながら、各
時代の代表的な英詩を韻律、語彙、文体面などから多角的に分析していきます(時代によっては、
小説の短編などを取り上げる場合もあります)。毎回、テキストの指定された範囲の内容および指定
された英詩を担当者が授業で発表し、その後ディスカッションを行います。発表者以外の受講者も
全員、同様の箇所または詩に関するレポートを作成し、それを持参して授業に臨んでください。
またこの他、3 年次のゼミ活動には、英語による地域貢献活動が含まれます。例えば、今年度、
「地
( 知 ) の拠点整備事業」の一環として、小樽市教育委員会と小樽市の依頼により、小樽市内に残る産
業遺産である旧国鉄手宮線散策路とその周辺を外国人観光客に紹介する英語版観光マップを作成す
る課外活動に取り組んでいます。プロジェクトは、ゼミ時間帯以外の活動も必要となります。
4年次からは、自分の選択したテーマまたは文学作品を集中的に読んでいき、卒業論文の作成に取
り組みます。各自のテーマを定期的に発表してもらい、その発表に対し意見交換を行います。
3.指導テキスト及び参考書
英語史に関しては英語のテキストを使用します。英詩に関しては、古英語から現代英語まで各時代
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の代表的な作品を読んでいきます(随時プリントやメールで配布)
。
4.選考の方法(面接・テスト等)
志望理由書と面接(英語でのプリゼンテーションを含む)によって選考します。
(1)志望理由書 <記載事項>
a) 氏名・学籍番号・所属学科
b) メールアドレス(携帯のメールでも構いませんが、PC からのメール受信が可能なもの)
c) 井上ゼミを志望する理由と自己紹介・アピール (日本語で結構です。
)
<書式>
WORDを使用してください。その他はすべて自由です。
(2)面接
面接の最初に、10 分程度の英語によるプリゼンテーションを行っていただきます。
<プリゼンテーショントピック>
井上ゼミを受講したい理由や抱負、自己紹介・アピール、将来の夢など。
面接までに、パワーポイントを使ってプリゼンの準備をしてください。面接当日は、ファイル
を保存したメモリースティックを持ってきてください。
プリゼンを行っている間は、ご自分の原稿やメモを見ることはできませんので、十分練習をし
て臨んでください。
5.面接・テスト等の日時・場所
(1) 志望理由書の提出
締切:10 月 31 日(月)
提出方法:E メールで志望理由書を添付して提出してください。
提出先:[email protected]
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(2) 面接
面接日時:
11 月 8 日(火)14:30 - 17:00 および 11 月 10 日(木)14:30 - 17:00 上記の日程で、都合の悪い日時がある場合は、必ず志望理由書に書いてください。
面接場所:
井上ゼミ室(3 号館 3 階 327 号室)
面接希望者は、できる限りオープンゼミに参加してください。
6.注意事項・履修希望者へのメッセージ
このゼミは、英文学、英語史を学ぶことで英語に対する深い知識を習得する一方で、英語でのプリ
ゼンテーションや英語を用いた地域貢献プロジェクトなどを通して実践的なコミュニケーション力
を高める訓練を行い、英語の運用能力と知識を総合的に高めることを目標としています。英語とい
う言語に真剣に向き合い、自分の人生の可能性を広げたいという人を歓迎します。質問があればメー
ル等で気軽に聞いてください([email protected])。
7.オープンゼミの日時・場所(予定)
詳細はゼミ室のドアまたは掲示板に掲示します。 146
教員名 小林 敏彦
1.研究主題
Discourse Analysis of 7 Fields, 21 Genres-- Analyze Language and Make it Evolve -2.指導要領
英語を極めるゼミです。英語は外国人とただ話しているだけでは習得できません。第二言語習得の
専門家が科学的で自律的な英語学習法を伝授し、スピーキング、リスニング、リーディング、ライティ
ング、口語英文法、語彙、異文化コミュニケーション能力を養成します。洋楽、洋画、TV ドラマが
好きで英語力を活かした職業に就きたい人や英語教員を目指す人に最適なゼミです。文武両道を常
とし、しっかりとした健康管理ができ、礼節を重んじ、日本の文化を英語で世界に発信できる人材
を育てます。毎日または毎週たっぷり英語を話す機会があります。本学短プロに参加している外国
人留学生と合同でゼミを行います。ビジネスのコンテクストの中での日本語と日本の文化や社会に
関する英文エッセイを読んで英語で留学生とディスカッションします。さらに、以下7つのグロー
カルコースを設けて指導します。
Glocal Education Courses
1: Glocal English Speaker Education
英語を武器に国内外で異文化コミュニケーションをこなせる人材を養成します。
2: Glocal English Teacher Education
英語が流暢に話せて、英語で授業を行う力を養成し英語教授法を徹底的に学びます。
3: Glocal Japanese Teacher Education
英語で日本語の文法や文化・社会を説明する力を養成し英語を使用した日本語教授法を学びます。
4: Glocal Conference Interpreter Education
国際会議での日英逐次・同時通訳法を学びます。観光通訳や同行通訳の手法も学びます。
5: Glocal Translator Education
日英の翻訳および洋画・海外テレビドラマの字幕翻訳法を学びます。
卒論は、7分野21領域からテーマを決めて執筆します。詳細は
http://www.ne.jp/asahi/toshi/koba/kobaseminar.html を見てください。
3.指導テキスト及び参考書
適時指示
4.選考の方法(面接・テスト等)
面接のみ
面接のポイント
ゼミで英語を鍛えるので、英語力は問いません、以下の3点で決します。
(1)明るく社交的で積極的に外国人と交流する意欲があること。
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(2)礼節を重んじ、メールを数分以内に返信すること。
(3)健康管理ができており、暴飲暴食、喫煙をしないこと。
5.面接・テスト等の日時・場所
面接は適時、ゼミ室で行います。
6.注意事項・履修希望者へのメッセージ
希望者は早めにメールで私に連絡してください。[email protected]
7.オープンゼミの日時・場所(予定)
メールで個別に設定します。
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教員名 佐々木 香織
1.研究主題
この研究会の主題は、身の回りの問題や社会的な現象をより論理的で実証的に追究することです。
すなわち「社会科学」の基礎体力を養う講座となります。
更にその力を「英語」でも付けてもらうことを企図しています。したがって、
英語を主な使用言語とし、
日本語は資料として使ったり、ゼミ準備・補習用(ゼミの前半 30 分程度)に使ったりします。
研究主題に即してゼミナールの教育目標が三つあります。
i. 社会における経済、政治、歴史、文化的な課題に取り組む社会学的な視座を涵養します。
ii. 社会科学的なリテラシー(例えば統計的調査や聞きとり調査を読む力と実行する力)を英語と日
本語で身につけます。
iii.建設的な批判精神を磨きます。
The theme of this seminar is to explore various issues surrounding our daily life through the lens of
social science and, in particular, sociology. The following are the seminar objectives and goals for
students:
i. To improve “social science literacy” both in English and in Japanese.
ii. To develop “critical thinking” skills.
iii.To acquire insight into sociological approaches towards various socio-economic, socio-political,
socio-historical, and socio-cultural issues.
2.指導要領
This seminar has three main components:
i. Critical reading and discussion about 1) chapters from assigned reading/textbook 2) social science
articles, 3) some examples from the media.
ii. Presentations on 1) assigned reading materials, and 2) one research project.
iii.Exercise and practice social science research (e.g., to what extent do facilities and service at a
specific hotel in Otaru influence the range and diversity of its customers?).
上記3点のゼミ指導における注意事項
*このゼミナールは講師との対話形式、並びに講師がファシリテーターとなったグループ学習で進
められます。
*このゼミの採用言語と演習のあり方は二本立です。30 - 60 分ほどある種の補講という意味で日
本語を用いて社会科学の知識や理解の促進を図り、かつ社会科学の日本語と英語の語彙確認を行
います。その後、英語で 60―90 分ほど討論を中心とした本来のゼミを行います。
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3.指導テキスト及び参考書
*The textbook shall be decided on the first meeting, through consultations with seminar members.
*Other reading materials shall be provided by the instructor.
Further Readings 参考書
*Haralambos and Holborn (2013) Sociology Themes and Perspectives [Eighth edition], London:
Collins.
*奥村隆 (1997) 社会学に何ができるか . 八千代出版 .
*森下伸也 (2000) 社会学がわかる事典 . 日本実業出版社 .
*谷岡一郎 (2000) 社会調査のウソ . 文芸春秋 .
*現代位相研究所 編 (2010) 本当にわかる社会学 . 日本実業出版社 .
4.選考の方法(面接・テスト等)
Interviews 5.面接・テスト等の日時・場所
*Schedule: the period between 7th November and 16th November.
*Venue: Dr. Sasaki’ s office, room 427.
*The specific time for the interview will be determined by Dr. Sasaki.
6.注意事項・履修希望者へのメッセージ
This module can be registered as one of the following: • Seminar to prepare for your undergraduate thesis
• Seminar for Glocal Course
• Class for exchange students
このゼミナールは以下いずれかの単位に認定されます。
①本ゼミ ② グローカル副専攻のゼミ、➂ 短プロ ( 交換留学 )
7.オープンゼミの日時・場所(予定)
Unfortunately, no open seminar can be offered because you shall be the FIRST YEAR students of Dr.
Sasaki’ s at Otaru University of Commerce. However, you could visit Dr. Sasaki’ s office (room 427)
on 5th 12th and 19th October (2:30-4:20). Individual consultation shall be provided there.
商大の佐々木香織ゼミは「あなたが一期生」!したがって、生憎とオープンゼミを提供できません。
しかし、
10 月 5 日 12 日 19 日(水曜日)の4講の時間に研究室
(427)
にお気軽にいらしてください。
佐々木教員自らが、あなたのゼミに関する質問やご相談乗ります。
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教員名 マーク・ホルスト
1.研究主題
社会言語学 : 社会的要因(地位、性別、年齢など)がどう人々が言語を使用する方法に影響する
かを研究します。
2.指導要領
このセミは以下の人々に特に向いています:外国語の勉強が楽しい・異文化コミュニケーション
に興味を持っている人・将来、英語の教師として仕事がしたい人。
What do we study? Have you ever thought about how your language changes when you talk to
different people? Have you ever considered why Japanese and Korean have honorific language ( 敬
語 ) but French and English do not? Have you every wondered why men and women have different
conversation styles? All of these are sociolinguistic questions. If you join our seminar you can find out
the answers to these questions and many others concerning how people use language.
We investigate the varieties of language people use. We study how our speaking style changes
according to the situation we are in, according to the people we are talking to and according to the
image of ourselves we are trying to project to others (our identity), considering power distance ( 上下
関係 ), social distance ( 親しみやすさ ) and the setting ( 場面/状況 ).
For example: In one project we examined how characters in movies changed their speaking style
according to the setting ( 状況 ) and their relationship to their interlocutor ( 対話者 ): student
⇔ student; teacher ⇔ student; teacher ⇔ teacher, etc. The reasons are sometimes universal across all
languages, sometimes due to local culture, and sometimes due to institutional setting ( 機関的状況 ).
This seminar has three goals:
(1) To introduce students to sociolinguistics ( 社会言語学 ) by exploring: (i) how the speaking
situation affects the language we use (dialect, language style, directness, politeness); (ii) how
these factors affect second language learning.
(2) To develop students’ research skills through collecting and analyzing written and spoken language
data. Our research methods are: observing and recording natural conversations; analyzing
online video and audio resources to understand about identity and language use; surveying and
interviewing people on their language use.
(3) To develop students’ reading, writing and communication skills in English, and develop critical
thinking skills. The main language of our seminar is English, so good English skills are important.
However, our emphasis is on learning about language, so during class Japanese is also used to
clarify information. The aim is to have a positive and relaxed learning atmosphere.
Class Format
3rd year: Each week before class, everyone reads about an aspect of sociolinguistics. In class, one
person makes a presentation about the topic, after which we discuss it, considering examples from
various languages, then write about it for homework. Also, each semester students do a group project
investigating how people use language in real situations, and present their findings in the last class.
4th year: Each student carries out a research project on language in use, which they write up for their
graduation paper ( 卒業論文 ).
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3.指導テキスト及び参考書
Wardhaugh, Ronald (2015) An Introduction to Sociolinguistics (7th edition). Wiley-Blackwell.
4.選考の方法(面接・テスト等)
(1) 次のテーマで、英語で 800 words 以上のエッセイを提出してください。
Explain one aspect of language or language use that you are interested in studying and why.
11 月 4 日(金)16 時にメールでエッセイを提出してください。( [email protected] )
(2) 英語能力、モチベーション、および思考力を評価するインタビューがあります。
5.面接・テスト等の日時・場所
インタビュー時間 : 11 月 7 日(月)~ 11 月 14 日(月)
(314)
インタビュー場所 : ホルストゼミ室 6.注意事項・履修希望者へのメッセージ
(1) ホルスト先生は平成28年 10 月 1 日から平成29年 9 月 30 日まで研究休暇(サバティカル)
に入っていますので、大学にいません。この間、通常のゼミはオンラインビデオ会議を使用して
木曜日にゼミ室にて開催されます。
(2) 3年生ゼミは毎週木曜日の 14.30-17.15 に行います。4年生ゼミは毎週火曜日の 14.30-16.30 に
行います。
(3) 何か詳細が必要でしたら、ホルスト先生に連絡してください。[email protected] 研究室 :
359 ゼミ室:314
7.オープンゼミの日時・場所(予定)
ホルストゼミ室 : 10 月 13 日 ( 木 )・10 月 20 日 ( 木 )
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