教育実習生講話資料 平成25年5月26日(月) 校長室 Ⅰ 教員に求められる資質・能力 1 教育職員養成審議会答申「新しい時代の義務教育を創造する」 平成17年10月 ○優れた教師の条件 ①教職に対する強い情熱 教師の仕事に対する使命感や誇り、子どもに対する愛情や責任感など ②教師の専門家としての確かな力量 子ども理解力、児童・生徒指導力、集団指導の力、学級づくりの力、学習指導・授業 づくりの力、教材解釈の力など ③総合的な人間力 豊かな人間性や社会性、常識と教養、礼儀作法をはじめ対人関係能力、コミュニケー ション能力などの人格的資質、教職員全体と同僚として協力していくこと 2 期待される教師像 ○教員として持ち続けたい信条 〔接する態度〕 ①児童生徒が心から好きである。 ②児童生徒を公平に扱い、えこひいきをしない。 ③ホウ・レン・ソウと、オ・ア・シ・スの態度・習慣をもつ。 ホウ…報告 オ…お世話になります(なりました)。お蔭様で。 レン…連絡 ア…ありがとうございます(ました)。 ソウ…相談 シ…失礼します(しました)。 ス…すみません。 〔勤務〕 ④信頼・協調・協同(協働)の姿勢を大切にする。そして、与えられて取り組むこと から、自ら進んで取り組むようにする。 ⑤情熱を持って、何事にも真剣に取り組み、勤勉で骨惜しみしない。 ⑥理性的に取り組むこと、情熱的に取り組むことの両面をもっている。 〔自己啓発・生きがい〕 ⑦必要な困難には果敢に挑戦し、常に一歩前進することを目指して創造する気持ちを もつ。 ⑧教育に関する教養はもとより、一般教養も深くもち、更に呼吸しようとする。 ⑨忙しいからこそ、情報の収集・整理・活用、累積的な研究が大切であるという自覚 ある生活をしようとする。 ⑩「子どもの中に生きる」「生き方として教師の道を選んだ」という自覚ある生活を しようとする。 3 より良い授業の創造 ○子どもが知的喜び(学ぶ喜ぶ、知る喜び)が感じられる ○教師は教える喜びを感じられる ○小学校は知る喜び、中学・高校は学問のすばらしさを感じ、学習したことが力になる と感じられる ○より良い授業→大学の専門的知識を柱に据える →分かりやすく、くだいて教える →確かな学力を身に付ける -1- 井上ひさしの言葉 むずかしいことをやさしく やさしいことをふかく ふかいことをおもしろく ゆかいなことをまじめに 書くこと 4 生徒とのより良い人間関係 (1) 児童生徒と好ましい関係をどう築くか ○人としてどう付き合うか →同じ目線でじっくり聴いてやる →自己理解を助ける (2) 保護者とどうつきあうか ○家庭の教育力が低下している ○大人・親が自信を喪失→自分の考えを持ちにくい 情報過多、思考不足→じっくり考える余裕がない ○親子ともども学校に関わる時代 →一緒に考えていこうとする姿勢 →慎重にじっくり取り組む →解決は組織で Ⅱ 1 大切にしたい言葉 心を磨く指針「6つの精進」 ①だれにも負けない努力をする 人よりも多く研鑽する。また、それをひたむきに継続すること。不平不満をいうひま があったら、1センチでも前に進み、向上するように努める。 ②謙虚にして驕らず 「謙は益を受く」という中国古典の一節のとおり、謙虚な心が幸福を呼び、魂を浄化 させることにもつながっていく。 ③反省ある日々を送る 日々の自分の行動や心のありようを点検して、自分のことだけを考えていないか、卑 怯な振る舞いはないかなど、自省自戒して、改めるよう努める。 ④生きていることに感謝する 生きているだけで幸せだと考えて、どんな小さなことにも感謝する心を育てる。 ⑤善行、利他行を積む 「積善の家に余慶あり」。善を行い、他を利する、思いやりのある言動を心がける。 そのような善行を積んだ人にはよい報いがある。 ⑥感性的な悩みをしない いつまでも不平をいったり、してもしかたのない心配にとらわれたり、くよくよと悩 んでいてはいけない。そのためには、後悔をしないようなくらい、全身全霊を傾けて 取り組むことが大切である。 (稲盛和夫『生き方』) -2- 2 「5つの心」 ①「はい」という素直な心 ②「すみません」という反省の心 ③「おかげさま」という謙虚な心 ④「させて頂きます」という奉仕の心 ⑤「ありがとう」という感謝の心 (辻仁成『海峡の光』) -3-
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