学校だより 5月号 平成28年4月28日 http://www.edu.city.yokohama.jp /sch/es/moegino/index.htm 横浜市立もえぎ野小学校 電話 973-4044 活躍する子ども 校長 徳江武司 4 月 25 日(月)に、よこはま国際平和スピーチコンテストの校内予選会が ありました。6 人の代表児童が 5,6 年生の前で、人権や平和について、堂々と 自分の考えを訴えました。原稿を昨年度から準備していたこともあり、熊本 地震の内容は出てきませんでしたが、人種差別、障害者問題、東日本大震災 などをテーマに上手にスピーチをしていました。スピーチした人も聴いてい た人も福祉や平和について考えるきっかけになったことだと思います。 今、九州では熊本地震が起き、大きな被害を受けています。お亡くなりに なられた方のご冥福をお祈りするとともに、被災された方々のご無事と早く もとの生活に戻れるよう、願いたいと思います。そして、もえぎ野小学校の 5,6 年生には、今回のスピーチを生かして、一人ひとりが自分たちのできるこ とを探ってほしいです。 実際、子どもたちは、募金についての議題を代表委員会で取り上げ、話し 合いました。また、4 月 18 日(月)の朝会では、全校で願いをこめて黙とう をしました。子どもたちが、何か役に立とうと行動を起こしていることにう れしさを感じます。 被災地でも、中高生のボランティア、つまり子どもたちが活躍しているよ うです。自分自身が避難所で暮らしているのに、物資の運搬や避難者への食 事の配膳などの手伝いをしている子どもがいます。 熊本市の熊本国府高校の避難所では、水や食料が底をつきました。そこで、 国府高校の生徒たちは校庭に「カミ パン 水 SOS コクフ」とパイプ 椅子約 200 個を並べて、メッセージ文を作りました。上空のヘリコプターを 見て「やれることはやろう」と思いついたようです。その結果、「椅子文字」 の画像がインターネットを通じて広がり、物資が届いたそうです。 熊本県の市立江南中学校のグラウンドでも「のみ水ください」とメッセー ジを出したところ、全国から支援が届きました。今では、 「のみ水 ありがと う がんばるけん」という支援に対する感謝の気持ちを伝えるメッセージが 記されているようです。 このような若いボランティアが「生まれ育ったまちのため」と九州の各地 で活躍しています。その汗を流す姿は、被災者の方々に元気や勇気を与えて います。まさに希望の光です。 災害はない方がよいですが、あったときには自分たちも役に立とうと考え るもえぎ野の子どもたちであってほしいです。そのためには、私たち大人が よい見本となることが大切です。 みなさんで、今、できることを探しましょう。
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