海道通信No.23 - 海の駅~海を楽しみ 海を味わい 海に憩う

海 の 駅 の ある町 づくりを目指す情 報 交 流 誌
みな
物 と
語 22
−1枚の写真−
江戸時代からの湊町の歴史的遺産として、
その景観が注目されてきた
「鞆(とも)
の浦」
(広島県・福山市)
は、
かつての舟運繁栄の時代を今に
伝える史跡が数多く残る。
「雁木」
(船着場)
、
「常夜灯」
(灯台)
、
「焚場」
(修理場)、
「 船番所」
(関所)、
「 波止」
(堤防)
の5点セットが現存する。
その往時の面影を伝える
「引札」
(ポスター)が今回の1枚。制作された
「地域でのネットワークづくり促進」−⑪
のは明治10年(1877)年頃。鞆の湊を俯瞰した貴重な資料は、地元で
No.23(Vol.5)
April 15, 2016
東京湾口(房総&三浦半島南部)の
海の駅を訪ねて
江戸時代から船具店を営む「澤村船具店」の7代目猪兵衛氏が蔵の中で見つけ複製した
もの。絵柄には帆船に混じり煙を吐く汽船が4隻。右から延びる長い波止とその先端の常夜
灯、
また中央左には「カッター」を漕ぐ姿もある。
この引札は鞆町の48業者が連名で名を連ね
−こあじろ・シーボニアマリーナ海の駅/うらが海の駅/きょなん・ほた海の駅/みうら・みさき海の駅−
業種も様々で珍しい。上段の左から2 番目に並ぶ「西町角 深津屋事 澤村猪兵衛」氏が発起人
● 海へのアプローチとなる拠点として地域振興に応える−こあじろ・シーボニアマリーナ海の駅
● 東京湾口での寄港地、また歴史探索の拠点として人気−うらが海の駅
● 新鮮な魚介類や観光を堪能できる人気スポット−きょなん・ほた海の駅
● 寄港地だけでなく観光地としての魅力いっぱい−みうら・みさき海の駅
● 特集:三浦半島「海の駅」巡りで海の駅から地域振興
となり、町内の商家に呼びかけたものと考えられる。板元は尾道の「印判版木師 片山菊次郎」。
明治初期の鞆の湊の物語を読み解くのも楽しい。
なお、約9年をかけ広島県と地元住民の間
で訴訟が続いていた「鞆の浦埋め立てと架橋建設計画」は、平成28年2月15日広島高裁
(野々上友之裁判長)
において、
広島県が正式に計画を断念した。
(資料提供/澤村船具店)
カラフルな引き札。北前船、西国大名、朝鮮通信使などが行き交った湊町の賑わいが聞こえてくる。
海道通信 No.23(Vol.5)
発 行 日:平成28年4月15日
発
行:一般財団法人 日本海洋レジャー安全・振興協会
海の駅ネットワーク
企画・制作:株式会社オズ クリエイティブ
デ ザ イン:株式会社 友デザイン事務所
■ 海の駅関連ホームページ http://www.umi-eki.jp
■ 海の駅ブログ http://www.uminoeki.org
不許複製
今回のイベント告知をした広報ツール
三浦半島「海の駅」巡り第四弾。
こあじろ・シーボニアマリーナ海の駅には、三崎⇔シーボニア間のクルーズを楽しむ
参加者の賑やかな声に包まれた。
マリーナ アルパマ
【おおむらわん海の駅】
特 集 「地域でのネットワークづ
づ くり促進」− ⑪
http://www.yamaha-marine.ne.jp/
h
p
y
jp
私たちは﹁海道通信﹂を応援しています。
(株)ラグナマリーナ
【がまごおり海の駅】
http://www.lagunamarina.co.jp
小樽港マリーナ
【おたる海の駅】
http://www.mw-otaru.jp
p
jp
フィッシャリーナ天草(株)
【あまくさ海の駅】
http://www.f-amakusa.jp
東京湾口を挟む南房 総と三浦半島南部の海の駅は、海からの
アクセスだけでなく、首都圏から車や電車で訪れる市民も多い
−こあじろ・シーボニアマリーナ海の駅/
/ うらが海の駅/きょなん・ほた海の駅/みうら・みさき海の駅−
内海フィッシャリーナ
【うつみ海の駅】
http://www.geocities.jp/utsumi_fisharina/
p
g
jp
_
(株)マリーナ河芸
【みえ・かわげ海の駅】
http://www.marina-kawage.co.jp
p
g
jp
横浜ベイサイドマリーナ
【よこはま・かなざわ海の駅】
http://www.ybmarina.com
p
y
クレイトンベイホテル
【くれ海の駅】
http://www.clayton-bay.jp
p
y
y jp
ニューポート江戸川
【えどがわ海の駅】
http://www.newportmarine.co.jp
p
p
jp
NTPマリーナりんくう
【りんくう・とこなめ海の駅】
浦賀水道を南下すれば東京湾口のシンボル観音崎灯台は左手に見える。
こあじろ・シーボニアマリーナ海の駅【シーボニアマリーナ】046-882-1212
http://www.ntp.co.jp/marina
p
p
jp
NTPマリーナ高浜
【たかはま海の駅】
http://www.ntp.co.jp/marina
「東京湾口」周辺の海の駅マップ
セントラル(株)
【きさらづ海の駅】
http://www.central-boat.co.jp
p
jp
西福岡マリーナ マリノア
うらが海の駅【サニーサイドマリーナ ウラガ】046-843-4123 【ふくおか・マリノア海の駅】
http://www.marinoa.co.jp/
p
jp
三浦半島南端にある剱崎と房総半島南端の洲崎を結ぶ
ラインの内側からが東京湾。首都圏に接する東京湾
【かすみがうら海の駅】
沿 岸にはマリーナ施設もたくさんある。多くのボート・
きょなん・ほた海の駅【お食事処ばんや/ばんやの湯】ばんや:0470-55-4844/ばんやの湯:0470-50-1126
浦賀水道航路など、大型の貨物船やタンカー、旅客船が
広島観音マリーナ
行き交う水域であり、常に安全航行が求められる。
れる。今回
【ひろしま・かんおん海の駅】
http://www.kanon-marina.co.jp/
紹介する海の駅はこうした水域にあるものの、
、
その魅力
(株)
リビエラリゾート
リビエラリゾ
的なプレイメニューと周辺観光スポットで人気を集めてい
集めてい
いる。
【こあじろ・シーボニアマリーナ海の駅/
しょうなん・逗子マリーナ海の駅/葉山港海の駅】
http://www.riviera r.jp
http://www.riviera-r.jp
★
横須賀
横須
須
★
千葉県
観音崎
崎
叶神社 うらが海の駅 「ワンこぱん」
浦賀
こあじろ・シーボニア
マリーナ海の駅
小網代の森 京急マリンパーク 「笠懸」祭り
(油壺) 声町三戸)
「精霊祭」
(初声町三戸)
三浦半島「海の駅」巡り
第-3弾
「大灯篭」祭り 東京湾
フェリー 記念艦「三笠」 横須賀軍港巡り
小網代
三崎
浦賀水道
剱崎
みうら・みさき海の駅
三浦半島「海の駅」巡り
第2弾・第4弾
マ
マグロ料理 産
産直センター 海
海南神社 三
三浦ガラス工芸館 城ヶ島 保田 きょなん・ほた海の駅
食事処「ばんや」 「ばんやの湯」 菱川師宣記念館 鋸山 地引網体験 鴨川
かもがわ海の駅
茨城県
埼玉県
【Confer
tas Of
f
ice】
館山
洲崎
東京
http://www.basic.gr.jp/
p
g jp
神奈川県
(株)アイル・ジャパン
千葉県
静岡県
相模湾
【3M JAPAN】
伊豆半島
http://www.aisle-jp.co.jp
1
きさらづ海の駅
富津岬
しょうなん・逗子マリーナ海の駅
相模湾
木更津
はやま港海の駅
逗子
子
葉山
江ノ島 ★
みうら・みさき海の駅【三崎フィッシャリーナ・ウォーフ「うらり」】046-881-6721
(株)ベーシックシステム
*表示は受付順です。また、バナー広告へのお問い合わせは、
までどうぞ。
海道通信編集部([email protected])
東京湾
鎌倉
腰越
ヨットオーナーは格好のクルージングスポットや釣り場を
求め週末を楽しむ。とはいえ、東京湾は中ノ瀬航路や
http://www.lacusmaruna.com/
よこはま・かなざわ海の駅
房総半島
(株)ラクスマリーナ
三浦半島「海の駅」巡り
第1弾
三浦半島
(株)マリーナ秋田
【あきた海の駅・おが海の駅・ゆりほんじょう海の駅】
http://www.marinaakita.co.jp/
横浜 浜
浜 よこはま・しんやました海の駅
神奈川県
首都圏を背景に「海へのプロムナード」
を
実践する海の駅
東京湾アクアライン
チが欠かせない
大型船の行き交う東京湾の航行には。安全航海のためのウォッチが欠かせない
太平洋
太平洋
大島
2
特 集 「地域でのネットワークづくり促進」−⑪
海からだけでなく海へのアプローチと なる拠点として地域振興に応える
−こあじろ・シーボニアマリーナ海の駅
三浦半島西岸の逗子・葉山・小網代を結ぶネットワーク
首都圏にあってアクセスも容易な三浦半島小網代は魅力的なスポッ
トとなっている
三浦半島先端小網代湾入口にあるのが、名門「シーボニアマリーナ」。
リゾートマン
ションに囲まれ、保管可能隻数は水域約45隻、陸上約200隻。広い敷地を管理する
ハーバースタッフは約12名、平均年齢が30歳という若さを誇る。ハーバーマスター
の横川 哲さんは「マリーナとしては地域振興も考慮し、
すぐ近くの自然環境の素晴
らしい「小網代の森」
もエリアに入れたメニューを取り入れています。加えて海からの
アプローチだけでなく、一般のお客様が海へ親しむ機会となる
「海へのアプローチ」
の拠点として、周辺マリーナとのネットワークを促進することが「海の駅」のあるべき
姿だと考えています。年間イベントも、
ヨットレース
(新春親善レース・T
r
ans−Sagami
Yach
t Rase・若大将カップなど)
はもちろん、ハギマスターやキスマスターという釣り
大会も人気です。
このイベントでは所属するマリーナにこだわらず、
カートップを含め、
マリーナ脇のお洒落なレストランで
ちょっと贅沢なランチを楽しむ
相模湾に臨む小網代湾口に構える美しいリゾートマリーナ
どこからでも参加できるなど海釣りの魅力の普及に貢献しています。
またマリンスポーツ
の登竜門として、一般の児童や三浦市の小学生を対象にした
「リビエラ海洋塾」
も開
催しています。最後にな
りますが、
リビエラでは
葉山(鎌倉)
・逗子・小
網代・三崎・下田
(伊豆
半島)
を結ぶシーレーン
を想定し、地域密着型
を模索して
の
「海の駅」
います」
と語る。 元気なスタッフが楽しいマリンスポーツのサポーターだ
マリンスポーツの登竜門として好評。
ヨットマン白石康次郎さん指導の
「リビエラ海洋塾」
富士山を見ながら風と遊ぶ相模湾の豪快なヨッ
トレース
観光ついでに
「海の散歩クルーズ」
を楽しむ人も多い
「こあじろ・シーボニアマリーナ海の駅」周辺の
の 郷土自慢
❶:美しい自然を散策できる
「小網代の森」
も
海の駅近く
❷:小さい子どもや恋人たちに人気の
京急マリンパーク
❸:油壺の「笠懸」の迫力ある騎馬武者
❹:初声町三戸の「精霊流し」。海の民の祈りだ
お問い合わせ先
3
❶
■ 三浦市観光協会:046-888-0588
❷
❸
6
4
❹
特 集 「地域でのネットワークづくり促進」−⑪
東京湾口での補給基地、
また歴 史探索の拠点として人気−うらが海の駅
浦賀水道を挟み、対岸には
「きょなん・ほた海の駅」も目の前
東京湾入口のシンボル「観音崎灯台」のすぐ
そばに「うらが海の駅」
はある。
うらが海の駅では、
東京湾を出入りするボート・ヨッ
トの寄港地としても
アクセスの良さが評判となっている。海の駅担当
の上原康正さんは「海の駅には平成17年に登
録、現在約90隻を陸上保管しています。
またより
クラブハウス正面にはお洒落な看板が目印
多くの方に気楽に海で遊んでいただけるようにレン
タルボートのシースタイル艇を11隻、
独自のヨッ
トを含めたマリンクラブ艇
4隻を用意しています。昨年からは実技講習、
国家試験も浦賀でできる
ボート免許教室を開始しました。
ここの魅力は首都圏に近く陸上のアク
セスがいいこと、
東京湾でも屈指の有名な釣りポイントがマリーナからす
ぐ近くにあることです。場所柄、
クルージング途中のボートが燃料補給に
寄ったり、
ホームポートへの帰港途中で一泊したり、
定期的に近隣のグ
ルメスポッ
トでのお食事を楽しみに来られる方もいます。
それに浦賀は史
跡も多いですからね。海の駅としては、
海での遊び方の情報発信基地
であり、
場所と機会を提供することと考えています」
と語る。
マリーナ全景。手前の白い桟橋がビジターバース
カラフルなクラブハウスは遠くからでもよく見える
一般の方にも
「海上安全講習会」
や「マリン塾」
で海の基本知識を啓発する
ベテランと若いスタッフが様々な年代のお客様に対応する
クラブハウス2階へ、名物「ワンこぱん」への入口だ
「うらが海の駅」周辺の郷土自慢
サービス対応も万全のメンテナンス工場
さすがフィッシングタイプが多いボートヤード
❺
❶:浦賀みなと祭りでは「大灯篭」の迫力と眼前
の花火を楽しみたい
❷:今も運行する浦賀港の「渡し船」。
昔の情緒をちょっぴり味わう
❸:海の駅から徒歩1分の「叶神社」
で安全祈願
❹:ちょっと足をのばせば軍港横須賀。
日米の基地と艦船を海から見学できる
お問い合わせ先
5
■ 浦賀観光協会:046−841−4155
❶
❷
❸
❹
特 集 「地域でのネットワークづくり促進」− ⑪
新鮮な魚介類や観光を
堪能できる人気スポット
寄港地だけでなく観光地としての
魅力いっぱい −みうら・みさき海の駅
−きょなん・ほた海の駅
潮風に吹かれた体を温泉でリフレッシュ
長いビジター桟橋を埋める寄港艇。事前予約が出来ないので注意
産直センターでの買物、マグロ料理、海遊び。家族で楽しめる海の駅
三浦半島最南端、
城ヶ島の手前に海の駅はある。平成17年に
「海の駅」
がオープ
広い水面に長い桟橋が4本並ぶ
ンして以来、
その目的地として知名度を上げた。寄港艇を迎える桟橋は長さ155m。
30
f
t前後のボート・ヨッ
トなら、
横抱きをすれば約30艇が可能だ。隣接する産直セン
ターは和食の人気とともに
「マグロ」
を求める来場客数は増え続け年間約120万
海の駅を管理するスタッフも元気一杯
年間42万人を集める観光スポット。
寄港艇数も1,
700隻を数える
食事処「ばんや」の店内に並ぶお奨めメニュー
のバラエティーさが人気だ
人。週末になればボートやヨットなどが加わり、
盛況な港町を印象付ける。海の駅担
東京湾から城ヶ島大橋をくぐれば目の前に海の駅が見える
当者の宮川明久さんは
「寄港艇は年間約1,
500隻。年々大型化してきています。観光
で来る方には水中展望船「にじいろ さかな号」
も人気です。
またレンタルボートも1隻
用意し、
手ぶらで来て釣りを楽しみたいという免許所持者の方に好評です」
と語る。
東京湾でも人気の海の駅として知られる。
そ
の理由は約40艇が接岸できるビジター桟橋
があること。
また、
東京湾沿岸から約1時間余
でいける距離にあること。新鮮な魚介類を提
海の駅お奨めの漁師の「まかない丼」
供する食事処「ばんや」
や
「ばんやの湯」、
加
年中無休の海の駅を 賑やかな声が飛び交う
「うらり」内の「産直センター」
「にじいろさかな号」
で美しい水中鑑賞も人気だ 切り盛りする宮川さん
えて宿泊も可能なことなどが上げら
れる。対岸各マリーナから訪れる
ボート・ヨットは年間約1,
700隻に
獲りたての新鮮な魚の美味を楽しむ人でいつも一杯だ
上り、
ボート・ヨットの寄港者数も約1万人弱を数える。
こうした規模を持つことは、地域振
興にも貢献し海の駅関連の従業員数は100名を数える。代表の山口 英了さんは
「平成
12年に海の駅として登録されましたが、
本来の水産業からサービス業まで、
幅広い業務を
抱えています。人気もうなぎのぼりで、
食堂も本館、
新館と増やしました」
と語る。
週末はゆっくり仲間で泊まれる宿泊施設
「きょなん・ほた海の駅」周辺の郷土自慢
お問い合わせ先
港町に
ずらり並ぶマグロや
魚介類のグルメマップ
B級グルメで賞をとった
手ぶらで楽しめるレンタルボートも好評
「マグロラーメン」
「みうら・みさき海の駅」周辺の郷土自慢
■ 鋸南町役場町づくり推進室:
0470-55-1560
寄港艇はこのハウスで受付をする
❶
❹
❸
❶:鋸山で千五百羅漢を楽しむ
❶
❷
❹
■ 三浦市観光協会:
046-888-0588
お問い合わせ先
❷
❸
❶:懐かしい昭和を楽しむ
「チャッキラコ・三崎昭和館」
❷:定置網見学や地引網体験も家族で楽しめる
❷:三浦ガラス工芸館も若い人に人気
❸:近くの勝山町「まちかど博物館」
で昔の鯨漁の歴史をたどる
❸:三崎下町を歩いて
「海南神社」
にお参り
❹:美人画で有名な
「菱川師宣」記念館も近い
❹:城ヶ島の名勝「馬の背洞門」のダイナミックな景観
三浦半島「海の駅」巡り開催!
で 地域振興促進へ
海の駅を拠点に、海と海上交通で
三浦半島「海の駅」巡り実行委員会では、三浦半島地域の4市1町( 横須
須 賀市、鎌倉市、逗子市、三浦市、葉山町)
の
首長で構成する三浦半島サミット
(平成25年10月設置)が推進する三 浦 半島の周遊等を支援するため、
生 先行型)」を活用し、
国の「地域活性化・地域住民生活等緊急支援のための交付 金(地方創生
浦 半島の魅力をより多くの人たちに
三浦半島に5か所ある「海の駅」と観光資源を海上交通と結びつけ、
三浦
を 実施した。
伝えることを目的に、
「海の駅」等を利用したイベント及びクルージングを
■主
催:三浦半島「海の駅」巡り実行委員会
■構成団体:
(株)
リビエラリゾート、
(株)
三浦海業公社、
湘南サニーサイドマリーナ
(株)
(
、株)
トライアングル、
ル、
腰越漁業協同組合、国土交通省関東運輸局、神奈川県横須賀三浦地域県政総合センター
ター
■事 務 局:国土交通省関東運輸局、神奈川県横須賀三浦地域県政総合センター
■協
力:海の駅ネッ
トワーク/NPO法人 小網代野外活動調整会議
(第2弾)
/みうら観光ボランティア ガイド協会
(第4弾)
第三弾
海から深訪!開国の街「横須賀」
∼三笠・観音崎沖・浦賀を巡る歴史クルーズ
◆開 催 日:平成27年11月1日
(日)
◆開催場所:横須賀市三笠公園/うらが海の駅
◆参 加 者:43名
(募集45名)
①横須賀港⇔うらが海の駅クルーズ
(大人@3,
500円/子ども@3,
000円往復)
43名参加
第三弾は日本の歴史が大きく舵を切っ
た港町「浦賀」
と軍港「横須賀」
を巡る歴
史ツアー。今回は解説者として横須賀開
浦賀では海の駅近くの由緒ある
国史研究会会長の山本詔一先生を招き、「叶神社」も参拝
横須賀、
浦賀の歴史ある史跡をわかりやすく説明。参加者からは
「大変興味深く勉強になりました」
との声も聞かれた。
日露戦争で活躍した「三笠」見学でスタート
第四弾
小網代・三崎クルーズ(ミニガイドツアー付き)
&城ヶ島サンセットクルーズ
三崎港から城ヶ島を一周し、
シーボニアへ向かう船上で美しい景観を堪能
第一弾
葉山・逗子・江ノ島沖クルーズと腰越漁協みなとまつり
◆開 催 日:平成27年9月27日
(日)
/腰越漁協みなとまつり開催日
◆開催場所:はやま港海の駅/しょうなん・逗子マリーナ海の駅/腰越漁港
◆参 加 者:238名
①葉山周遊クルーズ
(大人・子ども@500円)
15名参加
②逗子⇔腰越クルーズ
(大人・子ども往復@1,
000円)
41名参加
③江ノ島周遊クルーズ
(3便/大人・子ども@500円)
151名参加
④サンセットクルーズ
(大人・子ども@1,
000円)
38名
第一弾は腰越漁港
のみなとまつりに合わ
せ、平成27年9月27日
に開催。曇り空にもかか
年明け早々の日曜日。快晴。海をわたる風は冷たいものの参
わらず238名もの参加
加者は大型クルーズ船での海上散策を堪能した。みうら・みさき
者が湘南の海のクルー
ズとみなと祭りを楽しん
◆開 催 日:平成28年1月10日
(日)
◆開催場所:こあじろ・シーボニアマリーナ海の駅/みうら・みさき海の駅
◆参 加 者:219名
① 三崎発∼小網代クルーズ(計2便/大人・こども@500円)
A1便33名/A2便43名
②小網代発∼三崎クルーズ(計2便/大人・こども@500円)
B1便45名/B2便60名
③城ヶ島サンセットクルーズ(大人・こども@500円)38名
海の駅では
「マグロ汁」、
こあじろ・シーボニアマリーナ海の駅で
腰越漁港からの江ノ島沖クルーズを楽しむ。
奥に見えるのが江ノ島
は
「甘酒」
を提供。
また史跡巡りでは、
みうら観光ボランティアガ
だ。今回ははやま港海の駅はじめ3か所でクルージングを実施。
なか
でも江ノ島周遊クルーズでは、
3便ともほぼ定員一杯の盛況だった。
お天気に恵まれた当日。
たくさんの参加者が三崎から小網代までのクルーズを満喫
イド協会スタッフが解説してくれた。
第二弾
小網代・三崎クルーズと小網代の森無料ガイドツアー
◆開 催 日:平成27年10月25日
(日)/三崎港町まつり開催日
◆開催場所 : こあじろ・シーボニアマリーナ海の駅/みうら・みさき海の駅
◆参 加 者:81名
第二弾は天候不良のためク
ルージングは中止し、
小網代の
森無料ガイドツアーのみ実施。
新鮮な魚介類も楽しめた腰越みなとまつり会場
9
残念ながらクルーズは楽しめなかったが
「小網代の森」
で美しい自然を満喫した
相模湾では富士山をバックにヨットレースも間近に見ることができた
10
海 の 駅 の ある町 づくりを目指す情 報 交 流 誌
みな
物 と
語 22
−1枚の写真−
江戸時代からの湊町の歴史的遺産として、
その景観が注目されてきた
「鞆(とも)
の浦」
(広島県・福山市)
は、
かつての舟運繁栄の時代を今に
伝える史跡が数多く残る。
「雁木」
(船着場)
、
「常夜灯」
(灯台)
、
「焚場」
(修理場)、
「 船番所」
(関所)、
「 波止」
(堤防)
の5点セットが現存する。
その往時の面影を伝える
「引札」
(ポスター)が今回の1枚。制作された
「地域でのネットワークづくり促進」−⑪
のは明治10年(1877)年頃。鞆の湊を俯瞰した貴重な資料は、地元で
No.23(Vol.5)
April 15, 2016
東京湾口(房総&三浦半島南部)の
海の駅を訪ねて
江戸時代から船具店を営む「澤村船具店」の7代目猪兵衛氏が蔵の中で見つけ複製した
もの。絵柄には帆船に混じり煙を吐く汽船が4隻。右から延びる長い波止とその先端の常夜
灯、
また中央左には「カッター」を漕ぐ姿もある。
この引札は鞆町の48業者が連名で名を連ね
−こあじろ・シーボニアマリーナ海の駅/うらが海の駅/きょなん・ほた海の駅/みうら・みさき海の駅−
業種も様々で珍しい。上段の左から2 番目に並ぶ「西町角 深津屋事 澤村猪兵衛」氏が発起人
● 海へのアプローチとなる拠点として地域振興に応える−こあじろ・シーボニアマリーナ海の駅
● 東京湾口での寄港地、また歴史探索の拠点として人気−うらが海の駅
● 新鮮な魚介類や観光を堪能できる人気スポット−きょなん・ほた海の駅
● 寄港地だけでなく観光地としての魅力いっぱい−みうら・みさき海の駅
● 特集:三浦半島「海の駅」巡りで海の駅から地域振興
となり、町内の商家に呼びかけたものと考えられる。板元は尾道の「印判版木師 片山菊次郎」。
明治初期の鞆の湊の物語を読み解くのも楽しい。
なお、約9年をかけ広島県と地元住民の間
で訴訟が続いていた「鞆の浦埋め立てと架橋建設計画」は、平成28年2月15日広島高裁
(野々上友之裁判長)
において、
広島県が正式に計画を断念した。
(資料提供/澤村船具店)
カラフルな引き札。北前船、西国大名、朝鮮通信使などが行き交った湊町の賑わいが聞こえてくる。
海道通信 No.23(Vol.5)
発 行 日:平成28年4月15日
発
行:一般財団法人 日本海洋レジャー安全・振興協会
海の駅ネットワーク
企画・制作:株式会社オズ クリエイティブ
デ ザ イン:株式会社 友デザイン事務所
■ 海の駅関連ホームページ http://www.umi-eki.jp
■ 海の駅ブログ http://www.uminoeki.org
不許複製
今回のイベント告知をした広報ツール
三浦半島「海の駅」巡り第四弾。
こあじろ・シーボニアマリーナ海の駅には、三崎⇔シーボニア間のクルーズを楽しむ
参加者の賑やかな声に包まれた。