USER'S MANUAL JSP-42W RC床版の設計 JIPテクノサイエンス株式会社 ■本文中で表記されているソフトウェア名称について MicrosoftⓇ,WindowsⓇは、米国 Microsoft Corporation の米国およびその他 の国における登録商標または商標です。 目 次 1. プログラム概要 .............................. 1 2. 制約条件 .................................... 2 3. 特長 ........................................ 3 4. 技術資料 .................................... 4 4.1 床版の支間........................................4 4.2 床版の設計曲げモーメント..........................5 4.3 床版厚............................................6 4.4 断面計算..........................................7 4.5 中間支点上付近の補強鉄筋計算......................8 4.6 桁端部の斜引張応力に対する補強鉄筋計算............9 5. 操作方法 ................................... 12 5.1 プロテクトキーの準備.............................12 5.2 プログラムのインストールおよびアンインストール...12 5.3 起動の仕方.......................................12 5.4 画面構成.........................................12 5.5 ファイルメニュー.................................15 5.6 計算メニュー.....................................18 5.7 表示メニュー.....................................18 5.8 ウィンドウメニュー...............................18 5.9 ヘルプメニュー...................................18 6. よく使用する機能 ........................... 20 6.1 表入力(コピー)機能 ...............................20 6.2 図の拡大/縮小操作...............................22 7. プロジェクト管理 ........................... 24 7.1 プロジェクト管理.................................24 7.2 プロジェクト画面.................................27 8. 中間部床版の設計 ........................... 30 8.1 処理の流れ.......................................30 8.2 基本条件.........................................31 8.3 床版支間長および死荷重...........................34 8.4 付加曲げモーメント...............................38 8.5 床版厚の算出 .................................... 40 8.6 床版厚の検討 .................................... 40 8.7 断面諸条件 ...................................... 42 8.8 断面計算 ........................................ 43 8.9 断面計算結果 .................................... 44 9. 片持部床版の設計 ........................... 45 9.1 処理の流れ ...................................... 45 9.2 基本条件 ........................................ 46 9.3 地覆・高欄形状選択 .............................. 48 9.4 地覆・高欄形状寸法 .............................. 49 9.5 荷重および高欄支柱 .............................. 52 9.6 断面力計算 ...................................... 53 9.7 床版厚および断面力集計 .......................... 54 9.8 断面諸条件 ...................................... 55 9.9 断面計算 ........................................ 56 9.10 断面計算結果 ................................... 56 10. 中間支点付近の補強鉄筋計算 ................ 58 10.1 処理の流れ ..................................... 58 10.2 基本条件 ....................................... 59 10.3 断面形状および曲げモーメント ................... 60 10.4 補強鉄筋計算 ................................... 61 10.5 計算結果 ....................................... 61 11. 桁間部の斜引張応力に対する補強鉄筋計算..... 62 11.1 基本条件 ....................................... 63 11.2 ずれ止め水平せん断力 ........................... 64 11.3 断面諸条件-橋軸方向 ............................ 65 11.4 断面諸条件-橋軸直角方向 ........................ 66 11.5 断面諸条件-補強部 .............................. 67 11.6 計算結果 ....................................... 68 12. 床版の断面計算 ............................ 69 12.1 処理の流れ ..................................... 69 12.2 基本条件および断面諸条件 ....................... 69 12.3 計算 ........................................... 70 12.4 断面計算結果....................................71 13. 印刷 ...................................... 72 14. 参考文献 .................................. 76 1. プログラム概要 1 1. プログラム概要 本プログラムは、建設省、日本道路公団、首都高速道路公団、阪神高速道路公団、 名古屋高速道路公社、福岡北九州高速道路公社の設計基準に基づき、床版各部の詳 細設計を行うもので、下記の項目について行います。 なお、床版の設計は床版支持桁の不等沈下の影響を考慮して、床版厚の検討、設計 曲げモーメントの算出、応力度の検討を行います。 開始 プロジェクト管理 中間部床版の設計 終了 片持部床版の設計 中間支点付近の 補強鉄筋計算 桁端部の斜引張応力に 対する補強鉄筋計算 床版の断面計算 印刷 2 2. 制約条件 2. 制約条件 ■ 必要構成 ♦ 基本ソフトとして、日本語版 Windows 2000/XP/Vista(以下 Windows)が必要で す。 ♦ ハードディスクにインストールして使用するため、約 15Mbyte 以上の空き領 域が必要です。 ♦ RAM(メモリー)は、128Mbyte 以上必要です。 ♦ ディスプレイは 800×600 ドット以上の解像度が必要です。推奨する解像度は 1024×768 ドット以上です。 ♦ 計算結果を印刷するには、Windows 対応のプリンタが必要です。 ♦ マウスが必要です。 ♦ プロテクトキーが必要です。プロテクトキーの詳細については、別冊「セット アップガイド」を参照して下さい。 ■ プログラム制限 ♦ 床版支持桁の不等沈下の影響は、主桁形状が箱桁のみとします。また、箱桁 の中間縦桁本数は阪神高速道路公団で 3 本以下、その他は 2 本以下とします。 ♦ 使用鉄筋径は、D13・D16・D19・D22 の 4 種類とします。 3. 特長 3 3. 特長 ■ 単位系は重力単位系および SI 単位系に対応しています。 ■ 計算項目は次の 5 種類から選択できます。 ♦ 中間部床版の設計 ♦ 片持部床版の設計 ♦ 中間支点上付近の補強鉄筋計算 ♦ 桁端部の斜引張応力に対する補強鉄筋計算 ♦ 床版の断面計算 ■ 設計基準は次の 6 種類から選択できます。 ♦ 建設省 ♦ 日本道路公団 ♦ 首都高速道路公団 ♦ 阪神高速道路公団 ♦ 名古屋高速道路公社 ♦ 福岡北九州高速道路公社 ■ 地覆、高欄形状は次の 10 種類から選択できます。 ♦ 建設省(車道) ♦ 建設省(歩道) ♦ 日本道路公団(ガードレール) ♦ 日本道路公団(フロリダ型) ♦ 日本道路公団(ニュージャージ型) ♦ 日本道路公団(中央分離帯) ♦ 首都高速道路公団 ♦ 阪神高速道路公団 ♦ 名古屋高速道路公社 ♦ 福岡北九州高速道路公社 ■ 床版支持桁の不等沈下によって生じる床版の付加曲げモーメントは、道示付録 1 付加曲げモーメントの算定図表を式化し補間算出しています。 ■ 計算途中で床版厚の修正および使用鉄筋の変更が容易にできます。 4 4. 技術資料 4. 技術資料 4.1 床版の支間 主鉄筋方向は、車両進行方向に直角とし、道示Ⅱ8.2.3 に従い主鉄筋方向に測った距 離を支間長とします。 主鉄筋の方向 主鉄筋の方向 支間長 支間長 支間長 支間長 また、片持部床版の支間長はフランジの突出幅 b0 の 1/2 の点から主鉄筋の方向に 測った値と考えます。本プログラムは突出幅 b0 の 1/2 の値を入力させることにより 主桁形状寸法の入力処理を省略しています。 ③ ② ① b0/2 ①:死荷重に対する支間 ②:T 荷重に対する支間 ③:活荷重載荷位置 b0:フランジ突出幅 4. 技術資料 5 4.2 床版の設計曲げモーメント 床版の設計曲げモーメントは各設計基準に従って算出します。一般的には道示Ⅱ 8.2.4 に従って基本となる曲げモーメントを算出します。また、箱断面主桁に縦桁を 配置した場合の付加曲げモーメントの算出には道示付録 1「付加曲げモーメント算 定図表」および阪神高速道路公団の設計基準の算出式に従って算出します。 道示Ⅱ 表-8.2.1 T 荷重(衝撃を含む)による設計曲げモーメント 車両進行方向に直角 版 の 区 分 種類 単 純 版 支間曲げ モーメント 連 続 版 支間曲げ モーメント 支点曲げ モーメント 適用範囲 主鉄筋方向 配力鉄筋方向 +(0.12L+0.07)P +(0.10L+0.04) P +(単純版の 80%) +(単純版の 80%) 0<L≦4 0<L≦4 -(単純版の 80%) ― -P・L/(1.30L+0.25) 片 持 版 支点 ― 0<L≦1.5 先端付近 ― +(0.15L+0.13) P L:道示Ⅱ 表-8.2.3 に示す T 荷重に対する床版の支間[m] P:道示Ⅰ 共通編 2.2.2 に示す T 荷重の片側荷重[100kN] 道示Ⅱ 表-8.2.2 床版の支間方向が車両進行方向に直角な場合の 単純版及び連続版の主鉄筋方向曲げモーメントの割増し係数 支間 L(m) L≦2.5 2.5<L≦4.0 1.0+(L-2.5)/12 1.0 L:道示Ⅱ 表-8.2.3 に示す T 荷重に対する床版の支間[m] 割増し係数 6 4. 技術資料 道示Ⅱ 表-8.2.3 等分布荷重による設計曲げモーメント 版の区分 種類 主鉄筋方向 単純版 支間曲げモーメント +wL^2/8 片持版 支点曲げモーメント -wL^2/2 連続版 支間曲げ 端支間 +wL^2/10 モーメント 中間支間 +wL^2/14 支点曲げ モーメント 2 支間 -wL^2/8 3 支間以上 -wL^2/10 配力鉄筋方向 無視してよい L:道示Ⅱ 表-8.2.3 に示す T 荷重に対する床版の支間[m] w:等分布死荷重[kgf/m2] 4.3 床版厚 床版厚の算出は、道示Ⅱ8.2.5の「床版の最小全厚」に示される式より算出します。 各設計基準が示す標準床版厚に変更する場合は、大型車の交通量による係数k1で調 整するか、床版厚を直接入力して調整する方法を提供しています。 車道部の最小は16cm、歩道部は14cmとし、これを下回るものは右の値を床版厚と し、それ以外は以下の式により床版厚を算出します。 d=k1*k2*d0 d :床版厚[cm] (小数第1位を四捨五入する。ただし、d0 を下回らないようにする。) k1 : 大型車の交通量による係数 (道示Ⅱ8.2.5 表-解 8.2.1 係数 k1) 1方向当たりの大型車 の計画交通量(台/日) 大型車の交通量による係数 k1 500 未満 1.10 500 以上 1000 未満 1.15 1000 以上 2000 未満 1.20 2000 以上 1.25 k2:付加曲げモーメントの係数 k2=0.9√(M/M0)≧1.00 M0 :道示Ⅱ8.2.4(1)(2) (3)より求めた曲げモーメント M :支持桁の剛性の違い等の影響によって付加される曲げモーメントΔM を加えた曲げモーメント L:支間長[m] 版の区分 d0:床版の最小全厚[cm] 単純版 4L+11 連続版 3L+11 0<L≦0.25 28L+16 片持版 L>0.25 8L+21 4. 技術資料 4.4 断面計算 b(単位幅) d’ x As’ d t As コンクリートの圧縮縁より中立軸までの距離 x [cm] 2 2n n (As + As' ) ⎧ n (As + As' ) ⎫ + ⎨ (d・As + d'・As') ⎬ + b b b ⎩ ⎭ x=− コンクリート断面係数 Kc [cm3] b・x ⎛ x⎞ x − d' ・⎜ d − ⎟ + n ⋅ As'⋅ ⋅ (d − d ') 2 ⎝ 3⎠ x Kc = 鉄筋断面係数 Ks [cm3] Ks = 1 x ⋅ ⋅ Kc n d−x コンクリート応力度 σ c [N/mm2(kgf/cm2)] σc = M Kc 鉄筋の応力度 σ s [N/mm2(kgf/cm2)] σs = M Ks As As' b : 引張側鉄筋断面積[cm2] : 圧縮側鉄筋断面積[cm2] : 単位幅(=100[cm]) d' : 鉄筋とコンクリートのヤング係数比(=15) : コンクリートの圧縮縁より引張鉄筋中心までの距離 : コンクリートの圧縮縁より圧縮鉄筋中心までの距離 M : 設計曲げモーメント[kN・m(tf・m)] n d 7 8 4. 技術資料 4.5 中間支点上付近の補強鉄筋計算 連続桁の中間支点上付近の床版は主桁の曲げモーメントによって引張力を受ける ので、床版と鋼桁を合成断面と考えたときに、活荷重及び後死荷重によって生じる 負の曲げモーメントに抵抗するように計算します。 配力筋による抵抗曲げモーメント(MR)は次式により求めます。 MR = − n ⋅ σ sa ⋅ As ⋅ MR n σ sa Iv (A c ⋅ dc) : 配力筋による抵抗曲げモーメント[kN・m(tf・m)] : 鋼とコンクリートのヤング係数比(=7) : 配力筋の許容引張応力度[N/mm2(kgf/cm2)] Iv : 有効幅内の配力筋の面積 As = As1 + As2[cm2] As1 : 既設の有効幅内の配力筋の面積 As2 : 新設の有効幅内の配力筋の面積 : 合成断面の断面 2 次モーメント[cm4] Ac : 床版の有効断面積[cm2] dc : 合成断面の中立軸より床版中心までの距離[cm] As 4. 技術資料 9 4.6 桁端部の斜引張応力に対する補強鉄筋計算 阪神高速道路公団-構造物設計基準 5.1.5 および名古屋高速道路公社-鋼構造物設計 基準 7.1.16 に基づき、桁端部の斜引張応力に対する補強鉄筋計算を行います。 Ha = (σ sa − σ SM ) ⋅ 2 ⋅ ( As + As1) ⋅ cos 45° 100 ⋅ 2 SI 単位系の場合、 分母の係数は 1000 + 2 ⋅τ a ⋅ d H a : 許容水平せん断力[N/mm(kgf/cm)] σ sa : 鉄筋の許容引張応力度[N/mm2(kgf/cm2)] 2 2 σ SM : 輪荷重による床版の主鉄筋応力度[N/mm (kgf/cm )] : 主鉄筋量[mm2/m(cm2/m)] 2 2 As1 : 配力鉄筋量[mm /m(cm /m)] 2 2 τ a : コンクリートの平均せん断応力度[N/mm (kgf/cm )] As d : 有効床版厚[mm] (1) 補強範囲 (a) 橋軸方向 区間 H3~H4 の場合の算出式 L = L1 + (H3 − Ha ) L 2 − L1 H3 − H 4 L : 補強範囲[mm] (支点からの距離) H1~H6 : 水平せん断力[N/mm(kgf/cm)] L1~L4 : 水平長[mm] 10 4. 技術資料 (b) 橋軸直角方向-せん断力 【阪神高速道路公団】 H 1, H 2 = ⎛ H1 ⎞ H3 = ⎜ ⎟ ⋅ (b1 − Ls ) ⎝ b1 ⎠ H 2 ⎛ H2⎞ H4 = ⎜ ⎟ ⋅ (b2 − Ls ) ⎝ b2 ⎠ 【名古屋高速道路公社】 H1 = H ⋅ b1 (b1 + b2) + St H2 = H ⋅ b2 (b1 + b2) + St St : 箱断面時のねじりによるせん断力 H3 = H1 ⋅ (b1 − Ls ) b1 H4 = H2 ⋅ (b 2 − Ls ) b2 : 支点位置での橋軸方向せん断力[N/mm(kgf/cm)] H1~H 2 : せん断補強鉄筋の配置終点におけるせん断力 H3~H 4 : 支点位置での橋軸直角方向のせん断補強鉄筋の配置終端に おけるせん断力 : 床版張出長[mm] b1 b2 : 補強鉄筋長[mm] Ls H 4. 技術資料 (2) 補強鉄筋量 ♦ 必要補強鉄筋量 As.req = SI 単位系の場合、 係数は 1000 ⎫ H − 2 ⋅ τa ⋅ d 2 ⎧ ⋅ ⎨100 ⋅ max − (As + As1)⎬ 2 ⎩ σ sa − σSM ⎭ H max : 支点位置での橋軸方向せん断力[N/mm(kgf/cm)] τa : コンクリートの平均せん断応力度[N/mm2(kgf/cm2)] σ sa : 鉄筋の許容引張応力度[N/mm2(kgf/cm2)] 2 2 σ SM : 輪荷重による床版の主鉄筋応力度[N/mm (kgf/cm )] : 有効床版厚[mm] : 主鉄筋量[mm2/m(cm2/m)] 2 2 As1 : 配力鉄筋量[mm /m(cm /m)] d As ♦ 補強鉄筋の応力度 σSH = 100 ⋅ 2 ⋅ (Hx − 2 ⋅ τ a ⋅ d ) 2 ⋅ (As + As1) ⋅ cos 45° SI 単位系の場合、 係数は 1000 2 2 σSH : 桁端せん断力による主鉄筋方向応力度[N/mm (kgf/cm )] 2 2 σ SM : 輪荷重による主鉄筋方向応力度[N/mm (kgf/cm )] Hx τa : 支点より 3.0[m]位置の水平せん断力[N/mm(kgf/cm)] : コンクリートの平均せん断応力度[N/mm2(kgf/cm2)] : 有効床版厚[mm] 2 2 As : 主鉄筋量[mm /m(cm /m)] 2 2 As1 : 配力鉄筋量[mm /m(cm /m)] d σ s = σSM + σSH 2 2 σ s : 補強鉄筋の応力度[N/mm (kgf/cm )] 11 12 5. 操作方法 5. 操作方法 5.1 プロテクトキーの準備 JSP-42W を使用するには、プロテクトキーが必要です。スタンドアロンの場合は 使用するコンピュータに、ネットワーク使用の場合はライセンス・サーバコン ピュータにそれぞれプロテクトキーを接続しなければなりません。 接続方法は別冊「セットアップガイド」を参照して下さい。 5.2 プログラムのインストールおよびアンインストール インストールおよびアンインストールの方法は別冊「セットアップガイド」を参照 して下さい。 5.3 起動の仕方 本プログラムは、スタートメニューの[プログラム(P)]-[JSP] -[JSP-42W]に登録 されている「JSP-42W RC 床版の設計」ショートカットより起動します。 5.4 画面構成 メニューウィンドウ タイトルバー ツールバー データウィンドウ メニューバー ステータスバー 5. 操作方法 13 <JSP-42W を構成する主な要素> ■ メニューウィンドウ 階層構造を持った項目で構成されており、入力項目及び、計算結果の項目をマ ウスで選択することにより、右側のデータウィンドウが切り替わります。 選択可能な画面は マーク、選択できない画面は マークが表示されます。 , マークの上をクリックすると、下の階層の選択項目の表示/非表示が切り 替ります。 F6 キーでメニューウィンドウとデータウィンドウのフォーカスを移動すること ができます。 ■ データウィンドウ メニューウィンドウで選択された項目に対する画面を表示します。 ■ タイトルバー プログラム名、現在選択している項目名及び現在開いているファイル名(子ウィ ンドウが最大化表示ではない場合のみ)を表示します。メニューバー項目をマウ スで選択するか、ALT(GRPH)キーを押しながら( )内のアルファベット文字を押 します。例えば、[ファイル(F)]メニューは ALT(GRPH)+F を押して下さい。ド ロップダウン形式のメニューが表示されますので、その中から適切なコマンド をマウスでクリックするか矢印キーで選択して ENTER キーを押して下さい。 起動画面のメニューバーは、データファイルを開いた時点で次のように変わり ます。 ↓ 14 5. 操作方法 ■ ツールバー メニューバーの機能の中で使用頻度の高いものをボタン形式で表示しています。 マウスでクリックするとそのボタンに対応するメニューバーの機能と同じ働き をします。 新規作成 :入力データを新規に作成します。 [ファイル(F)]メニューの[新規作成(N)]と同等の処理 をします。 開く :既存のデータファイル(*.J42)を読み込むダイアログ ボックスを開きます。 [ファイル(F)]メニューの[開く(O)...]と同等の処理をし ます。 上書き保存 :作業中のデータファイルをファイル名、保存場所を変 更しないで無条件に上書きします(注意して下さい)。 [ファイル(F)]メニューの[上書き保存(S)]と同等の処 理をします。 画面移動 :メニューウインドウの項目を 1 個ずつ移動します。進 入禁止マークは飛ばします。 切り取り :数値もしくは、文字を入力するエリア(テキストボック スもしくは表入力)のデータをクリップボードにコ ピーして消去します。[編集(E)]メニューの[切り取り (T)]と同等の処理をします。 コピー :数値もしくは、文字を入力するエリア(テキストボック スもしくは表入力)のデータをクリップボードにコ ピーします。 [編集(E)]メニューの[コピー(C)]と同等の処理をします。 貼り付け :数値もしくは、文字を入力するエリア(テキストボック スもしくは表入力)のデータをクリップボードにコ ピーして貼り付けます。 [編集(E)]メニューの[貼り付け(P)]と同等の処理をしま す。 印刷 :計算結果を印刷します。 [ファイル(F)]メニューの [印刷(P)...]と同等の処理をします。計算結果は、直前 に計算した結果が使用されます。 5. 操作方法 15 トピックの検索:このボタンをマウスでクリックした後、対象となるウィ ンドウもしくは項目をクリックすると、使い方や入力 方法のヘルプ画面が表示されます。 ライセンス情報:JSP-42W のライセンス情報及びバージョン情報を表示 し ま す。 [ ヘル プ (H)]メ ニ ュ ーの [ ライ セ ンス 情報 (A)...]を選択した処理と同じです。 5.5 ファイルメニュー [ファイル(F)]メニューは、起動直後、左のようなドロップダウンメニューが開き ます。新規作成または開く(後述参照)を使って入力データを呼び出した後は、右の ようなドロップダウンメニューに変わります。 <プログラム起動直後> <入力データ呼び出し後> 直近で使用したデータの履歴が表示されます。 このデータ名を直接マウスでクリック(選択)すれば、データファイルを呼 び出すこともできます。 ■ 新規作成 新規に入力データを作成する場合は、以下の操作を行って下さい。 [ファイル(F)]メニューの[新規作成(N)]を選択するか、ツールバーの を クリックして下さい。 ■ 開く 既存のデータファイルを読み込む場合は、以下の操作を行って下さい。[ファイ ル(F)]メニューの[開く(O)]を選択するか、ツールバーの 下さい。以下に示す開くダイアログボックスが表示されます。 をクリックして 16 5. 操作方法 開くダイアログボックスのファイルの場所(I)でフォルダを指定し、使用する データファイル(*.J42)を表示させます。ファイル名をダブルクリックするか、 もしくはクリックしてダイアログボックスのファイル名(N)の所にファイル名 ボタンを押します。また、1 つ上のディレクトリへ移 を表示させ、 動したい場合は、 ボタンで移動できます。 ■ 閉じる 作業中のデータファイルを閉じます。 [ファイル(F)]メニューの[閉じる(C)]を選択すると、カレントのウィンドウを 閉じます。 ■ 上書き保存/名前を付けて保存 新規にデータを作成した場合や既存のデータを修正した場合は、データを上書 き保存もしくは名前を付けて保存として下さい。 [ファイル(F)]メニューの[上書き保存(S)]を選択するか、ツールバーの を クリックすると、作業中のデータファイルに対してデータを保存します。また、 作業中のデータにファイル名が付けられていない場合や別名のファイルに保存 したい場合は、[ファイル(F)]メニューの[名前を付けて保存(A)...]を選択して 下さい。[名前を付けて保存(A)...]を選択すると以下に示すダイアログボックス が表示されます。 5. 操作方法 17 保存したい場所に移動し、ファイル名を入力して下さい。 また、計算時にファイル名が付けられていない場合も同様のダイアログボック スが表示されますので、同様の操作方法でファイル名を入力して下さい。 ■ 印刷 [ファイル(F)]メニューの[印刷(P)...]を選択するか、ツールバーの をク リックすると、『13. 印刷』の画面に飛びます。印刷画面では計算結果のプレ ビューとプリンタ出力を行います。詳細については『13. 印刷』(P.72)、を参照 して下さい。 ■ プリンタの設定 [ファイル(F)]メニューの[プリンタの設定(R)...]を選択すると、プリンタの設 定ダイアログボックスが表示されます。 ここで、必要であればプリンタの選択・設定を行って下さい。 ■ 終了 プログラムを終了させる場合は、[ファイル(F)]メニューの[アプリケーション 印をクリックして下 の終了(X)]を選択するか、親ウィンドウの右上にある さい。アプリケーションを終了するまでに入力データに対して編集作業や計算 実行を行った場合、データファイルに対し保存作業を促すメッセージが表示さ れます。 [はい(Y)]を選択するとデータファイルを上書き保存し、[いいえ(N)]を選択す ると保存処理を行わず、JSP-42W を終了します。 [キャンセル]を選択すると JSP-42W は終了せずに、元の画面に戻ります。 18 5. 操作方法 5.6 計算メニュー 入力データが完成した段階で[計算(C)]メニューから計算項目を指定します。 <中間部床版> <片持部床版> <床版の断面計算> <補強鉄筋計算> 5.7 表示メニュー ツールバーとステータスバーの表示/非表示をコントロールします。 5.8 ウィンドウメニュー 現在開いている全てのウィンドウの配置と切り替えを行います。 複数の子ウィンドウが開かれているとウィンドウメニューの下側にウィンドウの 名前が列挙されます。ウィンドウが重なって選択しにくい場合は、このメニューの 中から選択して一番手前に指定のウィンドウを表示させることができます。 5.9 ヘルプメニュー 本プログラムの説明とライセンス情報を表示します。 ■ トピックの検索 本プログラムのヘルプを表示します。目次及びキーワードから、対象となる項 目を選択すると、使い方や入力方法のヘルプが表示されます。[F・1]キーを押し ても、現在アクティブになっているウィンドウのヘルプを呼び出すことができ ます。 5. 操作方法 19 ■ ライセンス情報 本プログラムのライセンス情報およびバージョン情報を表示します。お客様固 有の情報となりますので、確認して下さい。 20 6. よく使用する機能 6. よく使用する機能 6.1 表入力(コピー)機能 JSP-42W ではいくつかの入力画面において、表形式での入力を必要とします。 表入力では以下の様な操作を行うことで入力作業の負荷を軽減することができま す。ここでは、簡単な例を挙げて、表操作のテクニックについて説明します。 ■ カーソル移動 カーソルキーで上下左右に移動、 ENTER キーで次のセルに移動します。 ■ 行(列)選択 ヘッダをクリックすると、その行(列)が反転し選択状態になります。 ここをクリック ここをクリック 行選択 列選択 ■ 複数セル、行、列選択 セルまたは行・列を選択した後、 SHIFT キーを押しながら、別のセル・行・ 列を左クリックすると、その範囲のセル・行・列が選択できます。 CTRL キー押しながらセル・行・列をクリックすると、不連続のセル・行・ 列が選択できます。 CTRL キーを使用した場合、最後にクリックしたセルが アクティブ・セルになります。 ここを最初にクリック SHIFT を押しながらクリック CTRL を押しながらクリック ここを最初にクリック 6. よく使用する機能 21 ■ 表全体選択 表の左上部をクリックすると、表全体が反転表示され、選択状態となります。 ここをクリック ■ コピー コピーしたいセルにカーソルを置き、 CTRL + C を押すと、カーソル位置の 値をコピーします。 複数選択状態(行・列選択も含む)では、選択されたセルすべての値をコピーし ます。 ■ 貼り付け 貼り付けたいセルにカーソルを置き、 CTRL + V で事前にコピーした値を貼 り付けます。事前に複数のセル(行または列コピーを含む)をコピーしている場 合は、カーソル位置を基準に、以降すべてのセルにコピーされた値が貼り付け られます。 ■ 同値コピー 行(列)を選択した状態、または複数選択状態で、 CTRL + ENTER を押すと、 カーソル位置(複数選択されたセルの中で、1 つだけ反転表示されていない箇所) の値が、他の選択されているセルすべてにコピー・貼り付けがされます。 CTRL+ENTER 22 6. よく使用する機能 6.2 図の拡大/縮小操作 全体表示ボタン 拡大/縮小スクロールバー 描画領域スクロールバー 図のような ボタン、 ボタンの付いてい る図(確認図等)は、以下に示す 3 通りの方法で図の拡大/縮小を行うことができま す。また画面に表示されている描画領域のスクロールバーは、通常のスクロール バーの動作とは異なり、描画領域だけのスクロールを行う設定となっています。 ■ ボタンを使用する 左=縮小、右=拡大で表示サイズを指示します。この場合、描画領域中心は固 定されたまま拡大/縮小が行われます。 6. よく使用する機能 23 ■ 拡大したい範囲(矩形)を指定する 矩形の指定方法は以下の通りです。 ①矩形の 1 頂点位置でマウスの左ボタンを押します。 ②マウスの左ボタンを押したまま、矩形の対角頂点の位置までマウスを移動さ せます(点線で矩形が表示されます)。 ③マウスの左ボタンを離すと指定された矩形が最大に表示されるように拡大さ れます。 指定した矩形 ① ② ③ ■ ボタンを使用する ボタンを押すと全体が表示されるように初期状態(最も縮小されている状態)に 変わります。 24 7. プロジェクト管理 7. プロジェクト管理 7.1 プロジェクト管理 JSP-42W で扱われる計算の個々のデータは大きくはありませんが、扱う数が増えて くると、どのデータが何を扱っていたのか解らなくなります。 JSP-42W では個々の計算データをプロジェクトという形で管理を行う事で、1つの 橋梁や物件などをまとめて管理することができます。 プログラム プロジェクト 呼出し データ 読込 データ1 保存 各種計算 保存 データ2 *.J42 データファイル 各種計算を行う場合は、プロジェクトに格納されているデータを呼出して計算が行 われます。同時に2つのデータを呼び出すことはできません。 修正したり、計算した結果はプロジェクトに保存されます。プロジェクトに保存す ると同時に、外部の保存ファイルにも保存が行われます。 ■ 単位系 プロジェクト内は1つの単位系で統一されています。単位系が変更になると、 プロジェクト内のデータの単位系は全て変更になります。この際、既に計算済 みの結果は無効となり、計算実行前の状態に戻されます。 ■ データファイルの新規作成 ファイルメニューで新規作成を実行すると、空のプロジェクトが作成されます。 ■ 既存データファイルの読込 ファイルメニューで開くを実行するとデータファイルの一覧が表示され、最後 に開いていたデータが呼び出された状態になります。 7. プロジェクト管理 25 ■ プロジェクト間のデータコピー 2 つ以上のデータファイルを開いている状態でプロジェクト間のデータコピー が可能です。 データファイル プロジェクト データ このデータを このプロジェクトにコピー 26 7. プロジェクト管理 ■ 操作方法 (1) コピー元のデータを選択(クリック) (2) 編集(E)の[データオブジェクトコピー(R)]をクリック (3) コピー先のデータファイルを選択(クリック) (4) 編集(E)の[データオブジェクト貼り付け(W)]をクリック (2) 編集(E)の[データオブジェクトコピー(R)]をクリック (4) 編集(E)の[データオブジェクト貼り付け(W)]をクリック (1) コピー元のデータを 選択(クリック) (3) コピー先のデータファイル を選択(クリック) (1)~(4)の操作を行うとコピー先のデータファイルのプロジェクトの最後にコ ピー元のデータが追加されます。 7. プロジェクト管理 27 7.2 プロジェクト画面 新規作成 既存データファイル 新規作成又は既存データファイルを開いた状態では、プログラムはプロジェクト管 理画面を表示しています。また、データを呼び出して入力計算処理を行っている場 合には をクリックすることで、いつでもプロジェクト画面を呼び出す ことができます。 ■ プロジェクトタイトル プロジェクトに対してはプロジェクトのタイトルを入力することができます。 プロジェクトタイトルは、印刷などに反映されることはありませんが、格納し てあるデータを区別するのに有効です。 ■ データ表示 プロジェクトに格納されているデータの一覧が表示されます。データの表示で は、計算種類ごとに表示の ON/OFF を切り替えることができます。データ一覧 の横の移動ボタンを使用すると、選択したデータのプロジェクト内での位置を 変更することができます。プロジェクト内のデータの並びは、連続印刷を行う 場合の出力順になります。 28 7. プロジェクト管理 ■ データ選択 プロジェクト中の計算に使用するデータを選択したら ボタンを押 します。 既に開いているデータがあり、修正がかかっている場合は、データを保存して よいか確認のダイアログボックスが表示されます。 保存を行わない場合、修正されたデータは保存されず、データを呼出す前の状 態に戻されます。 ■ プロジェクト管理 ボタン :新規追加ダイアログが開き、追加する計算項目をプロ ジェクトの最後に追加します。 ボタン :選択されたデータをコピーしてプロジェクトの最後に 追加します。 ボタン :選択されたデータをプロジェクトから削除します。 新規追加ダイアログボックス 7. プロジェクト管理 29 ■ 単位系の指定 プロジェクト内で使用できる単位系は1つだけになります。 使用する単位系を変更する場合 ボタンを押して単位系変更ダイアログ を表示させます。単位系変更ダイアログでは、単位系を変更することで影響す る入力値及び、データの換算の方法を指定できます。単位系の変更が行われた 場合は、全ての計算が無効となりますのでそれぞれのデータを呼び出し、再計 算を行う必要があります。 単位系変更ダイアログボックス ♦ データの換算方法について (1) 換算係数で換算する 換算係数で一括換算します。 (2) 対応する標準値に変換(標準値以外は換算) 道示や設計基準に明示されている値は標準値に変換し、特に標準値が明示さ れていない値には換算係数で換算します。 (3) 換算しない(マニュアル修正) 換算係数を乗算しません。値はそのままで単位表示だけが変わります。 30 8. 中間部床版の設計 8. 中間部床版の設計 8.1 処理の流れ 基本条件 床版支間長および死荷重 不等沈下を考慮する No <床版厚の算出> 床版厚の検討 断面諸条件 <断面計算> 断面計算結果 Yes 付加曲げモーメント 8. 中間部床版の設計 31 8.2 基本条件 ■ タイトル 漢字、英数字、記号を用いて、橋梁名等を入力します。帳票のタイトルに使用 されます。 ■ 設計基準 以下の 6 つの設計基準を選択することができます。 ♦ 建設省 ♦ 日本道路公団 ♦ 首都高速道路公団 ♦ 阪神高速道路公団 ♦ 名古屋高速道路公社 ♦ 福岡北九州高速道路公社 選択した設計基準に基づいて以降の入力・計算・出力を行います。 32 8. 中間部床版の設計 ■ 主桁形状 ♦ 合成鈑桁 ♦ 非合成鈑桁 ♦ 合成箱桁 ♦ 非合成箱桁 ■ 中間部床版の区分 ♦ 単純版 ♦ 連続版(2 径間) ♦ 連続版(3 径間以上) 選択した「主桁形状」および「中間部床版の区分」により計算対象となる床版モデル が決定されます。また、「主桁形状」-箱桁で連続版を選択した場合は、付加曲げモー メントの入力画面が選択可能になります。 ■ 活荷重種類 ♦ B 活荷重-T ♦ A 活荷重-T ♦ T-20 ♦ T-14 ♦ TT-43 ♦ その他荷重 活荷重種類を選択することにより、道示Ⅰ2.2.2・Ⅱ8.2.4 および各設計基準に従っ て、活荷重分の設計曲げモーメントが算出されます。また、任意の荷重値を入 力したい時は、選択肢の“その他荷重”を選択し、入力エリアに荷重値を直接 入力して下さい。 8. 中間部床版の設計 33 ■ 大型車両の交通量および補修作業の難易度による係数 k1 道示Ⅱ8.2.5 で示される「大型車の交通量による係数 k1」で、選択した設計基準 に示される値をドロップダウンリストより選択して下さい。 ■ 大型車両による曲げモーメントの割増し(20%) 活荷重種類が T-20/T-14/TT-43 の何れかを選択した時のみ有効で、算出する活荷 重分の設計曲げモーメントに対する 20%の割増しの有無を指定します。 34 8. 中間部床版の設計 8.3 床版支間長および死荷重 主桁形式:箱桁 主桁形式:鈑桁 「基本条件」メニューで指定した条件に基づき、床版の支間長および舗装厚、舗装・ 床版・付帯荷重・雪荷重の単位重量等を入力します。 主桁形状が“箱桁”で中間部床版の区分が“連続版”の場合は、“モデル設定”の 入力エリアが選択可能になりますので、支持桁の本数およびハンチ形状を指定して 下さい。 ボタンを押すと、道示Ⅰ2.2.1 に示される舗装と床版の単位重量がセッ トされます。 8. 中間部床版の設計 35 ■ モデル設定 ♦ 耳縦桁あり…張出部のブラケットおよび側縦桁の有無を意味します。 ♦ 中間縦桁本数…主桁腹板間の支持桁の本数を入力します。 阪神高速道路公団では最大 3 本、その他の設計基準では最大 2 本まで入力が 可能です。 ♦ 箱桁上のハンチ形状 埋め殺し型枠 ハンチ打ちおろし ※“主桁形状”、 “中間部床版の区分”および箱断面時の“箱桁上のハンチ形状“と の組み合わせにより以下に示すように複数の設計モデルが決定します。 【鈑桁-単純版】 【鈑桁-連続版(3 径間以上)】 【鈑桁-連続版(2 径間)】 36 8. 中間部床版の設計 【箱桁-単純版】 【箱桁-連続版(2 径間)】 【箱桁-連続版(3 径間以上)】 ◇ 耳縦桁なし 中間縦桁 0 本 ◇ 耳縦桁なし 中間縦桁 1 本 ◇ 耳縦桁なし 中間縦桁 2 本 ◇ 耳縦桁なし 中間縦桁 3 本(阪神高速道路公団のみ) 8. 中間部床版の設計 ◇ 耳縦桁あり 中間縦桁 0 本 ◇ 耳縦桁あり 中間縦桁 1 本 ◇ 耳縦桁あり 中間縦桁 2 本 ◇ 耳縦桁あり 中間縦桁 3 本(阪神高速道路公団のみ) 37 38 8. 中間部床版の設計 8.4 付加曲げモーメント この「付加曲げモーメント」メニューは、「基本条件」メニューで主桁形状-箱桁で 中間部床版の区分-連続版(3 径間以上)の場合に選択可能になります。 ■ 鋼とコンクリートのヤング係数比 n 通常は 7.0 を入力します。 ■ 耳縦桁部 ♦ 耳縦桁の断面 2 次モーメント Is[m4] ♦ 耳縦桁の支間長 Ls[m] ♦ ブラケットの断面 2 次モーメント Ib[m4] ■ 中間縦桁部 ♦ 縦桁の断面 2 次モーメント Is[m4] ♦ 縦桁の支間長 Ls[m] ♦ 横桁の断面 2 次モーメント Iq[m4] 8. 中間部床版の設計 39 支持桁の断面 2 次モーメントは、直接入力エリアに入力することも可能ですが、断 面 2 次モーメントの値を各支持桁の寸法より求めることもできます。入力エリアの 横にある設定ボタンをクリックすると、次に示すダイアログボックスが表示されま すので、各部の寸法を入力し、OK ボタンを押して下さい。 耳縦桁の剛度を形状より計算します。 ブラケットの剛度を形状より計算します。 縦桁の剛度を形状より計算します。 横桁の剛度を形状より計算します。 耳縦桁ダイアログボックス 縦桁ダイアログボックス ブラケットダイアログボックス 横桁ダイアログボックス 剛度確認ボタンで入力した寸法値から断面 2 次モーメントの値を確認すること ができます。OK ボタンを押すと基画面の入力エリアに値がセットされます。 40 8. 中間部床版の設計 8.5 床版厚の算出 入力作業が終了したら[計算(C)]メニューより[床版厚の算出]を実行します。 計算が終了すると、「床版厚の検討」および「断面諸条件」の画面が選択可能にな りますので、床版厚の変更および床版断面の鉄筋情報等を入力した後、[計算(C)] メニュー[断面計算]を実行して下さい。ただし、床版厚を途中で変更した状態で再 度「床版厚の算出」を実行すると、変更された床版厚は無効になりますので、注意 が必要です。 8.6 床版厚の検討 道示Ⅱ8.2.5 の「床版の最小全厚」に示される式 d=k1*k2*d0 より床版厚の検討を行 います。 8. 中間部床版の設計 41 この画面では、計算メニューの「床版厚の算出」で得られた床版厚(d=k1*d0)と付 加曲げモーメントを考慮した床版厚(d’=k1*k2*d0)を比較することができます。ま た、付加曲げモーメントを考慮した床版厚に変更したい時は、表中の“設計床版厚” の入力エリアの値を直接変更して下さい。変更後 ENTER キーを押すと、床版厚の 増減分を考慮して死荷重分の曲げモーメントを瞬時に再計算します。 また、設計基準等で示される標準床版厚に設計床版厚を変更したい時は、まず最初 に「基本条件」画面の“大型車の交通量による係数k1”の値を設計基準が明示する k1値に変更した後、「床版厚の算出」を再実行して床版厚を調整して下さい。 42 8. 中間部床版の設計 8.7 断面諸条件 断面計算に必要な床版断面の諸条件を入力します。 ボタンを押すと、「基本条件」で指定した条件より以下に示す標準値 をセットします。 ■ コンクリート許容圧縮応力度 σca 非合成桁 ⇒σck/3.0<=10(100) 合成桁 ⇒σck/3.5 σck=24[N/mm2(240kgf/cm2)] ~ σck=27[N/mm2(270kgf/cm2)] ~ ■ 不等沈下考慮なし 主鉄筋の許容引張応力度 σsa 120[N/mm2(1200kgf/cm2)] ■ 不等沈下考慮なし 配力鉄筋の許容引張応力度σsa 120[N/mm2(1200kgf/cm2)] ■ 不等沈下考慮あり 鉄筋の許容引張応力度σsa 140[N/mm2(1400kgf/cm2)] 8. 中間部床版の設計 43 ■ 主鉄筋方向/配力鉄筋方向の鉄筋量比 As’=As/2 As’=As (As:引張側 As’=圧縮側) ■ 引張側/圧縮側 支間部主鉄筋の距離 d 標準値:最小かぶり 3cm を考慮して鉄筋の芯までの距離をセットします。 ■ 主鉄筋方向/配力鉄筋方向の鉄筋径および鉄筋ピッチ 鉄筋径は D13/D16/D19/D22 のいずれかを選択して下さい。 • 主鉄筋径の標準値は D19 • 配力鉄筋径の標準値は D16 • 鉄筋ピッチの標準値は 150mm 8.8 断面計算 断面諸条件の入力作業が終了したら[計算(C)]メニュー[断面計算]を実行します。 計算が終了すると、 「断面計算結果」の画面が表示されます。 44 8. 中間部床版の設計 8.9 断面計算結果 算出された設計曲げモーメント、設計床版厚および断面諸条件より床版断面の応力 度照査を行います。 計算結果はコンクリート床版の応力度および鉄筋の応力度の照査を行います。 表中の各照査部の行を選択すると、選択した照査位置の断面図を表示します。 選択行の断面図を表示する 求めた応力度が許容応力度を超えてしまう場合は赤色で強調表示します。 9. 片持部床版の設計 9. 片持部床版の設計 9.1 処理の流れ 基本条件 地覆・高欄形状選択 地覆・高欄形状寸法 荷重および高欄支柱 <断面力計算> 床版厚および断面力集計 断面諸条件 <断面計算> 断面計算結果 45 46 9. 片持部床版の設計 9.2 基本条件 ■ タイトル 漢字、英数字、記号を用いて、橋梁名等を入力します。帳票のタイトルに使用 されます。 ■ 設計基準 以下の 6 つの設計基準を選択することができます。 ♦ 建設省 ♦ 日本道路公団 ♦ 首都高速道路公団 ♦ 阪神高速道路公団 ♦ 名古屋高速道路公社 ♦ 福岡北九州高速道路公社 選択した設計基準に基づいて以降の入力・計算・出力を行います。 ■ 主桁形状 ♦ 合成鈑桁 ♦ 非合成鈑桁 ♦ 合成箱桁 ♦ 非合成箱桁 9. 片持部床版の設計 47 ■ 片持部の計算箇所 ♦ 一般部 ♦ 桁端部~道示Ⅱ8.2.11 の「けた端部の床版」より T 荷重(衝撃を含む)による 設計曲げモーメントとして、道示Ⅱ8.2.4 に規定する値の 2 倍を用いて計算し ます。 ■ 活荷重種類 ♦ B 活荷重-T ♦ A 活荷重-T ♦ ♦ ♦ ♦ T-20 T-14 TT-43 その他荷重 活荷重種類を選択することにより、道示Ⅰ2.2.2・Ⅱ8.2.4 および各設計基準に従っ て、活荷重分の設計曲げモーメントが算出されます。また、任意の荷重値を入 力したい時は、選択肢の“その他荷重”を選択し、入力エリアに荷重値を直接 入力して下さい。 ■ 大型車両による曲げモーメントの割増し(20%) 活荷重種類が T-20/T-14/TT-43 の何れかを選択した時のみ選択可能で、算出する 活荷重分の設計曲げモーメントに対する 20%の割増しの有無を指定します。 ■ 大型車両の交通量および補修作業の難易度による係数 k1 一般的に道示Ⅱ8.2.5 で示される「大型車の交通量による係数 k1」で、選択した設 計基準に示される値をドロップダウンリストより選択して下さい。 ■ 許容割増係数(死荷重+活無載荷時風荷重) 「死荷重+活無載荷時風荷重」の荷重の組み合わせにおける断面力および許容応 力度に対する割増係数を任意に変更することができます。初期値は 1.25 です。 48 9. 片持部床版の設計 9.3 地覆・高欄形状選択 本プログラムでは、各設計基準で示される標準的な地覆・高欄断面を10種類用意し ております。基本条件で選択した設計基準に関わらず、自由に選択することができ ます。また、次画面の「地覆・高欄形状寸法」で詳細な部分の寸法を変更することが できます。 <地覆・高欄の形状種類> (1) 建設省-車道 衝突時の計算方法を道示Ⅰ5.1.2 もしくは日本道路公団の方法(Mf=Lf×Pf)の 何れかを選択することができます。 (2) 建設省-歩道 (3) 日本道路公団-ガードレール (4) 日本道路公団-フロリダ型 (5) 日本道路公団-ニュージャージー型 (6) 日本道路公団-中央分離帯 (7) 首都高速道路公団 (8) 阪神高速道路公団 (9) 名古屋高速道路公社 (10) 福岡北九州高速道路公社 9. 片持部床版の設計 49 9.4 地覆・高欄形状寸法 片持部床版を構成する要素の詳細な寸法を入力します。主桁上と端部の床版厚、床 版張出長、ハンチ高および地覆高欄形状寸法等を入力します。 ボタンを押すことにより各設計基準に示される標準的な断面形状寸 法がセットされます。また、地覆・高欄の形状寸法を任意に変更することができ、 ここで指定した形状より次画面の「荷重および高欄支柱」で地覆・高欄部の作用位置 および荷重値を算出します。 上フランジ厚を 0[mm]で指定すると、板逃げ方向が内逃げの状態で表示されます。 50 9. 片持部床版の設計 前画面の「地覆・高欄形状選択」メニューで選択した地覆・高欄タイプに従って形状 寸法を入力していきます。 (1)建設省-車道 (3)日本道路公団-ガードレール (5)日本道路公団-ニュージャージー型 (2)建設省-歩道 (4)日本道路公団-フロリダ型 (6)日本道路公団-中央分離帯 9. 片持部床版の設計 (7)首都高速道路公団 (9)名古屋高速道路公社 (8)阪神高速道路公団 (10)福岡北九州高速道路公社 51 52 9. 片持部床版の設計 9.5 荷重および高欄支柱 ■ 基準位置(支点) 主桁の腹板中心からの距離を入力します。一般的に上フランジ幅の突出幅 b0 の 1/2 の値を入力して下さい。 ■ 舗装・床版単位重量 各単位重量を入力します。 ■ 輪荷重位置(常時・衝突時) 「基本条件」-活荷重種類とこの支点からの距離より T 荷重分の活荷重曲げモーメ ントが算出されます。 ボタンを押すと、「基本条件」で選択した設計基準に基づいた値が 入力エリアにセットされます。また、地覆・高欄部に関しては地覆・高欄形状 寸法より作用位置および荷重値を算出します。その他の入力項目は各設計基準 に従って直接入力します。 9. 片持部床版の設計 53 ◇ 高欄推力・風荷重の曲げモーメントは入力した作用位置 Lh ,Lw と荷重値 Ph,Pw より直接算出されます。(M=P*L) 9.6 断面力計算 入力作業が終了したら[計算(C)]メニューの[断面力計算]を実行します。 断面力計算が終了すると、「床版厚および断面力集計」および「断面諸条件」が有効に なります。 54 9. 片持部床版の設計 9.7 床版厚および断面力集計 この画面では、[計算(C)]メニューの[断面力計算]で得られた床版厚(d=k1*d0)と組 み合わせ荷重を含めた設計曲げモーメントを表示します。 荷重の組み合わせに応じて許容応力度を入力します。 ボタンを押すと、道示Ⅱ3.1 表-3.1.1 および各設計基準が示す許容応力 度の割増係数を乗じた値を自動的に算出し、入力エリアに値をセットします。 なお、コンクリートの許容圧縮応力度σca および鉄筋の許容引張応力度σsa は変更 が可能です。 9. 片持部床版の設計 55 9.8 断面諸条件 断面計算に必要な床版断面の鉄筋情報を入力します。 ボタンを押すと、「基本条件」で指定した条件より以下に示す標準値を セットします。 ■ 主鉄筋方向/配力鉄筋方向の鉄筋量比 As’=As/2 As’=As (As:引張側 As’=圧縮側) ■ 先端部の床版厚[mm] 配力鉄筋方向の応力度照査に使われます。 ■ 引張側/圧縮側 支間部主鉄筋の距離 d 最小かぶり 3cm を考慮して鉄筋の芯までの距離を入力します。 ■ 主鉄筋方向/配力鉄筋方向の鉄筋径および鉄筋ピッチ 鉄筋径は D13/D16/D19/D22 のいずれかを選択して下さい。 • 主鉄筋径の標準値は D19 • 配力鉄筋径の標準値は D16 • 鉄筋ピッチの標準値は 150mm 56 9. 片持部床版の設計 9.9 断面計算 断面諸条件の入力作業が終了したら[計算(C)]メニューの[断面計算]を実行します。 計算が終了すると、「断面計算結果」画面が表示されます。 9.10 断面計算結果 計算結果はコンクリート床版の応力度および鉄筋の応力度の照査を行います。 9. 片持部床版の設計 表中の各照査部行を選択すると、選択した照査位置の断面図を表示します。 選択行の断面図を表示する 求めた応力度が許容応力度を超えてしまう場合は赤色で強調表示します。 57 58 10. 中間支点付近の補強鉄筋計算 10. 中間支点付近の補強鉄筋計算 10.1 処理の流れ 基本条件 断面形状および曲げモーメント <補強鉄筋計算> 計算結果 10. 中間支点付近の補強鉄筋計算 59 10.2 基本条件 ■ タイトル 漢字、英数字、記号を用いて、橋梁名等を入力します。帳票のタイトルに使用 されます。 ■ 主桁形状 鈑桁/箱桁のいずれかを選択します。 ■ 鋼とコンクリートのヤング係数比 n 通常は 7.0 を入力します。 ■ 配力鉄筋の許容引張応力度 σsa 道示Ⅱ8.2.7 より 140[N/mm2(1400kgf/cm2)] ■ 有効幅内の標準の配力鉄筋 ・使用鉄筋径 ・使用鉄筋本数 ■ 有効幅内の補強の配力鉄筋 ・使用鉄筋径 ・使用鉄筋本数 ■ 床版厚 中間支点付近の床版厚[mm]を入力して下さい。 60 10. 中間支点付近の補強鉄筋計算 10.3 断面形状および曲げモーメント ■ 計算断面数 計算する断面数を入力することによって表の行数が変わります。(最大 20) ボタンを押すと、表のカーソル位置の行全体が削除されます。 また、 ボタンの上下何れかを押すと、カーソル位置の行全体が移動し、 計算する断面の順番を変更することができます。 ■ 曲げモーメントおよび断面形状 計算断面数分の曲げモーメント(後死荷重曲げモーメント・活荷重曲げモーメン ト)と断面形状を入力して下さい。箱断面では縦リブ本数・縦リブ寸法の入力項 目が追加されます。 10. 中間支点付近の補強鉄筋計算 61 10.4 補強鉄筋計算 入力作業が終了したら[計算(C)]メニュー[補強鉄筋計算]を実行します。 計算が終了すると、 「計算結果」の画面が表示されます。 10.5 計算結果 床版断面の断面積・断面 2 次モーメント・中立軸-床版中心までの距離および抵抗曲 げモーメントの照査結果を表示します。 62 11. 桁間部の斜引張応力に対する補強鉄筋計算 11. 桁間部の斜引張応力に対する補強鉄筋計算 基本条件 ずれ止め水平せん断力 断面諸条件-橋軸方向 断面諸条件-橋軸直角方向 断面諸条件-補強部 <補強鉄筋計算> 計算結果 11. 桁間部の斜引張応力に対する補強鉄筋計算 63 11.1 基本条件 ■ タイトル 漢字、英数字、記号を用いて、橋梁名等を入力します。帳票のタイトルに使用 されます。 ■ 設計基準 以下の 2 つの設計基準を選択することができます。 ♦ 阪神高速道路公団 ♦ 名古屋高速道路公社 選択した設計基準に基づいて以降の入力・計算・出力を行います。 ■ 主桁形状 ♦ 鈑桁 ♦ 箱桁 設計基準-名古屋高速道路公社の時、次画面でねじりによるせん断力の入力が必 要です。 ■ 主鉄筋の許容引張応力度 σsa 初期値は 161[N/mm2(1610kgf/cm2)] ■ コンクリート許容圧縮応力度 σca 初期値は 0.45[N/mm2(4.5kgf/cm2)] 64 11. 桁間部の斜引張応力に対する補強鉄筋計算 11.2 ずれ止め水平せん断力 ■ 水平せん断力 H1~H6[N/mm(kgf/cm)] ■ 水平長 L1~L4[mm] ■ 設計基準が名古屋高速道路公社で箱断面の場合、ねじりによるせん断力を [N/mm(kgf/cm)]で入力します。 11. 桁間部の斜引張応力に対する補強鉄筋計算 65 通常入力時は補助図が表示されていますが、確認図を選 択することにより、入力した水平せん断力と水平長でせん断力図を表示します。 11.3 断面諸条件-橋軸方向 ■ ■ ■ ■ 有効床版厚[mm] 主鉄筋量 As[cm2/m] 配力鉄筋量 As1[cm2/m] 主鉄筋応力度σsm[N/mm2(kgf/cm2)] 66 11. 桁間部の斜引張応力に対する補強鉄筋計算 11.4 断面諸条件-橋軸直角方向 ■ ■ ■ ■ ■ ■ 床版張出長 b1,b2[mm] 補強鉄筋長 Ls[mm] 有効床版厚[mm] 主鉄筋量 As[cm2/m] 配力鉄筋量 As1[cm2/m] 主鉄筋応力度σsm[N/mm2(kgf/cm2)] ■ 通常入力時は補助図が表示されていますが、確認図を選択することにより、入 力した水平せん断力と水平長でせん断力図を表示します。 11. 桁間部の斜引張応力に対する補強鉄筋計算 11.5 断面諸条件-補強部 【設計基準:阪神高速道路公団】 <補強部(A)> ■有効床版厚[mm] ■主鉄筋量 As[cm2/m] ■配力鉄筋量 As1[cm2/m] ■主鉄筋応力度σsm[N/mm2(kgf/cm2)] ■補強鉄筋量 As2[cm2/m] <補強部(B)> ■有効床版厚[mm] ■主鉄筋量 As[cm2/m] ■配力鉄筋量 As1[cm2/m] ■主鉄筋応力度σsm[N/mm2(kgf/cm2)] 【設計基準:名古屋高速道路公社】 <補強部> ■有効床版厚[mm] ■主鉄筋量 As[cm2/m] ■配力鉄筋量 As1[cm2/m] ■主鉄筋応力度σsm[N/mm2(kgf/cm2)] ■補強鉄筋量 As2[cm2/m] 67 68 11. 桁間部の斜引張応力に対する補強鉄筋計算 11.6 計算結果 ■ ■ ■ ■ 橋軸方向-補強範囲 L[mm] 橋軸直角方向-各照査位置 H3~H4 におけるせん断力の照査結果を表示します。 補強部の必要補強鉄筋量 As2.req[cm2/m ] 補強部の補強鉄筋応力度σs[N/mm2(kgf/cm2)] ■ 橋軸直角方向のせん断力図は、図の選択で“橋軸直角方向のせん断力図”を選 択して下さい。 12. 床版の断面計算 69 12. 床版の断面計算 12.1 処理の流れ 基本条件および断面諸条件 <断面計算> 計算結果 12.2 基本条件および断面諸条件 ■ タイトル 漢字、英数字、記号を用いて、橋梁名等を入力します。帳票のタイトルに使用 されます。 ■ 計算方法 自動/指定のいずれかを選択して下さい。 70 12. 床版の断面計算 ■ 床版厚[mm] ■ 設計曲げモーメント[kN・m(tf・m)] ■ コンクリート許容圧縮応力度 σca 非合成桁 ⇒σck/3.0<=10(100) 合成桁 ⇒σck/3.5 σck=24[N/mm2(240kgf/cm2)] ~ σck=27[N/mm2(270kgf/cm2)] ~ ■ 鉄筋の許容引張応力度 σsa 通常は 140[N/mm2(1400kgf/cm2)] ■ 鉄筋の応力度の余裕 通常は 20[N/mm2(200kgf/cm2)] ■ 引張側/圧縮側 支間部主鉄筋の距離 d 最小かぶり 3cm を考慮して鉄筋の芯までの距離が入力します。 ■ 最小鉄筋径 鉄筋径は D13/D16/D19/D22 の何れかを選択して下さい。 ■ 最大鉄筋ピッチ[mm] 12.3 計算 入力作業が終了したら[計算(C)]メニュー[断面計算]を実行します。 自動計算で指定した最小鉄筋径になっても断面が決定しない場合は、次に入力する 最大鉄筋ピッチまで 5[mm]単位で繰り返し計算をして断面が決定したら計算を終 了します。 12. 床版の断面計算 71 12.4 断面計算結果 計算結果はコンクリート床版の応力度および鉄筋の応力度の照査を行います。 その他、断面の諸元を表示し、求めた応力度が許容応力度を超えてしまった場合は 赤色で強調表示します。 72 13. 印刷 13. 印刷 [ファイル(F)]メニューの[印刷(P)…]を選択するか、 をクリックすると印刷設 定画面が開きます。 ここで印刷したい項目を選択することができます。項目毎にチェックボックスがあ りますので、印刷したい項目のチェックボックスをオンにして下さい。 出力する内容が決定したら処理ボタンを押して印刷処理を行います。 ボタン : 使用する用紙や余白の設定を行います。 ボタン : 印刷プレビューを行います。 ボタン : 印刷を行います。 13. 印刷 ■ 73 ボタン ボタンを押すと、余白や使用する用紙の設定を行う印刷レイアウトダイアログ ボックスが表示されます。 用紙のサイズと 印刷の向きが設 定できます。 行のピッチを文字 高さに対する比率 を設定できます。 (def.1.4) 上下、左右の余 白が設定できま す。 (def. 10mm) 頁枠を描くをオン にした場合のみ使 用可能になりま す。オンにすると、 指定した枠に対し 右下に社名を描き ます。 オンにすると、 指定した余白位 置に頁枠を描き ます。 ♦ 枠下に描く社名を 入力します。 ボタン 印刷用フォントダイアログボックスを開きフォントを指定します。 初期値はMS明朝の 10 ポイントがセットされています。 ♦ ボタン 現在の設定をアプリケーションの標準値として保存します。 74 13. 印刷 ■ ボタン ボタンを押すと、印刷プレビュー画面が表示されます。 実際の印刷イメージを確認できます。また、計算結果をここで確認することもでき ます。 以下に、各コマンドボタンの説明をします。 :印刷ダイアログボックスを表示し印刷を行います。 :次頁を表示します。 :前頁に戻ります。 :プレビュー画面を 1 頁表示にします。 :プレビュー画面を 2 頁表示にします。 :画面を拡大します。 :画面を縮小します。 :プレビューを終了します。 13. 印刷 ■ 75 ボタン ボタンを押すと、印刷ダイアログボックスが表示され印刷が行えます。 印刷範囲の選択(全ページ/ページ指定)をして ボタンを押して 印刷を開始して下さい。 印刷のダイアログボックスに関しては、 Windows のシステムを参照して下さい。 76 14. 参考文献 14. 参考文献 ■ 「道路橋示方書・同解説 Ⅰ共通編,Ⅱ鋼橋編」 社団法人 日本道路協会 ■ 「設計要領」 第二集 日本道路公団 ■ 鋼構造物設計基準 首都高速道路厚生会 ■ 「設計基準」 第 2 部 構造物設計基準(橋梁編) 阪神高速道路公団 ■ 鋼構造物設計基準 名古屋高速道路公社 ■ 「設計基準」 第 2 部 構造物設計基準(橋梁編) 福岡北九州高速道路公社 ■ 「鋼道路橋設計便覧」 社団法人 日本道路協会 ■ デザインデータブック 社団法人 日本橋梁建設協会 本プログラム及び本書は、無断で複製することはできません。 本プログラム及び本書の内容は予告なしに変更されることが ありますのでご了承ください。 USER'S MANUAL JSP-42W RC床版の設計 平成 12年 3月 21日 平成 12年 4月 14日 第 2版 発行 平成 12年 7月 17日 第 3版 発行 平成 13年 1月 26日 第 4版 発行 平成 13年 8月 30日 第 5版 発行 平成 15年 1月 17日 第 6版 発行 1日 第 7版 発行 8月 29日 第 8版 発行 平成 18年 10月 26日 第 9版 発行 平成 19年 7月 18日 第10版 発行 平成 21年 6月 第11版 発行 平成 15年 12月 平成 17年 8日 初 版 発行 JIPテクノサイエンス株式会社 お問合せ先 http://www.jip-ts.co.jp/help/
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