平成17年度年報 は じ め に 校 長 韮 澤 弘 志 本校は、すぐれた技術者の育成と地域の振興に貢献することを 使命としています。 この冊子は、平成17年度の本校の活動内容をとりまとめたもの です。1年間の活動を振り返りその内容を活字で残すことは、本 校の構成員の努力の跡を残すことであり、次の年度以降の活動の 在り方を考えるよすがにもなるものです。 本冊子から、平成17年度の本校の活動の一端をかいま見ていた だき、お気づきの点を御指摘いただければ幸いです。 本校と地域の発展のために、教職員一同、今後とも全力をあげ て努力する所存ですので、御支援・御協力のほどお願い申し上げ ます。 平成18年10月 目 次 1 平成17年度のトピックス 2 教務関係 2.1 授業改善への取組み 2.2 カリキュラム改善への取組み 2.3 研修旅行 2.4 学校行事日 2.5 新入生の合宿研修 2.6 入学試験 2.7 成績および及落判定 2.8 オープンキャンパス等の実施 2.9 インターンシップ(学外実習) 2.10 平成17年度5年生卒業研究テーマ 2.11 自己点検結果 3 専攻科関係 3.1 和歌山大学、大阪大学との交流協定締結 3.2 専攻科教育点検のシステムの構築と実行 3.3 カリキュラム検討と実施 3.4 学生に対する設備的サービス 3.5 専攻科棟の多目的利用 3.6 平成17年度進路先 3.7 平成17年度専攻科2年生特別研究テーマ 3.8 自己点検結果 4 外部評価関係 4.1 認証評価 4.2 自己点検結果 5 厚生補導関係 5.1 学生会活動 5.2 クラブ活動 5.3 講演会 5.4 交通安全 5.5 補導 5.6 進路指導関係 5.7 自己点検結果 6 寮務関係 6.1 概要 6.2 入寮選考 6.3 生活指導 6.4 食事 6.5 主なイベント等 6.6 自己点検結果 7 各施設の活動 7.1 地域共同テクノセンター 7.2 情報処理教育センター 7.3 図書館 8 国際交流関係 8.1 本校外国人留学生との交流 8.2 上海電機技術高等専科学校(現上海電機学院)との交流 8.3 その他の国際交流 8.4 自己点検結果 9 人権教育活動 9.1 平成17年度の活動 9.2 人権講演会 9.3 平成17年度近畿地区高等専門学校人権教育連絡協議会 9.4 人権に関する新入生アンケート 9.5 学生相談室 9.6 自己点検結果 10 広報活動(情報企画委員会) 10.1 ホームページ 10.2 広報活動 10.3 学内広報 10.4 自己点検結果 11 教員の研究活動 11.1 調査方法 11.2 教員の研究業績 12 学内組織 1 5 6 7 8 9 14 18 19 20 21 22 23 24 25 28 29 30 31 32 33 39 40 44 45 52 55 58 59 60 61 62 67 68 69 70 71 74 124 1 平 成 1 7 年 度 の ト ピ ッ ク ス 平成17年度に実施したイベント等で、学内外から注目された事柄や、本校として特に努力した事 柄を以下に列挙する。 機関別認証評価を受審 平成17年度に大学評価・学位授与機構による高等専門学校機関別認証評価を受審した。この評価 は学校教育法の改正により、「大学及び高等専門学校はその教育水準の向上に資するため、教育研 究、組織運営及び施設設備の総合的な状況に関し、7年以内毎に評価を受ける」と定められたこと を受けて平成17年度から実施されたもので、本校はその最初の年の受審となった。 受審に向けて4月から外部評価検討委員会を中心に自己点検を行い、その結果を99ページの「自 己点検書」にまとめて大学評価・学位授与機構に提出した。その後補足資料の提出を経て11月8日 ∼10日の3日間、同機構の審査員の訪問調査を受けた。訪 問調査では、教職員、卒業生、在校生との面談、施設の視 察等が行われ、種々の視点から評価が行われた。 今回の受審により本校の状況が外部の目線で評価された ことになった。当該評価結果を今後の改善につなげること によって、より良い学校作りに役立てられるものと考える。 本校の評価結果は大学評価・学位授与機構のホームページ 上で公開されている。 審査員と面談する本校関係者 大阪大学工学部・大学院工学研究科と本校が交流協定締結 3月29日㈬に大阪大学工学部・大学院工学研究科(豊田政男研究科長・工学部長)と本校(韮澤 弘志校長)とは教育及び学術研究上の協力関係を推進するため教育研究交流協定を結んだ。同日大 阪大学において行われた調印式には、大阪大学から豊田工 学部長、谷口研二教授らが、また本校からは韮澤校長、高 木専攻科長、藤本教務主事らが出席し、教員や学生の緊密 な交流推進を確認した。 今回の協定締結で講義への教員の派遣や、研究者の交流 の促進、そして本校専攻科修了生の阪大大学院への推薦入 学にも道が開けることになり、本校の学生にとっても朗報 となる。 握手する韮澤校長と豊田工学部長 1 産官学技術懇話会開催 1月25日㈬に「和歌山高専技術懇話会」を開催した。この懇話会は産官学の交流を深める目的で 開催されているもので「産官学の連携をさらに進めよう」と題したこの日の懇話会には地元商工会 関係者や企業関係者、本校教職員ら約60名が参加した。 特別講演では、和歌山県商工労働部産業支援課長の増谷行紀氏が、「和歌山高専への期待 ∼ 産・学・官連携の新ステージについて∼」と題して、県内中小企業の状況や和歌山県が進める産業 振興施策を紹介した。その中で和歌山県のハンディキャップを乗り越えるためには教育・研究機能 の強化が重要であり、今後本校にも産学交流の拠点としての一翼を担って欲しいとの期待を述べら れた。 続いて㈶わかやま産業振興財団の平成17年度きのくにコンソーシアム研究開発調査事業採択テー マの研究報告があり、「木材産業における新製品・新技術研究会」(機械工学科田縁正幸教授主宰) では、本校非常勤講師・産学官連携コーディネーターの田 中勇次氏により木材産業を含む第一次産業の付加価値化に ついての話題提供と、共立工業㈱藤井伸和氏により電磁誘 導加熱装置による新発想木材乾燥システムについての報告 があった。また「ソーラーパワー設備研究交流会」(電気 情報工学科山口利幸教授主宰)からは、太陽電池パネルの 作成に梅調味廃液中の色素を用いる研究などの報告が行わ れ、熱のこもった質疑応答がなされた。 講演する増谷氏 ミニロボコンや技術露天市を開催 ∼和歌山工業高等専門学校産官学技術交流会∼ 和歌山工業高等専門学校産官学技術交流会(会長:上西一永大洋化学㈱代表取締役)は9月11日 ㈰に御坊商工会議所(青年部)との共催で、ミニロボコン大会と技術露天市を開催し、会場となっ た御坊市野口オートキャンプ場は朝早くから多くの参加者で賑わった。 ミニロボコン大会は小中学生にものづくりの楽しさを知ってもらおうという主旨で企画されたも ので、小学生の部はねずみ型のロボットを走らせてコースに設置されたランプを点灯させ、その数 を競い、中学生の部はフォークリフト型のロボットでボールを箱の中に入れ、その数を競った。 小学生の部には地元を中心に32名が参加し、また中学生の部には県内外から23名が参加した。競 技はトーナメント形式で行われ、優勝者には賞状とトロフィー、副賞として図書券が贈られた。ま た上位入賞者にも賞状と図書券が贈られた。 技術露天市では、ソーラーカーの試乗会や全国高専ロボ コン大会に参加したロボットの展示、自然エネルギーを利 用した防災器具の紹介などがあり、参加者の興味を集めて いた。会場では、フリーマーケットや屋台も設けられ、ビ ンゴゲーム大会も開催されるなど盛りだくさんの催しに、 参加した子供たちは楽しい一日を過ごしていた。 技術露天市 2 新任教職員フォローアップ研修実施 12月14日㈬に新任教職員のフォローアップ研修を実施し、平成17年度に採用された新任教職員8 名が参加した。 本校ではこれまで新任教職員着任時にのみに研修を行っていたが、今年度から学内でFD委員会 が組織されたのを機に、着任時研修に加え、系統的なフォローアップ研修を始めた。第一回目はF D委員長の藤本晶教務主事が講師となり、電話の応対の仕方や会議の進め方、さらに組織での活動 の仕方等を具体例を挙げながら懇談する形式で研修が行われた。受講者からは赴任して感じたこと や、現状感じている問題点や疑問点が多く出され有意義な研修会となった。 第二回目の研修は年度末の3月13日㈪に行われ、大野正 彰庶務課長から教職員の職務専念義務や守秘義務等の服務 関係の事柄が、法令や規則を基に説明された。続いて藤本 晶教務主事から成績評価に臨む際の心構えや、評価の基準 について説明があり、参加した新任教職員7名は、配付資 料や説明のスライドを見てメモを取るなど、熱心に聞いて いた。 真剣な面もちで受講する新任教職員 上海電機学院一行が本校を訪問 11月16日㈬に中国上海市にある上海電機学院の呉志清副校長以下6名が交流中の本校を訪れた。 両校は2002年に交流協定を締結した後、上海電機学院の学生が昨年夏と今夏の2度、そして本校の 学生が今春にと、相互に短期留学を続けるなど交流を深めており、今回の訪問も交流の一環として 実現した。 到着した一行は最初に韮澤弘志本校校長らと会談し、冒 頭、呉副校長は「本校の夏院長も和歌山高専を親しい親戚 のように思っている。今後も交流を深めたい。 」と挨拶す ると、韮澤校長が「良き隣人として交流して行きましょ う。 」と応じるなど、会場は和やかなムードに包まれてい た。会談では両校学生の長期留学や単位互換協定などにも 話が及ぶなど、今後の交流を発展させる上で有意義な機会 となった。 挨拶する呉副校長 3 久瀬君大会新で優勝 ̶全国高専大会砲丸投げ̶ 全国高等専門学校体育大会陸上競技の部が8月10日㈬に栃木県総合運動公園陸上競技場で開催 され、本校物質工学科4年の久瀬大祐君が従来の大会記録 (15m40㎝)を大きく上回る15m93㎝をマークして大会新 記録で優勝に輝いた。優勝した久瀬君は「全国優勝を目指 して練習してきたので、実現できて本当にうれしいです。 僕が勝てたのは、自分一人の力ではなく、先生や友人の協 力があっての勝利だと思うので、恩返しが出来て良かった です。これからももっとレベルの高い選手になれるようが んばっていきたいです。」と感想を述べた。 男子砲丸投げ 優勝 久瀬大祐君 米光裕教授が国立高専教員顕彰奨励賞を受賞 平成17年度国立高等専門学校教員顕彰において、本校物 質工学科の米光裕教授が奨励賞を受賞した。この賞は独立 行政法人国立高等専門学校機構が審査し、特に教育業績等 が顕著な教員に対して贈られるものである。米光教授は、 寮務主事・国際交流委員長として、中国の上海電機学院と の交流事業を推進したことが高く評価され、今回の受賞と なった。 賞状を手にする米光教授 4 2 教 務 関 係 技術者の養成という高等専門学校の目的を前面に出し、入口である入学試験、中身である授業、 そして出口である就職や進学がこの目的に沿うように改善を行ってきました。その一環として昨年 度から導入した新しいAO入試も2回目となり、採点の手順や方法等が大きく改善できました。そ して昨年度に初めて受け入れたAO入試合格者も、全員が無事2年生に進級することができました。 AO入試合格者の今後の活躍を期待しています。 授業改善の取組みとして教員同士による授業参観、保護者による授業参観、学生対象の授業アン ケート、および教務スタッフと学生との懇談会も違和感無く実施できるようになり、これらの取組 みが本校に定着しつつあるとの印象を持っています。研修旅行も昨年に引き続き学科別に行いまし たが、実務面での不具合も残されています。今後改善して行きたいと思います。 学生の及落判定に関しては、平成17年度末に合計17名が次の学年に進級できませんでした。数の 上では徐々に減って来ていますが、進級できない学生が特定のクラスに集中するなど、問題が無い わけではありません。学習意欲の旺盛なクラスをどのように作り上げるかが今後の課題として残り ます。 以下に平成17年度に取り組んだ主な施策を列挙します。 2.1 授業改善への取組み 2.1.1 教員による授業参観 平成17年度もこれまで同様教務関係教員を中心として、非常勤講師を含む全教員を対象とした授 業参観を実施した。参観は教務関係者1名と、学科主任もしくは学科教員1名の計2名がそれぞれ 分担して全教員の授業を参観し、授業参観チェックシートを用いて採点した。参観後は授業担当教 員と授業参観教員とで面談を行い、授業の優れた点や改善を要する点などを話し合った。これらの 結果は授業参観報告書にまとめている。 授業参観チェックシート(左)と授業参観報告書(右) ᢎോਥ ᬺෳⷰ࠴ࠚ࠶ࠢ↪⚕ ᬺ ෳ ⷰ ႎ ๔ ᦠ ᐔᚑ㧔 㧕ᐕ㧔 㧕㧔 㧕ᣣ 㧔 㧕㒢⋡ ⑼⋡ฬ㧔 㧕 ⑼⋡ᜂᒰᢎຬ㧔 㧕 ᐔᚑ ᐕ ᣣ ෳⷰ⠪㧔 㧕 ࠴ࠚ࠶ࠢ㗄⋡ ᬺౝኈߪࠃߊḰߐࠇߡࠆ߆ ⹏ ଔ [[ ⑼ RR[[ ⠨ ቇᐕቇ⑼ ᐕ Ꮏቇ⑼㧔 ฬ㧕 ⑼⋡ฬᬺᜂᒰ⠪ ᢎຬ ෳⷰᣣᤨ㒢 ᐔᚑ ᐕ ᣣ㧔 㧕 ᤨ㒢⋡ ෳⷰ⠪㧔ᚲዻ㧕 㧔 㧕 㧔 㧕 㧔 㧕 ᬺᜂᒰ⠪ߣߩ㕙⺣ᣣ ᐔᚑ ᐕ ᣣ㧔 㧕 Ꮸ⠪ 㧔 㧕 㧔 㧕 㧔 㧕 㧔 㧕 ᢎ᧚㧔ᢎ⑼ᦠ╬࠻ࡦࡊޔ㧕ࠍᵴ ↪ߒߡࠆ߆ ⺑ߪࠊ߆ࠅ߿ߔ߆ ჿ߿⸒⪲ߪ⡞߈ขࠅ߿ߔ߆ 㤥᧼ߩሼߪ߿ߔ߆ ᒰᣣߩᬺ࠹ࡑ ᬺߩℂ⸃ࠍᷓࠆࠃ߁ߥṶ⠌߿ ⻠ ⹏ ኋ㗴ࠍ⺖ߒߡࠆ߆ ᾲᗧ߇ᗵߓࠄࠇࠆ߆ ቇ↢ߣኻߒߚ߆ߚߜߢᬺࠍㅴ ߡࠆ߆ ቇ↢ߩ᭽ሶࠍࠃߊᵈᗧߒߡࠆ߆ ዘ ߘߩઁ᳇ߠߚᨩ ᡷ ༀ ὐ ዘ ߘ ߩ ઁ ⹏ଔၮḰ㧦ఝ⦟ޔ㧦⦟ޔ㧟㧦᥉ㅢޔ㧞㧦߿߿ᖡޔ㧝㧦ᖡ 5 2.1.2 保護者による授業参観 参観者数 社会に開かれた授業を目指して平成14年度か ら毎年実施しているが、参観する保護者が年々 9月12日(月) 減少している。保護者へのアンケートでは、参 9月13日(火) 10 1 9月14日(水) 観者が少ないと教室に入りにくい、平日は参加 4 9月15日(木) 参観日 しにくいので土日や祝日に実施して欲しい、他 のイベントと同時に開催して欲しい、等といっ 6 9月16日(金) 24 1月16日(月) た意見があり、今後後援会教育部会および教務 1月17日(火) 委員会で検討を続ける。 1月18日(水) 3 5 3 1月19日(木) 1月20日(金) 2.1.3 学生からの意見聴取 9月 45名 1月 45名 合計 90名 14 20 0 5 10 15 20 25 30 毎年各科目の最終授業前後に授業アンケート を実施し、結果を授業担当教員に提示し、コメントを記入して貰って授業改善の一助にしている。 またアンケートには現れにくい授業や教員、学校への意見や要望を聞くために、教務主事・主事補 が低学年(1∼3年)の各クラス10名程度の学生と懇談を行っている。懇談会で出された意見も関 係者に伝えて改善に繋げている。 2.2 カリキュラム改善への取組み 2.2.1 高専独自のカリキュラムの構築 技術者を養成するという明確な目的を持った高等専門学校に相応しい、技術者養成のための特色 あるカリキュラムを実現するための一環として、平成16年度から電気情報工学科の新しい数学カリ キュラムを実行に移している。この数学カリキュラムは電気情報工学に必要な部分は時間をかけて 丁寧に教え、そうでない部分は簡単に済ますことを骨子にしている。この検討を更に進めるために 「高専だからできる一般科目カリキュラム −高専の独自性を活かした教育プログラムの構築−」 として文部科学省に概算要求を行い、平成18年度に特別教育研究経費として手当されることになっ ている。 2.2.2 特別英語(イングリッシュキャンプ) 平成14年度から舞鶴高専と合同で行ってきたイングリッ 専攻名 学年 人数 シュキャンプが舞鶴高専の専攻科の「特別英語」として単位 メカトロニクス工学 1 4 化されて2年目を迎えた。今回も昨年に引き続き舞鶴高専を エコシステム工学 1 3 会場として8月22日㈪∼26日㈮の5日間に渡って行われ、本 合 計 7 校から専攻科生7名が参加し、参加者全員が単位認定された。 この取組みは学生の英語力向上に資することが主目的であるが、夏期休暇中の合宿形式の集中授 業、および実効を上げている他高専との単位互換の先進的な例として重要なものと考える。 6 2.3 研修旅行 平成16年度から第4学年で学科別に実施するようになり、今年で2年目を迎えた。行き先の選定 や旅行計画の策定など、昨年に比べてスムーズに行うことができた。不具合点を改善しながら学生 の思い出になる旅行ができるように、今後も検討を続ける予定である。今年度の行き先は機械工学 科が東京、電気情報工学科が韓国、物質工学科が北海道、環境都市工学科が東京で、いずれも学校 行事日に実施した。 2.4 学校行事日 今年も前期末試験終了後の2日間を学校行事日に設定し、外部講師による講演会や工場見学、ス ポーツ大会や研修旅行を実施した。2日間に実施された行事を以下に示す。 学年 クラス 日 A 10月4日㈫ 午前 10月5日㈬ 午後 午前 午後 工場見学 場所:住友金属工業㈱ 和歌山製鉄所 工場見学 場所:花王㈱和歌山工場 講演会 演題:「エイズについて」 行事 1年 工場見学 講師:御坊保健所長 工場見学 C 場所 場所:大阪ガス㈱ ガス科学館 場所:アジア太平洋トレードセンター 野尻孝子 氏 場所:100番教室 現場見学 現場見学 D 場所:関西国際空港 場所:第二阪和国道 B A 講演会 B 行事 演題:「食生活と健康について」 2年 講師:御坊保健所長 C 場所 野尻孝子 氏 場所:100番教室 D A 工場見学 場所:㈱島精機製作所 B 行事 3年 場所 ビデオ鑑賞 C 場所:第1体育館 D 4年 球技大会 場所:第1体育館 第2体育館 運動場、野球場 補講日 工場見学 場所:㈱シマノ スポーツ大会 講演会 場所:運動場 講師:松房次郎 氏(卒業生) 場所:視聴覚教室 4C「学外実習報告会」を聴く 選択コース説明会 場所:100番教室 場所:3C HR教室 B 研修旅行 場所:韓国 学外実習報告会 場所:100番教室 D 年金セミナー 演題: 「社会保障公的年 B 行事 金制度を考える」 5年 場所 講師:和歌山社会保険事務局 松下忠三郎 氏 場所:階段教室 C D 講演会 演題:「メディアと人権」 講師:和歌山人権研究所 小笠原正仁 氏 場所:100番教室 講演会 スポーツ大会 講師:玉置 勝 氏(卒業生) 場所:運動場 場所:3D HR教室 研修旅行 場所:東京 A 球技大会 場所:野球場 第1体育館 第2体育館 遠足 場所:USJ A 行事 学外実習報告会 C 場所 場所:4C HR教室 10月6日㈬ 10月7日㈮ 研修旅行準備 研修旅行(∼10 / 8) 場所:北海道 研修旅行 場所:東京 卒研中間発表会 場所:多目的実験室 卒研中間発表会 場所:多目的実験室 講演会 演題:「太陽電池技術開発 の現状と将来展望」 ビデオ鑑賞 講師:シャープ㈱エコロジー 場所:視聴覚 技術開発センター所長 清水正文 氏 場所:階段教室 卒研中間発表会の準備 卒研中間発表会 場所:専攻科棟 3階 知的財産セミナー 演題:「特許を上手に利 用していくには」 講師:横井特許事務所 弁理士 横井知理 氏 場所:視聴覚教室 卒研中間発表会 場所:本館 会議室 現場見学 場所:日高港湾、煙樹ヶ浜 7 補講日 2.5 新入生の合宿研修 4月22日㈮∼23日㈯の2日間、白崎少年自然の家を会場に新入生特別教育活動を実施し、新入生 162名と教員12名が参加した。今年度は新たに「高専での学習の仕方」や「シラバスの使い方」の 研修を加えて、新入生が本校の学習や学習方針に早くなじめるように配慮した。また昨年好評だっ た本校専攻科生との交流会やウォークラリーも実施し、参加した新入生は新しい仲間との共同生活 を通じて互いの親交を深めるとともに、これからの高専生活について考えるよい機会となった。 2.6 入学試験 2.6.1 AO入試 平成16年度に導入し、今年度2回目となるAO入試を1月9日㈪に実施し、機械工学科33名、電 気情報工学科23名、物質工学科15名、環境都市工学科20名の計91名(定員に対する倍率は3.8倍) が受験した。このAO入試は技術者に向いた学生を集めるために、他高専に先駆けて導入したもの で、今回は高専機構から高木得二学務課長、阿部亘学務課入学試験係長が視察に訪れた。事前の書 類審査を通った63名が実験実習による選抜、そして小論文と面接に臨み、機械工学科8名、電気情 報工学科6名、物質工学科7名、環境都市工学科6名の計27名が合格となった。 2.6.2 推薦入試および学力入試 推薦入学試験を1月29日㈰に行 <<推薦選抜>> い、機械工学科24名、電気情報工 学 科 名 学科38名、物質工学科16名、環境 機 械 工 学 科 都市工学科17名の計95名(定員に 電気情報工学科 物 質 工 学 科 対する倍率は2.4倍)が受験した。 環境都市工学科 また2月19日㈰には学力入試を実 計 施し、機械工学科48名、電気情報 <<学力選抜>> 工学科56名、物質工学科24名、環 学 科 名 境都市工学科31名の計159名(定 機 械 工 学 科 電気情報工学科 員に対する倍率は1.7倍)が受験 物 質 工 学 科 した。それぞれの入試の学科別応 環境都市工学科 計 募者と倍率、および合格者数を示す。 平成18年度入学試験状況 受験者数 24 38 16 17 95 倍 率 2.4 3.8 1.6 1.7 2.4 合格者数 9 12 10 11 42 入学者数 9 12 10 11 42 受験者数 48 56 24 31 159 倍 率 2.0 2.3 1.0 1.3 1.7 合格者数 25 24 24 24 97 入学者数 25 24 23 23 95 2.7 成績および及落判定 3月末の成績判定会で学生の及落について議論を行った。その結果平成17年度末には17名が成績 不振で、その内13名が留年、4名が退学となった。この数字は平成16年度末の成績不振者26名、留 年者11名、退学者15名と比べ、大幅に減少している。この数字をさらに減らせるよう今後も努力を 続ける所存である。 8 2.8 オープンキャンパス等の実施 7月30日㈯、31日㈰の両日、「きのくにオープンキャンパス」を開催した。このイベントは、文 部科学省の大学等地域開放特別事業として2000年から毎年開催されているもので、今回で6回目と なる。今年度は、和歌山県及び大阪府の小・中学生合せて33名とその保護者20名が参加し、「とう ふ作りと科学」をテーマに本校物質工学科の教員及び学生の指導のもと2種類の豆腐作りを体験し た。また、本年度も和歌山県が実施している「きのくに県民カレッジ」に登録を行った。 さらに、11月5日㈯には、「なるほど体験科学教室」を開催した。これは毎年高専祭と同時に開 催されているもので今年で9回目となる。今回は「銀の鏡と万華鏡を作ろう」や「はりがねエンジ ンを作ろう」など10テーマを行い、小中学生及び保護者合せて130名が参加した。 第9回なるほど体験科学教室の体験テーマ一覧 1.木登りキツツキを作ろう 2.はりがねエンジンを作ろう 3.エレキ三味線をつくろう 4.光センサーでミュージックスタート 5.ちっちゃなちっちゃな生き物の世界 6.銀の鏡と万華鏡を作ろう 7.金ピカペンダントを作ろう 8.ミニロケットを飛ばして、その距離と角度を測ろう 9.風で塔を揺らす 10.Making PC ∼パソコンなんて怖くない∼ このほか本年度も以下の日程で公開講座を開催した。 平成17年度公開講座実績一覧 講座名(担当学科等名) 開 おもしろい科学の実験・工作教室(機械工学科) 設 期 日 17.8.2 ㈫∼17.8. 4㈭ 自動機械の秘密を探る(機械工学科) 17.8.22 ㈪ 受講対象者 小学生(高学年) 中学生 中学生 簡単なコンピュータ回路を作ろう(電気情報工学科) 17.8.22 ㈪∼17.8. 23 ㈫ 中学生 電脳ロボットを作ろう(電気情報工学科) 17.7.27 ㈬・17.7. 28 ㈭ 中学生 対戦型ロボットシミュレータであそぼう(電気情報工学科) 17.11.19 ㈯ 中学生 楽しい化学実験(物質工学科) 17.8.23 ㈫ 中学生(2、 3年生) コンピュータでまちづくり(環境都市工学科) 17.8.22 ㈪ 中学生 地理情報システム(GIS)を用いて 地震・津波ハザードマップを作成しよう(環境都市工学科) 17.8.7 ㈰ 中学生・高校生 物語られた世界−歴史と文学−2005(一般科目) 17.9.17 ㈯・17.11. 26 ㈯ 一般(高校生以上) OpenOffice入門(情報処理教育センター) 17.7.24 ㈰ 中学生から一般 2.9 インターンシップ(学外実習) 今年度も第4学年のほぼ全員がインターンシップに参加した。1∼2週間というわずかの期間で はあるが、在学中に実社会を体験することは、その学生の残された学校生活での行動や学習意欲に 大きな影響を与えるものと考える。多忙な中、学生を受け入れていただいた企業、諸機関の関係者 の方々に感謝します。 9 平成17年度学外実習先一覧 機械工学科 氏 名 実 習 先 期 間 井上 早織 三菱重工業㈱高砂製作所 8月2日∼8月10日 伊藤 晃大 豊橋技術科学大学 7月21日∼8月29日 生駒 知之 塩野義製薬㈱ 8月1日∼8月5日 石橋 建人 中紀精機㈱ 7月25日∼7月29日 市川 勝啓 共栄バルブ工業㈱ 8月18日∼8月23日 今井 翼 三菱電機㈱冷熱システム製作所 7月25日∼8月5日 岩井 建志 ㈱明和製作所 8月16日∼8月26日 大野 功二 福原ニードル㈱ 8月2日∼8月5日 岡本 聖央 住金プラント㈱ 8月9日∼8月12日 納 和也 ㈱セイコー製作所 7月25日∼7月29日 笠野 光平 ㈱堀内機械 8月1日∼8月12日 亀井 亮太 ㈱梅谷製作所 8月1日∼8月4日 亀田 将平 ㈱堀内機械 8月1日∼8月12日 工藤 浩祐 パナソニックエレクトロニックデバイス㈱ 7月22日∼8月4日 小峰 教史 NHK大阪放送局 8月1日∼8月5日 坂口慎太郎 松下電器産業㈱ 8月17日∼8月30日 清水 治加 和歌山県工業技術センター 7月19日∼7月29日 塩野由木夫 ムラテックC.C.S.㈱ 7月25日∼7月30日 周参見考平 ㈱セイコー製作所 7月19日∼7月23日 田村 翔平 太洋工業㈱ 8月17日∼8月26日 竹下 温望 共栄樹脂㈱ 8月1日∼8月5日 立岩 優志 大和製罐㈱ 7月25日∼7月29日 玉置 文晶 花王㈱和歌山工場 7月25日∼8月5日 出崎 正人 ㈱カンセツ 7月25日∼7月29日 寺尾啓太郎 関西電力㈱和歌山支店 8月23日∼8月26日 寺前 卓真 ㈱NTN紀南製作所 7月25日∼7月28日 冨上 明宏 ㈱ソエジマ 8月18日∼8月31日 中谷 有志 サカタインクス㈱ 7月25日∼7月29日 濵野 裕基 関西電力㈱御坊発電所 8月15日∼8月19日 福林 由郎 ㈱梅谷製作所 8月1日∼8月4日 細川 浩平 三菱重工業㈱神戸造船所 7月25日∼8月5日 本津 拓也 長岡技術科学大学 8月22日∼8月26日 松本 昇之 ㈱島精機製作所 8月22日∼8月31日 満永 善樹 寺崎電気産業㈱ 8月18日∼8月31日 南野 裕城 ㈱湊組 8月1日∼8月4日 森 俊彦 和歌山市 8月18日∼8月31日 森口 正規 恵和㈱ATC 7月20日∼8月12日 森本 竜広 花王㈱和歌山工場 7月25日∼8月5日 山村 陽 アイエムティー㈱ 8月1日∼8月6日 山本 将大 大阪ガス㈱ 7月25日∼8月5日 吉本 隼也 ノーリツ鋼機㈱ 7月22日∼7月29日 脇村 真生 紀州技研工業㈱ 7月25日∼8月5日 鷲村 祐司 ノーリツ鋼機㈱ 7月22日∼7月29日 10 電気情報工学科 氏 名 実 習 先 期 間 赤松 孝洋 出光興産㈱愛知製油所 7月25日∼8月3日 池上 勇士 NHK大阪放送局 8月1日∼8月5日 尾西 雄貴 大和製罐㈱ 7月25日∼7月29日 大平 浩平 東燃ゼネラル石油㈱ 8月22日∼8月31日 奥ノ谷臣吾 花王㈱和歌山工場 7月25日∼8月5日 柿谷 佳紀 本州化学工業㈱ 8月22日∼8月31日 片岡聡一郎 極東開発工業㈱ 8月1日∼8月5日 片山 寛和 関西電力㈱田辺営業所 8月23日∼8月26日 菊池 公佑 ㈱NHKテクニカルサービス 8月1日∼8月5日 小森 雅俊 ㈱梅谷製作所 8月1日∼8月4日 児玉 吉晃 ネットライド 8月17日∼8月23日 真田 忠 アイエムティー㈱ 8月1日∼8月6日 杉井 俊介 NHK大阪放送局 8月1日∼8月6日 杉岡 健吾 アイシン精機㈱ 7月21日∼8月3日 田中 孝祐 三菱電機ビルテクノサービス㈱ 7月25日∼8月5日 田中 克佳 住金プラント㈱ 8月8日∼8月11日 瀧谷 舞 中部電力㈱ 8月8日∼8月12日 竹原 裕貴 ㈱INAX 7月25日∼8月5日 谷口 智哉 三菱電線工業㈱ 8月1日∼8月5日 谷口 喜浩 日東電工㈱亀山事業所 7月18日∼7月29日 玉井 充 三洋コンシューママーケティング㈱ 8月1日∼8月5日 土岐 崇之 花王㈱和歌山工場 7月25日∼8月5日 苫谷 将来 共栄樹脂㈱ 8月1日∼8月5日 中原 優 コーンズドットウェル㈱ 8月1日∼8月5日 中早 政揮 大洋化学㈱ 7月25日∼7月29日 沼田 和也 関西電力㈱和歌山支店 8月23日∼8月26日 野下 裕市 ㈱エム・システム技研 7月25日∼8月5日 橋 裕人 ノーリツ鋼機㈱ 7月22日∼7月29日 日浦 大成 ㈱島精機製作所 8月22日∼8月31日 東島 和樹 ㈱ダイヘン 8月18日∼8月31日 前田 和也 関西電力㈱田辺営業所 8月23日∼8月26日 前山 卓哉 ㈱第一電工 8月23日∼8月26日 松本 泰成 ㈱山徳 7月20日∼7月27日 松本 剛伺 ㈱第一電工 8月23日∼8月26日 三谷 国広 中部電力㈱ 8月8日∼8月12日 村田 憲嗣 ㈱梅谷製作所 8月1日∼8月4日 森澤 直也 ノーリツ鋼機㈱ 7月22日∼7月29日 山下 泰典 大洋化学㈱ 7月25日∼7月29日 山中 貴弘 三菱電機㈱冷熱システム製作所 7月25日∼8月5日 山本 将輝 三洋コンシューママーケティング㈱ 7月25日∼7月29日 山本 真孝 ㈱NTN紀南製作所 7月25日∼7月28日 吉田 一貴 日本製薬㈱ 8月18日∼8月25日 ニロシャン コーンズドットウェル㈱ 8月1日∼8月5日 11 物質工学科 氏 名 実 習 先 期 間 青田 真治 プラム食品㈱ 7月25日∼7月30日 赤堀 友紀 和歌山ノーキョー食品工業㈱ 8月22日∼8月26日 東 大佑 大洋化学㈱ 7月19日∼7月29日 岩瀬 明将 中野BC㈱ 7月25日∼8月5日 上野 広貴 ㈱ホロン精工 8月1日∼8月12日 浦和 政宗 塩野義製薬㈱ 8月1日∼8月5日 遠藤 大士 和歌山精化工業㈱ 8月22日∼8月26日 小川ちひろ 和歌山県農林水産総合技術センター 暖地園芸センター 7月19日∼7月25日 小田 正志 出光興産㈱愛知製油所 7月25日∼8月3日 加来 俊樹 大日本インキ化学工業㈱堺工場 8月22日∼8月30日 假屋園大和 ㈱INAX 7月25日∼8月5日 北村 美紀 ミナベ化工㈱ 7月18日∼7月26日 久瀬 大祐 広栄化学工業㈱ 7月25日∼7月29日 熊代 恵 和歌山県農林水産総合技術センター 暖地園芸センター 7月19日∼7月25日 栗本 翔太 プラム食品㈱ 7月25日∼7月30日 清水 翔太 和建技術㈱ 8月8日∼8月19日 清水 淳平 出光興産㈱愛知製油所 8月15日∼8月24日 芝本 健 日本クエーカー・ケミカル㈱ 7月25日∼7月29日 白井 琢也 恵和㈱ATC 7月20日∼8月12日 杉野 光彩 築野食品工業㈱ 8月22日∼8月30日 田口 祥平 ユニチカ㈱岡崎工場 7月28日∼8月5日 滝本 真己 花王㈱和歌山工場 7月25日∼8月5日 竹田 悠 ㈶雑賀技術研究所 7月28日∼8月10日 竹中 翔大 剤盛堂薬品㈱ 8月1日∼8月5日 谷 健多 和歌山県農林水産総合技術センター 水産試験場(田辺) 7月25日∼8月5日 谷畑 敬済 中野BC㈱ 7月25日∼8月5日 圡井 圭太 ㈱日本化学工業所 8月22日∼8月26日 中嶋 博紀 山田化学工業㈱ 7月25日∼8月5日 西川 佑亮 和歌山精化工業㈱ 8月22日∼8月26日 西村 美紀 東レ㈱ 滋賀事業場 8月2日∼8月12日 根来 宏明 日本製薬㈱大阪工場 8月18日∼8月25日 播磨亜友美 和歌山ノーキョー食品工業㈱ 8月22日∼8月26日 日茂 辰徳 和歌山ノーキョー食品工業㈱ 8月22日∼8月26日 舟浴 佑典 東燃ゼネラル石油㈱ 7月25日∼8月3日 堀尾 友樹 プラム食品㈱ 7月25日∼7月30日 堀口早也佳 日本製薬㈱大阪工場 8月18日∼8月25日 真津野佳儀 豊橋技術科学大学 8月8日∼8月12日 南 公太 ㈱日本触媒 7月25日∼8月5日 山口 翼 花王㈱和歌山工場 7月25日∼8月5日 山 和弘 明治製菓㈱ 8月22日∼8月26日 山本 浩太 正和産業㈱ 8月1日∼8月12日 芳野 稚子 新中村化学工業㈱ 7月25日∼8月5日 ハ デ ィ 長岡技術科学大学 8月22日∼8月26日 12 環境都市工学科 氏 名 実 習 先 期 間 合川 直樹 田辺市 8月22日∼8月30日 稲田 佑介 和歌山県西牟婁振興局 7月26日∼8月8日 稲葉 翔大 和建技術㈱ 7月20日∼7月29日 尾﨑 敬史 日本道路公団関西支部田辺工事事務所 7月25日∼8月5日 亀井 美希 東都建設㈱ 8月1日∼8月12日 久堀 紗希 和歌山県 農林水産部水産局 7月27日∼8月7日 栗本 裕平 ㈱大林組 7月19日∼7月22日 小池 邦治 国土建設㈱ 8月3日∼8月11日 小林 祐輝 和歌山県日高振興局 7月25日∼8月5日 坂地 剛政 和歌山県農林水産総合技術センター 水産試験場(串本) 8月19日∼8月28日 澤本 英治 日本上下水道設計㈱ 8月1日∼8月12日 芝本 直佑 ㈱白浜試錐 8月17日∼8月24日 生賀 大之 和歌山県農林水産総合技術センター 果樹試験場 うめ研究所 8月22日∼8月31日 白井 秀門 ㈱環境地盤 7月25日∼7月29日 関井 茂裕 和歌山県伊都振興局 7月25日∼8月5日 関本 佳裕 御坊市 7月25日∼7月29日 高柳 恵二 鹿島建設㈱ 7月19日∼7月26日 武内 久直 ㈱初山 7月20日∼7月29日 竹田ひろみ 日高測量設計㈱ 7月25日∼8月5日 竹中 良太 五洋建設㈱ 8月1日∼8月12日 塚由 彬斗 ㈱亀田組 7月25日∼7月29日 辻原 卓哉 国土交通省近畿地方整備局紀南河川国道事務所 8月18日∼8月31日 鳥居 淳瞳 和歌山県日高川町 8月1日∼8月12日 中井 將之 和歌山県伊都振興局 7月25日∼8月5日 西野 史晃 和歌山市水道局 8月1日∼8月5日 西平 歩 和歌山市教育総務部 8月18日∼8月31日 西山 善幸 和歌山県西牟婁振興局 7月26日∼8月8日 濵端 康成 和歌山県海草振興局 7月20日∼8月2日 林 辰則 和歌山県有田振興局 7月25日∼8月5日 原 明信 和歌山県有田振興局 7月25日∼8月5日 原 千磨 御坊市 8月1日∼8月5日 原田 直輝 ㈱初山 7月20日∼7月29日 藤原加奈子 ㈱日進測量設計事務所 7月19日∼7月29日 松井 優一 ㈿関西地盤環境研究センター 8月15日∼8月19日 松原 優也 和歌山県 農林水産部水産局 7月21日∼8月13日 宮本 祥行 和歌山県日高振興局 7月25日∼8月5日 山﨑 悠 和歌山県農林水産総合技術センター 水産試験場(田辺) 8月15日∼8月26日 山本 大祐 ㈱大林組 7月19日∼7月22日 吉田 忠玄 関西電力㈱和歌山支店 8月23日∼8月26日 若林 誉久 和歌山市建設部 8月18日∼8月31日 13 2.10 平成17年度5年生卒業研究テーマ 機械工学科 氏 名 卒業研究テーマ名 指導教員 天倉 雅彦 工学におけるアプリケーションソフトの開発1 溝川・青山 井口 裕次 CBNバイトによる精密加工 西本・谷口 井上 祐志 円筒のエネルギ吸収特性 藤原 伊藤 秀 植物工場・ 「苺マシン」の製作 田縁 池田 卓也 植物工場・ 「苺マシン」の製作 田縁 岩 高い塔の設計 藤原 啓太郎 岩橋 優 工学におけるアプリケーションソフトの開発3 魚谷 尚代 PMMA−A1203複合材料の生体材料としての可能性 溝川・青山 永田 憲作 設計工作系の工学実験用教材の整備 谷口 太田 篤志 直線翼を持つ小型風力発電風車について 坂田 鍵本 愛征 加速度センサーの信頼性検証と利用方法の検討 谷口 金丸 亮 物体に及ぼす流体力の測定 坂田 北垣外真成 設計工作系の工学実験用教材の整備 鴻谷 祐輔 多孔質接着剤の特性と木質系複合材への可能性 久保井・藤原 佐藤 大介 多孔質接着剤の特性と木質系複合材への可能性 久保井・藤原 佐藤 佑樹 PICによる低学年向けの自動制御装置の開発 溝川 坂本 洋平 現代版「稲むらの火」・防災用避難照明器具の製作 田縁 新保 貴之 PIC制御を使ったロボットの作製 溝川 角 治樹 純アルミニウム3重結晶の引張および圧縮変形 樫原 曽我 文彦 固定案内羽根付きサボニウス風車 坂田 曽和 修平 スパークプラグの点弧現象に及ぼす電極形状の影響 田名加将純 円筒のエネルギ吸収特性 田ノ岡陽平 工学におけるアプリケーションソフトの開発2 田本 光佑 純アルミニウム3重結晶の引張および圧縮変形 樫原 寺下 真規 物体に及ぼす流体力の測定 坂田 寺田 泰隆 微細金属結晶の製作条件とその特性 中筋 慧 現代版「稲むらの火」・防災用避難照明器具の製作 田縁 中谷 浩史 円筒の圧縮終局強度特性 藤原 新田 哲也 円筒の圧縮終局強度特性 藤原 野下 徹也 工学におけるアプリケーションソフトの開発4 野田 将芳 微細金属結晶の製作条件とその特性 日裏 智也 立方体方位をもつ純アルミニウム3重結晶の作製および結晶学的特徴 平木 師随 加速度センサーの信頼性検証と利用方法の検討 谷口 丸市 耕平 固定案内羽根付きサボニウス風車 坂田 三原 和也 切削動力計の設計・製作 南村 祥大 スパークプラグの点弧現象に及ぼす電極形状の影響 西本・谷口 望月 教平 CBNバイトによる精密加工 西本・谷口 森 成示 小型スターリングエンジンの製作 田縁 山下 耕平 小型スターリングエンジンの製作 田縁 山田 晋也 切削動力計の設計・製作 山田 将之 PIC制御を使ったロボットの作製 溝川 山根 喜好 立方体方位をもつ純アルミニウム3重結晶の作製および結晶学的特徴 樫原 モハマド PICによる低学年向けの自動制御装置の開発 溝川 久保井・藤原 谷口 西本・谷口 藤原 溝川・青山 久保井・藤原 溝川・青山 久保井・藤原 樫原 三原・谷口 三原・谷口 14 電気情報工学科 氏 名 卒業研究テーマ名 指導教員 岩井 俊樹 ガスセンサの臭いの選択性向上の研究 藤本・若野 岩本 徹 ロボットシミュレータを用いたプログラミング学習ソフトの開発 村田・徳田 内芝 祐貴 分散型 Video on Demand System に関する研究 小田 敦 振動片方式粘度計に関する研究(振動源・測定精度の向上・外部振動影響の低減) 徳田・渡邊 尾 Cu(In, Ga)Se2 薄膜を用いた太陽電池の作製に関する研究 山口・山吹 梅、天日干し機の製作検討 若野・山口 正典 太田 博己 森・謝 岡崎 健 NetWork 状況の視覚化に関する研究 森・謝 岡村 篤志 直流モータの定速制御に関する研究 山吹・藤本 奥村 喜臣 マルチエージェントを用いた交通シミュレータの構築 謝・猪飼 貝生 圭佑 OpenGL を用いたレイトレーシング法による人工大理石表現に関する一考察 梶川 洋介 太陽光発電システムの性能評価に関する研究 金田 崇史 空間情報を考慮した共進化モデルによる生物系シミュレーション 川端憲司郎 領域ベースのアート風画像生成技法の構築 久保 喬史 色素増感太陽電池の作製に関する研究 山口・山吹 釘貫太可志 ATPを用いた電力系統解析∼ウィンドファーム制御システムへの雷伝搬解析∼ 山吹・藤本 槐島 秀文 情報処理演習室 Linux システムにおける授業支援ソフトの開発 村田・徳田 芝 起史 高学年におけるCG作成実験の検討 島本 優希 振動片方式粘度計に関する研究(振動源・測定精度の向上・外部振動影響の低減) 徳田・渡邊 下利 英生 RDBを利用した定期試験過去問題公開システムの開発 村田・徳田 谷本 和幸 点注入された電流の導体内分布様相の実験的把握 ∼発電用風車柱に雷撃が生じた場合の電流分布の検討∼ 山吹・藤本 茶端 穣 梅、天日干し機の製作検討 若野・山口 津村 晃弘 振動片方式粘度計に関する研究(振動源・測定精度の向上・外部振動影響の低減) 徳田・渡邊 辻 清和 振動片方式粘度計の校正用ソフトウェアに関する研究 徳田・渡邊 妻木 浩 放電加工に関する研究 猪飼・雑賀 刀祢 貴行 ガスセンサの過渡応答モデルの構築 藤本・若野 土井 誠弥 配電系統における雷過渡現象解析に関する接地インピーダンスモデルの研究 山吹・藤本 中岡 佑弥 半導体材料の光学的評価 藤本・若野 中西 翔 ガスセンサの表面反応の解析 藤本・若野 野口 英之 御坊・日高地区の震災直後の火災予測システムに電子住宅地図の導入 野元 剛 色素増感太陽電池の作製に関する研究 山口・山吹 保家 正太 回転式LED表示器について 若野・山口 松永 和樹 アークライトによる消臭 藤本・若野 松本 祥吾 振動片方式粘度計の校正用ソフトウェアに関する研究 徳田・渡邊 南野 光宏 遺伝的アルゴリズムによる煙草の売り上げの変化の解析 山 英介 回転式LED表示器について 山 徹也 ストロークベースのアート風画像生成技法の構築 雑賀・森 山本 圭太 遺伝的アルゴリズムによる多重選択ナップザック問題の最適化 謝・猪飼 山本 友人 グループウェアを用いた卒研ワークシートに関する研究 吉田 晃周 Cu(In, Ga)Se2 薄膜を用いた太陽電池の作製に関する研究 山口・山吹 植物の自動育成装置とその考察 若野・山口 リングウェイ 森・謝 山口・山吹 謝・猪飼 雑賀・森 森・謝 謝・猪飼 謝・猪飼 若野・山口 15 森・謝 物質工学科 氏 名 卒業研究テーマ名 指導教員 池永 宇志 4(R )−フルオロプロリンを含む新規コラーゲンモデルペプチドの合成 土井 宇都宮康人 ヒドロキシプロリンを含むコラーゲンモデルペプチドの合成と物性 土井 上田 浩嗣 シリカ表面メトキシ化反応の進行 塩路 梅本 裕好 高分子多層膜を用いた固定化酵素−化学発光マイクロチップセンサーの開発 浦 英之 田辺湾に生息するアマモのマイクロサテライトDNA分析 米光 大川 葵 Calix[4]arene 誘導体の合成と物性 冨上 片山 尚紀 抗体を利用した抗原性タンパク質の研究 山川 後安 孝信 ナノ粒子を積層させた機能性界面の形成とその応用 林 坂口 あい 天然高分子系吸着剤による生理活性物質の吸着分離 岸本 坂本 洋平 水中でのラネー合金によるα,β-不飽和カルボニル化合物の還元反応 橋本 笹本 雅也 シリカ粒子のナノスケール表面改質 塩路 下中 彩 Calix[4]arene 誘導体の合成 冨上 白谷 正宣 自己会合性をもつモデルペプチドの単分子膜としての応用 土井 鈴木 順子 抗原性タンパク質に対する抗体の作成 山川 竹中 拓磨 水−有機二相系で、相間移動触媒(PTC)存在下、塩基触媒を用い るベンゾフランおよびオキサジン誘導体の簡易合成 橋本 武内 理絵 炭素系繊維状吸着剤による疎水性アミノ酸の吸着分離 岸本 橘 愼一郎 4(S )−フルオロプロリンを含むコラーゲンモデルペプチドの合成と物性 土井 谷井 亮太 ウメ培養シュートの茎頂の超低温保存 米光 丹台 勇介 酵母の増殖抑制法の検討 山川 千代木 彩 安価で簡便な遺伝子診断法の開発 土橋 一登 長鎖アルキル基を持つスピロピラン系フォトクロミック化合物の合成 寺井 久登 ホルムアルデヒド含有廃水の処理に関する研究 林 山川 高木・岩本 岸本 刀祢 裕介 接触還元触媒による水中での trans−Chalcone の還元反応 橋本 中尾 瑠里 水中での芳香族カルボニル化合物の立体選択性ピナコールカップリング反応 橋本 中田 博規 マイクロ波を用いた金属フタロシアニン誘導体の合成 高木・岩本 中谷 圭佑 マイクロ波を用いた無金属フタロシアニン誘導体の合成と機能 高木・岩本 西 光海 高分子電解質を用いたCdSナノ粒子の合成と光学特性 西本 裕美 マイクロ波を用いた5−ヒドロキシメチルフルフラールの合成条件の検討 浜野 雄矢 脂肪酸混合リポソームとペプチドとの相互作用の検出 森田 早田 大志 環境DNAからの新規1,3-1,4-β-グルカナーゼ遺伝子のクローニング 米光 迎井 良輔 リポソームの誘電分散に与えるペプチドの影響 森田 山 黒竹のAFLP分析 米光 電荷移動錯体形性能を有する Calixarene 誘導体の合成と物性 冨上 山本 祐子 Calix[4]arene 誘導体の合成と物性 冨上 スダーバン シリカ粒子表面アルコキシ化反応に関する速度論的検討 塩路 由貴 山本 浩章 16 林 高木・岩本 環境都市工学科 氏 名 卒業研究テーマ名 天倉 浩二 新潟県中越地震における崩壊危険度の検証 石川 大輔 ダム貯水池と下流の河川生物の関係に関する研究 上芝 勇介 地盤環境を考えた重金属汚染土のスペントカーバイトによる安定処理設計 指導教員 小池 靏巻 佐々木 植村 一瑛 鉛直アレー観測記録を用いた表層地盤の動特性推定に関する研究 小川 雄也 ペットボトルと使用済みガラスビンを用いたタイルの耐久性について 亀井 裕 立体図形の重心測定方法及びその装置の試作に関する研究 尼田 川村 友里 想定地震による土砂災害の崩壊危険度の評価 小池 木辻 和行 常時微動観測による和歌山県吉備平野の地盤震動特性の推定 辻原 木村 優希 立体図形の重心測定方法及びその装置の試作に関する研究 尼田 楠木さや加 御坊・日高地域における交通移動によるCO2 排出量原単位の検討 伊藤 楠見 千晶 紀南地域のシーニックバイウェイ導入に関する研究 伊藤 越野 智帆 製鋼スラグ骨材を使用したポーラスコンクリートに関する研究 三岩 権神 侑貴 ダム貯水池と下流の河川生物の関係に関する研究 靏巻 阪本梨津子 鋼橋の減衰定数推定に関する基礎的研究 辻原 小竹 香里 廃ビニを利用したインターロッキングブロック製作について 久保井 嶋本 真美 ヨシに着目した化学汚染物質の吸収特性と水質浄化への応用 佐々木 杉本 浩士 ヨシに着目した化学汚染物質の吸収特性と水質浄化への応用 佐々木 田ノ岡佳介 地盤環境を考えた重金属汚染土のスペントカーバイトによる安定処理設計 佐々木 多賀井 健 中央開口部を有する箱桁断面の空力特性に関する研究 小川 玉置 祐作 風力発電∼クリーンエネルギ−開発について∼ 中本 出島 佑樹 新潟県中越地震における崩壊危険度の検証 小池 那須 和也 堺市のLRT導入による効果分析 伊藤 西口 知希 想定地震による土砂災害の崩壊危険度の評価 小池 西田 憲正 有機資源循環による地域環境負荷の低減に関する研究 靏巻 西鳥 恵五 スラグ石膏セメントを使用したモルタルに関する研究 三岩 平岡 大雅 バイオマスを利用した地下水涵養に関する研究 大久保 藤野 利樹 日高川流域の水質特性について 大久保 古田 秀和 スラッジ混入コンクリートの特性について 中本 北東 宏郎 衝撃質量ダンパにおける重錘の反発係数に関する研究 小川 洞 未央子 廃ビニを利用したインターロッキングブロック製作について 前山 拓也 中央開口部を有する箱桁断面の空力特性に関する研究 小川 増田 勝三 粒形改善砕砂を用いたコンクリートの特性について 中本 松岡 克弥 構造部材に作用する変動空気力に関する研究 松嵜 敦 日高川流域の水質特性について 大久保 松本 有加 都市河川における水環境プランの作成について 大久保 門前 沙希 非セメント系結合材を用いたポーラスコンクリートに関する研究 三岩 保田 将彦 有機資源循環による地域環境負荷の低減に関する研究 靏巻 山 みなべ町コミュニティバスの利用実態に関する分析 伊藤 智行 17 辻原 久保井 久保井 小川 2.11 自己点検結果 入試関係 中学校訪問や広報活動に力を注いだが、平成17年度はAO入試を初めて導入した平成16年度に比 べて、実志願者数で21名の減となった。減少幅を少しでも圧縮し、可能なら増加するように今後も 努力を続ける必要がある。 入試の内容では、これまでに二度実施した本校独自のAO入試の中身を、より良いものとするた めに議論を続けたい。 授業改善 * 教育体制の改善 FD委員会を中心に新任教員に対して教員としての心得や成績の付け方等についての系統的 な研修会を実施できた。また全教員を対象とした教員同士の授業参観、保護者による授業参観、 学生を対象とした全科目の授業アンケートを予定通り実施できた。これらの施策がマンネリ化 しないように種々工夫を続けたい。 * 教育内容の改善 電気情報工学科の新しい数学カリキュラムの年次進行が2年目を迎え、同科2年生まで新し いカリキュラムを広げることができた。またこのカリキュラムを更に進めるために「高専だか らできる一般科目カリキュラム −高専の独自性を活かした教育プログラムの構築−」を概算 要求し、次年度予算として認められることになった。 舞鶴との英語合宿(特別英語)も軌道に乗り、定期的な行事として実行できた。これまでの 実施に関しては特定の教員の努力に負うところが多かったが、内容を落とさずに複数の教員で 分担できる体制作りが今後の課題となる。 その他のイベント 新入生の合宿研修、4年生のインターンシップ、4年生の研修旅行を、対象者のほぼ全員の参加 の下で予定通り実行できた。 進級および卒業 平成17年度末の成績不振者は17名(内13名が留年、4名が退学)であった。平成16年度(成績不 振者26名)に比べると大幅に減少させることができた。 18 3 専 攻 科 関 係 3.1 和歌山大学、大阪大学との交流協定締結 和歌山大学システム工部および大阪大学工学部との交流協定を提携し、専攻科修了生の大学院進 学への門戸を大きく開いた。 3.2 専攻科教育点検のシステムの構築と実行 専攻科教育の点検として、講義に関しては新たに授業完了報告書の提出を開始した。また特別研 究の点検として特別研究実施計画・指導報告書の提出も開始し、指導内容が明らかになるようにし た。 また教育点検の一環として外部に対する教育調査を開始した。 1、学習・教育目標の企業アンケートの実施 2、就職企業へのアンケート調査 3、修了生に対する聞き取り調査 さらに、それと平行して、専攻科担当教員の資格についての検討を企画会議で行い、大筋をまと め規則化した。 3.3 カリキュラム検討と実施 平成17年度、新カリキュラムとして「技術者倫理」科目を開講し、さらに創造教育や環境教育を 充実するため、 「創造プログラミング」「環境マネジメント」科目の平成18年度導入を決定した。 また外部単位の認定として、TOEIC−IPテスト(TOEICテストの団体特別受験制度) への資金的援助を行い、同テストで470点以上を得点すれば2単位、730点以上得点すれば4単位の 外部単位を認定することにした。 3.4 学生に対する設備的サービス 学生の要望に応えて、学生自習室にインターネットにつなげるパソコン2台、およびロッカーの 設置、マルチメディア室の開放(8:30∼17:30)、特別研究室へ机及び椅子を11セット配置した。 19 3.5 専攻科棟の多目的利用 専攻科棟の多目的使用として講義室が空いているときは研究交流会等に使用している。 平成17年度の実績 ① 電気情報工学科 AO入試の会場 場所:講義室2A及び講義室2B 日時 平成17年12月27日㈫ ② グローバルものづくりフェア 場所:全講義室 日時 平成18年3月20日㈪∼24日㈮ 3.6 平成17年度進路先 エコ専攻 メカ専攻 進 路 先 [ 企 業 ] アイコム㈱ 1 ㈱ウエスト 1 大阪ガス㈱ 1 ㈱三宝化学研究所 1 ㈱島精機製作所 1 シャープ㈱ 1 ダイセル化学工業㈱ 1 日本電気システム建設エンジニアリング㈱ 1 阪和電子工業㈱ 1 ㈱日立アドバンストデジタル 1 [ 進 学 ] 奈良先端科学技術大学院大学 1 1 [ その他 ] その他 2 合 計 9 20 5 3.7 平成17年度専攻科2年生特別研究テーマ メカトロニクス工学専攻 区分 氏名 酒井 誉平 連続成膜による Cu(In, Ga)Se2 薄膜の作成と太陽電池への応用 山口 下山 和幸 超音波振動による摩擦低減に関する研究 谷口 白井 佑季 エッジを考慮したインバースハーフトーン処理の手法と性能評価 雑賀 新堀 正尭 静圧空気浮上パレットの潤滑特性解析に関する研究 谷口 立花 敦 Q学習によるエージェントの行動ルールの取得 原 大輔 遺伝的アルゴリズムを用いたヘルパースケジューリング問題に関する研究 青山 平尾 敏廣 セレン・硫黄混合雰囲気中での結晶化による Cu(In, Ga)(S, Se ) 2 薄膜の作製 山口 宮地 勇介 角筒の終局強度の無次元表示の研究 藤原 輪玉 信大 過渡領域における3次元磁界センサの開発 山吹 特別研究テーマ名 指導教員 謝 エコシステム工学専攻 区分 氏名 粟津 徳将 内水氾濫を考慮した日高川における洪水解析および洪水氾濫解析 小池 飯田 晴記 キトサン系吸着剤による梅調味廃液中の有機酸回収 岸本 川原 陽 行政検討用津波ハザードマップの作成に関する研究 原出 久裕 農業用廃ビニールのリサイクルによるインターロッキングブロックへの検討 福田主澄夢 ベンゼン骨格を有するクロメン系フォトクロミック化合物の合成と物性 高木 目久保知宏 土壌中遺伝資源からの新規β−1,3−1,4グルカナーゼ遺伝子のクローニング 米光 特別研究テーマ名 指導教員 小池 久保井 3.8 自己点検結果 本年度、和歌山大学・大阪大学と交流協定を結び、専攻科修了生の進路の1つとして大学院への 進学に対して利便を図るとともに、インターンシップの受け入れ先の拡大を行うことが出来た。 専攻科教育の点検として、教育活動の実態を示すデータを集めるため、授業完了報告書の提出を 行い、授業進捗報告書とあわせて授業評価を実施できるシステムを整備した。今後、これらのデー タを使って授業評価まで進めていく予定である。また、修了生の学習達成度を外部評価によって確 かめるため就職先企業へアンケートを行った。アンケート調査ではおおむね企業から賛意が得られ た。今のところ企業からの回答数が少なく、今後増やしていく努力をする。さらに修了生への学習 成果の聞き取り調査も行い、今後のカリキュラムに反映していく予定である。 専攻科の教員を適切に配置するため、専攻科担当教員に対して内部で資格審査を行うシステムを 作った。それに照らし合わせて平成18年度には5名の担当教員を加えることを決定した。また、平 成19年度には大学評価学位授与機構からの外部審査を受ける予定である。 カリキュラムについては、教育内容を充実するため「技術者倫理」科目を新設した。さらに英語 学習を進めるため外部単位の認定としてTOEIC−IPテストを導入し、その受験費用の援助を 行った。 (平成17年度は1名だけであるが、単位認定を行い、受験費用の全額援助を行った。) 教育設備の面では、要望の多かったロッカーを各学生に1個貸与した。また自習時間の際のマル チメディア室の利用を許可し、学生自習室へのパソコンの設置を行った。また、施設の有効利用を 図るため、教室のあき時間の利用を促している。しかし、昨年度に比べて平成17年度の利用は少な かった。 21 4 外 部 評 価 関 係 4.1 認証評価 平成17年度に、他高専に先駆けて高等専門学校機関別認証評価を受審した。この評価は「大学及 び高等専門学校はその教育水準の向上に資するため、教育研究、組織運営及び施設設備の総合的な 状況に関し、7年以内毎に評価を受ける」との学校教育法 の定めに基づいて平成17年度から実施されたものである。 受審に向けての準備は外部評価検討委員会を中心に進め、 7月末には全99ページの「自己点検書」を作成し、大学評 価・学位授与機構に提出した。11月8∼10日に、同機構の 訪問調査を受け、平成18年3月に本校の評価結果が確定し た。 以下に評価が確定するまでの経緯を時系列的に示す。 年 月 平成17年 3月 4月 授業を視察する審査員 項 目 大学評価・学位授与機構が認証評価の説明のために来校 外部評価検討委員会を中心に受審への対応を始める 学術総合センターにて認証評価受審説明会受講 6月 日本教育会館にて認証評価説明会受講 7月 機関別認証評価受審申請 自己点検書提出 9月 舞鶴高専川合教授を迎えて教職員対象認証評価説明会を開催 10月 大学評価・学位授与機構より「書面調査による分析状況」及び「訪問調査時の 確認事項」が送付される 大学評価・学位授与機構へ補則説明書提出 11月 訪問調査面談予定教職員への説明会 教職員対象認証評価説明会開催 大学評価・学位授与機構による訪問調査 大学評価・学位授与機構へ追加資料送付 平成18年 1月 大学評価・学位授与機構より「認証評価結果(案)」が送付される 2月 大学評価・学位授与機構に「評価結果(案)に対する意見の申立て書」を提出 3月 大学評価・学位授与機構より「認証評価結果」及び「認定証」が送付される 教職員対象に評価結果説明会開催 外部評価検討委員会委員 委員長 藤本 晶 委 員 谷口 邁、坂田光雄、米光 裕、高木浩一、小川一志、溝口幸美、奥田道夫、 猪飼健夫、久保井利達、山口利幸 W G 藤本 晶、樫原恵藏、山口利幸、森田誠一、小池信昭、赤崎雄一 22 このような経緯で決定された本校の評価結果を以下に示す。全文は大学評価・学位授与機構及び 本校のホームページ上で公開されている。(http://www.niad.ac.jp/n_hyouka/kousen/1178192_904.html) Ⅰ 認証評価結果 評価の結果、和歌山工業高等専門学校は、大学評価・学位授与機構が定める高等専門学校評 価基準を満たしていると判断する。 当該高等専門学校の主な優れた点として、次のことが挙げられる。 ⃝ インターンシップは昭和44年から実施され、準学士課程の4年次のほぼ全員が履修してい る。また、終了後は報告書が提出され、冊子として取りまとめられるとともに、報告会が 実施されるなど、実践的技術者教育として十分に活用されている。 ○ 卒業生・修了生が、各学科・各専攻の特性に応じた機械・電機・情報・化学・建設関連の 製造業を中心に就職しており、就職希望者に対する就職決定率が極めて高いことから、教 育の目的に沿った成果が十分に上がっている。 ○ 個々の教員の質の向上のために、年度当初に各教員に自己の教育目標等を設定させ、それ を記入した業務調査表を提出させている。また、当該年度の授業終了時に授業完了報告書 等を提出させ、それらと併せて教務主事との面談の上、次年度の教育目標等を業務調査表 に設定させている。これらの取組等により、授業内容等の継続的改善が組織的に進められ ている。 当該高等専門学校の主な改善を要する点として、次のことが挙げられる。 ○ 教育活動等の状況については、 「和歌山高専年報」、「地域共同テクノセンター広報」、「図 書館だより」等として取りまとめられている。しかし、これらは活動報告書としては十分 であるが、自己評価としては十分ではない。また、学校全体の活動に対する総合的な自己 点検・評価の取組としては十分ではない。 ◆ 選択的評価基準の評価結果 「選択的評価基準 研究活動の状況」においては、目的の達成状況がおおむね良好であると判 断する。 「選択的評価基準 正規課程の学生以外に対する教育サービスの状況」においては、目的の達 成状況がおおむね良好であると判断する。 当該選択的評価基準における主な優れた点として、次のことが挙げられる。 ○ 防災教育に関する自治体の要望に応じて、東南海・南海地震による津波浸水被害予測の講 演等が、積極的に実施されている。 ∼「平成17年度高等専門学校機関別認証評価実施結果報告」より抜粋∼ 4.2 自己点検結果 認証評価の過程を通じて改善等の指摘を受けた事項については、すべて平成17年度末までに対処 を完了している。今後もこのような外部機関の評価を利用して、本校がよりよい教育を提供できる ように努力を続ける所存である。 23 5 厚 生 補 導 関 係 厚生補導関係として、学生会活動、クラブ活動、女子学生講演会、交通指導、進路指導がある。 5.1 学生会活動 学生会は5C浦英之学生会長を中心に年2回の校内体育大会、11月の高専祭、クラブ活動支援活 動(会計や壮行会)や上海電機学院短期留学生への歓迎行事などを実施した。 5.1.1 校内体育大会 5月16日㈪に春季体育大会を、10月25日㈫に秋季校内体育大会を実施した。春は、抜けるような 青空の下、韮澤弘志校長、浦英之学生会長の挨拶に引き続いて腕相撲、ソフトボール、サッカーな ど9種目のクラス対抗競技に熱戦が繰り広げられた。最後には、クラス対抗リレーと学科対抗綱引 きが行われ、選手達は大声援を受けて精一杯頑張っていた。熱戦の結果、優勝は環境都市工学科4 年、準優勝は環境都市工学科5年、そして第3位には電気情報工学科5年がそれぞれ入り、先輩の 貫禄を示した形になった。その中で環境都市工学科1年がソフトテニスで見事優勝するなど気を吐 いた。なお1年生が種目別優勝を飾るのは初の快挙であった。最後は学生代表と教職員との綱引き が行われ、教職員チームが熟年パワーを見せつけて快勝し喝采を浴びた。 秋は、秋晴れの絶好の大会日和の中、今夏の全国高専体育大会で優秀な成績を収めた選手に特 別賞が贈られた。その後競技に入り、みんじゃん(みんなでジャンプ)、腕相撲、サッカー、バス ケットボール、ソフトボール等で熱戦を繰り広げた。競技の結果、ソフトボールと腕相撲で優勝し、 他の競技でもまんべんなく得点を重ねた環境都市工学科4年が春に引き続き見事総合優勝した。 昨年度から最終種目としてクラス対抗リレーと学科対抗綱引きを行うことにより、ほとんどの学 生が最後まで体育大会に参加し、盛況のうちに終わることができた。 クラス対抗リレー 学科対抗綱引き 5.1.2 高専祭 高専祭実行委員会(委員長 物質工学科3年 五十嵐秀憲)主催の第40回高専祭が11月5日㈯、 6日㈰に開幕された。今回のテーマは第40回記念になぞらえて「AS ONE LIKE」とされ、各クラ スやクラブはこのテーマの下にこだわりの展示やイベントを繰り広げた。なお、期間中は御坊駅お 24 よび印南浜バス停から無料の送迎バスも運行され、多くの来場者があった。 オープニングを飾る吹奏楽部の演奏から、メインステージではすっかり恒例となった「女装コン テスト」 、 「漢前(おとこまえ)コンテスト」、大ビンゴ大会等が行われ、大いに盛り上がった。ま たグラウンドや体育館ではサッカーやラグビー等のOB戦も行われ、久々に母校を訪れたOBと交 流を深めていた。 2日目は風雨が強く、あいにく荒れ模様の天気となり、急遽屋外から体育館にステージを移動 するなどの対策をとらざるをえなかったが、来場者や学生は最大のイベントに楽しい週末を過ごし た。 オープニング(吹奏楽部の演奏) 演劇(1年生) 5.2 クラブ活動 5.2.1 クラブリーダ−研修会 この研修会は、各クラブの学生リーダーが一堂に会して、クラブリーダーのあり方や、リーダー に必要な心構え等について学ぶことを目的に毎年5月に開催されている(5月21日㈯)。 体育系クラブから18名、文化系クラブから9名の合わせて27名のリーダーが参加した。学生主事 の挨拶に続いて、午前中はクラブの運営や長期休暇期間中の活動、そしてクラブ予算について話し 合いを行い、午後からは美浜町のタイ古式マッサージ師である立花正明氏を講師に迎え、「ケガ予 防のためのタイ古式マッサージ」の講習会を実施した。講習会では脚部、背部、腰部を中心に各種 のマッサージとストレッチの実演の後、2人一組になって相互にマッサージを体験した。 立花氏は、 「ケガの予防に必要なことは、関節の動きを良くすること、血行およびリンパの流れ を良くすること、自律神経を刺激すること」と説明した。講習の最後には、リハビリ運動としても 応用できる一人でできる運動を紹介され、参加者達は楽しそうに体験していた。 5.2.2 近畿地区高等専門学校体育大会および全国高等専門学校体育大会等 第42回近畿地区高等専門学校体育大会が、明石高専、大阪府立高専の主管で開催され、本校から 参加した選手も活躍し、以下の上位入賞選手が、8月6日㈯から関東・信越地区で開催された全国 大会に駒を進めた。 全国高専体育大会陸上競技の部で、久瀬大祐君が従来の大会記録(15m40㎝)を大きく上回る 15m93㎝を出し見事な大会新記録で優勝に輝いた。また、テニスでは女子シングルス清水千恵さん、 25 ダブルスの伊藤・清水組がそれぞれ3位に、水泳の藤井亮君が100mバタフライで3位に入賞した。 これらの学生には本校の特別賞が贈られた。 表5.1 第42回近畿地区高等専門学校体育大会及び第40回全国高等専門学校体育大会の主な結果 競技名・種目 近畿地区大会 全国大会 陸上競技 男子 400m 男子 1500m 男子 5000m 男子 走り高跳び 男子 走り幅跳び 男子 三段跳び 三段跳び 男子 砲丸投げ 男子 円盤投げ 男子 やり投げ 女子 800m 800m 3位 5B 内芝 祐貴 3位 2C 上岡 孝浩 1位 3C 田中 浩貴 3位 4D 辻原 卓哉 1位 3D 角村 信典 2位 3C 赤嶺 俊典 3位 4A 鷲村 祐司 1位 4C 久瀬 大祐 2位 5A 坂本 洋平 3位 5A 山下 耕平 1位 2C 天倉 南 2位 1C 加藤 早紀 予選敗退 入賞ならず 入賞ならず 予選敗退 予選敗退 予選敗退 予選敗退 1位(大会新記録) 出場辞退 8位 予選敗退 予選敗退 剣道 男子 個人 3位 4A 久保 雅敬 1回戦敗退 2位 3B 島本 将志 1位 3B 島本 将志 3B 坂本 匠 1回戦敗退 1回戦敗退 1位 3C 伊藤 由梨 2位 2C 清水 千恵 1位 3C 伊藤 由梨 2C 清水 千恵 2回戦敗退 3位 3位 1位 3C 藤井 亮 1位 3C 藤井 亮 予選敗退 3位 卓球 男子 シングルス 男子 ダブルス テニス 女子 シングルス シングルス 女子 ダブルス 水泳 男子 200m自由形 男子 100mバタフライ また、第38回近畿東海北陸信越地区高専弓道大会において、西本夏樹君(3B)は射技優秀賞を 受賞した。大会選手中最も優れたものとしての受賞か ら、本校特別賞を西本君にも与えることにした。 この他に第26回近畿地区空手道親善試合に本校から 参加した選手も活躍し、団体2位、個人組手試合2位 木村友亮君(3B)が、男女混合型試合1位 高橋 泰道君(3D)が入賞した。 第28回近畿地区高等専門学校駅伝大会が11月26日㈯ に大阪府寝屋川市の緑地公園内周回道路(7区間− 17.1㎞)で実施された。 本校駅伝チームのメンバー 26 本校チームはアップダウンに富んだコースをものともせず、1区の鷲村君がトップと3秒差の3 位につけた後、2区の原君が逆転してトップに踊り出た。その後、アンカーの真田君まで一度も首 位を譲ることなくゴールに跳び込み、2位舞鶴高専に1分16秒の大差をつけ、総合54分20秒で3年 ぶり8度目の栄冠を手にした。 出場選手は以下のとおり。 1区(1.7㎞)鷲村祐司、2区(3㎞)原 良丞、3区(1.7㎞)森澤直也、4区(3㎞)川口拓郎、 5区(1.7㎞)田中浩貴、6区(3㎞)上岡孝浩、7区(3㎞)真田 忠。 なお区間賞の部では、1.7㎞の部で鷲村君が銅メダル(5 分02秒)、3㎞の部で真田君が金メダル(9分30秒)を獲得 した。 また、平成18年2月5日㈰に行なわれた県下唯一の公認の マラソン大会である第11回紀州口熊野マラソン大会におい て、フルマラソン公認競技の部門で真田忠君(4B)は優勝 (2時間35分14秒)した。彼は昨年も一般の部で優勝してお 第11回紀州口熊野マラソン大会 り、その功績を称え特別賞を授与することとした。 5.2.3 文科系クラブ 吹奏楽部は11月26日㈯に御坊市民文化会館大ホールを会場に第17回定期演奏会を開催した。 演奏会は2部で構成されており、第1部では 現役吹奏楽部員を中心にスウェアリンジェン作 曲の「AVENTURA」など吹奏楽のオリジナ ル曲を4曲披露した。また第2部では楽器の紹 介やチーム対抗の「どっちの曲でSHOW!!」な ど聴衆に楽しんでもらえる企画演奏を工夫し、 後半ではOB部員も加わって「山口百恵ヒット 曲メドレー」や「もののけ姫メドレー」など親 しみやすい6曲を演奏し、充実したサウンドで 聴衆の喝采を浴びた。 第17回吹奏楽部定期演奏会 環境福祉ボランティアサークル「アメーバ」 は、御坊市を中心にして「里山」の自然林を守る活動を続ける「里山を愛する会」との合同研修交 流会を7月9日㈯に本校談話室において開き、里山を愛する会の北野久美子氏による講演が行われ た。 また、8月12日㈮・13日㈯にはみなべ町山内の千里観音宿 泊所で恒例の夏合宿を行い、学生、OB、教員合せて16名が 参加した。合宿初日は、印南町川又の植林地の下草刈りを、 夜には南部千里ヶ浜でウミガメのう化の様子を観察した。 2日目は本校裏の浜掃除を行った。また、11月13日㈰には 日高地方青少年を育てる地域づくり事業実行委員会主催の 「未来の森づくり」イベントに参加し、荒れ地に広葉樹の植 浜掃除を終えた「アメーバ」のメンバー 樹を行った。 27 5.2.4 高専ロボコン、プロコン、デザコンについて 「アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト2005」(高専ロボコン2005)近畿地区大会 が10月30日㈰に奈良県大和郡山市の大和郡山市総合公園施設多目的体育館で開催され、近畿地区の 高等専門学校7校から14チームが出場した。 本校からはAチームの「バランシングオクト」とB チームの「アンヴァランス」が出場し、熱戦を繰り広 げた。 今年のテーマは「大運動会」で、遠隔操縦の手動ロ ボットと自律走行型の自動ロボットの2つのロボット を使用して障害物競走を行い、バトンを持った手動ロ ボットが3種類の障害物を克服した後に自動ロボット にバトンを渡し、自動ロボットが高さ3mの壁をよじ のぼって所定の位置にバトンをはめ込んでゴールとい 梯子をくぐる和歌山高専Aチーム うものである。 Aチーム(バランシングオクト)が1回戦、2回戦 と勝ち上がったが、惜しくも準決勝で舞鶴高専Bチームに接戦の末敗れた。Bチーム(アンヴァラ ンス)も1回戦を突破したが、2回戦で涙をのみ、共に全国大会出場はならなかったが、Aチーム (バランシングオクト)は確実な動作に「技術賞」が授与された。 一方、第16回全国高専プログラミングコンテストの競技部門に、コンピュータ部のメンバーが参 加した。1回戦では不本意な成績であったが、敗者復活戦で2位になり見事2回戦に進出するも、 惜しくも決勝には進めなかった。 また、高等専門学校連合会主催の全国高専デザインコンペティション(略称デザコン)に、本校 から応募したチームは残念ながら本選に進めなかった。 5.3 講演会 6月30日㈭に第一回目となる女子学生対象講演会を実施し、女 子学生や女子職員合せて60名が参加した。 この講演会は女子学生のためのテーマを選んで毎年2回開催し ているもので、今回は神戸市在住のシャンソン歌手針生祐子氏を 講師に迎え、 「出会い」をテーマとした講演がなされた。 講師の針生氏は富山生まれで、奈良女子大学理学部物理学科を 卒業。結婚して子育てが一段落した後にシャンソンと出会い、平 成13年日本アマチュアシャンソンコンクール全国大会に出場した 講師の針生氏 のを機にライブ活動を行っている。その後関西のシャンソンの聖 地「シャンソニエ・ジルベール ベコー」のオーディションに合格し、レギュラー出演を続けてい る。 針生氏は、自分自身が体験したことや出会いを歌と絡めながら説明し、その中で我が子を自分の 思い通りに育てようとして激しい反抗を受けたことや「䆦啄同時(そつたくどうじ)」(機を得て両 28 者相応じる得難い好機)が大切であること、そして親子や友人 などと話す時には、いつも相手にプラスの言葉をかけて相手を 尊重することで自分も綺麗になるなどと女子学生に語りかけた。 また、子への親の深い思いを込めた曲「童神」をはじめとする 全11曲を披露し、最後は学生からのアンコール曲「Mother」 を熱唱して講演を締めくくった。講演後には涙を流しながら 「とても感動しました」と感想を述べる女子学生も出るなど、 聴講する学生達 参加者の心に響く有意義な講演会であった。 第二回目(1月17日㈫)は本校の職員で看護師の小川敏子氏 を講師に「すてきな女性へ−思春期からおとなへ−」と題して講演を行った。 講演の中で小川氏は「すてきな女性になるためには、まず自分の体のことを知って、病気から自 分の体を守ることが大切。 」と述べ、思春期の女性の体の変化、女性の健康の目安、性への興味や 悩み、性の病気等について詳しく説明した。 また小川氏は講演の最後に、 「皆さんにはすてきな女性になっていただきたい。自分の心を偽っ てまでも相手とのかかわりを持とうとはしないで欲しい。 」と、さらに「性交渉を通して、今あな たの体に侵入しようとしている病原体の事や、逃れる事ができない妊娠について思いを巡らしてく ださい。嫌な事は堂々と『イヤ』と言える勇気をもってください。」と訴えた。 極めて身近な話題とあって参加した55名の女子学生は熱心に耳を傾けていた。 5.4 交通安全 5.4.1 交通講話 交通安全への意識を高めてもらう目的で、5月19日から6月1日にかけて2∼5学年を対象に、 交通講話(1時間)を実施した。本校ではバイク及び自動車での通学は許可制としており、交通違 反や校則違反をした者には厳しく教育指導を実施している。 最近、事故件数は減少傾向にはあるものの、人身事故や追突事故は依然として起こっており、こ の講話はこれらの事故を少しでも減らそうとするもので、学生主事が校内での規則や昨年の違反や 事故状況などを説明し、自分自身の安全を守る防衛運転を心がけて欲しいと呼びかけた。 その後、参加者全員で交通安全に関するビデオを鑑賞し、交通事故防止への決意を新たにした。 なお講話のスケジュールは、5月19日㈭:2学年、26日㈭:3学年及び4学年、6月1日㈬:5学 年である。 5.4.2 2輪車安全運転講習会 6月27日㈪に御坊自動車学校を会場に、2輪車通学を認めてい る2年生及び3年生を対象とした2輪車安全運転講習会を実施し た。 講習は授業終了時間に合せて14時45分からの第1班(参加12 名)と16時30分からの第2班(参加23名)とに別けて行われ、受 講生は最初に教室で安全運転に関する講義を聴いた後、グループ 29 指導員から運転指導を受ける受講生 に分かれて運転練習を行った。練習の後、一人ずつ運転技能診断試験を実施し、狭く曲がった通 路を走るスラローム走行や幅30㎝の橋の部分をゆっくり走行する一本橋走行等の技術指導を受けた。 「一本橋走行が早い」、「進路変更時の不確認や指示が遅い」等、細かな指摘を受けた受講生もいた が、全体的に運転技術は優秀であるとの講評を得た。参加した学生は、「緊張したが運転技術の再 確認ができて良かった。」と好評であり、改めて安全運転を心がけることを約束していた。 5.5 補導 厚生補導委員会で、17年度に審議対象となった補導件数は115件(交通関係85件、喫煙7件そし て夜間外出等のその他23件)と16年度の87件(交通関係50件、喫煙18件そして夜間外出等のその他 19件)を大きく上回った。停学を含む校長訓告以上の重い補導件数は29件で、16年度の30件と比べ ほとんど変化はない。内訳を見ると喫煙の件数は減り、その他も大きな変化が無い事から、交通関 係の件数が増えたためと見ることが出来る。これは、月に1度の定期的な校門指導を実施したため、 その際にバイクや車の無断持込が発覚するケースが多くなったためである。また、特徴的であった のは、その他事項の中で盗難自転車の無断使用や諸事情から警備が強化された中学校へ無断侵入し 通報されたケースなどがある。 5.6 進路指導関係 昨今の景気回復の波に乗って、卒業生の就職・進学の進路が決まっている。卒業生は本科5年生 が156名、専攻科2年生が14名で、このうち休学中や自営予定で就職や進学を希望しない者を除い た就職者数である本科96名、専攻科10名が企業に就職した。 公務員試験が比較的遅い時期にあるが、今年度は本科生4名であった。 また、本科で53名が本校専攻科及び大学へ進学している。専攻科では2名の学生が大学院へ進学 している。 今年は景気回復の影響も大きく、本科の求人企業数が千社を久し振りに超えた。卒業生達の社会 での活躍も大きな要因と考える。 表5.2 平成17年度卒業生の進路 卒業生 企業就職 機械工学科 43 31 電気情報工学科 40 物質工学科 環境都市工学科 公務員 内専攻科 その他 求人企業数 求人倍率 10 4 1 416 13.4 22 16 8 2 414 18.8 35 19 16 5 223 11.7 38 24 3 11 1 171 7.1 156 96 4 53 18 1224 12.8 メカトロニクス専攻 9 8 1 エコシステム専攻 5 2 1 2 14 10 2 2 本科合計 専攻科合計 1 進 学 30 3 5.7 自己点検結果 学生会は学生会長を中心に校内体育大会や高専祭を確実に運営している。今年度は、学生会活動 における予算の健全化、学生会費の収入とそれに見合った支出を念頭に、企画やクラブ援助費の決 定をするよう指導し、実際に実行できている。夏休みなどの長期休暇中の一定期間、クラブ活動の 自粛を求めたが、それ以外は学寮指導と連携した形で従来に近い活動を保証できたと考える。 クラブ活動への加入者数や高専ロボコンへの参加意欲が低下してきているように思われる。学生 の自主活動の支援について検討する必要がある。クラブの指導教員は複数制としており、定年退職 教員が指導してきたクラブについても複数教員を保証したい。 講演会については、例年年2回ずつ実施してきた。本年は、本校常勤職員の看護師に直接学生の 指導をお願いする方針を決め、第1回目は外部講師の針生氏に、2回目は看護師に講演を依頼し た。外部講師の歌を交えながらの講演は新鮮であり、また看護師と学生との交流としても成功した と考える。今後は、企画の内容によっては女子だけでなく男子学生に拡大した取り組みを考えてお り、有効な企画としていきたい。 交通安全については、数年前の死亡事故を二度と繰り返さないため、学生達にその事実を忘れず、 また安全運転を強調している。完全に事故を無くすことは難しいかもしれないが、通学等で車両を 許可しているからには指導を徹底しなければならない。定期的に校門に厚生補導委員が立ち、朝の 交通指導も実施している。大きな事故が無いことが幸いである。 補導については、校長訓告以上の指導については、二度と繰り返さないよう保護者同席の上で行 なっている。また、学生本人には反省文も課している。今回、中学校への無断侵入があり、学生が 新聞・テレビ等のニュースを余り観ていないのかと感じ、全校集会の時に直接指導を行なった。 本校の立地条件から車両の使用を無くすことが出来ないため、交通安全にはこれまで通り重点的 な指導が必要である。また、若者のマナー等が時代と共に変化しているため保護者との連携がます ます重要となってきた。 進路指導については、年々就職戦線が早くなってきている。そのため、保護者進路指導説明会を 前年度の3月実施を12月に早めて実施した。求人数が多いためか進路についてのんびり構える学生 が少数ではあるが増加してきているように感じられる。4年生での学外実習を契機に、自分の進路 を真剣に考えさせるようにしていく必要がある。 31 6 寮 務 関 係 6.1 概要 本校の学生寮(柑紀寮)は全7棟からなる定員520名の、全国有数の規模を誇る学生寮である。 現在この寮には全寮制対象の低学年男子学生を中心に、定員いっぱいの男女寮生が日々生活してい る。寮での集団生活を通して自立と協調の精神を身につけ、相互の協力と信頼を図り、豊かな人間 性を養えるように努めている。この大規模な寮の運営は、寮務主事以下7名の教員と学生課長以下 4名の事務職員で行われるが、低学年寮生の指導等の多くの部分を各号館、各階に配置した指導寮 生、副指導寮生に委ねている。指導寮生、副指導寮生は寮のリーダーとして、日々の点呼や清掃の 指導、また勉学や悩みの相談まで行っている。これら指導寮生、副指導寮生は高学年寮生から選抜 しているが、極めて意識の高い指導寮生、副指導寮生の確保に成功している。彼らと指導教員との 信頼関係に裏付けされた「自主的な運営」が行われている。 平成17年度寮生数 (平成17年6月23日現在) 1年 2年 3年 4年 5年 専攻科1年 合計 135 128 113 85 55 11 527 (16) (20) (11) (12) (6) (1) (66) かっこ内は女子数 6.2 入寮選考 本校は1・2年生男子を対象に全寮制を実施している。そのため全寮制対象者(通学可能者等の 入寮免除者を除く)で寮の定員の半数近くが占められている(1・2年生女子は、希望すれば優先 的に入寮できる)。男女とも3年生以上の入寮希望者を加えた人数が定員をオーバーした場合には、 3年生以上の希望者を対象に選考を行い、一部の者には入寮を辞退してもらってる。 6.3 生活指導 寮生が規則正しい生活を行うため、1年間で、1年生男女に7回、2年生男子に6回、3年生男 子に3回、4、5年生男子に2回、1∼5年生女子に4回、各40分程度の生活指導を行った。 6.4 食事 寮では朝、昼、夕の三食を寮食堂で提供している。食材料費は1日665円。限られた予算の中で 少しでも魅力ある食事を提供できるように努力を重ねてきた。寮生が好みの食事を選択できるよう に、平成14年度から朝食、昼食、夕食のいずれも二種類のメニューから選択できるようにしている。 32 これにより、喫食率の向上を図っている。また、クリスマス等各種記念日には特別料理などが出さ れ、寮生も楽しみにしている。 6.5 主なイベント等 柑紀寮では、何にでも参加する積極的で活発な寮生を育てるべく、数多くのイベントや行事を 行っている。平成17年度に柑紀寮で行ったイベントや種々の施策、出来事等は以下の通りである。 「指導寮生任命式および研修会」 前期および後期の最初にそれぞれ指導寮生任命式および研修会を行った。前期は、4月6日㈬、 7日㈭に和歌山県日高郡日高町の堺市立日高少年自然の家で指導寮生研修会を実施し、今年度指導 寮生25名、副指導寮生36名、それに学生寮関係教員6名の合計67名が参加した。この研修会は柑紀 寮の運営の要である指導寮生・副指導寮生にその基本的な職務や心構えなどを身につけてもらうこ とを目的に一泊二日でおこなうもので、本年度が2年目となる。研修会では最初に今年度前期の指 導寮生・副指導寮生の任命式が行われた。引き続いて柑紀寮の規則や指導寮生・副指導寮生の役割 をみんなで確認し、柑紀寮をより良くするための問題提起がなされた。それらの問題の中から「マ ナー・ルール違反」、「飲酒・喫煙」、「人間関係」等5テーマについて、1グループ6∼7名に分 かれてグループ討議を行い、各グループで解決策をまとめ、 「挨拶をしない寮生がいたら」や「喫 煙している寮生を見つけたら」など様々な事例を想定して、対応方法をロールプレイ方式で発表し あった。後期は10月13日㈭に行われ、5∼6人一組のグループに分かれて、別室に飾ってある絵柄 を記憶し写す「人間コピー」と呼ばれるゲームでグループ作業における役割分担の重要性を学ん だ後、企業等のQC(クオリティーコントロール)で用いられる要因解析手法を用いて、学生寮の 「水道使用量が多くなる要因」を題材に学習した。 指導寮生任命式 学寮指導の改善策を検討する指導寮生 平成17年度指導寮生は下表の通りである。 役 職 氏 名 委 員 長 5C 寺井 久登 副 委 員 長 5A 三原 和也 5B 保家 正太 33 号 館 1 2 階 指導寮生 1 5A 三原 和也 2 5A 佐藤 佑樹 3 4B 竹原 裕貴 1 5C 山本 祐子 2 3 1 3 4 5 6 7 2 4B 田中 克佳 4C 杉野 光彩 5D 阪本梨津子 5D 越野 智帆 5B 松永 和樹 5B 保家 正太 5C 寺井 久登 4A 山本 将大 3 4A 吉本 隼也 4A 田村 翔平 1 5B 内芝 祐貴 2 5B 釘貫太可志 3 5D 出島 佑樹 1 5C 池永 宇志 2 5C 浦 英之 3 5A 鴻谷 祐輔 1 5B 岩井 俊樹 2 5C 後安 孝信 3 5B 岡村 篤志 4 5A 野田 将芳 5 5B 金田 崇史 1 4A 脇村 真生 副指導寮生 4B 尾西 雄貴 4D 中井 將之 3A 福井 俊希 3B 下坂 幸輝 4D 塚由 彬斗 4D 澤本 英治 4C 西村 美紀 4C 北村 美紀 4D 藤原加奈子 4D 亀井 美希 5D 門前 沙希 5C 鈴木 順子 3D 三谷 翔太 3D 寒川 尚己 3A 加藤 真悦 3C 赤嶺 俊典(前期) 3A 竹内 公康(後期) 3B 福田 匡祐 3B 東 孝則 3C 和中 未魚 3C 宮野 雅士 4B 赤松 孝洋 4D 栗本 裕平 4B 中原 優 4B 児玉 吉晃 4D 坂地 剛政 4D 原田 直輝 4A 笠野 光平 4A 亀田 将平 4B 池上 勇士 4B 奥ノ谷臣吾 5B 久保 喬史 5A 角 治樹 5C 刀祢 裕介 5C 山 由貴 5B 刀祢 貴行 5B 中西 翔 5A 佐藤 大介 5A 田本 光佑 5B 奥村 喜臣 5B 山 英介 4A 岡本 聖央 「避難訓練」 4月14日㈭と10月27日㈭に避難訓練を実施した。本校では全学生の過半数に当たる520名が寮生 活を送っており、近い将来に起きると予想される東南海地震や、不慮の火災に対する備えが必須と なっている。10月には午後4時30分に柑紀寮5号館3階から出火したとの想定で全館に火災警報装 置が鳴動すると、寮生で組織された自衛消防隊員の指示により全寮生が図書館棟前駐車場に設定さ れた集合場所へ避難した。避難開始から10分4秒で全寮生が非難し安否確認が終了するというまず まずの結果となった。今年度から寮生全員に防災用品が入った非常用持ち出し袋を配布し、不測の 事態に備えている。 34 避難訓練風景(4月) 非常用持ち出し袋とその中身 「ウェルカミングパーティー」 5月14日㈯に新入寮生歓迎イベント、第10回ウェルカミングパーティーを開催した。この行事は 新入寮生と指導寮生の親睦を深める目的で毎年この時期に行っているもので、1年生136名と指導 寮生・副指導寮生及び学寮関係教職員の計170名が参加し、バレーボール大会とカレーパーティー を行った。バレーボール大会では、指導寮生をチームリーダーとした26チームが予選リーグを戦っ た後に、決勝トーナメントを行い、最強のチームの座を争った。熱戦後には、先輩女子寮生有志等 による手作りのカレーライスが用意され、一緒に汗を流したもの同士や先輩後輩等仲良く山盛りの カレーをほおばっていた。 バレーボール大会 カレーパーティー風景 「救命講習会」 5月28日㈯に御坊市消防本部の協力の下で普通救命講習会を実施し、低学年の生活指導を担当し ている指導寮生を中心に寮生30名、職員5名の計35名が受講した。また、救命講習会は今回で9回 目になる。参加者は講師から心肺蘇生法などの説明を受けた後、ダミー人形相手に人工呼吸や心臓 マッサージ、そして今回から新たに救命講習に導入されたAED(自動体外式除細動器)による心 臓電気ショックなどについての実技を行った。参加者が熱心に取り組んだ結果、全員が効果測定 (実技試験)に優秀な成績で合格した。 35 心肺蘇生法を習う受講生 AED(自動体外式除細動器)を操作する受講生 「学寮大ボウリング大会」 10月3日から31日の1ヶ月間、恒例の秋のレクリエーショ ンとなった柑紀寮ボウリング大会を御坊市内のボウリング場 で開催し、寮生348名が参加した。この催しは寮生の交流を 目的に一昨年から実施しているもので、今回で3回目となる。 参加者は期間中にボウリングを3ゲーム行い、その点数の合 計を争うもの。参加者の中には生まれて初めてボウリングを する者もいて、ストライク有り、ガター有りと大いに盛り上 がった大会となった。 左から木辻和行君(2位)、 片岡聡一郎君(優勝)、坂口圭祐君(3位) 「寮祭」 11月18日㈮夜から21日㈰の3日間、恒例となっている寮祭を開催し、300名余の寮生が参加した。 オープニングとなる映画上映会に引き続き、バレーボールに大縄跳び、勝ち抜きじゃんけん、フ リースロー、腕相撲、バレーパス、ぐるぐるバット等と多彩なゲームを各寮棟のフロア対抗戦の形 式で行い、豪華景品を目指して熱戦が繰り広げられた。寮祭のフィナーレは各ゲームの成績に応じ て受け取った「富くじ」の大抽選会で、1等賞のアイポッド、座卓や座椅子といった寮生活の便利 グッズ、また食料品詰め合わせといった寮祭ならではのユニークな賞品などの様々な景品の当選者 が決まるたびに会場のあちらこちらから歓声とため息が聞かれた。 富くじに盛り上がる寮生 ビッグな景品を手に大喜びの寮生 36 「ニューイヤースポーツフェスティバル」 1月14日㈯に1学年寮生とその指導寮生がバレーボールと餅つき大会を楽しむニューイヤース ポーツフェスティバルを開催した。この行事は、5月のウェルカミングパーティーとともに1年生 と指導寮生との親睦を目的として毎年開催されているもので、今回で11回目となる。寮の各階の指 導寮生をリーダーにして1年生がメンバーとなるバレーボールチームを作り、予選リーグと決勝 トーナメントを戦い抜くもので、参加全18チームが頂点を目指した。半日以上に渡る熱戦の末、男 子チーム「吉のや」が見事優勝した。バレーボール大会終了後は恒例の新春餅つき大会が開催され、 一年生達は慣れない手つきで杵を振り下ろしていた。つき上がった餅は寮生らの手によって丸めら れ、あんこやきな粉、おろし醤油など、好みのタレで食し参加者達は楽しい一日を過ごしていた。 餅つき大会 餅を丸める寮生 「グリーンキーパー活動」 グリーンキーパー活動とは寮内のボランティア活動のこと で、今年度は約200名の寮生が、花壇班、ゴミ拾い班、草刈り 班、家庭菜園班等に分かれ、各グループともに年間を通じて7 ∼10回の寮内環境整備活動に励んだ。 イモを収穫する家庭菜園班 平成17年度学寮行事一覧 月 4月 日(曜日) 内 容 6日㈬ ・7日㈭ 指導寮生・副指導寮生任命式及び研修会(日高少年自然の家) 7日㈭ 新入生入寮・諸注意・避難訓練・夕食 11日㈪ 1年生生活指導・諸注意 14日㈭ 寮生避難訓練 18日㈪ 2年生男子生活指導・諸注意 19日㈫ 3年生男子生活指導・諸注意 20日㈬ 4・5年生男子生活指導・諸注意 21日㈭ 女子生活指導・諸注意 26日㈫ 月例大掃除 37 5月 6月 7月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 12日㈭ 1年生生活指導・諸注意 14日㈯ 1年生ウェルカミングパーティー 17日㈫ 2年生男子生活指導・諸注意 24日㈫ 寮生総会 28日㈯ 救急救命講習会 31日㈫ 月例大掃除 17日㈮ 1年生生活指導・諸注意・部屋替え 22日㈬ 女子生活指導・諸注意 23日㈭ 2年生男子生活指導・諸注意 26日㈰ 学寮スポーツ大会 29日㈬ 月例大掃除 2日㈯ ・3日㈰ 指導寮生研修会(於:鹿児島高専) 13日㈬ 1年生生活指導・諸注意 14日㈭ 夏季休業前大掃除 15日㈮ 閉寮 1日㈭ 1年生生活指導・諸注意 2日㈮ 2年生男子生活指導・諸注意 7日㈬ 3年生男子生活指導・諸注意 8日㈭ 女子生活指導・諸注意 14日㈬ 4・5年生男子生活指導・諸注意 21日㈬ 月例大掃除 3日㈪ 1・2年生部屋替え 13日㈭ 指導寮生・副指導寮生任命式 18日㈫∼21日㈮ 寮祭 26日㈬ 月例大掃除 27日㈭ 寮生避難訓練 17日㈭ 留学生スピーチ大会(1年生寮生全員参加) 24日㈭ 1年生生活指導・諸注意 30日㈬ 月例大掃除 1日㈭ 2年生男子生活指導・諸注意 22日㈭ 月例大掃除 23日㈮ 閉寮 11日㈬ 1年生生活指導・諸注意 12日㈭ 2年生男子生活指導・諸注意 14日㈯ ニューイヤースポーツフェスティバル 18日㈬ 3年生男子生活指導・諸注意 19日㈭ 女子生活指導・諸注意 24日㈫ 寮生総会 25日㈬ 月例大掃除 1日㈬ 留学生討論会(寮生会・1年生寮生全員参加) 15日㈬ 月例大掃除 3日㈮ 年度末大掃除・部屋替え・閉寮 38 6.6 自己点検結果 学生寮(柑紀寮)は定員520名の全国有数の大規模寮である。1、2年生男子原則全寮制で寮生 全体の約半分を占める。現在、入寮希望者は定員を大幅に超えている状態で、毎年40∼50名に入寮 を遠慮してもらっており、寮の増築が必要と考える。 寮の運営は、寮務主事以下7名の教員と学生課長以下4名の事務職員で行っている。また、毎日 教員1名および非常勤の寄宿舎指導員1名の計2名が当直し、寮の管理を行っている。これに加え て平日には、教員1名が17時30分から21時30分まで寮生の指導にあたっている。さらに、低学年寮 生の指導等の多くの部分を各号館、各階に配置した高学年の指導寮生、副指導寮生に委ねている。 指導寮生、副指導寮生は寮のリーダーとして、日々の点呼や清掃の指導、また勉学や悩みの相談ま で行っている。これら指導寮生、副指導寮生は高学年寮生から選抜しているが、極めて意識の高い 指導寮生、副指導寮生の確保に成功している。彼らと指導教員との信頼関係に裏付けされた「自主 的な運営」ができていると考えている。 勉強面では、最近の入学生の学力低下から、自学自習をサポートするシステムが必要であると考 えている。例えば、学内LANを寮にも整備し、教員や優秀な高学年生がインターネットを通じて 成績不審者の勉強をサポートする。また寮内で高学年寮生が先生役となる寺子屋塾のようなシステ ムを構築していきたい。 建物については、本年度1号館(定員98名)の耐震改修工事の予算処置が決まり、来年度に着工 することになっている。他の号館(2、3、4、5号館)についても耐震強度に問題があるのでは と心配しており、早急の対策が望まれる。一方、2号館の窓枠(アルミサッシ)の全面取替工事が おこなわれ、雨漏りの心配がなくなった。しかし、3号館でも雨漏りがひどく窓枠の全面取替を切 望している。 39 7 各 施 設 の 活 動 7.1 地域共同テクノセンター 7.1.1 受託研究・民間等との共同研究・技術協力依頼・技術相談 受託研究 民間等との共同研究 技術協力依頼・技術相談 件数 2件 4件 12件 金額 3,794千円 1,550千円 7.1.2 民間機関との研究会 代表研究者等 支援機関等 研究会等の名称 機械工学科 教 授 田縁 正幸 財団法人 わかやま産業振興財団 木材産業における新製品・新技術研究交流会 電気情報工学科 教 授 山口 利幸 財団法人 わかやま産業振興財団 ソーラーパワー設備研究交流会 7.1.3 交流会事業 本校が地域産業界との連携で行った事業及び関連事業は次のとおり。 なお、連携団体は和歌山工業高等専門学校産官学技術交流会(事務局:御坊商工会議所)および 南紀熊野産官学技術交流会(事務局:田辺商工会議所)の2団体である。 ① 講演会 ・和歌山工業高等専門学校産官学技術交流会 開催日 平成17年6月20日㈪ 場 所 御坊市「旅路旅館」 講 師 環境都市工学科 助教授 靏巻峰夫 演 題 循環型社会の形成と地球環境の保全はどう結びついているのか −ライフサイクルアセスメントでわかること− ・南紀熊野産官学技術交流会 開催日 平成17年8月23日㈫ 場 所 田辺市「紀伊田辺シティプラザホテル」 講 師 電気情報工学科 教授 藤本晶 演 題 田辺地域の活性化−県庁機能の移転も視野に入れて− ② 見学会 ・和歌山工業高等専門学校産官学技術交流会 開催日 平成17年9月20日㈫∼ 21日㈬ 見学先 トヨタ自動車、愛・地球博 40 ③ 和歌山工業高等専門学校産官学技術交流会技術博覧会 ・和歌山工業高等専門学校産官学技術交流会 開催日 平成17年9月11日㈰ 場 所 御坊市野口オートキャンプ場 1)きのくにミニロボコン大会 2)技術露店市 ④ 研究会 ・ソーラーパワー設備研究会 開催日 平成17年8月12日㈮ 平成17年9月11日㈰ 平成17年10月4日㈫ 平成17年12月15日㈭ 平成18年1月25日㈬ ⑤ 和歌山工業高等専門学校技術懇話会 開催日 平成18年1月25日㈬ 場 所 本校図書館棟1階 視聴覚教室 1)講 演 演 題 和歌山高専への期待 ∼産・学・官連携の新ステージについて∼ 講 師 和歌山県商工労働部産業支援課長 増谷行紀 氏 2)研究発表 木材産業における新製品・新技術研究会 ソーラーパワー設備研究交流会 ⑥ 教員研究発表会 開催日 平成18年3月17日㈮ 場 所 本校図書館1階 視聴覚教室 ・地域に関連する研究 5件 ・一般研究 16件 7.1.4 その他の事業 ① ㈶わかやま産業振興財団等との共催事業 題 目 グローバルものづくりフェア 日 時 平成18年3月14日㈫∼31日㈮(御坊会場:3月22日㈬∼24日㈮) 場 所 御坊会場:本校専攻科棟 1)記念講演 演 題 農工業におけるデジタルモノづくり 講 師 近畿大学経営学部非常勤講師 宇田成徳 氏 2)パネル展示 20テーマ 41 ② 社団法人地盤工学会関西支部への協賛事業 題 目 水・土壌の環境分析セミナー 日 時 平成17年12月16日㈮ 会 場 本校専攻科棟エコシステム工学実験室 1)講演「重金属および無機物質計測技術とその原理」 和歌山工業高等専門学校 物質工学科 助教授 林 純二郎 2)実験「ICP発光分光分析装置による有害重金属分析」 「TOC、硝酸性窒素等の分析」 ③ 地域の市町村にある教育委員会などの要請による出前講座 ●橋本市教育委員会 講 座 名 ラジオの製作 開催日 担当学科 17.8.20 電気情報工学科 開催日 担当学科 17.7.25 17.8.9 講 師 募集人数 対象者 20 中学生 講 師 募集人数 対象者 機械工学科 田縁 正幸 30 物質工学科 米光 裕 20 山吹 巧一 小畑 俊二 ●かつらぎ町教育委員会 講 座 名 動物ロボットをつくろう 君も名探偵コナンになれる −指紋から犯人をさがそう− 鉄を食べるアメーバを作ろう 小学校 雑賀 洋平 5、6年生 17.11.23 電気情報工学科 17.12.18 環境都市工学科 辻原 治 30 開催日 担当学科 講 師 募集人数 低温の体験 17.7.9 物質工学科 くらげロボットの製作 17.7.23 電気情報工学科 (磁性スライム) 地震と振動の科学 徳田 将敏 20 ●印南町切目社会教育センター 講 座 名 冨上健次郎 塩路 修平 渡邊仁志夫 若野憲一郎 25 25 小学校 4∼6年生 この水、きれいかな? 17.10.15 環境都市工学科 大久保俊治 25 自動機械の秘密を探る 17.12.3 機械工学科 溝川 辰巳 25 ボクサーロボットを作ろう 18.2.4 環境都市工学科 尼田 正男 25 42 対象者 ●みなべ町教育委員会 講 座 名 開催日 担当学科 色と遊ぼう色んな世界 17.7.9 物質工学科 風上に進む車 17.8.6 機械工学科 坂田 光雄 20 紙ヘリコプターを飛ばそう 17.10.22 機械工学科 谷口 邁 20 17.11.26 電気情報工学科 ガラスの鶴をつくろう! 17.12.17 物質工学科 アゾ染料の合成と染色 18.1.21 物質工学科 開催日 担当学科 17.8.6 電気情報工学科 エアーホッケーを作って遊ぼ う! 講 師 岸本 昇 林 純二郎 藤本 晶 楠山 崇 森田 誠一 土井 正光 高木 浩一 河地 貴利 募集人数 対象者 20 20 小学校 高学年生 20 20 ●日高川町中津村親子クラブ 講 座 名 暗号解読 ∼忍者の秘密をあばこう∼ 講 師 若野憲一郎 山吹 巧一 募集人数 30 対象者 小学校 1∼6年生 7.1.5 自己点検結果 本年度の活動で特筆すべき事項は次の2点であり、これらの事項は新たな地域連携の先駆けと評 価できる。 ① 日高・御坊地区の和歌山工業高等専門学校産官学技術交流会主催による「技術露天市」及び 「きのくにミニロボコン大会」を実施して、小中学生や住民の多くの参加があり、新たな地域 連携が図れた。 ② 経済産業省の「高等専門学校等を活用した中小企業人材育成事業」公募に向けて、御坊商 工会議所、和歌山県、㈶わかやま産業振興財団、和歌山県工業技術センター、田辺商工会議所、 紀州有田商工会議所、和歌山大学などと連携して、 「紀州材の利用・製品化に関する技術者育 成事業」を企画・公募した(平成18年4月に採択された)。これらの事業企画の過程で、様々 な機関とのネットワークが形成された。 従来からの活動実績では技術相談の件数が減少したが、全般的には、昨年度とほぼ同様の成果で あると判断できる。 43 7.2 情報処理教育センター 7.2.1 公開講座「OpenOffice入門」 日 時:平成17年7月24日㈰ 1日間 時 間:10:00∼15:00 場 所:和歌山工業高等専門学校 専攻科棟 マルチメディア室 対 象:一般、中学生 講 師:本校の教職員 久保井利達 青山歓生 村田充利 尼田正男 真田順 「OpenOffice」はワープロや表計算を可能とした無料で利用できるフリーソフトウエアのOfficeソ フトであり、Microsoft Officeと高い互換性がある。本講座では、表計算ソフトの初心者の一般の 者を対象とし、OpenOfficeの表計算ソフトCalcの講習を行った。Calcの基本操作といった入門編か らはじまり、Calc を利用したデータ整理の方法及びグラフ化等の活用編まで講習を行った。 受講生は中学生5名、社会人1名の計6名が参加した。講師は、本校の教職員5名が担当した。 受講後のアンケートによると、「定期的な実施」を望む意見が多く、本講座は概ね好評であった。 また、 「他のソフトウェアの講習」を望む意見もあり、今後の公開講座の内容に反映させたい。 講師陣による指導風景 7.2.2 パソコンの組み立て(なるほど体験科学教室) 高専祭期間中の平成17年11月5日㈯に、「Making PC ∼パソコンなんて怖くない∼」とのテーマ で、パソコン組み立ての体験を行った。 これは、平成17年度理工系教育推進事業「なるほど体験科学教室」で開設している教室の一つで、 小・中学生を対象に科学の面白さを知ってもらう目的で毎年実施しているものである。 参加者は小中学生4名、講師は情報処理教育センターのスタッフ 徳田将敏 青山歓生 藤田亮介 村田充利 真田順 が担当した。 パソコンの仕組み及び各部品について簡単な説明を行った後、パソコンを1人につき1台組み立 てた。パソコンは市販の組み立てパソコンを利用した。講師の指導下、パソコン筐体への各装置の 組み込みから配線まで行った。 44 組み立て作業風景 組み立てに用いたPCメインボード 7.2.3 Wingnetの利用 Wingネットは教育支援システムである。教師用PCが学生用PCを統括管理し、音声動画等を高速 転送する総合ソフトウェアである。 今回導入したシステムは、基本機能に加え、双方向音声通信機能を導入した。この機能は、語学 教育のCALLシステムとして活用できる。 (平成17年3月16日㈬は、Wingnet講習会を実施し、本 校教職員10名が受講した。) 7.2.4 自己点検結果 情報処理教育センターは学内の情報処理教育の推進とともに地域住民対象の情報処理講習会を毎 年実施しており、地域のIT技術のスキル向上に貢献している。 7.3 図書館 本校図書館は、「誰もが親しみ、利用しやすく」を目標に、諸施策や機材導入・改善に努力を続 けている。学内に対しては、読書感想文コンクール、教員・学生による図書推薦、学生図書委員会 による「図書館だより」発行等、図書館設立当初より継続実施し、図書館に対する意識向上を図っ ている。また、所蔵しているビデオやCD・DVD・LD等をいつでも利用できるよう視聴覚コーナー を設置している。所蔵している図書情報のデータベース化により、端末機を通して容易に検索でき る状態になっている。 7.3.1 活動内容 学生図書委員が中心となり教員図書委員の指導のもと「図書館だより」を年2回発行(第109号、 第110号)した。学生がパソコンで編集、4色刷りとした。また、「読書感想文コンクール入選作品 集・群青」 (第2号)を発行した。編集は国語科で行った。いずれも業者には印刷・製本だけを依 頼した。 「読書感想文コンクール」への応募作品は192編で、その中から、第1席1編、第2席2編、第3 席2編、佳作8編、計13編の作品が選ばれた。表彰式は11月10日㈭に行われ、入賞者には校長から 45 賞状と賞品(図書カード)が授与された。 設備の充実としては、閲覧室に大型美術全集用の書架1基、文庫・新書用書架1基を増設し、美 観を保つとともに、増加する書籍の保管に対処することとした。 4・5年生、専攻科生を対象とした高度な専門書、参考書等を配架しているJABEEコーナー は書籍が増え、益々充実してきている。 また、故障の多かった入館管理システムが更新され、従来よりも管理が行き届くとともに、入館 者統計等のデータが詳細に分析できるようになった。 今年度初めて図書館に、 「職場体験学習」の依頼が近隣の御坊市立名田中学校からあり、8月3 日㈬の1日間、図書館の仕事について中学2年生2名を、図書館職員で学習指導を行った。 例年、校内の大掃除は年5回実施しているが、図書館では、その時に書架・書籍の清掃とともに、 配列の乱れを整理させながら、図書は「日本十進分類法」に基づき分類順に配架していることを教 え、図書館利用の認識をもつように指導している。 7.3.2 自己点検結果 機関別認証評価において、施設・設備で「図書館は平日の夜間も開館しており、学生の学習、教 職員の教育研究活動に広く利用されている。 また、地域にも開放されており、その利用者、貸出冊 数ともに全国高専の上位に位置している。」との評価を受けた。 今年度の図書館利用状況については、以下のとおりである。 平成13年度から5年間の入館者数には大きな変化はないが、平成15年度まで増加していた貸出冊 数が平成16年度から減少に転じている。随分前から全国的に減少が続いているが、本校でもその兆 候が現れてきたように思われる。特に専門分野である「自然科学」、「技術」分野の貸出の減少が顕 著である。また、 「文学」分野の減少も著しい。 より一層授業と図書館との関連を密接にするとともに、一般教養書の充実も必要である。(表 7.1、表7.2) 図書館は学外に公開されており(平成12年8月1日㈫より)、登録者数・入館者数・貸出冊数と もに当初の予想をはるかに超え、特に利用度は全国高専のトップクラスに位置している。自然科 学・工学技術系図書が多く利用されており、この地域にあっては、一般公共図書館にない特色が現 れている。また、歴史・芸術・文学書等も多く借り出されており、登録者区分の広さが伺われる。 中高校生の入館も多く、学習の場として積極的に利用されている。今年度は昨年度より新規登録者 数が増え、更新登録者数を加えると昨年度を上回っている。入館者数は入館管理システム故障によ るカウントダウンにより減少しているが、貸出冊数は昨年度より30%も増加しており、本校学生の 貸出冊数と対照的である。(表7.3、表7.4、表7.5) 学内外のどこからでも検索できるように、平成14年12月16日㈪より本校図書館所蔵図書をWeb 上に公開した。年々アクセス件数が順調に伸びており、今後の利用増加が期待できる。(表7.6) 県内の高専・大学及び地域の公共図書館が参加する「和歌山地域図書館協議会」において、 「和 歌山地域コンソーシアム図書館」を平成13年度に発足させ、同年10月より「蔵書情報の検索・提供 サービス」をWeb上から可能とした。本校では、平成15年2月13日㈭からサービスを開始している。 現在、Web上に公開している図書館は29館で、昨年度より蔵書数で約6.6万冊減少(他機関の登録 ミスのため) 、Web公開数で約14.5万冊増加、アクセス件数は約4万件と年々急増しており、県民 の利用度は高まっている。一方、「貸出・配送サービス」 は、昨年度より11冊増えたとはいえ、送 46 料を受益者負担としていることがネックとなって利用度が低く、郵便局や宅配業者などと県内図 書館間の配送を格安料金で請け負うような契約が結べないかが今後の検討事項となっている。 (表 7.7、表7.8、表7.9) 本校の図書館もまた、IT化社会への適応を余儀なくされており、それに対する改善が急務であ る。運営面においては、一層の設備更新・施設整備を進めるとともに、本校の教育・研究、地域産 業に関する技術資料等の厳選に努め、他方、一般教養図書も学内外からの要望をできるだけ受け入 れる余裕を残す必要がある。各地域の図書館との連携を生かした情報提供サービスを一層強め、情 報発信源としての積極的な取り組みを果たすことが今後の課題である。 表7.1 入 昼 間 (8:30∼17:00) 夜 間 (17:00∼21:00) 合 計 平成13年度 18,968人 (989) 7,416人 (216) 26,384人 (1,205) 館 者 平成14年度 14,552人 (639) 5,114人 (166) 19,666人 (805) 数 平成15年度 20,185人 (818) 6,631人 (225) 26,816人 (1,043) 平成16年度 19,770人 (793) 6,864人 (260) 26,634人 (1,053) 平成17年度 18,724人 (834) 5,575人 (126) 24,299人 (960) * ( )は、一般利用者(内数) * 定期試験期間中の夜間開館は、17:00∼22:00 * 平成13年度は、 「入館管理システム」が3月から故障のため、カウントは11ケ月分 * 平成14年度は、 「入館管理システム」が4月から10月まで故障のため、その間、同一人の入館は1日1回としてカウント そのため、トータルは、例年よりも減少 * 平成17年度は、 「入館管理システム」が6月から10月まで故障のため、その間、同一人の入館は1日1回としてカウント そのため、トータルは、例年よりも減少 表7.2 貸 出 冊 数 分類(NDC) 平成13年度 平成14年度 平成15年度 平成16年度 平成17年度 0 総 記 237冊 (10) 262冊 (23) 302冊 (27) 297冊 (16) 282冊 (5) 1 哲 学 159 (24) 147 (21) 218 (11) 174 (16) 196 (14) 2 歴 史 284 (30) 236 (23) 295 (12) 237 (25) 195 (26) 3 社会科学 410 (33) 345 (47) 414 (25) 337 (20) 303 (16) 4 自然科学 1,239 (52) 1,613 (79) 1,468 (62) 1,478 (83) 1,310 (52) 5 技 術 2,039 (106) 2,529 (85) 2,369 (104) 2,230 (109) 1,706 (78) 6 産 業 55 (8) 49 (7) 37 (2) 67 (11) 35 (7) 7 芸 術 2,191 (165) 2,004 (48) 2,585 (75) 2,255 (44) 2,320 (210) 8 言 語 209 (15) 216 (9) 388 (9) 312 (6) 260 (2) 9 文 学 1,434 (127) 1,722 (73) 1,619 (66) 1,551 (154) 1,386 (169) そ の 他 30 (1) 0 (0) 0 (0) 0 (0) 0 (0) 図 書 合 計 8,287 (571) 9,123 (415) 9,695 (393) 8,938 (484) 7,993 (579) 593 (49) 627 (35) 528 (21) 616 (79) 9,716 (464) 10,322 (428) 9,466 (505) 8,609 (658) 雑 誌 609 (54) 合 計 8,896 (625) * ( )は、一般利用者(内数) * 「その他」は、書誌データ未登録図書 47 土曜日貸出冊数(内数) 平成13年度 平成14年度 平成15年度 平成16年度 平成17年度 531冊 723冊 424冊 494冊 465冊 * 平日の貸出冊数については、昼間・夜間の区分はしていない。 表7.3 一般開放に伴う学外利用者職業別登録者数 区 分 平成12年度 平成13年度 平成14年度 平成15年度 平成16年度 平成17年度 合 計 小 学 生 0人 0人 0人 0人 0人 1人 1人 中 学 生 25 45 24 29 25 23 171 高 校 生 9 12 17 13 2 6 59 大 学 生 5 7 4 4 0 4 24 専門学校生 3 1 2 1 0 15 22 会 社 員 25 28 17 9 7 8 94 公 務 員 17 10 6 5 3 2 43 農 業 0 1 2 0 1 0 4 自 営 業 13 4 1 2 1 2 23 主 婦 9 2 1 0 0 1 13 そ の 他 25 16 13 14 12 10 90 131 126 87 77 51 72 544 39 75 72 66 52 304 165 162 149 117 124 848 新規登録者 計 年度更新者 計 合 計 131 * 平成12年8月1日から一般開放 表7.4 一般開放に伴う学外利用者入館者数 平成12年度(平成12年8月1日∼平成13年3月31日) 利 用 時 間 平 日 9時∼17時 464人 17時∼21時 61人 土 曜 日 464人 61人 10時∼16時 合 計 合 計 525人 49人 49人 49人 574人 * 平成12年8月1日から一般開放 平成13年度 利 用 時 間 平 日 土 曜 日 合 計 9時∼17時 890人 890人 17時∼21時 216人 216人 10時∼16時 合 計 1,106人 * 平成14年3月「入館管理システム」故障のため、カウントは11ケ月分 48 99人 99人 99人 1,205人 平成14年度 利 用 時 間 平 日 9時∼17時 547人 17時∼21時 166人 土 曜 日 547人 166人 10時∼16時 合 計 合 計 713人 92人 92人 92人 805人 * 平成14年4月から10月まで「入館管理システム」故障のため、その間、同一人の入館は1日1回としてカウント、 そのため、トータルは、例年よりも減少 平成15年度 利 用 時 間 平 日 土 曜 日 合 計 9時∼17時 777人 777人 17時∼21時 225人 225人 10時∼16時 合 計 1,002人 41人 41人 41人 1,043人 平成16年度 利 用 時 間 平 日 土 曜 日 合 計 9時∼17時 745人 745人 17時∼21時 260人 260人 10時∼16時 合 計 1,005人 48人 48人 48人 1,053人 平成17年度 利 用 時 間 平 日 土 曜 日 合 計 9時∼17時 757人 757人 17時∼21時 126人 126人 10時∼16時 合 計 883人 77人 77人 77人 960人 * 平成17年6月から10月まで「入館管理システム」故障のため、その間、同一人の入館は1日1回としてカウント、 そのため、トータルは、例年よりも減少 表7.5 一般開放に伴う学外利用者分類別貸出数 分 類 平成12年度 平成13年度 平成14年度 平成15年度 平成16年度 平成17年度 合 計 0 総 記 17冊 10冊 23冊 27冊 16冊 5冊 98冊 1 哲 学 10 24 21 11 16 14 96 2 歴 史 12 30 23 12 25 26 128 3 社会科学 9 33 47 25 20 16 150 4 自然科学 51 52 79 62 83 52 379 5 技 術 23 106 85 104 109 78 505 6 産 業 4 8 7 2 11 7 39 7 芸 術 41 165 48 75 44 210 583 8 言 語 12 15 9 9 6 2 53 9 文 学 122 127 73 66 154 169 711 そ の 他 22 1 0 0 0 0 23 雑 誌 47 54 49 35 21 79 285 合 計 370 625 464 428 505 658 3,050 * 平成12年8月1日から一般開放 * 「その他」は、書誌データ未登録図書 49 表7.6 本校図書館蔵書検索アクセス状況 平成14年度 平成15年度 平成16年度 平成17年度 合 計 690件 983件 1,381件 1,405件 4,459件 アクセス件数 * 平成14年12月16日からWeb上に公開(アクセス可能) 表7.7 和歌山地域コンソーシアム図書館参加館蔵書数・Web公開状況 平成18年3月31日現在 館 名 歌 山 和 館 689,507 511,861 2 和 歌 山 県 立 医 科 大 学 図 書 館 97,550 97,550 3 近 畿 大 学 生 物 理 工 学 部 図 書 室 66,866 52,161 4 高 館 314,491 130,001 5 和 歌 山 信 愛 女 子 短 期 大 学 図 書 館 50,685 50,658 6 和 歌 山 工 業 高 等 専 門 学 校 図 書 館 81,309 81,309 7 和 歌 山 県 立 図 書 館 711,063 711,063 8 和 歌 山 市 民 図 書 館 406,977 406,977 9 海 南 市 中 央 公 民 館 5,000 0 10 橋 本 市 図 書 館 22,677 22,677 11 有 田 市 図 書 館 67,107 67,107 12 御 坊 市 立 図 書 館 70,499 70,499 13 田 辺 市 立 図 書 館 148,802 148,802 14 新 宮 市 立 図 書 館 84,644 84,644 15 海 館 57,236 57,236 16 紀 の 川 17 紀 の 18 紀 の 山 南 学 附 大 学 図 書 図 書 下 津 市 立 粉 河 図 書 館 15,000 0 川 市 立 那 賀 図 書 館 33,347 0 川 市 立 桃 山 図 書 館 32,135 24,899 19 紀 の 川 市 立 貴 志 川 図 書 館 66,956 66,956 20 岩 出 市 立 駅 前 ラ イ ブ ラ リ ー 22,165 22,165 21 か 館 56,185 56,185 22 湯 浅 町 立 図 書 館 25,718 0 23 美 浜 町 立 図 書 館 38,868 38,868 24 み 館 63,758 63,758 25 白 館 29,888 0 26 上 館 39,878 39,878 27 串 館 27,307 0 28 那 館 42,210 0 29 紀 美 野 町 文 化 セ ン タ ー 図 書 室 20,759 20,759 3,388,587 2,826,013 つ な 市 属 Web 公開数(冊) 1 野 大 蔵書数(冊) ら べ 浜 富 田 立 立 立 町 町 勝 町 町 町 本 智 ぎ 浦 図 町 図 図 図 立 立 書 書 書 図 図 立 書 書 書 図 書 合 計 50 表7.8 和歌山地域コンソーシアム図書館蔵書検索アクセス状況 アクセス件数 平成13年度 平成14年度 平成15年度 平成16年度 平成17年度 7,943件 17,107件 29,626件 38,341件 40,052件 * 平成13年度は10月から3月までの件数 表7.9 和歌山地域コンソーシアム図書館 「貸出・配送サービス」 実施状況 貸出・配送(冊) 平成13年度 平成14年度 平成15年度 平成16年度 平成17年度 25 43 49 70 81 * 平成13年10月1日からサービス開始 51 8 国 際 交 流 関 係 8.1 本校外国人留学生との交流 平成17年度、本校にはカマルゴ・ルラン・ハビエル・ダビット君(専攻科メカトロニクス工学専 攻1年:コロンビア)、モハマド・ファイザル・ビン・ハムリー君(機械工学科5年:マレーシア)、 ゴー・リング・ウエイさん(電気情報工学科5年:マレーシア)、ブンラーボン・スダーバンさん (物質工学科5年:ラオス)、ペレーラ・セナラット・アラッチゲーチャミンダ・ニロシャン君 (電気情報工学科4年:スリランカ)、ラザウイ・ホノロシャヒ・ハディ君(物質工学科4年:イ ラン) 、ムハマド・ナイム・ビン・シャアリン君(機械工学科3年:マレーシア)リー・ウェイ・ チヤン(物質工学科3年:マレーシア)レー・デウク・チー(環境都市工学科3年:ベトナム)の 9名の留学生が在籍している。本校の国際化をさらに進めるためには、留学生数の増加が必要であ ると思われ、今後も留学生の積極的な受け入れを推進する。また、上海電機学院との学生交流も 行っており、国際交流を進めている。このような留学生と本校日本人学生との交流を活発にし、本 校学生の国際感覚が少しでも向上するように努力している。 以下に、今年度実施した留学生との交流を紹介する。 「留学生サイクリング&バーベキュー大会」 11月23日㈬に留学生サイクリング&バーベキュー大会を実施し、本校に在籍する留学生と、留学 生の世話役の日本人チューター(外国人留学生相談員)、それに本校教職員併せて16名が参加した。 サイクリングは本校から道成寺までの往復で、道成寺近くの空き地でバーベキューを行った。帰り には北塩屋のみかん農園でミカン狩りを楽しんだ。 バーベキューを楽しむ留学生とチューター ミカン狩りを体験する留学生ら 52 「留学生ボウリング大会」 12月19日㈪に留学生ボウリング大会を開催し、本校に在 籍している留学生8名とそのチューター、留学生担当教員 等総勢16名が参加した。大会は2ゲーム中の最高得点で争 われ、マレーシアから機械工学科5学年に留学中のモハマ ド君が189点で優勝した。 ボウリング大会後の記念撮影 「留学生討論会 −世界はファミリ−」 2月1日㈬に留学生交流討論会「世界はファミリー」を開催した。この催しは留学生と日本人学 生との交流推進を目的として年1回開催されているもので、今回で7回目となる。今回のテーマは 「食文化」で機械工学科2年生の直川君の司会により、現在本校に在籍しているマレーシア、ラオ ス、イラン、スリランカ、ベトナムからの計7名の留学生と日本人学生の代表者7名が質問し合う 形式で進められた。日本人学生からの「見た目は悪 いがおいしい母国料理は?」との質問に、マレーシ ア出身のリー君は「トカゲのスープ」と答え、参加 者から驚きの声が上がった。また留学生からの「日 本ではなぜ味のないこんにゃくを食べるのですか」 や「麺を音を立てて食べるのは行儀が悪いのでは」 の問いに日本人学生が答えに窮する場面もあった。 参加した本校学生約140名は色々な国の食文化に触 れる貴重な時間となった様子であった。 留学生討論会「世界はファミリー」 「きのくにサイエンスセミナー」 毎年恒例となった「きのくにサイエンスセミナー」を1月21日㈯、1月28日㈯、2月4日㈯に開 催した。本セミナーは、留学生、日本人学生、教職員および一般の方々を対象に実施され、主に県 内の有識者を講師に招いて様々な科学分野の研究について語ってもらい、参加者に科学への興味を 深めてもらうことを目的としている。また、留学生には各種文化教室も開かれ日本文化に触れても らう機会になっている。 今年度の内容は以下の通りである。 53 第1回:1月21日㈯ 10:00 ∼ 13:00 ∼ 「DPH過熱蒸気装置が生み出す先端技術」 瀬田興産化工㈱ 代表取締役社長 川村 泰三 氏 「紀州てまり教室」 宮原 浩子 氏 第2回:1月28日㈯ 10:00 ∼ 14:00 ∼ 「歴史の道∼古熊野∼」 和歌山県観光ガイド専門員 紀州語り部 谷川 節子 氏 「紀州備長炭窯だし体験教室」 岩樹工房 岩田 幸一 氏 第3回:2月4日㈯ 10:00 ∼ 「医療リスクを考えるヘルスアップ事業」 横河商事㈱関西支社関西技術部 富山 博 氏 第1回: 「DPH(デュアルパックヒーター)過熱水蒸気装置が生 み出す先端技術」と題した講演会が行われ、本校学生およ び職員併せて52名が聴講した。講演の中で川村氏は、自ら 考案した電磁誘導加熱方式の流体加熱装置DPHの形を雪 の結晶を見て思いつき、その後試行錯誤の末に今の製品に 行き着いたと開発の裏話を紹介した。また、本装置に水を 通すと、常識では考えられない常温で1300℃の水蒸気にな ることを説明し、その蒸気を使うとウメの実の場合3時間 で柔らかく美味しく食べられることや鰹節が10時間ででき 講演する川村氏 あがるなど地元食品分野へも応用されつつあることを紹介 し、今後は医療機材の殺菌等にも応用されるだろうと熱く 語った。参加者はDPHの開発秘話やそれが身近にある地 元の食品に応用される話に熱心に耳を傾けていた。 午後には、和歌山の伝統工芸品である紀州てまり教室が 開かれ留学生7名が参加した。参加者は講師の指導の下で、 色とりどりの紀州てまりを作った。 紀州手鞠の作製に挑戦する留学生 54 第2回: 「歴史の道 ∼古熊野∼」と題した講演会を開催し、本校 学生、教職員、一般市民併せて90名が参加した。講演の中で 谷川氏は、熊野信仰についての歴史を説明した後、京都から 那智大社に至る熊野街道を百数十枚のスライドを用いて紹介 した。参加者は世界遺産に関する講演ということもあって熱 心に耳を傾けていた。 午後には、田辺市上芳養にある「岩樹工房」で留学生対 象の紀州備長炭窯だし体験教 室を開催した。参加したのは、 熊野古道について話をする谷川氏 マレーシア出身のリング・ ウエイさん(電気情報工学科5年)、ナイム君(機械工学科3年)、 リー君(物質工学科3年)、スリランカ出身のニロシャン君(電気 情報工学科4年)、ベトナム出身のチー君(環境都市工学科3年) の5人。留学生は工房の岩田幸一氏の指導のもと、ステンレス製の 窯だしを体験する留学生 鍵棒を用いて約1000℃の窯から真っ赤な備長炭を掻き出した。 第3回: 「医療リスクを考えるヘルスアップ事業」と題した講演が 行われ、本校学生および職員併せて82名が聴講した。講演で 富山氏は、栄養の偏り、運動不足、飲酒、喫煙等の生活習慣 が、加齢と共に高血圧、糖尿病、高脂血症を引き起こし、そ れらが悪化すると心筋梗塞、脳卒中、がんに至ることを統計 的に説明した後、胃カメラなどの医療機器や健康教育プログ ラムなどの開発状況を紹介した。少子高齢化に向かう中で、 深刻な問題になりつつある健康問題とあって、参加者は真剣 に話を聞いていた。 講演する富山氏 8.2 上海電機技術高等専科学校(現上海電機学院)との交流 本校では“国際性を備えた人材の育成”を教育研究理念の中に謳っており、国際的にも開かれた 学園を目指している。その具体的方策の一つとして、上海電機技術高等専科学校との交流を進めて いる。上海市は、人口が約1,700万人で、経済も急激に成長している世界最大級都市の一つであり、 また数多くの日本のメーカーが進出していることでも有名である。この上海市にある学生数約1万 人の上海電機技術高等専科学校と交流することは、近い将来技術者として企業に就職する本校の学 生にとって、非常に有意義であると考えている。 本校と上海電機技術高等専科学校の両学生の有意義な交流が実現することを目指して、平成14年 度に和歌山高専の教員が上海電気技術高等専科学校を訪問して交流協定を締結した。平成16年度よ り、相互に短期留学というかたちで学生交流が始まった。本年度の交流について紹介する。 55 「上海電機技術高等専科学校からの本校への短期留学」 上海電機学院の学生12名、教員2名が7月11日㈪から2週間短期留学を行った。 和歌山高専を訪れた一行は日本人学生と一緒に授業を受けたり、和歌山県内の企業を訪問したり して、日本との交流を深めた。また学生同士の交流も毎日のように行われ、両校の学生達は身振 り手振りを交えながら英語でコミュニケーションを図っていた。歓送会に浴衣姿で現れた留学生 は、韮澤校長から一人一人修了証を受け取り「親切にしてくれてありがとう」 、「日本が大好きで す」、 「これからも交流を続けましょう」等と感想を述べていた。 本校の学生と一緒に授業を受ける留学生 柔道を習う留学生 スポーツ大会で交流 浴衣を着る留学生 「上海電機学院院長が本校を訪問」 11月16日㈬に上海電機学院の呉志清副校長以下6名が本校を訪れた。本校に到着した一行は韮澤 弘志本校校長らと会談し、両校学生の長期留学や単位互換協定などにも話が及ぶなど、今後の交流 を発展させる上で有意義な機会となった。 56 会談後の記念撮影 学内を見学する上海電機学院の教員 「上海電機学院への短期留学」 3月20日㈪から3月31日㈮の日程で、本校本科生6名、専攻科生4名、それに引率教員2名の計 12名が上海電機学院に短期留学した。上海電機学院では学生・教職員から「熱烈歓迎」され、12日 間の滞在期間中歓迎会や授業・クラブの見学、学生との交流、中国語・中国武術の講義、上海市内 観光等のスケジュールを楽しんでいた。訪問した学生の中には初めての海外旅行という者もおり、 最初は中国の学生たちとどのように接したらよいか戸惑う場面もあったが、中国の学生のリードで 英語・中国語・日本語を交えての交流が始まった。学生同士の交流会では、中国の学生が歌・踊 り・書道などの中国文化を披露し、本校の学生が日本の歌・ゲームを披露する等、お互いの文化を 紹介し、交流を深めていた。 記念撮影 本場の餃子の作り方を教わる本校学生 学生交流 企業見学 57 8.3 その他の国際交流 「中央アジア諸国からの訪問」 4月14日㈭に中央アジアのウズベキスタン、カザフスタン、タジキスタン、キルギス、トルクメ ニスタンの一行23名が、本校を訪問した。一行はJICA(独立行政法人国際協力機構)の招へい により来日したもので、和歌山県下では海友会(芦口征史会長)が受入活動を行っている。本校に 着いた一行は、始めに米光国際交流委員長から説明を受けた後、各科の実験室や情報処理教育セン ター、それに図書館等の施設を視察した。 本校の説明を受ける中央アジアからの訪問団 記念撮影 「アフガニスタンからの訪問」 2月2日㈭にアフガニスタンの公務員の一行15名と関係者3名が本校を訪れた。一行はJICA の招きで来日し、ボランティア団体「海友会」のサポートで紀南地方を訪れている。本校に到着し た一行は、和歌山県環境生活部共生推進局男女共生社会推進課長の神徳佳子氏から男女共同参画の 必要性や和歌山県の状況についての講演を聴講し、意見交換した。その後、本校の概要について藤 本晶教務主事から説明を受け、質疑応答を行うなど日本の事情を興味深げに学んでいた。 記念撮影 本校の説明をする藤本教務主事 58 8.4 自己点検結果 本年度は9名の外国人留学生が在籍し、過去最高となった。本校の国際化を推進するためにも今 後も外国人留学生の受入を積極的に行う必要がある。そのためには、編入生枠を広げる努力をした り、私費留学生の受け入れ体制を整備する必要がある。生活面では、編入学する3年次には各人に 日本人チューターを付けケアしている。住居は日本人学生と同じ学生寮で、疎外感を与えないよう に配慮している。施設面では、男子寮では、個室を与え、また留学生専用の補食室、シャワー室が 設置されている。しかし、女子寮では、相部屋で、シャワー室や専用の補食室もなく、設備の充実 が望まれる。留学生対象のイベントも多く実施しており、充実した生活を送れるようにしている。 昨年度より、上海電機学院との学生交流(2週間程度の短期留学)を始めており、今年度も双方 から10名程度の学生が相手校を訪問し、授業や実習の見学、学生交流、他国の文化を学んだ。この ような交流は学生の国際感覚の向上に役立つと思われ、続けていきたいと考えている。 59 9 人 権 教 育 活 動 9.1 平成17年度の活動 人権セクハラ教育委員会の活動を報告する。第1回目の委員会において、本校の人権教育に関す る基本方針と本年度の人権教育計画を確認した。計画に基いて、人権に関する講演会、新入生の人 権アンケートを実施した。 9.2 人権講演会 9.2.1 職員対象講演会 演 題: 「セクシャルハラスメント及びアカデミックハラスメントについて」 講 師:小笠原正仁 和歌山人権研究所研究員、大阪学芸大学非常勤講師 月 日:12月15日㈭ 概 要: 人権講演会は、人権・セクハラ問題に対する啓蒙と発生防止を目的として毎年開催 している。小笠原氏は「セクハラ防止とは前提となっている意識(男性中心の社会) を如何に開放するかということ」と表現し、「学生と教師は垂直の関係であり、その ような中で権威主義を排除し、信頼関係を如何に構築するかが大切」と説明した。 また、「(セクハラ)相談窓口を作るだけでなく、問題を提起されたら必ず動き、そ して被害者を救済することが大切」とアドバイスされた。 9.2.2 学生対象講演会 ① 1学年対象 演 題:「エイズについて」 講 師:御坊保健所 野尻孝子所長 月 日:10月5日㈬ 概 要: この講演会は毎年1年生を対象に実施している。事前に、エイズについての アンケート調査を行い、保健所側で集計・分析し、学生の認識を把握された上 で講演された。また、野尻所長は、エイズに対する正しい認識と性に関する知 識を様々な角度から説明された。 青年海外協力隊特別講演会 講 師:体験発表(大畑光央氏)、 松浦亜希氏(国際協力推進員)、 松井涼子氏、中住文江氏 月 日:11月17日㈭ 概 要: 講師がインドネシアに溶接の指導員とし て派遣され、戸惑いながらも信頼関係を築 き、設備の改善や安全意識の徹底を図りな 60 講演風景 がら指導したことを紹介された。最後に、「技術を学んでいる皆さんが今後に 生かす方法として海外協力隊も選択肢の一つです」と締めくくった。 また、JICA(独立行政法人国際協力機構)の活動内容の紹介とビデオ上 映「どんな夢?」を実施した。 ② 2学年対象 演 題:「食生活と健康について」 講 師:御坊保健所 野尻孝子所長 月 日:10月4日㈫ 概 要: 最近の若者はインスタント食品やスナック菓子を好んで食べている。特に 学寮生活を送っている寮生は、夜中や土日の食生活が学生本人に任されており、 心配である。そこで、演題の内容で講演いただいた。スライドで分かりやすく、 健康に良い食品、緑黄色野菜の効果など詳しく紹介していただいた。 ③ 3学年対象 演 題:「メディアと人権」 講 師:和歌山人権研究所 小笠原正仁氏 月 日:10月5日㈬ 概 要: サザエさんやドラえもんなどのアニメから女性の生き方、女性差別の構造 など説明された。また、現在はインターネットの時代であり、自ら発信した情 報は全世界にオープンにされる。したがって、我々は否応無く国際社会に生き、 情報発信は国際的に重大な責任が伴うことを解説された。 9.3 平成17年度近畿地区高等専門学校人権教育連絡協議会 日 時:平成17年10月7日㈮ 13:00∼15:40 場 所:ホテルアウィーナ大阪 主 管:神戸市立高専 参 加:近畿地区7高専より11名が参加。本校から坂田及び謝が出席した。 議 事:学生間で起こったセクシュアルハラスメントの対策について 教員と学生間でのセクシュアルハラスメントの事例は比較的多く、大学等の事例を 参考にして対処している。しかし、学生間での事例が少なく、どのように対処してい るのか情報交換した。 数校から学生間の事例が報告された。同一学校の学生同士、特にクラスメイトの場 合、その後の授業や寮生活を送る上で細かな配慮が必要となる。なかには自殺行為に まで陥った場合があり、被害者には大きなダメージとなっている。相談員の体制整備、 カウンセラーとの連携強化が必要である。 承合事項:1.人権問題となるような事例とその対処について ・インターネットの掲示板への書き込み(事実無根)があり、学生間の携帯メー 61 ルで広がる。講演会を開催して指導。・学寮内で教員と学生間で起きた。 2.学生対象の啓発活動と相談窓口 ・各高専の活動及び相談員制について。 ・非常勤カウンセラーは週1回来校している高専が多い。 3.人権委員会の年間計画と活動内容 ・人権講演会やビデオ上映、人権合同特活など。 ・人権作文の実施(2高専)。 4.高学年及び専攻科生の人権教育 ・どの高専も取り組みは少なく、一部の高専で講演や資料配布を行っている。 5.個人保護法での配慮 ・各高専とも広報誌やホームページに写真を載せる場合、個人の内諾を得るか、 個人が特定できないようにしている。・研究者総覧の顔写真やEメールアドレ スは削除している。 ・個人情報法保護法では、写真をホームページに掲載する場合、学生本人及び保 護者の承諾を文書で得る必要がある。 9.4 人権に関する新入生アンケート このアンケートは、本校における人権教育をすすめるために、毎年新入生を対象に実施している。 設 問 回 答 実数(人)比率(%) 1.性別 A.男 B.女 137 20 87 13 2.出身中学校 A.県内 B.県外 143 13 91 8 3. 「人権教育」または「同和教育」について ①小学校時代に受けましたか A.はい B.いいえ 117 38 75 24 ②中学校時代に受けましたか A.はい B.いいえ 141 14 90 9 ③どんな方法で受けましたか (複数回答可) A.ホームルームで B.授業(社会科など)で C.講演を聞いて D.ビデオを見て 69 83 49 85 44 53 31 54 ④理解が進みましたか A.はい B.いいえ C.どちらともいえない 88 6 46 56 4 29 ⑤あなたの受けた人権教育(同和教育) はどんな内容でしたか(複数回答可) A.職業に対する差別 B.人種差別 C.男女差別について D.セクシャルハラスメント E.学力・運動能力差別 F.身体障害者問題 37 78 66 29 15 109 24 50 42 18 10 69 62 ⑥人権教育(同和教育)の進め方はどの ようなものでしたか(複数回答可) G.人権の歴史 H.自分達の人権 I.「いじめ」 について J.部落問題の現状 K.部落の成り立ち L.水平社運動 M.その他(記述欄) 41 53 79 53 31 23 2 26 34 50 34 20 15 1 A.先生が一人で話をする B.先生の話のあとで意見発表 C.映画などを見て感想文 D.映画などを見て感想文・討論 E.本を読んで感想文を書く F.本を読んで感想文・討論 G.アンケート調査後討論 60 81 88 17 29 7 16 38 52 56 11 18 4 10 12 31 24 6 14 33 46 14 1 8 20 15 4 9 21 29 9 1 7 66 56 19 4 42 36 12 33 121 21 77 25 129 16 82 ⑦その時の雰囲気や感想を率直に書いて下さい。(記述欄) 4.現実の社会での色々な差別(排除)について ①今の社会にあると考えられる差別のう ち、最も関心のあるものは何ですか (複数回答可) A.職業に対する差別 B.人種差別 C.男女差別 D.セクシャルハラスメント E.学力・運動能力差別 F.身体障害者に対する差別 G.いじめ H.部落差別 I.その他(記述欄) ②その差別がなぜ起きていると思いますか(記述欄) ③その差別をなくすことはできると思い ますか A.放っておいてもなくなる B.努力すればなくなる C.努力しても難しい D.できない ④設問③の答えの理由を書いてください。(記述欄) 5.自分自身が差別されたり、いじめられたと思う経験について ①そのような経験がありますか A.はい B.いいえ ②「はい」の場合、その経験はどのようなことですか(記述欄) 6.自分自身が差別したり、いじめをした経験について ①そのような経験がありますか A.はい B.いいえ ②「はい」の場合、その経験はどのようなことですか(記述欄) 7.あなたの周りでの差別やいじめについて ①あなたの周りで差別やいじめがあった ことがありますか A.はい B.いいえ 111 43 71 27 ②もし、あなたの周りで差別やいじめが あったとしたらあなたはどうしますか A.なくなるように積極的行動 B.なくなるように何らかをする C.何もできない 6 90 58 4 57 37 ③いじめが起きる原因は何だと思いますか(記述欄) 63 8.自分自身の人権について ①自分自身の人権が侵されていると思っ たことはありますか A.はい B.いいえ 15 137 10 87 ②「はい」の場合どのようなことですか(記述欄) 9.学校生活、私生活(寮生活を含む)における悩みごとについて ①あなたは現在、学校生活・私生活(含 む寮生活)について悩み事はあります か A.はい B.いいえ 80 77 51 49 ②「はい」の場合どのようなことですか (複数回答可) A.学校での人間関係 B.寮での人間関係 C.家族関係 D.学業 E.金銭 F.将来の進路 G.その他(記述欄) 18 25 5 48 26 23 4 11 16 3 31 17 15 3 ①「いじめ」を受けたり色々な悩み事が あった時の相談相手はいますか A.いる B.いない 107 49 68 31 ②前問で「いる」の場合、おもな相談相 手は誰ですか(複数回答可) A.祖父母 B.父 C.母 D.兄弟 E.友人 F.教師 G.カウンセラー H.その他(記述欄) 9 27 41 17 82 14 3 2 6 17 26 11 52 9 2 1 10.悩み事の相談相手について 11.本校の人権教育に対する希望や意見を率直に書いて下さい(記述欄) 人権に関する新入生アンケート集計結果(記述回答) 類似性の強い記述をまとめています。 【記述1】 (3−⑦)小中学校時代の人権(同和)教育の感想・雰囲気を書いてください。 ・みんな静かだった。・みんな真剣な面持ちでいた。・授業をやることでいろいろと知ったことや 学んだことがあった。・差別する人もされる人も絶対に幸せになれない。・障害者についての体験 をした。・しんどさがわかった。 ・映画を見て、文句を言いながら感想を書いた。・ほとんどの人が眠たそうだった。・もっと短く すればよいと思った。・重い空気が漂っていた。・うるさかった。・夏休みの宿題になっていた。 ・部落差別は、いまや関係ないので特に気にしていない。・気持ちの中では分かっていても、それ を言葉で表せないのでなんとなくイライラしていた。 【記述2】 (4−②)その差別がなぜ起きていると思いますか。 A 職業に対する差別 ・人が持った能力に差がある。 B 人種差別 ・歴史に深く根付いている。・戦争で白人が勝ったから。・努力しないから。 C 男女差別 ・女性が仕事をすることに対して理解がない人がいる。また、権力を乱用する人 がいる。・昔のように女の人は家事ばかりするべきという考えが残っているから。・男尊女卑の 時代があったから。・男女平等になりつつあるが、まだ完全ではないので今後どうなるか気にな る。・一部の男は、女性が男性より能力が低いと勝手に思い込んでいる。・区別を差別と取り違 64 える人がいる。 D セクシャルハラスメント ・男女それぞれの性欲の暴走。・これからも人間は、同じ力や能 力を身につけることは絶対にないから。 E 学力・運動能力差別 ・人間と人間の間に上と下ができてくるから。・自分が上に立てばい い。・人が他人を見下すから。・運動出来ない子がいるから。 F 身体障害者に対する差別 ・普通の人との違いが有るから。・身体障害者は、普通の人と同 じような動きをすることが出来ないから。・単に健常者からみれば扱いづらいという理由じゃな いかと思う。・人に対する理解の少なさ。 G いじめ ・人の心にある独占欲や自己中心的な考えが原因。・人のことを考えられない人が いる。・いじめられても先生に言わない。・古い考えをもっている人がいる。・いじめられてい る人にも何か問題がある。・いじめに関係しない自分もいじめられるのではないかと言う不安が あるから。・いじめることが楽しいと思う人がいる。・その人の意思表示が弱いからだと思う。 H 部落差別 ・人が昔のことにこだわるから。・何百年も続いてきた差別は簡単にはなくなら ない。 I その他 ・気の強い人と弱い人がいるから。・人より上に立ちたいという欲を持っている から。・ハンデのある人がいると、その人のほうができることが少ないので馬鹿にしてしまう。 ・差別をする人がいるから。・いろんなストレス。・自分と違っている人を受け入れることがで きないから。・力の強い人の欲求不満。・人間は上下関係を作りたがるから。・変態が多くなり つつある(現実逃避)。・同情偏見。・男女を区別しているから。・周囲の環境による。・差別 を行う人が優劣を気にしすぎている。・人間だから。・文化の違いから。・昔の伝統を受け継い でいる。・今の社会のせい。・昔に作られた身分だから。・幼いときから親にしつけられていな い子が多くなってきている。 【記述3】 (4−④)差別をなくせるかという設問に対する回答の理由は何ですか。 A 放っておいてもなくなる ・時間がたてば考えもかわるから。・ 「差別だ」と人々は言うが、そう言っている人々がいるお かげで、その差別を知らなかった人が「そうか、差別なんだ」と思う。そして差別は余計広がる。 だから、放っておけばいい。・戦争からかなり時間が経っているから自然と人々の頭から消えて いくと思う。 B 努力すればなくなる ・努力すれば何でも出来る!・みんな平等だという考えが広まれば解決できる。・両性が互いを 尊重し合えばよい。・少しずつ減っているから。・一人一人が気をつければいいから。・何もし なかったら何もかわらないから。・共存しているうちになじむから。・皆が区別と差別の違いを 理解すれば可能である。・まわりの人がいじめをなくそうと思ったらなくなる。・みんなが差別 をなくそうと努力している。・世界中の人々が男女差別について正面から考えればなくなる。し かし、たやすいことではない。 C 努力しても難しい ・出来ないと思う。・人間なので不可能。・頭ではわかっていても差別というものは消えないと 思う。 ・今までの努力でかなりなくなってきているが、人間が二人以上いると、どうしても対立が起 こってくるので、並の努力ではなくならないと思う。・人それぞれ個性があるというけれど、一 65 般的な見方はみんな一緒だと思う。・高齢者がいなくなっても、今までなかったからという理由 で差別されそう。・人の心というのは弱いものだから。 D できない ・そんなに簡単に変わらないと思う。・人権侵害するやつらを世界中から消し去れば出来るけど それは無理だから。・差別をしようと思ってしているのとは違うから。・力の強い人が協力する とは思えない。・世間の流れ。・誰かがしなくなっても、その後誰かがする。・この世は学歴重 視だから。・考え方が違うから。・努力しても周囲が悪くなるため。・結局は人の気持ちなので、 無くそうと思えばなくせる。ただし、急には無理なので長い目で見なければならない。・自信過 剰なやつがいるから。・最近になって、いろいろな男性の職業に、女性が進出しているから。 【記述4】 (5−②)差別されたり、いじめられたりした経験を書いてください。 ・パシリ。・持ち物を隠された。・暴力暴行。・変なあだ名をつけられた。・自分の肌が黒かっ たので、 「黒人」とか呼ばれてました。・無視、言葉の暴力。・言いたくない。 【記述5】 (6−②)差別したり、いじめをしたりした経験を書いてください。 ・何人かの人を無視した。・避けた。・気に食わなかったから。・周りと一緒にやってしまっ た。・人に嫌がらせをした。・相手のいやなことを言う。・見た目による判断。 【記述6】 (7−③)いじめが起きる原因は何だと思いますか。(内容別に分類) (1)いじめる側に問題があるとの回答 ・自己中心的な性格の人がいる。・他人のことをわかっていない人が多い。・相手を大切に 思っていない。・いじめる人の心がとぼしいからだ。・他の人の弱みを言うことで自分は 「コイツよりも強い」と言い聞かせて安心する。・いじめるものの心は弱い。・人が無知で 傲慢だから。・人間の好奇心や、ストレス解消のため。 (2)いじめられる側に問題があるとの回答 ・気の弱い人がいる。・いじめられる方がわるい。・周りに合わせられない人がいて、それを 認識できない人も多い。・人と違うところが目立ち、それを批判される。 (3)双方に問題があるとの回答 ・考え方の違い。・性格があわない。・やるほうにもやられるほうにも問題がある。・その人 自身に問題が有る時もあるし、周りの人が悪いときもある。ケースバイケース。 (4)周囲に問題があるとの回答 ・力の差があること周囲の環境の差があること。 (5)人間の本性(性格や個性)に問題があるとの回答 ・欲を抑える力の低下。・思うことをすべて実行するのは無茶なこと。・外見、性格、態度、 言葉遣いが原因だと思う。・人間と人間の間には上と下ができるから。・人が人である限り。 【記述7】 (8−②)自分自身の人権が侵されていると思ったことを書いてください。 ・いざ言われると覚えていない。・自分だけが差別されていた時。・いじめをする人とされる人 の性格と周囲にたいする姿勢。 【記述8】 (9−②)現在、学校生活・私生活(寮生活を含む)における悩み事はありますか。 [はい]の場合、どのようなことですか。 ・早く寝たい。・地元の子たちとの人間関係。・冷蔵庫のものがなくなること。・勉強ができな い。 66 【記述9】 (11)本校の人権教育への希望や意見を書いてください。 ・先生達はイジメがあった場合、真剣に悩み一緒になって考えてくれるところがうれしい。これ からもそんな方針であってほしい。・プライバシーが守られているし、イジメが起きないような いい教育だと思う。・先輩もやさしく接してくれるのでいい学校だと思う。・このままでよいと 思う。・寮生活でみんなと仲良く暮せるからいいと思う。・LHR(ホームルーム)の時間を 利用して人権に関する講演をするべきだと思う。・意見をいくら言ってもそれを実行していかな ければ意味がない。・教員と1対1でするのがいい。・皆の心に響くような教育を行ってほし い。・わかりやすい内容で(してほしい)。・楽しくしてほしい。・もっと人権を大切にする人 が多くなればいいなと思った。・今見る限り問題はないと思う。・現状に対応し、学ぶべきこと を取捨選択し、よりよくしてほしい。・差別などがあったら無くすよう努力してほしい。・やっ ても効果がないのでやらなくていい。・ビデオなど(を使ってほしい)。 9.5 学生相談室 相談室は副校長を室長として、なんでも学生相談員として教員、学寮の事務職員及び看護師の8 名、セクシャルハラスメント相談員として庶務課長を含めた9名を配置している。また、非常勤カ ウンセラーとして中島先生や学校医の西本先生には適宜指導を仰いでいる。相談の概要は、おおよ そ平成16年度と似た傾向である。人数は、平成16年以前に比べ増えているが、今回16年度に比べて 人数が減っている。日頃は、クラス担任が学生相談に対応していると思われる。 ● 相談総数:80件 (平成16年度:113件) 相談者内訳(%) 相談者(学生)の性別(%) 担任 4% オレンジルーム 6% 女 34% 男 65% 学生 92% 保健室 92% 相談者(学生)の学年(実数) 相談内容(9分類, 実数) 40 30 25 21 35 30 22 人数 人数 20 16 13 15 10 30 25 20 21 15 15 10 8 5 9 3 その他 0 アルバイト 家庭 67 健康・精神衛生 分類 学年 3 2 寮生活 0 クラブ活動 友人・対人関係 進路・将来 学業 5 0 0 学年不明 0 専2生 0 専1生 5年生 4年生 3年生 2年生 1年生 0 教員研究室 1% 電話 1% 不明 1% 保護者 4% 相談場所(%) 9.6 自己点検結果 平成17年度において、大きな人権・セクハラ問題は特になかった。まず、学生に対する人権教育 の推進と考えている。人権セクハラ教育委員会において1年生から3年生までは講演会を企画して 実施している。教職員に対しては、近畿地区高専人権連絡協議会でも話題になり、本校での取り組 みが弱いと感じてセクシャルハラスメントの研修を実施した。 本校では従来から地元の高校間での中紀高等学校同和教育研究協議会(中紀同研)に加入し、20 クラスから2名ずつの人権委員を中心に自主的な活動を展開してきた。学生の活動として高く評価 できると考えていたが、中紀同研が前年度を持って廃止となった。これまで展開してきた学生の人 権に対する自主活動を今後どう展開していくのか課題である。 学生相談室については、教員等の相談員に対する相談件数が少なく、もっぱら小川看護師に偏っ ている点がある。他の相談員が学生に浸透していないことを示唆している。学校ガイダンスで紹介 しているが、ホームページに掲載するなど、学生相談室のPRに努め、より学生が相談しやすい雰 囲気を作る必要がある。カウンセラーの先生は月1回の来校であるが、学生が気軽に相談するには もっと頻繁に来ていただいたほうが良いと考える。この点は、検討課題となっている。今後、人権 セクハラ委員会での教育計画の充実と見直し、相談員のPR等が必要と考える。 68 10 広 報 活 動 (情報企画委員会) 10.1 ホームページ インターネットを用いて調べモノをしたり調査をしたりすることが日常茶飯事になった昨今、本 校の情報発信に占めるホームページの重要性は大きなものがある。本校の特徴や仕組みの紹介、授 業内容やスタッフの紹介、そして中学生やその関係者への入試情報の発信や公開講座、出前講座の 案内等、現代の情報伝達はホームページ抜きには考えられない。情報企画委員会、情報処理教育セ ンターを中心にホームページの充実に力を注いでいるが、本校のホームページの印象がやや古く なった感がでてきている。ホームページを一新すべく情報企画委員会で検討を重ね、新しいホーム ページ作成作業を外部の専門業者に委託することにした。本年度末までに骨組みを完成させ、次年 度早々に公開することとした。 10.2 広報活動 ホームページと並んで本校の情報を発信する手段として新聞報道がある。本校の活動を記事とし て取り上げていただくことで、多くの方に本校の姿を伝えることができると考える。今年度も情 報企画委員会を窓口にして新聞各社に積極的に情報発信を行った結果、日高地方の新聞を中心に計 361件の記事が掲載された。記事を掲載いただいた新聞各社に紙面を通じて感謝の意を表します。 このように多くの情報を発信出来ることは情報源が多いこと、即ち本校が活発に活動しているこ とを表しています。今後とも活発な活動を維持・向上させて、本校に関する事柄がより多く報道し ていただけるよう努力を続ける所存です。 表10.1 平成17年度新聞記事掲載実績(平成18年4月1日本校) 平成 月 17年 4 文教 文教 文教紙 朝日 計 新聞 ニュース 速報 1 5 2 4 4 6 4 9 13 7 2 6 8 8 2 6 8 5 5 9 讀賣 新聞 産経 全国紙 紀州 新聞 計 新聞 2 1 2・1 紀州 紀伊 地元紙 南紀州 紀南 民報 計 新聞 新聞 生活 ニュース 紀南 その他 合計 計 0 12 6 4 22 0 24 1 6 7 2 15 0 20 1 1 10 6 2 3 21 0 35 1 9 10 12 8 2 32 0 1 1 9 8 4 2 23 2 3 6 4 4 1 2 日高 新報 4 1 1 2 49 1 35 14 0 22 10 2 4 6 0 7 1 2 1 11 0 17 11 1 2 3 0 6 3 5 4 18 0 21 12 1 5 6 1 13 6 5 8 32 1 40 4 4 2 2 14 8 5 3 30 0 7 9 1 2 3 12 8 5 25 0 18年 1 2 3 合計 1 毎日 新聞 2 1 1 3 4 2 16 56 72 6 2 2 14 3 4 11 2 1 2 16 25 116 71 47 25 259 69 1 36 1 38 2 361 0 0 1 2 3 24 10.3 学内広報 第75号 和歌山高専学園だより (1) 和歌山工業高等専門学校 第 75 号 平成17年8月 今年度も赤崎教務主事補を中心に表10.2のスタッフにより学園だ より第75号、76号を編集・発行した。発行部数は1400部となっている。 表10.2 学内広報スタッフ 上海電機学院への短期留学 赤崎(一般)[教務]、謝(電気情報)[補導]、 スタッフ 岸本(物質)[寮務]、塚本(一般)[国語]、 春季校内体育大会 森川(一般)[外国語]、濱口龍(学生課)[写真] 平成17年度入学式 10.4 自己点検結果 *ホームページ関係 新着情報の部分は週に一度以上更新することができたが、その他の部分は更新が滞りがちであ る。 速やかに更新できる体制作りが今後の課題である。 *広報活動関係 企画広報室を窓口にして学内の情報を新聞社に流した結果、当初からの目標である一日一件以 上をほぼ達成することができた。このレベルを維持し続けるのがこれからの目標となる。 *学内広報関係 学園だより、学校要覧を予定通り編集・発行することができた。 70 11 教 員 の 研 究 活 動 本校の教育研究の活性化を図るために、自己点検評価の一環である教員の研究業績調査を下記の とおり実施した。 11.1 調査方法 平成18年6月15日∼6月30日にかけて実施した。以下にこの調査の対象者及び研究業績調査票を 記載する。 学 科 名 機械工学科 役 職 教 授 助教授 助 手 電気情報工学科 教 授 助教授 物質工学科 助 手 出向中 教 授 助教授 助 手 氏 名 藤原 昭文 坂田 光雄 溝川 辰巳 青山 歓生 樫原 恵藏 久保井徳洋 西本 圭吾 濵田 俊彦 矢野 敏雄 津田 尚明 三原 由雅 徳田 将敏 藤本 晶 山口 利幸 猪飼 健夫 渡邊仁志夫 雑賀 洋平 謝 孟春 山吹 巧一 若野憲一郎 村田 充利 森 徹 山川 文徳 高木 浩一 米光 裕 冨上健次郎 岩本 仁志 岸本 昇 塩路 修平 土井 正光 林 純二郎 森田 誠一 河地 貴利 楠部 真崇 学 科 名 環境都市工学科 役 職 教 授 助教授 一般科目 助 手 教 授 助教授 講 師 71 氏 名 小川 一志 久保井利達 大久保俊治 尼田 正男 佐々木清一 伊藤 雅 小池 信昭 辻原 治 靏巻 峰夫 中本 純次 三岩 敬孝 森川 寿 橋本 雅博 日吉 雄次 赤崎 雄一 右代谷 昇 桑原 伸弘 後藤多栄子 重松 正史 太古 隆治 塚本 章子 平山 規義 森岡 隆 吉田 芳弘 和田 茂俊 中出 明人 藤田 亮介 平成17年度年報 研究業績調査 提 出 者: 学科 氏名 提出年月日: 項目1, 2について,調査対象期間を限定しません。 1.学協会等への加入,活動状況 (1)現在加入している学協会名を記入してください。 (2)学協会で務めた役職とその期間を学協会毎に記入してください。 2.学位取得(博士号)の状況 (1)取得している学位と取得年月を記入してください。 (2)学位論文の題目を記入してください。 (3)学位を取得した機関(大学等)を記入してください。 以下の項目についての調査対象期間は,平成17年度(平成17年4月1日∼平成18年3月31日)まで とします。なお,実績がない場合は,「なし」とご記入下さい。 3.学外活動,兼職状況 (1)学協会以外で,学外の委員会,財団等で務めた役職とその期間を記入してください。 (2)他高専,大学等での兼職(非常勤講師等)とその期間を記入してください。 4.科研費の応募,採択状況 (1)平成17年度を研究期間とする科研(申請は平成16年度)に応募したものについて,研究 種目,研究課題を記入してください。 (2)上記(1)のうち,採択されたものを再度記入し,平成17年度の交付金額を記入してく ださい。 5.助成金等の受入状況 (1)調査対象期間を助成期間とする助成金(研究助成,海外渡航助成等)に応募したものに ついて,助成機関,研究課題を記入してください。 (2)上記(1)のうち,採択されたものを再度記入し、平成17年度の交付金額を記入してく ださい。 6.奨学寄付金等の受入状況 (1)企業等から受け入れた奨学寄付金について,課題,金額を記入してください。ただし, 上記5(2)を奨学寄付金にした場合は,記入しないでください。 7.学内予算による研究補助金への応募,採択状況 (1)平成17年度に応募した研究補助金について,申請区分,テーマを記入してください。 (2)上記(1)のうち,採択された申請区分,テーマを再度記入し、その金額を記入してく ださい。 8.著書・編書の状況 (1)全員の著者名,著書名,出版社名,発行年(西暦)の順に記入してください。 72 9.論文の発表状況 (1)全員の著者名,論文名,論文誌名,Vol.,No.,発行年(西暦),pp. 最初のページ−最 後のページの順で,原文のまま記入してください。なお,レフェリーの査読を経て掲載さ れた国際会議のプロシーディングスも含めてください。 10.特許等(外国のものを含む)の取得状況 (1)特許番号(公開を含む),発明の名称,特許権者,登録年月日を記入してください。 (2)実用新案についても上記(1)と同様に記入願います。 11.国際会議への出席,発表状況 (1)国際会議で役員や会議の座長等を行った場合,その会議名(開催地,開催期間)と役割 を記入してください。 (2)発表した(共同研究者としての連名も含む)講演等について,全員の著者名,演題,ア ブストラクト等がある場合はアブストラクト等冊子名,pp. 最初のページ−最後のページ, ない場合は会議名,(開催地,開催期間)の順で記入してください。 12.国内学会,研究会等への出席,発表状況 (1)役員や座長等を行った場合,その学会や研究会の名称(開催年月)と役割を記入してく ださい。 (2)発表した(共同研究者としての連名も含む)講演等について,全員の著者名,演題,ア ブストラクト等がある場合はアブストラクト等冊子名,pp. 最初のページ−最後のページ, ない場合は会の名称,(開催年月)の順で記入してください。 13.講演会,各種行事での講演状況 (1)上記11,12以外で,講演会,各種行事等で講演を行った場合,行事等の名称(講演年 月),演題を記入してください。 14.受賞等の状況 (1)研究成果に対して表彰等を受けた場合,受賞名,贈呈機関を記入してください。 15.内地留学・在外研究員の状況 (1)内地研究員として,内地留学した場合,研究課題,派遣先研究機関,留学期間の順で記 入してください。 (2)在外研究員として,海外留学した場合,研究課題,派遣先研究機関,留学期間の順で記 入してください。 16.調査研究等による海外出張の状況 (1)上記11,15(2)以外で,調査研究等による海外出張をした場合,出張目的,主な出張 先機関,渡航国,出張期間の順で記入してください。 17.共同研究,受託研究の状況 (1)実施した共同研究について,研究課題,共同研究機関を記入してください。 (2)実施した受託研究について,研究課題,依頼先機関を記入してください。 18.技術相談,技術指導の状況 (1)技術相談・技術指導等の依頼内容,その依頼機関を記入してください。 73 11.2 教員の研究業績 以下に教員の研究業績を記載する。なお、各項目の記載内容は次のとおりである。 (1)所属 現在の所属学科、役職、現在の役職に関する履歴を示す。 (2)学位取得の状況 取得している学位(博士)名、取得機関、学位論文題目と取得年月を示す。 (3)研究成果の公表件数 平成17年度における著書・編書、論文、特許、国際会議、国内学会等での公表件数を示す。 (4)加入している学協会名 現在加入している学協会名を示す。 (5)学外活動 平成17年度の期間に、学協会、学外の委員会、財団等で務めた役職とその期間及び他高専、大 学等での兼職(非常勤講師等)、講演会、各種行事等で行った講演について示す。 (6)研究助成金の受入状況 平成17年度を研究期間とする科学研究費補助金、助成金(研究助成、海外渡航助成等)、企業 等から受け入れた奨学寄付金、学内研究補助金について、申請件数および採択課題名、金額(平 成17年度分)を示す。複数の研究者が共同研究として申請、採択されたものについては、それぞ れの研究者の業績と見なし、研究者毎にカウントしている。金額に関しては、共同研究の場合、 総額を示す。 (7)地域との連携 平成17年度に、実施した地域との連携に係る「技術相談」 、「受託研究」、「民間等との共同研 究」についてその件数示す。 (8)他機関との共同研究・受託研究 平成17年度に、実施した他機関(大学等)との連携において、(7)の項目に該当しないもの について、相手方と研究課題を示す。 (9)海外出張(海外研修含む) 平成17年度に、国際会議又は在外研究員以外で、海外出張した調査研究等について、出張目的、 主な出張先機関、渡航国、出張期間を示す。 (10)内地留学・在外研究員の状況 平成17年度を含む期間に、内地研究員又は在外研究員として実施した内地留学又は海外留学に ついて、研究課題、派遣先研究機関、留学期間を示す。 (11)研究成果一覧 平成17年度における著書・編書、論文、特許等、国際会議及び国内学会等での公表状況を列記 する。ただし、学位論文及び科研費(助成金)等を受領後の成果報告書については、別項目で評 価していることから、本項には記載していない。また、共著のものについては、それぞれの研究 者の寄与があると判断し、研究者毎に記載している。ここで、[著書]は著書・編書、[国際]は国 際会議発表、[国内]は国内学会等発表を表す。なお、レフェリーの査読を経て掲載された国際会 議のプロシーディングスは論文として扱った。 74 11.2.1 機械工学科 75 76 77 78 79 80 11.2.2 電気情報工学科 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 11.2.3 物質工学科 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 11.2.4 環境都市工学科 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 11.2.5 一般科目 116 117 118 119 120 121 122 123 12 学 内 組 織 学内の各種委員会等の関係を図12.1、図12.2に示す。 図12.1 学内組織 企 画 会 議 運 営 委 員 会 副 校 (長)校長,谷口 邁,藤本 晶,坂田光雄,米光 裕,高木浩一,小川一志,溝口幸美, 奥田道夫 (長)校長,谷口 邁,藤本 晶,坂田光雄,米光 裕,高木浩一,久保井利達,大久保俊治, 藤原昭文,山口利幸,山川文徳,小川一志,森川 寿,溝口幸美,奥田道夫 長 谷口 邁 主 事 主 事 補 教 務 藤本 晶 森 徹,伊藤 雅,赤崎雄一 学 生 坂田光雄 謝 孟春,土井正光,桑原伸弘 寮 務 米光 裕 山吹巧一(留学生担当),岸本 昇,中出明人 長 高木浩一 副 専 攻 科 長 雑賀洋平,小池信昭 専 攻 科 主 任 機 械 工 学 科 藤原昭文 電気情報工学科 山口利幸 物 質 工 学 科 山川文徳 環境都市工学科 小川一志 一般科目理系 溝口幸美 一般科目文系 森川 寿 メディア センター長 久保井利達 副センター長 若野憲一郎,徳田将敏,青山歓生 地域共同テクノ センター長 大久保俊治 副センター長 田縁正幸,河地貴利 人権・セクハラ 委員長 坂田光雄 副 委 員 長 溝川辰巳,西芝茂樹 情報企画委員長 藤本 晶 副 委 員 長 米光 裕 進路対策委員長 坂田光雄 外部評価検討 委 員 長 藤本 晶 副 委 員 長 坂田光雄,猪飼健夫,久保井利達 技術支援室長 谷口 邁 室 長 補 佐 小畑俊二,水野 顕 学級担任 1年 2年 機 械 工 学 科 青山歓生 電気情報工学科 雑賀洋平 物 質 工 学 科 環境都市工学科 3年 4年 5年 赤崎雄一 田縁正幸 溝川辰巳 久保井徳洋 塚本章子 若野憲一郎 猪飼健夫 徳田将敏 岸本 昇 岩本仁志 中出明人 森田誠一 土井正光 伊藤 雅 久保井利達 桑原伸弘 大久保俊治 小池信昭 (太字は学年主任) 124 図12.2 委員会等 委員会名等 委 員 名 所掌 専攻科委員会(長)高木浩一 藤原昭文,山口利幸,山川文徳,小川一志,森川 寿 学生課 専門職員 教務委員会(長)藤本 晶 西本圭吾,雑賀洋平,岩本仁志,伊藤 雅,溝口幸美 学生課 教務係 厚生補導委員会(長)坂田光雄 津田尚明,村田充利,塩路修平,靏巻峰夫,森岡 隆 学生課 学生係 学寮委員会(長)米光 裕 樫原恵藏,山吹巧一,楠部真崇,辻原 治,和田茂俊 学生課 寮務係 メディアセンター委員会 (長)久保井利達 三原由雅,森 徹,村田充利,河地貴利,尼田正男,塚本章子,和田茂俊 学生課 図書係 地域共同テクノセンター委員会 (長)大久保俊治 藤原昭文,山口利幸,山川文徳,小川一志,溝口幸美,庶務課長,会計課長 庶務課 企画広報室 知的財産評価委員会 (長)藤本 晶 専攻科長,テクノセンター長,出願学科主任,外部委員、庶務課長 庶務課 企画広報室 成績判定会 (長)藤本 晶 各専門学科主任,一般科目主任,専攻科長,教務主事補 専攻科成績判定会 (長)高木浩一 教務主事,各専門学科主任,一般科目主任,副専攻科長 学生課 教務係 学生主事,寮務主事,テクノセンター長,メディアセンター長,庶務課長, 学生課長 情報企画委員会(長)藤本 晶 学内広報担当 (教務)(補導)(寮務)(外国語)(国語)(写真) 赤崎 謝 岸本 森川 塚本 濱口 庶務課 企画広報室 ネ ッ ト ワ ー ク (長)青山歓生,森 徹,村田充利,渡 仁志夫, 技術管理G 冨上健次郎,尼田正男,藤田亮介,情報担当事務(兼) 進路対策委員会(長)坂田光雄 教育システム点検部会 (長)谷口 邁 外部評価検討委員会 (長)藤本 晶 国際交流委員会(長)米光 裕 人権・セクハラ委員会 (長)坂田光雄 セクシャルハラスメント相談室 (長)谷口 邁 高木浩一,久保井徳洋,徳田将敏,土井正光,小池信昭,教務主事 学生課 学生係 米光 裕,藤原昭文,徳田将敏,小川一志,森川 寿, 宮原一典(非常勤講師) 学生課 教務係 谷口 邁,坂田光雄,米光 裕,高木浩一,小川一志,溝口幸美,奥田道夫, 猪飼健夫,久保井利達,山口利幸 庶務課 外部評価検討委 藤本 晶,樫原恵藏,山口利幸,森田誠一,小池信昭, 員会ワーキング 赤崎雄一 企画広報室 教務主事,寮務主事補,久保井徳洋,徳田将敏,土井正光,猪飼健夫, 森田誠一,田縁正幸,桑原伸弘,謝 孟春,中本純次,後藤多栄子 学生課 専門職員 溝川辰巳,謝 孟春,橋本 厳,佐々木清一,和田茂俊,庶務課長, 学生課長 学生課 学生係 溝川辰巳,謝 孟春,橋本 厳,佐々木清一,西芝茂樹,小川敏子(看護師),学生課 小林和美 (栄養士),庶務課長,学生課長 学生係 学生相談室 (長)谷口 邁 西本圭吾,謝 孟春,河地貴利,伊藤 雅,桑原伸弘,中出明人, 小川敏子 (看護師),小林和美(栄養士),中島彰一(カウンセラー) レクリエーション委員会 (長)奥田道夫 藤原昭文,山口利幸,山川文徳,小川一志,溝口幸美,山田 学,嶋本拓真,庶務課 窪田 仁,花田雅司 人事係 授業料等の免除及び徴収猶予委員会 (長)藤本 晶 学生主事,寮務主事,専攻科長,教務主事補,機械工学科主任, 学生課 電気情報工学科主任,物質工学科主任,環境都市工学科主任,一般科目主任 学生係 組換えDNA実験安全委員会 (長)藤本 晶 山川文徳,米光 裕,橋本 厳,土井正光,赤崎雄一,西本利吉(校医), 庶務課長,会計課長 庶務課 企画広報室 技術支援室委員会 (長)谷口 邁 教務主事,テクノセンター長,事務部長,技術支援室長補佐 技術支援室 FD委員会 (長)藤本 晶 坂田光雄,高木浩一,大久保俊治,庶務課長,学生課長 庶務課 庶務係 安全衛生委員会 (長)谷口 邁 桑原伸弘 (衛生管理者),会計課長(安全管理者),西本利吉(産業医), 小川敏子 (看護師),小畑俊二,冨上健次郎,三原由雅,庶務課長 庶務課 人事係 125 学生課 学生係 編集後記 年報の発行も5回目となりました。本校の年報は学校の活動 記録として定着した感があります。例年発行が遅くなりがちで したので、今回は出来るだけ早い発行を目指して編集作業を進 めてきました。しかし JABEE 受審の準備作業等のために、結 局昨年並みの発行時期となってしまいました。申し訳有りませ ん。忙しい中、原稿を作成いただいた方々に紙面を借りてお礼 申し上げます。 (藤本) 平成18年10月 □編 集 和歌山工業高等専門学校情報企画委員会 委員長 藤本 晶(教務主事) □校 正 赤崎雄一(教務主事補)、伊藤 雅(教務主事補) 126 和歌山工業高等専門学校 ─平成17年度年報─ 平成18年10月 印 刷 平成18年10月 発 行 編 集:和歌山工業高等専門学校情報企画委員会 発 行:和歌山工業高等専門学校 〒644-0023 御坊市名田町野島77 TEL (0738)29−2301㈹ FAX(0738) 29−8216 印 刷:株式会社和歌山印刷所 〒640-8412 和歌山市狐島609−9 TEL (073)451−4111㈹ FAX(073) 452−2631 平成18年10月
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