ブリティッシュ・カウンシル 平等性に関する方針

ブリティッシュ・カウンシル
平等性に関する方針
2014 年 11 月改訂
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目次
平等性に関する方針声明.................................................................................................... 3
平等性に関する方針 ........................................................................................................... 4
はじめに .............................................................................................................................................. 4
多様性の重視 ................................................................................................................................... 4
全体方針 ........................................................................................................................................... 5
ブリティッシュ・カウンシルの価値観................................................................................................ 5
法律 .................................................................................................................................................... 5
不当な差別 ....................................................................................................................................... 5
ポジティブアクション.......................................................................................................................... 6
募集と採用 ........................................................................................................................................ 6
業務成績の管理 ............................................................................................................................... 7
特に重要視される観点 .................................................................................................................... 7
年齢 .................................................................................................................................................... 7
障がい................................................................................................................................................. 7
ジェンダー .......................................................................................................................................... 7
人種・民族・文化 .............................................................................................................................. 7
宗教・信仰 ......................................................................................................................................... 8
性的指向 ........................................................................................................................................... 8
ワーク・ライフ・バランス..................................................................................................................... 8
平等と報酬 ........................................................................................................................................ 8
HIV とエイズ ....................................................................................................................................... 9
いじめとハラスメント ........................................................................................................................... 9
苦情 .................................................................................................................................................... 9
抗議 .................................................................................................................................................... 9
責任 ..................................................................................................................................................10
監督、評価と法令順守 ..................................................................................................................10
コミュニケーション ...........................................................................................................................11
レビュー.............................................................................................................................................11
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平等性に関する方針声明
ブリティッシュ・カウンシルは、世界中で、英国と各国の人々のために国際的な機会を創出し、人々との間に信頼を
築きます。効果的に多様性に取り組むことは私たちの活動の根幹です。
私たちはこの平等性に関する方針により、従業員の募集、保持、訓練、能力開発において、年齢、障がい、性別(ト
ランスジェンダーを含む)、HIV・エイズ、婚姻関係(事実婚を含む)、妊娠・出産、政治的見解、民族・人種、宗教・
信仰、性的指向、社会経済的出自、消滅前科、労働組合活動・組合員歴、就業形態、扶養家族の有無やその他
意思決定に直接的に無関係1な理由 による不当な差別2を確実になくします。
この平等性に関する方針は法的基準を考慮に入れています。平等性に関する法律の精神と条文に従うことにより、
それらの法律を順守し、推進することを目指しています。私たちは平等性、多様性、受容性、そして人権を阻むと思
われる不当な差別を避けるよう努めます。
ブリティッシュ・カウンシルは以下のことに取り組みます:

私たちの仕事や活動において公平性と完全参加を実現するために、多様性について理解
し、重視し、前向きに取り組みます。

採用、選考、業務成績の評価、その他の過程において不当な差別がないことを確実にしま
す。

平等性を推進する活動が確実に行われるようにします。この活動には組織の方針や機能
の平等性や影響を審査すること、多様性に関する行動計画の推進することなどが含まれま
す。

私たちと共に働く人たちに公平性、尊厳、敬意をもって接します。

不平等や不当な差別によっておこる不均衡を是正し、障壁を取り除きます。
すべての従業員はこの方針に従って行動することが求められます。また私たちの取引先、顧客、パートナー、サプラ
イヤーがこの方針を意識し、それに基づいて取引を行うよう求めます。
ブリティッシュ・カウンシルはこの方針が良き慣行と法改正を反映するよう、少なくとも 3 年に一度は見直しを行いま
す。
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この無関係な理由としては他に例えば言語、アクセント、体重などがあります。ただこれらは単独では法的保護の対象外となる場合があります。
いくつかの種類の差別はコントロールができない個人の特徴によるものであるため、不法・不当差別と分類されます。一般的に、ある特定の特徴によらず、法
に反しない理由によって人々を区別することは不当な差別とはみなされません。
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平等性に関する方針
はじめに
ブリティッシュ・カウンシルは、英国の主たる文化交流団体として、世界中の多彩な個人やコミュニティ、組織と交流
しています。それにより相互関係3に基づくパートナーシップや人間関係を構築・維持し、理解と信頼を尊重していま
す。私たちの価値観と「平等性・多様性・受容性ストラテジー」に結びついた「平等性に関する方針」は、この活動に
ついて伝え、従業員や請負契約者のみならず、取引先、顧客、パートナー、サプライヤーとの取引についても取り上
げています。
平等性とは、偏見を持たずに人々を公平に扱うこと、職場や広く社会において多様な価値観を重んじ奨励するとと
もに尊厳と受容性を推進する環境をつくることです。これは必要であれば状況に応じたやり方で、これまでの不均衡
の是正に努め、文化的に配慮した方法で対応することが含まれます。
私たちの「平等性に関する方針」はもともと英国で作られたものです。それは私たちの組織が英国に端を発し、本部
をこの国に置いているからです。本方針は、英国においても、また世界中で、状況が許すかぎり適用されます。慣習
や法律が広く定着している地域では、私たちはその定めに従うよう努めます。この方針はすべての人間は不当に差
別されてはならないという基本的人権を尊重しており、すべての従業員は活動基盤にかかわらず、これに従った行
動を求められています。
平等性に関する方針は、ブリティッシュ・カウンシル理事会、最高執行責任者、執行委員会、労働組合の全面的な
支持を得ています。
多様性の重視
ブリティッシュ・カウンシルは、平等性・多様性・受容性ストラテジーの下で平等性に関する方針を実施しています。
多様性は、組織とそのスタッフ、そしてその組織に協力する人々にとって利益となる、一体的(インクルーシブ)な環
境と慣行を築くという包括的な考え方です。その根底にあるものは、類似点がたくさんあっても人にはそれぞれさまざ
まな違いがあるということです。例を挙げれば(ただしこれらだけとは限りません)、性別、年齢、人種4・民族、性的指
向、身体的能力、知的能力、宗教・信仰、教育、 経済状況、性格、意思疎通の仕方、仕事に対する姿勢などです。
こうした違いを理解、重視し、有効に対処することは、人々の参加拡大につながり、個人・チーム・組織そしてより広
い社会の各レベルでの利益と成功に効果を発揮するのです。
全体方針
私たちは不当な差別を拒否し、平等性を促進する方針、戦略、プロセスの整備に努めます。また、不均衡の是正を
妨げる障害を取り除くことにも努めます。
経済的出自、労働組合活動・組合員歴のほか、扶養家族の有無、就業形態、その他直接的には無関係な理由に
よる不当差別がないよう図られています。
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相互関係は私たちの 5 つの価値観の一つであり、尊重、透明性、受容、パートナーシップに基づく交流と、互いに共有するしくみによって実現されるものです。
本文書全体を通して、「人種」は 2010 年平等法及び 1997 年人種関係(北アイルランド)令に従って、肌の色、国籍、民族的・国民的出身を含めると理解さ
れます。
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採用募集その他多くのプロセスや意思決定は、年齢、障がい、HIV・エイズ、性別(トランスジェンダーおよび性分化
疾患を含む)、婚姻関係(事実婚を含む)、政治的見解、人種・民族5、宗教・信仰、性的指向、消滅前科、社会
私たちは平等スキーム http://www.britishcouncil.org/northernireland-aboutus-equality-equalityscheme.htm の下で、1998 年北アイルランド法第 75 条、1993 年ウェールズ語法、また私たちが活動する地域
での関連する法律に則り、平等性、良好な関係、受容性の促進に努めます。この取り組みの一環として、従業員、
顧客、取引先、聴衆、またはより広いコミュニティに影響を与え、平等性に高い関連性がある方針および組織の機
能について、平等性に関する影響評価を実施します。影響評価は、インクルージョンを後押しし、グループそれぞれ
のニーズを最大限考慮できるようにするためのものです。
障がいのある人々がブリティッシュ・カウンシルで就労できるよう、サービスの提供ができるよう、また同僚、パートナ
ー、私たちのプロジェクト、プログラム、その他の活動への参加ができるよう、就労形態、方針、慣行を適切に調整し
ます。
私たちは、取引先、顧客、サプライヤーを威厳と尊厳をもって公平に扱い、彼らの利益になるよう高い平等性の水
準を保つことにより、彼らから尊敬と信頼を得られるよう努めます。
ブリティッシュ・カウンシルの価値観
私たちは 5 つの核となる価値観を有しています。





人々
誠実性
相互関係
創造性
プロ意識
この価値観が私たちの意思決定、組織文化、行動、取引先・顧客・サプライヤーへの対応の根底に存在します。こ
の 5 つの価値観は文化交流事業の一環としてどのように平等性を実施し、またどのように多様性に取り組み対応す
るかの基盤となるものです。
法律
2010 年平等法は、以前施行されていた法律の多くの部分を調和させ、まとめたもので、英国内の主要な法律とな
っています。この法律は差別の禁止に関する法律の範囲をより広いものにし、雇用の範囲を超え、広い意味での教
育訓練、より幅広い商品やサービスの供給が対象分野とされています。
英国外の法律でも不当差別を禁止しています。南アフリカの 1998 年雇用平等法がその例です。
不当な差別
不当差別は、平等性、インクルージョン、人権の障壁であり、ブリティッシュ・カウンシルにおいても、本方針で示され
ている理由により容認できないものです。
差別と 1998 年人権法
平等性、多様性の重視、インクルージョンは人権を構成する要素です。1998 年人権法は、1952 年の欧州人権
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職種の中には英国籍を必須としているものがあります。また外交職には英国籍が必須です。
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条約を英国の国内法に反映させたものです。この条約は私たちが活動する多くの国が加盟しており、第 14 条では、
性別、人種、肌の色、言語、宗教、政治的その他の意見、国民的・社会的出身、少数民族への所属、財産、出生
その他の地位などを理由に差別することを禁じると明確にうたっています。
差別―動機と 固定観念
差別は、意識的に差別する結果として起きるだけではありません。遠回しで無意識的な形での不当差別も存在しま
す。こうした差別は、特定グループの能力、性格、関心に対する一般的な前提のほか、そのようなグループの利益・
不利益を考慮することなく要件・条件、基準を適用することによって起こる可能性があります。したがって、私たちは
あらゆる形の不当な差別、要件、条件、基準を避けるよう配慮しなければなりません。蓄積されるちょっとした差別
や、差別、排除、意欲喪失、無意識の偏見につながるかすかな行動に気をつけなければいけません。
固定観念は不当差別につながる恐れがあるので、慎重に調査し、必要な場合には是正する必要があります。固定
観念に基づいた不快感を与える恐れのある言葉は避けなければなりません。
不当差別は、平等性、インクルージョン、人権の障壁であり、ブリティッシュ・カウンシルにおいても、本方針で示され
ている理由により容認できないものです。
ポジティブアクション
英国では積極的差別は一般的には違法ですが、関連法ではポジティブアクション措置6というのが特別に定められ
ています。ポジティブアクションとは、少数派や不利な条件のグループの人々にとってよりよい結果をもたらすことに
より、平等性を推進することです。この場合、特定のグループの人々に対して雇用の機会を活用するよう奨励したり、
研修や能力開発の機会を与えたりすることができます。ブリティッシュ・カウンシルでは、訓練コースや能力開発の機
会を検討する上で、ポジティブアクションを考慮に入れることがあります。また、平等性に関して設定した目標を維持
するため、特定グループの比率が低い職種への応募を歓迎し、追加的な積極措置を取ることもあります。世界中の
多数の国々で活動する組織として私たちは各国の現地の法律に留意し、英国外では法律で許される場合にポジテ
ィブアクションを導入します。さらにその国の法律で要求されている場合には、積極的な差別対策をとります。例えば、
ある国で国民を一定比率雇用するシステムがあれば、それに従わなければならないかもしれません。
募集と採用
平等性は採用募集に関する方針・プロセスの重要な部分であるため、選考に関わるすべての従業員にはそれに関
する適切な、最新の研修を受けることが義務付けられています。
宣伝広告は、内部向け・外部向け(視覚的・非視覚的を問わず、紙ベースあるいはオンラインベースのあらゆるメデ
ィア、リーフレット、ポスターなどのコミュニケーションツール)に関わらず、本方針で記された理由に基づく不当差別
を示す、あるいは示唆する内容であってはなりません。
また、特定の年齢、少数民族コミュニティ、性別、婚姻または事実婚関係、性的指向、宗教・信仰、政治的意見、
人種・民族、障がいや介護者の立場にある人々の応募を不当に排除したり、著しく減らしたりすることのないよう、広
告の範囲や出版物を限定してもいけません。
ブリティッシュ・カウンシルの求人広告では、以下の指標となる声明を通して、平等性に対する私たちの義務を表す
べきものとしています。
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ポジティブアクションは少数派や不利な条件のグループの人々の参加を促したり、能力開発の機会を与えたりすることにより他の人々と対等にわたりあえるよう
にし、構造的、歴史的、または組織的な差別を是正することに焦点を置きます。積極的な差別とは、ある特定の、そしてたいていは少数派のグループに属して
いるということを専らの理由として、雇用したり、昇進させたり、または優先権を与えるということです。
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「ブリティッシュ・カウンシルは、平等性、多様性、受容性の方針を遵守します」
「私たちはコミュニティのあらゆる層からの応募を歓迎します」
「私たちは採用の必要条件を満たしていれば、障がいのある志願者に面接を行うことを保証します」
業務成績の管理
平等性に関する方針は業務成績の管理、後継者の育成、能力開発の機会においても適用されます。勤務態度の
評価・報告を行う場合、評価は明確な事実のみに基づいて行われ、スタッフに関する固定概念や思い込み、例え
ば女性スタッフの転勤の可否や今後の勤続期間、特定の民族グループ出身の職員の一定の仕事に対する適性な
どに基づく評価は許されません。
特に重要視される観点
ブリティッシュ・カウンシルには各分野の平等性に対応する個別の方針はありません。平等に関しては以下に概略す
る 7 点を特に重視しています。
年齢
私たちの様々な事業において、多様な世代や年齢層の従業員を雇用し、様々な年齢の子ども、若者、大人の活躍
を促すことは望ましいと考えます。私たちは事業活動において、不当な年齢差別をせず、必要に応じてできるかぎり
世代や年齢の多様性を促進するよう従業員、パートナー、サプライヤーに求めています。
障がい
ブリティッシュ・カウンシルは、障がい者に対する不当な差別をなくすよう努め、彼らが社会の一員として受け入れら
れるよう図ります。障がいというものは、学習困難や精神健康上の問題も含め、必ずしも個人の機能的な問題や相
対的能力が原因で起こるのではありません。社会の一般的な見方や物理的・心理的障壁がこうした人々を社会か
ら追いやり、人権を奪っているのです。私たちはこのような障壁の存在を意識し、取り除くとともに、適切な調整をした
り障がいの社会モデルを推進したりすることで、この問題の解決に取り組んでいきます。
ジェンダー
私たちは性別による差別にも取り組んでいます。私たちが重視するのは、女性・少女に対する差別の排除と平等の
実現です。それは、女性・少女は世界的にみても社会的・経済的不利益、偏見、疎外、虐待、暴力を受けることが
多いためです。私たちはまた、男性・少年が受ける不利益についても取り組み、私たちの活動から排除されたり、不
利益を被ったりすることがないようにする方法を追求します。
私たちは、性別適合したこともしくは性別適合したと見られること、あるいはトランスジェンダー、性分化疾患、または
他の性別認識をもつことにより差別を受けやすいということを認識しています。人はみな、それぞれが望む性で生き
る権利があるということを尊重するとともに、トランスジェンダーや性分化疾患の人々が直面する問題に人々を同調
させるためのガイダンスを利用できるようにします。私たちは職場と活動の過程においてトランスジェンダーや性分化
疾患の従業員や参加者に適切なサポートを提供します。
人種・民族・文化
人種差別は、人種そのもののほか、国籍、宗教、文化や肌の色その他民族特有の身体的特徴など複雑な理由が
絡んでいることを私たちは理解しています。
ブリティッシュ・カウンシルの活動は、多様な民族・人種、文化グループ、非定住民族との関わり合いによって豊かな
ものとなります。しかし、亡命希望者や難民といった相違に基づく対立は依然存在し、受容性を弱めています。私た
ちは、すべての従業員、パートナー、サプライヤーに対し、人種・民族による差別が起きないよう、そして異なる民族
グループ間の前向きで公平な関係を促すよう求めています。
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宗教・信仰
私たちは、ブリティッシュ・カウンシルおよび活動地域で働く従業員の多様な宗教・信仰、文化(無宗教・無信仰の従
業員含む)を重視、尊重しています。ニーズや希望が満たされるようあらゆる努力を払います。多くの国で私たちは
祈りを捧げるための専用の施設を提供し、いくつかの国ではいつもと違う部屋を使用するといった柔軟な対応により
必要な設備を整えます。またラマダンの月に従業員をサポートするといった他の対応策もとっています。
文化・宗教上の必要性が勤務要件と矛盾する恐れがある場合には、要件を変更あるいは適合させることが合理的
に可能か慎重に検討します。
巡礼に行くための年次休暇や無給休暇の取得や、イード(イスラム教の祝祭)、ロシュ・ハシャナ(ユダヤ教の新年
祭)、ヨム・キプル(ユダヤ教の贖罪の日)、ディワリ(ヒンドゥー教の新年祭)、グル・ナーナク生誕日(シーク教)など
の聖日と他の祝祭日の振替やそれらの日のための無給休暇の取得に対しては、積極的な配慮が必要です。
性的指向
すべての従業員には職場で自分のありのままを恐れることなく他人と共有する権利があります。
私たちは、レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、ヘテロセクシャルに対する不当な差別・ハラスメントにも取り組み、個人
が性的指向を公にできる権利を尊重します。
ブリティッシュ・カウンシルと共に、またはブリティッシュ・カウンシルで働くすべての人々は、実際の性的指向またはそ
のようにみなされることに起因する否定的なメッセージや固定概念は許されないものであるということに自信をもつべ
きです。法律や文化の中にはレズビアン、ゲイ、バイセクシャルの人々に対して特に不利なものがあるということを私
たちは認識しており、性的指向に関わらずすべての従業員と顧客に安全で協力的な環境を提供できるようにします。
すべてのスタッフは、プライバシーが尊重され、職場において、実際のあるいは認知された性的指向に基づく偏見や
固定観念が強まらないことを期待する権利があります。
ワーク・ライフ・バランス
私たちはフレックスタイムやパートタイムなどの勤務形態や養子縁組などの介護者としての責任を理由とする不当な
差別に取り組みます。
私たちは、従業員が仕事と生活を両立することのメリットを認識しており、仕事上可能であれば柔軟な勤務ができる
ようサポートします。このことは仕事の世界の変化や技術の発展によりコミュニケーションをとりまく期待が増加してい
る今、急速に重要となってきています。
従業員がワーク・ライフ・バランスを確立できるように支援するため、多様な勤務形態のほか、養子を迎える際の休
暇、父親・母親の出産休暇、キャリアのための一時休職、特別休暇、介護休暇、育児支援、育児休暇に関する方
針を立てています。
平等と報酬
私たちは透明性が高く、客観的な基準に基づいた賃金体系を目指します。ジェンダーその他の不当な偏見に左右される
ことなく、同一あるいはほぼ同様の仕事(同等と見なされる仕事や同じ価値を持つ仕事)に対しては賃金を平等にし、また
平等賃金に関する監査を定期的に実施します。
HIV とエイズ
世界中に蔓延する HIV やエイズに対する恐れや、世界的な蔓延の状況から、私たちはこの病気の特異性を認識し
ています。ブリティッシュ・カウンシルでは外務省、国際開発省と協力し、HIV 陽性の応募者や従業員を差別しない
ことを再確認する方針を立てました。
この方針では従業員やその家族に対する支援体制について説明し、HIV・エイズを理由とするハラスメントやその他
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の差別のない安全な環境の維持に努めることを確認しています。 また英国の法律およびその他の法体制によって
HIV やエイズの患者は、その診断を理由とする不当な差別から保護されています。
いじめとハラスメント
いじめやハラスメントは権利の乱用であり、職場環境や慣行の一部になることは許されません。本方針では従業員
一人ひとりにあらゆるハラスメントに注意し、尊厳ある職場環境を守るよう求めています。いじめは攻撃、脅迫、悪意、
侮辱的な行為、または権利の悪用、乱用であり、人を弱め、辱め、傷つけます。
一般的に、ハラスメントとは、人の尊厳を傷つける望まれざる行為です。年齢、障がい、民族・人種、性別、宗教・信
仰、性的指向、あるいは個人の性格などに関連して行われることが考えられます。ハラスメントは連続して、あるいは
単発的に起きる可能性があります。ハラスメントの重大性は、行動や意見がそれを受ける人にとって屈辱的で受け
入れ難いものであり、険悪な環境を作り出すところにあります。
いじめやハラスメントはさまざまな形で表れます。例えば、個人間で同等あるいは異なるレベル・賃金帯のスタッフを
対象に行うものや、1 つのグループがある特定の個人(従業員、請負契約先、サプライヤー、またはプログラムの参
加者)に対して行うものなどがあります。いじめやハラスメントが、性別(トランスジェンダーを含む)、性的指向、婚姻
関係(事実婚を含む)、介護者の立場、人種・民族、宗教的信条、政治的信条、年齢、障がいと絡んでいる場合に
は、それらに関する法律が適用される可能性があります。ブリティッシュ・カウンシルでは上司や従業員がいじめやハ
ラスメントに対処し、止めさせるための方針が存在します。
苦情
苦情に関する問題は、少なくとも最初の段階においては非公式な形で対処され、また結果的に解決されることが期
待されます。担当の人事職員、労働組合の代表、スタッフ・アソシエーションの代表、英語講師の代表、または信頼
のおける同僚などに相談し、サポートを受けたいと考える従業員もいると思われます。すべての苦情は極秘に取り扱
われます。
平等性に関する方針に反する扱いを自分は受けているのではないかと思った場合には、誰でも苦情処理制度に従
って訴えることができます。
従業員は懸念や苦情を訴え、あるいは調査に協力することで、脅されたり、差別を受けたり、異なる扱いを受けたり
することがあってはなりません。もし実際に起きた場合には、迫害として関連法、本方針、平等性・多様性・受容性
のストラテジーとその適用に反することになります。
抗議
抗議に関する方針の目的は、従業員が深刻な不正行為の懸念を提起できる制度を設けることで、ブリティッシュ・カ
ウンシルという組織を守ることにあります。懸念の内容には、財政上の不正行為、法律違反、他の従業員による不
正行為、衛生・安全面での違反、多様性に関する違反などが考えられます。方針は、その行為が誠意に基づくもの
であれば、懸念を提起した者にリスクが及ぶことはないと保障しています。
責任
英国の実績を海外に広める代表機関として、ブリティッシュ・カウンシルが現代の英国社会を反映し、良好な職場慣
行および取引先・顧客関係を示すことは特に重要です。また、組織として法律、行動基準、私たちの核となる価値
観に従うこと、法律の一般原則として、雇用者は被用者が雇用中に犯した不当差別行為の責任を負うことを認識
することが重要です。
本方針の実践は従業員一人ひとりの責任です。在宅勤務者を含め全職員は、フルタイム、パートタイム、無期、有
期、臨時といった契約形態を問わず、また勤続年数にも関係なく、本方針の順守に全面的な責任を有します。この
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ことは、本方針とその要求事項を熟知し、方針を実行に移し、差別が判断に影響しないよう勤務態度を精査するこ
とを意味します。法律や平等性に関する方針はそれ自体で不当差別を防ぐことはできません。文化交流にふさわし
く、すべての個人の尊厳を尊重し、人々と文化の間に存在する違いを認める職場となるために、一人ひとりが責任
感を持つことが極めて重要です。それに加え、文化交流に沿うようなかたちで、私たちが共有したり、共通点として持
つものをもとに成長するよう同調し、努めなければなりません。
全職員が不当差別の形態について知り、差別から身を守り、不当差別を他者に促すような行動を避けるよう、支援
します。具体的な方法としては、ブリティッシュ・カウンシルの多様性に関する e ラーニング教材を使った継続的な
意識啓発活動や研修、ダイバーシティ・ユニットやその他の部署が手がける能力開発プログラムへの参加などがあり
ます。
本方針の確実な実施やそれに関わる事項の対処は各部署の責任者に任されています。義務の一環として、責任
者は不当差別、ハラスメント、いじめ、迫害に対する苦情に効果的に対処できるよう、配慮しなくはなりません。決し
て苦情が”過剰反応”によるものと推測してはならず、相手の立場に立って真剣に、自然的正義の原則に一致する
形で対応しなくてはなりません。
取引先、顧客、サプライヤーが本方針およびその規程の範囲内で適切に働く義務があることを認識するよう、取り組
むことが必要です。請負業者が平等性・機会均等に関する方針、またはそれと類似のものを所有する場合は契約
を締結する前に検討し、必要な場合は話し合いを行います。
他者に対する不当な差別や、差別を誘発させるような行動をした従業員は、懲罰の対象となります。またブリティッ
シュ・カウンシルの平等性促進策に対して非協力的な態度をとった従業員も同様に扱われます。
ブリティッシュ・カウンシルは、雇用関係にある個人が行う本方針に反する、あるいは多様性に関する信用を失墜さ
せかねない、いかなる行動・活動にも反対します。
平等性に関する方針は、芸術的・知的表現、調査、議論に関する合法的な自由を妨げるものでは一切ありません。
容認できるものとできないものとの差は紙一重のことが多く、それぞれのケースで是非を検討していきます。
監督、評価と法令順守
監督と評価は、平等性に関する方針および平等性・多様性・受容性ストラテジーの効果を測る上で有効であり、私
たちは多くの方法を取り入れています。例えば 英国内の契約スタッフの平等性に関して広範な実態調査を行い、
現在は海外スタッフにもその範囲を増々拡大しようとしています。また企業リスク管理フレームワークの下で、平等に
関わるリスクを把握し、多様性評価フレームワークを使って 2 年に一度多様性を主流化する取り組みについて評価
を行います。
ブリティッシュ・カウンシルは、1998 年公正な雇用および待遇(北アイルランド)令第 55 条に則り、雇用構成・慣行
に関して 3 年ごとに点検を行い、報告しています。これは北アイルランドでカトリック教徒とプロテスタント教徒の雇用
均等を図るためです。
この他にも北アイルランド法第 75 条に基づく義務に照らして、毎年進捗レポートを作成し、5 年に一度見直しを行っ
ています。
私たちは 1993 年ウェールズ語法に関する法的な義務を果たしています。
コミュニケーション
平等性に関する方針のコピーはウェブ及びイントラネットのサイトを通じて全職員が手にすることができます。
新入職員を含め全職員は、本方針を意識し、平等性に関する目標を達成する上でのブリティッシュ・カウンシルと個
人双方の責任を認識しなければなりません。さらに主流化への取り組みにあたり、本方針および補完的な平等性・
多様性・受容性ストラテジーとその原則について適切に参照しなければなりません。このことは関連する研修、ガイ
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ダンスノート、マニュアルの他、調達手続きやコンサルタント・請負業者の導入手続きの全般にわたって、また業務の
一環においても言えることです。
レビュー
本方針の公式レビューを最低 3 年ごとに行い、修正部分について組織全体に報告します。レビューの責任者は平
等性・多様性・受容性部門長です。
フィオナ・バーテルエリス
平等性・多様性・受容性部門長
2014 年 11 月
公式レビューの期限: 2017 年 11 月
本方針のコピーをさらにご希望の方や、内容に関してご質問・ご意見のある方は、スプリング・ガーデン(ロンドン)のダ
イバーシティ部門までご連絡ください。
www.britishcouncil.org
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