平成 25 年 4 月 19 日 シンプルで高機能画像キャプチャツール「FastStone Capture」の使い方 テキスト編集委員会 「FastStone Capture」 は高機能ながらも使いやすいスクリーンキャプチャーツールです。 見た目は非常にコンパクトでシンプルな感じですが、画面をキャプチャするにあたって必 要な機能はほぼ全て備えており、 さらにはキャプチャした画像をレタッチする機能 まで備 えています。 画像を リサイズ / 回転 / 反転 / 色調補正 / クロップ したり、画像にテキスト / 矢印 等を合成したりすることができます。 キャプチャした画像は、bmp / gif / jpg /png / tif / pdf といったフォーマットで保存するこ とができ、必要であれば印刷したりメール送信したりすることもできます。 ファーストストーンキャプチャーにはインストール版とインストール不要のポータブル版 があります。機能は同じなので今回はポータブル版を配布しました。 ポータブル版の起動 配布した圧縮した fscapture ファイルを解凍し、解凍したフォルダー コピーし、フォルダー内の を任意の場所に をダブルクリックします。(usb メモリに保 存するとここからでも起動できます) 起動すると、以下のようなシンプルなメインパネルがデスクトップに表示されます。最小 化することでタスクトレイに常駐します。 ① ② ③ ④ ①アクティブウインドウのキャプチャ ⑤ ⑥ ⑦ ⑦キャプチャ先など ⑧ ⑧設定、ツール ②ウィンドウ/オブジェクトをキャプチャ ③矩形範囲キャプチャ ④フリーハンド ⑤フルスクリーンキャプチャ ⑥スクロールウィンドウをキャプチャ ⑦キャプチャ先の設定 ワードなどへ貼り付けます場合はクリップボ ードへ保存するを選択します。その他内蔵エ デ ィタ、ファ イル へ保 存 、プ リン タで印刷 、 Email へ送ることもできます。 1 キャプチャ操作 ①アクティブウェインドウをキャプチャ 一番左のボタンは、現在指定しているウィンドウ画面(アクティブウィンドウ)をキャプ チャするボタンです。 ウィンドウ画面全体をキャプチャしますので、Web ブラウザなどでキャプチャするとアド レスバーやメニューバーなども写すことができます。 ②ウィンドウ/オブジェクトをキャプチャ ウインドウの各オブジェクトを自動認識し、指定したオブジェクト範囲をキャプチャしま す。 キャプチャを実行すると、まず赤い枠が表示されます。この赤い枠内がキャプチャ範囲に なります。マウスを動かすと赤い枠の指定範囲が各オブジェクトごとに切り替わります。 クリックでキャプチャをします。 メニューバーだけだったり、Web ページの内容だけをキャプチャしたい場合はこちらを使 いましょう。 2 ③矩形範囲キャプチャ 「矩形(くけい) 」とは、いわゆる「長方形」のことです。つまり、 「矩形範囲キャプチャ」 とは、任意の長方形範囲をキャプチャするという意味です。 まず、矩形範囲の始点を指定します。そこからマウスをドラッグしたまま範囲を指定しま す。このとき、範囲右下には指定範囲の解像度、さらに画面端にはマウスポインター部分 を詳細表示してくれます。座標もわかり、ピクセル単位での指定が可能になります。 方向キーを押すことで 1 ピクセルだけ上下左右に範囲を動かすこともできます。 ▲画面端に詳細表示がされ、任意の長方形画像をキャプチャできます。 ④フリーハンドキャプチャ 名前の通り、フリーハンドで自由にキャプチャ範囲を決められます。範囲の始まりをクリ ックし、そのままドラッグしながらフリーハンドで範囲を決めます。また、マウスから離 しクリックに切り替えると、 クリックからクリックまでの点を直線で結ぶことができます。 ダブルクリックで始点までを自動で直線で結び範囲を決定します。 3 ⑤フルスクリーンキャプチャ 単純にモニターに表示されている画面をすべてキャプチャします。マルチモニターの場合 は、マウスポインタがあるモニター画面をキャプチャします。 ⑥スクロールウィンドウをキャプチャ Web ページのようにスクロールしないと すべてを見ることができない場合のキャ プチャに役立ちます。 まず赤い枠がウィンドウに表示されキャ プチャ対象を指定します。クリックする と、ウィンドウは自動でスクロールを開始 連続写真のようにキャプチャを実行します。 それらを結合させて細長い画像 1 枚を作り 出します。 尺の関係でかなり縮小しましたが、右の画 像がこの記事をスクロールウィンドウキャ プチャしたものです。途切れることなく、 一枚の縦長画像としてキャプチャされてい ることがわかります。 4 このソフトは、縦と横両方にスクロールが必要な場合でも正しくキャプチャしてくれます。 左上から真下へスクロールした後、今度は右上へ戻ってまたスクロールが開始され、最終 的に一枚の画像として保存してくれます。注意点として、キャプチャ中はウィンドウを 動かすようなことをしないでください。スクロールが乱れキャプチャがうまくいきません。 マウスオーバーで表示されるヘルプ情報などのキャプチャ マウスオーバーで説明がポップアップ(吹き出し)する画面では、マウスアウトすると消 えてしまい通常のキャプチャ方法ではキャプチャできません。 この時はキャプチャの遅延を設定することによってキャプチャできます。 キャプチャのタ イミングに合わ せ時間を設定 通常画面のキャプチャ 吹き出し、マウスポインタを含めたキャプチャ 5 エディタに送って編集 FastStone Capture は画像編集機能を持ったエディタを標準で搭載しています。 標準で付いている割にはそこそこの機能を持っています。 カットやコピーの他に、各種エフェクト処理やリサイズ機能が付いています。 ドローツール(エディタからドロータブを選択する) ドローツールでの編集やキャプションの入力なども可能 6 その他のツール スクリーン拡大鏡 画面の一部を拡大表示することができ、プレゼンテーションに利用することができま す 設定できるのは・拡大率・サイズ・形状です スクリーンカラーピッカー 画面の色(カラーコード)をピッキングすることができ、ホームページの作成などで色合 わせなどに利用できるのでホームページ作成の際、必須のツールです。 エディタでファイルを開く エディタでファイルを開くと画像の拡大・縮小、文字を入れたり、簡単な画像編集を行 うことができます。 7
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